JP2647537B2 - 面ファスナーの仕上げ方法 - Google Patents
面ファスナーの仕上げ方法Info
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Description
本発明は、織編布の両面に係合素子を有する面フアス
ナーの樹脂仕上げ方法に関するものである。
ナーの樹脂仕上げ方法に関するものである。
従来、製編織された基布にフツク部あるいはループ部
からなる係合素子を形成した面フアスナーは、係合離脱
を繰り返すことにより、基布の組織が緩んだり、係合素
子が緩んで、時によつては係合素子が抜けたり、損傷し
て面フアスナー機能を損なってしまう。そうした面フア
スナー係合素子の損傷を防ぐために、係合要素を形成し
ている領域の反対側にポリ塩化ビニル、ポリエステルな
どをコーテイングする、合成樹脂フイルムを付着するな
どの樹脂加工処理を施した面フアスナーが実開昭61−73
10号公報に、表面に係合要素を有する面フアスナーの裏
面に合成樹脂をドクターナイフでコーテイングすること
が特開昭63−203103号公報に提案されている。
からなる係合素子を形成した面フアスナーは、係合離脱
を繰り返すことにより、基布の組織が緩んだり、係合素
子が緩んで、時によつては係合素子が抜けたり、損傷し
て面フアスナー機能を損なってしまう。そうした面フア
スナー係合素子の損傷を防ぐために、係合要素を形成し
ている領域の反対側にポリ塩化ビニル、ポリエステルな
どをコーテイングする、合成樹脂フイルムを付着するな
どの樹脂加工処理を施した面フアスナーが実開昭61−73
10号公報に、表面に係合要素を有する面フアスナーの裏
面に合成樹脂をドクターナイフでコーテイングすること
が特開昭63−203103号公報に提案されている。
従来の片面に係合素子を有する面ファスナーは、合成
樹脂液をロールコーティング法、通常のエアースプレー
法などで塗布し、樹脂皮膜層を形成して係合素子を固定
することができる。この場合は合成樹脂液を面ファスナ
ーの裏面に塗布できるから、樹脂皮膜層が比較的厚くて
も係合素子を埋めることがなく、問題なく樹脂液を塗布
することができる。 しかし、基布の両面に係合素子を有する面ファスナー
では、従来の塗布方法で樹脂液を塗布すると、厚い樹脂
皮膜層のために係合素子が該樹脂皮膜層に埋まって係合
機能を失ったり、面ファスナーの柔軟性が損なわれたり
する。また樹脂液の基布への浸透が係合素子で妨げられ
て、係合素子の十分な固定ができない。更に、面フアス
ナーを布帛などの生地に縫製加工する際の針の貫通抵抗
が大きくなって縫製に時間が掛かるなどの問題がある。 本発明の目的は、織編布の両面に係合素子を有する面
フアスナーの柔軟性を損なわずに係合素子および織編布
の組織を固定し、縫製加工性の良好な面フアスナーの樹
脂仕上げ方法を提供するにある。
樹脂液をロールコーティング法、通常のエアースプレー
法などで塗布し、樹脂皮膜層を形成して係合素子を固定
することができる。この場合は合成樹脂液を面ファスナ
ーの裏面に塗布できるから、樹脂皮膜層が比較的厚くて
も係合素子を埋めることがなく、問題なく樹脂液を塗布
することができる。 しかし、基布の両面に係合素子を有する面ファスナー
では、従来の塗布方法で樹脂液を塗布すると、厚い樹脂
皮膜層のために係合素子が該樹脂皮膜層に埋まって係合
機能を失ったり、面ファスナーの柔軟性が損なわれたり
する。また樹脂液の基布への浸透が係合素子で妨げられ
て、係合素子の十分な固定ができない。更に、面フアス
ナーを布帛などの生地に縫製加工する際の針の貫通抵抗
が大きくなって縫製に時間が掛かるなどの問題がある。 本発明の目的は、織編布の両面に係合素子を有する面
フアスナーの柔軟性を損なわずに係合素子および織編布
の組織を固定し、縫製加工性の良好な面フアスナーの樹
脂仕上げ方法を提供するにある。
本発明は、織編布の両面に相互に係合する多数の係合
素子を有する面フアスナーを樹脂固定するに際し、100
%モジュラスが60Kg/cm2以下である樹脂を粘度50〜200
センチポイズの溶液あるいはエマルジョン液としてエア
レススプレー法で面フアスナーに塗布し、乾燥すること
を特徴とする面フアスナーの仕上げ方法である。 本発明で用いるエアレススプレー法とは、合成樹脂液
にエアーを付与して該樹脂液を液滴としてスプレーする
方法で、通常のエアスプレー法で使用されるスプレー圧
(またはエアー圧)約3〜6Kg/cm2とは異なり、約10〜1
80Kg/cm2の高圧のスプレーを使用し、小さな液滴として
合成樹脂液をスプレーし、少量の合成樹脂を薄い皮膜層
として塗布する方法である。従来のエアースプレー法で
は液滴が多くの気泡を含むのに対し、上記の高圧のスプ
レー圧を使用する方法では、液滴が小さいために気泡を
含むことがほとんどないので、エアレススプレー法と呼
称される。 本発明で使用する固定用樹脂は、乾式法で製膜した樹
脂フイルムの100%モジユラスが60Kg/cm2以下、好まし
くは40〜10Kg/cm2の樹脂、より好ましくは弾性を有する
樹脂あるいは樹脂組成物である。100%モジユラスが上
記の範囲外では柔軟性が損なわれたり、針の貫通抵抗が
大きくなるとか、係合素子および基布組織の固定効果が
低減したり、耐屈曲性が低下して好ましくない。このよ
うな樹脂は、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂、アクリロニトリルブタジエン系樹脂、スチレンブタ
ジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコン系樹脂か
ら選ばれた樹脂あるいはそれらの樹脂組成物である。樹
脂あるいは樹脂組成物は溶剤に溶解した溶液あるいは分
散液に分散させたエマルジヨン液であり、25℃における
液の粘度が50〜2000センチポイズ、好ましくは樹脂溶液
の場合は100〜1000センチポイズ、樹脂エマルジヨン液
の場合は200〜300センチポイズである。この液粘度範囲
外では、係合素子の先端部あるいは係合素子部に多くの
樹脂が付着し、係合素子の根本および織編基布部には十
分な樹脂が付与されないとか、織編基布から染み出して
内に止まる量が少ないため十分な固定効果が得られな
い。また、樹脂の付与量は面フアスナーの基布の厚み、
織編布組織の密度によって異なるが、固定性と柔軟性の
関係から通常は20〜100g/m2の量である。 面フアスナーに樹脂液を付与する方法はエアレススプ
レー方法で、面フアスナーのフツク係合素子面側から塗
布し、ループ係合素子面側からの塗布は係合機能を低下
させる。エアレススプレー法以外では係合機能を低下さ
せたり、係合素子や織編布の固定性が良くない。エアレ
ススプレー法のスプレー圧力、間隔などの条件は樹脂液
の状態で適宜選択されるが、スプレー圧力は通常10〜18
0Kg/cm2である。樹脂を付与した面フアスナーは乾燥
し、必要に応じて温度110〜170℃で0.5〜5分間の熱処
理を施して製品とする。 また、樹脂には必要に応じて着色剤、光安定剤、酸化
安定剤、柔軟剤、可塑剤、難燃剤などから選ばれた添加
剤を配合することもよい。 本発明の樹脂仕上げを施す面フアスナーは、従来の面
フアスナーの製造方法を変更することなく製造した織編
布の両面に係合素子を有する面フアスナー、通常は一面
にフツク係合素子、他の面にループ係合素子を形成した
面フアスナーである。
素子を有する面フアスナーを樹脂固定するに際し、100
%モジュラスが60Kg/cm2以下である樹脂を粘度50〜200
センチポイズの溶液あるいはエマルジョン液としてエア
レススプレー法で面フアスナーに塗布し、乾燥すること
を特徴とする面フアスナーの仕上げ方法である。 本発明で用いるエアレススプレー法とは、合成樹脂液
にエアーを付与して該樹脂液を液滴としてスプレーする
方法で、通常のエアスプレー法で使用されるスプレー圧
(またはエアー圧)約3〜6Kg/cm2とは異なり、約10〜1
80Kg/cm2の高圧のスプレーを使用し、小さな液滴として
合成樹脂液をスプレーし、少量の合成樹脂を薄い皮膜層
として塗布する方法である。従来のエアースプレー法で
は液滴が多くの気泡を含むのに対し、上記の高圧のスプ
レー圧を使用する方法では、液滴が小さいために気泡を
含むことがほとんどないので、エアレススプレー法と呼
称される。 本発明で使用する固定用樹脂は、乾式法で製膜した樹
脂フイルムの100%モジユラスが60Kg/cm2以下、好まし
くは40〜10Kg/cm2の樹脂、より好ましくは弾性を有する
樹脂あるいは樹脂組成物である。100%モジユラスが上
記の範囲外では柔軟性が損なわれたり、針の貫通抵抗が
大きくなるとか、係合素子および基布組織の固定効果が
低減したり、耐屈曲性が低下して好ましくない。このよ
うな樹脂は、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂、アクリロニトリルブタジエン系樹脂、スチレンブタ
ジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコン系樹脂か
ら選ばれた樹脂あるいはそれらの樹脂組成物である。樹
脂あるいは樹脂組成物は溶剤に溶解した溶液あるいは分
散液に分散させたエマルジヨン液であり、25℃における
液の粘度が50〜2000センチポイズ、好ましくは樹脂溶液
の場合は100〜1000センチポイズ、樹脂エマルジヨン液
の場合は200〜300センチポイズである。この液粘度範囲
外では、係合素子の先端部あるいは係合素子部に多くの
樹脂が付着し、係合素子の根本および織編基布部には十
分な樹脂が付与されないとか、織編基布から染み出して
内に止まる量が少ないため十分な固定効果が得られな
い。また、樹脂の付与量は面フアスナーの基布の厚み、
織編布組織の密度によって異なるが、固定性と柔軟性の
関係から通常は20〜100g/m2の量である。 面フアスナーに樹脂液を付与する方法はエアレススプ
レー方法で、面フアスナーのフツク係合素子面側から塗
布し、ループ係合素子面側からの塗布は係合機能を低下
させる。エアレススプレー法以外では係合機能を低下さ
せたり、係合素子や織編布の固定性が良くない。エアレ
ススプレー法のスプレー圧力、間隔などの条件は樹脂液
の状態で適宜選択されるが、スプレー圧力は通常10〜18
0Kg/cm2である。樹脂を付与した面フアスナーは乾燥
し、必要に応じて温度110〜170℃で0.5〜5分間の熱処
理を施して製品とする。 また、樹脂には必要に応じて着色剤、光安定剤、酸化
安定剤、柔軟剤、可塑剤、難燃剤などから選ばれた添加
剤を配合することもよい。 本発明の樹脂仕上げを施す面フアスナーは、従来の面
フアスナーの製造方法を変更することなく製造した織編
布の両面に係合素子を有する面フアスナー、通常は一面
にフツク係合素子、他の面にループ係合素子を形成した
面フアスナーである。
本発明は、織編布の両面に係合素子を有する面フアス
ナーの樹脂仕上げにおいて、特定の柔軟性を有する樹脂
の溶液あるいはエマルジヨン液をエアレススプレー法で
塗布することで、係合素子に付着する樹脂量を少なくし
て織編基布に多くの樹脂を付着させることができ、面フ
アスナーの柔軟性、縫製の針の貫通性を損なわずに織編
基布組織および係合素子を十分に固定することができ
る。
ナーの樹脂仕上げにおいて、特定の柔軟性を有する樹脂
の溶液あるいはエマルジヨン液をエアレススプレー法で
塗布することで、係合素子に付着する樹脂量を少なくし
て織編基布に多くの樹脂を付着させることができ、面フ
アスナーの柔軟性、縫製の針の貫通性を損なわずに織編
基布組織および係合素子を十分に固定することができ
る。
次に、本発明を実施例で具体的に説明する。なお、部
および%は断りのない限り重量に関するものである。 実施例1 織布の経糸および緯糸に繊度110デニール/10filのナ
イロン−66マルチフイラメント、フツク用出糸に繊度33
0デニールのナイロン−66モノフイラメント、ループ用
出糸に繊度210デニール/10filのナイロン−66マルチフ
イラメントを用いて製織し、一面にフツク係合素子用出
糸を、他の面にループ係合素子用出糸を有する粗面フア
スナー(1)を得た。 この粗面フアスナー(1)の仕上げ用樹脂に、濃度15
%の無黄変性ポリエーテル系ウレタン水系分散液(100
%モジユラスが14Kg/cm2、25℃における液粘度450セン
チポイズ)を、エアレススプレー法でエアー圧力80Kg/c
m2、目標塗布樹脂量45g/m2でフツク係合素子出糸側から
エアレススプレー塗布し、120℃の熱風下で乾燥した
後、フツク係合素子用ループ出糸を切断してフツク係合
素子とした面フアスナー〔I〕を得た。 比較例1 実施例1の粗面フアスナー(1)の仕上げ用樹脂とし
て、通常の布帛の塗布用に使用している無黄変性ポリエ
ーテル系ポリウレタン(100%モジユラスが93Kg/cm2)
から調整し濃度15%水系分散液(25℃における液粘度44
7センチポイズ)を通常のエアススプレー法でエアー圧
力4Kg/cm2で塗布し、乾燥した後、フツク係合素子用ル
ープ出糸を切断して面フアスナー〔II〕を得た。 得られた面フアスナー〔I〕および〔II〕について樹
脂液の塗工性および樹脂の付着状態、係合素子の固定
性、縫製加工性などの比較を表1に示した。 すなわち、実施例の面フアスナー〔I〕は織基布組織
の固定性に優れ、縫製加工性が良く、柔軟性に優れたも
のである。更に、係合−離脱を500回繰り返しても基布
組織の緩みを生ずることがない面フアスナー製品であっ
た。 実施例2 実施例1の粗面フアスナー(1)を樹脂仕上げを行う
に際し、仕上げ用樹脂として耐安定剤を添加した濃度15
%の無黄変性ポリエステル系ポリウレタン溶液(100%
モジユラスが49Kg/cm2、25℃における液粘度200センチ
ポイズ)をエアレススプレー法で、エアー圧力80Kg/c
m2、目標塗布樹脂量40g/m2でフツク係合素子用出糸側か
らエアレススプレーで塗布し、80℃の熱風下で乾燥した
後、フツク係合素子用ループ出糸を切断してフツク係合
素子とした面フアスナー〔III〕を得た。 比較例2,3 実施例1の粗面フアスナー(1)に実施例2の無黄変
性ポリエステル系ポリウレタン溶液を通常のエアースプ
レー法で塗布し、実施例2と同様に仕上げた面フアスナ
ー〔IV〕と、粗面フアスナー(1)に実施例2の無黄変
性ポリエステル系ポリウレタン溶液を通常のロールコー
ター法で塗布し、実施例2と同様に仕上げた面フアスナ
ー〔V〕を作った。 次に、それらの面フアスナー〔III〕、〔IV〕および
〔V〕について、樹脂液の塗工性、係合素子の固定性な
どを比較し、その結果は表2に示した。 更に、比較例の面フアスナー〔IV〕は基布の樹脂固定
が十分でなく、係合−離脱を繰り返すと基布組織に緩み
を生じ係合力が低下する。また、面フアスナー〔V〕は
係合素子が樹脂で固められているため、樹脂塗布面の係
合素子は係合機能が低下して使用できないものである。
および%は断りのない限り重量に関するものである。 実施例1 織布の経糸および緯糸に繊度110デニール/10filのナ
イロン−66マルチフイラメント、フツク用出糸に繊度33
0デニールのナイロン−66モノフイラメント、ループ用
出糸に繊度210デニール/10filのナイロン−66マルチフ
イラメントを用いて製織し、一面にフツク係合素子用出
糸を、他の面にループ係合素子用出糸を有する粗面フア
スナー(1)を得た。 この粗面フアスナー(1)の仕上げ用樹脂に、濃度15
%の無黄変性ポリエーテル系ウレタン水系分散液(100
%モジユラスが14Kg/cm2、25℃における液粘度450セン
チポイズ)を、エアレススプレー法でエアー圧力80Kg/c
m2、目標塗布樹脂量45g/m2でフツク係合素子出糸側から
エアレススプレー塗布し、120℃の熱風下で乾燥した
後、フツク係合素子用ループ出糸を切断してフツク係合
素子とした面フアスナー〔I〕を得た。 比較例1 実施例1の粗面フアスナー(1)の仕上げ用樹脂とし
て、通常の布帛の塗布用に使用している無黄変性ポリエ
ーテル系ポリウレタン(100%モジユラスが93Kg/cm2)
から調整し濃度15%水系分散液(25℃における液粘度44
7センチポイズ)を通常のエアススプレー法でエアー圧
力4Kg/cm2で塗布し、乾燥した後、フツク係合素子用ル
ープ出糸を切断して面フアスナー〔II〕を得た。 得られた面フアスナー〔I〕および〔II〕について樹
脂液の塗工性および樹脂の付着状態、係合素子の固定
性、縫製加工性などの比較を表1に示した。 すなわち、実施例の面フアスナー〔I〕は織基布組織
の固定性に優れ、縫製加工性が良く、柔軟性に優れたも
のである。更に、係合−離脱を500回繰り返しても基布
組織の緩みを生ずることがない面フアスナー製品であっ
た。 実施例2 実施例1の粗面フアスナー(1)を樹脂仕上げを行う
に際し、仕上げ用樹脂として耐安定剤を添加した濃度15
%の無黄変性ポリエステル系ポリウレタン溶液(100%
モジユラスが49Kg/cm2、25℃における液粘度200センチ
ポイズ)をエアレススプレー法で、エアー圧力80Kg/c
m2、目標塗布樹脂量40g/m2でフツク係合素子用出糸側か
らエアレススプレーで塗布し、80℃の熱風下で乾燥した
後、フツク係合素子用ループ出糸を切断してフツク係合
素子とした面フアスナー〔III〕を得た。 比較例2,3 実施例1の粗面フアスナー(1)に実施例2の無黄変
性ポリエステル系ポリウレタン溶液を通常のエアースプ
レー法で塗布し、実施例2と同様に仕上げた面フアスナ
ー〔IV〕と、粗面フアスナー(1)に実施例2の無黄変
性ポリエステル系ポリウレタン溶液を通常のロールコー
ター法で塗布し、実施例2と同様に仕上げた面フアスナ
ー〔V〕を作った。 次に、それらの面フアスナー〔III〕、〔IV〕および
〔V〕について、樹脂液の塗工性、係合素子の固定性な
どを比較し、その結果は表2に示した。 更に、比較例の面フアスナー〔IV〕は基布の樹脂固定
が十分でなく、係合−離脱を繰り返すと基布組織に緩み
を生じ係合力が低下する。また、面フアスナー〔V〕は
係合素子が樹脂で固められているため、樹脂塗布面の係
合素子は係合機能が低下して使用できないものである。
本発明の面フアスナーの樹脂仕上げ方法で仕上げた製
品は、柔軟性を損なうことなく、編織布基布の組織構造
および係合素子を固定し、繰り返し係合−離脱を行って
も組織の緩みによる係合力の低下が無く、縫製加工時の
針の貫通を妨げることのない面フアスナーを得ることが
できる。 更に、使用時のアイロン掛けなどの熱処理、洗濯、ド
ライクリーニングなどの薬剤処理においも風合いの硬化
など好ましくない状態をもたらすことのない優れた面フ
アスナー製品である。
品は、柔軟性を損なうことなく、編織布基布の組織構造
および係合素子を固定し、繰り返し係合−離脱を行って
も組織の緩みによる係合力の低下が無く、縫製加工時の
針の貫通を妨げることのない面フアスナーを得ることが
できる。 更に、使用時のアイロン掛けなどの熱処理、洗濯、ド
ライクリーニングなどの薬剤処理においも風合いの硬化
など好ましくない状態をもたらすことのない優れた面フ
アスナー製品である。
Claims (1)
- 【請求項1】織編布の両面に相互に係合する多数の係合
素子を有する面フアスナーを樹脂固定するに際し、100
%モジュラスが60Kg/cm2以下である樹脂を粘度50〜200
センチポイズの溶液あるいはエマルジョン液としてエア
レススプレー法で面フアスナーに塗布し、乾燥すること
を特徴とする面フアスナーの仕上げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156511A JP2647537B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 面ファスナーの仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156511A JP2647537B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 面ファスナーの仕上げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0449904A JPH0449904A (ja) | 1992-02-19 |
JP2647537B2 true JP2647537B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=15629373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2156511A Expired - Fee Related JP2647537B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 面ファスナーの仕上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2647537B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2593380Y2 (ja) * | 1993-03-16 | 1999-04-05 | ワイケイケイ株式会社 | テープ状織物の耳部ほつれ防止構造 |
CN104703498B (zh) | 2012-09-28 | 2018-01-02 | 可乐丽粘贴扣带株式会社 | 双面联锁型的布制面搭扣 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01298282A (ja) * | 1988-05-27 | 1989-12-01 | Kuraray Co Ltd | バツクコート剤及びそれを用いた面状フアスナー |
-
1990
- 1990-06-13 JP JP2156511A patent/JP2647537B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0449904A (ja) | 1992-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509 Year of fee payment: 12 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |