JP2646654B2 - 電圧形インバータの保護回路 - Google Patents

電圧形インバータの保護回路

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JP2646654B2
JP2646654B2 JP63121113A JP12111388A JP2646654B2 JP 2646654 B2 JP2646654 B2 JP 2646654B2 JP 63121113 A JP63121113 A JP 63121113A JP 12111388 A JP12111388 A JP 12111388A JP 2646654 B2 JP2646654 B2 JP 2646654B2
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inverter
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英夫 早乙女
茂雄 小西
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、直流側に備えた回路により、直流を交流
に変換するインバータのアーム短絡事故や負荷短絡事故
などを保護できる電圧形インバータの保護回路に関す
る。
〔従来の技術〕 第4図は電圧形インバータの保護の従来例を示した主
回路接続図である。
この第4図において、交流電源2からの交流電力は、
サイリスタを3相ブリッジ接続して構成されたサイリス
タ整流器3により直流電力に変換している。一方、6個
のゲートターンオフサイリスタ(以下ではGTOサイリス
タと略記する)11,12,13,14,15および16と、6個のフリ
ーホイールダイオード17,18,19,20,21および22とを各個
に逆並列に接続することで6組のアームを形成させ、こ
れらのアームを3相ブリッジ接続することでGTOインバ
ータ6を構成させ、サイリスタ整流器3が出力する直流
電力を直流リアクトル4を介してこのGTOインバータ6
に入力させているので、GTOインバータ6はこの直流電
力を所望の電圧と周波数の交流電力に変換して負荷7に
供給する。またサイリスタ整流器3の直流側と、GTOイ
ンバータ6の直流側とを結合している、いわゆる直流中
間回路にはリアクトル31とダイオード32との並列接続回
路を平滑コンデンサ5に直列接続した回路が接続されて
いる。
この第4図に示す構成の電圧形インバータでは、たと
えば、GTOインバータ6の交流出力端子部分での短絡事
故、あるいは同一相の上下アームが同時にオンとなる、
いわゆるアーム短絡事故などが発生した場合には、この
GTOインバータ6の全アームを点弧させる保護方法がと
られる。すなわちGTOサイリスタ11がオンの期間中に、
誤まってGTOサイリスタ14がオンしてしまった場合には
U相アーム短絡となるが、このアーム短絡を検知する
と、全アームすなわち6弧のGTOサイリスタ11〜16にオ
ン指令を与える。これにより平滑コンデンサ5の蓄積電
荷はGTOインバータ6のU,VおよびW相に分流して放電す
ることになるので、このときの各GTOサイリスタの電流
2乗時間積が当該素子の許容値以内となるように、リア
クトル31の定数を定めておいて保護を図っている。
第5図は第4図に示す従来例回路でアーム短絡を生じ
たときにGTOインバータ6に流入する電流の変化をあら
わしたグラフであって、横軸は時間を、縦軸は電流I1
あらわし、このグラフ中の破線が、I1の時間的な変化I1
(t)である。
この第5図における時刻t0は、GTOインバータ6を構
成しているGTOサイリスタ11と12および16がオンの期間
中に、GTOサイリスタ14が誤オンすなわちU相アーム短
絡を生じた瞬間であり、時刻t1は平滑コンデンサ5の電
圧Eが零になる瞬間であるが、サイリスタ整流器3から
直流リアクトル4を介して出力される電流Iは、この直
流リアクトル3のために、時刻t0からt1までの期間は一
定値であるとする。
リアクトル31のインダクタンス値をL、平滑コンデン
サ5の静電容量をC、またこの平滑コンデンサ5の電圧
Eの初期値をE0とすると、GTOインバータ6に流入する
電流I1の時間的な変化I1(t)はt0なる時刻からの経過
時間をtとすると下記の(1)式であらわされる。
ただしI0は前述したようにGTOサイリスタ11と12およ
び16がオンしている場合は(2)式で示される。
I0=IU+IV−I=−IW−I……(2) 時刻t0にU相アーム短絡の発生を検知してGTOインバ
ータ6の全アーム点弧を行うと、当該GTOインバータ6
へ流入する電流I1はU,VおよびW相に分流して流れる。
よってこの時刻t0にE0なる値となっていた平滑コンデン
サ5の電圧は、リアクトル31との共振現象により、t1
る時刻に零となるが、このとき電流I1の値は最大となる
が、この時点でダイオード32が導通して、リアクトル31
を流れていた電流はこのダイオード32に環流する。それ
故この時刻t1以降にすべてのGTOサイリスタ11〜16のゲ
ートをパルスオフしておけば、これらに再びアノード電
流が流れるおそれはない。このとき、各相アームに分流
した電流の2乗時間積が、これらGTOサイリスタ11〜16
の許容値以下であれば、GTOインバータ6を保護するこ
とができる。尚出力短絡事故時にも同様の保護方法によ
り装置の保護を行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
アーム短絡事故などの場合は、上述の全アーム点弧方
式により事故電流を分割して各アームに流すので、各ア
ーム毎の電流2乗時間積を流入電流I1の電流2乗時間積
にくらべて大幅に低減できる。
しかしながらこの流入電流I1のピーク値が大きな値で
あることから、各アームに分流する電流の2乗時間積が
当該GTOサイリスタの許容値以下となるようにするため
に、リアクトル31のインダクタンス値Lを大きくして波
高値を低減させる必要がある。(しかしながら平滑コン
デンサ5の静電容量Cを減少させて電流ピーク値を抑制
することは、GTOインバータ6を使用する際の別の制約
から困難であるため、ここではこの静電容量Cは一定値
とする。) 一方、リアクトル31のインダクタンス値Lを大にする
と、通常使用中のこのGTOインバータ6の出力電圧リッ
プルを増大させることになるので、当該GTOインバータ
6の性能を低下させる大きな欠点を有する。
そこでこの発明の目的は、インバータの重要な特性で
ある出力電圧リップルを極端に増大させることなく、全
アーム点弧方式により電圧形インバータのアーム短絡保
護や出力短絡保護が行えるようにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明の電圧形インバ
ータは、直流電圧を充電するコンデンサを備え、このコ
ンデンサからの直流電力を入力して交流電力に交換する
電圧形インバータにおいて、前記コンデンサと電圧形イ
ンバータとの間に、このコンデンサの放電を阻止する極
性のダイオードとリアクトルと抵抗との並列接続回路を
挿入するものとする。
〔作用〕
この発明は、インバータの直流側に設けられているコ
ンデンサに直列接続されている、リアクトルとダイオー
ドとの並列回路にさらに抵抗を並列接続することで、全
アーム点弧時の素子電流波高値を抑制するようにしてい
るので、前記のリアクトルのインダクタンス値を増大さ
せることなしに、すなわちインバータ出力電圧リップル
を増大させることなしに、素子に流れる電流の2乗時間
積を当該素子の許容値以下に抑制するものである。
〔実施例〕
第1図は本発明の第1の実施例をあらわした主回路接
続図である。
この第1図において、交流電源2、サイリスタ整流器
3、直列リアクトル4、平滑コンデンサ5、GTOインバ
ータ6とこのインバータを構成している6個のGTOサイ
リスタ11〜16と6個のフリーホイールダイオード17〜2
2、負荷7、リアクトル31およびダイオード32の名称・
用途・機能は、第4図において既述の従来例回路の場合
と同じであるから、これらの説明は省略する。
本発明においては、リアクトル31とダイオード32との
並列回路に、さらに抵抗33が並列に接続される。
この抵抗33の抵抗値をR、リアクトル31のインダクタ
ンス値をL、平滑コンデンサ5の静電容量をC、これの
電圧初期値をE0とすると、GTOインバータ6に流入する
電流I2の時間的な変化I2(t)は下記の(3)式とな
る。但しtは時刻t0からの経過時間である。
ただしαとωとは下記の(4)式と(5)式で示され
る。
第2図は第1図に示す実施例回路による効果をあらわ
したグラフであって、横軸は時間、縦軸は電流であっ
て、本発明により流れる電流I2の変化I2(t)が実線で
画かれている。なお従来例と対比してその効果を明かに
するために、第5図に示す従来例海路により流れる電流
I1の変化I1(t)が破線で示されているが、この両者を
求めるために使用している静電容量C、リアクタンスL
と平滑コンデンサ5の電圧初期値E0の値は、いずれも同
一である。
この第2図と(3)式からあきらかなように、抵抗33
の効果により流入電流I2の波形高値は抑制され、従って
電流2乗時間積も小となる。
また、平滑コンデンサ5に蓄積される初期電荷量Q0
下記(6)式の値となる。
すなわち、従来例回路でダイオード32が導通を開始す
る時刻t1よりも長い時間を経過した時刻t2に、本発明の
実施例回路では平滑コンデンサ5の電圧Eが零となるの
で、この時刻t2以降に各GTOサイリスタ11〜16をパルス
オフしておけば、従来例回路と同様に、これらのGTOサ
イリスタ11〜16が再びオンすることはない。
第3図は本発明の第2の実施例をあらわにした主回路
接続図であるが、この第3図に図示している交流電源
2、サイリスタ整流器3、直流リアクトル4、平滑コン
デンサ5、GTOサイリスタ6および負荷7の名称・用途
・機能は、前述の第1図と同様に第4図で既述の従来例
回路の場合と同じであるから、これらの説明は省略す
る。
この第3図に示す第2実施例回路でも、リアクトル31
とダイオード32と抵抗33とを相互に並列接続した回路を
使用するのであるが、この並列接続回路の挿入場所が第
1図の実施例回路とは異なっているが、これの電流抑制
機能は同じであるので、動作説明は省略する。
〔発明の効果〕
電圧形インバータにアーム短絡あるいは出力短絡事故
を生じた場合に、このインバータの直流側に設けられて
いるコンデンサからの電流により、当該インバータの素
子が破壊するのを防止するために、全アーム点弧方式に
よりこの電流を分流させるとともに、従来はこのコンデ
ンサとインバータとの間に、リアクトルとダイオードの
並列回路を挿入していたが、各素子への電流2乗時間積
が素子の許容値を上廻る場合には、リアクトルのインダ
クタンス値を増大させることで対処していた。しかしイ
ンダクタンス値の増大は、当該インバータが通常運転時
の出力電圧リップルを増大させる不都合があったが、本
発明においては、前述のリアクトルとダイオードとの並
列回路に、更に抵抗に並列に接続することで、全アーム
点弧時にコンデンサからインバータへ流入する電流のピ
ーク値を抑制しているので、リアクトルのインダクタン
ス値を増大させることなく、電流2乗時間積を素子の許
容値以内に抑制できるので、当該インバータの出力電圧
リップルを増大させることなく、電圧形インバータの保
護が行える効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例をあらわした主回路接続
図、第2図は第1図に示す実施例回路による効果をあら
わしたグラフ、第3図は本発明の第2の実施例をあらわ
した主回路接続図であり、第4図は電圧形インバータの
保護の従来例を示した主回路接続図、第5図は第4図に
示す従来例回路でアーム短絡を生じたときにGTOインバ
ータ6に流入する電流の変化をあらわしたグラフであ
る。 2……交流電源、3……サイリスタ整流器、4……直流
リアクトル、5……平滑コンデンサ、6……GTOインバ
ータ、7……負荷、11,12,13,14,15,16……GTOサイリス
タ、17,18,19,20,21,22……フリーホイールダイオー
ド、31……リアクトル、32……ダイオード、33……抵
抗。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電圧を充電するコンデンサを備え、こ
    のコンデンサからの直流電力を入力して交流電力に交換
    する電圧形インバータにおいて、前記コンデンサと電圧
    形インバータとの間に、このコンデンサの放電を阻止す
    る極性のダイオードとリアクトルと抵抗との並列接続回
    路を挿入することを特徴とする電圧形インバータの保護
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60153690U (ja) * 1984-03-23 1985-10-14 株式会社東芝 電力変換装置
JPH0732530B2 (ja) * 1985-07-03 1995-04-10 富士電機株式会社 電力変換装置における短絡保護方式

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