JP2646188B2 - 鋳造製仮設構造物用組立金具 - Google Patents
鋳造製仮設構造物用組立金具Info
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- JP2646188B2 JP2646188B2 JP6030907A JP3090794A JP2646188B2 JP 2646188 B2 JP2646188 B2 JP 2646188B2 JP 6030907 A JP6030907 A JP 6030907A JP 3090794 A JP3090794 A JP 3090794A JP 2646188 B2 JP2646188 B2 JP 2646188B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、仮設構造物を組立てる
際、構造用鋼材として使用するＨ形鋼と山形鋼とを取り
付けるための鋳造製仮設構造物用組立金具に関する。
際、構造用鋼材として使用するＨ形鋼と山形鋼とを取り
付けるための鋳造製仮設構造物用組立金具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、仮設構造物を組み立てるにあた
り、構造用の各鋼材を溶接、ボルト締結、あるいは溶接
とボルト締結との併用により固定するのが一般的であっ
た。ところが、上記の各鋼材を溶接により固定するに
は、専門の作業者でなければ作業をすることができず、
また作業自体時間がかかる。解体も面倒で、溶断した鋼
材は再使用できない場合が多い等の不都合がある。ま
た、ボルトにより締結する場合には、ボルトの孔位置を
合わせるのに時間がかかり、この孔位置がズレていると
きは開け直さなければならない等の不都合がある。上記
の溶接とボルト締結とを併用して鋼材を固定する場合
は、上述の各種の不都合がそれぞれの個所において発生
する。
り、構造用の各鋼材を溶接、ボルト締結、あるいは溶接
とボルト締結との併用により固定するのが一般的であっ
た。ところが、上記の各鋼材を溶接により固定するに
は、専門の作業者でなければ作業をすることができず、
また作業自体時間がかかる。解体も面倒で、溶断した鋼
材は再使用できない場合が多い等の不都合がある。ま
た、ボルトにより締結する場合には、ボルトの孔位置を
合わせるのに時間がかかり、この孔位置がズレていると
きは開け直さなければならない等の不都合がある。上記
の溶接とボルト締結とを併用して鋼材を固定する場合
は、上述の各種の不都合がそれぞれの個所において発生
する。
【０００３】そこで、上記各種の不都合を解消するため
に、図３に示すように略Ｕ字状に形成した本体部３０の
両側先端にねじ部３１・３１を設け、それらのねじ部３
１・３１にそれぞれボルト３２・３２を螺合させ、その
ボルト３２・３２間に構造用鋼材を挟んで締付け固定す
るように構成した鍛造製の組立金具が提供されている。
に、図３に示すように略Ｕ字状に形成した本体部３０の
両側先端にねじ部３１・３１を設け、それらのねじ部３
１・３１にそれぞれボルト３２・３２を螺合させ、その
ボルト３２・３２間に構造用鋼材を挟んで締付け固定す
るように構成した鍛造製の組立金具が提供されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の鍛
造製組立金具は、鍛造で形成されているため、重量が重
くなるとともに強度も不充分である。そして、わずかな
力で塑性変形するから、クランプ力が低くて重仮設構造
物に使用した場合、接合部に緩みが生じるために一番重
要な組立てた仮設構造物自体の安全性の確保ができなか
った。
造製組立金具は、鍛造で形成されているため、重量が重
くなるとともに強度も不充分である。そして、わずかな
力で塑性変形するから、クランプ力が低くて重仮設構造
物に使用した場合、接合部に緩みが生じるために一番重
要な組立てた仮設構造物自体の安全性の確保ができなか
った。
【０００５】また、仮設構造物を組み立てる場合、その
構造用鋼材としてのＨ形鋼は支柱、桁に、山形鋼は水平
あるいは垂直ブレースに使用される。図２について説明
すると、支柱あるいは桁たる２本のＨ形鋼２０・２０間
に水平あるいは垂直ブレースたる山形鋼２１をＸ字状に
取り付けるものであるが、そのＨ形鋼２０に山形鋼２１
を取り付けるにあたり、その取付部Ａの鋭角側１Ａで
は、その角度が小さくなって前記従来のようなＵ字状金
具は使用できないことがある。そして、反対側の角度が
大きい側２ＡからＵ字状金具により、山形鋼２１をＨ形
鋼２０に固定しようとすると、山形鋼の立上がり部を跨
いで締結しなければならないのでボルトの突き出し長さ
が長くなって仮設構造物自体に大きな荷重がかかった場
合、強度が足りなくなくなりボルトが折れるような不都
合がある。
構造用鋼材としてのＨ形鋼は支柱、桁に、山形鋼は水平
あるいは垂直ブレースに使用される。図２について説明
すると、支柱あるいは桁たる２本のＨ形鋼２０・２０間
に水平あるいは垂直ブレースたる山形鋼２１をＸ字状に
取り付けるものであるが、そのＨ形鋼２０に山形鋼２１
を取り付けるにあたり、その取付部Ａの鋭角側１Ａで
は、その角度が小さくなって前記従来のようなＵ字状金
具は使用できないことがある。そして、反対側の角度が
大きい側２ＡからＵ字状金具により、山形鋼２１をＨ形
鋼２０に固定しようとすると、山形鋼の立上がり部を跨
いで締結しなければならないのでボルトの突き出し長さ
が長くなって仮設構造物自体に大きな荷重がかかった場
合、強度が足りなくなくなりボルトが折れるような不都
合がある。
【０００６】本発明は、上記に鑑みて提案されたもの
で、間隔を置いて配置した２本のＨ形鋼間に山形鋼をＸ
字状に取り付ける場合に、特に有効な鋳造製仮設構造物
用組立金具を得ることを目的とする。
で、間隔を置いて配置した２本のＨ形鋼間に山形鋼をＸ
字状に取り付ける場合に、特に有効な鋳造製仮設構造物
用組立金具を得ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の鋳造製仮設構造
物用組立金具は上記の目的を達成するために、金具本体
を略Ｃ字状に形成し、そのＣ字状の一端部側に締結ボル
トを螺合し、他端部側に上記の締結ボルトに対向する支
持部を設け、上記の締結ボルトと支持部とにより山形鋼
の一辺を挟んだとき、その山形鋼の他の一辺を内包する
凹部を上記の金具本体に形成し、前記金具本体は、Ｃ：
３．０〜４．０ｗｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％、
Ｍｎ：０．１〜０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣ
ｕ：０．１〜２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ
％、Ｍｏ：０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそ
れ以上を含有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物
からなるダクタイル鋳鉄で形成され、８２０〜９５０℃
に０．５〜５時間保持した後、直ちに２８０〜３６０℃
に急冷し、その温度で０．５時間以上保持するオーステ
ンパ処理が施されたものである。
物用組立金具は上記の目的を達成するために、金具本体
を略Ｃ字状に形成し、そのＣ字状の一端部側に締結ボル
トを螺合し、他端部側に上記の締結ボルトに対向する支
持部を設け、上記の締結ボルトと支持部とにより山形鋼
の一辺を挟んだとき、その山形鋼の他の一辺を内包する
凹部を上記の金具本体に形成し、前記金具本体は、Ｃ：
３．０〜４．０ｗｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％、
Ｍｎ：０．１〜０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣ
ｕ：０．１〜２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ
％、Ｍｏ：０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそ
れ以上を含有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物
からなるダクタイル鋳鉄で形成され、８２０〜９５０℃
に０．５〜５時間保持した後、直ちに２８０〜３６０℃
に急冷し、その温度で０．５時間以上保持するオーステ
ンパ処理が施されたものである。
【０００８】
【作用】上記の構成により、Ｈ形鋼に山形鋼を沿わせ
て、そのＨ形鋼と山形鋼の一辺とを、略Ｃ字状に形成し
た金具本体の一端部側に螺合した締結ボルトと、他端部
側に形成した支持部との間に、挿入しても山形鋼の立上
った他の一辺が金具本体の凹部に内包されるからＨ形鋼
と山形鋼とを共締め固定することができる。
て、そのＨ形鋼と山形鋼の一辺とを、略Ｃ字状に形成し
た金具本体の一端部側に螺合した締結ボルトと、他端部
側に形成した支持部との間に、挿入しても山形鋼の立上
った他の一辺が金具本体の凹部に内包されるからＨ形鋼
と山形鋼とを共締め固定することができる。
【０００９】また、金具本体が、Ｃ：３．０〜４．０ｗ
ｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％，Ｍｎ：０．１〜
０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣｕ：０．１〜
２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％，Ｍｏ：
０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそれ以上を含
有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物からなる組
成範囲のオーステンパ球状黒鉛鋳鉄であるため高強度で
あり、重仮設構造物に使用した場合でも、接合部が緩む
ことはないため安全であり、鋳造製のため一体成形がで
きるし、成形も容易である。しかも高強度であるから肉
厚も薄くできるし小型化も可能となり全体に軽量にでき
る。
ｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％，Ｍｎ：０．１〜
０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣｕ：０．１〜
２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％，Ｍｏ：
０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそれ以上を含
有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物からなる組
成範囲のオーステンパ球状黒鉛鋳鉄であるため高強度で
あり、重仮設構造物に使用した場合でも、接合部が緩む
ことはないため安全であり、鋳造製のため一体成形がで
きるし、成形も容易である。しかも高強度であるから肉
厚も薄くできるし小型化も可能となり全体に軽量にでき
る。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は本発明の鋳造製仮設構造物用組立金
具１を用いて、Ｈ形鋼２０に山形鋼２１を取り付けた状
態を示す正面図である。同図に示すように、本発明の組
立金具１は、金具本体２を略Ｃ字状に形成し、そのＣ字
状の一端部側３に締結ボルト４を螺合し、他端部側５に
上記の締結ボルト４に対向する支持部６を設け、上記の
締結ボルト４と支持部６とで山形鋼２１の一辺２１ａを
挟んだとき、その山形鋼２１の他の一辺２１ｂを内包す
る凹部７を上記の金具本体２に形成したものである。
に説明する。図１は本発明の鋳造製仮設構造物用組立金
具１を用いて、Ｈ形鋼２０に山形鋼２１を取り付けた状
態を示す正面図である。同図に示すように、本発明の組
立金具１は、金具本体２を略Ｃ字状に形成し、そのＣ字
状の一端部側３に締結ボルト４を螺合し、他端部側５に
上記の締結ボルト４に対向する支持部６を設け、上記の
締結ボルト４と支持部６とで山形鋼２１の一辺２１ａを
挟んだとき、その山形鋼２１の他の一辺２１ｂを内包す
る凹部７を上記の金具本体２に形成したものである。
【００１１】上記の金具本体２は後述するように鋳造に
より略Ｃ字状に形成するもので、締結ボルト４を螺合す
る一端部側３を長く形成してねじ孔８を穿孔すると、締
結ボルト４が折れるのを防止できる。そして、そのＣ字
状の一端部側３を長く形成したことにより凹部７を形成
することができるから、Ｈ形鋼２０と山形鋼２１の一辺
２１ａを支持部６で受けて締結ボルト４で共締めしたと
き、その山形鋼２１の他の一辺２１ｂが立設状態であっ
ても、その一辺２１ｂは上記凹部７に内包されて邪魔に
なることはない。９は金具本体２の捩れを防止するため
のリブである。
より略Ｃ字状に形成するもので、締結ボルト４を螺合す
る一端部側３を長く形成してねじ孔８を穿孔すると、締
結ボルト４が折れるのを防止できる。そして、そのＣ字
状の一端部側３を長く形成したことにより凹部７を形成
することができるから、Ｈ形鋼２０と山形鋼２１の一辺
２１ａを支持部６で受けて締結ボルト４で共締めしたと
き、その山形鋼２１の他の一辺２１ｂが立設状態であっ
ても、その一辺２１ｂは上記凹部７に内包されて邪魔に
なることはない。９は金具本体２の捩れを防止するため
のリブである。
【００１２】本発明の鋳造製仮設構造物用組立金具１を
使用すれば、上記のように山形鋼２１の立上り辺２１ｂ
を跨いだ状態で山形鋼２１をＨ形鋼２０に取り付けるこ
とができるから、前記の図２について説明したような２
本のＨ形鋼２０・２０間に、山形鋼２１をＸ字状に取り
付ける場合であっても何ら問題はないものである。
使用すれば、上記のように山形鋼２１の立上り辺２１ｂ
を跨いだ状態で山形鋼２１をＨ形鋼２０に取り付けるこ
とができるから、前記の図２について説明したような２
本のＨ形鋼２０・２０間に、山形鋼２１をＸ字状に取り
付ける場合であっても何ら問題はないものである。
【００１３】そして、上記の金具本体２は、Ｃ：３．０
〜４．０ｗｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％、Ｍｎ：
０．１〜０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣｕ：
０．１〜２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％、
Ｍｏ：０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそれ以
上を含有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物から
なるダクタイル鋳鉄で形成し、８２０〜９５０℃に０．
５〜５時間保持した後、直ちに２８０〜３６０℃に急冷
し、その温度で０．５時間以上保持するオーステンパ処
理を施して構成される。
〜４．０ｗｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％、Ｍｎ：
０．１〜０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣｕ：
０．１〜２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％、
Ｍｏ：０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそれ以
上を含有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物から
なるダクタイル鋳鉄で形成し、８２０〜９５０℃に０．
５〜５時間保持した後、直ちに２８０〜３６０℃に急冷
し、その温度で０．５時間以上保持するオーステンパ処
理を施して構成される。
【００１４】ここで、Ｃ：３．０〜４．０ｗｔ％とした
のは、 ３．０％未満ではチルしやすく、４．０％を越えると球
状化処理した時、ドロスの発生が多くなるからであり、 Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％としたのは、 ２．０％未満ではチルしやすく鋳造性が悪くなり、あま
り多くなると黒鉛が粗大化し、靭性を低下させるため
３．５％以下とするのが良く、 Ｍｎ：０．１〜０．７ｗｔ％としたのは、 ０．１％未満では熱処理時の焼入性が悪く、０．７％を
越えると共晶セル境界部への偏析が顕著になり靭性の低
下を招くからである。
のは、 ３．０％未満ではチルしやすく、４．０％を越えると球
状化処理した時、ドロスの発生が多くなるからであり、 Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％としたのは、 ２．０％未満ではチルしやすく鋳造性が悪くなり、あま
り多くなると黒鉛が粗大化し、靭性を低下させるため
３．５％以下とするのが良く、 Ｍｎ：０．１〜０．７ｗｔ％としたのは、 ０．１％未満では熱処理時の焼入性が悪く、０．７％を
越えると共晶セル境界部への偏析が顕著になり靭性の低
下を招くからである。
【００１５】Ｃｕ：０．１〜２．０ｗｔ％としたのは、 ベーナイト化促進効果があるため有効な元素であるが、
０．１ｗｔ％未満では効果が薄い。２．０％を越えると
靭性が低下するからであり、 Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％としたのは、ベーナイト化
促進効果があるため、有効な元素であるが、０．１％未
満では効果が薄い。２．０％を越えると靭性が低下する
からであり、 Ｍｏ：０．０５〜０．５ｗｔ％としたのは、ベーナイト
化促進効果があるため、有効な元素であるが、０．０５
％未満では効果が薄い。０．５％を越えると靭性が低下
するからである。
０．１ｗｔ％未満では効果が薄い。２．０％を越えると
靭性が低下するからであり、 Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％としたのは、ベーナイト化
促進効果があるため、有効な元素であるが、０．１％未
満では効果が薄い。２．０％を越えると靭性が低下する
からであり、 Ｍｏ：０．０５〜０．５ｗｔ％としたのは、ベーナイト
化促進効果があるため、有効な元素であるが、０．０５
％未満では効果が薄い。０．５％を越えると靭性が低下
するからである。
【００１６】また、オーステナイト化温度と時間におい
て、８２０〜９５０℃に０．５〜５時間としたのは、８
２０℃未満のオーステナイト化温度では均一なオーステ
ナイトが得られず、９５０℃を越えるとオーステナイト
中に固溶するＣ量が多くなり、オーステンパ処理後の靭
性が低下する。保持時間は０．５時間以上でなければ均
一なオーステナイトが得られず、また５時間を越えると
オーステナイト結晶粒が粗大化し、機械的性質が劣化す
るからである。
て、８２０〜９５０℃に０．５〜５時間としたのは、８
２０℃未満のオーステナイト化温度では均一なオーステ
ナイトが得られず、９５０℃を越えるとオーステナイト
中に固溶するＣ量が多くなり、オーステンパ処理後の靭
性が低下する。保持時間は０．５時間以上でなければ均
一なオーステナイトが得られず、また５時間を越えると
オーステナイト結晶粒が粗大化し、機械的性質が劣化す
るからである。
【００１７】更に、オーステンパ処理温度と時間におい
て、２８０℃〜３６０℃に０．５時間以上としたのは、
２８０℃未満では靭性が低く、３６０℃を越えると強度
が低くなる。保持時間は０．５時間未満であると恒温変
態が充分に行われず、完全なベーナイト組織が得られな
いからである。
て、２８０℃〜３６０℃に０．５時間以上としたのは、
２８０℃未満では靭性が低く、３６０℃を越えると強度
が低くなる。保持時間は０．５時間未満であると恒温変
態が充分に行われず、完全なベーナイト組織が得られな
いからである。
【００１８】金具本体２を上記のように形成すると、高
強度であるから肉厚を薄くできて軽量になる。また、一
体成形できるから、製造も容易である。
強度であるから肉厚を薄くできて軽量になる。また、一
体成形できるから、製造も容易である。
【００１９】
【発明の効果】本発明の鋳造製仮設構造物用組立金具は
上記のように、金具本体を略Ｃ字状に形成し、そのＣ字
状の一端部側に締結ボルトを螺合し、他端部側に上記の
締結ボルトに対向する支持部を設け、上記の締結ボルト
と支持部とにより山形鋼の一辺を挟んだとき、その山形
鋼の他の一辺を内包する凹部を上記の金具本体に形成し
たから、本発明の組立金具を使用すれば、間隔をおいて
配置した２本のＨ形鋼間に山形鋼をＸ字状に簡単に取付
けることができる。
上記のように、金具本体を略Ｃ字状に形成し、そのＣ字
状の一端部側に締結ボルトを螺合し、他端部側に上記の
締結ボルトに対向する支持部を設け、上記の締結ボルト
と支持部とにより山形鋼の一辺を挟んだとき、その山形
鋼の他の一辺を内包する凹部を上記の金具本体に形成し
たから、本発明の組立金具を使用すれば、間隔をおいて
配置した２本のＨ形鋼間に山形鋼をＸ字状に簡単に取付
けることができる。
【００２０】また、金具本体が、Ｃ：３．０〜４．０ｗ
ｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％，Ｍｎ：０．１〜
０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣｕ：０．１〜
２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％，Ｍｏ：
０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそれ以上を含
有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物からなる組
成範囲のオーステンパ球状黒鉛鋳鉄であるため高強度で
あり、重仮設構造物に使用した場合でも、接合部が緩む
ことはないため安全であり、鋳造製のため一体成形がで
きるし、成形も容易である。しかも高強度であるから肉
厚も薄くできるし小型化も可能となり全体に軽量にでき
るから、従来発生していた各種の不都合が良く解決でき
て、この種の組立金具として有効適切である。
ｔ％、Ｓｉ：２．０〜３．５ｗｔ％，Ｍｎ：０．１〜
０．７ｗｔ％を含有し、またはさらにＣｕ：０．１〜
２．０ｗｔ％、Ｎｉ：０．１〜２．０ｗｔ％，Ｍｏ：
０．０５〜０．５ｗｔ％のうち一種またはそれ以上を含
有させ、残部が実質的にＦｅ及び微量不純物からなる組
成範囲のオーステンパ球状黒鉛鋳鉄であるため高強度で
あり、重仮設構造物に使用した場合でも、接合部が緩む
ことはないため安全であり、鋳造製のため一体成形がで
きるし、成形も容易である。しかも高強度であるから肉
厚も薄くできるし小型化も可能となり全体に軽量にでき
るから、従来発生していた各種の不都合が良く解決でき
て、この種の組立金具として有効適切である。
【図１】本発明の組立金具の使用状態を示す正面図であ
る。
る。
【図２】本発明の組立金具の好適な使用位置を示す斜視
図である。
図である。
【図３】従来の組立金具の正面図である。
１ 組立金具 ２ Ｃ字状の金具本体 ３ Ｃ字状の一端部側 ５ Ｃ字状の他端部側 ４ 締結ボルト ６ 支持部 ７ 凹部 ２０ Ｈ形鋼 ２１ 山形鋼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−33971（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−62146（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−3105（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−75667（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】 金具本体を略Ｃ字状に形成し、そのＣ字
状の一端部側に締結ボルトを螺合し、他端部側に上記の
締結ボルトに対向する支持部を設け、上記の締結ボルト
と支持部とにより山形鋼の一辺を挟んだとき、その山形
鋼の他の一辺を内包する凹部を上記の金具本体に形成
し、 前記金具本体は、Ｃ：３．０〜４．０ｗｔ％、Ｓｉ：
２．０〜３．５ｗｔ％、Ｍｎ：０．１〜０．７ｗｔ％を
含有し、またはさらにＣｕ：０．１〜２．０ｗｔ％、Ｎ
ｉ：０．１〜２．０ｗｔ％、Ｍｏ：０．０５〜０．５ｗ
ｔ％のうち１種またはそれ以上を含有させ、残部が実質
的にＦｅ及び微量不純物からなるダクタイル鋳鉄で形成
され、８２０〜９５０℃に０．５〜５時間保持した後、
直ちに２８０〜３６０℃に急冷し、その温度で０．５時
間以上保持するオーステンパ処理が施されたことを特徴
とする鋳造製仮設構造物用組立金具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6030907A JP2646188B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 鋳造製仮設構造物用組立金具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6030907A JP2646188B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 鋳造製仮設構造物用組立金具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07217215A JPH07217215A (ja) | 1995-08-15 |
| JP2646188B2 true JP2646188B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=12316793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6030907A Expired - Fee Related JP2646188B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 鋳造製仮設構造物用組立金具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2646188B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5959328B2 (ja) * | 2012-06-11 | 2016-08-02 | 株式会社 名有 | 片ボルト式挟締金具 |
| CN103567781B (zh) * | 2013-10-11 | 2015-10-28 | 中航飞机股份有限公司西安飞机分公司 | 一种细长形型材零件的数控加工装夹方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6049559B2 (ja) * | 1980-07-31 | 1985-11-02 | 昌彦 嶋 | 連結孔合せ工法及びその工法に用いる孔合せ器 |
| JPS6024538Y2 (ja) * | 1981-11-11 | 1985-07-22 | 大成プレハブ株式会社 | 接合金具取付用治具 |
| JPS5962146U (ja) * | 1982-10-20 | 1984-04-24 | 清水 潔 | クランプ |
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1994
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| JPH07217215A (ja) | 1995-08-15 |
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