JP2646090B2 - 習い方式歯車面取機 - Google Patents

習い方式歯車面取機

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JP2646090B2 JP62198860A JP19886087A JP2646090B2 JP 2646090 B2 JP2646090 B2 JP 2646090B2 JP 62198860 A JP62198860 A JP 62198860A JP 19886087 A JP19886087 A JP 19886087A JP 2646090 B2 JP2646090 B2 JP 2646090B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、歯車製造工程で歯車の歯の角に発生するバ
リ等を除去するため、歯車の歯の角を面取りする歯車面
取機に関するものであり、さらに詳しくは、面取りすべ
き形状を記憶し、自動で面取を行う、習い方式歯車面取
機に関するものである。
(従来の技術) 歯車の加工は一般にボブ盤により行われるが、歯の加
工が終わった段階では歯の角の部分にバリが発生しやす
いため、一般に歯車のボブ加工の後には歯車の歯の角の
部分の面取作業を行う。従来、この部分の面取作業は、
作業者が手に電動カッターを持ち、歯の角の部分に電動
カッターの刃を押しつけながら歯の角の形状に去って動
かすことによって行われていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、このような作業者の手による方法では、作業
効率が悪い上に、作業者に筋肉疲労等をもたらすもので
あるため、面取作業の自動化が望まれていた。
(発明の目的) 本発明の目的は、歯車の加工形状を記憶し、自動で面
取作業を行う、習い方式歯車面取機を提供することであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明の習い方式歯車面
取機は、歯車を回動自在に保持する歯車保持機構と、該
歯車保持機構に保持された歯車を一歯づつ回動駆動する
歯車送り装置と、所定長さの回転刃を有するカッター
と、該回転刃を回転させる回転刃モータと、カッターを
回転刃の長手方向先端が所定の曲面を描くよう2つの回
転軸に対して夫々回動させるカッター駆動手段と、カッ
ターの2つの回動軸に対する回動角度を夫々検知する検
知手段と、該検知手段により検知された回転角度を記憶
する記憶手段と、を具備して構成されている。そして、
作業者が歯車の歯の角に沿ってカッターをなぞらせる
と、なぞった形状を検知手段が当該2つの回動軸に対す
る回動角度として検知すると共に、記憶手段が当該回動
角度を記憶する。さらに、カッター駆動手段が、記憶手
段に記憶された当該回動角度に基づいて、カッターを当
該2つの回動軸に対して回動させることによって、回転
刃の側面を当該歯の角に当接させて面取りを行うもので
ある。
なお、上記のカッターとカッター駆動手段及び検出手
段によってカッター駆動装置を構成し、該カッター駆動
装置を、カッターが歯車に対し所定の位置に位置するよ
う固定するカッター位置調整機構をさらに具備すること
もできる。また、上記のカッター駆動手段を当該2つの
回動軸について夫々設けられた駆動モータにより構成
し、上記の検知手段を、当該2つの回動軸について夫々
設けられた2つのエンコーダにより構成することもでき
る。
また、カッター駆動手段を互いに直交する2軸に沿っ
て移動可能とすると共に、当該2軸上の所望の位置で固
定するカッター位置調整機構を設けても良い。この場
合、上記の所望の位置は、カッターの移動可能範囲にお
いて、カッターの刃が歯車の面取部分に充分接触できる
範囲になるよう設定することができる。また、歯車送り
装置は、歯車保持機構に保持された歯車の所定の位置に
ある歯溝に係合する先端部と、先端部を歯車に向けて移
動駆動する第1移動部材と、第1移動部材を第1移動部
材の移動方向に直交する方向に所定量移動駆動する第2
移動部材を備えて構成することも可能である。
(実施例) 図1は、本発明に係る習い方式面取機の1実施例の斜
視図である。図1に示すように、歯車20は歯車保持機構
100により保持され、歯車20を面取りするためのカッタ
ー210はカッター駆動装置200に駆動される。また、カッ
ター210を歯車20に対して適当な位置に位置決めするた
めのカッター位置調整機構300、歯車20を歯車保持機構1
00上で一歯ずつ回転させるための歯車送り装置400が設
けられている。さらに、カッター駆動装置200、及び歯
車送り装置400は制御ユニット500により制御される。な
お、歯車保持機構100、カッター駆動装置200、カッター
位置調整機構300、歯車送り装置400及び制御ユニット50
0は、共通のベース11に固定されている。
ここで、本実施例の習い方式歯車面取機10の個々の装
置の説明に入る前に、本実施例の習い方式歯車面取機10
による歯車20の面取の原理について説明する。図2に、
面取作業時の、カッター210と歯車20の位置関係の一例
を示す。図2(a)に示すように、カッター210には所
定長さLの回転刃210aが形成されており、カッター210
に内蔵された図示しないモータにより回転駆動される。
面取時には歯車保持機構100上の歯車20は、面取りされ
る歯20aが所定の位置即ち加工位置に来るように停止し
ている。ここで、図2(b)に示すように、カッター21
0は2つの回転軸によって、A1−A2方向とB1−B2方向に
自由度2で移動駆動される。つまり、カッター210の先
端が所定の曲面Rを描くように駆動される。そして、図
2(c)、(d)、(e)に示すように、カッター210
が自由度2で移動するに伴い、カッター210の長さLの
回転刃210aは歯車20の面取り位置にある歯20a(実線で
示す歯)の角にそって移動し、該歯20aの角の面取りが
行われる。このように、カッター210は自由度2で制御
されるにも拘わらず、3次元形状である歯車の歯の角の
面取りが可能となる。
次に、歯車20を回転可能に保持する歯車保持機構100
について説明する。図3は、歯車保持機構100を示す側
面図である。図3に示すように、支柱160の上部には、
歯車20を固定するための回転台150が設けられている。
回転台150の下部には軸部154が形成され、軸受162を介
して支柱160に回転可能に取り付けられている。また、
回転台150の上面には磁石152が数個埋め込まれている。
歯車20は、回転台150上に中心軸が回転台150の中心軸と
一致するように置かれ、磁石152に吸引されて回転台150
に固定される。このため、歯車20は中心軸を回転軸とし
て回転可能となる。
なお、歯車保持機構100は、図4に示すようなチャッ
クタイプとすることも可能である。図4に示すように、
歯車20はチャック110によりチャックされる。チャック1
10は、後述のように3本爪111でワークの外周を把持す
る、所謂3爪チャックである。チャック110の回転軸118
は、ラジアル軸受121とスラスト軸受122によって支柱12
0に回転可能に支持される。
また、図4の歯車保持機構100のチャック部分を図5
に示す。図5に示すように、チャック110は、旋盤など
で広く用いられる3爪チャックであり、チャック110の
半径方向に沿って夫々移動可能になされた3本爪111が
設けられている。そして、チャック110には同心円状に
多数の溝が表面に形成された円板112が回動可能に支持
されており、この円板112の底には、ギア113が放射状に
形成されている。そしてギア113にはピニオン114が係合
しており、ピニオン114は6角ボルトで回動可能な頭部1
15が設けられている。さらに、各爪111の底部には円板1
12の溝と係合する溝部が形成されている。従って、6角
ボルトでピニオン114の頭部115を回すと、円板112が回
動し、3本の爪111は同じ量だけ半径方向に移動する。
歯車20にはロッド22を挿通してキー21で固定し、この
ロッド22をチャック110の3本の爪111により固定するた
め、歯車20の中心は常にチャック110の中心と一致す
る。また、チャック110の中心は、回転軸118の中心と一
致するため、歯車20の中心とは回動中心は常に一致す
る。
次に、カッターを駆動するカッター駆動装置200につ
いて説明する。図6及び図7は、カッター駆動装置200
を示す斜視図及び平面図である。図6に示すように、カ
ッター駆動装置200には、カッター210を移動可能に支持
するカッター支持部220、カッター210の第1の軸回りの
回転を検知すると共に当該軸回りに駆動する第1駆動部
270、カッター210の第2の軸回りの回転を検知すると共
に当該軸回りに駆動する第2駆動部280により構成され
る。また、図7に示すように、カッター支持部220、第
1駆動部207、第2駆動部280は、フレーム202上に配置
されている。
ここで、カッター210を支持するカッター支持部220に
ついて説明する。図7に示すように、カッター210の取
付部214の側面には軸216が突出形成され、この軸216が
すべり軸受226によって回動アーム225に回転可能に支持
されている。従って、カッター210は回動アーム225に対
して回転可能に支持される。また、回動アーム225は円
筒体230に固定されている。この円筒体230は、フレーム
202上に設けられたハウジング223内の軸受32により回転
可能に支持されている。従って、図6に示すように、カ
ッター210は円筒体230の中心に対してB1−B2方向に回転
可能となると共に、回動アーム225に対して軸216を中心
にA1−A2方向に回転可能となる。
カッター取付部214の底部には伝達レバー252が固定さ
れている。伝達レバー252は、後述の連結レバー250を介
して、L型レバー244に連結されている。このL型レバ
ー244は、一端部を回転軸240に固定されている。回転軸
240は円筒体230の内部に設けられた軸受242によって円
筒体230と同じ中心の回りに回転可能に支持されてい
る。
図7に示すように、円筒体230の端部には従動プーリ2
38が固定され、タイミングベルト277を介して駆動プー
リ276により連結される。ここで、駆動プーリ276の駆動
軸275は軸受278によってフレーム202上に支持されてお
り、駆動軸275の一方には電磁クラッチ273を介して駆動
モータ271が設けられている。また、駆動軸275のもう一
方には、継手274を介してエンコーダ279が設けられてい
る。ここで駆動モータ271、エンコーダ279は、固定部材
271a、279aによってフレーム202上に固定されている。
同様に、回転軸240の端部には従動プーリ248が固定さ
れ、タイミングベルト287を介して駆動プーリ286により
連結される。駆動プーリ286の駆動軸285は軸受288によ
ってフレーム202上に支持されており、駆動軸285の一方
には電磁クラッチ283を介して駆動モータ281が設けられ
ている。また、駆動軸285のもう一方には、継手284を介
してエンコーダ289が設けられている。ここで駆動モー
タ281、エンコーダ289は、固定部材281a、289aによって
フレーム202上に固定されている。
図8に、伝達レバー252とL型レバー244を連結する連
結レバー250を示す。図8に示すように、伝達レバー252
の先端、及びL字レバー244の先端からは、球状部252
a、244aが夫々突出形成されている。そして、連結レバ
ー250の対応する部分には、球状部252a、244aに内表面
ですべり対遇する軸受部250aが夫々設けられている。こ
のようにして、伝達レバー252と連結レバー250、及び連
結レバー250とL型レバー244とは、球状部252a、244aと
軸受部250aによって連結される。
従って、図6において、カッター210が軸216を中心に
回転し、これに伴ってレバー252が軸216を中心に回転す
ると、連結レバー250を介して、L字レバー244が回転軸
240を中心に回転する。ここで、回動アーム225の長手方
向とカッター210とのなす角度αの範囲は、伝達レバー2
52の回転半径、連結レバー250の長さ、及びL字レバー2
44の回転半径等によって決まるが、一例としては、αの
範囲はおよそ0゜〜45゜である。また、L字レバー244
の、駆動回転アーム225と平行な状態を0とした回転角
度をβとすると、一例として、αが45゜の時にはβは約
−45゜、αが30゜の時はβは約0゜、αが0゜の時には
βは約90゜というように設定することができる。このよ
うに、カッター210の所定の範囲内の回転は、L字レバ
ー244の回転に変換される。なお、連結レバー250の形状
は、上述のカッター210の移動範囲内において、伝達レ
バー252やL字レバー244にぶつからないよう設定され
る。
このようにして、カッター210のA1−A2方向の回転
は、回転軸240のB1−B2方向の回転に変換されて、その
回転量は、従動プーリ248、タイミングベルト287、駆動
プーリ286を介してエンコーダ289により検知される。逆
に、モータ281により従動プーリ248が回転駆動される
と、この回転はカッター210のA1−A2方向の回転に変換
される。
また、円筒体230のB1−B2方向の回転は、従動プーリ2
38、タイミングベルト277、駆動プーリ276を介してエン
コーダ279により検知される。逆に、モータ271により従
動プーリ238が回転駆動されると、この回転は円筒体230
のB1−B2方向の回転に変換される。なお、円筒体230が
回転すると、回動アーム225は円筒体230と共に回転する
ため、カッター210、伝達レバー252、連結レバー250、
L字レバー244、及び回転軸240は、夫々の位置関係を変
えずに、円筒体230の回動に追従する。
次に、本実施例の習い方式歯車面取機の作業の記憶方
法、及び面取作業について説明する。習い方式歯車面取
機の作業は、まず、作業者が歯車20の一つの歯の形状を
歯車面取機に記憶させ、次に後述の歯車送り機構400に
より歯車20を一歯づつ回転させ、記憶させた形状に基づ
いて自動的にカツター210が移動し、一歯づつ面取りを
行う。
図9に本実施例の習い方歯車面取機のブロック図を示
す。図9に示すように、制御ユニット500には、上述の
エンコーダ275、285からの出力信号が入力される。ま
た、制御ユニット500は、駆動モータ271、281、及び歯
車送り機構400の後述のエアシリンダ470、480、電磁ク
ラッチ273、283のオン/オフ、回転刃210a駆動モータの
オン/オフの制御を行う。なお、制御ユニット500には
操作パネル520が設けられ、「面取り形状記憶作業」
「自動面取り作業」の開始/停止信号を入力される。
歯車20は後述の歯車送り機構400によって、歯が順番
に所定の位置、即ち加工位置に来るよう位置決めされ
る。そして、「面取り形状記憶作業」時、つまり歯車の
歯の角の形状を歯車面取機に記憶させる際には、作業者
がカッター210を手に持ち、所定の位置にある一つの歯
の角をなぞる。この時、電磁クラッチ273、283は切られ
ており、駆動モータ271とプーリ276との連結、及びモー
タ281とプーリ286との連結は切り離され、作業者はカッ
ター210を軽く動かすことができる。
作業者が、カッター210を歯車20の歯の角に沿って動
かすと、カッター210の動きは、円筒部230と回転軸240
の夫々回転角度に変換される。円筒部230と回転軸240の
回転角度は、夫々従動プーリ238、248、タイミングベル
ト277、287、及び駆動プーリ276、286を介して、エンコ
ーダ279、289によって検知される。このエンコーダ27
9、289に検知された値は、パルスとして制御ユニット50
0に入力され、メモリー510に保存される。このようにし
てカッター210の動きはメモリ510に記憶される。
なお、歯車の歯の角は3次元の形状を持っているが、
カッター210の回転刃210aの所定長さLの部分が面取り
をする歯の角から外れないよう設定しておくことによ
り、カッター210が自由度2で移動すると、回転刃210a
は所定長さLの部分で歯車の一つの歯の角に接触し、面
取りが行われる。
以上の面取形状の記憶作業が終了し、操作パネル520
より「自動面取作業」開始の信号が入力されると、制御
ユニット500は電磁クラッチ273、283を繋ぐ。そして、
メモリー510に記憶されたパルスを順次出力して、駆動
モータ271、281を駆動すると共に、カッター210の回転
刃210a駆動用モータを駆動することによって、カッター
210は歯車の刃の角を面取りしながら歯の角に沿って移
動する。
そして、一つの歯の面取作業が終了すると、カッター
210は歯車20の歯から一旦離れ所定の退避位置に位置す
る。次いで、後述の歯車送り装置400によって歯車20が
回転駆動されて、次の歯が加工位置に固定されると、カ
ッター210は同じ動作で次の歯車の面取作業を行う。こ
のようにして、歯車20の全ての歯の面取りが行われる。
次に、カッター210が適当な位置に位置するようカッ
ター駆動装置200の位置を調整する、カッター位置調整
機構300について説明する。図1に示すように、カッタ
ー駆動装置200の円筒体230のハウジング223の側面に取
り付けられた取付部390は、スライド軸360により、水平
方向に移動可能に支持されている。
図10、図11、図12は、それぞれカッター位置調整機構
300の正面図、側面図、及び平面図である。図10に示す
ように、スライド軸360は支柱310に昇降可能に取り付け
られた昇降台320に支持されている。支柱310の上に設け
られた天板330からは、支柱310と平行に延びるねじ部34
0が懸架されている。また、天板330には、ねじ部340を
手動で回転させるためのハンド30が設けられている。こ
のねじ部340は、昇降台320に形成された雌ねじ部322と
係合しているため、ハンドル350を回転することによ
り、昇降台320を支柱310に沿って昇降させ、所望の位置
で固定することができる。なお、支柱310の側面には、
軸方向に延びるレール310aが形成され、昇降台320に設
けられたキー321が嵌合されている。これにより、昇降
台320が昇降移動する際に支柱310の回りを回転すること
を防ぐ。
また、図11に示すように、スライド軸360には長手方
向に沿ってラック361が形成され、昇降台320に設けられ
たピニオン370と係合している。また、スライド軸360は
スライドガイド323により、軸方向に摺動可能に支持さ
れている。さらに、図12に示すように、ピニオン370の
軸にはハンドル380が固定されている。従ってハンドル3
80を回転することにより、ラック381を駆動して、スラ
イド軸360を水平に移動することができる。以上のよう
に、カッター位置決め装置300は、ハンドル350とハンド
ル380を回転することによって、カッター駆動装置200の
高さ、及び水平位置を調整することができる。
このようにカッター位置調整機構300が構成されてい
るため、カッター210の回転刃210aが図2の(a)のよ
うに歯車20の歯の角に接するよう、カッター210の位置
を調整することができる。
次に、歯車送り装置400について説明する。図1に示
すように、歯車送り装置400には、支柱490が設けられ、
支柱490には昇降台491が昇降可能に取り付けられてい
る。支柱490の上部に設けられた天板492からは、支柱49
0と平行に延びるねじ部493が懸架されており、天板492
にはねじ部493を回転するためのハンドル494が設けられ
ている。従って、ハンドル494を回転することにより、
昇降台491を支柱490に沿って昇降し、所望の位置で固定
することができる。
図13、図14は歯車送り機構400の正面図及び平面図で
ある。図13に示すように、昇降台491にはねじ穴が形成
され、ハンドル付きのねじ495によって固定アーム499が
固定されている。また、図14に示すように、固定アーム
499の先端には、ハンドル付きのねじ497により固定プレ
ート496が固定されている。そしてこの固定プレート496
にシリンダユニット410が固定されている。従って、ね
じ495、497のハンドルを緩め、固定アーム499や固定プ
レート496の位置を調整してからハンドルを締めること
により、シリンダユニット410を所望の位置に固定する
ことができる。
シリンダユニット410は、シリンダユニットフレーム4
12を有し、シリンダユニットフレーム412上には、両側
に2つのスタンド420、430が形成され、スタンド420、4
30の間には2本のガイドバー440a、440bが設けられてい
る。そして、ガイドバー440a、440bには、第2エアシリ
ンダ470が固定された第2移動部材450が移動可能に支持
されている。第2移動部材450には、雌ねじ部451が形成
されており、スタンド430に取り付けられたねじ部460と
係合している。なお、ねじ部460はスタンド430に軸受43
1を介して回転自在に取り付けられており、ハンドル461
に固定されている。従って、ハンドル461を回転する
と、第2移動部材450はガイド440a、440bに沿って移動
する。また、ガイド440a、440bには、第1移動部材440
が移動可能に設けられている。第2移動部材450の第2
エアシリンダ470は、第1移動部材440に設けられた当接
部441に固定されている。従って、第2移動部材450の第
2エアシリンダ470が駆動すると、第1移動部材440はガ
イド440a、440bに沿って移動する。また図13に示すよう
に、第1移動部材440の移動範囲Dは、第2移動部材450
の位置によって決まる。
次に、この歯車送り機構400の動作について説明す
る。図15、及び図16は、歯車20の送り動作を示す平面図
である。第1移動部材440には、第1エアシリンダ480が
設置されており、第1エアシリンダ480のロッド481は、
歯車保持機構100の上の歯車20に向けて移動可能であ
る。また、ロッド481の先端には、歯車20の歯溝に係合
する略円錐状の係合部482が固定されている。上述の通
り、第1エアシリンダ480は、第2エアシリンダ470の駆
動により所定の範囲Dで移動可能である。ここで、ハン
ドル461を回転させて、上述の所定の範囲Dを歯車20の
ピッチと同じに設定する。そして、図15に示すように、
第1移動部材440がスタンド420に当接した状態で第1エ
アシリンダ480を駆動し、第1エアシリンダ480の係合部
482が歯車20の一つの歯溝と係合させる。この状態から
第2エアシリンダ470を駆動して、第1移動部材440をス
タンド420から離れる方向に移動すると、図16に示すよ
うに、歯車20は歯が一つずれた位置まで移動する。そし
て、この状態から第1エアシリンダ480を一度引いて、
歯車20の歯溝から離し、ついで、第2エアシリンダ470
が移動して第1移動部材440をスタンド420に当接するま
で移動させる。さらに、ロッドの先端部482を歯溝に係
合する位置まで移動させる。この動作を繰り返すことに
よって、歯車20の歯は一歯づつ送ることができる。
以上のように、本実施例の習い方式歯車面取機によれ
ば、カッター駆動装置200によりカッター210を自由度2
で回転可能とすると共に、2つの回転角度を検知・制御
可能とし、カッター210を歯車20に対し所定の位置に調
整可能なカッター位置調整機構を設け、さらに歯車20を
一歯づつ回転させる歯車送り装置を設けたことによっ
て、作業者が一つの歯の角に沿ってカッターの刃を動か
すことによって歯の角の形状を記憶させ、自動で面取作
業を行うことが可能となり、作業効率が大幅に向上し
た。また、カッター駆動装置200は、自由度2で制御を
行うよう構成されているため、駆動系が2系統で済み、
3次元制御を行うロボット等に比べ部品点数が少なくて
済むという効果も得られる。
(発明の効果) 以上のように、本発明による習い方式歯車面取機によ
れば、一つの歯の角に沿ってカッターの刃を動かすこと
によって形状を記憶させ、それによって自動で面取作業
が行われるため、作業効率が上がる。さらに、本発明に
よる習い方式面取機によれば、自由度2で駆動制御され
るカッターで、3次元の歯車の歯の角が加工できるた
め、3次元制御のロボットなどを使用する場合に比べモ
ータや駆動部品の点数が少なくて済み、低コストであ
る。
【図面の簡単な説明】
図1から図14は本発明に係る実施例を示し、図1は全体
斜視図、図2は歯車とカッターとの位置関係を示す斜視
図、図3は歯車保持機構の側面図、図4は歯車保持機構
の側面図、図5は図4の歯車保持機構のチャック部分の
斜視図、図6はカッター駆動装置の斜視図、図7はカッ
ター駆動装置の平面図、図8は連結レバーの平面図、図
9はブロック図、図10はカッター位置調整機構の側面
図、図11はカッター位置調整機構の平面図、図12はカッ
ター位置調整機構の部分断面図、図13は歯車送り装置の
側面図、図14は歯車送り装置の平面図、図15は歯車送り
装置の歯車との係合部を示す平面図、図16は歯車送り装
置の歯車との係合部を示す平面図である。 (符号の説明) 10……歯車面取機、20……歯車、100……歯車保持機
構、200……カッター駆動装置、210……カッター、216
……軸、220……カッター支持部、225……回転アーム、
230……円筒体、240……回転軸、244……L字レバー、2
50……連結レバー、252……伝達レバー、270……第1駆
動部、280……第2駆動部、300……カッター位置調整機
構、310……支柱、320……昇降台、390……取付部、400
……歯車送り装置、500……制御ユニット

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯車を回動自在に保持する歯車保持機構
    と、 該歯車保持機構に保持された歯車を一歯づつ回動駆動す
    る歯車送り装置と、 所定長さの回転刃を有するカッターと、 該回転刃を回転させる回転刃回転手段と、 前記カッターを、前記回転刃の長手方向先端が所定の曲
    面を描くよう、2つの回転軸に対して夫々回動させるカ
    ッター駆動手段と、 前記カッターの前記2つの回動軸に対する回動角度を検
    知する検知手段と、 該検知手段により検知された回転角度を記憶する記憶手
    段と、 を具備すると共に、 作業者が歯車の歯の角に沿って前記カッターをなぞらせ
    ると、なぞった形状を前記検知手段が前記2つの回動軸
    に対する回動角度として検知すると共に、前記記憶手段
    が当該回動角度を記憶し、 前記記憶手段に記憶された前記回動角度に基づいて、前
    記カッター駆動手段が前記カッターを前記2つの回動軸
    に対して回動させることによって、前記回転刃の側面を
    前記歯の角に当接させて面取りを行うこと、 を特徴とする習い方式歯車面取機。
  2. 【請求項2】前記カッターと前記カッター駆動手段及び
    前記検出手段が、カッター駆動装置を構成し、 該カッター駆動装置を、前記カッターが前記歯車に対し
    所定の位置に位置するよう固定するカッター位置調整機
    構をさらに具備したこと、を特徴とする請求項1に記載
    の習い方式歯車面取機。
  3. 【請求項3】前記カッター駆動手段は、前記2つの回動
    軸について夫々設けられた2つの駆動モータを含むこ
    と、を特徴とする請求項1又は2に記載の習い方式歯車
    面取機。
  4. 【請求項4】前記検知手段は、前記2つの回動軸につい
    て夫々設けられた2つのエンコーダを含むこと、を特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載の習い方式歯車
    面取機。
  5. 【請求項5】前記カッター駆動手段を、互いに直交する
    2軸に沿って移動可能に保持すると共に、該2軸上の所
    望の位置で固定するカッター位置調整機構をさらに備え
    たこと、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    の習い方式歯車面取機。
  6. 【請求項6】前記歯車送り装置は、前記歯車保持機構に
    保持された前記歯車の所定の位置にある歯溝に係合する
    先端部と、前記先端部を前記歯車に対し離反方向及び接
    近方向に移動駆動する第1移動部材と、前記第1移動部
    材を該第1移動部材の移動方向と直交する方向に所定量
    移動駆動する第2移動部材を有すること、を特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載の習い方式歯車面取
    機。
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