JP2645114B2 - ロダニン誘導体 - Google Patents

ロダニン誘導体

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JP2645114B2 JP28374488A JP28374488A JP2645114B2 JP 2645114 B2 JP2645114 B2 JP 2645114B2 JP 28374488 A JP28374488 A JP 28374488A JP 28374488 A JP28374488 A JP 28374488A JP 2645114 B2 JP2645114 B2 JP 2645114B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なロダニン誘導体、それらの製造方法お
よびそれらを有効成分として含有する化学伝達物質抑制
作用を有する医薬組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、喘息の治療法としては薬物療法、転地療法、減
感作療法、心理療法などの多角的療法が行われている
が、未だ十分な治療効果を奏する方法は確立されていな
い。
現在抗喘息薬としてよく使用されているものとして
は、ベータ受容体刺激剤、キサンチン剤、ステロイド
剤、抗ヒスタミン剤、化学伝達物質抑制剤等がある。し
かしながら、これら各種抗喘息薬は各々一長一短があ
り、いずれも十分な治療効果を奏し得ない現状である。
喘息の病態生理学はまだ十分に解明されておらず、複
雑な病態の最終的な反映として発症すると考えられてお
り、抗喘息薬としては、単一の薬理作用をもつものより
もいくつかの作用を併せ持つ薬物が好ましい。
近年、即時型過敏症や喘息の重要な化学伝達物質のひ
とつとして古くより知られていたSRS−A(Slow Reacti
ng Substance of Anaphylaxis)がアラキドン酸の5−
リポキシゲナーゼ系代謝産物、すなわち、ロイコトリエ
ンC4、D4およびE4の混合物であることが明らかにされ、
注目されている。ロイコトリエン類は、アレルギー性あ
るいは炎症性反応の強力な化学伝達物質であり、気管支
筋、肺血管などの平滑筋収縮、血管透過性亢進など、生
体に傷害を引き起こすと考えられている。また、粘液分
泌促進、繊毛運動低下、冠血管収縮などの作用があるこ
とが明らかにされている。
さらに、SRS−Aの他にヒスタミン、ロイコトリエンB
4、PAF、あるいはPGF2α、PGD2、TXA2などのプロスタグ
ランジン類がアレルギーまたは炎症に関与していること
が示唆されている。
〔本発明の目的〕
以上の状況に鑑み、ロイコトリエンをはじめとする化
学伝達物質を抑制する薬剤の探索を行なつた結果、下記
一般式(1)で示される化合物が化学伝達物質の作用を
強力に抑制することを見いだし、本発明を完成した。
本発明は新規なロダニン誘導体を提供することを目的
とするものである。
本発明は前記のロダニン誘導体を合成するための製造
方法を提供することを目的とするものである。
さらに本発明は前記のロダニン誘導体またはその薬学
的に許容されうる塩を有効成分として含有するロイコト
リエン抑制作用のすぐれた薬剤を提供することを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は次の一般式(I) {式中、R1は低級アルキル基または基(CH2)nCOOR
3(nは1〜4の整数であり、R3は水素原子または低級
アルキル基である)であり、 R2は基CH=CH−R4(R4は置換もしくは未置換のフエニ
ル基、または5員の置換もしくは未置換の複素環基であ
る)、または基CH2−CH2−R4(R4は上記定義の通りであ
る)である} で示されるロダニン誘導体およびその薬学的に許容され
うる塩に関する。
本発明はまた次の式(II) で示されるロダニンと、次の一般式(III) {式中、R1は低級アルキル基または基(CH2)nCOOR
3(nは1〜4の整数であり、R3は水素原子または低級
アルキル基である)であり、 R2は基CH=CH−R4(R4は置換もしくは未置換のフエニ
ル基、または5員の置換もしくは未置換の複素環基であ
る)または基CH2−CH2−R4(R4は上記定義の通りであ
る)である} で示されるケトンとを反応させることからなる、次の一
般式(I) (式中、R1およびR2は上記定義の通りである)で示され
るロダニン誘導体の製造方法にも関する。
さらに本発明は次の一般式(I) {式中、R1は低級アルキル基または基(CH2)nCOOR
3(nは1〜4の整数であり、R3は水素原子または低級
アルキル基である)であり、 R2は基CH=CH−R4(R4は置換もしくは未置換のフエニ
ル基、または5員の置換もしくは未置換の複素環基であ
る)、または基CH2−CH2−R4(R4は上記定義の通りであ
る)である} で示されるロダニン誘導体またはその薬学的に許容され
うる塩を有効成分として含有するロイコトリエン抑制剤
に関する。
上記したように本発明の一般式(I)で表わされる化
合物は、式(II)のロダニンと一般式(III)のケトン
との反応によつて得られるが、この反応において式(I
I)のロダニン1モルに対して一般式(III)のケトンは
0.5〜10モルのような広い範囲の割合で用いうるが、通
常は両者を等モル量で用いるか、ロダニンに対してケト
ンをやや過剰量の例えば式(II)のロダニン1モルに対
して一般式(II)のケトンを1.1〜1.5モル割合で用いる
ことが好ましい。
この反応は無溶媒で行うこともできるが、有機溶媒中
で行うことが好ましい。用いられる有機溶媒としてはn
−ヘキサン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、などの
炭化水素、メタノール、エタノール、i−プロパノー
ル、などの低級アルコール、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、酢酸エチル、
酢酸ブチルなどのエステル、エチレンジクロライド、ク
ロロホルム、トリクロロエチレン、四塩化炭素などの塩
素化炭化水素、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセタミドな
どの非プロトン性極性溶媒、ギ酸、酢酸などのプロトン
性極性溶媒が挙げられ、これら溶媒は単独でかまたはこ
れらの2種またはそれ以上を混合して用いることができ
る。
この反応は任意の温度で行なうことができるが、加温
下に行うことが好ましく、用いる溶媒にもよるが一般に
50〜150℃の温度で行なわれる。そして反応温度のより
制御の容易な温度として溶媒の沸点附近の温度での反応
が好ましい。
またこの反応を促進するために触媒を添加することが
好ましく、使用される触媒としては、アンモニア;ピペ
リジン、ジエチルアミン等の第二級アミン;酢酸アンモ
ニウム、酢酸ナトリウム等の有機酸塩が挙げられる。こ
れらの触媒は単独でまたは2種以上を組合わせて用いる
ことができる。この触媒は一般に式(II)のロダニン1
モルに対して0.2〜5モルの範囲の量で用いられるが、
好ましくは1.0〜1.5モルの範囲の量で用いられる。
反応は使用する反応体の反応性により、また反応温度
などの条件により異なるが1〜12時間で完結する。
このようにして得られた反応混合物からの反応生成物
の分離はこの技術分野での常套手段で行ないうる。例え
ば反応混合物の濃縮と引き続く再結晶法による分離、ク
ロマトグラフイー法による分離などの手段で単離され
る。
以上の反応操作によつて得られる一般式(I)の化合
物のR1で示される低級アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、tert−ブチル、アミル、n−ヘキシル
などの炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖のアルキル基
を挙げることができる。またR3で示される低級アルキル
基としては上記R1で示される低級アルキル基と同様のも
のであつて、炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖のアル
キル基を挙げることができる。そして基R1の具体例とし
ては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、 が挙げられる。
一般式(I)の化合物のR2で示される基中の置換基R4
は、置換もしくは未置換のフエニル基または5員の置換
もしくは未置換の複素環基であるが、このフエニル基上
の置換基としては、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、アルキル基上に置換基を有する低級アルコキシ基、
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カル
ボキシメチレンオキシ基、アルコキシカルボニルメチレ
ンオキシ基などの基の1つまたは2つ以上の組合わせ
が、また5員の複素環基としては、複素原子としてNま
たはSを含有する複素環基が、そしてこの複素環基上の
置換基としては上記したフエニル基上の置換基と同様の
ものが挙げられる。
そして一般式(I)の化合物のR2で示される基中の置
換基R4の置換もしくは未置換のフエニル基、または5員
の置換もしくは置換後の複素環基の具体例としては、例
えば などを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で示されるロダニン誘導体は、
その5−位置において二重結合を介して基R1およびR2
有するものであるから、この二重結合に基づく異性体が
存在する。
そしてこの一般式(I)で示される化合物のいずれの
異性体および異性体混合物をも本発明の範囲に包含され
るものとする。
本発明の一般式(I)で示されるロダニン誘導体は化
合物中に酸性基を有する場合において薬学的に許容され
うる塩基との塩を形成する。そして本発明はこれらの塩
をも包含する。
塩を形成するために用いうる塩基の例としては、アル
カリ金属(ナトリウム、カリウム等)もしくはアルカリ
土類金属(マグネシウム、カルシウム等)の水酸化物ま
たは炭酸塩;水酸化アルミニウム;アンモニア、炭酸ア
ンモニウム;メチルアミン、エチルアミン等の第一級ア
ミン、ジエチルアミン、モルホリン等の第二級アミン、
トリエチルアミン、ピリジン等の第三級アミンなどがあ
る。
なお、本発明の一般式(I)で示される化合物の具体
例としては次のようなものが示される。
5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシンナミリデ
ン)−4−オキゾ−2−チオキソチアゾリジン。
5−(α−メチル−4−メチルシンナミリデン)−4
−オキソ−2−チオキソチアゾリジン。
5−(α−メチル−4−メトキシシンナミリデン)−
4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン。
5−(α−メチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシシンナミリデン)−4−オキソ−2−チオキソチ
アゾリジン。
5−(α−メチル−3,4,5−トリメトキシシンナミリ
デン)−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン。
5−(α−メチル−4−クロロシンナミリデン)−4
−オキソ−2−チオキソチアゾリジン。
5−(α−メチル−3,4−ジクロロシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン。
5−(α−プロピル−3,4−ジメトキシシンナミリデ
ン)−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン。
5−(α−プロピル−3,4,5−トリメトキシシンナミ
リデン)−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン。
5−〔3−(2−チエニル)−1−エチル−2−プロ
ペニリデン〕−4−オキゾ−2−チオキソチアゾリジ
ン。
5−〔3−(2−ピロリル)−1−メチル−2−プロ
ペニリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジ
ン。
5−〔3−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−メチ
ルプロピリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチアゾリ
ジン。
4−〔3−(4−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾ
リジニリデン)−1−ブテン−1−イル〕フエノキシ酢
酸エチルエステル。
6−(3,4−ジメトキシフエニル)−4−(4−オキ
ソ−2−チオキソ−5−チアゾリジニリデン)−5−ヘ
キセン酸エチルエステル。
5−〔3−(2−チエニル)−1−メチル−2−プロ
ペニリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジ
ン。
5−〔3−(5−クロロ−2−チエニル)−1−メチ
ル−2−プロペニリデン〕−4−オキソ−2−チオキソ
チアゾリジン。
4−〔3−(4−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾ
リジニリデン)−1−ヘキセン−1−イル〕安息香酸。
4−〔3−(4−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾ
リジニリデン)−1−ブテン−1−イル〕−フエノキシ
酢酸。
7−(3,4−ジメトキシフエニル)−5−(4−オキ
ソ−2−チオキソ−5−チアゾリジニリデン)−6−ヘ
プテン酸。
5−〔α−ヘキシル−4−(1H−テトラゾール−5−
イル)−メトキシシンナミリデン)−4−オキソ−2−
チオキソチアゾリジン。
本発明の一般式(I)で示される化合物及びその薬学
的に許容されうる塩は、ロイコトリエン抑制作用及び化
学伝達物質生合成または遊離抑制作用を有するので、気
管支喘息を初めとするあらゆるアレルギー性疾患、虚血
性心疾患、動脈硬化、乾せん及び炎症などに対して極め
て有用である。
本発明の製薬組成物は、通常薬学的製剤の形態で経口
的または非経口的に投与されうる。薬学的製剤の形態と
しては、錠剤、カプセル剤、坐剤、トローチ剤、シロツ
プ剤、クリーム剤、軟膏剤、貼付剤、ハツプ剤、顆粒
剤、散剤、注射剤、懸濁剤、吸入剤、エアゾール剤等が
ある。また他の薬剤とともに二重層錠、多層錠とするこ
とができる。さらに錠剤は、必要に応じて通常の剤皮を
施した錠剤、例えば糖衣錠、腸溶被錠、フイルムコート
錠とすることもできる。
固体製剤とする場合は、添加剤、例えば、乳糖、白
糖、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、リン酸カ
ルシウム、ソルビトール、グリシン、カルボキシメチル
セルロース、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、グリセリン、ポリエチレ
ングリコール、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルク等が用いられる。
半固体製剤とする場合は、植物性または合成ロウまた
は脂肪等が用いられる。
液体製剤とする場合は、添加剤、例えば、塩化ナトリ
ウム、ソルビトール、グリセリン、オリーブ油、アーモ
ンド油、プロピレングリコール、エチルアルコール等が
用いられる。
これらの製剤の有効成分の量は製剤の0.1〜100重量%
であり、適当には経口投与のための製剤の場合には1〜
50重量%であり、そして注射用製剤の場合には0.1〜10
重量%である。
本発明の製剤組成物の投与方法および投与量にはとく
に制限はなく、各種製剤形態、投与経路、患者の年齢、
性別、疾患の程度などにより適宜選択されるが、有効成
分の1日あたりの投与量は0.01〜1000mgである。
以下実施例により本発明を詳しく説明する。
実施例 1 5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン ロダニン1.73g(0.013モル)、3,4−ジメトキシベン
ザルアセトン2.06g(0.01モル)、酢酸アンモニウム0.3
1g(0.004モル)及びトルエン5mlの混合物を2時間加熱
還流した。冷却後、不溶物を取しメタノールで洗浄し
た。その不溶物をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液クロロホルム)により精製し、最初の溶出液よ
り目的とする5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシン
ナミリデン)−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン
の異性体Aを0.5g、後の溶出液より異性体Bを0.2g得
た。
異性体A 橙色結晶、融点244〜246℃(分解) マススペクトル(m/e);321(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.15(s,3H)、3.80(s,6H)、6.97〜7.20(m,3
H)、7.27(d,1H,J=16Hz)、8.30(s,1H)、840(d,1
H,J=16Hz) IR(KBr)cm-1; 1665、1600、1510、965 異性体B 赤色結晶、融点239〜241℃(分解) マススペクトル(m/e);321(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.53(s,3H)、3.80(s,3H)、3.82(s,3H)、6.65
(d,1H,J=16Hz)、6.85〜7.40(m,4H) IR(ヌジヨール)cm-1; 1670、1660、1600、960 実施例 2 5−(α−メチル−4−メチルシンナミリデン)−4−
オキソ−2−チオキソチアゾリジン 3,4−ジメトキシベンザルアセトンの代わりに、4−
メチルベンザルアセトンを用いる他は、実施例1と同様
にして5−(α−メチル−4−メチルシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジンの異性体Aを
0.4g、異性体Bを0.2g得た。
異性体A 黄色結晶、融点251〜254℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.16(s,3H)、2.30(s,3H)、7.20〜7.52(m,5
H)、8.50(d,1H,J=16Hz) IR(ヌジヨール)cm-1; 1680、1600、1550、980 異性体B 黄色結晶、融点233〜235℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.32(s,3H)、2.50(s,3H)、6.70(d,1H,J=16H
z)、7.20(d,2H,J=8.8Hz)、7.32(d,1H,J=16Hz)、
7.58(d,2H,J=8.8Hz) IR(ヌジヨール)cm-1; 1680、1600、1550、960 実施例 3 5−(α−メチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシシンナミリデン)−4−オキソ−2−チオキソチア
ゾリジン ロダニン1.20g(0.009モル)、3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンザルアセトン1.64g(0.006モ
ル)、酢酸アンモニウム0.23g(0.003モル)及びトルエ
ン5mlの混合物を7時間加熱還流した。冷却後析出した
結晶を取し、水洗し、さらにメタノールで洗浄すると
目的とする5−(α−メチル−3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシシンナミリデン)−4−オキソ−2−
チオキソチアゾリジンが0.18g得られた。
赤褐色結晶、融点267〜270℃(分解) マススペクトル(m/e);389(M+) NMR(CDCl3)δ δ;1.45(s,18H)、2.60(s,3H)、5.58(s,1H)、6.58
(d,1H,J=16Hz)、7.18(d,1H,J=16Hz)、7.35(s,2
H) IR(ヌジヨール)cm-1; 3450、1680、1610、960 実施例 4 5−(α−メチル−4−メトキシシンナミリデン)−4
−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンザルアセ
トンの代わりに、4−メトキシベンザルアセトンを用い
ること以外は実施例3と同様にして、目的とする5−
(α−メチル−4−メトキシシンナミリデン)−4−オ
キソ−2−チオキソチアゾリジンを0.2g得た。
黄褐色結晶、融点222〜224℃(分解) マススペクトル(m/e);291(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.15(s,3H)、3.80(s,3H)、6.98(d,2H,J=8H
z)、7.26(d,1H,J=16Hz)、7.54(d,2H,J=8Hz)、8.
42(d,1H,J=16Hz) IR(ヌジヨール)cm-1; 1670、1600、1550、970 実施例 5 5−(α−メチル−3,4,5−トリメトキシシンナミリデ
ン)−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンザルアセ
トンの代わりに、3,4,5−トリメトキシベンザルアセト
ンを用いること以外は、実施例3と同様にして、目的と
する5−(α−メチル−3,4,5−トリメトキシシンナミ
リデン)−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジンを0.
4g得た。
橙色粉末、融点270〜274℃(分解) マススペクトル(m/e);351(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.50(s,3H)、3.70(e,3H)、3.85(s,6H)、6.73
(d,1H,J=16Hz)、7.00(s,2H)、7.32(d,1H,J=16H
z) IR(ヌジヨール)cm-1; 1690、1610、1580、1550、950 実施例 6 5−(α−メチル−4−クロロシンナミリデン)−4−
オキソ−2−チオキソチアゾリジン ロダニン1.33g(0.01モル)、4−クロロベンザルア
セトン1.80g(0.01モル)、エタノール20ml及びアンモ
ニア水2mlの混合物を4時間加熱還流した。冷却後、析
出した結晶を取し、メタノールで洗浄して目的とする
5−(α−メチル−4−クロロシンナミリデン)−4−
オキソ−2−チオキソチアゾリジンを0.52g得た。
橙色結晶、融点247〜249℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.16(s,3H)、7.32(d,1H,J=16Hz)、7.48(d,2H,
J=8Hz)、7.60(d,2H,J=8Hz)、8.52(d,1H,J=16H
z) IR(ヌジヨール)cm-1; 1675、1605、980 実施例 7 5−(α−メチル−3,4−ジクロロシンナミリデン)−
4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 4−クロロベンザルアセトンの代わりに、3,4−ジク
ロロベンザルアセトンを用いること以外は実施例6と同
様に実施して、標記化合物を0.23g得た。
黄色結晶、融点242〜245℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.15(s,3H)、7.28(d,1H,J=16Hz)、7.55(d,1H,
J=8Hz)、7.67(d,1H,−J=8Hz)、7.75(s,1H)、8.
50(d,1H,J=16Hz) IR(ヌジヨール)cm-1; 1680、1610、1555、975 実施例 8 5−(α−プロピル−3,4−ジメトキシシナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン ロダニン1.46g(0.011モル)、1−(3,4−ジメトキ
シフエニル)−1−ヘキセン−3−オン2.34g(0.01モ
ル)、酢酸アンモニウム0.77g(0.01モル)及びトルエ
ン20mlの混合物を8時間加熱還流した。冷却後水100ml
を加えクロロホルムで抽出(80ml×3)した。クロロホ
ルム層を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。クロロ
ホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥した後過し、液
を減圧濃縮して、赤褐色油状物質を得た。その油状物質
をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出液クロロ
ホルム:メタノール=150:1)により精製し、最初の溶
出液より目的とする5−(α−プロピル−3,4−ジメト
キシシンナミリデン)−4−オキソ−2−チオキソチア
ゾリジンの異性体Aを0.03g、後の溶出液より異性体B
を0.2g得た。
異性体A 赤色結晶、融点185〜189℃ マススペクトル(m/e9;349(M+) NMR(CDCl3)δ δ;1.10(t,3H)、1.50〜1.80(m,2H)、3.00〜3.20
(m,2H)、3.88(s,3H)、3.90(s,3H)、6.80(d,1H,J
=16Hz)、6.80〜7.20(m,4H)、10.4(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1684、1594、955 異性体B 赤色結晶、融点192〜198℃ マススペクトル(m/e);349(M+) NMR(CDCl3)δ δ;1.08(s,3H)、1.50〜1.80(m,2H)、2.35〜2.55
(m,2H)、3.90(s,3H)、3,98(s,3H)、6,80〜7.20
(m,4H)、8.50(d,1H,J=16Hz)、10.2(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1669、1595、969 実施例 9 5−(α−プロピル−3,4,5−トリメトキシシンナミリ
デン)−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに1−(3,4,5−ノリメトキシフエニ
ル)−1−ヘキセン−3−オンを用いること以外は実施
例8と同様にして標記化合物の異性体Aを0.07g、Bを
0.20g得た。
異性体A 黄色結晶,融点223〜226℃(分解) マススペクトル(m/e);379(M-) NMR(CDCl3)δ δ;1.08(t,3H)、1.50〜1.75(m,2H)、3.00〜3.15
(m,2H)、3.90(s,3H)、3,95(s,6H)、6.55(d,1H,J
=16Hz)、6.70(s,2H)、7.10(d,1H,J=16Hz)、10.5
(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1678、1605、1678、949 異性体B 赤色結晶,融点193〜199℃(分解) マススペクトル(m/e);379(M+) NMR(CDCl3)δ δ;1.05(t,3H)、1.50〜1.80(m,2H)、2.40〜2.60
(m,2H)、3,90(s,3H)、3.95(s,6H)、6.80(s,2
H)、7.00(d,1H,J=16Hz)、8.50(d,1H,J=16Hz)、1
0.3(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1675、1604、1578、966 実施例 10 5−〔3−(2−チエニル)−1−エチル−2−プロペ
ニリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに、1−(2−チエニル)−1−ペンテ
ン−3−オンを用いること以外は実施例8と同様にし
て、標記化合物を0.33g得た。
赤色結晶、融点212〜218℃(分解) NMR(CDCl3)δ δ;1.24(t,3H)、2.48(q,2H)、7.00〜7.10(m,1
H)、7.20〜7.30(m,2H)、7.37(d,1H,J=16Hz)、8.3
8(d,1H,J=16Hz)、9.60(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1675、1589、1547、958 実施例 11 5−〔3−(2−ピロリル)−1−メチル−2−プロペ
ニリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに4−(2−ピロリル)−3−ブテン−
2−オンを用いること以外は実施例8と同様にして標記
化合物を0.10g得た。
褐色結晶,融点176〜180℃(分解) マススペクトル(m/e);250(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.12(s,3H)、6.15〜6.22(m,1H)、6.45〜6.55
(m,1H)、6.95〜7.05(m,1H)、7.16(d,1H,J=16H
z)、8.14(d,1H,J=16Hz) IR(ヌジヨール)cm-1; 1670、1600、1550、960 実施例 12 5−〔3−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−メチル
プロピリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジ
1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに4−(3,4−ジメトキシフエニル)−
2−ブタノンを用いること以外は実施例8と同様にし
て、標記化合物の異性体Aを0.19g、Bを0.18g得た。
異性体A 黄色結晶,融点143.5〜145.5℃ マススペクトル(m/e);323(M+) NMR(CDCl3)δ δ;2.40(s,3H)、2.47(t,2H)、2.80(t,2H)、3.86
(s,3H)、3.89(s,3H)、6.65〜6.85(m,3H)、9.60
(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1695、1609、1516、976 異性体B 黄色結晶,融点156〜158℃ マススペクトル(m/e);323(M+) NMR(CDCl3)δ δ,1.95(s,3H)、2.78(t,2H)、3.15(t,2H)、3.86
(s,3H)、3.89(s,3H)、6.80(s,3H)、9.66(br.s,1
H) IR(KBr)cm-1; 1690、1608、1517、969 実施例 13 4−〔3−(4−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾリ
ジニリデン)−1−ブテン−1−イル〕フエノキシ酢酸
エチルエステル 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに4−(3−オキソ−1−ブテニル)フ
エノキシ酢酸エチルエステルを用いること以外は実施例
8と同様にして、標記化合物の異性体Aを0.28g、Bを
0.32g得た。
異性体A 黄色結晶,融点209〜213℃(分解) ススペクトル(m/e);363(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;1.22(t,3H)、2.50(s,3H)、4.17(q,2H)、4,80
(s,2H)、6.65(d,1H,J=16Hz)、6.95(d,2H)、7.32
(d,1H,J=16Hz)、7.68(d,2H)、13.40(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1740、1680、1603、970、959 異性体B 黄色結晶,融点220〜223℃(分解) マススペクトル(m/e);363(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;1.22(t,3H)、2.16(s,3H)、4.20(q,2H)、4.80
(s,2H)、7.00(d,2H)、7.28(d,1H,J=16Hz)、7.54
(d,2H)、8.45(d,1H,J=16Hz)、13.45(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1772、1689、1604、981、926 実施例 14 6−(3,4−ジメトキシフエニル)−4−(オキソ−2
−チオキソ−5−チアゾリジニリデン)−5−ヘキセン
酸エチルエステル 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに6−(3,4−ジメトキシフエニル)−
4−オキソ−5−ヘキセン酸エチルエステルを用いるこ
と以外は実施例8と同様にして標記化合物を0.12g得
た。
赤褐色結晶,融点178〜179.5℃ NMR(CDCl3)δ δ;1.30(t,3H)、2.50〜2.65(m,2H)、2.75〜2.90
(m,2H)、3.92(s,3H)、3.95(s,3H)、4.18(q,2
H)、6.80〜7.20(m,4H)、8.47(d,1H,J=16Hz)、9.7
5(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1730、1671、1540、979 実施例 15 5−〔3−(2−チエニル)−1−メチル−2−プロペ
ニリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン ロダニン1.33g(0.01モル)、4−(2−チエニル)
−3−ブテン−2−オン1.52g(0.01モル)、酢酸アン
モニウム0.15g(0.002モル)及びトルエン20mlの混合物
を24時間加熱還流した。冷却後、混合物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー(溶出液クロロホルム)により
精製し、最初の溶出液より目的とする5−〔3−(2−
チエニル)−1−メチル−2−プロペニリデン〕−4−
オキソ−2−チオキソチアゾリジンの異性体Aを0.15
g、後の溶出液より異性体Bを0.08g得た。
異性体A 赤褐色結晶 NMR(DMSO−d6)δ δ;2.14(s,3H)、7.12(t,1H)、7.34(d,1H)、7.52
(d,1H,J=16Hz)、7.64(d,1H)、8.30(d,1H,J=16H
z) IR(ヌジヨール)cm-1; 1650、1580、960 異性体B 赤褐色結晶,融点214〜217℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.50(s,3H)、6.45(d,1H,J=16Hz)、7.14(t,1
H)、7.48(d,1H)、7.58(d,1H,J=16Hz)、7.70(d,1
H) IR(ヌジヨール)cm-1; 1675、1590、940 実施例 16 5−〔3−(5−クロロ−2−チエニル)−1−メチル
−2−プロペニリデン〕−4−オキソ−2−チオキソチ
アゾリジン 4−(2−チエニル)−3−ブテン−2−オンの代り
に4−(5−クロロ−2−チエニル)−3−ブテン−2
−オンを用いること以外は実施例15と同様にして、標記
化合物の異性体Aを0.20g、Bを0.17g得た。
異性体A 赤褐色結晶,融点237〜239℃(分解) NMR(CDCl3)δ δ;2.14(s,3H)、6,87(d,1H)、7.02(d,1H)、7.08
(d,1H,J=16Hz)、8.30(d,1H,J=16Hz) IR(ヌジヨール)cm1; 1670、1580、1550、970 異性体B 黄色結晶,融点250〜251℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.50(s,3H)、6.38(d,1H,J=16Hz)、7.16(d,1
H)、7.38(d,1H)、7.49(d,1H,J=16Hz) IR(ヌジヨール)cm-1; 1695、1590、1550、940 実施例 17 4−〔3−(4−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾリ
ジニリデン)−1−ヘキセン−1−イル〕安息香酸 ロダニン0.73g(0.0055モル)、4−(3−オキソ−
1−ヘキセン−1−イル)安息香酸1.09g(0.005モ
ル)、酢酸アンモニウム0.39g(0.005モル)及びトルエ
ン10mlの混合物を5時間加熱還流した。冷却後、酢酸を
加え不溶物を取した。不溶物をクロロホルム−メタノ
ールから再結晶して、目的とする4−〔3−(4−オキ
ソ−2−チオキソ−5−チアゾリジニリデン)−1−ヘ
キセン−1−イル〕安息香酸の異性体Aを0.10g得た。
また液に水を加えクロロホルムで抽出(100ml×3)
し、クロロホルム層を水で3回、飽和食塩水で1回洗浄
した。硫酸マグネシウムで乾燥し、過後、液を減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液クロロホルム:メタノール=10:1)により精製
し、目的物の異性体Bを0.10g得た。
異性体A 黄色結晶,融点278〜280℃(分解) マススペクトル(m/e);333(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;1.00(t,3H)、1.45〜1.70(m,2H)、7.40(d,1H,J
=16Hz)、7.70(d,2H,J=8Hz)、7.95(d,2H,J=8H
z)、8.58(d,1H,J=16Hz)、3.00(br.s.1H)、3.60
(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1695、1680、1605、980 異性体B 黄色結晶,融点257〜261℃(分解) マススペクトル(m/e);333(M+) IR(KBr)cm-1; 1690、1605、1540、945 実施例 18 4−〔3−(4−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾリ
ジニリデン)−1−ブテン−1−イル〕−フエノキシ酢
4−〔3−(4−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾ
リジニリデン)−1−ブテン−1−イル〕フエノキシ酢
酸エチルエステルの異性体A0.12g、水5ml及び5%水酸
化ナトリウム溶液1mlの混合物を室温で1時間撹拌し
た。10%塩酸を加えて結晶を析出せしめた。結晶を取
し、メタノールで洗浄して、目的とする4−〔3−(4
−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾリジニリデン)−
1−ブテン−1−イル〕フエノキシ酢酸の異性体Aを0.
07g得た。同様に異性体Bも0.07g得られた。
異性体A 褐色結晶,融点260〜263℃(分解) マススペクトル(m/e);225(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.50(s,3H)、4.70(s,2H)、6.65(d,1H,J=16H
z)、6.95(d,2H)、7.30(d,1H,J=16Hz)、7.65(d,2
H)、13.30(br.s;1H) IR(KBr)cm-1; 1753、1674、1599、958 異性体B 褐色結晶,融点261〜263℃(分解) マススペクトル(m/e);335(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;2.15(s,3H)、4.70(s,2H)、7.00(d,2H)、7.2
8(d,1H,J=16Hz)、7.54(d,2H)、8.45(d,1H,J=16H
z)、13.40(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1740、1699、1603、973 実施例 19 7−(3,4−ジメトキシフエニル)−5−(4−オキソ
−2−チオキソ−5−チアゾリジニリデン)−6−ヘプ
テン酸 ロダニン1.60g(0.012モル)、7−(3,4−ジメトキ
シフエニル)−5−オキソ−6−ヘプテン酸エチル3.06
g(0.01モル)、酢酸アンモニウム0.77g(0.01モル)及
びトルエン20mlの混合物を8時間加熱還流した。冷却後
水100mlを加え、酢酸エチルで抽出(100ml×3)し、酢
酸エチル層を水で3回、飽和食塩水で1回洗浄した。硫
酸マグネシウムで乾燥後過し、液を減圧濃縮して、
赤褐色油状物質を得た。油状物質をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出液クロロホルムにより精製し目
的とする7−(3,4−ジメトキシフエニル)−5−(4
−オキソ−2−チオキソ−5−チアゾリジニリデン)−
6−ヘプテン酸のエチルエステル(N−2414)を0.5g得
た。その化合物0.21gに水5ml及び5%過酸化ナトリウム
溶液1mlを加え、室温で3時間撹拌した。10%塩酸で酸
性とし、水100mlを加え酢酸エチルで抽出(120ml×3)
した後、酢酸エチル層を水で3回、飽和食塩水で1回洗
浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後過し、液を減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液クロロルム:メタノール=10:1)により精製し
て、最初の溶出液より目的とする7−(3,4−ジメトキ
シフエニル)−5−(4−オキソ−2−チオキソ−5−
チアゾリジニリデン)−6−ヘプテン酸の異性体Aを0.
12g、後の溶出液より異性体Bを0.03g得た。
エチルエステル 赤褐色結晶,融点146〜148℃(分解) マススペクトル(m/e);421(M+) IR(KBr)cm-1; 1714、1671、1596、1577、971 異性体A 赤褐色結晶,融点223〜225℃(分解) マススペクトル(m/e);393(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;1.80〜2.00(m,2H)、2.40〜2.50(m,2H)、2.52〜
2.70(m,2H)、3,91(s,3H)、3.93(s,3H)、6.89(d,
1H)、7.10〜7.20(m,3H)、8.01(d,1H,J=16Hz)、1
3.00(br.s,1H) IR(KBr)cm-1 1697、1596、1541、972 異性体B 赤褐色結晶,融点178〜180℃(分解) マススペクトル(m/e);393(M+) NMR(DMSO−d6)δ δ;1.80〜2.00(m,2H)、2.35〜2.50(m,2H)、3.05〜
3.25(m,2H)、3.91(s,3H)、3.93(s,3H)、6.50(d,
1H,J=16Hz),6.80〜6.95(m,1H)、7.00〜7.20(m,2
H)、7.28(d,1H,J=16Hz)、12.30(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 1704、1595、1540、954 実施例 20 5−〔α−ヘキシル−4−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)−メトキシシンナミリデン)−4−オキソ−2−チ
オキソチアゾリジン 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンザルアセ
トンの代りに1−〔4−(テトラゾール−5−イルメチ
ルオキシ)フエニル〕−1−ノネン−3−オンを用いる
こと以外は実施例3と同様にして、標記化合物を0.2g得
た。
褐色結晶,融点300℃以上 NMR(DMSO−d6)δ δ;0.80〜1.00(m,3H)、1.20〜1.60(m,8H)、2.35〜
2.50(m,2H)、5.24(s,2H)、7.05〜7.20(m,3H)、7.
50(d,2H)、8.50(d,1H,J=16Hz) IR(KBr)cm-1; 3400、1675、1600、1573、970 実施例 21 5−〔3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフエニル)
−1−メチルプロピリデン〕−4−オキソ−2−チオキ
ソチアゾリジン 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
フエニル)−2−ブタノンを用いること以外は実施例8
と同様にして標記化合物を0.37g得た。
黄色結晶、融点182〜184℃(分解) マススペクトル(m/e);309(M+) NMR(CDCl3)δ δ;1.92(s,3H)、2.73(t,2H)、3.11(t,2H)、3.87
(s,3H)、6.60〜6.83(m,3H)、7.07(s,1H)、12.70
(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 3530,1690,1605,1520,1020,925 実施例 22 5−〔3−(4−イソプロポキシ−3−メトキシフエニ
ル)−1−メチルプロピリデン〕−4−オキソ−2−チ
オキソチアゾリジン 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに4−(4−イソプロポキシ−3−メト
キシフエニル)−2−ブタノンを用いること以外は実施
例8と同様にして標記化合物を0.47g得た。
黄色結晶、融点128〜130℃ マススペクトル(m/e);351(M+) NMR(CDCl3)δ δ;1.35(d,6H,J=6Hz)、1.94(s,3H)、2.76(t,2
H)、3.15(t,2H)、3.85(s,3H)、4.48(quint.,1H,J
=6Hz)、6.71〜6.84(m,3H)、9.64(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 3145,1690,1610,1510,1460,1040,960,930 実施例 23 5−〔3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフエニル)
−1−メチルプロピリデン〕−4−オキソ−2−チオキ
ソチアゾリジン 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに4−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ
フエニル)−2−ブタノンを用いること以外は実施例8
と同様にして標記化合物を0.97g得た。
黄色結晶、融点188〜191℃(分解) マススペクトル(m/e);309(M+) NMR(CDCl3)δ δ;1.90(s,3H)、2.70(t,2H)、3.09(t,2H)、3..86
(s,3H)、6.65〜6.83(m,4H)、12.53(br.s,1H) IR(KBr)cm-1; 3525,1680,1600,1520,1450,1080,980,960 実施例 24 5−〔3−(3,5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシフ
エニル)−1−メチルプロピリデン〕−4−オキソ−2
−チオキソチアゾリジン 1−(3,4−ジメトキシフエニル)−1−ヘキセン−
3−オンの代りに4−(3,5−ジイソプロピル−4−ヒ
ドロキシフエニル)−2−ブタノンを用いること以外は
実施例8と同様にして標記化合物の異性体Aを0.25g、
異性体Bを0.35g得た。
異性体A 黄色結晶、融点163〜166℃(分解) NMR(CDCl3)δ δ;1.25(d,12H,J=6Hz)、1.90(s,3H)、2.76(t,2
H)、3.00〜3.20(m,4H)、6.89(s,2H)、9.40(br.s,
1H) IR(KBr)cm-1; 3505,1690,1610,1455,1080,940 異性体B 黄色結晶、融点160〜163℃(分解) NMR(CDCl3)δ δ;1.25(d,12H,J=6Hz)、2.41(s,3H)、2.46(t,2
H)、2.78(t,2H)、3.13(quint.,2H,J=6Hz)、4.80
(br.s,1H),6.82(s,2H)、9.30(br.s,1H) IR(KBr)cm1; 3400,1700,1610,1425,1070,940 実施例 25 本発明化合物のロイコトリエンに対する抑制作用は、
モルモット摘出気管標本を用いて検討した。すなわち栄
養液中に摘出気管をつるし、ロイコトリエンD4を作用さ
せて惹起する収縮に対する本発明化合物の抑制率を求め
た。なお、化合物の前処置時間は10分間とし、収縮はト
ランスジューサーを介して測定した。
結果を下表に示す。
実施例 26 本発明化合物のSRS−A遊離抑制作用は、S.Watanabe
−Kohnoらの方法(J.Immunol.,125,946(1980))およ
びJ.Augasteinらの方法(Nature,245,215(1973))に
より測定した。すなわち、抗原として卵白アルブミンを
用いて感作したモルモットから得た肺切片に化合物を加
え、続いて抗原を添加した際に放出されるSRS−Aを測
定した。遊離したSRS−Aは、モルモット摘出回腸を用
いてピリラミン及びアトロピンの存在下で測定した。
抑制率(%)=(1−A′/A)×100 A′:被検化合物処理の反応液による収縮高 A:対照の反応液による収縮高 実施例25及び26より本発明の化合物は、ロイコトリエ
ン抑制作用及びSRS−A遊離抑制作用を有することが明
らかである。
さらに、ヒスタミン及びPGF2αによるモルモツトの摘
出気管収縮に対して、本発明の化合物(実施例1の異性
体B、実施例12の異性体AおよびB、実施例14の化合
物、実施例15の異性体Bが10-5Mの濃度で60〜90%の抑
制作用を有する。
なお、本発明による化合物のラツトに対する毒性は一
般に低く、例えば、実施例12の異性体AおよびBの場
合、経口投与で1000mg/Kgで死亡例が認められなかつ
た。
製剤例1 錠剤(1錠) 5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 10mg 乳糖 67mg 結晶セルロース 15mg トウモロコシデンプン 7mgステアリン酸マグネシウム 1mg 100mg 各成分を均一に混合し直打用粉末とする。これをロー
タリー式打錠機で直径6mm、重量100mgの錠剤に成型す
る。
製剤例2 顆粒剤(1分包) Aの成分を均一に混合した後、Bの溶液を加えて練合
し、押出造粒法で整粒し、次いで50℃の乾燥機で乾燥す
る。乾燥上がり顆粒を粒度297μm〜1460μmにふるい
分けたものを顆粒剤とする。1分包量を200mgとする。
製剤例3 シロツプ剤 5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 1.000g 白糖 30.000g D−ソルビトール70W/V% 25.000g パラオキシ安息香酸エチル 0.030g パラオキシ安息香酸プロピル 0.015g 香味料 0.200g グリセリン 0.150g 96%エタノール 0.500g蒸溜水 適量 全 量 100ml 白糖、D−ソルビトール、パラオキシ安息香酸エチ
ル、パラオキシ安息香酸プロピルおよび上記の有効成分
を温水60gに溶解する。冷却後グリセリンおよびエタノ
ールに溶解した香味料の溶液を加える。つぎにこの混合
物を加えて100mlにする。
製剤例4 注射液 5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 1mg 塩化ナトリウム 10mg蒸溜水 適量 全 量 1.0ml 塩化ナトリウムおよび有効成分を蒸溜水を加えて溶解
し、全量を1.0mgとする。
製剤例5 坐 剤 5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 2g ポリエチレングリコール4000 20gグリセリン 78g 全 量 100g グリセリンを有効成分に加えて溶解する。そこへ、ポ
リエチレングリコール4000を加えて加温し溶解後、坐剤
型に注入して冷却固化し1個当たり1.5gの坐剤を製造す
る。
製剤例6 吸入剤 5−(α−メチル−3,4−ジメトキシシンナミリデン)
−4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン 0.1g 塩化ナトリウム 1.0g グリセリン 1.0g蒸溜水 適量 全 量 100ml 塩化ナトリウム、グリセリンおよび有効成分を蒸溜水
を加えて溶解し、全量を100mlとする。
(発明の効果) 以上詳述したように一般式(I)の化合物およびその
薬学的に許容されうる塩は前述の通り、ロイコトリエン
をはじめとする化学伝達物質の作用を強力に抑制するの
で、アレルギー疾患(例えば気管支喘息、アレルギー性
鼻炎、じん麻疹)や虚血性心疾患、動脈硬化、乾せん及
び炎症などの予防、治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/425 ABX A61K 31/425 ABX ACD ACD ADA ADA C07D 417/06 207 C07D 417/06 207 257 257 333 333

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I) 〔式中、R1は低級アルキル基または基(CH2)nCOOR
    3(nは1〜4の整数であり、R3は水素原子または低級
    アルキル基である)であり、 R2は基CH=CH−R4(R4は置換もしくは未置換のフェニル
    基、または5員の置換もしくは未置換の複素環基であ
    る)、または基CH2−CH2−R4(R4は上記定義の通りであ
    る)である〕 で示されるロダニン誘導体およびその薬学的に許容され
    うる塩。
  2. 【請求項2】次の式(II) で示されるロダニンと、次の一般式(III) 〔式中、R1は低級アルキル基または基(CH2)nCOOR
    3(nは1〜4の整数であり、R3は水素原子または低級
    アルキル基である)であり、 R2は基CH=CH−R4(R4は置換もしくは未置換のフェニル
    基、または5員の置換もしくは未置換の複素環基であ
    る)または基CH2−CH2−R4(R4は上記定義の通りであ
    る)である〕 で示されるケトンとを反応させることからなる、次の一
    般式(I) (式中、R1およびR2は上記定義の通りである) で示されるロダニン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】次の一般式(I) 〔式中、R1は低級アルキル基または基(CH2)nCOOR
    3(nは1〜4の整数であり、R3は水素原子または低級
    アルキル基である)であり、 R2は基CH=CH−R4(R4は置換もしくは未置換のフェニル
    基、または5員の置換もしくは未置換の複素環基であ
    る)、または基CH2−CH2−R4(R4は上記定義の通りであ
    る)である〕 で示されるロダニン誘導体またはその薬学的に許容され
    うる塩を有効成分として含有するロイコトリエン抑制
    剤。
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