JP2644202B2 - パレット落下防止装置 - Google Patents

パレット落下防止装置

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JP2644202B2
JP2644202B2 JP30685294A JP30685294A JP2644202B2 JP 2644202 B2 JP2644202 B2 JP 2644202B2 JP 30685294 A JP30685294 A JP 30685294A JP 30685294 A JP30685294 A JP 30685294A JP 2644202 B2 JP2644202 B2 JP 2644202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降式立体駐車装置に
関し、更に詳細には自動車を載置するパレットの落下防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、限られた場所に多数の自動車
を駐車するための立体駐車装置として、自動車を載置す
る適数段数のパレットを四隅に設置した固定柱に沿って
昇降させるものが実施されている。このような立体駐車
装置にあっては、上昇させたパレットが昇降用チェーン
の切断等の事故により落下すると、パレットに載置した
自動車や下段の自動車、更には立体駐車装置自体に多大
な損害が発生するばかりか、人的被害を伴うおそれがあ
り極めて危険である。この危険を回避するため、立体駐
車装置には、パレット落下防止装置が備えられている。
【0003】従来のパレット落下防止装置として、例え
ば実開平2−121547号公報に開示されているもの
が挙げられる。同号公報に示されるパレット落下防止装
置は、パレット受けレバーであるロックレバーを駆動す
るソレノイドのプランジャ、リンク、そしてロックレバ
ー止着部をほぼ直線状に連結したことをその要旨とし、
スムースな作動と騒音低減とを目的とする。実開平2−
121547号公報のパレット落下防止装置では、図1
0に示すように軸60を中心に回動可能なロックレバー
61に、リンク棒67を介して上方に設けたソレノイド
62のプランジャ66が連結されている。そして、ソレ
ノイド62が駆動されることにより、パレット昇降通路
よりロックレバー61が退避する。ロックレバー61が
パレット昇降通路に突き出しているとき、載置面63
が、落下して来るパレットを受け止める。ここで、ロッ
クレバー61は、16〜20mm程度の厚みの鉄板で構
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パレット落下防止装置は以下のような問題点を有してい
た。実開平2−121547号公報のパレット落下防止
装置では、ソレノイド62とロックレバー61とが、空
間的に直列に連結されているため、このパレット落下防
止装置は、大型であり、また重量が大きいという問題が
あった。このことは、立体駐車場を建設する場合、支持
柱が立てられた後、支持柱にパレット落下防止装置を取
り付ける作業が行われる。従来のパレット落下防止装置
は、大型で重いため、建設作業の効率が悪かったのであ
る。また、ロックレバー61が16〜20mm程度の厚
みの鉄板で構成されていて重いため、ロックレバー61
を回動させるためのソレノイドを大型化せざる得ず、コ
ストアップする問題があった。また、ロックレバー61
が重いため、ロックレバー61を停止させるときに発生
する衝撃音が大きく問題であった。特に、立体駐車場を
必要とするマンション等では、夜間使用される場合もあ
り、そのとき発生する騒音が大きいため問題であった。
【0005】上記問題を解決するために、本出願人は、
平成6年9月13日付で特許出願「パレット落下防止装
置」を提案している。そのパレット落下防止装置では、
2以上の移動するパレットを支持する支持柱に固定して
取り付けられるプレートと、プレートに設けられた回転
支持軸と、回転支持軸を中心に回動可能なパレット受け
レバーとを有し、パレット受けレバーがパレットの昇降
通路に突出することによりパレットの落下を防止するパ
レット落下防止装置であって、パレット受けレバーが鉄
板をコの字状に成形したものであって、パレット受けレ
バーのコの字の内側空間に、プレートと接続されたプラ
ンジャを下向きにして取り付けられたソレノイドを有し
ている。
【0006】このため、重量が小さく、一体構造かつコ
ンパクトで持ち易いため取付作業性が良いという利点を
有していた。しかし、パレット受けレバーのコの字の内
側空間に、ソレノイド本体が装着されているため、図7
に示すように、H形鋼支持軸に直接当接して荷重を受け
るためにH形鋼支持軸の一部を切欠いて取付ける際、パ
レット落下防止装置が厚く、H形鋼支持軸からはみ出し
てしまう場合があった。パレット受けレバーがH形鋼支
持軸からはみ出すことは、パレットの移動経路等の設計
上の制約となるため問題であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明のパレット落下防止装置は、2以上の移動するパ
レットを支持するH鋼支持柱に固定して取り付けられる
プレートと、プレートに設けられた回転支持軸と、回転
支持軸を中心に回動可能なパレット受けレバーと、パレ
ット受けレバーを駆動するためのソレノイドを有し、パ
レット受けレバーがパレットの昇降通路に突出すること
によりパレットの落下を防止するパレット落下防止装置
であって、パレット受けレバーが鉄板をコの字状に成形
したものであって、パレット受けレバーのコの字の内側
空間に、上端がプランジャに接続され下端がパレット受
けレバーに連結されている、一枚の作動板を有してい
る。
【0008】また、本発明のパレット落下防止装置は、
上記装置において、作動板の下部に回転支持軸と嵌合す
るU形溝が形成され、回転支持軸に対してスライドする
ことを特徴とする。また、本発明のパレット落下防止装
置は、上記装置において、パレット受けレバーの側面に
カム孔が形成されていると共に、作動板にカム孔と係合
するカム軸が固設されていることを特徴とする。また、
本発明のパレット落下防止装置は、2以上の移動するパ
レットを支持するH鋼支持柱に固定して取り付けられる
プレートと、プレートに設けられた回転支持軸と、回転
支持軸を中心に回動可能なパレット受けレバーと、パレ
ット受けレバーを駆動するためのソレノイドを有し、パ
レット受けレバーがパレットの昇降通路に突出すること
によりパレットの落下を防止するパレット落下防止装置
であって、パレット受けレバーが鉄板をコの字状に成形
したものであって、パレット受けレバーがH形鋼支持柱
の切欠き部からパレット通路に突出してH形鋼支持柱に
直接当接して荷重を受けることを特徴とする。
【0009】また、本発明のパレット落下防止装置は、
上記装置において、ソレノイドがプランジャを下向きに
して取付けられている。また、本発明のパレット落下防
止装置は、上記装置において、ソレノイドに雨よけ用ゴ
ムを有している。また、本発明のパレット落下防止装置
は、上記装置において、パレット受けレバーの側板にパ
レット受けレバーを停止させるための停止孔が形成され
ると共に、プレートに停止孔と弾性部材を介して嵌合す
る停止棒を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】前記構成を有する本発明のパレット落下防止装
置では、通常時はプレートに設けられた回転支持軸を中
心にパレット受けレバーが自重で回動してパレットの昇
降通路に突出している。これにより、パレット昇降用チ
ェーンの切断等の事故が発生した場合でも、パレット受
けレバーがパレットを受け止める。立体駐車装置のパレ
ットを上昇させる際には、ソレノイドに通電する。これ
によりプランジャがソレノイド本体に吸引される。プラ
ンジャに接続された作動板に付設された連結棒が、パレ
ット受けレバー側面に形成されているカム孔の中を上昇
する。パレット受けレバーは、カム孔を介して、作動板
の連結棒により引き上げられソレノイドが付設されてい
る方向に回動して、パレットの昇降通路から退避する。
かくしてパレットの上昇が可能となる。パレットを上昇
させた後、ソレノイドの通電を切ることにより、パレッ
ト受けレバーが自重で回動してパレットの昇降通路に突
出する。これにより、事故によりパレットの落下が発生
してもパレット受けレバーがパレットを受け止めること
ができる。
【0011】また、パレット受けレバーが、H形鋼支持
柱の切欠き部からパレット通路に突出してH形鋼支持柱
に直接当接するため、強い衝撃荷重を受けることができ
る。本発明は、パレット受けレバーが鉄板をコの字状に
プレス成形したものであり、コの字の内側空間に上端が
プランジャに接続され、下端がパレット受けレバーに連
結されている一枚の作動板を有し、作動板の下部に回転
支持軸と嵌合するU形溝が形成され、回転支持軸に対し
てスライドするので、装置が薄型になり、H形鋼支持軸
の一部に切欠き、H形鋼支持軸の切欠き部からパレット
通路に突出してH形鋼支持軸に直接当接して荷重を受け
ることが可能となる。
【0012】また、ソレノイドがプランジャを下向きに
して取り付けられているため、または、ソレノイドに雨
よけ用ゴムを有するため、ゴミや雨水等がソレノイドの
内部に侵入するのを防ぎ、錆の発生を防止することがで
きる。また、作動板に取り付けた連結棒を、パレット受
けレバーの側面に形成したカム孔に係合させて直接駆動
しているので、無駄な部品が不要となり、重量を軽減で
きている。可動部品であるパレット受けレバーの重量の
軽減、及びソレノイドの小型化によりパレット受けレバ
ーの回動により発生する騒音が低減される。また、パレ
ット受けレバーを停止させるための停止孔と停止棒の間
に弾性体を装着しているので、パレット受けレバーを停
止させるときの騒音を低減させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化したパレット落下防止
装置の一実施例を図面を参照して説明する。図1に、昇
降式立体駐車装置の概略全体構成を示す。昇降式立体駐
車装置は、敷地の四隅に支持柱であるH形鋼柱12を立
設して自動車51、52の収納空間を上下に区画すると
共に、自動車51を載置するパレット53をその内側部
分に上下方向に移動可能に設けたものである。パレット
53は、図示しないモータや油圧シリンダ等の駆動機器
とチェーン等の動力伝達手段からなる昇降駆動手段によ
り、自動車51を載置したままH形鋼柱12に沿って昇
降移動される。各H形鋼柱12には、昇降駆動手段等に
事故が発生してパレット53が落下した場合に、パレッ
ト53を受け止めて落下を防止するパレット落下防止装
置1が備えられている。図1は、自動車51を載置して
いるパレット53を上段に上昇させパレット落下防止装
置1により落下を防止している状態を示している。ここ
で、下段には自動車52が駐車されていたが、パレット
落下防止装置1の働きにより、自動車52は損傷されず
に済む。
【0014】図2は、パレット落下防止装置1のヒンジ
レバー13がパレット昇降通路に突出している状態を示
している。パレット落下防止装置1は、パレットを支持
する支持柱に固定して取り付けられるプレートと、プレ
ートに設けられた回転支持軸14と、回転支持軸14を
中心に回動可能なパレット受けレバーと、パレット受け
レバーを駆動するためのソレノイド15で構成されてい
る。ソレノイド本体15は下方に開口した中空円筒形状
をなし内部には摺動可能なプランジャ19を保持してい
る。プランジャ19の先端には、作動板29が取り付け
られている。また、プランジャ19が吸引された時の消
音のためのゴムリング23が取り付けられている。ま
た、ソレノイド本体15は、導線を密に巻回した中空状
の通電コイルを内蔵している。
【0015】作動板29の下部には、回転支持軸14と
嵌合するU形溝が形成されている。側板部の内側の回転
支持軸14には、パレット受けレバーであるヒンジレバ
ー13が回転可能に保持されている。ヒンジレバー13
の形状を図8に示す。(a)は平面図であり、(b)は
正面図であり、(c)は側面図である。ヒンジレバー1
3は、厚さ4mmの鋼板をコの字状に折り曲げて形成さ
れている。従来のパレット受けレバーは、16〜20m
mの厚さの鉄板を使用していたが、パレットと自動車の
重量は合計しても2トン程度であり、4mmの鋼板をコ
の字状で使用すれば、安全率を考慮しても強度的に十分
である。そして、ヒンジレバー13を鋼板をプレス成形
することで構成しているので、ヒンジレバー13を軽量
化でき、使用するソレノイド本体15を小型化すること
ができた。
【0016】ヒンジレバー13のコの字の内側空間に、
上端がプランジャ19に接続され、下端がパレット受け
レバーに連結されている一枚の作動板29が収納されて
いる。これにより、従来のパレット落下防止装置1と比
較して、パレット落下防止装置1を薄型かつ小型化する
ことができたため、H形鋼支持軸の一部に切欠き、H形
鋼支持軸の切欠き部からパレット通路に突出してH形鋼
支持軸に直接当接して荷重を受けることが可能となる。
ヒンジレバー13の一対のレバー側板部13aの各々に
は、カム孔24、円形の支持軸孔28、長円形状のスト
ッパー孔25が穿設されている。カム孔24の形状は、
図8に示すように、24a及び24bを両端とする円
弧、及び円弧とほぼ直角をなす24cとで形成されてい
る。支持軸孔28が支持軸14に嵌合されており、ヒン
ジレバー13が支持軸14を中心にして回転可能であ
る。作動板29には、カム孔24と係合するカム軸20
が固設されている。
【0017】そして、ソレノイド本体15に通電するこ
とによりプランジャ19が上下移動し、カム軸20がカ
ム孔24の外周に沿って上下移動することに連動して、
ヒンジレバー13が回動する。また、作動板29の下部
のU形溝には、停止棒26が消音リング27を介して取
り付けられている。また、消音リング27は、ストッパ
ー孔25に嵌合している。ヒンジレバー13は回動さ
れ、停止棒26に当接して停止する。このとき、ストッ
パー孔25があるので、停止時に発生する騒音が低減さ
れる。また、レバー側板部13aの下端には、リミット
スイッチ用の検出ノッチ13dが形成されている。ま
た、レバー側板部13aに対応する位置に一対のリミッ
トスイッチが取り付けられている。
【0018】次に、上記構成を有するパレット落下防止
装置1の作用を説明する。図1に、ソレノイド本体15
の通電コイルに電流が印加されていない状態を示してい
る。この状態では、ソレノイド本体15によりプランジ
ャ19は吸引されていない。このため、ヒンジレバー1
3は自重により図中時計方向に回動し、ストッパー孔2
5が消音リング27を介して停止棒26に当接した位置
で停止している。このとき、ヒンジレバー13は中央板
部から前方に突出し、事故等によりパレットが落下した
場合に、パレット載置面13cでパレットを受け止める
状態となっている。すなわち、この状態では、ヒンジレ
バー13がパレットの昇降通路に突出してパレットの昇
降動を妨げることにより、パレット53の不意の落下を
防止している。
【0019】また、ソレノイド15のプランジャ19に
接続され下端がパレット受けレバーに連結されている、
一枚の作動板29を有し、作動板29の下部に、回転支
持軸14と嵌合するU形溝が形成され、回転支持軸14
にスライドすることが可能となる。また、図8に示すよ
うに、カム孔24に24cが形成されているので、図2
において、ソレノイド本体15がオンされていない状態
でパレットが上昇されても、カム軸20が24cに回避
できるため、ヒンジレバー13は反時計回りに回転する
ことが可能である。本実施例では、カム孔24に24c
を形成しているが、安全性をより重視してヒンジレバー
13を引っ込めるのに必ずソレノイド本体15をオン状
態にすることを条件にするには、カム孔24を24aと
24bのみで形成すれば良い。
【0020】次に、ソレノイド本体15の通電コイルに
電流を通じると、プランジャ19がソレノイド本体15
に吸引され上昇する。カム軸20が上昇することによ
り、カム軸20はカム孔24の24bの位置から24a
の位置に移動し、ヒンジレバー13が反時計回りに回転
される。そして、ヒンジレバー13は、ストッパー孔2
5の反対の端部が、消音リング27を介して停止棒26
に当接することにより停止する。
【0021】この状態では、ヒンジレバー13が中央板
部から前方に突出しておらず、パレットの昇降通路から
退避しているので、パレットはヒンジレバー13により
妨げられることなく昇降駆動手段の駆動により昇降され
ることができる。また、ソレノイド本体15の通電コイ
ルへの電流を切ると、プランジャ19を吸引していた保
持力がなくなる。そして、ヒンジレバー13の重心が図
3中回転支持軸14より右側の位置にあるため、ヒンジ
レバー13は自重により図中時計方向に回動する。そし
て、ヒンジレバー13は、ストッパー孔25が消音リン
グ27を介して停止棒26に当接するまで回動しその位
置で停止する。すなわち、図2の状態に戻る。
【0022】次に、上記構成及び動作を有するパレット
落下防止装置1を各H形鋼柱12に備えた昇降式立体駐
車装置の操作手順を説明する。まず、パレット53が下
段にあるときに、自動車51を運転してパレット53に
乗り入れ、自動車51から乗員は降車する。そして、各
パレット落下防止装置1のソレノイド本体15の通電コ
イルに通電すると、前記のようにプランジャ19がソレ
ノイド本体15に吸引され、ヒンジレバー13が回動し
てパレット53の昇降通路から退避する。この状態で、
昇降駆動手段の駆動により自動車51ごとパレット53
を上昇させる。なお、このときパレット53は、ヒンジ
レバー13により支持される上段定位置より少し上まで
上昇させる。パレット53がロックレバーの回動の邪魔
になるのを防ぐためである。
【0023】そして、各パレット落下防止装置1の通電
コイルの通電を切ると、前記のようにヒンジレバー13
が自重により回動してパレット53の昇降通路に突出
し、パレット53の落下を防止する状態となる。このと
き、検出ノッチ13dとリミットスイッチとの組合せに
より、仮にリミットスイッチをNC接点(常閉)として
使用すれば、ヒンジレバー13が落下防止位置(図2)
にあることを確認することができ、リミットスイッチを
NO接点(常開)として使用すれば、ヒンジレバー13
が退避位置(図3)にあることを確認することができ
る。特に、本実施例では、両側の側板部の各々にリミッ
トスイッチを取り付けて、独立した接点信号を供給で
き、ヒンジレバー13が、落下防止位置(図2)または
退避位置(図3)にあることを確実に確認することがで
きる。
【0024】これにより、自動車51が上段に駐車さ
れ、下段には別の自動車52を駐車することができる。
このとき自動車51及びパレット53の荷重は、昇降駆
動手段の図示しないチェーン等に支えられている。万一
駐車中昇降駆動手段の故障等が発生して、パレット53
が落下した場合でも、各ヒンジレバー13のパレット載
置面13c上で停止するので、パレット53が落下する
ことはない。このとき、ヒンジレバー13にかかる荷重
は、プレートの中央板部の上端で受ける。なお、パレッ
ト53を少し下降させる理由は、パレット53の下面と
パレット載置面との間隔を狭めることにより自動車51
及びパレット53の位置エネルギーを少なくして、万一
昇降駆動手段の故障等が発生した場合にパレット落下防
止装置1にかかる衝撃を軽減するためである。
【0025】自動車51を出す場合には、まず下段の自
動車52を出しておき、パレット53を昇降駆動手段の
駆動により少し上昇させる。そして、各パレット落下防
止装置1の通電コイルに通電すると、前記のようにヒン
ジレバー13が回動してパレット53の昇降通路から退
避する。この状態で、昇降駆動手段の駆動により自動車
51ごとパレット53を下段まで下降させたあと、各パ
レット落下防止装置1の通電コイルの通電を切ると、各
ヒンジレバー13は再び突出する。この状態で自動車5
1を運転して昇降式立体駐車装置から出すことができ
る。
【0026】以上詳細に説明したように、本実施例に係
るパレット落下防止装置1によれば、ヒンジレバー13
が鉄板をコの字状にプレス成形したものであって、ヒン
ジレバー13のコの字の内側空間に、上端がプランジャ
19に接続され、下端がパレット受けレバーに連結され
ている一枚の作動板29を有しているので、装置が薄型
となり、装置全体を小型化できるため、H形鋼支持軸か
らはみ出すことなくH形鋼支持軸の内部に収納できる。
また、図7に示すように、装置がH形鋼支持軸の一部に
切欠き、H形鋼支持軸の切欠き部からパレット通路に突
出してH形鋼支持軸に直接当接して荷重を受けることが
できるため、パレット53の落下を確実に防止すること
ができる。また、ソレノイド本体15の小型化によりコ
ストダウンできる。また、可動部品であるヒンジレバー
13を軽量化したので、発生する騒音を低減することが
できる。
【0027】また、本実施例のパレット落下防止装置1
は、ヒンジレバー13の側面にカム孔24が形成されて
いると共に、作動板29にカム孔24と係合するカム軸
20が固設されているので、無駄な機構部品を必要とせ
ず、さらに装置全体を軽量化することができる。また、
本実施例のパレット落下防止装置1は、ヒンジレバー1
3に停止孔が形成されると共に、プレートに停止孔と弾
性部材を介して嵌合する停止棒を有しているので、ヒン
ジレバー13を停止させるときに発生する騒音を低減す
ることができる。
【0028】次に、別の実施例を図9を参照して説明す
る。パレット落下防止装置の主要部は、前記実施例と同
じであるので、詳細な説明は省略する。以下、相違点の
みを説明する。図9は、実線によりパレット落下防止装
置1のヒンジレバー113がパレット昇降通路に突出し
ている状態を示し、二点鎖線によりヒンジレバー113
がパレット昇降通路から退避している状態を示してい
る。図9のヒンジレバー113が図1のヒンジレバー1
3と相違する点は、ヒンジレバー113の側板部にカム
孔がなく、左側に外側に突き出したコの字状の連結部1
11が形成されていることである。一方、プランジャー
19に上端が連結された連結棒112の下端には連結軸
114が固設されている。また、連結部111のコの字
状の中間には、連結棒112が係合している。
【0029】次に、上記のような構成を有する第2の実
施例の作用を説明する。ソレノイド本体15に通電する
ことにより、プランジャー19が下方向に移動し、連結
棒112が連動して下降し、ヒンジレバー113が反時
計回りに回動する。また、ソレノイド本体15の通電コ
イルに電流が印加されていない状態では、ソレノイド本
体15によりプランジャー19が吸引されていないた
め、ヒンジレバー113は自重により時計方向に回動す
る。次に、第2の実施例の効果を説明する。すなわち、
この状態では、ヒンジレバー113がパレットの昇降通
路に突出してプレートにぶつかることによりパレット5
3の落下を防止している。また、図9に示すように、中
央部がプランジャー19に連結され、ソレノイド15を
覆うコの字状の、雨よけ用ゴム30を有している。これ
により、耐候性に優れ雨水や埃等の侵入による作動不良
が起こりにくく、分解整備の頻度は少なくて済む。
【0030】なお、前記実施例は本発明を何ら限定する
ものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々の変形・改良が可能であることはもちろんである。
例えば、前記実施例ではパレット落下防止装置を上下2
段の立体駐車装置に使用することとしたが、3段以上の
多段立体駐車装置に使用してもよい。その場合は、必要
に応じてヒンジレバー13を構成する鋼板の厚みを厚く
すれば良い。また、例えば、本実施例では、ヒンジレバ
ー13をプレス成形で製作したが、他の製作方法により
加工しても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明のパレット落下防止装置によれば、パレット受けレ
バーが鉄板をコの字状に成形したものであって、パレッ
ト受けレバーのコの字の内側空間に、上端がプランジャ
に接続され下端がパレット受けレバーに連結されている
一枚の作動板を有し、作動板の下部に回転支持軸と嵌合
するU形溝が形成され、回転支持軸に対してスライドす
るため、装置が薄型になり、装置全体を小型化すること
ができ、H形鋼支持軸からはみ出すことなくH形鋼支持
軸の内部に収納できる。
【0032】また、本発明のパレット落下防止装置は、
H形鋼支持軸に切欠き、H形鋼支持軸の切欠き部からパ
レット通路に突出してH形鋼支持軸に直接当接して荷重
を受けることができるため、パレットの落下を確実に防
止することができ、パレット落下事故を回避することが
できる。また、本発明のパレット落下防止装置は、パレ
ット受けレバーの側面にカム孔が形成されていると共
に、プランジャにカム孔と連結する連結棒が固設されて
いるので、無駄な機構部品を必要とせず、さらに装置全
体を軽量化することができる。
【0033】また、本発明のパレット落下防止装置は、
パレット受けレバーに停止孔が形成されると共に、プレ
ートに停止孔と弾性部材を介して嵌合する停止棒を有し
ているので、パレット受けレバーを停止させるときに発
生する騒音を低減することができる。また、ソレノイド
は通常と逆に下側に開口部分を有し、又は、ソレノイド
に雨よけ用ゴムを有するので、耐候性に優れ雨水や埃等
の侵入による作動不良が起こりにくく、分解整備の頻度
は少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体駐車装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例であるパレット落下防止装置1
の、ヒンジレバー13がパレット昇降通路に突出してい
る状態を示す図である。
【図3】パレット落下防止装置1の、ヒンジレバー13
がパレット昇降通路から退避している状態を示す図であ
る。
【図4】パレット落下防止装置1の、側面図である。
【図5】パレット落下防止装置1の、正面図である。
【図6】パレット落下防止装置1の、背面図である。
【図7】パレット落下防止装置1がH鋼支持軸の一部に
切欠いた状態を示す図である。
【図8】ヒンジレバー13の形状を示す外観図である。
【図9】本発明の別の実施例であるパレット落下防止装
置1を示す図である。
【図10】従来のパレット落下防止装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 パレット落下防止装置 12 H形鋼柱 13 ヒンジレバー 15 ソレノイド本体 19 プランジャ 20 カム軸 24 カム孔 29 作動板

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の移動するパレットを支持する支
    持柱に固定して取り付けられるプレートと、プレートに
    設けられた回転支持軸と、回転支持軸を中心に回動可能
    なパレット受けレバーと、パレット受けレバーを駆動す
    るためのソレノイドを有し、パレット受けレバーがパレ
    ットの昇降通路に突出することによりパレットの落下を
    防止するパレット落下防止装置において、 前記パレット受けレバーが鉄板をコの字状に成形したも
    のであって、 前記パレット受けレバーのコの字の内側空間に、上端が
    前記ソレノイドのプランジャに接続され下端がパレット
    受けレバーに連結されている、一枚の作動板を有するこ
    とを特徴とするパレット落下防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、 前記作動板の下部に前記回転支持軸と嵌合するU形溝が
    形成され、前記回転支持軸に対してスライドすることを
    特徴とするパレット落下防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載するものにおいて、 前記パレット受けレバーの側面にカム孔が形成されてい
    ると共に、 前記作動板に前記カム孔と係合するカム軸が固設されて
    いることを特徴とするパレット落下防止装置。
  4. 【請求項4】 2以上の移動するパレットを支持するH
    形鋼支持柱に固定して取り付けられるプレートと、プレ
    ートに設けられた回転支持軸と、回転支持軸を中心に回
    動可能なパレット受けレバーと、パレット受けレバーを
    駆動するためのソレノイドを有し、パレット受けレバー
    がパレットの昇降通路に突出することによりパレットの
    落下を防止するパレット落下防止装置において、 前記パレット受けレバーが鉄板をコの字状に成形したも
    のであって、前記パレット受けレバーがH形鋼支持柱の
    切欠き部からパレット通路に突出してH形鋼支持柱に直
    接当接して荷重を受けることを特徴とするパレット落下
    防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項4のいずれかに記
    載するものにおいて、 前記ソレノイドが前記プランジャを下向きにして取付け
    られたことを特徴とするパレット落下防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載するものにおいて、 前記ソレノイドに雨よけ用ゴムを有することを特徴をす
    るパレット落下防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    するものにおいて、 前記パレット受けレバーの側板に前記パレット受けレバ
    ーを停止させるための停止孔が形成されると共に、 前記プレートに前記停止孔と弾性部材を介して嵌合する
    停止棒を有することを特徴とするパレット落下防止装
    置。
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