JP2643710B2 - 厚板圧延方法 - Google Patents

厚板圧延方法

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JP2643710B2
JP2643710B2 JP4025651A JP2565192A JP2643710B2 JP 2643710 B2 JP2643710 B2 JP 2643710B2 JP 4025651 A JP4025651 A JP 4025651A JP 2565192 A JP2565192 A JP 2565192A JP 2643710 B2 JP2643710 B2 JP 2643710B2
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幸一 大竹
和実 井坂
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、幅出し圧延を含む厚
板圧延方法において、エッジャーを用いることにより圧
延後鋼板の平面形状を矩形化し、両側端および先後端の
切り捨てロスを減少させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、厚板圧延においては、平面形状
矩形のスラブをまず幅方向に、次いで長手方向に圧延
し、所定の幅および長さの平面形状矩形の鋼板を得るこ
とを目的とする。この厚板圧延は通常水平圧延機により
行われるが、水平圧延機のみによる圧延では、その圧延
条件によって圧延後鋼板の平面形状は、図4(A)に示
すようなつづみ形、あるいは図4(B)に示すようなた
いこ形となる。つづみ形平面形状は、幅出し比(圧延後
鋼板の幅/圧延前スラブの幅)が小さく、かつ伸ばし長
さ比(圧延後鋼板の長さ/圧延前スラブの長さ)が大き
い場合に生じ、先後端付近の幅広がりと、舌状のクロッ
プ形状を有している。また、たいこ形平面形状は、幅出
し比が大きく、かつ伸ばし長さ比が小さい場合に生じ、
先後端付近の幅狭まりと、フィッシュテール状のクロッ
プ形状を有している。
【0003】このような平面形状の圧延後鋼板より所定
の幅および長さの成品鋼板を得るためには、予め圧延後
鋼板に余幅および余長を付与し、余分な部分は切り捨て
るようにしなければならない。この切捨てロスを少なく
するために、厚板圧延においては、水平圧延機とエッジ
ャーを併用し、平面形状を矩形に近付ける方法(以下
「エッジャ法」と呼ぶ)が広く採用されている。このエ
ッジャ法は成形パスまたは幅出し圧延後、エッジャ(竪
ロール)によりサイドクロップ量、エンドクロップ量を
減少させる方法であり、主として長手方向のエッジング
によってエンドクロップを減少させ、横方向のエッジン
グによってサイドクロップ量がコントロールできる方法
である。
【0004】例えば、図5(A)はエッジャ法によりつ
づみ形の平面形状を改善する方法を例示したもので、鋼
板の幅方向の水平圧延(以下「幅出し圧延」と呼ぶ)終
了後、鋼板の長手方向の水平圧延(以下「仕上圧延」と
呼ぶ)の前後あるいは途中において、鋼板両側端に当た
る部分をエッジング(以下「仕上エッジング」と呼ぶ)
することにより、先後端付近の幅広がり部を先後端に回
り込ませ、幅広がりと舌状クロップ形状を改善する。図
5(B)はたいこ形の平面形状を改善する方法を例示し
たもので、幅出し圧延の前後あるいは途中において、鋼
板先後端にあたる部分をエッジング(以下「幅出しエッ
ジング」と呼ぶ)することにより、フィッシュテール状
のクロップ部を幅方向に回り込ませ、フィッシュテール
状クロップと幅狭まりを改善する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、エッジャ
法を用いると、鋼板の平面形状は大幅に改善されるが、
従来のエッジャ法には平面形状改善効果に限界があっ
た。図6(A)はつづみ形の平面形状における舌状クロ
ップを改善するために、仕上エッジングで強圧下を行っ
た例である。この場合、エッジング時の噛込み端および
尻抜け端は中央部に比べて幅が狭くなるため、このよう
な仕上エッジングでの強圧下は、先後端付近の幅落ちを
招くことになる。また、同図(B)はたいこ形の平面形
状における先後端付近の幅狭まりを改善するために幅出
しエッジングで強圧下を行った例である。この場合、幅
狭まりは改善されるものの、クロップは舌状となってし
まう。すなわち、図6(A)(B)に示したどちらの場
合においても、エッジングの強圧下は、エッジングを施
さない場合とは別の平面形状不良を招いてしまう。換言
すれば、従来のエッジャ法では、先後端付近の幅形状と
クロップ形状を同時に最適にすることは不可能である。
【0006】一方、特公昭57−48286号公報に
は、つづみ形あるいはたいこ形の平面形状を改善する方
法が提案されている。この方法は、仕上エッジング時に
ロール開度を同一板内にて連続的に、または段階的に変
化せしめ、先端より後端まで同一幅の成品を得る方法で
ある。また、この方法は、エッジングを行わない場合の
平面形状がつづみ形となる圧延条件の時、舌状クロップ
形状を改善する効果もある。しかし、たいこ形の平面形
状に対しては、先後端クロップ形状が悪化する可能性が
あり、幅出し比が大きい圧延には適用できないという難
点がある。
【0007】以上のごとく、従来のエッジャ法では平面
形状改善効果に限界があり、特に幅出し比が大きい場合
にその幅形状と先後端クロップ形状を同時に最適化する
ことは不可能であつた。
【0008】この発明は従来の前記実状よりみて、幅出
し比が大きい水平圧延機のみによる圧延で、圧延後の鋼
板の平面形状がたいこ形となる場合において、圧延後鋼
板の幅形状および先後端クロップ形状を最適化し得る厚
板圧延方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、エッジャ法
を用いて厚板を圧延するに際し、幅出し圧延の前後ある
いは途中において、エッジャ噛込み端付近と尻抜け端付
近は中央部の基準圧下量より軽圧下となるように、成品
の先後端となる部分をエッジングすることを要旨とする
ものである。
【0010】
【作用】この発明において、幅出し圧延の前後あるいは
途中において、エッジャ噛込み端付近と尻抜け端付近は
中央部の基準圧下量より軽圧下となるように、成品の先
後端となる部分をエッジングするのは、以下に示す理由
による。すなわち、仕上エッジングでエッジャ噛込み端
付近と尻抜け端付近を中央部の基準圧下量と同等または
強圧下とすると、エッジング時の噛込み端と尻抜け端は
中央部に比べて幅が狭くなり、先後端付近の幅落ちを招
くからである。したがって、この発明のエッジャ法によ
り幅出しエッジングを行うことにより圧延後鋼板の先後
端付近の幅落ちを防止することができるともに、エッジ
ャ噛込み時と尻抜け時にエッジャ開度を大きくし、エッ
ジングが軽圧下となるようにすることにより、幅形状お
よびクロップ形状を同時に最適化することができるので
ある。その結果、サイドクロップを増加させることなく
エンドクロップが極めて少ない高歩留まりの矩形な成品
を得ることができる。
【0011】図7は従来のエッジャ法と本発明の厚板圧
延法との比較を概念的に例示したもので、(a) はエッジ
ングなしで幅出し比大の圧延を行った場合の鋼板の平面
形状変化、(b) は幅出しエッジングを行った場合の鋼板
の平面形状変化、(c) は仕上げエッジング時にロール開
度を変化させた場合の鋼板の平面形状変化、(d) は本発
明法による鋼板の平面形状変化をそれぞれ示したもの
で、図中の斜線部が切捨て部分である。
【0012】すなわち、(a) の場合は水平圧延のみであ
るためサイドクロップおよびエンドクロップが発生し、
鋼板の切捨て量が大きい。(b) の場合は幅狭まりは改善
されるが、舌状クロップ量が大きい。(C) の場合は先後
端クロップ形状が悪化し、鋼板の切捨て量が大きい。こ
れらに対し、本発明法による(d) の場合は、前記したよ
うに幅出しエッジングを行うことにより圧延後鋼板の先
後端付近の幅落ちを防止することができるとともに、エ
ッジャ噛込み時と尻抜け時にエッジャ開度を大きくとっ
て軽圧下することにより、幅形状およびクロップ形状を
同時に最適化することができる結果、(a)(b)(c) に示す
ような鋼板の切捨てロスが発生せずに矩形の成品を得る
ことができる。
【0013】
【実施例】図1はこの発明方法を実施するための装置構
成例を示す概略図で、1はエッジャ、2は水平圧延機、
3はエッジャ制御装置、4は水平圧延機制御装置、5は
演算装置である。図2は同上装置の演算装置における圧
延パススケジュール、エッジングタイミングおよびエッ
ジングパターン等の算出フローチャートである。
【0014】すなわち、この発明方法を実施する場合
は、図1に示すごとく、演算装置5により水平圧延パス
スケジュール、エッジングタイミングおよびエッジング
パターン等を決定し、それに基づいて水平圧延機制御装
置4およびエッジャ制御装置3により、水平圧延機2お
よびエッジャ1を制御する。
【0015】演算装置5では、まずスラブおよび圧延鋼
板の目標寸法等の圧延条件等より水平圧延パススケジュ
ールを決定する。次に、決定した前記水平圧延パススケ
ジュールより、水平圧延を行った場合の圧延後鋼板形状
を予測し、その予測値に基づいて幅出エッジングのタイ
ミングおよび圧下パターンを決定する。エッジングのタ
イミングは、特に設備等の制約等がなければ板厚の大き
な段階すなわち圧延上流パスで行うのがエッジング効率
の点で好ましい。また、幅出圧延後の仕上圧延時も必要
に応じて仕上エッジングを組合わせて行ってもよい。
【0016】図3は、スラブ寸法が厚さ235mm×幅
2000mm×長さ2250mm、鋼板寸法が厚さ16
mm×幅4700mm×長さ14000mmの厚板圧延
にこの発明法を適用した場合の最適幅出しエッジングパ
ターンを例示したものである。エッジングのタイミング
は幅出し圧延前である。この図に示すように、エッジン
グ量を、エッジャ噛込み時と尻抜け時は少なく、中央部
は多くすることにより、圧延後鋼板の平面形状の矩形化
が可能となるのである。
【0017】実施例1 表1に示す各種スラブ寸法および鋼板寸法の厚板圧延の
製造にこの発明法を適用した場合の圧延後鋼板の幅切捨
て量および先後端クロップ切捨て量を、従来法と比較し
て表2に示す。図中、従来法1は通常のエッジャ法を適
用した場合(図7b)、従来法2は仕上エッジング時に
ロール開度を変化させた場合(図7c)である。
【0018】表2の結果より明らかなごとく、本発明法
により鋼板の幅形状を最適化しつつ、先後端クロップ形
状を大幅に改善することができる結果、高歩留まりを達
成でき、厚鋼板のコスト低減に多大な効果を奏する。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、水平圧延機とエッジャを併用して厚板圧延を行う
際に鋼板の幅形状およびクロップ形状を同時に最適化す
ることができるので、サイドクロップを増加させること
なくエンドクロップが極めて少ない高歩留まりの矩形な
成品を得ることができ、厚鋼板の製造コスト低減に多大
な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施するための装置構成例を示
す概略図である。
【図2】同上装置の演算装置における圧延パススケジュ
ール、エッジングタイミングおよびエッジングパターン
等の算出フローチャートである。
【図3】実際の厚板圧延にこの発明方法を適用した場合
の最適幅出しエッジングパターンの一例を示す図であ
る。
【図4】従来の厚板圧延における圧延後鋼板の平面形状
を例示したもので、(A)はつづみ形平面形状、(B)
はたいこ形平面形状をそれぞれ示す説明図である。
【図5】従来のエッジャ法による平面形状改善方法を例
示したもので、(A)はつづみ形の平面形状の改善方
法、(B)はたいこ形平面形状の改善方法をそれぞれ示
す説明図である。
【図6】従来のエッジャ法による平面形状改善方法を例
示したもので、(A)はつづみ形平面形状における舌状
クロップの改善方法、(B)はたいこ形平面形状におけ
る先後端付近の幅狭まり改善方法をそれぞれ示す説明図
である。
【図7】従来のエッジャ法と本発明の厚板圧延法との比
較を概念的に示した概略図である。
【符号の説明】
1 エッジャ 2 水平圧延機 3 エッジャ制御装置 4 水平圧延機制御装置 5 演算装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平ロール圧延機とエッジャを用いて厚
    板を圧延するに際し、幅出し圧延の前後あるいは途中に
    おいて、エッジャ噛込み端付近と尻抜け端付近は中央部
    の基準圧下量より軽圧下となるように、成品の先後端と
    なる部分をエッジングすることを特徴とする厚板圧延方
    法。
JP4025651A 1992-01-16 1992-01-16 厚板圧延方法 Expired - Lifetime JP2643710B2 (ja)

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