JP2643037B2 - 真空スイッチ管 - Google Patents
真空スイッチ管Info
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- JP2643037B2 JP2643037B2 JP3171720A JP17172091A JP2643037B2 JP 2643037 B2 JP2643037 B2 JP 2643037B2 JP 3171720 A JP3171720 A JP 3171720A JP 17172091 A JP17172091 A JP 17172091A JP 2643037 B2 JP2643037 B2 JP 2643037B2
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- fixed
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H1/00—Contacts
- H01H1/02—Contacts characterised by the material thereof
- H01H1/0203—Contacts characterised by the material thereof specially adapted for vacuum switches
- H01H1/0206—Contacts characterised by the material thereof specially adapted for vacuum switches containing as major components Cu and Cr
Landscapes
- High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、大電流を開閉するに際
し使用される真空スイッチ管の改良に関するものであ
る。
し使用される真空スイッチ管の改良に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】特開平２−１４２０２４号公報等に開示
された従来の真空スイッチ管は図１及び図２に示す如く
構成されている。図中、１は１０-4Ｔｏｒｒ以下の高真
空状態に排気された絶縁容器（真空容器）で、この絶縁
容器１は、上部に固定側端板２が、下部に可動側端板３
が取着され、該固定側端板２には固定電極棒４が吊着さ
れており、可動側端板３には、直上の固定電極棒４に対
向する可動電極棒５が上下動可能に挿入されるととも
に、可動側端板３には、可動電極棒５に嵌着されたベロ
ーズ６が固定されている。
された従来の真空スイッチ管は図１及び図２に示す如く
構成されている。図中、１は１０-4Ｔｏｒｒ以下の高真
空状態に排気された絶縁容器（真空容器）で、この絶縁
容器１は、上部に固定側端板２が、下部に可動側端板３
が取着され、該固定側端板２には固定電極棒４が吊着さ
れており、可動側端板３には、直上の固定電極棒４に対
向する可動電極棒５が上下動可能に挿入されるととも
に、可動側端板３には、可動電極棒５に嵌着されたベロ
ーズ６が固定されている。
【０００３】７は固定電極棒４の端部に取着された固定
電極で、この固定電極７は中央部に位置する主電極７ａ
と、この主電極７ａの周囲に設けられ固定電極棒４に接
続された補助電極７ｂと、この補助電極７ｂに穿設され
たスパイラル状の溝７ｃとを備えて構成されている。上
記主電極７ａは、開閉の際の接触・通電部となるので、
Ｂｉ等の低融点金属を含有するような電極材料から構成
され、溶着引外力の低減が図られている。また、補助電
極７ｂは、大電流の遮断が可能で、より耐電圧性能の優
れた材料から構成されている。
電極で、この固定電極７は中央部に位置する主電極７ａ
と、この主電極７ａの周囲に設けられ固定電極棒４に接
続された補助電極７ｂと、この補助電極７ｂに穿設され
たスパイラル状の溝７ｃとを備えて構成されている。上
記主電極７ａは、開閉の際の接触・通電部となるので、
Ｂｉ等の低融点金属を含有するような電極材料から構成
され、溶着引外力の低減が図られている。また、補助電
極７ｂは、大電流の遮断が可能で、より耐電圧性能の優
れた材料から構成されている。
【０００４】８は可動電極棒５の端部に取着されて直上
の固定電極７に当接可能に対向する可動電極で、この可
動電極８は中央部に位置する主電極８ａと、この主電極
８ａの周囲に設けられ固定電極棒５に接続された補助電
極８ｂと、この補助電極８ｂに穿設されたスパイラル状
の溝８ｃとを備えて構成されている。上記主電極８ａ
は、開閉の際の接触・通電部となるので、Ｂｉ等の低融
点金属を含有するような電極材料から構成され、溶着引
外力の低減が図られている。また、補助電極８ｂは、大
電流の遮断が可能で、より耐電圧性能の優れた材料から
構成されている。
の固定電極７に当接可能に対向する可動電極で、この可
動電極８は中央部に位置する主電極８ａと、この主電極
８ａの周囲に設けられ固定電極棒５に接続された補助電
極８ｂと、この補助電極８ｂに穿設されたスパイラル状
の溝８ｃとを備えて構成されている。上記主電極８ａ
は、開閉の際の接触・通電部となるので、Ｂｉ等の低融
点金属を含有するような電極材料から構成され、溶着引
外力の低減が図られている。また、補助電極８ｂは、大
電流の遮断が可能で、より耐電圧性能の優れた材料から
構成されている。
【０００５】然して９は各電極７・８から発生する金属
蒸気を吸着するシールドで、絶縁容器１の内部両側にそ
れぞれ配設されている。
蒸気を吸着するシールドで、絶縁容器１の内部両側にそ
れぞれ配設されている。
【０００６】次に動作について説明する。電流の大きさ
が負荷電流・過負荷電流程度であるときに、固定電極７
と可動電極８が離隔すると、主電極７ａ・８ａの領域に
おいて遮断が完了する。
が負荷電流・過負荷電流程度であるときに、固定電極７
と可動電極８が離隔すると、主電極７ａ・８ａの領域に
おいて遮断が完了する。
【０００７】一方、電流の大きさが短絡等による大電流
のときに、固定電極７と可動電極８が離隔すると、主電
極７ａ・８ａの間にアーク（図示せず）が発生する。こ
の発生したアークは集中アークとなり、外部配線等によ
る磁界の影響を受け外方に向かって移動する。そして、
補助電極７ｂ・８ｂに達すると、スパイラル状の溝７ｃ
・８ｃにより駆動力を付与され、さらに外方に移動しな
がら中心軸の囲りで回転運動を行う。この回転運動によ
り、アークが局部に停滞して各電極７・８が溶融・損傷
するのが防止される。
のときに、固定電極７と可動電極８が離隔すると、主電
極７ａ・８ａの間にアーク（図示せず）が発生する。こ
の発生したアークは集中アークとなり、外部配線等によ
る磁界の影響を受け外方に向かって移動する。そして、
補助電極７ｂ・８ｂに達すると、スパイラル状の溝７ｃ
・８ｃにより駆動力を付与され、さらに外方に移動しな
がら中心軸の囲りで回転運動を行う。この回転運動によ
り、アークが局部に停滞して各電極７・８が溶融・損傷
するのが防止される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従来のスイッチ管は以
上のように構成され、固定電極７の主電極７ａと可動電
極８の主電極８ａがＢｉ等の低融点金属を含有していた
ので、耐電圧性能が低かった。また、大電流の遮断時
に、主電極７ａ・８ａに一担アークが発生すると、低融
点金属から金属蒸気が供給され続け、高密度な集中アー
クとならないのでアークの駆動力が弱くなり、局部停滞
や溶融を引き起こし易かった。従って、大電流を遮断す
るためには、勢い大形のものを使用せざるを得なかっ
た。
上のように構成され、固定電極７の主電極７ａと可動電
極８の主電極８ａがＢｉ等の低融点金属を含有していた
ので、耐電圧性能が低かった。また、大電流の遮断時
に、主電極７ａ・８ａに一担アークが発生すると、低融
点金属から金属蒸気が供給され続け、高密度な集中アー
クとならないのでアークの駆動力が弱くなり、局部停滞
や溶融を引き起こし易かった。従って、大電流を遮断す
るためには、勢い大形のものを使用せざるを得なかっ
た。
【０００９】本発明は上記に鑑みなされたもので、低溶
着であるとともに、大電流の遮断が可能であり、高耐圧
である小形の真空スイッチ管を提供することを目的とし
ている。
着であるとともに、大電流の遮断が可能であり、高耐圧
である小形の真空スイッチ管を提供することを目的とし
ている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、１０-4Ｔｏｒｒ以下の高真空状態
に排気された真空容器と、この真空容器の内部に配設さ
れた固定電極棒と、この固定電極棒の固定電極の中央部
に設けられた主電極と、この主電極の周囲に設けられた
補助電極と、該真空容器の内部に配設されて固定電極棒
に対向する動作可能な可動電極棒と、この可動電極棒の
可動電極の中央部に設けられた主電極と、この主電極の
周囲に設けられた補助電極とを備え、しかも、固定電極
と可動電極の主電極および補助電極を、導電性金属とこ
の導電性金属よりも高融点の耐火性金属とからなる合金
から構成するとともに、該主電極の導電性金属の体積成
分比を補助電極の導電性金属の体積成分比よりも小さく
選定したことを特徴としている。
目的を達成するため、１０-4Ｔｏｒｒ以下の高真空状態
に排気された真空容器と、この真空容器の内部に配設さ
れた固定電極棒と、この固定電極棒の固定電極の中央部
に設けられた主電極と、この主電極の周囲に設けられた
補助電極と、該真空容器の内部に配設されて固定電極棒
に対向する動作可能な可動電極棒と、この可動電極棒の
可動電極の中央部に設けられた主電極と、この主電極の
周囲に設けられた補助電極とを備え、しかも、固定電極
と可動電極の主電極および補助電極を、導電性金属とこ
の導電性金属よりも高融点の耐火性金属とからなる合金
から構成するとともに、該主電極の導電性金属の体積成
分比を補助電極の導電性金属の体積成分比よりも小さく
選定したことを特徴としている。
【００１１】また、上記固定電極と可動電極の主電極お
よび補助電極を、導電性金属と耐火性金属の合金から構
成するとともに、該主電極の理論密度に対する比率を補
助電極の理論密度に対する比率よりも低く選定したこと
を特徴としている。
よび補助電極を、導電性金属と耐火性金属の合金から構
成するとともに、該主電極の理論密度に対する比率を補
助電極の理論密度に対する比率よりも低く選定したこと
を特徴としている。
【００１２】また、上記固定電極と可動電極の主電極お
よび補助電極を、導電性金属と耐火性金属の合金から構
成するとともに、該主電極の結晶粒度を補助電極の結晶
粒度より細かく選定したことを特徴としている。
よび補助電極を、導電性金属と耐火性金属の合金から構
成するとともに、該主電極の結晶粒度を補助電極の結晶
粒度より細かく選定したことを特徴としている。
【００１３】
【作用】本発明によれば、固定電極と可動電極の主電極
の溶着力が低く、大電流の遮断時に生じるアークを主電
極から補助電極に速やかに移行させることができる。
の溶着力が低く、大電流の遮断時に生じるアークを主電
極から補助電極に速やかに移行させることができる。
【００１４】
【実施例】以下、図１及び図２に示す一実施例に基づき
本発明を詳述すると、図中、１は１０-4Ｔｏｒｒ以下の
高真空状態に排気された絶縁容器（真空容器）で、この
絶縁容器１は、上部に固定側端板２が、下部に可動側端
板３が取着され、該固定側端板２には固定電極棒４が吊
着されており、可動側端板３には、直上の固定電極棒４
に対向する可動電極棒５が上下動可能に挿入されるとと
もに、可動側端板３には、可動電極棒５に嵌着されたベ
ローズ６が固定されている。
本発明を詳述すると、図中、１は１０-4Ｔｏｒｒ以下の
高真空状態に排気された絶縁容器（真空容器）で、この
絶縁容器１は、上部に固定側端板２が、下部に可動側端
板３が取着され、該固定側端板２には固定電極棒４が吊
着されており、可動側端板３には、直上の固定電極棒４
に対向する可動電極棒５が上下動可能に挿入されるとと
もに、可動側端板３には、可動電極棒５に嵌着されたベ
ローズ６が固定されている。
【００１５】７は固定電極棒４の端部に取着された固定
電極で、この固定電極７は中央部に位置する主電極７ａ
と、この主電極７ａの周囲に設けられ固定電極棒４に接
続された補助電極７ｂと、この補助電極７ｂに穿設され
たスパイラル状の溝７ｃとを備えて構成されている。上
記主電極７ａは従来例とは異なり、Ｃｕ−５５Ｃｒ（以
下、成分比は体積成分比を示すものとする）の合金から
構成され、導電性金属であるＣｕが少ないために延性が
低くなっており、大電流の投入・通電による溶着に対
し、引外力が低くなるようになっている。また、補助電
極７ｂはＣｕ−３０Ｃｒの合金から構成されている。
電極で、この固定電極７は中央部に位置する主電極７ａ
と、この主電極７ａの周囲に設けられ固定電極棒４に接
続された補助電極７ｂと、この補助電極７ｂに穿設され
たスパイラル状の溝７ｃとを備えて構成されている。上
記主電極７ａは従来例とは異なり、Ｃｕ−５５Ｃｒ（以
下、成分比は体積成分比を示すものとする）の合金から
構成され、導電性金属であるＣｕが少ないために延性が
低くなっており、大電流の投入・通電による溶着に対
し、引外力が低くなるようになっている。また、補助電
極７ｂはＣｕ−３０Ｃｒの合金から構成されている。
【００１６】８は可動電極棒５の端部に取着されて直上
の固定電極７に当接可能に対向する可動電極で、この可
動電極８は中央部に位置する主電極８ａと、この主電極
８ａの周囲に設けられ固定電極棒５に接続された補助電
極８ｂと、この補助電極８ｂに穿設されたスパイラル状
の溝８ｃとを備えて構成されている。上記主電極８ａは
従来例とは異なり、Ｃｕ−５５Ｃｒの合金から構成さ
れ、導電性金属であるＣｕが少ないために延性が低くな
っており、大電流の投入・通電による溶着に対し、引外
力が低くなるようになっている。また、補助電極８ｂは
Ｃｕ−３０Ｃｒの合金から構成されている。
の固定電極７に当接可能に対向する可動電極で、この可
動電極８は中央部に位置する主電極８ａと、この主電極
８ａの周囲に設けられ固定電極棒５に接続された補助電
極８ｂと、この補助電極８ｂに穿設されたスパイラル状
の溝８ｃとを備えて構成されている。上記主電極８ａは
従来例とは異なり、Ｃｕ−５５Ｃｒの合金から構成さ
れ、導電性金属であるＣｕが少ないために延性が低くな
っており、大電流の投入・通電による溶着に対し、引外
力が低くなるようになっている。また、補助電極８ｂは
Ｃｕ−３０Ｃｒの合金から構成されている。
【００１７】然して、９は各電極７・８から発生する金
属蒸気を吸着するシールドで、絶縁容器１の内部両側に
それぞれ配設されている。
属蒸気を吸着するシールドで、絶縁容器１の内部両側に
それぞれ配設されている。
【００１８】従って、電流遮断の場合、電流の大きさが
負荷電流・過負荷電流程度であるときは、主電極７ａ・
８ａの領域において遮断が完了する。
負荷電流・過負荷電流程度であるときは、主電極７ａ・
８ａの領域において遮断が完了する。
【００１９】一方、短絡等による大電流のときは、主電
極７ａ・８ａの間に発生したアーク（図示せず）が外部
磁界の影響を受けて外方に向かって移動するが、主電極
７ａ・８ａが低融点金属等を含んでいないので、アーク
が主電極７ａ・８ａから補助電極７ｂ・８ｂに速やかに
移行し、密な集中アークとなる。そしてその駆動力によ
り、アークが停滞することなく回転し、電極７・８の全
面が有効に使用されるため、局部溶融等の温度上昇が防
止され、大電流の遮断が可能となる。
極７ａ・８ａの間に発生したアーク（図示せず）が外部
磁界の影響を受けて外方に向かって移動するが、主電極
７ａ・８ａが低融点金属等を含んでいないので、アーク
が主電極７ａ・８ａから補助電極７ｂ・８ｂに速やかに
移行し、密な集中アークとなる。そしてその駆動力によ
り、アークが停滞することなく回転し、電極７・８の全
面が有効に使用されるため、局部溶融等の温度上昇が防
止され、大電流の遮断が可能となる。
【００２０】また、耐電圧的にも主電極７ａ・８ａが低
融点金属を含んでいないため、高性能を得ることができ
る。
融点金属を含んでいないため、高性能を得ることができ
る。
【００２１】尚、上記実施例では主電極７ａ・８ａをＣ
ｕ−５５Ｃｒの合金から、補助電極７ｂ・８ｂをＣｕ−
３０Ｃｒの合金から構成したものを示したが、成分比は
異なるものでも良く、要するに、主電極７ａ・８ａを補
助電極７ｂ・８ｂと比べ、導電性金属の金属比を減らす
とともに、耐火性金属の成分比を増やすことにより、延
性を低くしたものであれば、上記実施例と同様の作用効
果を奏する。また、導電性金属としてＡｇ、Ａｌ等を用
いても良く、耐火性金属としてＦｅ、Ｃｏ、Ｗ、ＷＣ、
Ｍｏ、Ｎ６等を用いても上記実施例と同様の作用効果を
奏する。さらに、主電極７ａ・８ａと補助電極７ｂ・８
ｂとで異なる材質の組合わせとしても、上記実施例と同
様の作用効果を奏する。
ｕ−５５Ｃｒの合金から、補助電極７ｂ・８ｂをＣｕ−
３０Ｃｒの合金から構成したものを示したが、成分比は
異なるものでも良く、要するに、主電極７ａ・８ａを補
助電極７ｂ・８ｂと比べ、導電性金属の金属比を減らす
とともに、耐火性金属の成分比を増やすことにより、延
性を低くしたものであれば、上記実施例と同様の作用効
果を奏する。また、導電性金属としてＡｇ、Ａｌ等を用
いても良く、耐火性金属としてＦｅ、Ｃｏ、Ｗ、ＷＣ、
Ｍｏ、Ｎ６等を用いても上記実施例と同様の作用効果を
奏する。さらに、主電極７ａ・８ａと補助電極７ｂ・８
ｂとで異なる材質の組合わせとしても、上記実施例と同
様の作用効果を奏する。
【００２２】また、上記実施例では主電極７ａ・８ａと
補助電極７ｂ・８ｂの成分比を変えたが、主電極７ａ・
８ａの密度を疎とし、補助電極７ｂ・８ｂを密とするこ
とによっても、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
例えば、主電極７ａ・８ａをＣｕ−３０Ｃｒ、密度比
（理論密度に対する比率）８０％とし、補助電極７ｂ・
８ｂをＣｕ−３０Ｃｒ、密度比９８％とする。密度比８
５％のものは電極を粉末治金にて製作する過程におい
て、焼成温度を下げ、導電性金属の拡散収縮を押えるこ
とにより、容易に製作することができる。このようにし
て製作された低密度品は、内部に多数の空孔が存在する
ために溶着力の低減が十分に可能であり、又大電流の遮
断時には、アークが主電極７ａ・８ａから補助電極７ｂ
・８ｂに速やかに移行し、密な集中アークとなる。そし
て、補助電極７ｂ・８ｂは高密度であり、大電流の遮断
が可能となる。
補助電極７ｂ・８ｂの成分比を変えたが、主電極７ａ・
８ａの密度を疎とし、補助電極７ｂ・８ｂを密とするこ
とによっても、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
例えば、主電極７ａ・８ａをＣｕ−３０Ｃｒ、密度比
（理論密度に対する比率）８０％とし、補助電極７ｂ・
８ｂをＣｕ−３０Ｃｒ、密度比９８％とする。密度比８
５％のものは電極を粉末治金にて製作する過程におい
て、焼成温度を下げ、導電性金属の拡散収縮を押えるこ
とにより、容易に製作することができる。このようにし
て製作された低密度品は、内部に多数の空孔が存在する
ために溶着力の低減が十分に可能であり、又大電流の遮
断時には、アークが主電極７ａ・８ａから補助電極７ｂ
・８ｂに速やかに移行し、密な集中アークとなる。そし
て、補助電極７ｂ・８ｂは高密度であり、大電流の遮断
が可能となる。
【００２３】さらに、主電極７ａ・８ａの結晶粒度を補
助電極７ｂ・８ｂより細かくすることにより、溶着引外
し力を下げ、且つ高耐圧で大電流の遮断が可能なものと
することができる。
助電極７ｂ・８ｂより細かくすることにより、溶着引外
し力を下げ、且つ高耐圧で大電流の遮断が可能なものと
することができる。
【００２４】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定電極
と可動電極の主電極および補助電極を、導電性金属とこ
の導電性金属よりも高融点の耐火性金属とからなる合金
から構成し、低融点金属を含まないようにするととも
に、該主電極の導電性金属の体積成分比を補助電極の導
電性金属の体積成分比よりも小さく選定しているので、
低溶着力で、しかも高耐圧・大電流遮断の可能な小形の
真空スイッチ管を確実に提供することができるという効
果がある。
と可動電極の主電極および補助電極を、導電性金属とこ
の導電性金属よりも高融点の耐火性金属とからなる合金
から構成し、低融点金属を含まないようにするととも
に、該主電極の導電性金属の体積成分比を補助電極の導
電性金属の体積成分比よりも小さく選定しているので、
低溶着力で、しかも高耐圧・大電流遮断の可能な小形の
真空スイッチ管を確実に提供することができるという効
果がある。
【図１】本発明に係る真空スイッチ管と従来の真空スイ
ッチ管を示す断面説明図である。
ッチ管を示す断面説明図である。
【図２】本発明に係る真空スイッチ管の固定電極と従来
の真空スイッチ管の固定電極を示す平面図である。
の真空スイッチ管の固定電極を示す平面図である。
１ 絶縁容器（真空容器） ４ 固定電極棒 ５ 可動電極棒 ７ 固定電極 ８ 可動電極 ７ａ・８ａ 主電極 ７ｂ・８ｂ 補助電極
Claims (3)
- 【請求項１】 １０-4Ｔｏｒｒ以下の高真空状態に排気
された真空容器と、この真空容器の内部に配設された固
定電極棒と、この固定電極棒の固定電極の中央部に設け
られた主電極と、この主電極の周囲に設けられた補助電
極と、該真空容器の内部に配設されて固定電極棒に対向
する動作可能な可動電極棒と、この可動電極棒の可動電
極の中央部に設けられた主電極と、この主電極の周囲に
設けられた補助電極とを備えた真空スイッチ管におい
て、上記固定電極と可動電極の主電極および補助電極
を、導電性金属とこの導電性金属よりも高融点の耐火性
金属とからなる合金から構成するとともに、該主電極の
導電性金属の体積成分比を補助電極の導電性金属の体積
成分比よりも小さく選定したことを特徴とする真空スイ
ッチ管。 - 【請求項２】 上記固定電極と可動電極の主電極および
補助電極を、導電性金属と耐火性金属の合金から構成す
るとともに、該主電極の理論密度に対する比率を補助電
極の理論密度に対する比率よりも低く選定したことを特
徴とする請求項１記載の真空スイッチ管。 - 【請求項３】 上記固定電極と可動電極の主電極および
補助電極を、導電性金属と耐火性金属の合金から構成す
るとともに、該主電極の結晶粒度を補助電極の結晶粒度
より細かく選定したことを特徴とする請求項１記載の真
空スイッチ管。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3171720A JP2643037B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 真空スイッチ管 |
| KR1019920003022A KR930001258A (ko) | 1991-06-17 | 1992-02-27 | 진공 스위치관 |
| EP92110068A EP0519377B1 (en) | 1991-06-17 | 1992-06-15 | Vacuum switch tube |
| US07/898,329 US5254817A (en) | 1991-06-17 | 1992-06-15 | Vacuum switch tube |
| DE69209158T DE69209158T2 (de) | 1991-06-17 | 1992-06-15 | Vacuumschaltröhre |
| KR2019950027795U KR960004097Y1 (ko) | 1991-06-17 | 1995-10-05 | 진공스위치관 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3171720A JP2643037B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 真空スイッチ管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04368733A JPH04368733A (ja) | 1992-12-21 |
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