JP2640605B2 - トリエチレンジアミン類の製造方法 - Google Patents

トリエチレンジアミン類の製造方法

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JP2640605B2
JP2640605B2 JP4332231A JP33223192A JP2640605B2 JP 2640605 B2 JP2640605 B2 JP 2640605B2 JP 4332231 A JP4332231 A JP 4332231A JP 33223192 A JP33223192 A JP 33223192A JP 2640605 B2 JP2640605 B2 JP 2640605B2
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトリエチレンジアミン類
の製造方法に関し、詳しくは特定の結晶性金属シリケー
トを触媒として用いることにより、モノエタノールアミ
ン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミン,ピペ
ラジン,N−ヒドロキシエチルピペラジン,N−アミノ
エチルピペラジン,モルホリン,エチレンジアミン,ジ
エチレントリアミン及びトリエチレンテトラミンよりな
る群から選ばれたアミン化合物から、効率よくトリエチ
レンジアミン類を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
トリエチレンジアミンは、アミノエチルピペラジンを原
料として製造されていたが、近年、リン酸カルシウム系
触媒を用いてヒドロキシエチルピペラジンを原料として
高収率で製造する方法が開発されている(特開昭58−
17839号公報)。
【0003】しかしながら、これらの原料化合物は高価
なものであって入手しがたく、したがって上記方法は実
用に適さないもであった。
【0004】一方、特開昭51−141895号公報に
は、ジエタノールアミンを原料としてアルミナ触媒,シ
リカアルミナ触媒または金属イオンで置換したシリカア
ルミナ触媒と接触させてトリエチレンジアミンを製造す
る方法が開示されている。しかしながら、この方法は途
中で中間体を製造し、しかる後にトリエチレンジアミン
を製造する二段工程よりなるものであり、操作が煩雑で
あるとともに、収率も低い。
【0005】本発明者らは、上記従来技術の欠点を克服
して、入手の容易な様々な原料化合物を用いて、簡単な
操作で、しかも高収率でトリエチレンジアミン類を製造
しうる方法を開発すべく鋭意研究を重ねた。
【0006】
【課題を解決するための手段】その結果、原料化合物と
して分子内に特定の基を有するアミン化合物を用いると
ともに、触媒として特定の金属を一定の割合で含む結晶
性金属シリケートを用いることにより、目的を達成しう
ることを見出した。本発明は、かかる知見により完成し
たものである。
【0007】すなわち本発明は、モノエタノールアミ
ン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミン,ピペ
ラジン,N−ヒドロキシエチルピペラジン,N−アミノ
エチルピペラジン,モルホリン,エチレンジアミン,ジ
エチレントリアミン及びトリエチレンテトラミンよりな
る群から選ばれたアミン化合物を、二酸化ケイ素(Si
2)と、アルミニウムを除く3価金属の酸化物(M2
3 :Mはアルミニウムを除く3価金属を示す。)とのモ
ル比(SiO2 /M2 3)が12以上の結晶性金属シリ
ケートを含む触媒の存在下で反応させることを特徴とす
るトリエチレンジアミン類の製造方法を提供するもので
あり、また、この反応系に希釈剤を前記アミン化合物と
のモル比(アミン化合物/希釈剤)が1以下なるように
加えてアミン化合物を反応させてトリエチレンジアミン
類を製造する方法をも提供するものである。
【0008】本発明の方法に用いる原料化合物は、モノ
エタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノー
ルアミン,ピペラジン,N−ヒドロキシエチルピペラジ
ン,N−アミノエチルピペラジン,モルホリン,エチレ
ンジアミン,ジエチレントリアミン及びトリエチレンテ
トラミンよりなる群から選ばれたアミン化合物である。
【0009】本発明の方法において触媒として用いる結
晶性金属シリケートは、主として二酸化ケイ素(SiO
2)と、アルミニウムを除く3価金属の酸化物(M
2 3 :Mはアルミニウムを除く3価金属を示す。)か
ら結晶骨格が構成されており、両者の割合、すなわちS
iO2 /M2 3 (モル比)は12以上、好ましくは4
0〜3000、特に好ましくは90〜500のものであ
る。ここで、SiO2 /M23 (モル比)が12未満
のものであると、トリエチレンジアミン類の収率が低下
し、好ましくない。
【0010】本発明の方法における結晶性金属シリケー
トは、上述のSiO2 /M2 3 (モル比)を有するも
のであればよく、他の条件は特に制限はないが、酸素1
0員環の主空洞を有するもの、特にペンタシル型構造の
金属シリケートに属する結晶性金属シリケートが好まし
い。また、この結晶性金属シリケートを構成する金属
(M)としては、アルミニウム以外のもの、すなわちガ
リウム(Ga),ホウ素(B),鉄(Fe),インジウ
ム(In),ランタン(La),スカンジウム(S
c),イットリウム(Y),クロム(Cr)およびチタ
ン(Ti)などがあり、これらのうちの一種もしくは二
種以上の金属を挙げることができる。
【0011】上述のような結晶性金属シリケートの具体
例としては、まずMがBの例として、特開昭53−55
500号あるいは特開昭55−7598号に記載されて
いるZSM−5型構造もしくはZSM−11型構造を有
する結晶性ボロシリケートがある。また、MがFeの例
として、ジャーナル・オブ・キャタリシス(Journalof
Catalysis)第35巻、256頁〜272頁(1974
年)、特開昭50−127898号あるいは特開昭55
−85415号などに記載されているフェリエライトな
どの結晶性鉄シリケートがある。次に、MがGaの例と
しては、後記参考例4などに記載のZSM−5型構造を
有するガロシリケートなどの結晶性ガロシリケートがあ
る。さらに、MがIn,La,Sc,Y,Cr,Ti,
Be,Mnである例としては、下記の結晶性アルミノシ
リケート中の骨格に組込まれたA1のカチオンがそれぞ
れIn,La,Sc,Y,Cr,Ti,Be,Mnのカ
チオンで置き換わった構造を有する結晶性金属シリケー
トがある。
【0012】これらのうち、3価金属であるMがGa,
Bであるものが好ましく、Gaであるものが特に好まし
い。
【0013】本発明の方法において用いられる前記結晶
性金属シリケートは、公知の方法によって調製すること
ができる。例えば、前記ZSM−5型ゼオライトを代表
とするペンタシル型の結晶金属シリケートを合成する方
法としては、C2 からC5 のテトラアルキルアンモニウ
ムハライド、その他のアミン類の存在下もしくは不存在
下において、シリカ源としてコロイド状シリカまたは水
ガラスなどのケイ酸またはその縮合物、あるいはケイ酸
塩、金属酸化物(M2 3)源として、たとえば、硝酸ガ
リウム、ホウ酸、硫酸第2鉄、硫酸クロムなどの金属元
素Mの硫酸塩、硝酸塩などの塩あるいは酸素酸塩などを
主成分とする混合物を用いて水熱合成によって調製でき
ることが知られている。
【0014】また、前記の水熱合成の際に、ナトリウム
などのアルカリ金属水酸化物、ハライドなどのアルカリ
金属塩を共存させて調製する方法も知られている。これ
らの方法によって得られる結晶性金属シリケートは一般
にH+ 型ではなく、H+ の代わりに4級アンモニウムイ
オンおよび/またはNa+ などのアルカリ金属イオン等
が置換されているので、これを、H+ 型に変えるのが好
ましい。この交換は公知の方法によって容易に達成でき
る。
【0015】例えば、4級アンモニウムイオンをH+
変えるには、空気中において、約500〜600℃の温
度で焼成することによって達成できることが知られてお
り、一方、Na+ などのアルカリ金属イオンをH+ に代
えるには、例えば、アルカリ金属塩型結晶性金属シリケ
ートを、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどのア
ンモニウム塩の水溶液で処理してアンモニウム塩型結晶
性金属シリケートとし、しかる後、300〜600℃の
温度にて空気中で焼成し、H+ 型結晶性金属シリケート
を得る方法がよく用いられる。これらの他、直接、希塩
酸などの希薄な酸で処理する方式を用いることもでき
る。結晶性金属シリケートの合成法としては、これら以
外にも種々の方法が知られている。
【0016】本発明の方法において触媒として用いる結
晶性金属シリケートは、これらのいずれの方法によって
も合成することができ、本発明は、特定の調製法による
触媒の使用に限定されるものではない。なお、本発明で
は、結晶性金属シリケートは、H+ 型であるのが好まし
いが、この発明の目的を阻害しない限り、触媒中のH+
の一部もしくは全部が他の陽イオン、例えばマグネシウ
ムイオン、カルシウムイオン,ランタンイオン等で置き
代わっていても良い。
【0017】本発明の方法では、触媒として上記結晶性
金属シリケートを含むものであればよく、その形状は粉
末状、粒状、細片状、球状、ペレット状などのいずれの
形状でも使用することができる。本発明において、有機
結晶化剤を配合して結晶性金属シリケートを水熱合成す
る場合には、触媒活性を向上させるために反応前に空気
および/または窒素などの不活性ガス気流中で、前記結
晶性金属シリケートを焼成することが好ましい。この場
合、焼成条件は前記結晶性金属シリケートの種類、4級
アンモニウムイオンおよび構造水の残存の都合などによ
り異なるが、通常、400〜600℃、好ましくは45
0〜550℃の温度で1時間以上、好ましくは3時間以
上加熱することによって、金属シリケート中の有機化合
物が除去される。
【0018】本発明の方法では、このようにして調製さ
れた結晶性金属シリケートを触媒として、原料である
記アミン化合物を反応させることによって、目的とする
トリエチレンジアミン類が効率よく得られる。このアミ
ン化合物の反応は、アミン化合物を上述の結晶性金属シ
リケートよりなる触媒と接触させることによって進行
し、この際の反応温度,圧力,時間等の条件は、用いる
アミン化合物の種類や結晶性金属シリケートの種類等に
より異なり、一義的に定められない。しかし、通常は反
応温度100〜500℃、好ましくは250〜450℃
の範囲で選定すればよい。
【0019】また、反応の方式は回分式,流通式のいず
れでもよく、回分式の場合は反応時間10分〜48時
間、好ましくは1〜10時間とすべきであり、流通式の
場合はWHSV(重量空間速度)0.1〜100hr-1、好
ましくは0.5〜20hr-1とすべきである。
【0020】さらに、本発明の方法は、気相中あるいは
液相中で反応を行なうことができるが、気相反応におい
ては希釈剤として水素ガス,窒素ガス,水蒸気あるいは
炭化水素などの不活性ガスを、また液相反応において
は、水あるいは炭化水素などの不活性溶媒を用いて、原
料であるアミン化合物を希釈し、反応を進行させること
ができる。
【0021】これらの希釈剤は、任意の量で使用できる
が、通常はアミン化合物/希釈剤のモル比が1以下とす
べきである。なお、液相反応の場合は、特にアミン化合
物/希釈剤の重量比が1以下であることが、トリエチレ
ンジアミン類の収率を向上させるので好ましい。
【0022】いずれの場合にも反応は反応温度における
自己圧力下ないし加圧下で行なうことができ、回分式で
行なう場合には、生成物であるトリエチレンジアミン類
を留去させながら反応を進行させることも有効である。
【0023】本発明の方法において触媒として使用する
結晶性金属シリケートの使用量は、触媒の種類,反応原
料であるアミン化合物の種類や他の条件によって異なる
が、回分式の場合、原料アミン化合物に対して、0.1〜
100重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲で充分
である。
【0024】反応終了後、触媒を固液分離操作で分離除
去したのち、トリエチレンジアミン類を蒸留等によって
単離精製してもよいが、回分式の場合、通常は触媒を分
離除去せずとも、生成したトリエチレンジアミン類を蒸
留によって系外へ取出せばよい。また、この蒸留操作に
よって回収された未反応のアミン化合物は、出発原料と
して再使用に供することができる。
【0025】なお、本発明の方法で得られるトリエチレ
ンジアミン類は、原料アミン化合物の種類により異な
り、通常は、一般式〔I〕
【化1】 〔式中、R1,R2,R3 およびR4 は、それぞれ水素原子
あるいは炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕または
般式〔II〕
【化2】 〔式中、R1,R2,R3 およびR4 は、それぞれ前記と同
じ。〕で表わされる化合物である。
【0026】本発明の方法において触媒として用いる結
晶性金属シリケートは、適時、再生のための焼成操作を
行なうことにより、高活性の触媒として繰返し使用する
ことができる。
【0027】
【実施例】次に本発明を実施例に基いてさらに詳しく説
明する。 参考例1(結晶性ガロシリケートの調製) 硝酸ガリウム2.34g、濃硫酸4.42gおよびテトラ−
n−プロピルアンモニウムブロマイド6.58gを水62
mlに溶解させた溶液A、水ガラス〔Jケイ酸ソーダ3
号;日本化学工業(株)製〕52.78gを水62mlに溶
解した溶液B、および塩化ナトリウム19.75gを水3
0mlに溶解させた溶液Cを調製した。次いで、溶液Aお
よびBを同時に溶液Cに滴下した。得られた混合液をオ
ートクレーブに入れて、反応温度170℃で24時間反
応させた。冷却後、オートクレーブの内容物を濾過水洗
し、120℃で12時間乾燥後、さらに600℃で6時
間焼成して、ナトリウム型結晶性ガロシリケート9.6g
を得た。
【0028】次に、得られたガロシリケートを5倍重量
の1規定硝酸アンモニウム溶液に加え、80℃で8時間
加熱処理し、冷却後、濾過した。さらに、固形物に加
熱、濾過の操作を3回繰り返した後、水洗し、120℃
で16時間乾燥して、アンモニウム型結晶性ガロシリケ
ートのSiO2 とGa2 3 の組成比は、SiO2 /G
2 3 =75.5(モル比)であった。また、このガ
ロシリケートはX線回折により、ZSM−5構造を有す
るものであることがわかった。このアンモニウム型結晶
性ガロシリケートを空気中において550℃で4時間焼
成することによってH型結晶性ガロシリケートを得た。
【0029】参考例2(結晶性ボロシリケートの調製) 酸化ホウ素2.54gを水325mlに溶解し、さらに濃硫
酸73.32g及びテトラ−n−プロピルアンモニウムブ
ロマイド88.08gを加えてA液を調製した。また、水
ガラス〔商品名:「Jケイ酸ソーダ3号」;日本化学工
業(株)製〕686.14gを水325mlに溶解して溶液
Bを調製した。さらに、塩化ナトリウム125.65gを
水182mlに溶解して溶液Cを調製した。
【0030】次いで、A液とB液を同時にC液に滴下し
た。得られた混合液をオートクレーブに入れ、170℃
で20時間加熱処理した。冷却後、内容物を濾過水洗
し、120℃で12時間乾燥後、さらに550℃で6時
間焼成して、ナトリウム型結晶性ボロシリケート140.
3gを得た。
【0031】得られたボロシリケートを5倍重量の1規
定硝酸アンモニウム水溶液に加えて8時間、還流し、冷
却後、上澄みをデカンテーションにより除去した。さら
に、還流及びデカンテーションの操作を3回繰り返した
後、内容物を濾過,水洗し、120℃で12時間乾燥
し、アンモニウム型ボロシリケートを得た。得られたア
ンモニウム型ボロシリケートのSiO2 /B2 3 (モ
ル比)は、170であった。このアンモニウム型ボロシ
リケートを空気中において550℃で4時間焼成してH
型結晶性ボロシリケートを得た。
【0032】参考例3(結晶性鉄シリケートの調製) 硝酸鉄(III)8.24gを水250mlに溶解し、さらに濃
硫酸17.6g及びテトラ−n−プロピルアンモニウムブ
ロマイド26.3gを加えてA液を調製した。また、水ガ
ラス〔商品名:「Jケイ酸ソーダ3号」;日本化学工業
(株)製〕211.0gを水250mlに溶解して溶液Bを
調製した。さらに塩化ナトリウム79.0を水122mlに
溶解して溶液Cを調製した。
【0033】これらをもとに前記参考例2と同様にし
て、ナトリウム型結晶性鉄シリケート48.2gを得、S
iO2 /Fe2 3 (モル比)が100であるアンモニ
ウム型鉄シリケートを得、これからH型結晶性鉄シリケ
ートを得た。
【0034】実施例1 固定床流通式反応管に、参考例1で得られた結晶性ガロ
シリケート2gを充填し、温度を400℃に維持しなが
ら、モノエタノールアミンと水との混合物(モノエタノ
ールアミン/水(重量比)=1/4)をWHSVが10
hr-1の条件で送入した。その結果、トリエチレンジアミ
ンが収率47.8%にて得られた。また、原料であるモノ
エタノールアミンは、その13.1%が未反応原料として
回収された。
【0035】実施例2 実施例1において、結晶性ガロシリケートの代わりに参
考例2で得られた結晶性ボロシリケートを用い、かつ、
温度350℃に維持しながら、モノエタノールアミンと
水との混合物(重量比1/2)をWHSVが6.4hr-1
の条件で送入したこと以外は、実施例1と同様の操作を
行なった。その結果、トリエチレンジアミンが収率32.
0%にて得られた。また41.5%の未反応原料が回収さ
れた。
【0036】実施例3 実施例1において、結晶性ガロシリケートの代わりに参
考例3で得られた結晶性鉄シリケートを用い、かつ、温
度350℃に維持しながら、モノエタノールアミンと水
との混合物(重量比1/2)をWHSVが6.4hr-1
条件で送入したこと以外は、実施例1と同様の操作を行
なった。その結果、トリエチレンジアミンが収率20.2
%にて得られ、また59.1%の未反応原料が回収され
た。
【0037】実施例4 実施例1において、モノエタノールアミンを、N−アミ
ノエチルピペラジンに代え、かつ、温度を350℃に維
持しながら、モノエタノールアミンと水との混合物(重
量比1/2)をWHSVが6.4hr-1の条件で送入したこ
と以外は、実施例1と同様の操作を行なった。その結
果、トリエチレンジアミンが収率34.2%にて得られ、
また35.7%の未反応原料が回収された。
【0038】
【発明の効果】叙上の如く、本発明の方法によれば、様
々なアミン化合物を原料として用いることができ、しか
も中間体を経ることなく、一段の反応で目的とするトリ
エチレンジアミン類を高収率で製造することができる。
また、本発明の方法は、用いる結晶性金属シリケートが
熱安定性に優れ、比較的高温下での使用が可能であるた
め、反応速度を充分に高く保持することができ、かつ活
性が長時間持続し、そのうえ再生処理を施すことにより
何回でも触媒として有効に利用しうるので、従来の方法
に比べ、製造コストが低く、工業上著しく有利な方法で
ある。
【0039】さらに、本発明の方法によって得られるト
リエチレンジアミン類は、ポリウレタンフォームの発泡
重合触媒,エポキシ樹脂の硬化剤,アクリロニトリルの
重合触媒等として有効に利用しうるものである。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノエタノールアミン,ジエタノールア
    ミン,トリエタノールアミン,ピペラジン,N−ヒドロ
    キシエチルピペラジン,N−アミノエチルピペラジン,
    モルホリン,エチレンジアミン,ジエチレントリアミン
    及びトリエチレンテトラミンよりなる群から選ばれたア
    ミン化合物を、二酸化ケイ素(SiO2)と、アルミニウ
    ムを除く3価金属の酸化物(M2 3 :Mはアルミニウ
    ムを除く3価金属を示す。)とのモル比(SiO2 /M
    2 3)が12以上の結晶性金属シリケートを含む触媒の
    存在下で反応させることを特徴とするトリエチレンジア
    ミン類の製造方法。
  2. 【請求項2】 結晶性金属シリケートの二酸化ケイ素
    と、アルミニウムを除く3価金属の酸化物とのモル比
    が、90〜500である特許請求の範囲第1記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 3価金属の酸化物の金属が、ガリウム,
    ホウ素,鉄,インジウム,ランタン,スカンジウム,イ
    ットリウム,クロムおよびチタンよりなる群から選ばれ
    た一種もしくは二種以上の金属である特許請求の範囲第
    1項あるいは第2項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 結晶性金属シリケートが、酸素10員環
    の主空洞を有するものである特許請求の範囲第1項記載
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 モノエタノールアミン,ジエタノールア
    ミン,トリエタノールアミン,ピペラジン,N−ヒドロ
    キシエチルピペラジン,N−アミノエチルピペラジン,
    モルホリン,エチレンジアミン,ジエチレントリアミン
    及びトリエチレンテトラミンよりなる群から選ばれたア
    ミン化合物を、該アミン化合物/希釈剤のモル比が1以
    下となる割合で、二酸化ケイ素(SiO2)と、アルミニ
    ウムを除く3価金属の酸化物(M2 3 :Mはアルミニ
    ウムを除く3価金属を示す。)とのモル比(SiO2
    2 3)が12以上の結晶性金属シリケートを含む触媒
    の存在下で反応させることを特徴とするトリエチレンジ
    アミン類の製造方法。
  6. 【請求項6】 希釈剤が、水素ガス,窒素ガス,水蒸気
    および炭化水素から選ばれた不活性ガスあるいは水およ
    び炭化水素から選ばれた不活性溶媒である特許請求の範
    囲第項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 結晶性金属シリケートの二酸化ケイ素
    と、アルミニウムを除く3価金属の酸化物とのモル比
    が、90〜500である特許請求の範囲第項記載の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 3価金属の酸化物の金属が、ガリウム,
    ホウ素,鉄,インジウム,ランタン,スカンジウム,イ
    ットリウム,クロムおよびチタンよりなる群から選ばれ
    た一種もしくは二種以上の金属である特許請求の範囲第
    項記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 結晶性金属シリケートが、酸素10員環
    の主空洞を有するものである特許請求の範囲第項記載
    の製造方法。
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