JP2640561B2 - 鍔部に開封用切り目を有する食品包装用容器 - Google Patents
鍔部に開封用切り目を有する食品包装用容器Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、例えばデザート、調理用食品、あるいは
調理済み食品等の包装に使用される、鍔部に開封用切り
目を有する食品包装用容器に関するものである。
調理済み食品等の包装に使用される、鍔部に開封用切り
目を有する食品包装用容器に関するものである。
従来の技術 従来の食品包装用容器は、鍔部を有する容器本体が、
アルミニウム箔と、これの片面に接合された複数の熱可
塑性樹脂層とよりなる積層シートを、これの熱可塑性樹
脂層を内側にして成形され、容器本体の鍔部の先端部に
巻き縁が設けられ、かつ熱可塑性樹脂層は、蓋の熱封緘
材層に接合されるべき表面側の第1樹脂層と、これに剥
離可能に接合された裏面側の第2樹脂層を有しており、
鍔部の熱可塑性樹脂層の表面側の第1樹脂層に、鍔部の
全周にわたって内外2重の切り目が形成され、熱封緘装
置のヒートシール用加熱押圧部材により、内外両切り目
の中間において、鍔部の表面側の第1樹脂層に蓋の熱封
緘材層が加熱融着されるようになされていた。第1およ
び第2樹脂層間は、離れ易い剥離可能な状態に接合され
ているので、蓋の開封用摘み部を持って上方に引くと、
内外2重の切り目の中間において表面側の第1樹脂層部
分が、蓋の熱封緘材層に接合されたまゝで、第2樹脂層
より簡単に剥され、イージー・ピールが可能である。
アルミニウム箔と、これの片面に接合された複数の熱可
塑性樹脂層とよりなる積層シートを、これの熱可塑性樹
脂層を内側にして成形され、容器本体の鍔部の先端部に
巻き縁が設けられ、かつ熱可塑性樹脂層は、蓋の熱封緘
材層に接合されるべき表面側の第1樹脂層と、これに剥
離可能に接合された裏面側の第2樹脂層を有しており、
鍔部の熱可塑性樹脂層の表面側の第1樹脂層に、鍔部の
全周にわたって内外2重の切り目が形成され、熱封緘装
置のヒートシール用加熱押圧部材により、内外両切り目
の中間において、鍔部の表面側の第1樹脂層に蓋の熱封
緘材層が加熱融着されるようになされていた。第1およ
び第2樹脂層間は、離れ易い剥離可能な状態に接合され
ているので、蓋の開封用摘み部を持って上方に引くと、
内外2重の切り目の中間において表面側の第1樹脂層部
分が、蓋の熱封緘材層に接合されたまゝで、第2樹脂層
より簡単に剥され、イージー・ピールが可能である。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来の食品包装用容器では、鍔部の内外
両切り目の中間において、とくに外側切り目の内周縁部
を始端部として表面側の第1樹脂層に蓋の熱封緘材層が
加熱融着されておれば、開封不良の問題は生じないが、
ヒートシール用加熱押圧部材による押圧部分が、外側
切り目の内周縁部を越えて外側に片寄った場合には、蓋
の熱封緘材層が該切り目より外側の巻き縁側の第1樹脂
層にも加熱融着されてしまうため、蓋を剥がすさい開封
不良が生じるという問題があった。
両切り目の中間において、とくに外側切り目の内周縁部
を始端部として表面側の第1樹脂層に蓋の熱封緘材層が
加熱融着されておれば、開封不良の問題は生じないが、
ヒートシール用加熱押圧部材による押圧部分が、外側
切り目の内周縁部を越えて外側に片寄った場合には、蓋
の熱封緘材層が該切り目より外側の巻き縁側の第1樹脂
層にも加熱融着されてしまうため、蓋を剥がすさい開封
不良が生じるという問題があった。
またヒートシール用加熱押圧部材による押圧部分
が、外側切り目の内周縁部よりかなり内側に片寄った場
合には、蓋を剥がすさい摘み分を持って上方に引くと、
その引っ張り力が第1樹脂層の外側切り目の内周縁部に
かゝらず、これよりかなり内側の加熱融着部分にかゝる
ため、やはり開封しにくいという問題があった。
が、外側切り目の内周縁部よりかなり内側に片寄った場
合には、蓋を剥がすさい摘み分を持って上方に引くと、
その引っ張り力が第1樹脂層の外側切り目の内周縁部に
かゝらず、これよりかなり内側の加熱融着部分にかゝる
ため、やはり開封しにくいという問題があった。
この発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、
鍔部の内外2重の切り目の中間において、外側切り目の
内周縁部を始端部として表面側の第1樹脂層に蓋の熱封
緘材層を確実に加熱融着することができて、開封不良が
全く生じない、鍔部に開封用切り目を有する食品包装用
容器を提供しようとするにある。
鍔部の内外2重の切り目の中間において、外側切り目の
内周縁部を始端部として表面側の第1樹脂層に蓋の熱封
緘材層を確実に加熱融着することができて、開封不良が
全く生じない、鍔部に開封用切り目を有する食品包装用
容器を提供しようとするにある。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、鍔部を有
する容器本体が、金属箔と、これの片面に接合された複
数の熱可塑性樹脂層とよりなる積層シートを、これの熱
可塑性樹脂層を内側にして成形され、熱可塑性樹脂層
は、蓋の熱封緘材層に接合されるべき表面側の第1樹脂
層と、これに剥離可能に接合された裏面側の第2樹脂層
を有するとともに、容器本体の鍔部の先端部に巻き縁が
設けられており、鍔部の容器本体開口周縁部もしくは該
周縁部寄り部分において熱可塑性樹脂層に、表面側第1
樹脂層が破断された環状内側切り目が形成され、鍔部の
平坦部と巻き縁との中間部分において熱可塑性樹脂層
に、表面側第1樹脂層が破断されかつ第2樹脂層の内部
に食い込んだ低い段状の環状外側切り目が形成されると
ともに、この環状外側切り目の内周縁に第1樹脂層とこ
れの下側の第2樹脂層とが部分的に盛り上がった蓋材端
部接合用環状凸起が形成されている、鍔部に開封用切り
目を有する食品包装用容器を要旨としている。
する容器本体が、金属箔と、これの片面に接合された複
数の熱可塑性樹脂層とよりなる積層シートを、これの熱
可塑性樹脂層を内側にして成形され、熱可塑性樹脂層
は、蓋の熱封緘材層に接合されるべき表面側の第1樹脂
層と、これに剥離可能に接合された裏面側の第2樹脂層
を有するとともに、容器本体の鍔部の先端部に巻き縁が
設けられており、鍔部の容器本体開口周縁部もしくは該
周縁部寄り部分において熱可塑性樹脂層に、表面側第1
樹脂層が破断された環状内側切り目が形成され、鍔部の
平坦部と巻き縁との中間部分において熱可塑性樹脂層
に、表面側第1樹脂層が破断されかつ第2樹脂層の内部
に食い込んだ低い段状の環状外側切り目が形成されると
ともに、この環状外側切り目の内周縁に第1樹脂層とこ
れの下側の第2樹脂層とが部分的に盛り上がった蓋材端
部接合用環状凸起が形成されている、鍔部に開封用切り
目を有する食品包装用容器を要旨としている。
ここで、上記積層シートの金属箔層は、通常アルミニ
ウム箔よりなり、厚さ40〜200μmを有している。
ウム箔よりなり、厚さ40〜200μmを有している。
また上記積層シートの熱可塑性樹脂層は、例えばポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、または
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、お
よびポリスチレン、これらの共重合体、あるいはまたこ
れらの樹脂を所要の割合でブレンドした熱可塑性樹脂よ
りなるものであり、厚さ100〜500μm、好ましくは200
〜400μmを有している。
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、または
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、お
よびポリスチレン、これらの共重合体、あるいはまたこ
れらの樹脂を所要の割合でブレンドした熱可塑性樹脂よ
りなるものであり、厚さ100〜500μm、好ましくは200
〜400μmを有している。
ここで、熱可塑性樹脂層としては、2つ以上の樹脂
層を有する未延伸共押出し熱可塑性樹脂よりなるもの、
および2種類以上の熱可塑性樹脂層が接着剤層を介し
て相互に剥離可能に接合されてなるものを使用する。
層を有する未延伸共押出し熱可塑性樹脂よりなるもの、
および2種類以上の熱可塑性樹脂層が接着剤層を介し
て相互に剥離可能に接合されてなるものを使用する。
ここで、未延伸共押出し熱可塑性樹脂としては、上
記のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂の組
合わせを用いるが、とくに、表面側の樹脂層として高密
度ポリエチレンを、これに剥離可能に接合されている裏
面側の樹脂層としてポリプロピレン、およびポリプロピ
レンとポリエチレンとの混合樹脂のうちの1つの樹脂を
用いるのが好ましい。勿論、未延伸共押出し熱可塑性樹
脂はその他の熱可塑性樹脂の組合わせであって、2層以
上のものであってもよい。
記のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂の組
合わせを用いるが、とくに、表面側の樹脂層として高密
度ポリエチレンを、これに剥離可能に接合されている裏
面側の樹脂層としてポリプロピレン、およびポリプロピ
レンとポリエチレンとの混合樹脂のうちの1つの樹脂を
用いるのが好ましい。勿論、未延伸共押出し熱可塑性樹
脂はその他の熱可塑性樹脂の組合わせであって、2層以
上のものであってもよい。
このような未延伸共押出し熱可塑性樹脂層の表面側の
第1樹脂層とこれの裏面側の第2樹脂層の剥離強度は50
0〜1500g/15mm幅、好ましくは700〜900g/15mm幅であ
る。
第1樹脂層とこれの裏面側の第2樹脂層の剥離強度は50
0〜1500g/15mm幅、好ましくは700〜900g/15mm幅であ
る。
なお、未延伸共押出し熱可塑性樹脂は、未延伸である
ため、方向性が少なく、従って成形性が良好で、絞り成
形のさい、アルミニウム箔層によく追従して塑性変形す
るため、冷間絞り成形が可能であり、従って深さの深い
食品包装用容器の製造を非常に能率よく行なうことがで
きて、生産性にすぐれているという利点がある。
ため、方向性が少なく、従って成形性が良好で、絞り成
形のさい、アルミニウム箔層によく追従して塑性変形す
るため、冷間絞り成形が可能であり、従って深さの深い
食品包装用容器の製造を非常に能率よく行なうことがで
きて、生産性にすぐれているという利点がある。
また、2種類以上の熱塑性樹脂が接合層を介して相
互に剥離可能に接合されてなる熱可塑性樹脂層は、その
表面側の第1樹脂層および同裏面側の第2樹脂層を構成
する熱可塑性樹脂として、上記のポリプロピレン、ポリ
エチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニルおよびポリカーボ
ネートなどよりなる熱可塑性樹脂を用いる。
互に剥離可能に接合されてなる熱可塑性樹脂層は、その
表面側の第1樹脂層および同裏面側の第2樹脂層を構成
する熱可塑性樹脂として、上記のポリプロピレン、ポリ
エチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニルおよびポリカーボ
ネートなどよりなる熱可塑性樹脂を用いる。
この場合、第1および第2樹脂層を、相互に剥離可能
に接合する接合層としては、例えば易剥離性を有するポ
リエーテル系接着剤を使用する。また、このような接合
層は、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤等の通
常の接着剤層あるいはモノオレフィン−不飽和カルボン
酸共重合体樹脂ないしその金属塩の片面に、例えばシリ
コーン樹脂系塗料のような易剥離性を有するコーティン
グ層を施すことにより構成しても良い。そして、これら
いずれの場合にも、第1樹脂層第2樹脂層との剥離強度
は、500〜1500g/15mm幅、好ましくは700〜900g/15mm幅
である。
に接合する接合層としては、例えば易剥離性を有するポ
リエーテル系接着剤を使用する。また、このような接合
層は、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤等の通
常の接着剤層あるいはモノオレフィン−不飽和カルボン
酸共重合体樹脂ないしその金属塩の片面に、例えばシリ
コーン樹脂系塗料のような易剥離性を有するコーティン
グ層を施すことにより構成しても良い。そして、これら
いずれの場合にも、第1樹脂層第2樹脂層との剥離強度
は、500〜1500g/15mm幅、好ましくは700〜900g/15mm幅
である。
また、アルミニウム箔層と熱可塑性樹脂層との間に介
在される接着剤としては、例えばウレタン系接着剤、ポ
リエステル系接着剤、マレイン化ポリプロピレン、およ
びアイオノマー等があげられる。
在される接着剤としては、例えばウレタン系接着剤、ポ
リエステル系接着剤、マレイン化ポリプロピレン、およ
びアイオノマー等があげられる。
なお、積層シートの第1および第2樹脂層を構成する
熱可塑性樹脂の組合わせは、上記のものに限定されない
が、通常、第1樹脂層の熱可塑性樹脂としては第2樹脂
層の熱可塑性樹脂の融点よりも低い融点を有するものを
使用する。
熱可塑性樹脂の組合わせは、上記のものに限定されない
が、通常、第1樹脂層の熱可塑性樹脂としては第2樹脂
層の熱可塑性樹脂の融点よりも低い融点を有するものを
使用する。
食品包装用容器の鍔部の先端部には、巻き縁が、通常
いわゆる外巻きに、すなわち逆カールに巻かれている。
この巻き縁は1周を越えて巻くのが好ましく、これによ
って容器の鍔部の形状が安定する。
いわゆる外巻きに、すなわち逆カールに巻かれている。
この巻き縁は1周を越えて巻くのが好ましく、これによ
って容器の鍔部の形状が安定する。
なお、巻き縁は、いわゆる内巻きに、すなわち順カー
ルに巻かれていても、勿論良く、また巻き縁は、完全に
巻かれたものではなく、垂直に折り曲げられた折曲げ縁
あるいは横断面略L字形の折曲げ縁であっても良い。
ルに巻かれていても、勿論良く、また巻き縁は、完全に
巻かれたものではなく、垂直に折り曲げられた折曲げ縁
あるいは横断面略L字形の折曲げ縁であっても良い。
作用 上記本発明の鍔部に開封用切り目を有する食品包装用
容器によれば、熱封緘装置のヒートシール用加熱押圧部
材が、外側切り目の内周縁部を越えて外側に片寄った場
合には、低い段状の環状外側切り目の存在により、該切
り目より外側において蓋の熱封緘材層の加熱融着が行な
われず、従って開封不良が生じない。しかもこの発明に
よる食品包装用容器では、外側切り目の内周縁の蓋材端
部接合用環状凸起の存在により、該凸起の第1樹脂層部
分と蓋の熱封緘材層とが、しっかりと加熱融着され、蓋
の開封のさい、鍔部の内外2重の切り目の中間第1樹脂
層が外側切り目の内周縁部の始端部より確実に剥がさ
れ、イージー・ピールが可能である。またヒートシール
用加熱押圧部材による押圧部分が、外側切り目の内周縁
部を越えて外側に片寄っても、開封不良が生じないた
め、ヒートシール用加熱押圧部材による押圧を、当初よ
り外側切り目の内周縁部を越えて外側となるように設定
しておけば、従来のようなヒートシール用加熱押圧部材
による押圧部分が外側切り目の内周縁部より内側に片寄
った場合に生じる開封不良の発生を未然に防止すること
ができる。
容器によれば、熱封緘装置のヒートシール用加熱押圧部
材が、外側切り目の内周縁部を越えて外側に片寄った場
合には、低い段状の環状外側切り目の存在により、該切
り目より外側において蓋の熱封緘材層の加熱融着が行な
われず、従って開封不良が生じない。しかもこの発明に
よる食品包装用容器では、外側切り目の内周縁の蓋材端
部接合用環状凸起の存在により、該凸起の第1樹脂層部
分と蓋の熱封緘材層とが、しっかりと加熱融着され、蓋
の開封のさい、鍔部の内外2重の切り目の中間第1樹脂
層が外側切り目の内周縁部の始端部より確実に剥がさ
れ、イージー・ピールが可能である。またヒートシール
用加熱押圧部材による押圧部分が、外側切り目の内周縁
部を越えて外側に片寄っても、開封不良が生じないた
め、ヒートシール用加熱押圧部材による押圧を、当初よ
り外側切り目の内周縁部を越えて外側となるように設定
しておけば、従来のようなヒートシール用加熱押圧部材
による押圧部分が外側切り目の内周縁部より内側に片寄
った場合に生じる開封不良の発生を未然に防止すること
ができる。
なお、上記積層シートから成形された食品包装用容器
は、アルミニウム箔層を用いているために、バリヤー性
に優れていて、デザート、調理用食品および調理済み食
品等の内容物の保存を長期間有効に果すことができる。
また、アルミニウム箔層に熱可塑性樹脂層が接合されて
いるから、強度が非常に高く、従って衝撃によっても凹
みが生じ難い。しかもアルミニウム箔層を用いているた
めに、高級感があり、デザイン性に優れている。そのう
え、冷間深絞り成形が可能であり、絞り比(深さ/口
径)が40%以上となるように深絞り成形した場合にも、
成形後の食品包装用容器のボイル殺菌、あるいは食品包
装後のレトルト殺菌において食品包装用容器の鍔部にし
わが全く生じず、品質が非常にすぐれており、しかも量
産可能で、生産性にすぐれている。
は、アルミニウム箔層を用いているために、バリヤー性
に優れていて、デザート、調理用食品および調理済み食
品等の内容物の保存を長期間有効に果すことができる。
また、アルミニウム箔層に熱可塑性樹脂層が接合されて
いるから、強度が非常に高く、従って衝撃によっても凹
みが生じ難い。しかもアルミニウム箔層を用いているた
めに、高級感があり、デザイン性に優れている。そのう
え、冷間深絞り成形が可能であり、絞り比(深さ/口
径)が40%以上となるように深絞り成形した場合にも、
成形後の食品包装用容器のボイル殺菌、あるいは食品包
装後のレトルト殺菌において食品包装用容器の鍔部にし
わが全く生じず、品質が非常にすぐれており、しかも量
産可能で、生産性にすぐれている。
アルミニウム箔層の外面には、通常、保護被覆層が設
けられている。この保護被覆層は、アルミニウム箔層を
保護するためのものであって、これは耐薬品性、耐候性
にすぐれた合成樹脂の溶液をコーティングすることによ
り形成されるか、または同合成樹脂の層を接着剤層を介
して接合することにより形成される。保護被覆層の厚さ
は、1〜50μmとするのが好ましい。
けられている。この保護被覆層は、アルミニウム箔層を
保護するためのものであって、これは耐薬品性、耐候性
にすぐれた合成樹脂の溶液をコーティングすることによ
り形成されるか、または同合成樹脂の層を接着剤層を介
して接合することにより形成される。保護被覆層の厚さ
は、1〜50μmとするのが好ましい。
ここでは、保護被覆層には、例えばエポキシ系塗膜、
またはニトロセルロース系塗布膜のコーティングよりな
るもの、あるいはポリエチレンフタレート、未延伸ポリ
プロピレンおよびナイロンのフィルムよりなるものを使
用する。この保護被覆層をアルミニウム箔層の片面に接
合する接着剤層としては、通常のウレタン系、ポリエス
テル系接着剤等を使用する。
またはニトロセルロース系塗布膜のコーティングよりな
るもの、あるいはポリエチレンフタレート、未延伸ポリ
プロピレンおよびナイロンのフィルムよりなるものを使
用する。この保護被覆層をアルミニウム箔層の片面に接
合する接着剤層としては、通常のウレタン系、ポリエス
テル系接着剤等を使用する。
実 施 例 つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図を参照すると、食品包装用容器(10)は、厚さ
80μmのアルミニウム箔層(2)と、これの片面に接合
された厚さ350μmの熱可塑性樹脂層(3)とによって
構成される積層シート(1)が、これの樹脂層(3)を
内側にして冷間深絞り成形された鍔部(12)付き容器本
体(11)を備え、鍔部(12)の先端には、巻き縁(13)
がいわゆる外巻きに、すなわち逆カールに巻かれてい
る。巻き縁(13)は、1周を越えて巻かれていて、その
内側縁部(13a)が巻回始端部に重ねられており、従っ
て鍔部(12)の形状が安定である。
80μmのアルミニウム箔層(2)と、これの片面に接合
された厚さ350μmの熱可塑性樹脂層(3)とによって
構成される積層シート(1)が、これの樹脂層(3)を
内側にして冷間深絞り成形された鍔部(12)付き容器本
体(11)を備え、鍔部(12)の先端には、巻き縁(13)
がいわゆる外巻きに、すなわち逆カールに巻かれてい
る。巻き縁(13)は、1周を越えて巻かれていて、その
内側縁部(13a)が巻回始端部に重ねられており、従っ
て鍔部(12)の形状が安定である。
積層シート(1)の熱可塑性樹脂層(3)は、未延伸
共押出し熱可塑性樹脂により構成されており、厚さ50μ
mの高密度ポリエチレンよりなる表面側の第1樹脂層
(3a)が、これの裏面側の厚さ300μmのポリプロピレ
ンよりなる第2樹脂層(3b)に対して、例えば800g/15m
m幅の剥離強度で、剥離可能に接合されている。
共押出し熱可塑性樹脂により構成されており、厚さ50μ
mの高密度ポリエチレンよりなる表面側の第1樹脂層
(3a)が、これの裏面側の厚さ300μmのポリプロピレ
ンよりなる第2樹脂層(3b)に対して、例えば800g/15m
m幅の剥離強度で、剥離可能に接合されている。
上記食品包装用容器(10)の鍔部(12)には、内外2
重の切り目(15)(16)が、つぎのようにして形成され
る。
重の切り目(15)(16)が、つぎのようにして形成され
る。
すなわち、第1図に示すように、切り目形成用加熱押
圧部材(14)の下面に、内側切り目形成用環状切断刃
(17)と、これより外側でかつ先端に所要幅の平坦面を
有する外側切り目形成用環状切断刃(18)が設けられて
いる。ここで、内側切断刃(17)は、下端が尖った横断
面略三角形状を有し、その両辺のテーパ角は、例えば25
〜30゜程度であるが、好ましい。一方、外側切断刃(1
8)は、横断面略長方形で、その下端内周縁部の角度
は、90゜であるのが好ましいが、これは88〜100゜の範
囲であれば良い。また、内外切断刃(17)(18)の高さ
は、例えば2〜5mmであるのが、好ましい。
圧部材(14)の下面に、内側切り目形成用環状切断刃
(17)と、これより外側でかつ先端に所要幅の平坦面を
有する外側切り目形成用環状切断刃(18)が設けられて
いる。ここで、内側切断刃(17)は、下端が尖った横断
面略三角形状を有し、その両辺のテーパ角は、例えば25
〜30゜程度であるが、好ましい。一方、外側切断刃(1
8)は、横断面略長方形で、その下端内周縁部の角度
は、90゜であるのが好ましいが、これは88〜100゜の範
囲であれば良い。また、内外切断刃(17)(18)の高さ
は、例えば2〜5mmであるのが、好ましい。
ここで、第1樹脂層(3a)を構成する高密度ポリエチ
レンの融点は120℃であるのに対し、第2樹脂層(3b)
を構成するポリプロピレンの融点は165℃であり、切り
目形成用加熱押圧部材(14)が、例えば175〜210℃に保
持されて、食品包装用容器(10)の鍔部(12)に上から
押し当てられ、例えば100〜240kg/個のノッチ圧力で、
かつ0.1秒間加圧押圧されて、内側切断刃(17)により
鍔部(12)の容器本体開口周縁部寄り部分において熱可
塑性樹脂層(3)の表面側第1樹脂層(3a)が破断せし
められ、環状内側切り目(15)が形成される同時に、外
側切断刃(18)により鍔部(12)の平坦部(12a)と巻
き縁(13)との中間部分において熱可塑性樹脂層(3)
の表面側第1樹脂層(3a)が破断せしめられて、第2樹
脂層(3b)の内部に食い込んだ低い段状の環状外側切り
目(16)が形成され、かつこの環状外側切り目(16)の
内周縁に第1樹脂層(3a)とこれの下側の第2樹脂層
(3b)とが部分的に盛り上がった蓋端部接合用環状凸起
(19)が形成されるものである。
レンの融点は120℃であるのに対し、第2樹脂層(3b)
を構成するポリプロピレンの融点は165℃であり、切り
目形成用加熱押圧部材(14)が、例えば175〜210℃に保
持されて、食品包装用容器(10)の鍔部(12)に上から
押し当てられ、例えば100〜240kg/個のノッチ圧力で、
かつ0.1秒間加圧押圧されて、内側切断刃(17)により
鍔部(12)の容器本体開口周縁部寄り部分において熱可
塑性樹脂層(3)の表面側第1樹脂層(3a)が破断せし
められ、環状内側切り目(15)が形成される同時に、外
側切断刃(18)により鍔部(12)の平坦部(12a)と巻
き縁(13)との中間部分において熱可塑性樹脂層(3)
の表面側第1樹脂層(3a)が破断せしめられて、第2樹
脂層(3b)の内部に食い込んだ低い段状の環状外側切り
目(16)が形成され、かつこの環状外側切り目(16)の
内周縁に第1樹脂層(3a)とこれの下側の第2樹脂層
(3b)とが部分的に盛り上がった蓋端部接合用環状凸起
(19)が形成されるものである。
第5図と第6図に、この発明の鍔部に開封用切り目を
有する食品包装用容器を形成する切り目形成装置の詳細
が示されている。
有する食品包装用容器を形成する切り目形成装置の詳細
が示されている。
すなわち、この実施例では、切り目形成用加熱押圧部
材(14)の内側切り目形成用環状切断刃(17)を有する
第1ホルダ(31)と、環状垂下部(33)の下端の外側切
り目形成用環状切断刃(18)を有する第2ホルダ(32)
とが別部材によりつくられており、両ホルダ(31)(3
2)の中間に、紙または合成樹脂製フィルムないしシー
トなどよりなる高さ調節用スペーサ(34)が介在されて
いる。第2ホルダ(32)と高さ調節用スペーサ(34)と
は、これらにあけられた貫通孔(35)(36)に六角孔付
きボルト(37)が挿通さられて、その先端部が第1ホル
ダ(31)のねじ孔(38)にねじ込まれることにより、一
体に止められている。なお、第1ホルダ(31)には、3
つのヒーター挿入用中空部(39)が設けられている。
材(14)の内側切り目形成用環状切断刃(17)を有する
第1ホルダ(31)と、環状垂下部(33)の下端の外側切
り目形成用環状切断刃(18)を有する第2ホルダ(32)
とが別部材によりつくられており、両ホルダ(31)(3
2)の中間に、紙または合成樹脂製フィルムないしシー
トなどよりなる高さ調節用スペーサ(34)が介在されて
いる。第2ホルダ(32)と高さ調節用スペーサ(34)と
は、これらにあけられた貫通孔(35)(36)に六角孔付
きボルト(37)が挿通さられて、その先端部が第1ホル
ダ(31)のねじ孔(38)にねじ込まれることにより、一
体に止められている。なお、第1ホルダ(31)には、3
つのヒーター挿入用中空部(39)が設けられている。
上記食品包装用容器(10)に、デザート、調理用食品
および調理済み食品等の内容物(図示略)を収めたの
ち、第3図に示すように、下面に熱封緘材層(22)を有
する蓋(21)を被せて、容器本体鍔部(12)の第1樹脂
層(3a)の内外両切り目(15)(16)の中間部分と、こ
れに対応する蓋(21)側の熱封緘材層(22)部分とを熱
封緘装置のヒートシール用加熱押圧部材(25)により加
熱融着し、熱封緘する。この場合、上記のように、第1
樹脂層(3a)を構成する高密度ポリエチレンの融点は12
0℃であるのに対し、第2樹脂層(3b)を構成するポリ
プロピレンの融点は、165℃であり、また蓋(21)の熱
封緘材層(22)を構成するポリエチレンの融点は熱可塑
性第1樹脂層(3a)と同様に120℃であるから、約120℃
の温度に保持されたヒートシール用加熱押圧部材(25)
を用いて加熱融着を行ない、熱封緘するものである。
および調理済み食品等の内容物(図示略)を収めたの
ち、第3図に示すように、下面に熱封緘材層(22)を有
する蓋(21)を被せて、容器本体鍔部(12)の第1樹脂
層(3a)の内外両切り目(15)(16)の中間部分と、こ
れに対応する蓋(21)側の熱封緘材層(22)部分とを熱
封緘装置のヒートシール用加熱押圧部材(25)により加
熱融着し、熱封緘する。この場合、上記のように、第1
樹脂層(3a)を構成する高密度ポリエチレンの融点は12
0℃であるのに対し、第2樹脂層(3b)を構成するポリ
プロピレンの融点は、165℃であり、また蓋(21)の熱
封緘材層(22)を構成するポリエチレンの融点は熱可塑
性第1樹脂層(3a)と同様に120℃であるから、約120℃
の温度に保持されたヒートシール用加熱押圧部材(25)
を用いて加熱融着を行ない、熱封緘するものである。
またこのとき、鍔部(12)の容器本体開口周縁部寄り
部分に環状内側切り目(15)が形成され、これより所定
間隔をおいて外側に第2樹脂層(3b)の内部に食い込ん
だ低い段状の環状外側切り目(16)と、これの内周縁の
蓋端部接合用環状凸起(19)とが形成されているから、
熱封緘装置のヒートシール用加熱押圧部材(25)が、外
側切り目(16)の内周縁部を越えて外側に片寄っても、
低い段状の外側切り目(16)より外方においては、蓋
(21)の熱封緘材層(22)の加熱融着が行なわれず、従
って封緘不良が生じない。また、蓋材端部接合用環状凸
起(19)が存在しているため、該凸起(19)の第1樹脂
層(3a)部分と蓋(21)の熱封緘材層(22)とが、しっ
かりと加熱融着されており、従って蓋(21)の開封のさ
い、蓋(21)の開封用摘み部(23)を持ってこれを上方
に引くと、鍔部(12)の内外2重の切り目(15)(16)
の中間第1樹脂層(3a)が外側切り目(16)の内周縁部
の始端部より確実に剥がされ、イージー・ピールが可能
である。
部分に環状内側切り目(15)が形成され、これより所定
間隔をおいて外側に第2樹脂層(3b)の内部に食い込ん
だ低い段状の環状外側切り目(16)と、これの内周縁の
蓋端部接合用環状凸起(19)とが形成されているから、
熱封緘装置のヒートシール用加熱押圧部材(25)が、外
側切り目(16)の内周縁部を越えて外側に片寄っても、
低い段状の外側切り目(16)より外方においては、蓋
(21)の熱封緘材層(22)の加熱融着が行なわれず、従
って封緘不良が生じない。また、蓋材端部接合用環状凸
起(19)が存在しているため、該凸起(19)の第1樹脂
層(3a)部分と蓋(21)の熱封緘材層(22)とが、しっ
かりと加熱融着されており、従って蓋(21)の開封のさ
い、蓋(21)の開封用摘み部(23)を持ってこれを上方
に引くと、鍔部(12)の内外2重の切り目(15)(16)
の中間第1樹脂層(3a)が外側切り目(16)の内周縁部
の始端部より確実に剥がされ、イージー・ピールが可能
である。
またヒートシール用加熱押圧部材(25)による押圧部
材が、外側切り目(16)の内周縁部を越えて外側に片寄
っても、開封不良が生じないため、ヒートシール用加熱
押圧部材(25)による押圧を、当初より外側切り目(1
6)の内周縁部を越えて外側となるように設定しておけ
ば、開封不良の発生を未然に防止することができる。
材が、外側切り目(16)の内周縁部を越えて外側に片寄
っても、開封不良が生じないため、ヒートシール用加熱
押圧部材(25)による押圧を、当初より外側切り目(1
6)の内周縁部を越えて外側となるように設定しておけ
ば、開封不良の発生を未然に防止することができる。
なお、上記実施例においては、内側切り目(15)の横
断面形状がV形であるが、これに限らず、内側切り目
(15)の横断面形状その他のものであっても良い。また
図示の環状内側切り目(15)は、鍔部(12)の容器本体
開口周縁部寄り部分に形成されているが、この環状内側
切り目(15)は鍔部(12)の容器本体開口周縁部自体に
設けられていてもよい。
断面形状がV形であるが、これに限らず、内側切り目
(15)の横断面形状その他のものであっても良い。また
図示の環状内側切り目(15)は、鍔部(12)の容器本体
開口周縁部寄り部分に形成されているが、この環状内側
切り目(15)は鍔部(12)の容器本体開口周縁部自体に
設けられていてもよい。
発明の効果 この発明の鍔部に開封用切り目を有する食品包装用容
器は、上述のように、鍔部を有する容器本体が、金属箔
と、これの片面に接合された複数の熱可塑性樹脂層とよ
りなる積層シートを、これの熱可塑性樹脂層を内側にし
て成形され、熱可塑性樹脂層は、蓋の熱封緘材層に接合
されるべき表面側の第1樹脂層と、これに剥離可能に接
合された裏面側の第2樹脂層を有するとともに、容器本
体の鍔部の先端部に巻き縁が設けられており、鍔部の容
器本体開口周縁部もしくは該周縁部寄り部分において熱
可塑性樹脂層に、表面側第1樹脂層が破断された環状内
側切り目が形成され、鍔部の平坦部と巻き縁との中間部
分において熱可塑性樹脂層に、表面側第1樹脂層が破断
されかつ第2樹脂層の内部に食い込んだ低い段状の環状
外側切り目が形成されるとともに、この環状外側切り目
の内周縁に第1樹脂層とこれの下側の第2樹脂層とが部
分的に盛り上がった蓋材端部接合用環状凸起が形成され
ているものであるから、ヒートシール用加熱押圧部材に
よる押圧部材が、環状外側切り目の内周縁部を越えて外
側に片寄った場合には、該外側切り目が低い段状となさ
れているため、該切り目より外側においては蓋の熱封緘
材層の加熱融着が行なわれず、従って開封不良が生じな
い。
器は、上述のように、鍔部を有する容器本体が、金属箔
と、これの片面に接合された複数の熱可塑性樹脂層とよ
りなる積層シートを、これの熱可塑性樹脂層を内側にし
て成形され、熱可塑性樹脂層は、蓋の熱封緘材層に接合
されるべき表面側の第1樹脂層と、これに剥離可能に接
合された裏面側の第2樹脂層を有するとともに、容器本
体の鍔部の先端部に巻き縁が設けられており、鍔部の容
器本体開口周縁部もしくは該周縁部寄り部分において熱
可塑性樹脂層に、表面側第1樹脂層が破断された環状内
側切り目が形成され、鍔部の平坦部と巻き縁との中間部
分において熱可塑性樹脂層に、表面側第1樹脂層が破断
されかつ第2樹脂層の内部に食い込んだ低い段状の環状
外側切り目が形成されるとともに、この環状外側切り目
の内周縁に第1樹脂層とこれの下側の第2樹脂層とが部
分的に盛り上がった蓋材端部接合用環状凸起が形成され
ているものであるから、ヒートシール用加熱押圧部材に
よる押圧部材が、環状外側切り目の内周縁部を越えて外
側に片寄った場合には、該外側切り目が低い段状となさ
れているため、該切り目より外側においては蓋の熱封緘
材層の加熱融着が行なわれず、従って開封不良が生じな
い。
しかも鍔部の外側切り目内周縁の蓋材端部接合用環状
凸起の存在により、該凸起の第1樹脂層部分と蓋の熱封
緘材層とが、しっかりと加熱融着され、蓋の開封のさ
い、鍔部の内外2重の切り目の中間第1樹脂層が外側切
り目の内周縁部の始端部より確実に剥がされ、イージー
・ピールが可能である。
凸起の存在により、該凸起の第1樹脂層部分と蓋の熱封
緘材層とが、しっかりと加熱融着され、蓋の開封のさ
い、鍔部の内外2重の切り目の中間第1樹脂層が外側切
り目の内周縁部の始端部より確実に剥がされ、イージー
・ピールが可能である。
またヒートシール用加熱押圧部材による押圧部分が、
外側切り目の内周縁部を越えて外側に片寄っても、開封
不良が生じないため、加熱押圧部材による押圧を、当初
より外側切り目の内周縁部を越えて外側となるように設
定しておけば、従来のような加熱押圧部材による押圧部
分が外側切り目の内周縁部より内側に片寄った場合に生
じる開封不良の発生を未然に防止することができ、食品
包装用容器のイージーピール性を確保し得、食品包装用
容器の取扱いが非常に便利であるという効果を奏する。
外側切り目の内周縁部を越えて外側に片寄っても、開封
不良が生じないため、加熱押圧部材による押圧を、当初
より外側切り目の内周縁部を越えて外側となるように設
定しておけば、従来のような加熱押圧部材による押圧部
分が外側切り目の内周縁部より内側に片寄った場合に生
じる開封不良の発生を未然に防止することができ、食品
包装用容器のイージーピール性を確保し得、食品包装用
容器の取扱いが非常に便利であるという効果を奏する。
第1図は鍔部に内外2重の切り目を形成した状態の本発
明品の要部拡大断面図、第2図は本発明品に蓋を被せて
熱封緘する前の状態の要部拡大断面図、第3図は同熱封
緘後の要部拡大断面図、第4図は蓋を被せて熱封緘した
本発明品の一部切欠き概略斜視図である。第5図は本発
明品を形成する切り目形成装置の一部切欠き正面図、第
6図は同切り目形成装置の分解斜視図である。 (1)……積層シート、(2)……アルミニウム箔(金
属箔)、(3)……熱可塑性樹脂層、(3a)……第1樹
脂層、(3b)……第2樹脂層、(10)……食品包装用容
器、(11)……容器本体、(12)……鍔部、(12a)…
…鍔部の平坦部、(13)……巻き縁、(14)……切り目
形成用加熱押圧部材、(15)……環状内側切り目、(1
6)……低い段状の環状外側切り目、(19)……蓋端部
接合用環状凸起、(21)……蓋、(22)……熱封緘材
層、(25)……ヒートシール用加熱押圧部材。
明品の要部拡大断面図、第2図は本発明品に蓋を被せて
熱封緘する前の状態の要部拡大断面図、第3図は同熱封
緘後の要部拡大断面図、第4図は蓋を被せて熱封緘した
本発明品の一部切欠き概略斜視図である。第5図は本発
明品を形成する切り目形成装置の一部切欠き正面図、第
6図は同切り目形成装置の分解斜視図である。 (1)……積層シート、(2)……アルミニウム箔(金
属箔)、(3)……熱可塑性樹脂層、(3a)……第1樹
脂層、(3b)……第2樹脂層、(10)……食品包装用容
器、(11)……容器本体、(12)……鍔部、(12a)…
…鍔部の平坦部、(13)……巻き縁、(14)……切り目
形成用加熱押圧部材、(15)……環状内側切り目、(1
6)……低い段状の環状外側切り目、(19)……蓋端部
接合用環状凸起、(21)……蓋、(22)……熱封緘材
層、(25)……ヒートシール用加熱押圧部材。
Claims (1)
- 【請求項1】鍔部(12)を有する容器本体(11)が、金
属箔(2)と、これの片面に接合された複数の熱可塑性
樹脂層(3)とよりなる積層シート(1)を、これの熱
可塑性樹脂層(3)を内側にして成形され、熱可塑性樹
脂層(3)は、蓋(21)の熱封緘材層(22)に接合され
るべき表面側の第1樹脂層(3a)と、これに剥離可能に
接合された裏面側の第2樹脂層(3b)を有するととも
に、容器本体(11)の鍔部(12)の先端部に巻き縁(1
3)が設けられており、鍔部(12)の容器本体開口周縁
部もしくは該周縁部寄り部分において熱可塑性樹脂層
(3)に、表面側第1樹脂層(3a)が破断された環状内
側切り目(15)が形成され、鍔部(12)の平坦部(12
a)と巻き縁(13)との中間部分において熱可塑性樹脂
層(3)に、表面側第1樹脂層(3a)が破断されかつ第
2樹脂層(3b)の内部に食い込んだ低い段状の環状外側
切り目(16)が形成されるとともに、この環状外側切り
目(16)の内周縁に第1樹脂層(3a)とこれの下側の第
2樹脂層(3b)とが部分的に盛り上がった蓋端部接合用
環状凸起(19)が形成されている、鍔部に開封用切り目
を有する食品包装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26454690A JP2640561B2 (ja) | 1990-10-01 | 1990-10-01 | 鍔部に開封用切り目を有する食品包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26454690A JP2640561B2 (ja) | 1990-10-01 | 1990-10-01 | 鍔部に開封用切り目を有する食品包装用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04142269A JPH04142269A (ja) | 1992-05-15 |
JP2640561B2 true JP2640561B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=17404775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26454690A Expired - Fee Related JP2640561B2 (ja) | 1990-10-01 | 1990-10-01 | 鍔部に開封用切り目を有する食品包装用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2640561B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190050290A (ko) | 2017-11-02 | 2019-05-10 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 포장체 및 그 제조 방법 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6530997B2 (ja) * | 2015-07-31 | 2019-06-12 | 昭和電工パッケージング株式会社 | ノッチ形成刃 |
WO2019107064A1 (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-06 | 東洋製罐株式会社 | 金属製容器本体、金属製容器製品、および金属製容器製品の製造方法 |
-
1990
- 1990-10-01 JP JP26454690A patent/JP2640561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190050290A (ko) | 2017-11-02 | 2019-05-10 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 포장체 및 그 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04142269A (ja) | 1992-05-15 |
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