JP2657326B2 - 食品包装用容器における開封用切り目の形成方法 - Google Patents
食品包装用容器における開封用切り目の形成方法Info
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Description
調理済み食品等の包装に使用される食品包装用容器にお
ける開封用切り目の形成方法に関するものである。
アルミニウム箔と、これの片面に接合された複数の熱可
塑性樹脂層とよりなる積層シートを、これの熱可塑性樹
脂層を内側にして成形され、容器本体の鍔部の先端部に
巻き縁が設けられ、かつ熱可塑性樹脂層は、蓋の熱封緘
材層に接合されるべき表面側の第1樹脂層と、これに剥
離可能に接合された裏面側の第2樹脂層を有しており、
鍔部の熱可塑性樹脂層の表面側の第1樹脂層に、鍔部の
全周にわたって内外2重の切り目が形成され、熱封緘装
置のヒートシール用加熱押圧部材により、内外両切り目
の中間において、鍔部の表面側の第1樹脂層に蓋の熱封
緘材層が加熱融着されるようになされていた。第1およ
び第2樹脂層間は、離れ易い剥離可能な状態に接合され
ているので、蓋の開封用摘み部を持って上方に引くと、
内外2重の切り目の中間において表面側の第1樹脂層部
分が、蓋の熱封緘材層に接合されたまゝで、第2樹脂層
より簡単に剥され、イージー・ピールが可能である。
両切り目の中間において、とくに外側切り目の内周縁部
を始端部として表面側の第1樹脂層に蓋の熱封緘材層が
加熱融着されておれば、開封不良の問題は生じないが、
ヒートシール用加熱押圧部材による押圧部分が、外側
切り目の内周縁部を越えて外側に片寄った場合には、蓋
の熱封緘材層が該切り目より外側の巻き縁側の第1樹脂
層にも加熱融着されてしまうため、蓋を剥がすさい開封
不良が生じるという問題があった。
が、外側切り目の内周縁部よりかなり内側に片寄った場
合には、蓋を剥がすさい摘み部を持って上方に引くと、
その引っ張り力が第1樹脂層の外側切り目の内周縁部に
かゝらず、これよりかなり内側の加熱融着部分にかゝる
ため、やはり開封しにくいという問題があった。
鍔部の内外2重の切り目の中間において、外側切り目の
内周縁部を始端部として表面側の第1樹脂層に蓋の熱封
緘材層を確実に加熱融着することができて、開封不良が
全く生じない、食品包装用容器における開封用切り目の
形成方法を提供しようとするにある。
する容器本体が、金属箔と、これの片面に接合された複
数の熱可塑性樹脂層とよりなる積層シートを、これの熱
可塑性樹脂層を内側にして成形され、熱可塑性樹脂層
は、蓋の熱封緘材層に接合されるべき表面側の第1樹脂
層と、これに剥離可能に接合された裏面側の第2樹脂層
を有するとともに、容器本体の鍔部の先端部に巻き縁が
設けられている食品包装用容器に、切り目形成用加熱押
圧部材を用いて、鍔部の全周にわたる内外2重の切り目
を形成する方法であって、切り目形成用加熱押圧部材の
下面に、内側切り目形成用環状切断刃と、これより外側
でかつ先端に所要幅の平坦面を有する外側切り目形成用
環状切断刃を設けておき、この加熱押圧部材を食品包装
用容器の鍔部に上から押し当てゝ、内側切断刃物により
鍔部の容器本体開口周縁部もしくは該周縁部寄り部分に
おいて熱可塑性樹脂層の表面側第1樹脂層を破断して、
環状内側切り目を形成する同時に、外側切断刃により鍔
部の平坦部と巻き縁との中間部分において熱可塑性樹脂
層の表面側第1樹脂層を破断して、第2樹脂層の内部に
食い込んだ低い段状の環状外側切り目を形成し、かつこ
の環状外側切り目の内周縁に第1樹脂層とこれの下側の
第2樹脂層とが部分的に盛り上がった蓋材端部接合用環
状凸起を形成することを特徴とする、食品包装用容器に
おける開封用切り目の形成方法を要旨としている。
ウム箔よりなり、厚さ40〜200μmを有している。
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、または
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、お
よびポリスチレン、これらの共重合体、あるいはまたこ
れらの樹脂を所要の割合でブレンドした熱可塑性樹脂よ
りなるものであり、厚さ100〜500μm、好ましくは200
〜400μmを有している。
層を有する未延伸共押出し熱可塑性樹脂よりなるもの、
および2種類以上の熱可塑性樹脂層が接着剤層を介し
て相互に剥離可能に接合されてなるものを使用する。
記のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂の組
合わせを用いるが、とくに、表面側の樹脂層として高密
度ポリエチレンを、これに剥離可能に接合されている裏
面側の樹脂層としてポリプロピレン、およびポリプロピ
レンとポリエチレンとの混合樹脂のうちの1つの樹脂を
用いるのが好ましい。勿論、未延伸共押出し熱可塑性樹
脂はその他の熱可塑性樹脂の組合わせであって、2層以
上のものであってもよい。
第1樹脂層とこれの裏面側の第2樹脂層の剥離強度は50
0〜1500g/15mm幅、好ましくは700〜900g/15mm幅であ
る。
ため、方向性が少なく、従って成形性が良好で、絞り成
形のさい、アルミニウム箔層によく追従して塑性変形す
るため、冷間絞り成形が可能であり、従って深さの深い
食品包装用容器の製造を非常に能率よく行なうことがで
きて、生産性にすぐれているという利点がある。
相互に剥離可能に接合されてなる熱可塑性樹脂層は、そ
の表面側の第1樹脂層および同裏面側の第2樹脂層を構
成する熱可塑性樹脂として、上記のポリプロピレン、ポ
リエチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニルおよびポリカー
ボネートなどよりなる熱可塑性樹脂を用いる。
に接合する接合層としては、例えば易剥離性を有するポ
リエーテル系接着剤を使用する。また、このような接合
層は、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤等の通
常の接着剤層あるいはモノオレフィン−不飽和カルボン
酸共重合体樹脂ないしその金属塩の片面に、例えばシリ
コーン樹脂系塗料のような易剥離性を有するコーティン
グ層を施すことにより構成しても良い。そして、これら
いずれの場合にも、第1樹脂層第2樹脂層との剥離強度
は、500〜1500g/15mm幅、好ましくは700〜900g/15mm幅
である。
在される接着剤としては、例えばウレタン系接着剤、ポ
リエステル系接着剤、マレイン化ポリプロピレン、およ
びアイオノマー等があげられる。
熱可塑性樹脂の組合わせは、上記のものに限定されない
が、通常、第1樹脂層の熱可塑性樹脂としては第2樹脂
層の熱可塑性樹脂の融点よりも低い融点を有するものを
使用する。
いわゆる外巻きに、すなわち逆カールに巻かれている。
この巻き縁は1周を越えて巻くのが好ましく、これによ
って容器の鍔部の形状が安定する。
ルに巻かれていても、勿論良く、また巻き縁は、完全に
巻かれたものでなく、垂直に折り曲げられた折曲げ縁あ
るいは横断面略L字形の折曲げ縁であっても良い。
材により鍔部の熱可塑性樹脂層の表面側第1樹脂層を破
断して、環状内側切り目を形成する同時に、鍔部の平坦
部と巻き縁との中間部分において第1樹脂層を破断し
て、第2樹脂層の内部に食い込んだ低い段状の環状外側
切り目を形成し、かつこの環状外側切り目の内周縁に第
1樹脂層とこれの下側の第2樹脂層とが部分的に盛り上
がった蓋材端部接合用環状凸起を形成しているから、熱
封緘装置のヒートシール用加熱押圧部材が、外側切り目
の内周縁部を越えて外側に片寄った場合には、低い段状
の環状外側切り目の存在により、該切り目より外側にお
いて蓋の熱封緘材層の加熱融着が行なわれず、従って開
封不良が生じない。しかもこの発明の方法により形成さ
れた外側切り目の内周縁の蓋材端部接合用環状凸起の存
在により、該凸起の第1樹脂層部分と蓋の熱封緘材層と
が、しっかりと加熱融着され、蓋の開封のさい、鍔部の
内外2重の切り目の中間第1樹脂層が外側切り目の内周
縁部の始端部より確実に剥がされ、イージー・ピールが
可能である。またヒートシール用加熱押圧部材による押
圧部分が、外側切り目の内周縁部を越えて外側に片寄っ
ても、開封不良が生じないため、ヒートシール用加熱押
圧部材による押圧を、当初より外側切り目の内周縁部を
越えて外側となるように設定しておけば、従来のような
ヒートシール用加熱押圧部材による押圧部分が外側切り
目の内周縁部より内側に片寄った場合に生じる開封不良
の発生を未然に防止することができる。
は、アルミニウム箔層を用いているために、バリヤー性
に優れていて、デザート、調理用食品および調理済み食
品等の内容物の保存を長期間有効に果すことができる。
またアルミニウム箔層に熱可塑性樹脂層が接合されてい
るから、強度が非常に高く、従って衝撃によっても凹み
が生じ難い。しかもアルミニウム箔層を用いているため
に、高級感があり、デザイン性に優れている。そのう
え、冷間深絞り成形が可能であり、絞り比(深さ/口
径)が40%以上となるように深絞り成形した場合にも、
成形後の食品包装用容器のボイル殺菌、あるいは食品包
装後のレトルト殺菌において食品包装用容器の鍔部にし
わが全く生じず、品質が非常にすぐれており、しかも量
産可能で、生産性にすぐれている。
けられる。この保護被覆層は、アルミニウム箔層を保護
するためのものであって、これは耐薬品性、耐候性にす
ぐれた合成樹脂の溶液をコーティングすることにより形
成されるか、または同合成樹脂の層を接着剤層を介して
接合することにより形成される。保護被覆層の厚さは、
1〜50μmとするのが好ましい。
はニトロセルロース系塗膜のコーティングよりなるも
の、あるいはポリエチレンフタレート、未延伸ポリプロ
ピレンおよびナイロンのフィルムよりなるものを使用す
る。この保護被覆層をアルミニウム箔層の片面に接合す
る接着剤層としては、通常のウレタン系、ポリエステル
系接着剤等を使用する。
る。
80μmのアルミニウム箔層(2)と、これの片面に接合
された厚さ350μmの熱可塑性樹脂層(3)とによって
構成される積層シート(1)が、これの樹脂層(3)を
内側にして冷間深絞り成形された鍔部(12)付き容器本
体(11)を備え、鍔部(12)の先端には、巻き縁(13)
がいわゆる外巻きに、すなわち逆カールに巻かれてい
る。巻き縁(13)は、1周を越えて巻かれていて、その
内側縁部(13a)が巻回始端部に重ねられており、従っ
て鍔部(12)の形状が安定である。
共押出し熱可塑性樹脂により構成されており、厚さ50μ
mの高密度ポリエチレンよりなる表面側の第1樹脂層
(3a)が、これの裏面側の厚さ300μmのポリプロピレ
ンよりなる第2樹脂層(3b)に対して、例えば800g/15m
m幅の剥離強度で、剥離可能に接合されている。
の方法により内外2重の切り目(15)(16)を、つぎの
ようにして形成する。
圧部材(14)の下面に、内側切り目形成用環状切断刃
(17)と、これより外側でかつ先端に所要幅の平坦面を
有する外側切り目形成用環状切断刃(18)を設けてお
く。ここで、内側切断刃(17)は、下端が尖った横断面
略三角形状を有し、その両辺のテーパ角は、例えば25〜
30°程度であるが、好ましい。一方、外側切断刃(18)
は、横断面略長方形で、その下端内周縁部の角度は、90
°であるのが好ましいが、これは88〜100°の範囲であ
れば良い。また、内外切断刃(17)(18)の高さは、例
えば2〜5mmであるのが、好ましい。
レンの融点は120℃であるのに対し、第2樹脂層(3b)
を構成するポリプロピレンの融点は165℃であり、切り
目形成用加熱押圧部材(14)は、例えば175〜210℃に保
持する。
(10)の鍔部(12)に上から押し当て、例えば100〜240
kg/個のノッチ圧力で、かつ0.1秒間加圧押圧して、内側
切断刃(17)により鍔部(12)の容器本体開口周縁部寄
り部分において熱可塑性樹脂層(3)の表面側第1樹脂
層(3a)を破断して、環状内側切り目(15)を形成する
同時に、外側切断刃(18)により鍔部(12)の平坦部
(12a)と巻き縁(13)との中間部分において熱可塑性
樹脂層(3)の表面側第1樹脂層(3a)を破断して、第
2樹脂層(3b)の内部に食い込んだ低い段状の環状外側
切り目(16)を形成し、かつこの環状外側切り目(16)
の内周縁に第1樹脂層(3a)とこれの下側の第2樹脂層
(3b)とが部分的に盛り上がった蓋端部接合用環状凸起
(19)を形成するものである。
形成装置の詳細が示されている。
材(14)の内側切り目形成用環状切断刃(17)を有する
第1ホルダ(31)と、環状垂下部(33)の下端の外側切
り目形成用環状切断刃(18)を有する第2ホルダ(32)
とが別部材によりつくられており、両ホルダ(31)(3
2)の中間に、紙または合成樹脂製フィルムないしシー
トなどよりなる高さ調節用スペーサ(34)が介在されて
いる。第2ホルダ(32)と高さ調節用スペーサ(34)と
は、これらにあけられた貫通孔(35)(36)に六角孔付
きボルト(37)が挿通せられて、その先端部が第1ホル
ダ(31)のねじ孔(38)にねじ込まれることにより、一
体に止められている。なお、第1ホルダ(31)には、3
つのヒーター挿入用中空部(39)が設けられている。
および調理済み食品等の内容物(図示略)を収めたの
ち、第3図に示すように、下面に熱封緘材層(22)を有
する蓋(21)を被せて、容器本体鍔部(12)の第1樹脂
層(3a)の内外両切り目(15)(16)の中間部分と、こ
れに対応する蓋(21)側の熱封緘材層(22)部分とを熱
封緘装置のヒートシール用加熱押圧部材(25)により加
熱融着し、熱封緘する。この場合、上記のように、第1
樹脂層(3a)を構成する高密度ポリエチレンの融点は12
0℃であるのに対し、第2樹脂層(3b)を構成するポリ
プロピレンの融点は165℃であり、また蓋(21)の熱封
緘材層(22)を構成するポリエチレンの融点は熱可塑性
第1樹脂層(3a)と同様に120℃であるから、約120℃の
温度に保持されたヒートシール用加熱押圧部材(25)を
用いて加熱融着を行ない、熱封緘するものである。
部分に環状内側切り目(15)が形成され、これより所定
間隔をおいて外側に第2樹脂層(3b)の内部に食い込ん
だ低い段状の環状外側切り目(16)と、これの内周縁の
蓋端部接合用環状凸起(19)とが形成されているから、
熱封緘装置のヒートシール用加熱押圧部材(25)が、外
側切り目(16)の内周縁部を越えて外側に片寄っても、
低い段状の外側切り目(16)より外方においては、蓋
(21)の熱封緘材層(22)の加熱融着が行なわれず、従
って開封不良が生じない。また、蓋材端部接合用環状凸
起(19)が存在しているため、該凸起(19)の第1樹脂
層(3a)部分と蓋(21)の熱封緘材層(22)とが、しっ
かりと加熱融着されており、従って蓋(21)の開封のさ
い、蓋(21)の開封用摘み部(23)を持ってこれを上方
に引くと、鍔部(12)の内外2重の切り目(15)(16)
の中間第1樹脂層(3a)が外側切り目(16)の内周縁部
の始端部より確実に剥がされ、イージー・ピールが可能
である。
分が、外側切り目(16)の内周縁部を越えて外側に片寄
っても、開封不良が生じないため、ヒートシール用加熱
押圧部材(25)による押圧を、当初より外側切り目(1
6)の内周縁部を越えて外側となるように設定しておけ
ば、開封不良の発生を未然に防止することができる。
断面形状がV形であるが、これに限らず、内側切り目
(15)の横断面形状その他のものであっても良い。また
図示の環状内側切り目(15)は、鍔部(12)の容器本体
開口周縁部寄り部分に形成されているが、この環状内側
切り目(15)は鍔部(12)の容器本体開口周縁部自体に
設けられていてもよい。
が、金属箔と、これの片面に接合された複数の熱可塑性
樹脂層とよりなる積層シートを、これの熱可塑性樹脂層
を内側にして成形され、熱可塑性樹脂層は、蓋の熱封緘
材層に接合されるべき表面側の第1樹脂層と、これに剥
離可能に接合された裏面側の第2樹脂層を有するととも
に、容器本体の鍔部の先端部に巻き縁が設けられている
食品包装用容器に、切り目形成用加熱押圧部材を用い
て、鍔部の全周にわたる内外2重の切り目を形成する方
法であって、切り目形成用加熱押圧部材の下面に、内側
切り目形成用環状切断刃と、これより外側でかつ先端に
所要幅の平坦面を有する外側切り目形成用環状切断刃を
設けておき、この加熱押圧部材を食品包装用容器の鍔部
の上から押し当てゝ、内側切断刃により鍔部の容器本体
開口周縁部もしくは該周縁部寄り部分において熱可塑性
樹脂層の表面側第1樹脂層を破断して、環状内側切り目
を形成する同時に、外側切断刃により鍔部の平坦部と巻
き縁との中間部分において熱可塑性樹脂層の表面側第1
樹脂層を破断して、第2樹脂層の内部に食い込んだ低い
段状の環状外側切り目を形成し、かつこの環状外側切り
目の内周縁に第1樹脂層とこれの下側の第2樹脂層とが
部分的に盛り上がった蓋材端部接合用環状凸起を形成す
ることを特徴とするもので、この発明の方法によれば、
食品包装用容器の鍔部に、環状内側切り目と、低い段状
の環状外側切り目と、蓋材端部接合用環状凸起とを同時
に、しかも非常に簡単に形成することができるものであ
る。
重の切り目を有する食品包装用容器によれば、ヒートシ
ール用加熱押圧部材による押圧部分が、外側切り目の内
周縁部を越えて外側に片寄った場合には、低い段状の環
状外側切り目の存在により、該切り目より外側において
蓋の熱封緘材層の加熱融着が行なわれず、従って開封不
良が生じない。
存在により、該凸起の第1樹脂層部分と蓋の熱封緘材層
とが、しっかりと加熱融着され、蓋の開封のさい、鍔部
の内外2重の切り目の中間第1樹脂層が外側切り目の内
周縁部の始端部より確実に剥がされ、イージー・ピール
が可能である。
外側切り目の内周縁部を越えて外側に片寄っても、開封
不良が生じないため、加熱押圧部材による押圧を、当初
より外側切り目の内周縁部を越えて外側となるように設
定しておけば、従来のような加熱押圧部材による押圧部
分が外側切り目の内周縁部より内側に片寄った場合に生
じる開封不良の発生を未然に防止することができ、食品
包装用容器のイージーピール性を確保し得、食品包装用
容器の取扱いが非常に便利であるという効果を奏する。
器の鍔部に内外2重の切り目を形成する状態を示す要部
拡大断面図である。第2図は切り目の形成後、該容器に
蓋を被せて熱封緘する前の状態の要部拡大断面図、第3
図は同熱封緘後の要部拡大断面図、第4図は蓋を被せて
熱封緘した同食品包装用容器の一部切欠き概略斜視図で
ある。第5図はこの発明の方法に使用する切り目形成装
置の一部切欠き正面図で、食品包装用容器が合わせて示
されている。第6図は切り目形成装置の分解斜視図であ
る。 (1)……積層シート、(2)……アルミニウム箔(金
属箔)、(3)……熱可塑性樹脂層、(3a)……第1樹
脂層、(3b)……第2樹脂層、(10)……食品包装用容
器、(11)……容器本体、(12)……鍔部、(12a)…
…鍔部の平坦部、(13)……巻き縁、(14)……切り目
形成用加熱押圧部材、(15)……環状内側切り目、(1
6)……低い段状の環状外側切り目、(17)……内側切
り目形成用環状切断刃、(18)……外側切り目形成用環
状切断刃、(19)……蓋端部接合用環状凸起、(21)…
…蓋、(22)……熱封緘材層、(25)……ヒートシール
用加熱押圧部材。
Claims (1)
- 【請求項1】鍔部(12)を有する容器本体(11)が、金
属箔(2)と、これの片面に接合された複数の熱可塑性
樹脂層(3)とよりなる積層シート(1)を、これの熱
可塑性樹脂層(3)を内側にして成形され、熱可塑性樹
脂層(3)は、蓋(21)の熱封緘材層(22)に接合され
るべき表面側の第1樹脂層(3a)と、これに剥離可能に
接合された裏面側の第2樹脂層(3b)を有するととも
に、容器本体(11)の鍔部(12)の先端部に巻き縁(1
3)が設けられている食品包装用容器に、切り目形成用
加熱押圧部材(14)を用いて、鍔部(12)の全周にわた
る内外2重の切り目(15)(16)を形成する方法であっ
て、切り目形成用加熱押圧部材(14)の下面に、内側切
り目形成用環状切断刃(17)と、これより外側でかつ先
端に所要幅の平坦面を有する外側切り目形成用環状切断
刃(18)を設けておき、この加熱押圧部材(14)を食品
包装用容器(10)の鍔部(12)に上から押し当てゝ、内
側切断刃(17)により鍔部(12)の容器本体開口周縁部
もしくは該周縁部寄り部分において熱可塑性樹脂層
(3)の表面側第1樹脂層(3a)を破断して、環状内側
切り目(15)を形成する同時に、外側切断刃(18)によ
り鍔部(12)の平坦部(12a)と巻き縁(13)との中間
部分において熱可塑性樹脂層(3)の表面側第1樹脂層
(3a)を破断して、第2樹脂層(3b)の内部に食い込ん
だ低い段状の環状外側切り目(16)を形成し、かつこの
環状外側切り目(16)の内周縁に第1樹脂層(3a)とこ
れの下側の第2樹脂層(3b)とが部分的に盛り上がった
蓋端部接合用環状凸起(19)を形成することを特徴とす
る、食品包装用容器における開封用切り目の形成方法。
Priority Applications (1)
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JP26454790A JP2657326B2 (ja) | 1990-10-01 | 1990-10-01 | 食品包装用容器における開封用切り目の形成方法 |
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JP (1) | JP2657326B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168855A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Ishida Co Ltd | シールチェック装置 |
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1990
- 1990-10-01 JP JP26454790A patent/JP2657326B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2007168855A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Ishida Co Ltd | シールチェック装置 |
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