JP2639779B2

JP2639779B2 - 机における配線ダクト装置

Info

Publication number: JP2639779B2
Application number: JP14746093A
Authority: JP
Inventors: 裕杉原
Original assignee: Okamura Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Okamura Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1993-06-18
Filing date: 1993-06-18
Publication date: 1997-08-13
Anticipated expiration: 2012-08-13
Also published as: JPH07234A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、机における配線ダクト
装置に係り、特に配線コード類を容易に収納し、かつ取
付が簡単にできるようにした配線ダクト装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、机の配線コード類を収納するため
の配線ダクト装置としては、例えば実開平１−154833号
公報に記載された考案がある。この配線ダクト装置によ
れば、配線ダクト類を収納する配線コード受樋は後幕板
の上縁部材に装着するようにしてある。しかし、配線コ
ード類が受樋に大量に収納されると、配線コード類の重
さで受樋が変形したり、後幕板から脱落する等のおそれ
があり、装着した際の強度が劣るという問題がある。

【０００３】また、机によっては後幕板がないものがあ
り、その場合に配線コード受樋を装着することができな
いので、配線コード類が露出したりして乱雑となり、オ
フィス内の美観が損なわれるという問題点がある。

【０００４】そのため、配線コード類を収納するための
専用の装置を別に設けなければならないので、装置の取
付作業が面倒であり、配線作業を簡単に行うことができ
ないという問題点を有していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消すべくなされたもので、配線コード類を収納する
ための配線ダクトを天板の下面に容易に、しかも強固に
装着できるようにし、それにより配線作業を簡単に行な
うことができるようにした机における配線ダクト装置を
提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、前部が開口し、かつ左右方向に連続する
側面形がほぼコ字状のダクト本体における上片の上面
に、上端部に内向係合爪を備える前後１対の係合部材を
立設し、該係合部材における内向係合爪を、天板の下面
に設けた左右方向を向く補強杆の前後面に形成した係合
部に係止させたことを特徴とし、上記問題点の解消を図
ったものである。

【０００７】

【作用】机の天板の下面に設けた補強杆の前後面に形成
した係合部に、ダクト本体の上面に設けた係合部材の内
向係合爪を、下方より押し上げて係止させることによ
り、ダクト本体は天板の下面に容易に装着され、この状
態でダクト本体の前方から配線コード類を容易に収納す
ることができる。

【０００８】

【実施例】次に、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１及び図２において、左右の袖(１)(１)の上
面に載置固着されている天板(２)の下面には、断面が概
ね上向きコ字状又は角筒状をなす左右方向を向く複数の
補強杆(３)(４)が、前後方向に適宜の間隔を置いて設け
られている。

【０００９】後から２番目の補強杆(４)の前面(4a)及び
後面(4b)には、下方に向かって楔状をなし、かつ上端面
が水平をなす係合部(５)が付設されている。

【００１０】両袖(１)の内側面後部には、後面板(６)の
両側部が複数の止め具(７)をもって固着されている。

【００１１】後面板(６)の上端部には、前方に向かって
逆Ｊ字状に折返された折返し部(6a)が形成され、その折
返し部(6a)の前下端には、後方を向く折曲片(6b)が連設
されている。

【００１２】図１及び図２において、(Ａ)は合成樹脂製
の配線ダクト装置を示す。(８)は、前方に向かって開口
する断面形がほぼコ字状の左右方向を向くダクト本体で
あって、このダクト本体(８)における上片(8a)の上面に
は、上端部に内向係合爪(９)を備えた前後１対の係合部
材(10)がダクト本体(８)の全長にわたって立設されてい
る。

【００１３】(11)は、ダクト本体(８)内に収納された配
線ダクト類である。ダクト本体(８)における上下方向を
向く後片(8b)の下端には、後方に向かってほぼ直角に延
出する後方延出片(12)が連設されている。

【００１４】後方延出片(12)の後端には、後方に向かっ
て上下に拡開し、かつ後面板(６)の前面に圧接してダク
ト本体(８)の下部の後方移動を阻止する弾性変形可能な
弾性舌片(13)が連設されている。

【００１５】後方延出片(12)の中間部上面には、上部が
前方に逆Ｖ字状に折曲された弾性撓曲可能な引掛片(14)
が立設され、この引掛片(14)の前片(14a)の下端を、後
面板(６)の折曲片(6ｂ)の後縁に係合させることによ
り、後方延出片(12)の前方及び下方への移動を阻止しう
るようになっている。

【００１６】ダクト本体(８)、係合爪(９)、係合部材(1
0)、後方延出片(12)、弾性舌片(13)及び引掛片(14)の左
右方向の長さは、すべて両袖(１)(１)間の間隔とほぼ同
一としてある。

【００１７】上記した配線ダクト装置(Ａ)を天板(２)の
下面に装着するには、天板(２)の下面の補強杆(４)の前
後面(4a)(4b)に設けた係合突起(５)に、係合部材(10)の
内向係合爪(９)を下方より押し上げて係止させ、かつ弾
性舌片(13)を袖(１)(１)間の後面板(６)に当接させると
ともに、引掛片(14)の前片(14a)の下端を、後面板(６)
の折曲片(6a)前縁に係止させればよい。このようにし
て、ダクト本体(８)を、天板(２)の下面に、妄りに外れ
ることなく、簡単に装着することができる。

【００１８】この配線ダクト装置(Ａ)を天板(２)の下面
に装着した状態において、ダクト本体(８)の前面が開口
しているので、配線コード類(11)はダクト本体(８)の前
面から簡単に収納することができる。

【００１９】また、配線ダクト装置(Ａ)が不要の場合に
は、係合突起(５)と内向係合爪(９)との係止を解除する
とともに、引掛片(14)の前片(14a)の下端を後面板(６)
の折曲片(6a)の前縁から離脱させることにより、配線ダ
クト装置(Ａ)を、天板(２)から簡単に取外すことができ
る。なお、配線コード類(11)は、後面板(６)の上方の開
口から入れ、ダクト本体(８)の裏側に収納することもで
きる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は、下記の効果を奏する。 (ａ) ダクト本体の前面から配線コード類を簡単に収納
できるので、配線作業が容易となる(請求項１)。

【００２１】(ｂ) 係合部と内向係合爪とを係止させ、
あるいはその係止を解除することにより、配線ダクト装
置を天板の下面に着脱自在とすることができるので、配
線コード類が必要な場合と不要な場合との両方の場合に
机を使用することができる(請求項１)。

【００２２】(ｃ) ダクト本体内に大量の配線コード類
が収納されても、ダクト本体の上部の内向係合爪と補強
杆の係合部との係止により、配線ダクト装置が天板から
脱落するおそれがない(請求項１)。

【００２３】(ｄ) 補強杆を利用して配線ダクト装置を
天板に取付けるので、取付のための専用部材を設ける必
要はない(請求項１)。

【００２４】(ｅ) 弾性舌片と引掛片とにより机の後面
板に係合し、配線ダクト装置の下部の前後方向の移動を
阻止するようにしたので、配線ダクト装置を一層強固に
支持することができる(請求項２)。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の配線ダクト装置を天板から取外した状
態を、前下方から見た斜視図である。

【図２】要部の拡大縦断側面図である。

【符号の説明】

(１)袖 (２)天板 (３)(４)補強杆 (4a)(4b)前後面 (５)係合突起 (６)後面板 (6a)傾斜部 (6b)折曲片 (７)止め具 (８)ダクト本体 (8a)上片 (8b)後片 (９)内向係合爪 (10)係合部材 (11)配線コード類 (12)後方延出片 (13)弾性舌片 (14)引掛片 (14a)前片 (Ａ)配線ダクト
装置

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】前部が開口し、かつ左右方向に連続する
側面形がほぼコ字状のダクト本体における上片の上面
に、上端部に内向係合爪を備える前後１対の係合部材を
立設し、該係合部材における内向係合爪を、天板の下面
に設けた左右方向を向く補強杆の前後面に形成した係合
部に係止させたことを特徴とする机における配線ダクト
装置。
【請求項２】前記ダクト本体の後片の下端に、後方に
延出し、かつ後端に机の後面板に圧接する弾性変形可能
な弾性舌片を有するとともに、中間部上面に、前記後面
板の上部を前方に逆Ｊ字状に折返した折返し部の前下縁
に弾性係合する引掛片を設けた後方延出片を設けた請求
項１記載の机における配線ダクト装置。