JP2639635B2 - 靴 底 - Google Patents
靴 底Info
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- JP2639635B2 JP2639635B2 JP32950194A JP32950194A JP2639635B2 JP 2639635 B2 JP2639635 B2 JP 2639635B2 JP 32950194 A JP32950194 A JP 32950194A JP 32950194 A JP32950194 A JP 32950194A JP 2639635 B2 JP2639635 B2 JP 2639635B2
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- Japan
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- rubber
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- parts
- natural rubber
- butadiene copolymer
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水，油，洗剤工場等で
濡れている床面で滑らず、静電気も帯電せず、安全に履
用できる靴に使用する靴底に関する。
濡れている床面で滑らず、静電気も帯電せず、安全に履
用できる靴に使用する靴底に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に防滑性と帯電防止性とを目的とす
る靴底としては、天然ゴム，スチレンブタジエン共重合
ゴム等のような軟質なゴムよりなるもの、前記加硫物等
よりなる靴底の接地面に立体的意匠を形成したもの、又
はセラミック，ガラス繊維等を混入したものが使用され
ていた。
る靴底としては、天然ゴム，スチレンブタジエン共重合
ゴム等のような軟質なゴムよりなるもの、前記加硫物等
よりなる靴底の接地面に立体的意匠を形成したもの、又
はセラミック，ガラス繊維等を混入したものが使用され
ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記三
種類の靴底は、通常の状態即ち床面が乾燥した状態での
履用では十分な防滑性だけは発揮できるけれども、床面
に常時油がある厨房，食肉センター，洗剤，グリセリン
がある医材工場，水がある厨房等では、防滑性も帯電防
止性も全くなかった。本発明は比較的滑り易いなめらか
な表面の床上で、しかも床上が濡れた状態で履用しても
防滑性と帯電防止性とを兼ね備えた靴底を提供すること
を目的とする。
種類の靴底は、通常の状態即ち床面が乾燥した状態での
履用では十分な防滑性だけは発揮できるけれども、床面
に常時油がある厨房，食肉センター，洗剤，グリセリン
がある医材工場，水がある厨房等では、防滑性も帯電防
止性も全くなかった。本発明は比較的滑り易いなめらか
な表面の床上で、しかも床上が濡れた状態で履用しても
防滑性と帯電防止性とを兼ね備えた靴底を提供すること
を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子弾性体
よりなる主体底（１）の接地面（２）に、下面（３）が
現出するようにエポキシ化天然ゴムの混和物よりなる部
分底（４）が埋設されている靴底を特徴とする。
よりなる主体底（１）の接地面（２）に、下面（３）が
現出するようにエポキシ化天然ゴムの混和物よりなる部
分底（４）が埋設されている靴底を特徴とする。
【０００５】本発明の靴底においては、水，油，洗剤等
で湿ったり、濡れたりした床面で主体底（１）で帯電防
止性をもたせ、部分底（４）で防滑性をもたせる。接地
面での両者の面積比は通常に部分底（４）の方が小さい
が、特に防滑性を重視する個所での使用する部分には大
きくする。
で湿ったり、濡れたりした床面で主体底（１）で帯電防
止性をもたせ、部分底（４）で防滑性をもたせる。接地
面での両者の面積比は通常に部分底（４）の方が小さい
が、特に防滑性を重視する個所での使用する部分には大
きくする。
【０００６】主体性（１）を構成する高分子弾性体とし
ては、天然ゴム，ポリイソプレンゴム，スチレンブタジ
エン共重合ゴム，ポリブタジエンゴムのうちの一つ、Ｐ
Ｈ８以上のシリカ系充填剤またはカーボンブラックのう
ちの一つ、電解質界面活性剤等を必須成分とし、ＰＨ８
以上のシリカ系充填剤としては、乾式法ホワイトカーボ
ンが最適であり、カーボンブラックとしては、チャンネ
ルブラックが最適である。
ては、天然ゴム，ポリイソプレンゴム，スチレンブタジ
エン共重合ゴム，ポリブタジエンゴムのうちの一つ、Ｐ
Ｈ８以上のシリカ系充填剤またはカーボンブラックのう
ちの一つ、電解質界面活性剤等を必須成分とし、ＰＨ８
以上のシリカ系充填剤としては、乾式法ホワイトカーボ
ンが最適であり、カーボンブラックとしては、チャンネ
ルブラックが最適である。
【０００７】電解質の界面活性剤としては、カチオン系
活性剤，第四アンモニウム塩，スチアロアミドプロピル
ジメチル−β−ヒドロキシエチル・アンモニウム・ニト
レート，ステアロアミドプロピルジメチル−β−ヒドロ
キシエチル・アンモニウム・ジヒドロヂン・ホフフエー
ト，アルキル型リン酸エステル，アニオン系活性剤，両
面界面活性剤金属塩，ポリオキシエチレン・エルチルア
ミン，多価アルコール誘導体，ノニオン系活性剤，アル
キルアミン誘導体，ポリグリコールエーテル，エチレン
オキシド縮合物，有機ほう素系活性剤，Ｐ−スチレンス
ルホン酸ナトリウム等が用いられる。
活性剤，第四アンモニウム塩，スチアロアミドプロピル
ジメチル−β−ヒドロキシエチル・アンモニウム・ニト
レート，ステアロアミドプロピルジメチル−β−ヒドロ
キシエチル・アンモニウム・ジヒドロヂン・ホフフエー
ト，アルキル型リン酸エステル，アニオン系活性剤，両
面界面活性剤金属塩，ポリオキシエチレン・エルチルア
ミン，多価アルコール誘導体，ノニオン系活性剤，アル
キルアミン誘導体，ポリグリコールエーテル，エチレン
オキシド縮合物，有機ほう素系活性剤，Ｐ−スチレンス
ルホン酸ナトリウム等が用いられる。
【０００８】又、主体底（１）を構成する高分子弾性体
としては、必須成分としてアクリロニトリルブタジエン
共重合ゴム又はポリクロロプレンゴムのうちの一つ，シ
リカ系充填剤，前記のような電解質の界面活性剤が用い
られる。シリカ系充填剤としては、ＰＨには関係なく乾
式法ホワイトカーボン，湿式法ホワイトカーボン，合成
けい酸塩系ホワイトカーボン，コロイダルシリカ等が用
いられる。前記二つの高分子弾性体には、その他に加硫
剤，加硫促進剤，スコーチ防止剤，老化防止剤，軟化
剤，着色剤等が用いられる。
としては、必須成分としてアクリロニトリルブタジエン
共重合ゴム又はポリクロロプレンゴムのうちの一つ，シ
リカ系充填剤，前記のような電解質の界面活性剤が用い
られる。シリカ系充填剤としては、ＰＨには関係なく乾
式法ホワイトカーボン，湿式法ホワイトカーボン，合成
けい酸塩系ホワイトカーボン，コロイダルシリカ等が用
いられる。前記二つの高分子弾性体には、その他に加硫
剤，加硫促進剤，スコーチ防止剤，老化防止剤，軟化
剤，着色剤等が用いられる。
【０００９】前記部分底（４）のエポキシ化天然ゴムの
混和物は、エポキシ化天然ゴム７０〜１００重量部とエ
ポキシ化天然ゴム以外のジエン系ゴム３０〜０重量部と
のブレンド１００重量部、補強性充填剤１０〜３０重量
部、耐寒性可塑剤５〜３０重量部を必須成分としたもの
を用いる。エポキシ化天然ゴムとしては、エポキシ化率
が２５〜６０％のものを用い、ジエン系ゴムとしては、
天然ゴム，スチレンブタジエン共重合ゴム，ポリブタジ
エンゴム，ポリイソプレンゴム，アクリロニトリルブタ
ジエン共重合ゴム等が用いられる。
混和物は、エポキシ化天然ゴム７０〜１００重量部とエ
ポキシ化天然ゴム以外のジエン系ゴム３０〜０重量部と
のブレンド１００重量部、補強性充填剤１０〜３０重量
部、耐寒性可塑剤５〜３０重量部を必須成分としたもの
を用いる。エポキシ化天然ゴムとしては、エポキシ化率
が２５〜６０％のものを用い、ジエン系ゴムとしては、
天然ゴム，スチレンブタジエン共重合ゴム，ポリブタジ
エンゴム，ポリイソプレンゴム，アクリロニトリルブタ
ジエン共重合ゴム等が用いられる。
【００１０】エポキシ化天然ゴム混和物において、エポ
キシ化天然ゴムが７０重量部未満、又はジエン系ゴム３
０重量部を超えれば湿った床上で防滑性が十分に発揮で
きず、補強性充填剤が１０重量部未満であれば物理的性
質が低下し長期履用に耐えられず、３０重量部を超えれ
ば硬くなりすぎ防滑性が損なわれ、さらに又、耐寒性可
塑剤が５重量部以下であれば冬期に硬くなりすぎ防滑性
がなくなり、３０重量部を超えれば加工時の素練，圧延
等のためのロール機，圧延機等での作業性が悪くなり、
又、物理的性質も低下し、長期履用に耐えられなくな
る。
キシ化天然ゴムが７０重量部未満、又はジエン系ゴム３
０重量部を超えれば湿った床上で防滑性が十分に発揮で
きず、補強性充填剤が１０重量部未満であれば物理的性
質が低下し長期履用に耐えられず、３０重量部を超えれ
ば硬くなりすぎ防滑性が損なわれ、さらに又、耐寒性可
塑剤が５重量部以下であれば冬期に硬くなりすぎ防滑性
がなくなり、３０重量部を超えれば加工時の素練，圧延
等のためのロール機，圧延機等での作業性が悪くなり、
又、物理的性質も低下し、長期履用に耐えられなくな
る。
【００１１】エポキシ化天然ゴムのエポキシ化率が２５
％未満であれば天然ゴムに近い性質になり、耐油性が落
ち、同時に防滑性も低下し、エポキシ化率が６０％を超
えればプラスチックに近い性質となり、素練，圧延等の
ためのロール機，圧延機等での作業性が悪くなる。部分
底（４）は通常は踏付部，踵部等に用いられるが、この
埋設位置及び数は任意に選択することができる。エポキ
シ化天然ゴム混和物においても加硫剤，加硫促進剤，ス
コーチ防止剤，老化防止剤，軟化剤，着色剤等が用いら
れる。
％未満であれば天然ゴムに近い性質になり、耐油性が落
ち、同時に防滑性も低下し、エポキシ化率が６０％を超
えればプラスチックに近い性質となり、素練，圧延等の
ためのロール機，圧延機等での作業性が悪くなる。部分
底（４）は通常は踏付部，踵部等に用いられるが、この
埋設位置及び数は任意に選択することができる。エポキ
シ化天然ゴム混和物においても加硫剤，加硫促進剤，ス
コーチ防止剤，老化防止剤，軟化剤，着色剤等が用いら
れる。
【００１２】
【作用及び効果】本発明に使用される部分底（４）は、
低湿時に硬くならないので、即ち、弾性を有しているの
で、前記のような床面に対してスパイク効果が出てき
て、防滑性を有する。又、主体底（１）は、前記組成の
導電性配合を採用することにより、絶縁抵抗１０5 〜１
０8 Ω（ＪＩＳ Ｔ８１０３絶縁抵抗測定法による）に
設定したので静電気の帯電が防がれる。
低湿時に硬くならないので、即ち、弾性を有しているの
で、前記のような床面に対してスパイク効果が出てき
て、防滑性を有する。又、主体底（１）は、前記組成の
導電性配合を採用することにより、絶縁抵抗１０5 〜１
０8 Ω（ＪＩＳ Ｔ８１０３絶縁抵抗測定法による）に
設定したので静電気の帯電が防がれる。
【００１３】
【実施例】図１及び図２に示す部分底（４）としては表
１に示す加硫成形物を、主体底（１）としては表２に示
す加硫成形物をそれぞれ使用し、前者の接地面（２）に
後者の下面（３）が現出するように配置した。
１に示す加硫成形物を、主体底（１）としては表２に示
す加硫成形物をそれぞれ使用し、前者の接地面（２）に
後者の下面（３）が現出するように配置した。
【表１】
【表２】 この場合の主体底（１）だけの前記測定法による絶縁抵
抗値は１４ＭΩ、部分底（４）だけの絶縁抵抗値は１０
０ＭΩ以上であり、図１及び図２のように組合せたもの
は２０ＭΩであった。
抗値は１４ＭΩ、部分底（４）だけの絶縁抵抗値は１０
０ＭΩ以上であり、図１及び図２のように組合せたもの
は２０ＭΩであった。
【００１４】又、組合せた靴底としてではなく、別個に
横７０mm，縦８０mmのサンプルを作り、表面に油を塗布
したステンレス板上に置き、８０kgf の垂直荷重をか
け、水平方向に５０mm／mmの速度で引張り，摩擦係数を
測定したところ部分底（４）の場合は０．２９、主体底
（１）の場合は０．５９、図１及び図２のように両者を
組合せた場合は０．５９であった。
横７０mm，縦８０mmのサンプルを作り、表面に油を塗布
したステンレス板上に置き、８０kgf の垂直荷重をか
け、水平方向に５０mm／mmの速度で引張り，摩擦係数を
測定したところ部分底（４）の場合は０．２９、主体底
（１）の場合は０．５９、図１及び図２のように両者を
組合せた場合は０．５９であった。
【００１５】この靴底で靴を作り、洗剤が若干残ってい
る医材工場で履用したところ滑らず、静電気も発生せ
ず、安心して作業ができた。これに対し、表３のみの配
合で靴底をつくり、それを使用して靴とし、前記同じ場
所で使用したところ、滑り、静電気による着塵があっ
た。
る医材工場で履用したところ滑らず、静電気も発生せ
ず、安心して作業ができた。これに対し、表３のみの配
合で靴底をつくり、それを使用して靴とし、前記同じ場
所で使用したところ、滑り、静電気による着塵があっ
た。
【表３】
【図１】本発明の靴底の長さ方向の断面図。
【図２】本発明の靴底の斜視図。
【符号の説明】 １ 主体底 ２ 接地面 ３ 下面 ４ 部分底
Claims (6)
- 【請求項１】 高分子弾性体よりなる主体底（１）の接
地面（２）に、下面（３）が現出するようにエポキシ化
天然ゴムの混和物よりなる部分底（４）が埋設されてい
ることを特徴とする靴底。 - 【請求項２】 前記高分子弾性体が、天然ゴム，スチレ
ンブタジエン共重合ゴム，ポリイソプレンゴム，ポリブ
タジエンゴムのうちの一つ，ＰＨ８以上のシリカ系充填
剤又はカーボンブラックのうちの一つ、電解質の界面活
性剤を必須成分とすることを特徴とする請求項１記載の
靴底。 - 【請求項３】 前記高分子弾性体がアクリロニトリルブ
タジエン共重合ゴム又はポリクロロプレンゴムのうちの
一つ、シリカ系充填剤，電解質の界面活性剤を必須成分
とすることを特徴とする請求項１記載の靴底。 - 【請求項４】 前記部分底（４）のエポキシ化天然ゴム
の混和物が、エポキシ化天然ゴム７０〜１００重量部と
エポキシ化天然ゴム以外のジエン系ゴム３０〜０重量部
とのブレンド１００重量部、補強性充填剤１０〜３０重
量部、耐寒性可塑剤５〜３０重量部を必須成分とするこ
とを特徴とする請求項１記載の靴底。 - 【請求項５】 前記ジエン系ゴムが、天然ゴム，スチレ
ンブタジエン共重合ゴム，ポリブタジエンゴム，ポリイ
ソプレンゴム，アクリルロトリルブタジエン共重合ゴム
のうちの一つであることを特徴とする請求項４記載の靴
底。 - 【請求項６】 前記部分底（４）が一か所又は複数個所
に埋設されていることを特徴とする請求項１記載の靴
底。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32950194A JP2639635B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 靴 底 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32950194A JP2639635B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 靴 底 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08154704A JPH08154704A (ja) | 1996-06-18 |
| JP2639635B2 true JP2639635B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=18222083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32950194A Expired - Fee Related JP2639635B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 靴 底 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2639635B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4840836B2 (ja) * | 2001-05-14 | 2011-12-21 | アキレス株式会社 | 静電防止材付き履物 |
| JP2003033201A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-04 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | アウトソール及びその製造方法 |
| CZ309108B6 (cs) * | 2020-05-07 | 2022-02-02 | GreFix s.r.o. | Způsob nanášení směsi na bázi kusové pryže a pryskyřice pro vytvoření protiskluzové povrchové vrstvy a zařízení pro provádění tohoto způsobu |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP32950194A patent/JP2639635B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08154704A (ja) | 1996-06-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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| R350 | Written notification of registration of transfer |
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