JP2638853B2 - 船外機の排気装置 - Google Patents

船外機の排気装置

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JP2638853B2 JP62280241A JP28024187A JP2638853B2 JP 2638853 B2 JP2638853 B2 JP 2638853B2 JP 62280241 A JP62280241 A JP 62280241A JP 28024187 A JP28024187 A JP 28024187A JP 2638853 B2 JP2638853 B2 JP 2638853B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は船外機の排気装置に関するもので、特にエン
ジンが低速回転を行っているときの排気消音効果を高め
たものである。
(従来の技術) 第7図について従来技術の説明をする。1は船外機で
あり、エンジンを収納したロアケース2より下のドライ
ブシャフトハウジング3の部分を示したものである。ド
ライブシャフトハウジング3の内部には、内部を縦方向
に仕切ってドライブシャフト室5と排気通路室6とに区
画する仕切り壁4が設けられており、この仕切り壁4で
仕切られた二つの室のうちのドライブシャフト室5には
エンジンのクランクシャフトに結合したドライブシャフ
ト7と排気管8が分けて収容されている。ドライブシャ
フト7の下端は、図示しないギヤを介して水面9内に位
置するプロペラ10に結合している。排気管8は上端がシ
リンダの排気口(図示せず)に結合されており、下端は
水面9の上部において下方に向けて開口している。ドラ
イブシャフトハウジング3の下端部分には主排気口11が
設けられており、上端部分には副排気口12が設けられて
いる。
このような構成の従来の排気装置は、エンジンの回転
数が低速のときには排気圧が水面から受ける圧力に打ち
勝てないため、排気は水中を通って主排気口11には出ら
れず、ドライブシャフトハウジング3内を上昇して上端
部分に設けられた副排気口12から排出される。一方、中
高速域では排気圧が充分に高いので水中を通り、ドライ
ブシャフトハウジング3の下端部分に設けた主排気口12
より水中に排出される。
(発明が解決しようとする問題点) このような構成と作用を有する従来の船外機における
排気装置では、上述のように中高速域での排気が水中に
排出される。このように排気を水中に排出する先行技術
例としては、特開昭60−73010号公報、特開昭59−39919
号公報等を参照されたい。しかしながら水中に排気を排
出するとき、騒音が出やすい問題がある。また低速での
排気を消音のために冷却水に混ぜて排出すると、冷却水
が水面に落下するときに耳障りな音を発する問題があ
る。そして排気を冷却水に混ぜるのみでは消音効果が薄
く、充分な効果が望めないという問題もある。本発明は
これらの問題点を解決することを目的として成されたも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解決するための手段として、ド
ライブシャフトハウジング3の内部を仕切り壁4で縦方
向に仕切ってドライブシャフト室5と排気通路室6とに
区画し、その両室にドライブシャフト7と排気管8とを
分けて収容した船外機1において、前記ドライブシャフ
トハウジング3内のドライブシャフト室5と排気通路室
6を仕切る仕切り壁4の下端であって、停止時および低
速走行の際、水面より低くなる位置に切欠き13を設け、
該切欠き13により排気管8を出た排気を排気通路室6か
らドライブシャフト室5に導いて該ドライブシャフト室
5内に貯留する冷却水中を上昇させ、その後、前記ドラ
イブシャフト室5に連通した排気通路室6上部の副排気
孔12より空中に排出するように構成したものである。
(作用) このような構成とすれば、排気圧の比較的小さい停止
時および低速走行の際には、排気は切欠き13の部分の低
い水圧に打ち勝ってドライブシャフト室5に入り、その
室5内を冷却水とともに上昇し、副排気孔12から排出さ
れる。この過程において、排気は水中を通るために消音
される。排気圧が上昇する中高速域では排気は切欠き13
の下に位置する水の水圧にも打ち勝って下方に向かい、
主排気口11より排出される。これらにより、耳障りな音
を発生することはない。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図について第7図と同
様の部分には同一の符号を付して説明すると、第1図に
示すように、仕切り壁4の下部には切欠き13が設けられ
ている。この切欠き13の位置は、ギヤケース14のすぐ上
の部分に位置し、ドライブシャフト7によって駆動され
るウォータポンプ15に隣接したところにある。ウォータ
ポンプ15は水面17の下方に位置し、水面し下の水を吸い
上げてウォータポンプ16内を上昇させ、シリンダに導く
ものである。水面17が水面9より高いのは、ウォータポ
ンプ15が作動することによって、ドライブシャフト室5
内の水が押し上げられるからである。ドライブシャフト
室5の上部にはドライブシャフト7の振れを防止するブ
ッシュ18が設けられており、ドライブシャフト室5の上
部にドライブシャフト室5とは区画された室19を形成し
ている。
第1図における上部は、第7図に示すロアーケース2
の内部を現わしている。この図において符号20で示すも
のはエンジンのシリンダであって、21はこのシリンダ20
とドライブシャフトハウジング3の間に設けられたアン
ダーオイルシールハウジングである。第2図に示すよう
にアンダーオイルシールハウジング21には複雑な起立部
22か設けられており、この起立部22によって、シリンダ
の主排気孔23、冷却水の上り口24、シリンダ20を冷却し
た後の冷却水の帰りの孔25、排気がシリンダ20とアンダ
ーオイルシールハウジング21の間に形成される室26に入
るための孔27およびこの孔27に対応する排気の出口28等
が設けられている。29は冷却水の出口の孔、30はドライ
ブシャフト7が通る孔である。これらの孔等は起立部22
によって形成される迷路によって区画される(第3図お
よび第4図参照)。第5図に示すものは第1図に示すド
ライブシャフトハウジング3の上端面を示すものであ
る。この図において符号31で示すものはドライブシャフ
トハウジング3の室19から上昇する排気が上昇孔であ
り、32は冷却水が落下するための孔である。この図に示
すようにドライブシャフトハウジング3の上端にも起立
部33が設けられており、各部分を区画している。このた
め第2図に示した迷路構成をこの部分に形成することも
考えられる。第6図はシリンダ20の底面図である。この
図において符号33が示すものは排気通路、34は冷却水の
上り通路、35は冷却水の下り通路、36はシリンダ20の主
排気通路である。
このように構成されたこの装置は次のように作用す
る。エンジンが作動した状態で船舶が推進前の停止時お
よび低速走行を行うときには、排気34(第1図参照)は
シリンダ20の主排気通路36からアンダーオイルシールハ
ウジング21のシリンダの主排気孔23に至り、ここからド
ライブシャフトハウジング3内に出る。この排気34は水
面35から水中に入り、切欠き13からドライブシャフト室
5内に入る。これによりこの排気34は消音されながら上
昇し、第2図に示す孔27から26内に入る。室26に入った
排気は起立部22で形成される迷路によって水と分離され
ること、およびエンジンが低速域のときには室19内の冷
却水34の量が少ないことによって、排気が副排気孔12か
ら大気中に出るとき水面9に水が落下することがなく、
したがって従来のもののような耳障りな音が発生するこ
とがない。また排気はこのように流れるとき、ドライブ
シャフト室5、排気通路室6および室26の容積変化によ
り消音を繰り返すことになる。エンジンの回転数が中高
速域のときには、冷却水34が多量になるので水面17が上
昇すると共に、プロペラ(第1図では図示省略、第6図
参照)の水中での回転作用により、排気の吸出し効果
で、水面35のレベルは保てず、排気は切欠き13に向かう
下方に向けて流れ、主排気孔11(第6図参照)から水中
に排出されることになる。このときにも多少の排気はド
ライブシャフト室5、排気通路室6および室26を通って
副排気孔12に排出されるが、シリンダ25を冷却し、孔25
下方に流れる冷却水の量が多いことによってこの冷却水
も室26から外部に放出されるので、中高速域での排気は
副排気孔12からはるかに出にくくなる。そして副排気孔
12から排出するときには冷却水と混じり合って消音され
ていること、および船足が早くなることによって耳障り
な音は生じないことになる。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように構成した船外機の排気装
置であるから、排気圧が比較的小さい停止時および低速
走行の際には、冷却水が排気に混じって外に排出されな
いため、従来のもののような耳障りな音が発生すること
がない。そして低速時に排気は幾つもの膨張室を通過
し、冷却水で消音されることになるから、排気自体の騒
音も小さく押えることができることになる。一方、中高
速域では、副排気口から排気が出にくいため、中高速域
での騒音も抑制できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、第2図は第1図の
ものの上端に載置されるオイルシールの平面図、第3図
は第2図のII−III線に沿う断面図、第4図は第2図のI
II−III4線に沿う断面図、第5図は第1図の上端部を示
す端面図、第6図はシリンダの底面図、第7図は従来技
術を示す断面図である。 1……船外機 3……ドライブシャフトハウジング 4……仕切り壁 5……ドライブシャフト室 6……排気通路室 7……ドライブシャフト 8……排気管 9,17,35……水面 11……主排気口 12……副排気口 13……切欠き 19,26……室 20……シリンダ 21……アンダオイルシールハウジング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドライブシャフトハウジングの内部を仕切
    り壁で縦方向に仕切ってドライブシャフト室と排気通路
    室とに区画し、その両室にドライブシャフトと排気管と
    を分けて収容した船外機において、前記ドライブシャフ
    トハウジング内のドライブシャフト室と排気通路室を仕
    切る仕切り壁の下端であって、停止時および低速走行の
    際、水面より低くなる位置に切欠きを設け、該切欠きに
    より排気管を出た排気を排気通路室からドライブシャフ
    ト室に導いて該ドライブシャフト室内に貯留する冷却水
    中を上昇させ、その後、前記ドライブシャフト室に連通
    した排気通路室上部の副排気孔より空中に排出するよう
    に構成したことを特徴とする船外機の排気装置。
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