JP2610807B2 - 船外機 - Google Patents
船外機Info
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- JP2610807B2 JP2610807B2 JP60010605A JP1060585A JP2610807B2 JP 2610807 B2 JP2610807 B2 JP 2610807B2 JP 60010605 A JP60010605 A JP 60010605A JP 1060585 A JP1060585 A JP 1060585A JP 2610807 B2 JP2610807 B2 JP 2610807B2
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- JP
- Japan
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- sub
- expansion chamber
- exhaust
- exhaust passage
- water
- Prior art date
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、内燃機関の排気騒音を低減すると共に、
出力安定性の向上を図る船外機の排気装置に関するもの
である。
出力安定性の向上を図る船外機の排気装置に関するもの
である。
［従来の技術］ 船外機は船体に備えられ、この船外機のケースは下部
のプロペラを水中に没入させ、上部に搭載された内燃機
関でプロペラを駆動して船体を推進させる。この内燃機
関には、例えば特開昭57−80995号公報に開示されるよ
うに排気管を連結し、この排気管で排気ガスをケーシン
グ内の膨張室に排出し、アイドル回転時や低速時は副排
気通路からケーシングの上部に設けた複数の膨張室を介
してアイドルホールより空中へ直接排気ガスを排出し、
高速時には主排気通路からケーシングの水中部或いはケ
ーシングに連通するプロペラボス部に形成された水中排
気孔から水中に排気ガスを排出するものがある。
のプロペラを水中に没入させ、上部に搭載された内燃機
関でプロペラを駆動して船体を推進させる。この内燃機
関には、例えば特開昭57−80995号公報に開示されるよ
うに排気管を連結し、この排気管で排気ガスをケーシン
グ内の膨張室に排出し、アイドル回転時や低速時は副排
気通路からケーシングの上部に設けた複数の膨張室を介
してアイドルホールより空中へ直接排気ガスを排出し、
高速時には主排気通路からケーシングの水中部或いはケ
ーシングに連通するプロペラボス部に形成された水中排
気孔から水中に排気ガスを排出するものがある。
［発明が解決しようとする課題］ このような船外機の排気装置では、アイドル回転時や
低速時は副排気通路からケーシングの上部に設けたアイ
ドルホールより空中へ直接排気ガスを排出しているが、
複数の膨張室を備えることで、排気ガスの膨張、圧縮を
繰り返して減衰させ、排気騒音を低減させることができ
る。
低速時は副排気通路からケーシングの上部に設けたアイ
ドルホールより空中へ直接排気ガスを排出しているが、
複数の膨張室を備えることで、排気ガスの膨張、圧縮を
繰り返して減衰させ、排気騒音を低減させることができ
る。
ところで、複数の膨張室を備える分、一般航走の高速
時には排気ガスの圧力が小さくなり、一般航走の高速時
の出力が低下する不具合がある。
時には排気ガスの圧力が小さくなり、一般航走の高速時
の出力が低下する不具合がある。
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、内
燃機関の排気騒音を低減すると共に、出力安定性の向上
を図る船外機の排気装置を提供することを目的としてい
る。
燃機関の排気騒音を低減すると共に、出力安定性の向上
を図る船外機の排気装置を提供することを目的としてい
る。
［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するために、この発明は、内燃機関の
下方にケーシングを設け、このケーシング内には、内燃
機関の排気口と連通する主膨張室と、この主膨張室に連
通する副膨張室が構成され、この副膨張室を、大気と連
通する空中排気口に連通した船外機において、前記副膨
張室を、下方に延在させて、水面より下方に開口し、か
つ船舶進行方向に対して前記主膨張室の後方に隣接さ
せ、さらに前記副膨張室の上部の前後方向に延在する隔
壁を設けて、前記副膨張室の上部を左右の副排気通路に
分割し、一方の副排気通路を前記主膨張室と連通させ、
他方の副排気通路を前記空中排気口と連通したことを特
徴としている。
下方にケーシングを設け、このケーシング内には、内燃
機関の排気口と連通する主膨張室と、この主膨張室に連
通する副膨張室が構成され、この副膨張室を、大気と連
通する空中排気口に連通した船外機において、前記副膨
張室を、下方に延在させて、水面より下方に開口し、か
つ船舶進行方向に対して前記主膨張室の後方に隣接さ
せ、さらに前記副膨張室の上部の前後方向に延在する隔
壁を設けて、前記副膨張室の上部を左右の副排気通路に
分割し、一方の副排気通路を前記主膨張室と連通させ、
他方の副排気通路を前記空中排気口と連通したことを特
徴としている。
［作用］ この発明では、主膨張室に副膨張室を連通させ、その
副膨張室の上部に前後方向に延在する隔壁を設け、副膨
張室の上部を左右の副排気通路に分割し、その副膨張室
を下方に延在させて、水面より下方に開口したので、ア
イドル回転時や低速時では、副膨張室内水面は高くな
り、副膨張室内の隔壁下端までの空間は小となる。従っ
て、排気ガスは一方の副排気通路から、水面から隔壁下
端までの狭い空間を通り他方の副排気通路に至る。その
際の排気ガスの圧縮、膨張による繰り返しにより、排気
騒音を有効に低減できる。
副膨張室の上部に前後方向に延在する隔壁を設け、副膨
張室の上部を左右の副排気通路に分割し、その副膨張室
を下方に延在させて、水面より下方に開口したので、ア
イドル回転時や低速時では、副膨張室内水面は高くな
り、副膨張室内の隔壁下端までの空間は小となる。従っ
て、排気ガスは一方の副排気通路から、水面から隔壁下
端までの狭い空間を通り他方の副排気通路に至る。その
際の排気ガスの圧縮、膨張による繰り返しにより、排気
騒音を有効に低減できる。
一方、一般航走の高速時には、副膨張室の水面が低く
なり、水面から副膨張室の隔壁下端までの空間は大とな
る。従って、排気ガスは一方の副排気通路から水面から
隔壁下端までの広い空間を通り、他方の副排気通路へ到
る。よって、出力を犠牲にせず、排気騒音を低減するこ
とが可能となる。
なり、水面から副膨張室の隔壁下端までの空間は大とな
る。従って、排気ガスは一方の副排気通路から水面から
隔壁下端までの広い空間を通り、他方の副排気通路へ到
る。よって、出力を犠牲にせず、排気騒音を低減するこ
とが可能となる。
また、副膨張室の上部には、副膨張室を２つの副排気
通路に分割する隔壁を形成し、一方の副排気通路を主膨
張室と連通させ、他方の副排気通路を空中排気口と連通
したので、副排気通路の管長を比較的長く取ることがで
きる。従って、副排気通路に生じる反射波が強くなり、
排気ガスの排出が抑えられ、アイドル回転時や低速時に
おける不整燃焼が軽減され、低速安定性が向上する。
通路に分割する隔壁を形成し、一方の副排気通路を主膨
張室と連通させ、他方の副排気通路を空中排気口と連通
したので、副排気通路の管長を比較的長く取ることがで
きる。従って、副排気通路に生じる反射波が強くなり、
排気ガスの排出が抑えられ、アイドル回転時や低速時に
おける不整燃焼が軽減され、低速安定性が向上する。
さらに、副膨張室を２つの副排気通路に分割する隔壁
の長さを変えることによって、副排気通路の長さと副膨
張室の容量を変えることができる。従って、内燃機関の
出力に応じて、その性能を得ることができ、またアイド
ル回転時や低速時の排気騒音の低減も可能である。
の長さを変えることによって、副排気通路の長さと副膨
張室の容量を変えることができる。従って、内燃機関の
出力に応じて、その性能を得ることができ、またアイド
ル回転時や低速時の排気騒音の低減も可能である。
また、副膨張室に前後方向に延在する隔壁を形成した
ので、その隔壁は後進時に後部ケーシングに流木等が衝
突した場合のケーシングの補強も兼ねることもできる。
ので、その隔壁は後進時に後部ケーシングに流木等が衝
突した場合のケーシングの補強も兼ねることもできる。
さらに、副膨張室を船舶進行方向に対して主膨張室の
後方に隣接させ、水面より下方に開口したので、副膨張
室を水面より下方まで延在させたにもかかわらず、ケー
シングを船舶進行方向に対して細長く形成でき、推進の
際の水の抵抗を少なくできる。
後方に隣接させ、水面より下方に開口したので、副膨張
室を水面より下方まで延在させたにもかかわらず、ケー
シングを船舶進行方向に対して細長く形成でき、推進の
際の水の抵抗を少なくできる。
［実施例］ 以下、この発明の船外機の一実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
図において、符号１は小型船舶の船体１で、その船尾
板２にはクランプブラケット３が固定されている。クラ
ンプブラケット３にはスイベルブラケット４が上下方向
に回動可能に取り付けられ、このスイベルブラケット４
には船外機５が左右方向へ回動可能に取り付けられてい
る。
板２にはクランプブラケット３が固定されている。クラ
ンプブラケット３にはスイベルブラケット４が上下方向
に回動可能に取り付けられ、このスイベルブラケット４
には船外機５が左右方向へ回動可能に取り付けられてい
る。
船外機５は上ケース６及び下ケース７とからなるケー
シング８を有しており、このケーシング８内には排気ガ
イド９を介して内燃機関10が搭載されている。この内燃
機関10にはドライブ軸11が接続され、このドライブ軸11
は下ケース内に配置され、内燃機関10によって得られる
回転力はドライブ軸11を介してプロペラ12に伝達され、
プロペラ12を前進回転もしくは後進回転可能にしてい
る。
シング８を有しており、このケーシング８内には排気ガ
イド９を介して内燃機関10が搭載されている。この内燃
機関10にはドライブ軸11が接続され、このドライブ軸11
は下ケース内に配置され、内燃機関10によって得られる
回転力はドライブ軸11を介してプロペラ12に伝達され、
プロペラ12を前進回転もしくは後進回転可能にしてい
る。
下ケース７の下部には水ポンプ13が配設され、この水
ポンプ13はドライブ軸11の回転によって駆動される。こ
の水ポンプ13は下ケース７内に配設されている吸水管14
を介して外水15を吸込み、送水管16及び排気ガイド９に
形成されている図示しない流入路を介して内燃機関10の
ウォータジャケットに冷却水を供給するようになってい
る。
ポンプ13はドライブ軸11の回転によって駆動される。こ
の水ポンプ13は下ケース７内に配設されている吸水管14
を介して外水15を吸込み、送水管16及び排気ガイド９に
形成されている図示しない流入路を介して内燃機関10の
ウォータジャケットに冷却水を供給するようになってい
る。
下ケース７の内部には筒状の隔壁17が鉛直方向に形成
され、この隔壁17によって内側に外水と連通する主膨張
室18が、隔壁17とケース外壁19との間には外水と連通す
る副膨張室20がそれぞれ画成されている。この副膨張室
20は、下方に延在させて、水面より下方に開口し、かつ
船舶進行方向に対して主膨張室18の後方に隣接させてい
る。さらに、副膨張室20の上部に内壁36を形成して下ケ
ース７に形成した空中排気口32と連通する通路31を形成
している。
され、この隔壁17によって内側に外水と連通する主膨張
室18が、隔壁17とケース外壁19との間には外水と連通す
る副膨張室20がそれぞれ画成されている。この副膨張室
20は、下方に延在させて、水面より下方に開口し、かつ
船舶進行方向に対して主膨張室18の後方に隣接させてい
る。さらに、副膨張室20の上部に内壁36を形成して下ケ
ース７に形成した空中排気口32と連通する通路31を形成
している。
主膨張室18内には排気ガイド９と水面とで形成される
空間50に排気管21が配置されており、この排気管21は排
気ガイド９の下端部に接合して、締付ボルト22を排気ガ
イド９に螺着して着脱可能に設けられている。排気ガイ
ド９には排気通路23が形成され、また排気管21にはその
側壁27で排気ガイド９の排気通路23と主膨張室18とを連
通する排気通路28が形成されている。このように、内燃
機関10の排気ガスを排気ガイド９、排気管21を介して主
膨張室18に導き、主膨張室18より水中から排出させる主
排気通路が形成され、主膨張室18は内燃機関10の排気口
と連通している。
空間50に排気管21が配置されており、この排気管21は排
気ガイド９の下端部に接合して、締付ボルト22を排気ガ
イド９に螺着して着脱可能に設けられている。排気ガイ
ド９には排気通路23が形成され、また排気管21にはその
側壁27で排気ガイド９の排気通路23と主膨張室18とを連
通する排気通路28が形成されている。このように、内燃
機関10の排気ガスを排気ガイド９、排気管21を介して主
膨張室18に導き、主膨張室18より水中から排出させる主
排気通路が形成され、主膨張室18は内燃機関10の排気口
と連通している。
従って、内燃機関10から排出される排気ガスは排気ガ
イド９の排気通路23、排気管21の排気通路28を介して主
膨張室18に導かれ、膨張して減衰する。一般航走の高速
時において、プロペラ12の後部に発生する負圧により排
気ガスが、主膨張室18から水中の図示しない水中排気孔
までの排気通路を通って水中に排出される。
イド９の排気通路23、排気管21の排気通路28を介して主
膨張室18に導かれ、膨張して減衰する。一般航走の高速
時において、プロペラ12の後部に発生する負圧により排
気ガスが、主膨張室18から水中の図示しない水中排気孔
までの排気通路を通って水中に排出される。
また、排気管21はその側壁27には迷路29が形成されて
いる。この迷路29は主膨張室18に連通して側壁27の下方
から上方に向って延び、上部で屈曲して側壁27に形成さ
れた第１小膨張室30と連通している。この第１小膨張室
30は排気ガイド９の第２小膨張室24に連通し、この第２
小膨張室24は絞り孔26を介して第３小膨張室25と連通さ
れている。このように、主膨張室18は排気管21と排気ガ
イド９とで形成された第１小膨張室30、第２小膨張室2
4、絞り孔26、第３小膨張室25を介して副膨張室20と連
通している。
いる。この迷路29は主膨張室18に連通して側壁27の下方
から上方に向って延び、上部で屈曲して側壁27に形成さ
れた第１小膨張室30と連通している。この第１小膨張室
30は排気ガイド９の第２小膨張室24に連通し、この第２
小膨張室24は絞り孔26を介して第３小膨張室25と連通さ
れている。このように、主膨張室18は排気管21と排気ガ
イド９とで形成された第１小膨張室30、第２小膨張室2
4、絞り孔26、第３小膨張室25を介して副膨張室20と連
通している。
副膨張室20は下部が水面下に達しており、連通孔33に
より水面下で下ケース７外と連通している。副膨張室20
内には排気ガイド９と水面とで形成される空間34の上部
に、前後方向に延在する隔壁35が隔壁17とケース外壁19
に形成した内壁36との間に設けられている。この隔壁35
により副膨張室20の上部を左右の副排気通路37,38に分
割し、一方の副排気通路37は主膨張室18と連通し、他方
の副排気通路38を空中排気口32と連通している。
より水面下で下ケース７外と連通している。副膨張室20
内には排気ガイド９と水面とで形成される空間34の上部
に、前後方向に延在する隔壁35が隔壁17とケース外壁19
に形成した内壁36との間に設けられている。この隔壁35
により副膨張室20の上部を左右の副排気通路37,38に分
割し、一方の副排気通路37は主膨張室18と連通し、他方
の副排気通路38を空中排気口32と連通している。
従って、排気ガイド９の第３小膨張室25から排気ガス
が、副排気通路37に案内されて副膨張室20内を循環し、
反対側の副排気通路38から内壁36に形成された絞り溝39
を通り溝31に導かれ、空中排気口32から大気中に排出さ
れる。
が、副排気通路37に案内されて副膨張室20内を循環し、
反対側の副排気通路38から内壁36に形成された絞り溝39
を通り溝31に導かれ、空中排気口32から大気中に排出さ
れる。
このように、アイドル回転時や低速時には排気ガスが
排気管21の迷路29で絞られて、第１小膨張室30から第２
小膨張室24に導かれ、絞り孔26から第３小膨張室25、副
膨張室20、通路31及びケース外壁19に形成された空中排
気口32から大気中に排出されるようになっている。
排気管21の迷路29で絞られて、第１小膨張室30から第２
小膨張室24に導かれ、絞り孔26から第３小膨張室25、副
膨張室20、通路31及びケース外壁19に形成された空中排
気口32から大気中に排出されるようになっている。
また、内燃機関10のウォータジャケットから排出され
る冷却水の排水が、排気ガイド９に形成されている図示
しない排水路から副膨張室20に入り、下ケース７の連通
孔33を介して外水中に排出される。
る冷却水の排水が、排気ガイド９に形成されている図示
しない排水路から副膨張室20に入り、下ケース７の連通
孔33を介して外水中に排出される。
副膨張室20は排気ガスを膨張させて減衰して消音する
とともに、その容量は水位によって決定され、船体１に
セットされた状態における水位によって変化する。そし
て、副膨張室20内の副排気通路37,38はガイド壁35の長
さＬによって変化し、このガイド壁35を長くすると、ア
イドル回転時及び低速時において、副排気通路37,38の
反射波を利用して燃焼ガスの排出を抑えることができ、
不整爆発を軽減して安定した燃焼が得られ、低速安定性
が向上する。
とともに、その容量は水位によって決定され、船体１に
セットされた状態における水位によって変化する。そし
て、副膨張室20内の副排気通路37,38はガイド壁35の長
さＬによって変化し、このガイド壁35を長くすると、ア
イドル回転時及び低速時において、副排気通路37,38の
反射波を利用して燃焼ガスの排出を抑えることができ、
不整爆発を軽減して安定した燃焼が得られ、低速安定性
が向上する。
次に、この実施例の作用について説明する。
船外機の運転時には、内燃機関10の駆動によってドラ
イブ軸11が回転してプロペラ12を駆動する。内燃機関10
の駆動によって排出される排気ガスは、排気ガイド９の
排気通路23、排気管21の排気通路28を介して主膨張室18
に導かれ、膨張して減衰する。
イブ軸11が回転してプロペラ12を駆動する。内燃機関10
の駆動によって排出される排気ガスは、排気ガイド９の
排気通路23、排気管21の排気通路28を介して主膨張室18
に導かれ、膨張して減衰する。
一般航走の高速時においては、プロペラ12の後部に発
生する負圧により排気ガスが、主膨張室18から水中の図
示しない水中排気孔までの排気通路を通って水中に排出
される。この一般航走の高速時には水位L1まで下がり、
副膨張室20の水は連通孔33により排出されるため、主膨
張室18が副排気通路に設けられた副膨張室20と連通して
いるが、この副膨張室20の水面が低くなり、水面から隔
壁35下端までの空間34が大となる。このように、船速が
速くなるに従い連通孔33の外側の水の圧力が下がるの
で、それに伴なって副膨張室20の水面が下がり、副膨張
室20の容積が増大する。これにより、一般航走の高速時
に、排気ガスは一方の副排気通路37から水面から隔壁下
端までの広い空間を通り、他方の副排気通路38へ到る。
よって、出力を犠牲にせず、排気騒音を低減することが
可能になる。
生する負圧により排気ガスが、主膨張室18から水中の図
示しない水中排気孔までの排気通路を通って水中に排出
される。この一般航走の高速時には水位L1まで下がり、
副膨張室20の水は連通孔33により排出されるため、主膨
張室18が副排気通路に設けられた副膨張室20と連通して
いるが、この副膨張室20の水面が低くなり、水面から隔
壁35下端までの空間34が大となる。このように、船速が
速くなるに従い連通孔33の外側の水の圧力が下がるの
で、それに伴なって副膨張室20の水面が下がり、副膨張
室20の容積が増大する。これにより、一般航走の高速時
に、排気ガスは一方の副排気通路37から水面から隔壁下
端までの広い空間を通り、他方の副排気通路38へ到る。
よって、出力を犠牲にせず、排気騒音を低減することが
可能になる。
一方、アイドル回転時や低速時は、以下のように副排
気通路を介して船外機５外に排出される。まず、アイド
ル回転時や低速時には水位L2まで上がり、排気ガスは主
膨張室18から排気管21の迷路29を通過し、管路で絞られ
てその抵抗で減衰される。そして、排気管21に形成した
第１小膨張室30、第２小膨張室24に送られて再び膨張
し、さらに絞り孔26で圧縮されて第３小膨張室25で膨張
し、この排気ガスは隔壁35の循環通路37で絞られて下降
し、副膨張室20を膨張して循環する。この排気ガスは副
排気通路38で絞られて上昇し、絞り溝39、通路31を介し
てケース外壁19に形成された空中排気口32から大気中に
排出され、この圧縮、膨張の繰返しによって消音され
る。
気通路を介して船外機５外に排出される。まず、アイド
ル回転時や低速時には水位L2まで上がり、排気ガスは主
膨張室18から排気管21の迷路29を通過し、管路で絞られ
てその抵抗で減衰される。そして、排気管21に形成した
第１小膨張室30、第２小膨張室24に送られて再び膨張
し、さらに絞り孔26で圧縮されて第３小膨張室25で膨張
し、この排気ガスは隔壁35の循環通路37で絞られて下降
し、副膨張室20を膨張して循環する。この排気ガスは副
排気通路38で絞られて上昇し、絞り溝39、通路31を介し
てケース外壁19に形成された空中排気口32から大気中に
排出され、この圧縮、膨張の繰返しによって消音され
る。
このように、主膨張室18より排気ガスを空中排気口32
から空中に排出させる副排気通路に副膨張室20を設けて
おり、このアイドル回転時や低速時では、副膨張室20の
水面が高くなり、水面から副膨張室20内に副排気通路3
7,38を形成する隔壁35下端までの空間が小さくなる。従
って、排気ガスは一方の副排気通路37から水面から隔壁
35下端までの狭い空間を通り他方の副排気通路38に至
る。その際の排気ガスの圧縮、膨張による繰り返しによ
り、排気騒音を有効に低減できる。
から空中に排出させる副排気通路に副膨張室20を設けて
おり、このアイドル回転時や低速時では、副膨張室20の
水面が高くなり、水面から副膨張室20内に副排気通路3
7,38を形成する隔壁35下端までの空間が小さくなる。従
って、排気ガスは一方の副排気通路37から水面から隔壁
35下端までの狭い空間を通り他方の副排気通路38に至
る。その際の排気ガスの圧縮、膨張による繰り返しによ
り、排気騒音を有効に低減できる。
また、副膨張室20の上部には、副膨張室20を２つの排
気通路37,38に分割する隔壁35を形成し、一方の副排気
通路37を主膨張室18と連通させ、他方の副排気通路38を
空中排気口32と連通したので、副排気通路の管長を比較
的長く取ることができる。従って、副排気通路に生じる
反射波が強くなり、排気ガスの排出が抑えられ、アイド
ル回転時や低速時における不整燃焼が軽減され、低速安
定性が向上する。
気通路37,38に分割する隔壁35を形成し、一方の副排気
通路37を主膨張室18と連通させ、他方の副排気通路38を
空中排気口32と連通したので、副排気通路の管長を比較
的長く取ることができる。従って、副排気通路に生じる
反射波が強くなり、排気ガスの排出が抑えられ、アイド
ル回転時や低速時における不整燃焼が軽減され、低速安
定性が向上する。
さらに、副膨張室20を２つの副排気通路37,38に分割
する隔壁35の長さを変えることによって、副排気通路の
長さと副膨張室20の容量を変えることができる。従っ
て、内燃機関の出力に応じて、その性能を得ることがで
き、またアイドル回転時や低速時の排気騒音の低減も可
能である。
する隔壁35の長さを変えることによって、副排気通路の
長さと副膨張室20の容量を変えることができる。従っ
て、内燃機関の出力に応じて、その性能を得ることがで
き、またアイドル回転時や低速時の排気騒音の低減も可
能である。
また、副膨張室20に前後方向に延在する隔壁35を形成
したので、その隔壁35は後進時に後部ケーシングに流木
等が衝突した場合のケーシング８の補強も兼ねることも
できる。
したので、その隔壁35は後進時に後部ケーシングに流木
等が衝突した場合のケーシング８の補強も兼ねることも
できる。
さらに、副膨張室20を船舶進行方向に対して主膨張室
18の後方に隣接させ、水面より下方に開口したので、副
膨張室20を水面より下方まで延在させたにもかかわら
ず、ケーシング８を船舶進行方向に対して細長く形成で
き、推進の際の水の抵抗を少なくできる。
18の後方に隣接させ、水面より下方に開口したので、副
膨張室20を水面より下方まで延在させたにもかかわら
ず、ケーシング８を船舶進行方向に対して細長く形成で
き、推進の際の水の抵抗を少なくできる。
［発明の効果］ 前記のように、この発明は、アイドル回転時や低速時
では、副膨張室内水面は高くなり、副膨張室内の隔壁下
端までの空間は小となるため、排気ガスは一方の副排気
通路から、水面から隔壁下端までの狭い空間を通り他方
の副排気通路に至り、その際の排気ガスの圧縮、膨張に
よる繰り返しにより、排気騒音を有効に低減できる。
では、副膨張室内水面は高くなり、副膨張室内の隔壁下
端までの空間は小となるため、排気ガスは一方の副排気
通路から、水面から隔壁下端までの狭い空間を通り他方
の副排気通路に至り、その際の排気ガスの圧縮、膨張に
よる繰り返しにより、排気騒音を有効に低減できる。
一方、一般航走の高速時には、副膨張室の水面が低く
なり、水面から副膨張室の隔壁下端までの空間は大とな
り、排気は一方の副排気通路から水面から隔壁下端まで
の広い空間を通り、他方の副排気通路へ到るため、出力
を犠牲にせず、排気騒音を低減することが可能となる。
なり、水面から副膨張室の隔壁下端までの空間は大とな
り、排気は一方の副排気通路から水面から隔壁下端まで
の広い空間を通り、他方の副排気通路へ到るため、出力
を犠牲にせず、排気騒音を低減することが可能となる。
また、副膨張室の上部には、副膨張室を２つの副排気
通路に分割する隔壁を形成し、一方の副排気通路を主膨
張室と連通させ、他方の副排気通路を空中排気口と連通
したので、副排気通路の管長を比較的長く取ることがで
き、副排気通路に生じる反射波が強くなり、排気ガスの
排出が抑えられ、アイドル時や低減時における不整燃焼
が軽減され、低速安定性が向上する。
通路に分割する隔壁を形成し、一方の副排気通路を主膨
張室と連通させ、他方の副排気通路を空中排気口と連通
したので、副排気通路の管長を比較的長く取ることがで
き、副排気通路に生じる反射波が強くなり、排気ガスの
排出が抑えられ、アイドル時や低減時における不整燃焼
が軽減され、低速安定性が向上する。
さらに、副膨張室を２つの副排気通路に分割する隔壁
の長さを変えることによって、副排気通路の長さと副膨
張室の容量を変えることができ、内燃機関の出力に応じ
て、その性能を得ることができ、またアイドル回転時や
低速時の排気騒音の低減も可能である。
の長さを変えることによって、副排気通路の長さと副膨
張室の容量を変えることができ、内燃機関の出力に応じ
て、その性能を得ることができ、またアイドル回転時や
低速時の排気騒音の低減も可能である。
また、副膨張室に前後方向に延在する隔壁を形成した
ので、その隔壁は後進時に後部ケーシングに流木等が衝
突した場合のケーシングの補強も兼ねることもできる。
ので、その隔壁は後進時に後部ケーシングに流木等が衝
突した場合のケーシングの補強も兼ねることもできる。
さらに、副膨張室を船舶進行方向に対して主膨張室の
後方に隣接させ、水面より下方に開口したので、副膨張
室を水面より下方まで延在させたにもかかわらず、ケー
シングを船舶進行方向に対して細長く形成でき、推進の
際の水の抵抗を少なくできる。
後方に隣接させ、水面より下方に開口したので、副膨張
室を水面より下方まで延在させたにもかかわらず、ケー
シングを船舶進行方向に対して細長く形成でき、推進の
際の水の抵抗を少なくできる。
第１図はこの発明を適用した船外機を一部破断して示す
側面図、第２図は要部の拡大断面図、第３図は第２図の
III−III断面図、第４図はケース部の斜視図である。 ５……船外機、６……上ケース ７……下ケース、８……ケーシング ９……排気ガイド、10……内燃機関 12……プロペラ、17……隔壁 18……主膨張室、19……ケース外壁 20……副膨張室、21……排気管 34,50……空間、35……ガイド壁 37,38……循環通路
側面図、第２図は要部の拡大断面図、第３図は第２図の
III−III断面図、第４図はケース部の斜視図である。 ５……船外機、６……上ケース ７……下ケース、８……ケーシング ９……排気ガイド、10……内燃機関 12……プロペラ、17……隔壁 18……主膨張室、19……ケース外壁 20……副膨張室、21……排気管 34,50……空間、35……ガイド壁 37,38……循環通路
Claims (1)
- 【請求項１】内燃機関の下方にケーシングを設け、この
ケーシング内には、内燃機関の排気口と連通する主膨張
室と、この主膨張室に連通する副膨張室が構成され、こ
の副膨張室を、大気と連通する空中排気口に連通した船
外機において、前記副膨張室を、下方に延在させて、水
面より下方に開口し、かつ船舶進行方向に対して前記主
膨張室の後方に隣接させ、さらに前記副膨張室の上部に
前後方向に延在する隔壁を設けて、前記副膨張室の上部
を左右の副排気通路に分割し、一方の副排気通路を前記
主膨張室と連通させ、他方の副排気通路を前記空中排気
口と連通したことを特徴とする船外機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60010605A JP2610807B2 (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 船外機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60010605A JP2610807B2 (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 船外機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61169391A JPS61169391A (ja) | 1986-07-31 |
| JP2610807B2 true JP2610807B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=11754875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60010605A Expired - Fee Related JP2610807B2 (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 船外機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2610807B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4940435A (en) * | 1988-04-20 | 1990-07-10 | Outboard Marine Corporation | Marine propulsion device |
| NL2002308C2 (nl) * | 2008-12-10 | 2010-06-11 | Craftsman Marine B V | Uitlaatgas demper en water opvangeenheid voor toepassing in een uitlaatgas systeem voor vaartuigen. |
| US10995648B1 (en) * | 2018-03-27 | 2021-05-04 | Brunswick Corporation | Marine drives having a muffler for tertiary exhaust outlet |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5780995A (en) * | 1980-11-07 | 1982-05-20 | Sanshin Ind Co Ltd | Muffler for outboard engine |
-
1985
- 1985-01-23 JP JP60010605A patent/JP2610807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61169391A (ja) | 1986-07-31 |
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| JPS6332328Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |