JP2638847B2 - 食器乾燥機 - Google Patents

食器乾燥機

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JP2638847B2
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幸雄 平内
恭子 山本
喜代子 大泉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、食器等の乾燥を行なう食器乾燥機に関す
る。
従来の技術 従来この種食器乾燥機は、第3図および第4図に示す
ような構造となっていた。すなわち、箱状の本体1の底
部1aの下に温風を発生させる温風ユニット2を設け、こ
の後方にダクト3を接続し、ダクト3の吹出口3aの上方
に網棚4,5,6を設け、ここに洗った食器類を収納し、温
風ユニット2で発生した温風をダクト3の吹出口3aより
吹出し、食器類(図示せず)を乾燥する構造となってい
る。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、網棚4をダクト
3より上方に置いているため、底板1aと網棚4の間に室
間が生じる。この室間には、網かご7を収納するように
することもできるが、この網かご7に、第4図2点鎖線
で示すように、網かご7一杯になるような食器を入れる
と、ダクト3より吹出された温風はこの食器が障害とな
り、本体1内へ流れにくくなると共に、この部分が高温
となるためこの網かご7内には、スプーンや、はし等の
小物しか収納できないという問題や、最下段の網棚4の
位置が上方にあるため網棚4と中間の網棚5の間隔Aが
大きく取れず、ここに収納する食器が制約されるという
問題もあった。
そこで、本発明は、庫内の収納性を向上させ、かつ、
温風の流れを良好にしようとするものである。
問題点を解決するための手段 そして、上記問題点を解決するための本発明の技術的
な手段は、底部近傍側壁に吐風吹出口と、この吐風吹出
口より前方に向かって下り傾斜した底面を有する乾燥室
と、この乾燥室内に複数段の棚を備え、前記吐風吹出口
近傍段の棚は、その下端を前記吐風吹出口近傍ではこの
吹出方向の上方に、また吹出口より離れた前方では前記
乾燥室底面に沿う段差形状として前記吐風吹出口の前方
において前記吐風出口近傍段の下端及び前記段差形状面
に沿った空間を吐風吹出空間としたものである。
作用 この技術的手段による作用は次のようになる。
すなわち、最下段の網棚が、高低2段形状となってい
るので温風の通る部分では網棚が温風より下にあって、
温風の流れの障害にならず、さらに高温にもならない。
また、温風の流れに無関係の部分では、網棚が庫内底面
に添って低い位置にあるため、中間の網棚との間隔が大
きくとれ、収納性が向上するものである。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を添付第1図および第2図に
基づいて説明する。
図において、10は箱状の本体で、内部にボックス11を
設け、ボックス11の下方には、ヒータ、送風機(共に図
示せず)等を納め、温風を発生させる温風ユニット12を
設け、温風ユニット12に接続されたダクト13の吹出口13
aが、ボックス11の下部後方よりボックス11内に臨んで
いる。されにボックス11内には、上網棚14,中網棚15,下
網棚16が設けられ、ここに洗った食器類を収納する。
前記下網棚16は、第2図にも示すように、縁材16aに
て網目状に作られ底が浅い部分16bと深い部分16cの2段
状になっており、浅い部分16bはボックス11の奥にある
ダクト13の吹出口13aの上部にある凸起部11a上に乗り、
一方深い部分はボックス11の底面11b上に置かれてい
る。さらに、浅い部分16bの寸法Aは吹出口13aより出る
温風の風速、風温および、ボックス11の大きさにより実
験で、温風の障害にならず、下網棚内に入れた食器が異
常に高温にならない値が決められている。また網棚16の
浅い部分16bと深い部分16cとの境部分Aは縦材をなく
し、温風が深い部分16c内にスムーズに流れるようにし
ている。
次に、この一実施例の構成における作用を説明する。
洗った食器類(図示せず)を各々の網棚14,15,16に収
納し、温風ユニット12を運転すると、温風が発生し、ダ
クト13を経て矢印イ〜ロのようにボックス内に吹出され
る。そして、ダクト13の吹出口13aの前方は、下端棚16
の浅い部分16bが置かれているので障害となるものがな
く、温風ロは直進するものハと上方へ流れるものニに分
れ、下網棚16が縁材16aで網目状に作られているので、
この間を抜け、並べられた食器類(図示せず)の間をも
通り抜け、これを乾燥しながら上昇し、中網棚15、上網
棚14への到達し、各々に収納した食器類(図示せず)を
乾燥させる。そして、下網棚16の深い部分16cは実験で
障害とならない位置にあるので、乾燥効率を防げないも
のである。
以上のように本実施例の食器乾燥機は、吹出口13aの
前方に障害がないために、温風ロ,ハ,ニは抵抗なく流
れるのでボックス11内に収納した食器類を均一に乾燥さ
せるとともに、部分的に高温になるようなこともない。
また、下網棚16の前方の深い部分16cは、ボックス11の
底面11bに接する位置まで下っているので中網棚15との
間隔Bが大きく取れ、大皿など大きな食器類が収納でき
収納性が向上する。
発明の効果 前記実施例の説明より明らかなように、本発明は吐風
吹出口近傍段の棚は、その下端を前記吐風吹出口近傍で
はこの吹出方向の上方に、また吹出口より離れた前方で
は前記乾燥室底面に沿う段差形状として前記吐風吹出口
の前方において前記吐風出口近傍段の下端及び前記段差
形状面に沿った空間を吐風吹出空間としているため、棚
に被乾燥用食器類を収納しても吐風は棚の下方を流れる
ので障害となるものがなく、有効に乾燥室内を流れ、乾
燥を均等にかつ短時間で行なえるとともに、吐風が直接
被乾燥物に当ることがないので、プラスチック製食器な
ど熱に弱いものを収容できる。さらに、吐風の流れに影
響のない吹出口より遠い位置では、棚が乾燥室の底面ま
で下っているので、この棚と、これより上の棚の間隔が
大きくとれ、大皿などの大きな食器が収納でき、収納効
率が高められるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の食器乾燥機,縦断面図、第
2図は同食器乾燥機の要部を示す斜視図、第3図は従来
の食器乾燥機を示す斜視図、第4図は同要部縦断面図で
ある。 10……本体、11……ボックス、13……ダクト、13a……
吹出口、15……中網棚、16……下網棚、16b……浅い部
分、16c……深い部分。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部近傍側壁に吐風吹出口と、この吐風吹
    出口より前方に向かって下り傾斜した底面を有する乾燥
    室と、この乾燥室内に複数段の棚を備え、前記吐風吹出
    口近傍段の棚は、その下端を前記吐風吹出口近傍ではこ
    の吹出方向の上方に、また吹出口より離れた前方では前
    記乾燥室底面に沿う段差形状として前記吐風吹出口の前
    方において前記吐風出口近傍段の下端及び前記段差形状
    面に沿った空間を吐風吹出空間とした食器乾燥機。
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JP4156075B2 (ja) 1998-04-23 2008-09-24 株式会社半導体エネルギー研究所 画像表示装置

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JPS5982824A (ja) * 1983-09-14 1984-05-14 株式会社東芝 乾燥器

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