JP2638839B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2638839B2 JP62247094A JP24709487A JP2638839B2 JP 2638839 B2 JP2638839 B2 JP 2638839B2 JP 62247094 A JP62247094 A JP 62247094A JP 24709487 A JP24709487 A JP 24709487A JP 2638839 B2 JP2638839 B2 JP 2638839B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気テープ等の磁気記録媒体に関し、さら
に詳細には非磁性支持体の磁性層形成面とは反対側に設
けられるバックコート層に含まれる結合剤の改良に関す
る。
〔発明の概要〕 本発明は、非磁性支持体の一方の面に磁性層を、他方
の面に非磁性粉末と結合剤とを主体とするバックコート
層を有する磁気記録媒体において、上記結合剤として第
3アミンを含有する塩化ビニル系共重合体を使用するこ
とにより、得られる磁気記録媒体の耐久性,走行性の向
上を図ろうとするものである。
〔従来の技術〕
一般に磁気記録媒体は、ポリエステルフィルム等の非
磁性支持体上に強磁性粉末や結合剤、分散剤、潤滑剤等
を有機溶剤に分散混練してなる磁性塗料を塗布したり、
強磁性金属を真空蒸着等の手段により直接被着する等の
方法によりその磁性層が形成されている。さらに、磁気
記録媒体の巻乱れ防止や帯電防止、走行性の向上等のた
めに、上記非磁性支持体の上記磁性層を設けていない側
に結合剤中に導電性のカーボンブラック等を混入したい
わゆるバックコート層を設けることも広く行われてい
る。
ところで、バックコート層の結合剤としては、従来は
磁性層と同様、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−プロピオン酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体等の塩化ビニル系の結合
剤が使用されている。
このバックコート層においては非磁性粉末に対する結
合剤の分散性は耐久性,走行性を左右する重要な要素で
ある。しかしながら、上述のような塩化ビニル系の結合
剤では分散性が不足し、ピンチローラやガイドピンによ
る傷付きや多数回走行後の粉落ち等が増加する。
そこで、これらの耐久性、走行性をさらに改善するた
めに、例えばバックコート層に界面活性剤を分散剤とし
て使用する等の方法も考えられるが、界面発生剤が低分
子であるために、バックコート層中にこの界面活性剤が
存在することによる粉落ち,経時変化によるブルーミン
グ等の機械的強度や耐久性等に問題が生ずる虞れがあ
る。
そこで本発明は、かかる実情に鑑みて提案されたもの
であって、非磁性粉末の分散性やバックコート層の表面
性をより一層改善し、耐久性,走行性に優れる磁気記録
媒体を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上述の目的を達成せんものと長期に亘
り鋭意研究の結果、側鎖に第3アミンを有する塩化ビニ
ル系共重合体が非磁性粉末に対して高い親和性を示すこ
とを見出し本発明を完成するに至ったものである。すな
わち本発明にかかる磁気記録媒体は、非磁性支持体の一
方の面に磁性層を、他方の面に非磁性粉末と結合剤とを
主体とするバックコート層を有する磁気記録媒体におい
て、上記バックコート層のみが、第3アミン基を含む単
量体を共重合させてなり側鎖に第3アミン基を有する塩
化ビニル系共重合体を結合剤として含有することを特徴
とするものである。
本発明においてバックコート層の結合剤に含有される
塩化ビニル系共重合体は、塩化ビニル系共重合体の側鎖
に極性基(第3アミン)を導入したものであって、一般
(式中Xは塩化ビニルと共重合可能なビニル基を有する
モノマーを表し、Yは塩化ビニルと共重合可能なビニル
基と第3アミンとを有するモノマーを表し、i,j,kはそ
れぞれ重合度を表す。) で表示される化合物である。なお、上記一般式におい
て、化合物の各成分は順次規則的に配列しているように
便宜的に記載しているが、上記一般式で示した場合以外
に、各成分は一定割合ずつ規則的に繰り返配列されてい
てもよいし、または、ランダムに配列されていてもよい
のは当然である。
ここで、上記塩化ビニル系共重合体の重合度(i+j
+k)は100≦(i+j+k)≦1000の範囲内であるこ
とが好ましい。この値が100未満であると、得られる塗
膜の耐久性が劣化し、逆に1000を越えると、溶剤への溶
解性が劣化し塗料化が困難なものとなる。
上記塩化ビニル系共重合体に含まれる塩化ビニル成分
の占める割合は、30〜95モル%であることが好ましい。
この値が30モル%未満では耐久性が劣化し、逆に95モル
%を越えると熱劣化が起こり易くなる。
上記塩化ビニル系共重合体に含まれる塩化ビニルと共
重合可能なビニル基を有するモノマーXの割合は、5〜
70モル%であることが好ましい。
上記塩化ビニル系共重合体に含まれる塩化ビニルと共
重合可能なビニル基と第3アミンとを有するモノマーY
の割合は、0.1〜5モル%であることが好ましい。この
値が0.1モル%未満では分散性が劣化し、逆に5モル%
を越えると溶剤への溶解性が低下すると同時に塗膜形成
時の耐湿性が劣化する。
次に、上記モノマーX,Yについて順に説明する。
まず上記モノマーXとしては、酢酸ビニル、ビニルア
ルコール、マレイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸、
アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エス
テル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、プロピオン
酸ビニル、および2−ヒドロキシエチルアクリレート,2
−ヒドロキシプロピルアクリレート,2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート等の水酸基含有モノマー等が挙げられ
る。これらは溶剤への溶解性や、架橋性の改良,塗膜強
度の改良等の点から適宜添加されるものであり、2種以
上を混合して用いても良い。
次に、塩化ビニルと共重合可能なビニル基と第3アミ
ンを有するモノマーYであるが、これはたとえば以下の
ような物質を挙げることができる。
(ただし、式中Rは炭素原子数1〜3のアルキル基を表
し、R′は水素またはメチル基をそれぞれ表す。)等が
挙げられる。
上記第3アミンを含有する塩化ビニル系共重合体は、
他の結合剤と混合して用いても良い。かかる結合剤とし
ては、磁気記録媒体のバックコート層の結合剤として従
来から使用されているものが使用可能であって、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
マレイン酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸
エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エス
テル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
−スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリ
ロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸
共重合体、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体、
スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホ
ルムアルデヒド樹脂またはこれらの混合物などが挙げら
れる。なかでも、柔軟性を付与するとされているポリウ
レタン樹脂,ポリエステル樹脂、アクリロニトリルブタ
ジエン共重合体等が好ましい。また、架橋剤として、例
えば3官能イソシアネート化合物,トリメチロールプロ
パン1モルとトリレンジイソシアネート3モルとの反応
生成物等を併用すれば、耐久性等をさらに向上すること
ができる。いずれにせよ、これら結合剤中の極性である
第3アミンの極性基当量(極性基1個当りの分子量)が
1,000〜100,000の範囲内であることが好ましい。この値
が100,000を越えると効果が期待できず、1,000未満であ
ると効果はさほど変わらず、耐湿性の点で問題が生ず
る。
本発明の磁気記録媒体においては、バックコート層に
非磁性粉末が混入されるが、この非磁性粉末としては無
機化合物あるいは有機化合物のいずれを使用してもよ
く、例示すればカーボンブラック、ヘマタイト、雲母、
シリカゲル、酸化マグネシウム、硫化亜鉛、炭化ラング
ステン、窒化ホウ素、デンプン、酸化亜鉛、カオリン、
タルク、粘土、硫酸鉛、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム。ベーム石(γ−Al2O3・H2O)、
アルミナ、硫化タングステン、酸化チタン、ポリ(テト
ラフルオロエチレン)粉末、ポリエチレン粉末、ポリ塩
化ビニル粉末、金属粉等である。これらは単独でも、あ
るいは2種以上を混合しても良い。
本発明の磁気記録媒体においては、上述の各成分の
他、添加剤として従来公知の分散剤、潤滑剤、研磨剤、
帯電防止剤、防錆剤等を適宜混合し、有機溶剤中に分散
させてバックコート層塗料を調製し、非磁性支持体の一
方の面に塗布して形成される。
ここで、上記非磁性体の素材としては、通常この種の
磁気記録媒体に使用されるものであれば如何なるもので
あってもよく、例えばポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル類、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類、セルローストリアセテート,セルロー
スダイアセテート,セルロースアセテートブチレート等
のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリ
デン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート,ポリイミ
ド,ポリアミド,ポリアミドイミド等のプラスチック、
紙、アルミニウム,銅等の金属、アルミニウム合金,チ
タン合金等の軽合金、セラミックス、単結晶シリコン等
が挙げられる。この非磁性支持体の形態としては、フィ
ルム,テープ,シート,ディスク,カード,ドラム等の
いずれでも良い。
またバックコート層塗料を調製するための有機溶剤と
しては、アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブ
チレケトン,シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸
メチル,酢酸エチル,鎖酸ブチル,乳酸エチル,酢酸グ
リコールモノエチルエーテル等のエステル系溶剤、グリ
コールジメチルエーテル,グリコールモノエチルエーテ
ル,ジオキサン等のグリコールエーテル系溶剤、ベンゼ
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、ヘ
キサン,ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、メチレン
クロライド,エチレンクロライド,四塩化炭素,クロロ
ホルム,エチレンクロロヒドリン,ジクロロベンゼン等
の有機塩素化合物系溶剤が挙げられる。
本発明が適用される磁気記録媒体としては、まず磁性
塗料を非磁性支持体表面に塗布することにより磁性塗膜
が磁性層として形成される、いわゆる塗布型の磁気記録
媒体が挙げられる。
塗布型の磁気記録媒体において、非磁性支持体や磁性
塗膜を構成する磁性粉末、樹脂結合剤等は従来公知のも
のがいずれも使用可能で、何ら限定されるものではな
い。また磁性塗膜には、前記の磁性粉末、樹脂結合剤の
他、添加剤として分散剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤
等が加えられても良い。
あるいは、非磁性支持体表面に蒸着,スパッタリン
グ,イオンプレーティング,メッキ等の手法により金属
磁性薄膜が磁性層として形成される、いわゆる金属薄膜
型の磁気記録媒体にも適用することが可能である。
この場合にも、適用可能な金属薄膜型の磁気記録媒体
の非磁性支持体、金属磁性薄膜は何ら限定されるもので
はなく、従来より知られるものがいずれも使用でき、ま
た非磁性支持体と磁性層との間に下地層を介して構成で
あっても良い。
〔作用〕
前述のように、分子中に第3アミンを含有する塩化ビ
ニル系共重合体をバックコート層の結合剤とすることに
より、非磁性粉末に対する親和性が向上する。この結
果、非磁性粉末の分散性ひいてはバックコート層の表面
性状が著しく改善され、耐久性,走行性に優れた磁気記
録媒体の提供が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、
本発明がこれら実施例に限定されるものではない。
まず、結合剤を調製した。すなわち、塩化ビニルと共
重合可能なモノマーXとしてアクリル酸ブチルおよび2
−ヒドロキシエチルアクリレートを、また塩化ビニルと
共重合可能なモノマーYとして下記のaないしd a)CH2=CHCOO(CH22N(CH3 b)CH2=CHCONH(CH22N(CH3 b)CH2=CHCONH(CH22N(CH2CH3 の各式で表される物質を選んだ。上記モノマーX、すな
わちアクリル酸ブチル2−ヒドロキシブチルアクリレー
トの導入率はそれぞれ30モル%、5モル%と一定にし、
上記塩化ビニル、および上述のaないしdの各式で表さ
れるモノマーYの導入率を第1表に表示するように変え
て、結合剤Aないし結合剤Fを調製した。
なお比較のために、モノマーYを含まない結合剤Iお
よびIIも調製した。
実施例1 まず、以下の組成にしたがって磁性層を形成するため
の磁性塗料組成物を調製した。
Co被着γ−Fe2O3(比表面積40m2/g) 100重量部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体VAGH 18重量部 ポリエステル・ポリウレタン樹脂(イソフタル酸−1,6
−ヘキサングリコール−ジフェニルメタンジイソシアナ
ート系,カルボキシル基0.06ミリモル含有) 6重量部 カーボンブラック(帯電防止剤) 2重量部 Cr2O3(研磨剤) 2重量部 ステアリン酸(潤滑剤) 1重量部 ステアリン酸ブチル(潤滑剤) 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 メチルイソブチルケトン 60重量部 トルエン 60重量部 上記組成物をボールミルにて24時間混合し、3μmの
フィルタで濾過した後、硬化剤(バイエル社製,デスモ
ジュールL)2.5重量部を添加し、さらに15分間混合
し、これを14μm厚のポリエチレンテレフタレーフィル
ム上に乾燥後の膜厚が6μmとなるように塗布した。次
いで、磁場配向処理を行った後、乾燥して巻き取った。
さらにスーパーカレンダー処理を行った。
次に、第1表に示した結合剤Aを使用し、以下に示す
組成にしたがってバックコート層塗料組成物を調製し
た。
カーボンブラック 100重量部 結合剤A 40重量部 ポリウレタン樹脂N−2304 40重量部 メチルエチルケトン 320重量部 トルエン 240重量部 メチルイソブチルケトン 160重量部 上記組成物をボールミルにて48時間混合し、硬化剤
(バイエル社製,デスモジュールL)2.5重量部を添加
してさらに20分間混合した。これを上述のポリエチレン
テレフタレートフィルムの磁性塗料組成物の塗布面とは
反対側の面に塗布し、60℃で24時間加熱処理を行った
後、1/2インチ幅に裁断してサンプルテープを作成し
た。
実施例2 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Aの
代わりに結合剤Bを用いた他は、実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作成した。
実施例3 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Aの
代わりに結合剤Cを用いた他は、実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作成した。
実施例4 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Aの
代りに結合剤Dを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作成した。
実施例5 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Aの
代わりに結合剤Eを用いた他は、実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作成した。
実施例6 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Aの
代わりに結合剤Fを用いた他は、実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作成した。
比較例1 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Aの
代わりに結合剤Iを用いた他は、実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作成した。
比較例2 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Aの
代わりに結合剤IIを用いた他は、実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作成した。
得られた各サンプルテープについて、それぞれ粉落
ち,傷付き性を測定した。
なお上記粉落ちは、60分シャトル100回走行後のヘッ
ドドラム,ガイド等への粉落ち量を目視にて観察し、減
点法で評価した。絶対値が大きいほど粉落ちが大きいこ
とを表す。
また傷付き性は、10分長のサンプルテープを100回シ
ャトル走行させた後のバックコート層の傷付きを目視し
て観察し、非常に良好な場合を、◎、良好の場合を○、
やや傷が付く場合を△、傷付きがひどくピンチローラー
やガイド部材への粉落ちが目立つ場合を×で表して評価
した。結果を第2表に示す。
第2表をみると、第3アミンを有するモノマーYを含
有する塩化ビニル共重合体をバックコート層の結合剤と
して用いることにより、これを用いなかった場合と比例
して粉落ち、傷つき性が改善されることがわかる。実施
例1および実施例2の比較から、同一のモノマーYを使
用した場合はその導入率の高い方が粉落ち、傷つき性共
に改善されている。また実施例1と実施例6の比較か
ら、同一のモノマーYを同一の導入率にて使用した場合
は、塩化ビニル系共重合体の重合度の高い方が粉落ち、
傷付き性が改善されている。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明において
は、分子中に極性基として第3アミンを有する塩化ビニ
ル系共重合体をバックコート層の結合剤としているの
で、非磁性粉末に対して高い親和性を示し、分散性が良
好なものとなる。したがって、得られるバックコート層
の耐久性,表面性が向上する。バックコート層がこのよ
うに優れた特性を有することにより、磁気記録媒体が巻
取られた場合の磁性層への粉落ちや傷付きも同時に回避
されるため、信頼性の高い記録・再生が可能となる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体の一方の面に磁性層を、他方
    の面に非磁性粉末と結合剤とを主体とするバックコート
    層を有する磁気記録媒体において、 上記バックコート層のみが、第3アミン基を含む単量体
    を共重合させてなり側鎖に第3アミン基を有する塩化ビ
    ニル系共重合体を結合剤として含有することを特徴とす
    る磁気記録媒体。
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