JP2638730B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2638730B2
JP2638730B2 JP5099308A JP9930893A JP2638730B2 JP 2638730 B2 JP2638730 B2 JP 2638730B2 JP 5099308 A JP5099308 A JP 5099308A JP 9930893 A JP9930893 A JP 9930893A JP 2638730 B2 JP2638730 B2 JP 2638730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修正液マーカ、ペイン
トマーカ等の筆記具に関する。さらに特定すれば、本発
明はこれらの筆記具において、インク貯溜室からインク
をペン先に供給する通路内のインクを攪拌することがで
きる筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、修正液を所定の部分に塗布す
る修正液マーカが各種開発されている。このような修正
液マーカは、従来のブラシ形の修正液塗布具と比較し
て、簡便に使用することができ、またより狭い部分に明
瞭な輪郭で塗布することができる等の長所がある。
【0003】図1には、従来の修正液マーカの例を示
す。図中の1はその本体であって、円筒状をなし、内部
にはインク貯溜室2が形成され、ここに修正インクすな
わち修正液が収容されている。また、この本体1の先端
部にはペン先ホルダ5が設けられ、このペン先ホルダ5
の先端部にはペン先、たとえばボールチップ3が保持さ
れている。このボールチップ3には、比較的径の大きな
ボール4が抱持されている。また、このペン先ホルダ5
およびボールチップ3内には一連のインク通路8が形成
され、このインク通路8によって上記のインク貯溜室2
内と上記のボールチップ3とが連通されている。また、
このインク通路8内には、スプリング6が設けられてい
る。このスプリング6の端部からはピアノ線等の押圧ロ
ッド7が突設され、この押圧ロッド7の先端は上記のボ
ール4に当接し、このボール4を前方側に付勢し、この
ボールチップ3を閉止状態に付勢している。
【0004】また、このペン先ホルダ5の先端部にはキ
ヤップ9が嵌合されている。このキヤップ9は、このペ
ン先ホルダ5に気密をもって摺動自在に嵌合されるよう
に構成されている。したがって、このキヤップ9を嵌合
する際には、このキヤップ9内の空気が圧縮され、この
圧縮された空気は上記のボールチップ3、インク通路8
を介して上記のインク貯溜室2内に圧入される。
【0005】また、上記のインク貯溜室2内には、たと
えば鋼球等の攪拌重錘10が収容されており、この修正
液マーカを振ることにより、この攪拌重錘10がインク
貯溜室2内で移動する。
【0006】このような修正液マーカは、いわゆるキヤ
ップ加圧形のものである。上記のキヤップ9を嵌合する
度に、上記のインク貯溜室2内に空気が圧入され、この
インク貯溜室2内は常に所定の圧力に維持される。ま
た、上記のボールチップ2のボール4はスプリング6お
よび押圧ロッド7により前方に付勢され、さらに上記の
インク貯溜室2内の圧力によっても前方に付勢されてお
り、非使用時にはこのボール4によってこのボールチッ
プ3が閉止状態となり、修正液は流出しない。
【0007】そして、筆記の際には、その筆圧によっ
て、上記のスプリング6および内圧による付勢力に抗し
て、上記のボール4がわずかに後退する。これによっ
て、このボールチップ3のボール4の部分の閉止が開放
され、インク貯溜室2内の圧力によって修正液が流出す
る。そして、筆記によるボール4の転動により、この修
正液は所定の部分に塗布される。
【0008】ところで、上記のような修正液は、含有し
ている顔料が沈殿しやすいという不具合がある。これを
防止するために、従来は上記のようにインク貯溜室2内
に攪拌重錘10を収容し、この修正液マーカを振ること
によってこの攪拌重錘10がこのインク貯溜室2内を移
動し、修正液を攪拌するように構成されていた。しか
し、このインク貯溜室2内からボールチップ3のボール
4に至るまでのインク通路8内の修正液は、上記の攪拌
重錘8では攪拌することができない。このため、このイ
ンク供給通路8内の修正液の顔料が沈殿し、筆記の最初
にこの顔料の沈殿した修正液が供給されてしまうことが
ある。また、上記のインク供給通路8内には空気が溜ま
りやすいが、この修正液マーカを振って攪拌重錘10に
よってインク貯溜室2内の修正液を攪拌しても、このイ
ンク通路8内の空気は排除されない。したがってこのイ
ンク通路8内に存在する空気によって書き始めに修正液
がかすれることがある。
【0009】また、上記のキヤップ9が嵌合された際に
はその内部の空気が圧縮され、スプリング6の付勢力に
抗してボール4を後退させてこの修正液マーカの内部に
圧入されるが、このスプリング6の付勢力はボール4を
確実に閉止させるためにある程度は大きくする必要があ
る。したがって、このキヤップ9を嵌合した際、その内
部の空気が十分にこの修正液マーカ内に圧入されない場
合がある。
【0010】以上のように、修正液マーカについて従来
の筆記具の問題点を説明したが、この他にもたとえばペ
イントマーカ等もこの修正液マーカと同様な構成であ
り、同様の問題点がある。さらに、その他の筆記具につ
いても上記と同様な問題点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、その第1の目的は、インク貯
溜室からペン先にインクを供給する通路内を確実に攪拌
することができる筆記具を提供するものである。また、
第2の目的は、上記のようなキヤップ加圧形の筆記具に
おいて、キヤップの嵌合によって圧縮された空気が筆記
具内に確実に圧入される筆記具を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクをペン
先に供給する細径のインク通路内に細径のロッド状の撹
拌体を挿入し、この撹拌体はインク貯溜室内に挿通さ
れ、このインク貯溜室内の撹拌重錘のこの撹拌体への衝
突、またはこの撹拌体に取り付けられた撹拌重錘の慣性
力により、この筆記具を振った場合にこの撹拌体が撹拌
重錘と連動してインク通路内で移動するものである。ま
た、キヤップ加圧形の筆記具においては、この撹拌体は
ペン先またはこれと連動する弁体を閉止状態に付勢する
付勢体を兼用している。
【0013】
【作用】この筆記具を振ると、上記の攪拌重錘がインク
貯溜室内で移動し、このインク貯溜室内のインクを攪拌
する。また、この攪拌重錘と連動している攪拌体がイン
ク供給通路内で移動し、このインク供給通路内のインク
を攪拌し、またこのインク供給通路内に存在している空
気が排除され、書き始めから良好な筆跡が得られる。ま
た、キヤップ加圧形の筆記具においては、キヤップを嵌
合してから筆記具を振ることにより、攪拌重錘が移動し
て付勢体を兼用した攪拌体が移動するので、上記のよう
にインク供給通路内のインクを攪拌するとともに、ペン
先または弁体を閉止する付勢力が瞬間的に開放され、キ
ヤップ内の圧縮された空気が確実に筆記具内に圧入され
る。
【0014】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1には本発明の第1の実施例を示し、このものは
ボールチップ形の修正液マーカであって、キヤップ加圧
形のものである。
【0015】図中の21はこのマーカの本体であって、
アルミ等の材料からなり、円筒状をなしている。そし
て、この本体21内はインク貯溜室22に形成され、こ
のインク貯溜室22内には修正液が収容されている。ま
た、この本体21の先端部には、ペン先ホルダ23が取
り付けられている。そして、このペン先ホルダ23の先
端にはペン先、たとえばボールチップ24が取り付けら
れている。このボールチップ24は、円筒状のボールホ
ルダ25の先端部に直径1mm程度の比較的大きい径の
ボール26が抱持されている。また、このボールホルダ
25内はインク通路27に形成され、また上記のペン先
ホルダ23内にもインク通路28が形成され、これらの
インク通路27,28を介して上記のインク貯溜室22
内に連通している。
【0016】また、上記のペン先ホルダ23にはキヤッ
プ29が嵌合され、このキヤップ29はキヤップ本体4
1と、このキヤップ本体41内に嵌合されたインナーキ
ヤップ42とから構成されている。このキヤップ本体4
1は上記のペン先ホルダ23に気密をもって嵌合するよ
うに構成され、嵌合の際に内部の空気が圧縮され、ボー
ルチップ24を介してインク貯溜室22内にこの空気を
圧入するように構成されている。上記のインナーキヤッ
プ42はゴム材料等の弾性材料で形成され、略有底円筒
状をなしている。そして、その先端部の底部の中心部に
は、さらに略有底円筒状の嵌合シール部43が形成され
ている。そして、このインナーキヤップ42は、このキ
ヤップ本体41の内周面に気密をもって嵌合されてお
り、このインナーキヤップ42によってこのキヤップ本
体41内は二つの区画に気密をもって区画されている。
そして、このキヤップ本体41をこの修正液マーカに嵌
合した場合には、上記のペン先ホルダ23の先端部がこ
のインナーキヤップ42内に嵌合され、また上記の嵌合
シール部43内にはボールチップ24の先端部分のみが
嵌合する。
【0017】また、このマーカの内部には、押圧ロッド
32およびコイル状のスプリング34が設けられ、上記
のボールチップ24のボール26を先端側に付勢し、こ
のボール26を閉止状態に付勢する。この押圧ロッド3
2はピアノ線で構成され、上記のインク貯溜室22から
上記のインク通路28,27内に挿入され、その先端は
上記のボール26に当接している。なお、この押圧ロッ
ド32は、インク通路27内のインクを攪拌する攪拌体
を兼用している。また、図6にも示すように、この押圧
ロッド32の後端部はU字状に屈曲された折曲部36に
形成され、さらにこの押圧ロッド32の後端はU字状に
屈曲されて係合部37を形成している。そして、この折
曲部36は上記のコイル状のスプリング34内に圧縮さ
れた状態で挿入嵌合され、係合部37はこのスプリング
34の前端部に係合している。また、このスプリングの
後端部は、本体21の後端壁の内面に当接し、このスプ
リング34は所定の圧縮状態となっている。したがっ
て、このスプリング34の付勢力によって、上記の押圧
ロッド32が前方に付勢され、この押圧ロッド32によ
って上記のボールチップ24のボール26が所定の押圧
力で前方に付勢され、閉止状態に維持されている。
【0018】また、このインク貯溜室22内には、攪拌
重錘31が収容されている。この攪拌重錘31は鋼等の
比重の大きい材料で形成され、中央に縦方向の孔33が
形成された略円筒状をなしている。そして、この孔33
内を貫通して上記の押圧ロッド32が挿通されている。
また、この攪拌重錘31の外径はこのインク貯溜室22
の内径よりやや小さく形成されている。したがって、こ
の攪拌重錘31がインク貯溜室22内を軸方向に移動す
ることにより、修正液はこの攪拌重錘31の外周とイン
ク貯溜室22の内面との間の隙間、および上記の孔33
を通って軸方向に流動して攪拌される。
【0019】この修正液マーカは、筆記の際の筆圧によ
って、上記のボールチップ24のボール26がスプリン
グ34の付勢力によって少し後退し、このボール26に
よる閉止が開放される。したがって、インク貯溜室22
内の圧力によって修正液がこのボールチップ24の先端
部から流出し、ボール26の転動によって所定の部分に
塗布される。
【0020】そして、このマーカを振ることにより、こ
の攪拌重錘31がインク貯溜室22内を軸方向に往復移
動し、このインク貯溜室22内の修正液を均一に攪拌す
る。なお、この実施例では、上記のペン先ホルダ23内
のインク通路28は比較的大きな径に形成されているの
で、この攪拌重錘31の移動により、このインク通路2
8内の修正液も攪拌される。そして、この攪拌重錘31
が後方向に移動して上記のスプリング34に衝突する
と、その慣性力によってこのスプリング34が短時間だ
け圧縮される。したがって、このスプリング34の圧縮
によって上記の押圧ロッド32が後退する。よって、こ
の押圧ロッド32は攪拌重錘31の移動と連動して後
退、前進を繰り返し、この押圧ロッド32の往復によっ
て上記のボールチップ24のボールホルダ25内の細径
のインク通路27内の修正液が攪拌される。したがっ
て、この部分の修正液も十分に攪拌され、書き始め等に
顔料の分離した修正液が供給されることはない。また、
この細径のインク通路27内に空気が存在していた場合
でも、この押圧ロッド32の移動により、空気が排除さ
れるので、書き始めに修正液がかすれるようなこともな
い。なお、上記の攪拌重錘31がスプリング34に衝突
してこのスプリング34が圧縮された場合に、上記の押
圧ロッド32の折曲部36の後端部がインク貯溜室22
の後端壁に当接してストッパの役目をするので、この押
圧ロッド32の往復移動の範囲は図2に示すような距離
Sに制限される。
【0021】また、上記の押圧ロッド32の前後の往復
移動の際には、上記のボール26の前方への付勢力、す
なわち閉止方向の付勢力が短時間だけ開放される。した
がって、上記のキヤップ29を嵌合した後に、このマー
カを振ることにより、上記のボール26の閉止状態が短
時間だけ間欠的に開放されるので、このキヤップ29内
の圧縮された空気が確実にインク貯溜室22内に圧入さ
れる。
【0022】次に、上記のキヤップ29の作用を図3な
いし図5を参照して詳細に説明する。図3に示すよう
に、このキヤップ29が嵌合されていない場合には、こ
のキヤップ本体41の内部は大気圧であり、インナーキ
ヤップ42で区画された区間の間には圧力差はない。し
たがって、このインナーキヤップ42は変形しておら
ず、初期の形状となっている。
【0023】次に、図4に示すように、このキヤップ2
9を嵌合すると、キヤップ本体41の後縁部内周とペン
先ホルダ23の外周面が気密をもって摺動するため、こ
のキヤップ本体41のインナーキヤップ42の右側の空
間内の空気が圧縮される。これによって、このインナー
キヤップ42の両側の区画に圧力差が発生し、この圧力
差によってこのインナーキヤップ42が弾性変形し、嵌
合シール部43の部分が先端側に移動し、またこの嵌合
シール部43の径も拡大する。したがって、このキヤッ
プ29の嵌合の際には、ボールチップ24の先端部がこ
の嵌合シール部43の内面に接触せずにこの嵌合シール
部43内に進入する。
【0024】次に、図4に示すようにこのキヤップ29
が完全に嵌合した状態では、このキヤップ本体41内で
圧縮された空気は、ボールチップ24を介してこのマー
カ内に圧入されるが、上記のインナーキヤップ42内に
圧力が残っており、このインナーキヤップ42は膨脹し
た状態である。なお、前述のように、キヤップ内の空気
がこのマーカ内に完全に圧入されない場合には、このマ
ーカを振ることにより、前述のようにボールチップ24
の閉止状態が短時間だけ開放されるので、この空気がマ
ーカ内に確実に圧入される。
【0025】次に、上記の図4の状態で放置すると、イ
ンナーキヤップ42内の空気が少しずつ漏洩し、インナ
ーキヤップ42内が大気圧と等しくなる。したがって、
図5に示すように、このインナーキヤップ42は弾性力
によって初期の形状に復元し、嵌合シール部43が後退
するとともにその径も縮小し、ボールチップ24の先端
部に密着する。
【0026】このようなキヤップ29は、インナーキヤ
ップ42の容積の小さい嵌合シール部43がボールチッ
プ24の先端部のみに密着嵌合するので、このボールチ
ップ24の先端部に付着した修正液の乾燥を確実に防止
することができる。また、このキヤップ29の嵌合の際
にはこの嵌合シール部43にはボールチップ24の先端
部がまったく接触せず、このキヤップ29を嵌合した後
にこの嵌合シール部43がボールチップ24の先端部に
徐々に密着する。したがって、この嵌合シール部43が
磨耗、変形したり、またこの嵌合シール部43に修正液
等が付着することがなく、耐久性が高く、またシール作
用も確実である。また、温度膨脹等により、マーカのイ
ンク貯溜室内の空気が膨脹し、内圧がキヤップ29の嵌
合で圧縮する空気の圧力より高くなっているような場合
でも、キヤップ29の嵌合の際にボールチップ24のボ
ール26がこの嵌合シール部43に接触して閉止状態が
不所望に開放され、内圧によって修正液が吹き出す等の
不具合も防止することができる。
【0027】なお、このキヤップ29は、キヤップ本体
41の先端側部に通気孔を形成し、このインナーキヤッ
プ42で区画される先端側の区画内を大気に連通させて
もよい。また、上記のキヤップ本体41は上記のような
構造のものには限定されず、用は筆記具本体に気密をも
って嵌合し、かつペン先の機械的な保護をなすようなも
のであればどのような構造のものでもよい。また、イン
ナーキヤップも、嵌合の際の圧力差によって変形し、そ
の嵌合シール部がペン先と接触することなくその先端部
の周囲に嵌合し、その後の空気の漏洩によって圧力差が
なくなると弾性的に復元してペン先の先端部に密着嵌合
するものであれば、どのような構成のものでもよい。
【0028】また、図7にはこの修正液マーカのボール
チップ24の先端部分と押圧ロッド32の先端部分を拡
大して示す。上記のボール26はボールホルダ25の先
端部にリップ部51によって抱持されている。また、こ
のボール26の後方には約90°の円錐形の着座面52
が形成されている。さらに、上記の押圧ロッド32の先
端面には、約90°の円錐形のテーパ面52が形成され
ている。そして、この押圧ロッド32の先端のテーパ面
53は、上記の着座面52に着座するように構成されて
いる。また、このテーパ面53の先端部分は、上記の着
座面52よりさらに前方側に突出し、上記のボール26
に当接し、このボール26を前方に付勢してリップ部5
1に押圧し、このボールチップ24の閉止状態を維持し
ている。
【0029】筆記の際には、筆圧によってボール26が
押圧ロッド32の付勢力に抗してわずかに後退し、リッ
プ部51との間に隙間が形成され、押圧ロッド32のテ
ーパ面53が着座面52から離れる。したがって、イン
ク貯溜室内の圧力によって修正液が流出し、ボール26
の転動によって所定の部分に塗布される。また、上記の
リップ部51が磨耗または変形してボール26が脱落し
た場合には、上記の押圧ロッド32のテーパ面53が着
座面52に着座して修正液の流れを遮断するので、内圧
によって多量の修正液が噴出するのを防止する。
【0030】なお、本発明は上記の実施例には限定され
ない。たとえば、図8には本発明の第2の実施例を示
す。このものは、ペイントマーカ等、ペン先としてフエ
ルトチップを備えた筆記具である。すなわち、この筆記
具のペン先24aは、ホルダ60と弁体61を備えてお
り、この弁体61の先端部にはテーパ面64が形成さ
れ、ホルダ60に形成された着座面65に着座してい
る。また、この弁体61の先端部にはフエルトチップ6
2が取り付けられている。また、このフエルトチップ6
2の外周とホルダ60の内周面との間には隙間が形成さ
れ、この部分が含み63として形成されている。そし
て、上記の弁体61には押圧ロッド32の先端部が軸方
向に移動自在に取り付けられている。なお、この実施例
のものは、上記の点以外は前記の第1の実施例と同様の
構成である。このものは、このマーカを振って攪拌重錘
を移動させると、上記の押圧ロッド32が移動し、イン
ク通路66内のインクを攪拌する。また、弁体61が瞬
間的に開放されるので、キヤップ加圧形の場合にキヤッ
プの嵌合で圧縮された空気が確実に内部に圧入される。
なお、上記の実施例では、押圧ロッド32と弁体61と
を一体的に取り付けておき、押圧ロッドとともに弁体も
移動するように構成してもよい。
【0031】また、図9には本発明の第3の実施例を示
す。このものは、ピアノ線等の材料で押圧ロッド32a
とスプリング34とを一体的に形成したものである。ま
た、図10には本発明の第4の実施例を示す。このもの
は、攪拌重錘31bの前端部に押圧ロッド32bの後端
部を取り付け、またこの攪拌重錘31bの後端部に盲孔
33bを形成し、ここにスプリング34bを挿入したも
のである。
【0032】なお、上記の第3および第4の実施例のも
のは、上記の点以外は前記の第1または第2の実施例と
同様な構成である。さらに、本発明は上記の各実施例に
も限定されない。たとえば、本発明はキヤップ加圧形の
筆記具には限定されず、その他の筆記具にも適用が可能
である。また、本発明は修正液マーカ、ペイントマーカ
には限定されず、ネイルマーカ、ホワイトボードマー
カ、その他の筆記具にも適用できるものである。
【0033】
【発明の効果】上述のごとく本発明は、この筆記具を振
ると、攪拌体がインク供給通路内で移動し、このインク
供給通路内のインクを攪拌し、またこのインク供給通路
内に存在している空気が排除され、書き始めから良好な
筆跡が得られる。また、キヤップ加圧形の筆記具におい
ては、キヤップを嵌合してから筆記具を振ることによ
り、攪拌重錘が移動して付勢体を兼用した攪拌体が移動
するので、上記のようにインク供給通路内のインクを攪
拌するとともに、ペン先または弁体を閉止する付勢力が
瞬間的に開放され、キヤップ内の圧縮された空気が確実
に筆記具内に圧入される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の修正液マーカの縦断面図
【図2】本発明の第1の実施例の修正液マーカの縦断面
【図3】キヤップの部分を拡大した縦断面図
【図4】キヤップの部分を拡大して別の状態の縦断面図
【図5】キヤップの部分を拡大したさらに別の状態の縦
断面図
【図6】押圧ロッドのスプリングの構成を示す図
【図7】ボールチップの部分を拡大した縦断面図
【図8】第2の実施例のペン先部分の縦断面図
【図9】第3の実施例の押圧ロッドとスプリングの部分
の縦断面図
【図10】第4の実施例の押圧ロッドとスプリングの部
分の縦断面図
【符号の説明】
22…インク貯溜室 24…ボールチップ 26…ボール 27…インク通路 28…インク通路 31…攪拌重錘 32…押圧ロッド 34…スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B43L 19/00 B43K 8/02 Z

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記具の本体と、この本体内に形成され
    液体状のインクを直接貯溜するインク貯溜室と、上記の
    本体の先端部に形成されたペン先と、上記のインク貯溜
    室内のインクを上記のペン先に供給する細径のインク通
    路と、このインク通路内に挿通されるとともに上記のイ
    ンク貯溜室内に挿通され上記のインク貯溜室内で移動可
    能な細径のロッド状の撹拌体と、この撹拌体を上記のペ
    ン先側に付勢するスプリングと、上記のインク貯溜室内
    に収容されこの筆記具を振ることによってこのインク貯
    溜室内を移動してこのインク貯溜室内のインクを撹拌す
    るとともに上記の撹拌体または上記のスプリングに衝突
    してこの撹拌体を上記のインク通路内で移動させこのイ
    ンク通路内のインクを撹拌する撹拌重錘とを具備したこ
    とを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 筆記具の本体と、この本体内に形成され
    液体状のインクを直接貯溜するインク貯溜室と、上記の
    本体の先端部に形成されたペン先と、上記のインク貯溜
    室内のインクを上記のペン先に供給する細径のインク通
    路と、このインク通路内に挿通されるとともに上記のイ
    ンク貯溜室内に挿通され上記のインク貯溜室内で移動可
    能な細径のロッド状の撹拌体と、この撹拌体を上記のペ
    ン先側に付勢するスプリングと、上記のインク貯溜室内
    に収容されるとともに上記の撹拌体に取り付けられこの
    筆記具を振ることによって慣性力により上記のスプリン
    グの付勢力に抗してこのインク貯溜室内を移動してこの
    インク貯溜室内のインクを撹拌するとともに上記の撹拌
    体を上記のインク通路内で移動させこのインク通路内の
    インクを撹拌する撹拌重錘とを具備したことを特徴とす
    る筆記具。
  3. 【請求項3】 前記の本体の先端部にはキヤップが気密
    をもって嵌合されこのキヤップの嵌合によりこのキヤッ
    プ内の空気が前記のペン先を介して前記のインク貯溜室
    内に圧入され、筆記の際の筆圧で前記のペン先または弁
    体の閉止状態が開放されて上記のインク貯溜室内の圧力
    によってインクがこのペン先に供給されるキヤップ加圧
    形の筆記具において、前記の撹拌体は前記のペン先また
    は弁体を閉止状態に付勢する付勢体を兼用しており、前
    記の撹拌重錘の移動により上記の撹拌体を兼用する付勢
    体が移動し、前記のペン先または弁体の閉止状態を短時
    間だけ開放することを特徴とする請求項1または2の筆
    記具。
  4. 【請求項4】 前記のペン先はボールチップであり、前
    記の撹拌体を兼用する付勢体は細径の押圧ロッドであ
    り、この押圧ロッドの先端部は前記のインク通路内に挿
    入されてその先端は前記のボールチップのボールに当接
    しており、またこの押圧ロッドの後端部にはスプリング
    が設けられ、このスプリングによって前記の押圧ロッド
    が付勢されて上記のボールを前方に付勢してこのボール
    チップを閉止状態に付勢し、また前記の撹拌重錘はその
    移動によって上記のスプリングによる上記のボールの付
    勢を開放するものであることを特徴とする請求項1また
    は2の筆記具。
  5. 【請求項5】 前記のペン先には弁体が設けられてお
    り、前記の撹拌体を兼用する付勢体は細径の押圧ロッド
    であり、この押圧ロッドの先端部は前記のインク通路内
    に挿入されてその先端は上記の弁体に当接しており、ま
    たこの押圧ロッドの後端部にはスプリングが設けられ、
    このスプリングによって上記の押圧ロッドが付勢されて
    上記の弁体を前方に付勢してこの弁体を閉止状態に付勢
    し、また前記の撹拌重錘はその移動によって上記のスプ
    リングによる上記の弁体の付勢を開放するものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2の筆記具。
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