JP4155079B2 - 塗布具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイライナーやマニキュアなどの化粧具、ボールペンなどの筆記具や修正液を収容した修正具など、タンク内に収容される吐出用液体と、この液体を加圧可能な加圧操作手段との間に弁機構を配置してなる塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンク内に収容される液体を加圧する手段として、ピストンが摺動自在に配置されたシリンダ室を有し、圧縮空気をタンク内に送りこむものが知られている。このタンク内に送りこまれた圧縮空気をある圧力に維持するために、液体と加圧操作手段との間に弁機構を配置したものとして、コイルスプリングによって後方に付勢された球状の弁体を有するもの(特許文献1参照)、Oリング状の弾性材料を介在させたもの(特許文献2参照)などがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−28921号公報(第3頁左欄第8行〜第3項右欄11行)
【特許文献2】
特開2000−279871号公報(第2頁右欄第20行〜36行)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術に示されているものは、液剤が加圧されているため、塗布器を上向きにしても塗布することができると言った利点がある。しかし、加圧する度合いを見極めることは困難であり、例えば、ノックを繰り返し行った場合、液剤収容部の圧力を高め過ぎてしまい、筆記中に液剤が大量に吐出し紙面を汚してしまったり、また、弁体によって封止はされているものの、非筆記時においては徐々にチップ先端側のボールとチップの隙間から液剤が吐出してしまい、その結果、衣服やペンケース、或いは、キャップが付属している塗布具にあっては、そのキャップの内面などを汚してしまっていた。弾性材料の弾力性を利用した弁であれば、ある程度の双方向の圧力に対して通孔を開放することができるので、過加圧状態となってしまっても圧縮空気を自身で逃がすことができ過加圧状態の緩和が可能であるが、弾性材料の物理特性に起因する弾力性や部材の厚みにのみの調整では、単に弱い力で開放する弁となってしまい、本来達成したい加圧状態のある程度の維持や微妙な圧力変化に対して相応の少ない開放といったコントロールが難しいものであった。また、弁の強度や耐久性にも悪影響を及ぼすことが懸念されるものであった。
【0005】
本発明は、塗布液タンク内の圧力を適切に調整できて塗布液の吐出が安定した塗布具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、タンク内に収容される吐出用液体と、この液体を圧縮空気によって加圧可能な加圧操作手段との間に弁機構を配置してなる塗布具において、前記弁機構は、スリット状通路を形成したゴム状弾性体からなる弾性弁体とすると共に、スリット状通路が閉塞した状態における、スリット状通路の開口縁と直交する面による当該弾性弁体のスリット状通路を介して分割される二つの部分の断面積が異なる部分を有する塗布具を要旨とする。
【0007】
【作用】
圧力を受けると開放し圧力が解除されると閉塞する弾性弁体の、空気の通り道であるスリット状通路を介して左右の部位が非対称に作動する部分を形成する。即ち、スリット状通路の閉塞状態において接触する対峙したスリット状通路の内壁部分が、互いに接触するための予定地点に到達する時間を微妙に異ならせることによって、液を収容するタンク内が必要以上に過加圧状態となったときに速やかに余剰空気を開放することができる。
【0008】
【実施例】
以下、図面に基づき一例について説明する。
図1に示したものは、内容液体として修正液を収容した修正具を想定したものである。インキタンクとなる本体1の内部には修正液2が自由状態で収容されており、本体1の先端にはボール3が回転自在に抱持されたボールホルダー4が接続されている。ボール3はコイルスプリングにて前方付勢されており、ボールホルダー4の内縁に液密に当接して液の吐出を制御する弁として機能している。本体1内の修正液は水を主媒体とし、酸化チタン等の白色顔料を分散したものであるが、この水性修正液2の後端界面に接触してポリブテンなどの有機媒体を主成分とした高粘度流体組成物である逆流防止体組成物5が配置されている。逆流防止体組成物5は、高粘度であるため修正液2が後方移動しようとした際の移動規制をし得、修正液2の逆流を防止する役割を担っているが、修正液2の溶剤の揮発を抑制する役割も果たしている。この逆流防止体組成物5は修正液2が消費され、修正液の界面が前方に移動していくに従って移動する。参照符号6で示したものは、逆流防止体組成物5に浸漬された合成樹脂射出成形品の有底筒状のフロートであり、逆流防止体組成物5の存在部分として本体1の内壁との隙間を極小として逆流防止機能が最大限発揮されるよう援助するものであり、インキ消費に伴って逆流防止剤組成物5と共に前進する。また、万一逆流防止体組成物5が後方移動するようなことがあっても、外界へ続く路を塞ぎ、極力液洩れとならないようになすものである。
【0009】
本体1の後端には操作冠7が前後動可能に取り付けられており、本体1の後部内壁と気密形成部材であるOリング8によって圧縮空気を前述の逆流防止剤組成物5の後部に送り込み修正液2を後方から押圧することが可能となっている。尚、操作冠7はコイルスプリング9にて後方付勢されており、手などによる前方移動操作が解除されると操作冠7を元の無操作状態の位置に戻すものである。この際、Oリング8は本体1の後端内壁に形成された外界と通じる溝10に達し、逆流防止体組成物5よりも後方の空間が溝10を介して流通可能となり加圧状態を解除するようなされている。
【0010】
逆流防止体組成物5(及びフロート6)と操作冠7との間には弾性弁体11が配置固定されている。弾性弁体11は圧力がかかっていない状態及び特定の圧力までは閉塞されているスリット状の通孔11cを有しており、本体1内の当該弾性弁体11よりも修正液が収容されている側の部屋の圧力を修正液が吐出されるまでといったある程度の時間維持するものである。通常の使用のされ方であれば、修正液を吐出したいときに操作冠7を操作して圧縮空気を本体1の当該弾性弁体11よりも修正液が収容されている側の部屋に送り該部分を加圧された状態として、その後すぐにペン先であるボールペンチップを紙面等の被塗布面に押しつけてボール3を後方移動させ液を吐出させる。弾性弁体11は、これまでの時間分修正液に対する押圧力を維持していれば足りる。必要な量の液を吐出した以降の加圧状態の維持は液洩れやボールペンチップでの液の固形分の目詰まりなどとなる可能性があるので極力抑制されるべきである。
【0011】
図2に弾性弁体11の部品を示す一部切り欠き斜視図を示す。シリコンゴム製である弾性弁体11は本体1に対する固定部11aに対して液側に凸の有底筒状を有しており、底部分にあたる盤状部11bにスリット状の通孔11cを有している。盤状部11は対峙する短片が外側に膨らんだような曲線を有する略長方形状を有しており、固定部11aの領域に対して小さい面積となっていて両者を結ぶ稜線となる側壁部分は液側に縮径する方向に傾斜している。操作冠7側からの圧力に対しては積極的に通孔11cが開きやすく、液側からの圧力に対しては通孔11cが比較的開き難いようになすためである。
【0012】
液側(図2の矢印I側から)見た図である図3(a)に示すように、通孔11cは盤状部11bの長辺に対して傾斜した方向に一文字状に形成されている。通孔11cの中心(本例では弾性弁体11の中心でもある)からずらした位置であって、通孔11cのスリット方向に垂直な方向の面(II−II’線方向)で切断したときの断面図である図3(b)に示すように、見かけ上通孔11cで分割される部分の断面積が異なるようにするためである。即ち、圧力を受けて通孔11cが開放されるときにスリットが乗った方向の直線を対称軸とした鏡像的動作で開閉が行われるのではなく、部材の体積がスリットが乗った方向の直線を境にして偏りを持つようにして通孔11cに対して対峙する部分の動きとずらすことにより閉塞・開放のタイミングを微妙にずらすことができ、過加圧状態が形成されにくいものである。
【0013】
図4に他の一例を示す。盤状部11bが長辺を有しないものとした場合の例として円形のものとした場合の一例である。図3(a)に想到する向きの図4(a)に示すとおり、スリット状の通孔11cは盤状部11bの円の中心からずらした位置に形成しており、図3(b)に相当する向きの図4(b)に示すとおり、断面積が偏ったものとなっているため、上述の一例と同様の効果が期待できるものである。
【0014】
図5に更に他の一例を示す。図4の一例のように盤状部11bが長辺を有しないものとした場合の例として円形のものとした場合の一例であるが、通孔11cを円の中心通過するものとした一例である。図5(b)に示すとおりスリットと対峙する部分に肉厚の異なる部分を形成することにより同様の効果をえようとするものである。
【0015】
【発明の効果】
以上より、本発明の塗布具は、内容液を吐出するための加圧操作を行う際に必要以上に大きな圧力が保持されてしまうことを極力抑制すると共に、微細な圧力に対してもこれに見合った適切な開放を行うことができる。また、材料や肉厚の調整に頼っていないので強度や耐久性にも優れたものたりえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す要部縦断面図。
【図2】部材を示す一部切り欠き斜視図。
【図3】(a)部材の他の一例を示す外観図。
(b)部材の他の一例を示す断面図。
【図4】(a)部材の他の一例を示す外観図。
(b)部材の他の一例を示す断面図。
【図5】(a)部材の他の一例を示す外観図。
(b)部材の他の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 本体
2 修正液
3 ボール
4 ボールホルダー
5 逆流防止体組成物
6 フロート
7 操作冠
8 Oリング
9 コイルスプリング
10 溝
11 弾性弁体
11a 固定部
11b 盤状部
11c 通孔

Claims (2)

  1. タンク内に収容される吐出用液体と、この液体を圧縮空気によって加圧可能な加圧操作手段との間に弁機構を配置してなる塗布具において、前記弁機構は、スリット状通路を形成したゴム状弾性体からなる弾性弁体とすると共に、スリット状通路が閉塞した状態における、スリット状通路の開口縁と直交する面による当該弾性弁体のスリット状通路を介して分割される二つの部分の断面積が異なる部分を有する塗布具。
  2. 前記弾性弁体の前記スリット状通路を挟んで対峙する部分の肉厚が異なる請求項1に記載の塗布具。
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