JP2638325B2 - 透水性型枠によるコンクリートの打設方法 - Google Patents
透水性型枠によるコンクリートの打設方法Info
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- JP2638325B2 JP2638325B2 JP3067577A JP6757791A JP2638325B2 JP 2638325 B2 JP2638325 B2 JP 2638325B2 JP 3067577 A JP3067577 A JP 3067577A JP 6757791 A JP6757791 A JP 6757791A JP 2638325 B2 JP2638325 B2 JP 2638325B2
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- concrete
- water
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- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、透水性型枠を用いた
コンクリートの打設方法に関し、特に、この種の型枠を
用いてコンクリートを打設したときに、頂面近傍のコン
クリートの品質を改良する技術に関する。
コンクリートの打設方法に関し、特に、この種の型枠を
用いてコンクリートを打設したときに、頂面近傍のコン
クリートの品質を改良する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの打設方法の一種として、
型枠板のコンクリート打設面側に不織布などの透水性シ
ートを貼付しておく方法がある。このような打設方法に
よると、打設コンクリート中の気泡が除去され、硬化し
たコンクリート表面の美観が確保されるだけでなく、余
剰水の排出が促進され、表面強度が改善されるなどの利
点がある。
型枠板のコンクリート打設面側に不織布などの透水性シ
ートを貼付しておく方法がある。このような打設方法に
よると、打設コンクリート中の気泡が除去され、硬化し
たコンクリート表面の美観が確保されるだけでなく、余
剰水の排出が促進され、表面強度が改善されるなどの利
点がある。
【0003】このような透水性シートを用いたコンクリ
ートの打設方法では、一般的には、余剰水の排出は、透
水性シートの面方向を自然流下させることによって行っ
ていた。ところが、このような余剰水の排出には、以下
に説明する技術的課題があった。
ートの打設方法では、一般的には、余剰水の排出は、透
水性シートの面方向を自然流下させることによって行っ
ていた。ところが、このような余剰水の排出には、以下
に説明する技術的課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、吸引,押圧
などの外力によらず自然流下による余剰水の排出では、
余剰水は、型枠内に打設されたコンクリートの側圧によ
り排出される。ところが、打設されたコンクリートの頂
面近傍では、側圧がほとんど作用しないので、余剰水の
排出が充分に行われず、透水性シートによる前述した効
果が十分に発揮されていなかった。この発明は、このよ
うな従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、打設されるコンクリートのほぼ全面
に亘って透水性シートの効果が十分に発揮されるコンク
リートの打設方法を提供することにある。
などの外力によらず自然流下による余剰水の排出では、
余剰水は、型枠内に打設されたコンクリートの側圧によ
り排出される。ところが、打設されたコンクリートの頂
面近傍では、側圧がほとんど作用しないので、余剰水の
排出が充分に行われず、透水性シートによる前述した効
果が十分に発揮されていなかった。この発明は、このよ
うな従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、打設されるコンクリートのほぼ全面
に亘って透水性シートの効果が十分に発揮されるコンク
リートの打設方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、型枠のコンクリート打設面に透水性部
材を設置してコンクリートを打設する方法において、前
記型枠のコンクリート打設頂面近傍に、水平方向に連続
して設けられた外部への排水部を備えることを特徴とす
る。上記排水部は、型枠板とその上端に設けられた面木
との間に形成され、この面木にコンクリートの打設後に
振動,押し圧などの外力を加えてもよい。
に、この発明は、型枠のコンクリート打設面に透水性部
材を設置してコンクリートを打設する方法において、前
記型枠のコンクリート打設頂面近傍に、水平方向に連続
して設けられた外部への排水部を備えることを特徴とす
る。上記排水部は、型枠板とその上端に設けられた面木
との間に形成され、この面木にコンクリートの打設後に
振動,押し圧などの外力を加えてもよい。
【0006】
【作用】上記構成のコンクリートの打設方法によれば、
透水性部材が設置された型枠のコンクリート打設頂面近
傍に水平方向に連続して設けられた外部への排水部が備
えられているので、コンクリートの側圧があまりかから
ない頂面近傍の排水が十分に行われる。
透水性部材が設置された型枠のコンクリート打設頂面近
傍に水平方向に連続して設けられた外部への排水部が備
えられているので、コンクリートの側圧があまりかから
ない頂面近傍の排水が十分に行われる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例について、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は、
この発明にかかる透水性型枠によるコンクリートの打設
方法の一実施例を示している。同図では、1が型枠の主
体をなす型枠板であり、この型枠板1のコンクリート打
設面側には、不織布などの透水性シート2が貼着などに
より設置されている。
付図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は、
この発明にかかる透水性型枠によるコンクリートの打設
方法の一実施例を示している。同図では、1が型枠の主
体をなす型枠板であり、この型枠板1のコンクリート打
設面側には、不織布などの透水性シート2が貼着などに
より設置されている。
【0008】型枠板1の上端側には、断面が略三角形状
の面木3が設置されている。この面木3は、型枠の一部
を構成するものであり、この実施例では、型枠板1の内
面よりもさらに内方に突出しており、型枠板1と分離し
た状態に設置されている。面木3の内面側にも透水性シ
ート2aが貼着されている。
の面木3が設置されている。この面木3は、型枠の一部
を構成するものであり、この実施例では、型枠板1の内
面よりもさらに内方に突出しており、型枠板1と分離し
た状態に設置されている。面木3の内面側にも透水性シ
ート2aが貼着されている。
【0009】そして、型枠板1の上端と面木3の下端と
の間に、透水性シート2,2aを挟み込むようにして水
平方向に連続する排水部4が形成されている。この排水
部4は、打設コンクリートの頂面近傍に、例えば、頂面
から10〜50cm程度の位置に設けられ、10〜20
cm程度に設けると一層効果的なものとなる。
の間に、透水性シート2,2aを挟み込むようにして水
平方向に連続する排水部4が形成されている。この排水
部4は、打設コンクリートの頂面近傍に、例えば、頂面
から10〜50cm程度の位置に設けられ、10〜20
cm程度に設けると一層効果的なものとなる。
【0010】以上のように構成された型枠内にコンクリ
ートを打設すると、コンクリート中の余剰水は、側圧が
十分にかかる部分では、その側圧により型枠板1の方向
に移動し、その後透水性シート2に沿って流下し、外部
に排出される。一方、コンクリート打設頂面の近傍にあ
って、その側圧が余りかからない部分においても、排水
部4が設けられているので、頂部付近の余剰水は排水部
4から外部に排出される。これにより、コンクリート打
設頂面近傍においても硬化したコンクリートの表面が一
様に緻密化され、強度が大きくなり、美観も確保され
る。
ートを打設すると、コンクリート中の余剰水は、側圧が
十分にかかる部分では、その側圧により型枠板1の方向
に移動し、その後透水性シート2に沿って流下し、外部
に排出される。一方、コンクリート打設頂面の近傍にあ
って、その側圧が余りかからない部分においても、排水
部4が設けられているので、頂部付近の余剰水は排水部
4から外部に排出される。これにより、コンクリート打
設頂面近傍においても硬化したコンクリートの表面が一
様に緻密化され、強度が大きくなり、美観も確保され
る。
【0011】この場合、コンクリート打設頂面付近の余
剰水をより十分に且つ早期に排出するために、コンクリ
ートの打設後に面木3の外周部分から振動や押圧などの
外力を加えても良い。
剰水をより十分に且つ早期に排出するために、コンクリ
ートの打設後に面木3の外周部分から振動や押圧などの
外力を加えても良い。
【0012】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明では、型枠板のコンクリート打設面に透水性部材
を設置してコンクリートを打設する方法において、前記
型枠のコンクリート打設頂面近傍に、水平方向に連続し
て設けられた外部への排水部を備えたので、コンクリー
トの側圧が余りかからない部分での余剰水の排出が十分
に行われ、打設したコンクリートが硬化したときに、そ
の全体の表面強度が一様に改善され、美観も確保され
る。
本発明では、型枠板のコンクリート打設面に透水性部材
を設置してコンクリートを打設する方法において、前記
型枠のコンクリート打設頂面近傍に、水平方向に連続し
て設けられた外部への排水部を備えたので、コンクリー
トの側圧が余りかからない部分での余剰水の排出が十分
に行われ、打設したコンクリートが硬化したときに、そ
の全体の表面強度が一様に改善され、美観も確保され
る。
【図1】本発明にかかるコンクリートの打設方法の一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
1型枠板 2透水性シート 3面木 4排水部
Claims (2)
- 【請求項1】 型枠板のコンクリート打設面に透水性部
材を設置してコンクリートを打設する方法において、前
記型枠のコンクリート打設頂面近傍に、水平方向に連続
して設けられた外部への排水部を備えることを特徴とす
る透水性型枠によるコンクリートの打設方法。 - 【請求項2】 上記排水部は、型枠板とその上端に設け
られた面木との間に形成され、この面木にコンクリート
の打設後に振動,押し圧などの外力を加えることを特徴
とする請求項1に記載の透水性型枠によるコンクリート
の打設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067577A JP2638325B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 透水性型枠によるコンクリートの打設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067577A JP2638325B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 透水性型枠によるコンクリートの打設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04281957A JPH04281957A (ja) | 1992-10-07 |
JP2638325B2 true JP2638325B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=13348930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3067577A Expired - Lifetime JP2638325B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 透水性型枠によるコンクリートの打設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2638325B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7017536B2 (ja) * | 2019-03-05 | 2022-02-08 | 協立エンジ株式会社 | シート状型枠資材 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0647874B2 (ja) * | 1987-12-04 | 1994-06-22 | 株式会社熊谷組 | 堰板の表面形成用織物 |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP3067577A patent/JP2638325B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04281957A (ja) | 1992-10-07 |
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