JP2638172B2 - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP2638172B2 JP33558488A JP33558488A JP2638172B2 JP 2638172 B2 JP2638172 B2 JP 2638172B2 JP 33558488 A JP33558488 A JP 33558488A JP 33558488 A JP33558488 A JP 33558488A JP 2638172 B2 JP2638172 B2 JP 2638172B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は製紙工場において製造された原紙、ウエブに
塗液を塗工して塗被加工を施すための塗工装置に関する
ものである。
[従来の技術] 製紙工場で製造された紙は、そのままの形で直ちに使
用されることは少なく、それを原紙として更に加工を施
すことにより所要の目的に適合する加工紙とする場合が
多い。その加工紙の1つとして印刷用紙等として使用で
きるように原紙の表面に塗液を塗工(塗被)させてなる
塗被紙と称せられるものがある。
かかる塗被紙を製作するための従来の塗工装置の一つ
として、いわゆるブレードコータがある。ブレードコー
タは、原紙の表面に塗工された塗液をブレードにより掻
き取ることによって塗液面の計量化を図るようにしたも
のである。
しかし、上記ブレードコータの場合には、ブレードの
背後に、紙面から脱落した繊維等が付着するため、紙の
表面にストリーク(筋)が発生することがあり、又、ブ
レードが摩耗し易いため、ブレードを頻繁に交換しなけ
ればならない問題があった。
そのため、近年、上記ブレードコータの有する問題点
がないものとして、細いスリットを通して塗液をカーテ
ン状に噴出させるようにするカーテンコーティング方式
の塗工装置が考え出された。第3図はその一例を示すも
ので、半円筒状の内孔部を長手方向に有し、該内孔部を
液溜部cとするヘッダーaに、上記液溜部cに連通する
塗液供給部bを設けると共に、上記液溜部cの直線部
(非円弧面)の延長線上に位置するように狭細なスリッ
トノズルdを上記ヘッダーaのほぼ全長にわたるように
設け、上記ヘッダーaを加工すべき原紙の幅方向にセッ
トし、液溜部c内に供給された塗液をスリットノズルd
から薄膜状に噴出させることにより原紙の表面に均一に
塗工できるもうにしてある。
上記カーテンコーティング方式の塗工装置は、液溜部
cからスリットノズルdを通されるときに塗液の均斉化
が行われ、且つスリットノズルdの隙間によって塗液の
計量が行われるので、原紙に対しスリットノズルd部を
接触させないで塗工でき、原紙に傷をつけることがな
く、且つブレードの如き掻き取り具も不要である。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記カーテンコーティング方式の塗工装置
においては、塗工終了後、あるいは塗工作業を中断した
とき等で内部に塗液が残っていた場合に該塗液の固まり
や異物が液溜部c内のスリットノズル入口部に付着した
場合、あるいはスリットノズル内に付着して詰った場
合、噴出膜に割れが生じて塗工不能となり易い。そのた
め、洗浄する必要があるが、スリットノズルd内の詰り
については、スリットノズルdの先端から棒等を挿入し
て掻き取り操作を行うことにより上記スリットノズルd
内を清掃することはできる。しかし、液溜部cの内壁、
特にスリットノズルdの入口部に、eに如く異物が付着
した場合にも噴出膜が割れるので洗浄が必要であるが、
この部分の異物eは上記掻き取り操作用の棒では除去で
きないので、洗浄水を流しているが、完全に除去できな
い問題があり、特に、スリットノズルdの隙間が狭くな
るほど洗浄作業も困難であった。
そこで、本発明は、従来除去が困難であった液溜部の
内壁からスリットノズルに至る間に付着した異物や塗液
自身の固まりも容易且つ確実に清掃できるようにしよう
とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するために、ヘッダー内に
紙幅方向に延びる円筒空間を形成し、該円筒空間を半割
り状に分割して、一方の空間を、塗液供給管路と接続す
る液溜部とし、且つ、他方の空間を、清掃部材収納部と
して、該清掃部材収納部に上記円筒空間の内壁に沿って
回転できる大きさとした液溜部用清掃部材を回転自在に
収納すると共に、上記液溜部と清掃部材収納部の境界部
に紙幅方向に一連のスリットノズルを設け、更に上記清
掃部材に、洗浄水の流路と、上記液溜部の内壁、スリッ
トノズル入口部、へ向けて洗浄水を噴射するための洗浄
水噴射孔を設けてなる構成とする。
[作用] 清掃部材を円筒空間の内壁に沿わせて回転させると、
清掃部材により液溜部の内壁に付着している異物を掻き
取ることができる。又、液溜部用の洗浄水噴射孔より噴
射される洗浄水によって液溜部の内壁が洗浄され、更に
スリットノズル用の洗浄水噴射孔より噴射される洗浄水
によってスリットノズルの入口部及びスリットノズル内
が洗浄されることになる。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示すもので、
内部に紙幅方向に延びるように円筒空間2を形成したヘ
ッダー1を、上記円筒空間2の軸心を通る鉛直面で左右
に2分して、一方(第2図の右側)のヘッダー部1aの内
部に形成される半円筒状の空間を、塗液供給管路5と接
続された液溜部3とすると共に、他方(第2図の左側)
のヘッダー部1bの内部に形成される半円筒状の空間を、
上記液溜部3を清掃するための清掃部材6を収納してお
く清掃部材収納部4とし、且つ上記液溜部3と清掃部材
収納部4の境界部分の下方に、塗液噴出膜7を形成する
ための狭細なスリットノズル8を紙幅方向に一連に設け
る。
上記清掃部材6は、上記円筒空間2の内面を摺動して
回転するもので、非清掃作業時は液溜部3側へ出張るこ
とがないよう円筒空間2の軸心を通る平面部6aを片面に
有すると共に、円筒空間2の周壁面に沿う周面部6bを有
し且つ該周面部6bの一部に切欠部6cを設けて、断面薄肉
状とし、更に円筒空間2の軸心部に位置する両端の支軸
部6dをヘッダー1に回転自在に支持させ、一方の支軸部
6dの端に取り付けたハンドル9を操作することにより支
軸部6dを支点として清掃部材6を円筒空間2の内壁に沿
い回転させられるようにし、又、ハンドル9の位置を所
定位置に固定することにより清掃部材6が第2図に示す
如く収納部4内に収納され、上記液溜部3の空間を阻害
することがないようにしてある。
又、上記清掃部材6には、収納部4への収納状態にお
ける上部位置に、軸心方向に延びる流路11aを設けて、
該流路11aに連通させて主として液溜部3の内壁面を洗
浄させるための多数の洗浄水噴射孔10aを各々平面部6a
に開口させると共に、収納状態における下部位置にも軸
心方向に延びる流路11bを設けて、清掃部材6の下端縁
部が液溜部3内へ入り込んだ姿勢のときにスリットノズ
ル8の入口部に対向して該スリットノズル入口部を洗浄
させるようにするための多数の洗浄水噴射孔10bを上記
流路11bに連通させて各々周面部6bに開口させ、且つ上
記各洗浄水噴射孔6aに連通させた流路11aと、各洗浄水
噴射孔10bに連通させた流路11bとを、外部より支軸部6d
を通して清掃部材6の内部に導設した洗浄水供給管路12
にそれぞれ連通路12a,12bを介して接続し、更に上記流
路11bには、切欠部6cに開口する多数の洗浄水流出孔10c
を設ける。
なお、第1図において、13は塗液を塗工させる原紙、
14は噴出された塗液や洗浄水を受けるため原紙13の通過
ラインを挟んでヘッダー1の下方に配置した水液回収タ
ンク、15は塗液循環管、16は洗浄水排出管を示す。
塗工作業を行う場合には、清掃部材6は第2図の実線
で示す如く、清掃部材収納部4に収納させた状態にして
平面部6aが円筒空間2の軸心を通る鉛直前に合致してい
る状態にしておく。かかる状態において、塗液供給管路
5よりヘッダー1内に塗液が供給されると、塗液は液溜
部3内に一旦溜められた後、自重又は所定の圧力でスリ
ットノズル8から紙幅方向に均一な厚みを有する塗液噴
出膜7となって流下させられ、原紙13の表面に塗工され
て塗被紙として加工されることになる。
上記のようにして塗工作業を行っているときに、スリ
ットノズル8内や液溜部3のスリットノズル入口部等に
異物や塗液自身の固まりが付着して来ると、塗液噴出膜
7が乱れて来るので、清掃する必要があるが、かかる清
掃の必要が生じた場合には、液溜部3内の塗液を排出し
た状態で、清掃部材6の一方の支軸部6dに取り付けてあ
るハンドル9のロックを解除して該ハンドル9を回転さ
せる。この場合、ハンドル9を1回転させると、清掃部
材6は支軸部6dを支点として円筒空間2内を回転させら
れるので、液溜部3の内面は清掃部材6の周面部6bが摺
動させられることによって清掃させられる。液溜部3の
スリットノズル入口部に付着している異物を除去すると
きは、清掃部材6を所要角度往復動させることにより清
掃部材6周面部6bのエッジにて異物を掻き取ることがで
きる。このとき、洗浄水供給管路12を通して清掃部材6
内に洗浄水を供給すると、洗浄水は連通路12a、流路11a
を通って洗浄水噴射孔10aへ導かれて液溜部3の内壁へ
向けて噴射されることにより液溜部3の内壁の洗浄作用
が行われると同時に、洗浄水は連通路12bから流路11b側
へも流れ、清掃部材6が第2図の二点鎖線で示す位置に
あるときに洗浄水噴射孔10bがスリットノズル8の入口
部に対応させられて開口するため、該洗浄水噴射孔10b
からスリットノズル8の入口部へ向けて洗浄水が噴射さ
せられ、清掃部材6で掻き取られて異物が除去された後
のスリットノズル入口部の洗浄を行うことができる。
又、これら各洗浄水噴射孔10a,10bによる洗浄作業にお
いて、流路11b側へ供給された洗浄水は洗浄水流出口10c
を通り清掃部材6の切欠部6c内に一旦溜められ、溜めら
れることにより圧力が高められた洗浄水が、洗浄水噴射
孔10b、更には流路11b,11aを介して洗浄水噴射孔10aへ
それぞれ送られるので、各洗浄水噴射孔10a,10bからは
軸心方向の各部において均一な圧力で洗浄水が噴射され
ることになり、このため、液溜部3の内壁及びスリット
ノズル8の入口部を軸心方向に亘り満遍無く洗浄するこ
とができる。
なお、本発明は上記実施例にのみ限定されるものでは
なく、たとえば、清掃部材6を軸心方向へ移動できるよ
うに構成しておき、清掃作業時に、清掃部材6を軸心方
向へオシレートする操作を併用できるようにしてもよ
く、又、実施例では、ヘッダー1を原紙13の通紙ライン
の上方に配して塗液を下方へ噴出させる場合を示した
が、ヘッダー1を通紙ラインの下方に配して塗液を上方
へ噴出させるようにしてもよく、その他本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明の塗工装置によれば、ヘッダ
ー内に収納した清掃部材を回転させることにより液溜部
の内壁に付着した異物を掻き取ることができ、又、液溜
部用の洗浄水噴射孔から噴射させる洗浄水によって液溜
部を洗浄することができると共に、スリットノズル用の
洗浄水噴射孔から噴射させる洗浄水によってスリットノ
ズルの入口部及びスリットノズル内を洗浄できるように
したので、従来清掃が困難であった部分を容易且つ確実
に清掃することができ、スリットノズルがどんなに狭細
であっても対応することができ、これにより、塗液噴出
膜に割れが発生して塗工不能になるような事態を回避す
ることができる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の塗工装置の一実施例を示す概要図、第
2図は第1図の拡大切断側面図、第3図は従来のカーテ
ンコーティング方式の塗工装置を示す概略図である。 1……ヘッダー、2……円筒空間、3……液溜部、4…
…清掃部材収納部、5……塗液供給管路、6……清掃部
材、7……塗液噴出膜、8……スリットノズル、10a,10
b……洗浄水噴射孔、11a,11b……流路、12……洗浄水供
給管路、13……原紙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッダー内に紙幅方向に延びる円筒空間を
    形成し、該円筒空間を半割り状に分割して、一方の空間
    を、塗液供給管路と接続する液溜部とし、且つ、他方の
    空間を、清掃部材収納部として、該清掃部材収納部に上
    記円筒空間の内壁に沿って回転できる大きさとした液溜
    部用清掃部材を回転自在に収納すると共に、上記液溜部
    と清掃部材収納部の境界部に紙幅方向に一連のスリット
    ノズルを設け、更に上記清掃部材に、洗浄水の流路と、
    上記液溜部の内壁、スリットノズル入口部、へ向けて洗
    浄水を噴射するための洗浄水噴射孔を設けてなることを
    特徴とする塗工装置。
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JP6491816B2 (ja) * 2014-01-09 2019-03-27 タツモ株式会社 スリットノズル洗浄装置、及びワーク用塗布装置

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