JP6491816B2 - スリットノズル洗浄装置、及びワーク用塗布装置 - Google Patents

スリットノズル洗浄装置、及びワーク用塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、塗布液をワークに塗布するスリットノズルに付着した塗布液をスクレーパで掻き取って洗浄するスリットノズル洗浄装置、該スリットノズル洗浄装置を備えるワーク用塗布装置、及び該スリットノズル洗浄装置を使用したスリットノズル洗浄方法に関する。
従来、例えばガラス基板(ワーク)にレジスト液(塗布液)をスリットノズルから塗布する基板用塗布装置が知られている。基板用塗布装置は、スリットノズルのスリット方向に直交する方向にガラス基板を搬送しつつレジスト液を塗布することにより、ガラス基板上に塗布膜を形成する。ただし、基板用塗布装置は、スリットノズルがスリット方向と直交する方向に移動する場合もある。
このような基板用塗布装置において、スリットノズルの側面に付着した塗布液を取り除いて、スリットノズルを洗浄することがある。
例えば、特許文献1には、ゴムからなる平板状のスクレーパを、スリットノズルの先端及び側面に当接させながら当該スクレーパを移動させて塗布液を掻き取って除くスリットノズル洗浄機構が記載されている。
また、特許文献1には、スクレーパが吹き付けられた溶剤(レジスト液の溶剤と同種のものである。)によって洗浄される旨も記載されている。
特開2004−55607号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスクレーパ洗浄機構には、以下のような虞がある。洗浄液がスクレーパに残留した状態でスリットノズルを洗浄すると、スリットノズルの先端及び側面の塗布液が十分に取り除けないことがある。また、スリットノズルの洗浄時にスリットノズルの先端及び側面に洗浄液が付着することもある。特に、スリットノズルのうち、最初にスクレーパに当接する部分では、塗布液が残留しやすく、かつ洗浄液が付着しやすい。
スリットノズルの洗浄が不十分な状態又はスリットノズルに洗浄液が付着した状態で、ワークへの塗布液の塗布を行うと、塗布処理の初期で形成した塗布膜には、残留して経時劣化した塗布液又は洗浄液が含まれる。その結果、ワークには、均質な塗布膜が形成されなくなってしまう。
均質な塗布膜を形成するために、塗布処理の前に予備の塗布処理(プライミング処理)を行って経時劣化した塗布液等を吐出する場合であっても、スリットノズル洗浄後に残留した塗布液等を吐出しきるためには、より多くの塗布液の吐出が必要となる。また、プライミング処理を行っても、スリットノズル洗浄後に残留した塗布液等が吐出しきれない場合もある。
上述の問題は、特に表面張力(N/m)が高く又は蒸気圧(Pa)が低い洗浄液(例えば水)を用いる場合に発生しやすい。
そこで、本発明は、上述の従来の問題に鑑みてなされたものであり、スリットノズルの洗浄において信頼性をより高めたスリットノズル洗浄装置、該スリットノズル洗浄装置を備えたワーク用塗布装置、及び該スリットノズル洗浄装置を使用したスリットノズル洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明は、塗布液をワークに塗布するスリットノズルを洗浄するスリットノズル洗浄装置であって、前記スリットノズルに付着した前記塗布液を掻き取るスクレーパと、前記スクレーパを前記スリットノズルの側面に当接させたまま、該スリットノズルのスリット方向に該スクレーパを移動させる移動機構と、前記スクレーパに洗浄液を吹き付けて前記塗布液を取り除く洗浄機構と、前記スクレーパに付着した前記洗浄液を乾燥させる乾燥機構と、を備える。
本発明のスリットノズル洗浄装置は、塗布液(例えば薬剤及びインク)が付着したスリットノズルの洗浄に用いたスクレーパを乾燥機構によって乾燥させる。すると、スクレーパに付着した洗浄液は、乾燥して蒸発する。従って、本発明のスリットノズル洗浄装置は、溶剤に比べて表面張力が高く又は蒸気圧が低い洗浄液(例えば水)を用いても、乾燥によってスクレーパから洗浄液を取り除くことにより、洗浄液が残留した状態で再びスリットノズルを洗浄することを防ぐことができる。
また、より具体的には、前記乾燥機構は、吹出口が形成された吹出部材を用いて、該吹出口から下方向にエアを吹き付けて前記スクレーパに付着した前記洗浄液を乾燥させてもよい。
前記乾燥機構は、温風を下方向に吹き出してスクレーパを乾燥させてもよいが、スリットノズル洗浄装置の簡素化のために単に常温のエアを下方向に吹き出すだけであってもよい。
また、前記洗浄機構は、前記吹出部材を用いて、前記吹出口から下方向に前記洗浄液を吹き付けてもよい。
この構成では、吹出部材の吹出口は、洗浄液とエアとを吹出す。すなわち、乾燥のためにスクレーパを移動させる必要が無い。従って、この構成は、スクレーパの移動を最小限に抑え、かつスリットノズル洗浄装置の構成を簡素化できる。
また、前記移動機構は、乾燥位置において前記スクレーパを通過させ、前記乾燥機構は、前記スクレーパが前記乾燥位置を通過している間に、前記エアを吹き付けてもよい。
これにより、乾燥機構は、スクレーパ全体にエアを吹き付けることができ、洗浄液を取り除くことができる。
また、前記移動機構は、前記乾燥位置で前記スクレーパを往復移動させ、前記乾燥位置において前記スクレーパを一時停止させ、前記乾燥機構は、前記スクレーパが前記乾燥位置において一時停止している間に、該スクレーパの前記スリットノズルの側面との当接部分に前記エアを吹き付けてもよい。
この構成では、乾燥機構は、スクレーパの乾燥位置の通過中にスクレーパ全体から洗浄液を取り除くことに加えて、スクレーパの乾燥位置における一時停止中にスリットノズルの側面に洗浄液を付着させる虞が大きい当接部分にエアを吹き付ける。これにより、スクレーパに残留する洗浄液は、より確実に乾燥して蒸発する。
また、本発明は、スリットノズル洗浄装置に限らず、スリットノズル洗浄装置と、前記ワークと前記スリットノズルとを相対的に移動させる搬送機構と、前記スリットノズルから前記塗布液を供給する塗布液供給機構と、を備えたワーク用塗布装置であってもよい。
また、本発明は、塗布液をワークに塗布するスリットノズルを洗浄するスリットノズル洗浄方法であってもよく、当該スリットノズル洗浄方法は、前記スリットノズルの側面に付着した塗布液をスクレーパで掻き取るノズル洗浄ステップと、前記塗布液が付着した前記スクレーパを洗浄する洗浄ステップと、前記洗浄されたスクレーパを乾燥させる乾燥ステップと、を有する。
この発明によると、スクレーパを乾燥させて洗浄液を取り除くことにより、スリットノズルに洗浄液が付着することを防止するため、スリットノズルの洗浄の信頼性が高まる。
本実施形態に係る基板用塗布装置の上面図である。 本実施形態に係る基板用塗布装置の側面図である。 スリットノズル洗浄装置によるスクレーパ洗浄を説明するための図である。 スリットノズル洗浄装置によるスクレーパ乾燥を説明するための図である。 本実施形態に係る基板用塗布装置のコントロール部の構成の一部を示すブロック図である。 本実施形態に係る基板用塗布装置の処理を示すフローチャートである。 スクレーパ保持部材の移動の変形例を説明するための図である。 洗浄乾燥部材の変形例を説明するための図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る基板用塗布装置10は、メインフレーム1、サブフレーム2、上流側コンベア3、中間コンベア4、下流側コンベア5、スリットノズル6、スリットノズル洗浄機構7、及びコントローラ部100を備えている。
コントローラ部100は、メインフレーム1に接続されている。コントローラ部100の制御部101(図5を参照。)は、メインフレーム1及びサブフレーム2の各駆動部品の動作、スリットノズル6からの塗布液の供給、並びにスリットノズル洗浄機構7の洗浄液及びエアの吹出しを制御する。
メインフレーム1は、上面にサブフレーム2を保持している。上流側コンベア3、中間コンベア4、及び下流側コンベア5は、それぞれレール(不図示)によってメインフレーム1の上方に保持されている。また、メインフレーム1は、保持部材6Aを介してスリットノズル6を中間コンベア4の上方に保持している。
スリットノズル6は、保持部材6Aの駆動部(不図示)によって、中間コンベア4の上方の吐出位置及び退避位置の間で昇降する。退避位置は、吐出位置より上方の位置である。図2に示すように、スリットノズル6は、基板用塗布装置10を側面視すると、先端が絞り込まれた形状からなる。スリットノズル6は、当該先端で開放されたスリットからレジスト液を吐出する。ただし、スリットノズル6は、レジスト液に限らず、例えばインクを吐出してもよい。
上流側コンベア3、中間コンベア4、及び下流側コンベア5は、それぞれ複数のローラ31,41,51を備えている。ローラ31,41,51は、モータからの駆動力によって回転する。すると、上流側コンベア3、中間コンベア4、及び下流側コンベア5は、ガラス基板を上流側から下流側に向けて直線状に搬送する。ただし、基板用塗布装置10は、ガラス基板とスリットノズル6が相対的に移動すればよく、例えばガラス基板を固定してスリットノズル6をスリット方向と直交する方向に移動させる態様であっても構わない。また、ガラス基板の搬送は、コンベアではなく、ベルト又はチェーン等の機構によって実現されてもよい。さらに、基板用塗布装置10は、ガラス基板に限らず、塗布の対象となる膜状の部材(ワーク)を搬送してもよい。
スリットノズル洗浄機構7は、洗浄台70、プライミングローラ71、スクレーパ保持部材72、洗浄乾燥部材74、及び保持部材75を備えている。スリットノズル洗浄機構7とコントローラ部100との組は、本発明のスリットノズル洗浄装置に相当する。
洗浄台70は、上面が開放された箱形状であり、サブフレーム2によって保持されている。プライミングローラ71及びスクレーパ保持部材72は、洗浄台70の内部に備えられる。洗浄台70は、内部にプライミングローラ71及びスクレーパ保持部材72を備えた状態で、中間コンベア4の上方で、基板の搬送方向に平行に往復移動する。洗浄台70は、プライミング位置、スリットノズル洗浄位置、及びスクレーパ洗浄位置で停止する。
プライミングローラ71は、例えば高さ方向が基板の搬送方向と直交する方向の円柱形状である。洗浄台70がプライミング位置に位置し、かつスリットノズル6が吐出位置に位置すると、スリットノズル6は、先端63がプライミングローラ71の周面に当接する。この状態で、コントローラ部100の制御により、プライミングローラ71は回転し、かつスリットノズル6はレジスト液を吐出する。これにより、例えばスリットノズル6内の経時劣化したレジスト液は、プライミングローラ71の周面に吐出される。ただし、プライミングローラ71は、本実施形態に必須の構成ではない。
図2に示すように、スクレーパ保持部材72は、基板の搬送方向と直交する方向のガイド73に沿って洗浄台70の内部で往復移動する。図2に示すように、スクレーパ保持部材72は、基板用塗布装置10を側面視すると、上面がV字状となっている。スクレーパ保持部材72は、洗浄台70がスリットノズル洗浄位置に位置し、かつスリットノズル6が吐出位置に位置すると、V字状の上面がスリットノズル6の先端63を構成する側面61,62に近接する。
スクレーパ保持部材72は、V字状の上面に、スクレーパ76及びスクレーパ77を備えている。スクレーパ76及びスクレーパ77は、それぞれ略三角柱の形状のゴムからなる。スクレーパ76及びスクレーパ77は、それぞれ三角柱の側面(保持面)でスクレーパ保持部材72のV字状の面に保持されている。スクレーパ76及びスクレーパ77の保持面と異なる面(当接面)は、スリットノズル6の側面61、及び側面62に略当接する。
スクレーパ保持部材72は、スクレーパ76及びスクレーパ77がスリットノズル6の側面61及び側面62に当接した状態で、コントローラ部100の制御によりガイド73に沿って洗浄方向に移動する。ただし、洗浄方向は、図1に示す方向と逆方向であってもよい。
このようにスクレーパ76及びスクレーパ77が移動すると、スリットノズル6の側面61,62に付着していたレジスト液が掻き取られる。掻き取られたレジスト液は、洗浄台70の内部に一時的に溜まった後、排出される。ただし、図1及び図2に示すスクレーパ76及びスクレーパ77は例示であり、スリットノズル6の側面61,62に付着していたレジスト液を掻き取れば、どのような形状であっても構わない。
図3及び図4に示すように、洗浄乾燥部材74は、保持部材75によって洗浄台70の上方に保持されている。
洗浄乾燥部材74は、基板の搬送方向と直交する方向に長い直方体形状である。洗浄乾燥部材74は、内部に送水管741及び送風管742を備える。送水管741は洗浄液を輸送し、送風管742はエアを輸送する。
洗浄乾燥部材74の下面には、送水管741の開口部である吹出口741A(特許請求の範囲に記載の「第1の吹出口」に相当)及び送風管742の吹出口742A(特許請求の範囲に記載の「第2の吹出口」に相当)が配置されている。吹出口742Aは、基板の搬送方向と直交する方向のスリット形状である。
図3に示すように、洗浄台70がスクレーパ洗浄位置に位置し、かつスクレーパ保持部材72が洗浄位置900に位置すると、コントローラ部100の制御により吹出口741Aから洗浄液が下方向に吹出される。
図4に示すように、洗浄台70がスクレーパ洗浄位置に位置し、かつスクレーパ保持部材72が乾燥位置901に位置すると、コントローラ部100の制御により吹出口742Aからエアが鉛直下方向に吹出される。
図5に示すように、コントローラ部100は、制御部101、電磁弁102、エアコンプレッサ103、洗浄液供給タンク104、圧力調整器111,112,113、及び空気作動弁121,122を備えている。なお、図3の実線はエアの流れを示し、点線は制御部101の制御信号の流れを示し、一点破線は洗浄液の流れを示している。
エアコンプレッサ103は、制御部101からの起動指示によりモータ又はエンジンを駆動してエアを吐出する。エアコンプレッサ103から吐出されたエアは、圧力調整器111,112,113に送られる。圧力調整器111,112,113は、エアの気圧値が所定値を超えると弁を開いてエアの気圧値を所定値に保つものである。
電磁弁102は、制御部101の制御により独立に開閉する2枚の弁を備えている。圧力調整器111により調整された気圧値のエアは、電磁弁102の各弁が開くと空気作動弁121,122に送られる。空気作動弁121,122は、電磁弁102からエアが送られると、開く。
空気作動弁122が開くと、圧力調整器113で調整されたエアの気圧によって洗浄液供給タンク104から洗浄液が送水管741に送られる。空気作動弁121が開くと、圧力調整器112により気圧値が調整されたエアは、送風管742に送られる。なお、コントローラ部100は、送風管742にエアを常温のまま送るのではなく、ヒータで暖めたエアを送風管742に送ってもよい。
このような構成により、基板用塗布装置10は、吹出口741Aから洗浄液を吹き出してスクレーパ76,77を洗浄して、吹出口742Aからエアを吹き出してスクレーパ76,77を乾燥させる。より具体的には、制御部101は、以下のように動作する。
図6に示すように、まず、制御部101は、スリットノズルの洗浄が必要か否かを判定する(S1)。例えば、制御部101は、前回の塗布処理からの経過時間が10分以上であると、スリットノズルの洗浄が必要であると判定する。また、制御部101は、塗布液の交換を検知してスリットノズルの洗浄が必要であると判定してもよい。さらには、制御部101は、コントローラ部100に備えられたユーザI/Fでユーザからの操作入力を受付けることにより、スリットノズルの洗浄が必要であると判定してもよい。
制御部101は、スリットノズルの洗浄が必要であると判定すると(S1:YES)、スリットノズルの洗浄処理を行う(S2)。より具体的には、制御部101は、洗浄台70をスリットノズル洗浄位置に移動させ、かつスリットノズル6を吐出位置に下降させる。そして、制御部101は、スクレーパ保持部材72を洗浄方向に沿って移動させる。これにより、スリットノズル6の側面61,62に付着した塗布液が掻き取られる。掻き取られた塗布液は、洗浄台70の内部にたまり、一部がスクレーパ76,77の表面に残留する。その後、制御部101は、スリットノズル6を退避位置に移動させる。
制御部101は、スリットノズルの洗浄処理を行うと(S2)、ステップS3,S4の処理と、ステップS5の処理とを並列処理する。
ステップS3では、制御部101は、スクレーパの洗浄処理として、洗浄台70をスクレーパ洗浄位置に移動させ、かつスクレーパ保持部材72を移動させて洗浄位置900を通過させる。制御部101は、スクレーパ保持部材72が洗浄位置900を通過している最中に、電磁弁102を制御して吹出口741Aから洗浄液を吹き出させる。制御部101は、スクレーパ保持部材72が洗浄位置900を通過すると、洗浄液の吹き出しを停止させる。
図4に示すように、制御部101は、スクレーパの洗浄処理を行うと(S3)、スクレーパの乾燥処理として(S4)、スクレーパ保持部材72をさらに移動させて乾燥位置901を通過させる。制御部101は、スクレーパ保持部材72が乾燥位置901を通過している最中に、電磁弁102を制御して吹出口742Aからエアを吹き出させる。これにより、スクレーパ76,77は、全体的に洗浄液が吹き飛ばされる。洗浄液の一部が吹き飛ばずにスクレーパ76,77に残留したとしても、残留した洗浄液は、極少量であるため、その後自然乾燥して蒸発する。制御部101は、スクレーパ保持部材72が乾燥位置901を通過すると、洗浄液の吹き出しを停止させる。ステップS3及びステップS4の処理により、スクレーパ76,77は洗浄されて乾燥される。なお、制御部101は、スクレーパの乾燥処理後、スクレーパ保持部材72をスリットノズル6の洗浄開始位置に移動させる。
ステップS5では、制御部101は、塗布処理として、スリットノズル6を吐出位置に移動させる。そして、制御部101は、上流側コンベア3、中間コンベア4、及び下流側コンベア5のモータを駆動してガラス基板を上流から下流に搬送し、搬送タイミングに合わせて塗布液をスリットノズル6から吐出させる。なお、制御部101は、ステップS5の処理の前にプライミング処理を行ってもよい。プライミング処理では、制御部101は、洗浄台70をプライミング位置に移動させた後に、スリットノズル6から所定量の塗布液を吐出させる。
制御部101は、スリットノズルの洗浄が必要ないと判定すると(S1:NO)、塗布処理を行う(S6)。ステップS6の塗布処理は、スクレーパ76,77の洗浄及び乾燥処理(S3及びS4)と並列に処理されない点において、ステップS5の塗布処理と相違する。
以上のように、基板用塗布装置10は、スクレーパ76,77を洗浄した後に乾燥させるため、スクレーパ76,77に洗浄液が残留することを防いで、スリットノズル6の側面61,62及び先端63に洗浄液が付着することを防ぐことができる。
基板用塗布装置10は、プライミング処理を塗布処理の前に行う場合であっても、洗浄液がスリットノズル6に付着することを防ぐため、付着した洗浄液をプライミング処理により吐出しきるために多量の塗布液が必要となることがない。
また、基板用塗布装置10は、表面張力が高くかつ蒸気圧が低い水を洗浄液として用いても、スクレーパ76,77を乾燥することにより、スリットノズル6の側面61,62及び先端63に水が付着することを防ぐことができる。
また、基板用塗布装置10は、スクレーパの乾燥処理を実行しても、スクレーパの乾燥処理が塗布処理と並列に実行されるため、スリットノズル6の洗浄の信頼性を高めつつ、塗布処理速度が低下することを防ぐことが出来る。
なお、上述の例では、吹出口742Aから鉛直下方にエアが吹き出されているが、エアの吹き出し方向は鉛直下方に限らない。例えば、送風管742の吹出口742A側は、洗浄位置900側又は洗浄位置900側と反対側に傾いていてもよい。これにより、エアの吹き出し方向は、鉛直下方向から洗浄位置900側又は洗浄位置900側と反対側に傾く。その結果、基板用塗布装置10は、スクレーパ76,77が鉛直下方のエアでは届きにくい面を有していても、エアの吹き出し方向を傾斜させることにより、当該面にエアを届けて乾燥させることができる。
図7に示すように、基板用塗布装置10は、乾燥位置901を中心にスクレーパ保持部材72を往復移動させつつ、乾燥させてもよい。より具体的には、制御部101は、スクレーパ保持部材72が乾燥位置901を通過して折り返し位置902に到達すると、スクレーパ保持部材72を乾燥位置901に向けて移動させる。そして、制御部101は、乾燥位置901において、スクレーパ保持部材72を一時停止させる。制御部101は、スクレーパ保持部材72の往復移動及び乾燥位置901での一時停止中に、エアを吹き出させる。
スクレーパ76,77の全体から洗浄液が吹き飛ばされた後、スクレーパ保持部材72が乾燥位置901で一時停止することにより、スクレーパ76,77は、スリットノズル6との当接面(特にスクレーパ76の先端部76A)が集中的に乾燥される。このような乾燥処理により、基板用塗布装置10は、より確実に洗浄液がスリットノズル6の側面61,62及び先端63に付着することを防ぐことができる。
ただし、制御部101は、スクレーパ保持部材72を折り返し位置902で一度だけ折り返し移動させるに限らず、乾燥位置901を中心に折り返し位置902と洗浄位置900との間で往復させて、往復移動中に乾燥位置901で一時停止させてもよい。
図8に示すように、洗浄乾燥部材74の変形例に係る洗浄乾燥部材74Aは、スクレーパ乾燥用のエアが吹出口741Aから吹き出される点において、洗浄乾燥部材74と相違する。すなわち、吹出口741Aは、洗浄液吹出口とエア吹出口とを兼用する。
より具体的には、洗浄乾燥部材74Aは、送風管742の代わりに送風管743を備えている。送風管743は、送水管741に接続されている点において送風管742と相違する。
このような構成により、基板用塗布装置10は、1つの吹出口を備えるだけでよく、かつ乾燥処理のためだけにスクレーパ保持部材72を移動させる必要がなく、洗浄位置900においてスクレーパの洗浄及び乾燥の両方の処理を行うことができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…メインフレーム
2…サブフレーム
3…上流側コンベア
4…中間コンベア
5…下流側コンベア
6…スリットノズル
6A…保持部材
7…スリットノズル洗浄機構
10…基板用塗布装置
31,41,51…ローラ
61,62…側面
63…先端
70…洗浄台
71…プライミングローラ
72…スクレーパ保持部材
73…ガイド
74,74A…洗浄乾燥部材
75…保持部材
76,77…スクレーパ
76A…先端部
100…コントローラ部
101…制御部
102…電磁弁
103…エアコンプレッサ
104…洗浄液供給タンク
111,112,113…圧力調整器
121,122…空気作動弁
741…送水管
741A…吹出口
742,743…送風管
742A…吹出口
900…洗浄位置
901…乾燥位置
902…折り返し位置

Claims (8)

  1. スリットノズルに付着した塗布液を当該スリットノズルから掻き取るスクレーパと、
    前記スクレーパを、前記スリットノズルの側面に当接させた状態で当該スリットノズルのスリット方向について移動させる移動機構と、
    前記塗布液の掻取り後に前記スクレーパに洗浄液を吹き付けることにより、当該スクレーパから前記塗布液を取り除く洗浄機構と、
    前記洗浄機構による洗浄後に、前記洗浄液が付着した前記スクレーパを乾燥させる乾燥機構と、
    を備え、
    前記移動機構は、乾燥位置を経て前記スクレーパを往復移動させると共に、前記乾燥位置にて前記スクレーパを一時停止させ、
    前記乾燥機構は、前記スクレーパが前記乾燥位置に一時停止しているときに、前記スクレーパを乾燥させる、スリットノズル洗浄装置。
  2. 前記洗浄機構及び前記乾燥機構を保持する洗浄乾燥部材と、
    前記スリット方向と直交する方向に往復移動し、前記洗浄乾燥部材の下方位置で停止可能な洗浄台と、
    を更に備え
    前記移動機構は、前記洗浄台上で前記スクレーパを前記スリット方向に移動させ、
    前記下方位置は、当該下方位置に前記洗浄台が停止した場合に、前記洗浄機構による洗浄位置及び前記乾燥機構による乾燥位置への前記移動機構による前記スクレーパの選択的な配置が可能になる位置である、請求項1に記載のスリットノズル洗浄装置。
  3. 前記洗浄機構は、第1の吹出口から下方向に前記洗浄液を吹き付けて前記スクレーパを洗浄する、請求項1又は2に記載のスリットノズル洗浄装置。
  4. 前記乾燥機構は、第2の吹出口から下方向にエアを吹き付けて前記スクレーパを乾燥する、請求項1又は2に記載のスリットノズル洗浄装置。
  5. 前記乾燥機構は、第2の吹出口から下方向にエアを吹き付けて前記スクレーパを乾燥する、請求項3に記載のスリットノズル洗浄装置。
  6. 前記第1の吹出口が、前記第2の吹出口としても用いられる、請求項5に記載のスリットノズル洗浄装置。
  7. 前記洗浄液は水である、請求項1〜6のいずれかに記載のスリットノズル洗浄装置。
  8. スリットノズルを有し、当該スリットノズルからワークに前記塗布液を供給する塗布液供給機構と、
    前記ワークと前記スリットノズルとを相対的に移動させる搬送機構と、
    前記スリットノズルを洗浄する、請求項1〜7のいずれかに記載のスリットノズル洗浄装置と、
    を備える、ワーク用塗布装置。
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