JP2003145724A - 印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置 - Google Patents

印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置

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JP2003145724A
JP2003145724A JP2001345980A JP2001345980A JP2003145724A JP 2003145724 A JP2003145724 A JP 2003145724A JP 2001345980 A JP2001345980 A JP 2001345980A JP 2001345980 A JP2001345980 A JP 2001345980A JP 2003145724 A JP2003145724 A JP 2003145724A
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nozzle
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Shigemitsu Akase
茂光 明瀬
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Nikka KK
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Nikka KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブランケット胴を洗浄する洗浄主体に、均一
な洗浄液の噴射が可能な構造の洗浄液噴射装置を提供す
る。 【解決手段】 洗浄主体に洗浄液を含浸させる手段とし
て、洗浄液を一旦チャンバ内部に貯留してから、複数の
連絡管を通して噴射用ノズル孔を穿設したノズルヘッダ
に供給する。洗浄液はチャンバ内部にて貯留されること
によって圧力が均一になり、その後に連絡管で形成され
た細い流路を通ってノズルヘッダに流入し、噴射用ノズ
ル孔より噴霧される。また、ノズルヘッダ内部を印刷範
囲ごとに複数に仕切り、内部の容量を小さくすることも
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄液噴射装置に
係り、特にブランケット胴などのシリンダ表面を不織布
あるいはブラシ等の洗浄主体により洗浄する際に、当該
洗浄主体に洗浄液を供給するための洗浄液噴射装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機におけるブランケット
胴などの印刷機シリンダは、長時間の使用により紙粉や
インクカスなどが付着し印刷物を汚すおそれがある。こ
のため、所定の印刷枚数ごとに印刷機シリンダを洗浄す
る必要がある。公知の印刷機シリンダ洗浄装置として、
回転する印刷機シリンダに不織布を押圧することにより
払拭洗浄するものや、表面にブラシ繊維を植設した回転
ブラシを印刷機シリンダの表面に回転接触させて洗浄す
るものなどが知られている。これらの洗浄方法は、洗浄
シートあるいはブラシ等の洗浄主体を印刷機シリンダ対
し平行に設置し、これに気液を混合した洗浄液を供給管
の噴射用ノズル孔より帯状に噴霧供給した後、印刷機シ
リンダに押圧することで汚れを除去するというものであ
る。
【0003】上記した洗浄液噴射装置は、一般的に、ブ
ランケット胴の軸線と平行に、複数の噴射用ノズル孔が
一定間隔で穿設された細いパイプを配置したものであ
る。このパイプに洗浄液を空気圧によって圧送供給し、
前記噴射用ノズル孔より噴霧することにより、洗浄シー
トあるいはブラシ等の洗浄主体を湿潤させて、印刷機シ
リンダの洗浄を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし圧送供給された
洗浄液は、前記パイプの内部において圧力分布が一定に
ならず、従って個々の噴射用ノズル孔によって噴霧量が
異なるという現象が起こる。このため、前記洗浄主体に
洗浄液を均等に含浸することができず、印刷機シリンダ
の洗浄にムラが生じるという問題点があった。すなわ
ち、上述した従来の印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置で
は、パイプの一端から洗浄液を供給し、空気圧によって
各噴射用ノズル孔から噴射する構造である。そのため、
パイプ内部における洗浄液の圧力分布は、洗浄液の供給
される端部側では噴射量が多く、閉塞されている他端側
に至るにしたがって噴射量が少なくなる、いわゆる片勾
配となっていた。このため、ブラシローラまたは洗浄シ
ートに洗浄液を噴射する際に、噴射量に差異があるた
め、ブランケット胴の軸線方向全体に渡って均等に洗浄
液を噴射することができず、これによって洗浄ムラが発
生するおそれがあった。
【0005】また、印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置
は、ブラシローラまたは洗浄シートに洗浄液を含浸させ
るために、ポンプ48から送られてくる洗浄液を圧搾エ
アによってパイプに供給し、各噴射用ノズル孔から噴射
するものである。このように気液が混合することによっ
て、パイプ内部の圧力分布を一定に保つことは困難であ
り、洗浄液の噴射量にばらつきが出てしまう問題があっ
た。
【0006】本発明は上記問題点に着目し、洗浄シート
あるいはブラシ等の洗浄主体に、均一な噴射が可能な構
造の洗浄液噴射装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置は、
印刷機シリンダの汚れを除去するための洗浄主体に洗浄
液を供給する洗浄液噴射装置であって、前記洗浄主体の
周囲に配置されている板材の外側に洗浄液供給手段より
圧送された洗浄液を一旦貯溜するチャンバを設け、前記
板材の内側には前記洗浄主体へ向けられたノズルを有す
るヘッダを配置し、前記板材を挟んで前記チャンバとノ
ズルヘッダとを複数箇所で貫通連絡する連絡管により近
接状態で接続したことを特徴としている。
【0008】前記板材は前記洗浄主体の下部に配置され
ている廃液皿を用いてもよい。このとき、前記ノズルヘ
ッダは前記廃液皿の端部に形成された湾曲部の内部に配
設することも可能である。前記ノズルヘッダは内部を印
刷領域ごとに複数に仕切られた分割ヘッダとして形成さ
れ、各分割ヘッダ毎に前記連絡管により前記チャンバと
接続してもよい。すなわち、ブランケット胴に印刷用の
インクの転写される範囲で区切って洗浄液を噴霧し、洗
浄動作を行うものである。
【0009】
【作用】上記構成により、本発明に係る印刷機シリンダ
用洗浄液噴射装置は、圧送供給された洗浄液を一度チャ
ンバ内部に充填し、その後チャンバより噴射用ノズル孔
の穿設されたノズルヘッダへ連絡管の流路を通って供給
し、噴射用ノズル孔より噴射させるものである。すなわ
ち洗浄液がチャンバに圧送供給されるとき、ノズルヘッ
ダに接続されている連絡管部分が管路抵抗となる。した
がって、洗浄液は一度チャンバ内部に充満し、しかる後
に連絡管を通ってノズルヘッダへ供給される。そのため
洗浄液は、チャンバ内部に充填された時点でチャンバ内
部の圧力が均等になるものである。このとき、チャンバ
とノズルヘッダとは、印刷機シリンダを洗浄する洗浄主
体の周辺に配置された板材を両側から挟み込む状態であ
る。そのため、チャンバとノズルヘッダとを連接する連
絡管は、板材の厚みほどのごく短い長さであり、洗浄液
が流通する際の管路抵抗は、ほとんど無いものと考える
ことができる。
【0010】チャンバとノズルヘッダとを設置する板材
を廃液皿とし、当該廃液皿の一辺を湾曲させて内側にノ
ズルヘッダを配置したことにより、廃液とノズルヘッダ
から噴射される洗浄液とを分離しているものである。ま
た、噴射用ノズル孔の穿設されたノズルヘッダは、印刷
領域範囲で仕切ることにより内部容積を小さくしてい
る。これにより、ノズルヘッダ内部の圧力が均一化しや
すくなり、また印刷された領域に対して洗浄液を均等に
噴霧することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る印刷機シリ
ンダ用洗浄液噴射装置の具体的実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1は本実施の形態に係る洗浄液噴射
装置の要部斜視図であり、図2は同装置の正面図であ
る。図3は本実施の形態に係る洗浄液噴射装置が用いら
れるオフセット輪転機の概略構成図である。
【0012】図3に示すように、ブランケット胴25
は、印刷機12において印刷ウェブ14を両面から挟み
込んで印刷を為す印刷機シリンダである。インキローラ
24から版胴に塗布されたインキは、版胴からブランケ
ット胴25に転写され、さらに印刷ウェブ14に印刷さ
れる。このとき、ブランケット胴25は、印刷ウェブ1
4と直接接触することから、紙粉やインキカスなどの異
物が表面に付着しやすくなっている。そこで、印刷機1
2には、ブランケット胴25の表面の異物によって印刷
ウェブ14の印刷面が汚れることを防ぐために、ブラン
ケット胴25を洗浄する洗浄手段を備えている。
【0013】前記洗浄手段は、図2に示すように、ブラ
ンケット胴25の胴長方向に沿って平行に配置されたブ
ラシローラ30を、ブランケット胴25に接触させて表
面の異物を転写させるものである。ブラシローラ30
は、円筒形状の外周面に法線方向にブラシ繊維を植設し
ている。このようなブラシローラ30をブランケット胴
25に回転接触させてブランケット胴25の表面の異物
を除去し、ブランケット胴25の洗浄を行う。ブラシロ
ーラ30に転写された異物は、ブラシローラ30の胴長
方向の幅全域に亘って配置されたスクレーパ32によっ
て掻き取られる。前記スクレーパ32は、板材を断面L
字型に屈曲させて、L字型の長片の先端をブラシ繊維に
食い込ませて設置している。スクレーパ32によって掻
き落とされた異物や洗浄廃液は、ブラシローラ30の下
方に設置された廃液皿40に集積した後、排出してい
る。
【0014】ブランケット胴25の洗浄は、洗浄液を洗
浄液噴射装置34からブラシローラ30に噴射すること
によって含浸させて、洗浄液で湿潤したブラシローラ3
0をブランケット胴25に回転接触させて行っている。
前記洗浄液噴射装置34は、ブラシローラ30の全体に
洗浄液を含浸させるための装置である。本実施の形態で
は、ブラシローラ30に対して均等に噴霧が為されるよ
うに、洗浄液噴射装置34を以下のように構成してい
る。
【0015】前記洗浄液噴射装置34は、図1に示すよ
うに、洗浄タンク46からポンプ48によって圧送され
た洗浄液を、噴射用ノズル孔44からブラシローラ30
に噴射するものである。そのため洗浄液噴射装置34
は、洗浄タンク46から圧送された洗浄液を受容するチ
ャンバ36と、ブラシローラ30の胴長方向に沿って複
数の噴射用ノズル孔44を穿設したノズルヘッダ38
と、前記ノズルヘッダ38と前記チャンバ36とを連接
する連絡管42とを備えている。
【0016】前記チャンバ36は、断面形状が長方形の
中空管であり、ブランケット胴25の胴長方向と同等の
長さに形成する。このチャンバ36は、端部にホース5
0を接続し、さらにホース50を図示しない制御弁を介
して洗浄液タンク46に接続している。これにより、洗
浄液の流量調節は制御弁によって行われてポンプ48に
よってチャンバ36に圧送供給され、チャンバ36内部
に受容されるのである。また、チャンバ36の上面に
は、洗浄液をノズルヘッダ38に送給するための連絡通
路として、ブランケット胴25の胴長方向と平行な軸線
上に、複数の貫通孔を穿設する。本実施の形態において
は、前述の貫通孔を4箇所に穿設し、これにノズルヘッ
ダ38への連絡管42として内径の小さい中空管を溶着
する。
【0017】一方、ノズルヘッダ38にも、前記連絡管
42を取り付けるための貫通孔を穿設しておく。前記ノ
ズルヘッダ38は、ブラシローラ30の胴長方向の全域
に亘って平行に配置され、中心軸と平行な外周の軸線上
には、ブラシローラ30に洗浄液を噴射するために複数
の噴射用ノズル孔44を穿設している。このようなノズ
ルヘッダ38は、両端を閉塞した中空管であるが、さら
に中空管の内部を仕切り、複数の部屋に分割している。
ノズルヘッダ38は、内部を印刷領域の範囲にて分割さ
れ、それぞれの仕切られた部屋ごとに連絡管42を連接
する貫通孔を穿設しているのである。
【0018】前述したノズルヘッダ38とチャンバ36
とは、連絡管42によって接続されるものである。とこ
ろでノズルヘッダ38は、ブラシローラ30に洗浄液を
噴射するための噴射用ノズル孔44を穿設されているも
のであるから、ブラシローラ30の近傍に配置する必要
がある。しかしチャンバ36は、前記連絡管42によっ
てノズルヘッダ38と接続されるのでブラシローラ30
の近傍に配置する必要は無いため、洗浄液を噴射する際
に邪魔にならないように廃液皿の下部に取り付ける。す
なわち洗浄液噴射装置34は、廃液皿40の上部にノズ
ルヘッダ38を配置し、下部にチャンバ36を配置する
状態になり、廃液皿40を上下から挟み込む形状とな
る。そこで、廃液皿40の上下に配置されたノズルヘッ
ダ38とチャンバ36とを接続するために、連絡管42
は廃液皿40に貫通させて設置させる必要がある。従っ
て、廃液皿40は、連絡管42の取り付けられた位置に
相当する場所に、貫通孔を穿設する。
【0019】上述した廃液皿40の貫通孔に連絡管42
を通し、廃液皿40を上下から挟み込んでノズルヘッダ
38と連絡管42とを溶着する。このとき、廃液の漏出
を防止することを兼ねて、廃液皿40と連絡管42とを
溶接する。これによって、廃液皿40に穿設した貫通孔
と、そこを通した連絡管42との隙間を埋めることがで
き、また溶着することで強固に取り付けられる。
【0020】ところで前記ノズルヘッダ38の配置につ
いては、以下の通りである。図2に示すように、ブラン
ケット胴25は時計回りに回転し、それに対してブラシ
ローラ30は反時計回りに回転している。ブラシローラ
30には、付着した廃液や異物などを掻き取るために、
スクレーパ32がブラシローラに食い込むように設置さ
れている。従って、洗浄液噴射装置34は、ブラシロー
ラ30とブランケット胴25とが接触する前の段階で洗
浄液を噴射し、かつ噴射した洗浄液がブランケット胴2
5に転写される前にスクレーパ32に掻き取られること
のない位置に設置する必要がある。すなわち、ブラシロ
ーラ30の回転方向に沿って、洗浄液噴射装置34、ブ
ランケット胴25、スクレーパ32の順に配置されるよ
うに洗浄液噴射装置34を設置する。本実施の形態で
は、洗浄液噴射装置34を廃液皿40に挟み込んで取り
付ける形状であるため、洗浄液噴射装置34はブラシロ
ーラ30の下方に設置されることになる。
【0021】上記構成による作用を説明する。まず印刷
ウェブに印刷している場合において、ブラシローラ30
はブランケット胴25より離反している状態にある。こ
れは、ブランケット胴25とブラシローラ30とが印刷
中に接触していると、ブラシローラ30に含浸している
洗浄液がブランケット胴25に転写されて印刷ウェブを
汚したり、あるいは破損したりというおそれがあるから
である。
【0022】印刷機12が洗浄動作に入ると、ブラシロ
ーラ30は図示しないエアシリンダによりブランケット
胴25に接触する位置まで移動する。このとき、洗浄液
は、洗浄液タンク46よりポンプ48で圧送されてチャ
ンバ36に供給される。チャンバ36は、連絡管42に
よってノズルヘッダ38と接続されているが、連絡管4
2の内径を小さくしたため、そこに管路抵抗が生じ、洗
浄液は連絡管42に流入する前にチャンバ36の内部に
注入されて充填される。すなわち、チャンバ36は、こ
こでアキュームレータの役割を持つことになり、洗浄液
はチャンバ36の内部にて圧力が均一となるのである。
【0023】チャンバ36内部に洗浄液が完全に充填さ
れたところで、さらに洗浄液をポンプ48によってチャ
ンバ36に送給すると、洗浄液は複数の連絡管42を通
り、印刷領域ごとの範囲に仕切られたそれぞれのノズル
ヘッダ38内部に流れ込むことになる。また、連絡管4
2の経路は、廃液皿40の厚さに相当する長さである。
このため、連絡管42の経路が短いことにより、管路の
圧力損失を少なくすることができ、チャンバ36とノズ
ルヘッダ38との内部圧力は、ほぼ等しいものとなる。
【0024】洗浄液は、ノズルヘッダ38の内部を満た
すと、噴射用に穿設された小径のノズル孔から噴射され
る。噴射用ノズル孔44は、ブラシローラ30の軸線と
平行に均等に配置されている。そのため、チャンバ36
において圧力が均一となった洗浄液を噴射することによ
り、洗浄液はブラシローラ30の胴長方向に均一に噴射
される。
【0025】ブラシローラ30に含浸した洗浄液は、ブ
ランケット胴25に転写され、表面に付着したインキカ
スを溶解する。またブラシローラ30はブランケット胴
25に接触して、インキカスなどの異物を擦り取る。こ
のような異物は、スクレーパ32によって掻き取られ、
廃液皿40に集積される。この動作が繰り返し為される
ことによって、ブランケット胴25の洗浄が行われる。
【0026】上記構成より、洗浄液は一度チャンバ36
内部に充填されることによって圧力が均一となる。その
後、複数の連絡管42を通ってノズルヘッダ38に流入
し、噴射用ノズル孔44より噴射される。このとき、噴
射される洗浄液は圧力が均一であるので、いずれの噴射
用ノズル孔44からも一定量の洗浄液が噴射されること
となる。従って、ブラシローラ30の胴長方向に均等に
洗浄液を含浸させることができる。
【0027】また、本発明ではノズルヘッダ38の内部
を複数に分割している。これは、印刷領域ごとに分割さ
れており、ひとつの印刷領域に対してノズルヘッダ38
の一区画が対応している。従って、個々の印刷領域にお
いて、個々のノズルヘッダ38から均等に洗浄液が供給
されることになる。また、連絡管42を通って供給され
る洗浄液は、容積の小さいノズルヘッダ38内部に即座
に充填されることになり、ノズルヘッダ38内部での圧
力差が生じにくい。
【0028】ところで、上記のように本発明ではノズル
ヘッダ38を印刷領域ごとに仕切りを設けているが、チ
ャンバ36から各ノズルヘッダ38に接続している個々
の連絡管42に、流路の開閉が可能なコックを設けるこ
とにより、各印刷領域ごとに洗浄液の噴射を制御するこ
とも可能である。このように、印刷領域ごとに各ノズル
ヘッダ38を個々に制御することで、ブランケット胴2
5の表面の汚れの度合いによって、それぞれの印刷領域
への洗浄液の供給量を変えることが可能である。たとえ
ば、ブランケット胴においてインキの転写されていない
領域がある場合には、連絡管42の流路を閉鎖して洗浄
液を噴射しないようにすることができる。従って、洗浄
液の浪費を抑えることが可能となり、無駄を省くことが
できる。
【0029】本発明において、ブラシローラ30に洗浄
液を噴射する場合において、チャンバ36およびノズル
ヘッダ38に洗浄液を圧送供給し、このときの洗浄液の
供給圧によって噴射用ノズル孔44から噴射させてい
る。洗浄液と空気とが混合した場合に、混合液には圧力
差を生じやすくなるが、本発明ではチャンバ36内部お
よびノズルヘッダ38内部における洗浄液の圧力に差が
生じにくく、均一化が図れるという効果がある。
【0030】本実施の形態では、噴射用ノズル孔44の
穿設された中空管をノズルヘッダ38とし、このノズル
ヘッダ38の内部を印刷領域ごとに仕切りを設けるよう
に形成している。これは取り付けスペースを小さくする
ように配慮して為されたものであるが、印刷領域幅を持
った複数のノズルヘッダ38を配置することも可能であ
る。また、上記のようにノズルヘッダ38の内部を分割
せず、ブラシローラ30の軸線方向の幅に近似した長さ
である一個のノズルヘッダ38を用いた場合にも、同様
の効果が得られるものである。
【0031】チャンバおよびノズルヘッダは、洗浄主体
の周辺に配置された板材を挟み込むように設置されてい
る。このとき板材として廃液皿を用いた場合に、ノズル
ヘッダを湾曲した端部の内側に取り付けることにより、
ノズルヘッダより噴射される洗浄液が洗浄主体に付着し
た廃液と混合することを避けることができる。また、本
実施の形態では板材として廃液皿を用いたが、ブラシロ
ーラの周囲の隔壁を利用することも可能である。印刷機
シリンダを洗浄するブラシローラなどの洗浄主体と洗浄
液噴射装置との位置関係を考慮し、最も妥当な位置の板
材に洗浄液噴射装置を設置することができる。
【0032】
【発明の効果】上記構成により本発明によれば、印刷シ
リンダ用洗浄液噴射装置は、圧送供給された洗浄液を一
度チャンバ内部に充填することにより、チャンバ内部の
洗浄液の圧力を均等化するものである。チャンバ内部で
圧力が均等になった洗浄液は、複数の連絡管を通ってチ
ャンバからノズルヘッダへ送られて噴射用ノズル孔より
均等に噴霧される。従って、ブラシローラなどの洗浄主
体の軸線方向に均一な洗浄液噴霧がなされるので、ブラ
ンケット胴の表面をムラなく洗浄することができる。
【0033】また、本発明では、噴射用ノズル孔の穿設
されたノズルヘッダを仕切ることにより、ノズルヘッダ
の内部容積を小さくしている。これによって、ノズルヘ
ッダ内に洗浄液が即座に流れ込んで充填されるために、
洗浄液の流動による圧力変動が起こりにくく、圧力の均
一化が図れる。さらに、ノズルヘッダを印刷紙面の一面
分の範囲に仕切ったことにより、一面分の範囲に対して
洗浄液を均等に噴霧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る洗浄液噴射装置が用いら
れる印刷機シリンダ洗浄手段の斜視図である。
【図2】 本実施の形態に係る洗浄液噴射装置が用いら
れる印刷機シリンダ洗浄手段の正面図である。
【図3】 本実施の形態に係る洗浄液噴射装置が用いら
れるオフセット輪転機の概略構成図である。
【符号の説明】
10………オフセット輪転機、12………印刷機、14
………印刷ウェブ、16………折り部、18………巻取
紙、20………ガイドローラ、22………版胴、24…
……インキローラ、25………ブランケット胴、26…
……折り胴、28………カッタ部、30………ブラシロ
ーラ、32………スクレーパ、34………洗浄液噴射装
置、36………チャンバ、38………ノズルヘッダ、4
0………廃液皿、42………連絡管、44………噴射用
ノズル孔、46………洗浄液タンク、48………ポン
プ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機シリンダの汚れを除去するための
    洗浄主体に洗浄液を供給する洗浄液噴射装置であって、
    前記洗浄主体の周囲に配置されている板材の外側に洗浄
    液供給手段より圧送された洗浄液を一旦貯溜するチャン
    バを設け、前記板材の内側には前記洗浄主体へ向けられ
    たノズルを有するヘッダを配置し、前記板材を挟んで前
    記チャンバとノズルヘッダとを複数箇所で貫通連絡する
    連絡管により近接状態で接続したことを特徴とする印刷
    機シリンダ用洗浄液噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記板材は前記洗浄主体の下部に配置さ
    れている廃液皿からなることを特徴とする請求項1に記
    載の印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルヘッダは前記廃液皿の端部に
    形成された湾曲部の内部に配設したことを特徴とする請
    求項2に記載の印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルヘッダは内部を印刷領域ごと
    に複数に仕切られた分割ヘッダとして形成され、各分割
    ヘッダ毎に前記連絡管により前記チャンバと接続したこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の
    印刷機シリンダ用洗浄液噴射装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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