JP2637263B2 - ピボツト型式の固定支承 - Google Patents
ピボツト型式の固定支承Info
- Publication number
- JP2637263B2 JP2637263B2 JP2156123A JP15612390A JP2637263B2 JP 2637263 B2 JP2637263 B2 JP 2637263B2 JP 2156123 A JP2156123 A JP 2156123A JP 15612390 A JP15612390 A JP 15612390A JP 2637263 B2 JP2637263 B2 JP 2637263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shoe
- groove
- fixed bearing
- fitted
- type fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、道路橋等の固定側に使用される、全方向
に回転可能であり、且つ、橋軸直角方向に移動機能を有
するピポット型式の固定支承に関するものである。
に回転可能であり、且つ、橋軸直角方向に移動機能を有
するピポット型式の固定支承に関するものである。
道路橋等の固定側支承として、全方向回転可能なピボ
ット型式の固定支承が多く使用されている。第3図は従
来のピボット型式の固定支承の1例を示す一部断面側面
図、第4図は一部断面正面図である。従来のピボット型
式の固定支承は上沓5および下沓6からなる。下沓6の
上面には半球形凸面形状の球冠6aが形成され、上沓5の
下面には球冠6aと嵌合自在の半球形凹型形状の溝5aが形
成されている。上沓5は、球冠6aと溝5aとの間の摺動接
触回転によって全方向への回転可能である。
ット型式の固定支承が多く使用されている。第3図は従
来のピボット型式の固定支承の1例を示す一部断面側面
図、第4図は一部断面正面図である。従来のピボット型
式の固定支承は上沓5および下沓6からなる。下沓6の
上面には半球形凸面形状の球冠6aが形成され、上沓5の
下面には球冠6aと嵌合自在の半球形凹型形状の溝5aが形
成されている。上沓5は、球冠6aと溝5aとの間の摺動接
触回転によって全方向への回転可能である。
上述した従来のピボット型式の固定支承の場合、全方
向への回転移動には対応できるものの、平面方向での変
移には追随できない。従って、幅員の広い橋梁で日光照
射量の多い上部工(桁)と下部工(ピアー)(図示せ
ず)との温度伸縮量の差等による変移を橋軸直角方向に
逃がすことができず、時には大きな温度応力が内部応力
として構造物(上部工、下部工)に悪い影響を与える場
合がある。
向への回転移動には対応できるものの、平面方向での変
移には追随できない。従って、幅員の広い橋梁で日光照
射量の多い上部工(桁)と下部工(ピアー)(図示せ
ず)との温度伸縮量の差等による変移を橋軸直角方向に
逃がすことができず、時には大きな温度応力が内部応力
として構造物(上部工、下部工)に悪い影響を与える場
合がある。
このような場合に対処するため、桁のソールプレート
下面と上沓5の上面との間、もしくは下沓6の下面とピ
アーの上面との間に、低摩擦係数の材料を支承設置現場
で取り付けることが考えられるが、現場での施工性や運
搬時の保護の問題などから適切な処置とはいえない。こ
のようなことから、移動機能を支承の中に組み込み、現
場での支承の施工を簡便にする固定支承の開発が望まれ
ているが、かかる技術は未だ提案されていない。
下面と上沓5の上面との間、もしくは下沓6の下面とピ
アーの上面との間に、低摩擦係数の材料を支承設置現場
で取り付けることが考えられるが、現場での施工性や運
搬時の保護の問題などから適切な処置とはいえない。こ
のようなことから、移動機能を支承の中に組み込み、現
場での支承の施工を簡便にする固定支承の開発が望まれ
ているが、かかる技術は未だ提案されていない。
従って、この発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであって、上部工、下部工の温度伸縮の違いに
対応し、全方向に回転可能且つ橋軸直角方向にも移動機
能を有するピボット型式の固定支承を提供することを目
的とする。
れたものであって、上部工、下部工の温度伸縮の違いに
対応し、全方向に回転可能且つ橋軸直角方向にも移動機
能を有するピボット型式の固定支承を提供することを目
的とする。
上記目的を達成するために、本発明においては、上面
に半球形凸面形状の球冠が形成された下沓と、 下面に前記球冠と嵌合自在の半球形凹型形状の溝が形
成され、前記溝が前記球冠に嵌合され、前記下沓上に回
転可能に支持された、上面に平面状の滑り面を有する中
沓と、 前記中沓と嵌合する溝が下面に形成され、前記溝に嵌
合された前記中沓上に水平移動可能に支持され、且つ、
前記中沓を介して前記下沓上に、回転可能および水平移
動可能に支持された上沓と、 前記上沓の下端に取り付けられた、前記下沓と係合し
前記上沓の浮き上がりを防止するための止め板とからな
り、 前記上沓の溝の内側面と前記溝に嵌合された前記中沓
の側面との間には、前記上沓を前記中沓の前記滑り面上
において橋軸直角方向に水平移動可能とするための所定
の間隔があけられていることに特徴を有するものであ
る。
に半球形凸面形状の球冠が形成された下沓と、 下面に前記球冠と嵌合自在の半球形凹型形状の溝が形
成され、前記溝が前記球冠に嵌合され、前記下沓上に回
転可能に支持された、上面に平面状の滑り面を有する中
沓と、 前記中沓と嵌合する溝が下面に形成され、前記溝に嵌
合された前記中沓上に水平移動可能に支持され、且つ、
前記中沓を介して前記下沓上に、回転可能および水平移
動可能に支持された上沓と、 前記上沓の下端に取り付けられた、前記下沓と係合し
前記上沓の浮き上がりを防止するための止め板とからな
り、 前記上沓の溝の内側面と前記溝に嵌合された前記中沓
の側面との間には、前記上沓を前記中沓の前記滑り面上
において橋軸直角方向に水平移動可能とするための所定
の間隔があけられていることに特徴を有するものであ
る。
次に、本発明を図面を参照しながら説明する。
第1図はこの発明の1実施態様を示す一部断面側面
図、第2図は一部断面正面図である。図面に示すよう
に、本発明の固定支承は上沓1と、中沓2と、下沓3
と、止め板4とからなっている。下沓3の中央部上面に
は半球形凸面形状の球冠3aが形成され、中沓2の下面に
は球冠3aと嵌合自在の半球形凹型形状の溝2aが形成さ
れ、球冠3aは溝2aに嵌合されている。中沓2の上面2bお
よび側面2cは平面状に形成され、上沓1の下面には中沓
2を嵌合するための溝1aが形成され、中沓2は溝1aに嵌
合されている。溝1aの内側面1b、中沓2の上面2bには滑
り材からなる滑り面が形成され、上沓1は第1図および
第2図に示す溝1aの内側面1bと、中沓2の側面2cとの間
に設けられた間隔の幅内で平面方向(橋軸直角方向)に
摺動自在である。中沓2の側面2cにも前記滑り面を設け
てもよい。上沓1の下端には下沓3の下端と係合する浮
き上がりを防止するための止め板4が取り付けられてお
り、上沓1はこの止め板4によって浮き上がりが防止さ
れ、上揚力に対応している。
図、第2図は一部断面正面図である。図面に示すよう
に、本発明の固定支承は上沓1と、中沓2と、下沓3
と、止め板4とからなっている。下沓3の中央部上面に
は半球形凸面形状の球冠3aが形成され、中沓2の下面に
は球冠3aと嵌合自在の半球形凹型形状の溝2aが形成さ
れ、球冠3aは溝2aに嵌合されている。中沓2の上面2bお
よび側面2cは平面状に形成され、上沓1の下面には中沓
2を嵌合するための溝1aが形成され、中沓2は溝1aに嵌
合されている。溝1aの内側面1b、中沓2の上面2bには滑
り材からなる滑り面が形成され、上沓1は第1図および
第2図に示す溝1aの内側面1bと、中沓2の側面2cとの間
に設けられた間隔の幅内で平面方向(橋軸直角方向)に
摺動自在である。中沓2の側面2cにも前記滑り面を設け
てもよい。上沓1の下端には下沓3の下端と係合する浮
き上がりを防止するための止め板4が取り付けられてお
り、上沓1はこの止め板4によって浮き上がりが防止さ
れ、上揚力に対応している。
このように、上沓1は中沓2を介して下沓3上に可動
に支持され、中沓2と下沓1との半球形凹凸面による回
転を介して回転方向に移動自在であり、且つ、中沓2の
上面および側面との摺動によって橋軸直角方向に摺動自
在である。
に支持され、中沓2と下沓1との半球形凹凸面による回
転を介して回転方向に移動自在であり、且つ、中沓2の
上面および側面との摺動によって橋軸直角方向に摺動自
在である。
以上説明したように、この発明のピボット型式の固定
支承は、全方向に回転可能且つ橋軸直角方向にも移動機
能を有するので、上部工と下部工との日光の照射の違い
等による温度伸縮の線膨張係数の違いにより発生する内
部応力に対応することができる産業上有用な効果がもた
らされる。
支承は、全方向に回転可能且つ橋軸直角方向にも移動機
能を有するので、上部工と下部工との日光の照射の違い
等による温度伸縮の線膨張係数の違いにより発生する内
部応力に対応することができる産業上有用な効果がもた
らされる。
第1図はこの発明の1実施態様を示す一部断面側面図、
第2図は一部断面正面図、第3図は従来のピボット型式
の固定支承の1例を示す一部断面側面図、第4図は一部
断面正面図である。図面において、 1……上沓、1a……溝 1b……内側面 2……中沓2、2a……溝 2b……上面、2c……側面 3……下沓、3a……球冠 4……止め板、5……上沓 5a……溝 6……下沓、6a……球冠。
第2図は一部断面正面図、第3図は従来のピボット型式
の固定支承の1例を示す一部断面側面図、第4図は一部
断面正面図である。図面において、 1……上沓、1a……溝 1b……内側面 2……中沓2、2a……溝 2b……上面、2c……側面 3……下沓、3a……球冠 4……止め板、5……上沓 5a……溝 6……下沓、6a……球冠。
Claims (1)
- 【請求項1】上面に半球形凸面形状の球冠が形成された
下沓と、 下面に前記球冠と嵌合自在の半球形凹型形状の溝が形成
され、前記溝が前記球冠に嵌合され、前記下沓上に回転
可能に支持された、上面に平面状の滑り面を有する中沓
と、 前記中沓と嵌合する溝が下面に形成され、前記溝に嵌合
された前記中沓上に水平移動可能に支持され、且つ、前
記中沓を介して前記下沓上に、回転可能および水平移動
可能に支持された上沓と、 前記上沓の下端に取り付けられた、前記下沓と係合し前
記上沓の浮き上がりを防止するための止め板とからな
り、 前記上沓の溝の内側面と前記溝に嵌合された前記中沓の
側面との間には、前記上沓を前記中沓の前記滑り面上に
おいて橋軸直角方向に水平移動可能とするための所定の
間隔があけられていることを特徴とするピボット型式の
固定支承。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156123A JP2637263B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | ピボツト型式の固定支承 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156123A JP2637263B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | ピボツト型式の固定支承 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0447010A JPH0447010A (ja) | 1992-02-17 |
JP2637263B2 true JP2637263B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=15620828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2156123A Expired - Fee Related JP2637263B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | ピボツト型式の固定支承 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2637263B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200191458Y1 (ko) * | 2000-03-03 | 2000-08-16 | 최용국 | 교량의 교좌 장치 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS607371U (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-19 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機の吐出弁装置 |
-
1990
- 1990-06-14 JP JP2156123A patent/JP2637263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0447010A (ja) | 1992-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB1524432A (en) | Manhole assembly with removable cover especially for a carriageway | |
JP2637263B2 (ja) | ピボツト型式の固定支承 | |
EP0077181A3 (en) | Articulated structure for supporting loads | |
JPS60261808A (ja) | 伸縮継手構造 | |
JPH01233110A (ja) | 連接車用連接部通路装置 | |
JP3976563B2 (ja) | モノレール軌道桁の支承部構造 | |
JP2585584Y2 (ja) | ビル間連絡橋用支承 | |
CN212670268U (zh) | 一种球型抗风支座 | |
JPS6011132Y2 (ja) | 支承装置 | |
KR200295891Y1 (ko) | 장대교용 탄성받침 | |
JPH0342089Y2 (ja) | ||
JPH0447009A (ja) | 可動支承 | |
JPS5934570Y2 (ja) | 支承構造 | |
JPS5812082Y2 (ja) | 橋梁などの構造物における伸縮計測表示装置 | |
JPH0433185Y2 (ja) | ||
JPH0133615B2 (ja) | ||
CN221398639U (zh) | 一种长下坡桥梁支座 | |
JPS6039596Y2 (ja) | 三脚 | |
CN214689826U (zh) | 一种便于安装的引导轮轴座 | |
JP2005207020A (ja) | 橋梁用可動支承装置 | |
JPS5914487Y2 (ja) | 落橋防止機能を有する固定支承の構造 | |
JPS5833125Y2 (ja) | 固定支承 | |
JPS6363681B2 (ja) | ||
JPH0487Y2 (ja) | ||
JPS5814887B2 (ja) | 連絡橋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |