JP2636869B2 - 耐食性を改良した制振性の良好な積層金属板 - Google Patents

耐食性を改良した制振性の良好な積層金属板

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐食性を改良し、後加工性のすぐれた制振性
の良好な積層金属板に関し、詳しくは耐熱性、耐候性に
すぐれた熱可塑性樹脂フィルムを金属板に積層させるた
めに用いられる中間層組成物として、分子中に不飽和結
合を有するゴム状ポリマーと、アクリル酸金属塩もしく
はメタクリル酸金属塩と、さらに重合性単量体を主成分
とする熱硬化型粘弾性組成物を用いることにより金属板
の耐食性を改良し、後加工性の積層金属板に関するもの
である。
とくに、船舶、自動車、鉄道、航空機等の乗物関係、
床材、壁材、屋根材、階段等の建材関係、さらに事務用
機器、通信用機器、家電製品などの各種機器の0〜100
℃の温度範囲、とくに常温付近での振動部材の騒音低減
を行う、すぐれた制振性を有する制振金属板の、特に屋
外で用いられる機材の金属腐食性を大巾に改良した制振
性の良好な積層金属板を提供するものである。
(従来技術) 近年、自動車、鉄道、航空機、船舶等の乗物、高層建
造物、一般家屋および事務機器、電気製品等の普及にと
もないそれらの機器に対する騒音対策が緊急の課題とし
てクローズアップされ、その対応策として現在までに多
くの制振金属板が提案され、あるいは市販されてきた。
これらの制振金属板を開発するに当っては、主として
振動減衰性、ダンパー材と金属との密着性、後加工性等
が注目され、改良されてきたのが現状である。
しかし、制振金属板は一般的には冷延鋼板、熱延鋼板
を基材として用いるため、腐食、サビ等の対策という問
題が常についてまわってきた。そのため金属板表面をあ
らかじめクロメート処理あるいは亜鉛メッキ処理表面処
理を施したり、あるいは制振金属板とした後で塗装等に
より対策をしてきたが、制振金属板に使用されてきた中
間組成物のほとんどが熱可塑性樹脂あるいは自己粘着剤
であるため、焼付け塗装が十分に出来ない等の問題があ
り、特に屋外で使用される機材に使用される制振金属板
の防食対策は十分でない等の問題点をかかえている。
(発明の目的) 本発明の目的は、従来の制振金属板が有する上記の如
き問題点を改良した、振動減衰能力および後加工性を兼
ね備えた制振性の良好な積層金属板を提供することにあ
る。
すなわち、本発明者らは鋭意研究を進めた結果、添附
図面第1乃至6図に示すような構造体で金属単板もしく
は2枚以上積層した積層金属板と耐候性、耐熱性の熱可
塑性樹脂フィルムを積層一体化することにより塗装等の
後処理加工なしに金属腐食性を大巾に改善出来、且つ、
曲げ、絞り、張出し等の後加工性も良好な制振性の良好
な積層金属板を見出し、本発明に至った。
(発明の構成) 本発明の要旨とするところは、耐候性、耐熱性の良好
な熱可塑性樹脂フィルムを金属板の片面もしくは両面に
積層一体化するための中間層組成物として熱硬化型粘弾
性組成物、とくに (A):分子中に不飽和結合を有する天然ゴムあるいは
合成ゴムを単独ないし、二種以上の混合物100重量部に
対し、 (B):アクリル酸金属塩あるいはメタクリル酸金属塩
を1〜90重量部と、 (C):重合性単量体で(B)成分以外の化合物を25〜
200重量部と、 (D):粘着附与剤を50〜300重量部と、 (E):硬化触媒を0.1〜10重量部と を含む組成物をはさみ込み、中間剤層を硬化一体化して
なる耐食性を改良した制振性の良好な積層金属板に存す
るものである。
本発明において用いられる耐食性能を改善するために
用いられる耐熱性、耐候性の良好な熱可塑性樹脂フィル
ムとしては脂肪族ポリアミド樹脂、芳香族ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフ
ッ化ビニル樹脂等のフィルムが好適に用いられる。これ
らの熱可塑性樹脂フィルムに顔料、塗料あるいは充填材
等を添加して着色することは何ら問題なく、耐候性ある
いは意匠等の目的に応じて用いられる。これらの熱可塑
性樹脂フィルムは、それぞれ単独かもしくは二種以上の
熱可塑性樹脂フィルムの積層構造のフィルム、または他
の材質例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレ
ス等の金属箔との積層構造フィルムも用いる事が出来
る。
それら熱可塑性樹脂フィルムの厚みは耐食性能、後加
工性能から0.01〜1.0mmの範囲が好ましく、さらには0.0
5〜0.5mmの範囲が好適に用いられる。
一方、本発明に用いられる金属板としては冷延鋼板、
熱延鋼板、ステンレススチール、アルミニウム等あるい
は各種の合金であり、これらは単独かもしくは2枚以上
の積層体で用いられる。
金属板の厚みは0.1〜3.0mmの範囲の金属板が好適に積
層出来、且つ後加工性も良好な積層体を得ることが出来
る。
次に本発明の粘弾性組成物の各材料について詳しく述
べる。
本発明におけるゴム状ポリマーとは、天然ゴム、ポリ
イソブレチン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジ
ン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アク
リル酸−ブタジエン共重合体、メタクリル酸−ブタジエ
ン共重合体、メチルアクリレート−ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、エチ
レン−プロピレン−シクロペンタジエン共重合体、エチ
レン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノルボルネン
共重合体、エチレン−プロピレン−1,4−ヘキサジエン
共重合体、共役ジエンブチルゴム、シンジオクタチック
1,2−ポリブタジエン、ノルボルネンゴム、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体など分子中に不飽
和結合を有する広汎な高分子エラストマーである。これ
ら高分子物質の分子量は何ら限定されるものではなく、
その使用目的あるいは使用条件により適宜選択して使用
されるが、原料高分子エラストマーの主として物理特性
を保持する目的から分子量約500以上のものを用いるの
が好ましい。また、2種以上のポリマーを混用して用い
てもよい。
本発明に用いられるアクリル酸金属塩あるいはメタク
リル酸金属塩とは、亜鉛、アルミニウム、スズ、カルシ
ウム、ニッケル、コバルト、鉄、マグネシウム、鉛等の
金属酸化物とアクリル酸もしくはメタクリル酸との反応
物であって、アクリル酸亜鉛、アクリル酸アルミニウ
ム、アクリル酸コバルト、アクリル酸鉛、アクリル酸マ
グネシウム、アクリル酸スズ、アクリル酸カルシウム、
メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸アルミニウム、メタク
リル酸コバルト、メタクリル酸鉛、メタクリル酸マグネ
シウム、メタクリル酸スズ、メタクリル酸鉄の金属塩化
合物であり、これらの化合物は金属面、熱可塑性樹脂面
に対してすぐれた接着性を付与する。
重合性単量体としてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、β−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレ
ン誘導体;アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ドテシル、メタ
クリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸テトラヒドロフ
ルフリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、ジ
メタクリル酸エチル、ジメタクリル酸1,3−ブチレング
リコール、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、ジメ
タクリル酸エチレングリコール、トリメタクリル酸トリ
メチロールプロパン、トリアクリル酸トリ−メチロール
プロパン等のアクリル酸誘導体およびメタクリル酸誘導
体;トリアリルイソシアヌレート、酢酸ビニル・アクリ
ロニトリル、ビニルピリジン等があげられるが、これら
の少なくとも1種以上が使用され、これにより振動減衰
能力や機械的物性等の幅広い範囲での設計が可能とな
る。
本発明で使用される粘着附与剤としては、ロジン、水
添ロジングリセリンエステル、ポリテルペン樹脂、テル
ペン・フェノール樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、
脂肪族系環状炭化水素樹脂、水素添加炭化水素樹脂等の
固体状準高分子樹脂;キシレン樹脂、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル等の流
動性準高分子樹脂;フタル酸エステル、芳香族多塩基酸
エステル、脂肪族二塩基酸エステル等の可塑剤およびポ
リブテン、ポリイソブチレン等の高分子低重合物等があ
げられ、これらの少なくとも一種以上が使用され、これ
によって振動減衰能力を発揮する温度範囲を自由に設計
することが可能となる。
更に本発明で使用される硬化触媒としては、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、シクロヘキサンパーオキサ
イド、アセチルアセトンパーオキサイド等のケトンパー
オキサイド;1,1−ビス(第3級−ブチルパーオキサイ
ド)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(第3級−ブチルパーオキサイド)−シクロヘキサン等
のパーオキシケタール;第3級−ブチルハイドロパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメ
チルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイド等のハイ
ドロパーオキサイド;−第3級−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサ
イド;アセチルパーオキサイド、イソブチルパーオキサ
イド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキ
サイド;ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ
ミリスチルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジ
カーボネート;第3級−ブチルパーオキシアセテート、
第3級−ブチルパーオキシベンゾエート、第3級−ブチ
ルパーオキシマレイン酸、第3級−ブチルパーオキシイ
ソプロピルカーボネート等のパーオキシエステルがあげ
られ、これらの硬化触媒の少なくとも一種以上のパーオ
キサイドが用いられる。
また本発明に使用される粘弾性組成物には必要に応じ
て重合禁止剤、硬化促進助剤、老化防止剤の添加が可能
であり、その他充填剤等を加えても何ら差支えない。
以上述べてきた各材料を混合、一体化し熱可塑性樹脂
フィルムと金属板の間にはさみ込み、加熱硬化させ、一
体化することにより、本発明の目的は達成される。
本発明の粘弾性組成物を使用した積層制振金属板は中
間層と熱可塑性樹脂フィルムと金属板の接着性がきわめ
て良好であり、かつ振動減衰性のすぐれたものであり、
さらに熱的安定性、耐熱老化性、耐衝撃性にすぐれてい
るため、補強のためのスポット溶接は不用であり、生産
性に大きく寄与するものである。
またこの耐候性、耐熱性の良好な熱可塑性樹脂フィル
ムと金属板を積層一体化する方法としては、カレンダー
装置、ロール塗工装置、コンマバー塗工装置、ドクター
ナイフ塗工装置、T−ダイ押出し塗工装置等を用いて主
に金属板に塗工し、更にその後熱可塑性樹脂フィルムを
貼り合せ、圧着し、積層一体化する。
また、金属板と熱可塑性樹脂フィルムを積層するため
の中間層厚さは0.01〜1.0mm、好ましくは0.05〜0.5mmに
調整して用いられる。
次いで積層制振金属板の性能評価のために用いた試験
法に就いて簡単に説明する。
(ア)接着力試験法 金属板と熱可塑性樹脂間の接着力測定として、180゜
剥離方法により引張り速度50mm/minで測定し、接着力と
した。
(イ)振動減衰性 メカニカルインピーダンス法を用いて、振動減衰能力
の尺度である損失係数を測定した。測定条件は25℃で周
波数500Hzの時の損失係数を測定した。
(ウ)耐食性 積層体の熱可塑性樹脂フィルム側から、金属素地に達
するクロスカットを行い、その試験体を濃度5重量%、
温度30℃の食塩水中に浸漬し500時間放置し、クロスカ
ット部分からのサビの発生量とフクレ等により評価し
た。
(エ)曲げ加工性 金属型付けプレスを用いて90度に曲げ加工出来る金型
で積層した樹脂フィルムを上側にした積層金属板を曲げ
加工した後の積層体の表面状態を観察し、サビの発生状
態を観察し、評価した。
(実施例) 以下に実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に
詳述する。
実施例1〜4および比較例1 金属板と熱可塑性樹脂を積層させる中間材の熱硬化型
粘弾性組成物を下記に示すごとく調整した。
ポリブタジエンゴム(日本合成ゴム(株)製、BR−1
)を100重量部、メタクリル酸シクロヘキシル(三菱
レーヨン(株)製、アクリルエステルCH )100重量
部、アクリル酸亜鉛(浅田化学工業(株)製、Z−A
A )を25重量部、脂環族炭化水素樹脂(荒川化学工業
(株)製、アルコンM100 )を150重量部、さらに硬化
触媒として、ジクミルパーオキサイドを2.5重量部を添
加し、混練り機にて混合撹拌し粘弾性組成物を得た。配
合内容は表−1に示した。
表 − 1 ポリブタジエンゴム*1 100 重量部 メタクリル酸シクロヘキシル*2 100 重量部 アクリル酸亜鉛*3 25 重量部 脂環族炭化水素樹脂*4 150 重量部 ジクミルパーオキサイド 2.5重量部 注: *1 BR−01 日本合成ゴム(株)製 *2 アクリルエステルCH 三菱レーヨン(株)製 *3 Z−AA 浅田化学工業(株)製 *4 アルコンM100 荒川化学工業(株)製 一方積層体としての金属板は厚み0.8mmの冷延鋼板を
用いた。
熱可塑性樹脂フィルムとしては、ナイロン−6(実施
例1)、ポリエチレンテレフタレート(実施例2)、ポ
リイミド(実施例3)、ポリフッ化ビニル(実施例4)
の4種類で、厚さ0.1mmのフィルムを用いた。
積層方法は、金属板に前記の粘弾性組成物を塗工機に
て、厚み0.1mmに塗布し、次いでそれぞれの各熱可塑性
樹脂フィルムを貼り合せて一体化した。
その後、温度150℃の加熱炉にて30分間加熱硬化し
て、第1図に示す構造の金属と熱可塑性樹脂の積層体を
得た。
これらの積層体を前述した評価試験方法で、接着力、
制振性能、耐食性の評価を行い、結果を表−2に示し
た。
なお、比較例として金属板にアルキド樹脂塗料(比較
例1)を塗布した塗装金属板を用いた。
上記の結果より次のことが明らかである。
1.接着力が高い。
2.制振性能が比較例に比べ高く、振動減衰性能が大き
い。
3.耐食性は塗装鋼板に比べサビの発生も少なく良好。
4.積層体の曲げ加工は、樹脂フィルムの破損もなく良好
に加工が出来た。
これに対し、比較例は塗膜が破損して不可能であ
る。
実施例5〜6および比較例2 金属板としては厚さ0.8mmの冷延鋼板の2枚の間に、
実施例1〜4で用いた表−1に示した配合組成の粘弾性
組成物をはさみ込み、加熱硬化させて、金属板2枚貼り
合せ構造の複合型制振鋼板を作製し、それを用いた。
この制振鋼板の片面に積層する熱可塑性樹脂フィルム
としては厚さ0.1mmのナイロン−6フィルム(実施例
5)、ポリフッ化ビニルフィルム(実施例6)の2種類
を用いた。これらのフィルムと金属板を積層する方法は
中間材としては表−1の粘弾性組成物を用い、さらに塗
工方法は実施例1〜4の方法と同一条件で行い、その後
加熱硬化して、第3図に示す構造の積層体を得た。
これらの積層体を前述した評価試験方法で接着力、制
振性能、耐食性の評価を行い、結果を表−3に示した。
なお、比較例として前記の金属板2枚貼り合せ構造の
金属板にアルキド樹脂塗料(比較例2)を塗布した塗装
金属板を用いた。
上記の結果より次の事が明らかである。
1.金属板と樹脂フィルムとの接着力が高い。
2.制振性能は金属板として実施例、比較例とも複合型制
振金属板を用いたので、両者共良好であった。
3.耐食性は比較例に比べ、サビの発生も少なく良好。
4.積層体の曲げ加工性は樹脂フィルムの破損もなく、良
好に加工する事が出来た。一方比較例の塗装鋼板は塗膜
が破損して不可である。
なお、本発明による積層体の実施態様の代表的例示は
添附図面第1〜6図に示すものであるが、本発明はこれ
による制限されるものではない。
第1図は熱可塑性樹脂フィルム1(以下樹脂フィルム
と略称する)が熱硬化型粘弾性組成物3(以下粘弾性組
成物と略称する)を介して金属板2と硬化一体化された
ものであり、 第2図は第1図の積層金属板の金属板2にさらに粘弾
性組成物3により他の樹脂フィルム1が硬化一体化され
たものであり、 第3図は第1図の積層金属板の金属板2にさらに粘弾
性組成物3により他の金属板2が硬化一体化されたもの
であり、 第4図は第3図の積層金属板の金属板2にさらに粘弾
性組成物3により他の樹脂フィルムが硬化一体化された
ものであり、 第5図は樹脂フィルム1、粘弾性組成物3、金属箔
4、粘弾性組成物3及び金属板2の積層物の硬化一体し
た積層金属板であり、 第6図は第5図の積層体にさらにその金属板2上に粘
弾性組成物3、金属箔4、粘弾性組成物3及び樹脂フィ
ルム1を積層して硬化一体化した積層金属板である。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明による積層金属板各種実施態様を示
す一部破断縦断面略示図である。 1……熱可塑性樹脂フィルム、2……金属板、3……熱
硬化型粘弾性組成物、4金属箔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 寿男 東京都秋川市二宮1562―34 (56)参考文献 特開 昭54−54182(JP,A) 特開 昭61−154842(JP,A) 特開 昭60−262840(JP,A) 特公 昭52−1423(JP,B1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性、耐候性の良好な熱可塑性樹脂フィ
    ルムを金属板の片面もしくは両面に熱硬化型粘弾性組成
    物で硬化一体化した、耐候性を改良した制振性の良好な
    積層金属板であって、該熱硬化型粘弾性組成物が、 A成分:分子構造中に不飽和結合を有する天然ゴムまた
    は合成ゴムと、 B成分:アクリル酸金属塩またはメタクリル酸金属塩
    と、 C成分:重合性単量体でB成分以外の化合物と、 D成分:粘着付与剤と、 E成分:硬化触媒と を含有するものである積層金属板。
  2. 【請求項2】耐熱性、耐候性の良好な熱可塑性樹脂フィ
    ルムを金属板の片面に熱硬化型粘弾性組成物で、さらに
    金属板の他面に少なくとも一枚の金属板を上記熱硬化型
    粘弾性組成物で硬化一体化した、耐食性を改良した制振
    性の良好な積層金属板であって、該熱硬化型粘弾性組成
    物が、 A成分:分子構造中に不飽和結合を有する天然ゴムまた
    は合成ゴムと、 B成分:アクリル酸金属塩またはメタクリル酸金属塩
    と、 C成分:重合性単量体でB成分以外の化合物と、 D成分:粘着付与剤と、 E成分:硬化触媒と を含有するものである積層金属板。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂フィルムがポリアミド樹脂、
    ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ハロゲン化ビニル
    樹脂およびそれらの組合わせからなる群から選ばれた樹
    脂である請求項(1)または(2)記載の積層金属板。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂フィルムが金属箔を積層一体
    化したものである請求項(1)〜(3)の何れか一項に
    記載の積層金属板。
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