JP2636590B2 - 静電吸着装置 - Google Patents
静電吸着装置Info
- Publication number
- JP2636590B2 JP2636590B2 JP23595691A JP23595691A JP2636590B2 JP 2636590 B2 JP2636590 B2 JP 2636590B2 JP 23595691 A JP23595691 A JP 23595691A JP 23595691 A JP23595691 A JP 23595691A JP 2636590 B2 JP2636590 B2 JP 2636590B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating film
- wafer
- voltage
- sample
- variable resistor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Description
のである。
例えば、特開昭62−255039号公報に記載のよう
に、正負一対の電極間に印加されている吸着保持用の直
流電圧を切断した際に、電極間に正負を逆にした直流電
圧を微小時間印加する方法が提案されている。
223号公報に記載のように、出力可変の交流電圧を発
生する交流電源を設け、静電吸着解放時にプラズマを投
射しつつ、交流電圧を0まで減衰させる方法が提案され
ている。
おいては、逆電圧を印加することによって残留吸着力は
一端小さくなるが、その後も逆電圧を印加すると絶縁膜
には逆極性の電荷が再び帯電するため吸着力が再び大き
くなる。このため、逆電圧の印加にあたっては印加電
圧,印加時間の制御が難しいという問題があった。
着力が0まで減衰する交流の電圧を印加するので、前述
したような問題は生じないが電源回路が複雑になるとい
う問題があった。
着力をすみやかに低減することのできる静電吸着装置を
提供することにある。
に、本発明は、絶縁膜が設けられ該絶縁膜を介して試料
を配置可能な電極と、該電極に電圧の印加をON,OF
F可能な電圧印加手段とを具備して成る静電吸着装置に
おいて、前記絶縁膜の一部分に前記絶縁膜より抵抗が小
さいリングを前記試料および前記電極に接して設けたも
のである。
試料と電極とを電気的に接続することにより、絶縁膜を
バイパスして試料と電極との間で電流が流れ、電位差が
なくなり吸着力が解除される。これにより、簡単な回路
構成で残留吸着力をすみやかに低減することができる。
電吸着装置を説明するために、図1および図2を使い、
以下に説明する。図1は、有磁場マイクロ波プラズマ処
理装置に静電吸着装置を適用した場合の全体構成を示し
たものである。この場合、真空処理室1の上部には放電
管2を設け、真空空間が形成してある。導波管3は放電
管2を覆うように設けてあり、導波管3の外側にはコイ
ル4が設けてある。真空処理室1内にはウエハ6を配置
可能な試料台5が設けてあり、試料台5には高周波電源
8およびスイッチ11を介して直流電源10が接続して
ある。試料台5上面には絶縁膜12が設けてあり、試料
6は絶縁膜12を介して試料台5に配置される。絶縁膜
12の一部には導電膜13が設けてあり、導電膜13の
上面はウエハ6の裏面に接するようになっている。導電
膜13と試料台5とは、この場合、可変抵抗器14とス
イッチ15とを介して接続され、絶縁膜12をバイパス
する回路が形成されている。なお、7はウエハ6を搬送
装置(図示省略)と試料台5との間で受け渡しするため
のウエハ押し上げ装置である。また、真空処理室1に
は、図示を省略した処理ガス供給装置と真空排気装置と
が接続してある。また、絶縁膜12は、この場合、試料
台5の表面にアルミナ等を溶射して成り、導電膜13
は、この場合、絶縁膜12の表面の一部分にAl等の導
電材を蒸着して成る。
ハ1をプラズマ処理、例えば、エッチング処理する際
は、導波管3を介して放電管2内に導入したマイクロ波
の電界とコイル4による磁場との相互作用により放電管
2内に導入した処理ガスをプラズマ化し、さらに、試料
台5に高周波電源8により高周波を印加し、プラズマか
らウエハ6に入射するイオンのエネルギ−を制御しなが
ら行う。このとき、ウエハ6は試料台5に静電吸着され
ている。ウエハ6の静電吸着は、図2(a)に示すよう
にスイッチ11をONし、直流電源10の直流電圧を試
料台5に印加した状態でプラズマを発生させることによ
り行なわれる。このとき、スイッチ15はOFFしてお
く。これにより絶縁膜12には電圧Vが印加され、式
(1)に示すような電荷Qが充電される。 よって、ウエハ6と絶縁膜12との間には電荷Qによる
ク−ロン力が発生し、ウエハ6が絶縁膜12上に吸着さ
れる。
を試料台から取り外して搬出するにあたり、ウエハ6の
試料台5からの取外しは、プラズマを消滅させた後、図
2(b)に示すように、スイッチ11をOFFして直流
電圧の印加を停止し、スイッチ15をONさせ可変抵抗
14を介して電流を流し絶縁膜12に帯電した電荷を除
去した後、ウエハ押し上げ装置7を上昇させることによ
り行う。スイッチ15をONにより絶縁膜12に帯電し
ていた電荷Qは可変抵抗14を介して放電する。このと
きの電荷Qの変化は式(2),(3)で表される。 式(3)からあきらかなように可変抵抗14を設けるこ
とにより、全体の抵抗値はRからR2に小さくなって時
定数が短くなり、残留吸着力をすみやかに低減できる。
すなわち、合成抵抗は絶縁膜12の抵抗成分の逆数と可
変抵抗器14の抵抗成分の逆数の和の逆数となるため、
絶縁膜12の抵抗成分より小さくなり、電荷の放電時定
数は短くなる。
とって残留吸着力の減衰時定数を計算してみる。アルミ
ナの固有抵抗値,誘電率,吸着面積,膜厚をそれぞれ
1.08×1013Ω−cm,8,128cm2,300μm
であるとすると、時定数は約7.1秒となる。これに対
して、10MΩの可変抵抗14を設けた場合、5MΩの
可変抵抗14を設けた場合について同様に計算すると時
定数は前者が約0.03秒、後者が約0.015秒と短
くなる。
びスイッチ15を介してウエハ6と試料台5とを接続す
るようにしているので、絶縁膜12に帯電した電荷を除
去し残留吸着力をすみやかに低減できる。という効果が
ある。なお、本構成では可変抵抗器14とスイッチ15
とを用いてバイパス回路を形成しているが、例えば、ス
イッチ15だけを設けて回路のON,OFFだけをする
ようにしても良く、また、可変抵抗器14だけを設け
て、吸着時は抵抗を大きくし、吸着力除去のときには抵
抗を小さくするようにしても良い。
る。図3において図1と同符号は同一部材を示し、説明
を省略する。本図が前記構成と異なる点は、絶縁膜12
の一部分に絶縁膜12よりも抵抗の小さいリング16、
例えば、SiCをウエハ6と接するように設けた点であ
り、本実施例によれば、式(3)から分かるように全体
の抵抗値が小さくなって時定数が短くなる効果がある。
プラズマ処理装置、特にエッチング装置を例に説明した
が、静電吸着装置を使用するものにおいてはこのような
処理装置に限定されるものでないことはいうまでもな
い。
着力を短時間で低減できる効果がある。
着装置を適用した有磁場マイクロ波プラズマ処理装置を
示す構成図である。
り、(a)は静電吸着時を示し、(b)は吸着力除去時
を示す。
有磁場マイクロ波プラズマ処理装置を示す構成図であ
る。
……絶縁膜、13……導電膜、14……可変抵抗器、1
6……リング。
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁膜が設けられ該絶縁膜を介して試料を
配置可能な電極と、該電極に電圧の印加をON,OFF
可能な電圧印加手段とを具備して成る静電吸着装置にお
いて、前記絶縁膜の一部分に前記絶縁膜より抵抗が小さ
いリングを前記試料および前記電極に接して設けたこと
を特徴とする静電吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23595691A JP2636590B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 静電吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23595691A JP2636590B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 静電吸着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0574920A JPH0574920A (ja) | 1993-03-26 |
JP2636590B2 true JP2636590B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=16993706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23595691A Expired - Lifetime JP2636590B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 静電吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2636590B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08250579A (ja) * | 1995-03-14 | 1996-09-27 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体製造装置の静電チャック用電源および半導体製造装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH074718B2 (ja) * | 1986-06-04 | 1995-01-25 | キヤノン株式会社 | 静電吸着装置 |
-
1991
- 1991-09-17 JP JP23595691A patent/JP2636590B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0574920A (ja) | 1993-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2867526B2 (ja) | 半導体製造装置 | |
TW495825B (en) | Holding system for object to be processed | |
US5117121A (en) | Method of and apparatus for applying voltage to electrostatic chuck | |
US5221450A (en) | Electrostatic chucking method | |
JPS59127847A (ja) | スパツタリング装置の静電チヤツク装置 | |
JPH0760675A (ja) | 静電吸着ハンド | |
JP2636590B2 (ja) | 静電吸着装置 | |
JPH08191099A (ja) | 静電チャック及びその製造方法 | |
JPH05175318A (ja) | 静電チャックの基板脱着方法 | |
JPH0878512A (ja) | 静電吸着装置及び方法 | |
JP2503364B2 (ja) | ウエハの静電吸着装置、ウエハの静電吸着方法、ウエハの離脱方法及びドライエッチング方法 | |
JPH0786383A (ja) | 静電吸着装置及び方法 | |
JPH0878511A (ja) | 静電吸着装置及び方法 | |
JPH0722499A (ja) | 半導体製造装置及び方法 | |
JPS6325706B2 (ja) | ||
JPH04100257A (ja) | 静電吸着機構を備えた処理装置および該静電吸着機構の残留電荷除去方法 | |
JP3879254B2 (ja) | ウエハの離脱方法及び静電吸着電源 | |
WO2019044290A1 (ja) | 静電式ワーク保持方法及び静電式ワーク保持システム | |
JPH01181544A (ja) | 静電チャック | |
JPS5814535A (ja) | ウエハの清浄方法 | |
JPH03270841A (ja) | 静電チャック | |
JP3324268B2 (ja) | 静電吸着方法 | |
JP2004140277A (ja) | 離脱方法及び電源装置 | |
JPH0691024B2 (ja) | 乾式薄膜加工装置 | |
JPS62111431A (ja) | ドライエツチング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080425 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425 Year of fee payment: 15 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425 Year of fee payment: 15 |