JP2635338B2 - 保護膜形成型製剤 - Google Patents
保護膜形成型製剤Info
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- JP2635338B2 JP2635338B2 JP62268691A JP26869187A JP2635338B2 JP 2635338 B2 JP2635338 B2 JP 2635338B2 JP 62268691 A JP62268691 A JP 62268691A JP 26869187 A JP26869187 A JP 26869187A JP 2635338 B2 JP2635338 B2 JP 2635338B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は保護膜形成型製剤、更に詳しくは、薬理活性
物質を含有する外用製剤であつて、皮膚表面に塗布する
ことにより、速乾的に可撓性の保護膜を形成し、該膜を
介して薬効成分を持続的に放出せしめ、かつ経皮吸収さ
せることができる製剤に関する。
物質を含有する外用製剤であつて、皮膚表面に塗布する
ことにより、速乾的に可撓性の保護膜を形成し、該膜を
介して薬効成分を持続的に放出せしめ、かつ経皮吸収さ
せることができる製剤に関する。
従来技術と発明の解決すべき問題点 従来、外用製剤の1つである軟膏剤は皮膚表面にすり
こむことにより、薬効成分を局所あるいは全身に経皮吸
収させることができ、外科、皮膚科等の領域で汎用され
ている。しかし、すりこんだ状態で存在するため、衣類
への汚染あるいは衣類接触による払拭が起つたり、さら
に薬物が揮発性の場合には適用し難いという問題があ
り、薬物の放出や経皮吸収の持続化において満足のゆく
ものでない。
こむことにより、薬効成分を局所あるいは全身に経皮吸
収させることができ、外科、皮膚科等の領域で汎用され
ている。しかし、すりこんだ状態で存在するため、衣類
への汚染あるいは衣類接触による払拭が起つたり、さら
に薬物が揮発性の場合には適用し難いという問題があ
り、薬物の放出や経皮吸収の持続化において満足のゆく
ものでない。
本発明者らは、かかる軟膏剤の問題点を解消せしめ、
薬物の経皮吸収性を持続的に高めた外用製剤を提供する
ため鋭意検討を進めたところ、被膜形成剤としてポリビ
ニルアルコールを用い、これに薬物と溶剤を配合すれ
ば、皮膚表面への塗布後、速乾・速膜的に優れた可撓性
の保護膜が形成され、該膜を介して薬物の長期にわたる
経皮吸収が達成され、しかも衣類接触によつても容易に
剥離しないことを見出し、本発明を完成させるに至つ
た。
薬物の経皮吸収性を持続的に高めた外用製剤を提供する
ため鋭意検討を進めたところ、被膜形成剤としてポリビ
ニルアルコールを用い、これに薬物と溶剤を配合すれ
ば、皮膚表面への塗布後、速乾・速膜的に優れた可撓性
の保護膜が形成され、該膜を介して薬物の長期にわたる
経皮吸収が達成され、しかも衣類接触によつても容易に
剥離しないことを見出し、本発明を完成させるに至つ
た。
発明の構成と効果 すなわち、本発明は、薬物、ポリビニルアルコール
(PVA)および溶剤から成り、ポリビニルアルコールと
してケン化度50%未満のものとケン化度50%以上のもの
との混合物を使用することを特徴とする保護膜形成型製
剤を提供するものである。
(PVA)および溶剤から成り、ポリビニルアルコールと
してケン化度50%未満のものとケン化度50%以上のもの
との混合物を使用することを特徴とする保護膜形成型製
剤を提供するものである。
本発明における薬物は、全身または局所作用型であれ
ば特に制限はなく、たとえば消炎鎮痛剤(インドメタシ
ン、ジクロフエナツクもしくはその塩、イブプロフエ
ン、フエニルブタゾン、オキシフエブタゾン、メピリゾ
ール、アスピリン、エテンガミド、アミノピシリン、フ
エナセチンなど)、ステロイド剤(酢酸コルチゾン、ヒ
ドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾ
ン、酢酸デキサメタゾン、トリアムシノロン、トリアム
シノロンアセトニド、ブレドニゾロン、酢酸プレドニゾ
ロン、ベタメタゾン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、
メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロンな
ど)、抗菌剤(クロルテトラサイクリン、オキシテトラ
サイクリン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシン、ジ
ヒドロスプレプトマイシン、バシトラミン、エリスロマ
イシン、アンピシリン、ペニシリン、セフアロスポリン
など)、抗生物質(塩酸オキシテトラサイクリン、カナ
マイシン、クロラムフエニコール、硫酸ゲンタマイシ
ン、テトラサイクリン、フシジン酸ナトリウム、硫酸フ
ラジオマイシン、スルフアジアジン、スルフアメトキサ
ゾール、スルフイソミジンなど)、冠血管拡張薬(硝酸
イソソルビド、ニトログリセリン、ニフエジピン、塩酸
エタフエノン、塩酸オキシフエドリンなど)、鎮けい剤
(フロプロピオン、臭化ブトロピウム、塩酸アマンタジ
ン、塩化トロスピウム、エトミドリン、臭化メチピジウ
ム、N−メチルスコポラミンメチル硫酸塩、フロログル
シン、塩酸ピロペフチン、臭化プリフイニウム、ヨウ化
チエモニウム、塩酸マザチコール、塩酸エペリゾンな
ど)、抗不整脈剤(塩酸アセブトロール、塩酸アルプレ
ノロール、塩酸インデオロール、塩酸オクスブレノロー
ル、塩酸カルテオロール、塩酸プロプラノロール、ピン
ドロール、ジソピラミドなど)等が挙げられ、これらの
少なくとも1種を使用に供する。
ば特に制限はなく、たとえば消炎鎮痛剤(インドメタシ
ン、ジクロフエナツクもしくはその塩、イブプロフエ
ン、フエニルブタゾン、オキシフエブタゾン、メピリゾ
ール、アスピリン、エテンガミド、アミノピシリン、フ
エナセチンなど)、ステロイド剤(酢酸コルチゾン、ヒ
ドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾ
ン、酢酸デキサメタゾン、トリアムシノロン、トリアム
シノロンアセトニド、ブレドニゾロン、酢酸プレドニゾ
ロン、ベタメタゾン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、
メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロンな
ど)、抗菌剤(クロルテトラサイクリン、オキシテトラ
サイクリン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシン、ジ
ヒドロスプレプトマイシン、バシトラミン、エリスロマ
イシン、アンピシリン、ペニシリン、セフアロスポリン
など)、抗生物質(塩酸オキシテトラサイクリン、カナ
マイシン、クロラムフエニコール、硫酸ゲンタマイシ
ン、テトラサイクリン、フシジン酸ナトリウム、硫酸フ
ラジオマイシン、スルフアジアジン、スルフアメトキサ
ゾール、スルフイソミジンなど)、冠血管拡張薬(硝酸
イソソルビド、ニトログリセリン、ニフエジピン、塩酸
エタフエノン、塩酸オキシフエドリンなど)、鎮けい剤
(フロプロピオン、臭化ブトロピウム、塩酸アマンタジ
ン、塩化トロスピウム、エトミドリン、臭化メチピジウ
ム、N−メチルスコポラミンメチル硫酸塩、フロログル
シン、塩酸ピロペフチン、臭化プリフイニウム、ヨウ化
チエモニウム、塩酸マザチコール、塩酸エペリゾンな
ど)、抗不整脈剤(塩酸アセブトロール、塩酸アルプレ
ノロール、塩酸インデオロール、塩酸オクスブレノロー
ル、塩酸カルテオロール、塩酸プロプラノロール、ピン
ドロール、ジソピラミドなど)等が挙げられ、これらの
少なくとも1種を使用に供する。
本発明におけるPVAとしては、分子量10000〜200000、
粘度定格(20℃、4%水溶液で測定)1〜70cpsおよび
ケン化度10〜100%を有するものが使用されてよい。
粘度定格(20℃、4%水溶液で測定)1〜70cpsおよび
ケン化度10〜100%を有するものが使用されてよい。
なお、PVAのケン化度について、一般的にケン化度が
低いとアルコールへの溶解性は大きくなり、またケン化
度が高いと水への溶解性が大きくなる。ケン化度50%未
満のPVAは、水単独では溶解せず、水/アルコール混合
系またはアルコールに溶解し、その形成被膜は柔軟で、
屈曲部へ適用できる。これに対し、ケン化度50%以上の
PVAは水に溶け易いが、アルコールに対する溶解度は低
くなり、またその形成被膜は強靭で、皮膚の保護機能を
増加するが、屈曲部へは適用しにくい。
低いとアルコールへの溶解性は大きくなり、またケン化
度が高いと水への溶解性が大きくなる。ケン化度50%未
満のPVAは、水単独では溶解せず、水/アルコール混合
系またはアルコールに溶解し、その形成被膜は柔軟で、
屈曲部へ適用できる。これに対し、ケン化度50%以上の
PVAは水に溶け易いが、アルコールに対する溶解度は低
くなり、またその形成被膜は強靭で、皮膚の保護機能を
増加するが、屈曲部へは適用しにくい。
従つて、ケン化度50%未満のものとケン化度50%以上
のものとを適宜に組合せて使用することによつて柔軟で
強靭な被膜形成が可能となり、屈曲部等の適用部位が広
くなる。
のものとを適宜に組合せて使用することによつて柔軟で
強靭な被膜形成が可能となり、屈曲部等の適用部位が広
くなる。
本発明における溶剤としては、たとえば水、低級アル
コール類(エタノール、プロパノール、イソプロピルア
ルコールなど)、グリコール類(プロピレングリコー
ル、エチレングリコール、1,3−ブタンジオールなど)
等が挙げられ、これらの少なくとも1種を使用に供す
る。特に水、エタノールが好ましい。
コール類(エタノール、プロパノール、イソプロピルア
ルコールなど)、グリコール類(プロピレングリコー
ル、エチレングリコール、1,3−ブタンジオールなど)
等が挙げられ、これらの少なくとも1種を使用に供す
る。特に水、エタノールが好ましい。
本発明に係る保護膜形成型製剤は、上記薬物、PVAお
よび溶剤を必須成分とし、これに必要に応じて保湿剤、
可溶化剤を加えた系で構成される。本発明製剤における
必須成分の含有量(製剤全量中)は通常、薬物0.01〜20
%(重量%、以下同様)(好ましくは0.05〜10%)、PV
A3〜30%(好ましくは5〜25%)および溶剤0.1〜80%
(好ましくは5〜70%)の範囲となるように選定すれば
よい。PVAの含有量が3%未満であると、被膜ができに
くくなり、できても弱く、また30%を越えると、主薬物
が析出し、被膜が硬くなりすぎて、皮膚に対する追随性
が失なわれる傾向にある。
よび溶剤を必須成分とし、これに必要に応じて保湿剤、
可溶化剤を加えた系で構成される。本発明製剤における
必須成分の含有量(製剤全量中)は通常、薬物0.01〜20
%(重量%、以下同様)(好ましくは0.05〜10%)、PV
A3〜30%(好ましくは5〜25%)および溶剤0.1〜80%
(好ましくは5〜70%)の範囲となるように選定すれば
よい。PVAの含有量が3%未満であると、被膜ができに
くくなり、できても弱く、また30%を越えると、主薬物
が析出し、被膜が硬くなりすぎて、皮膚に対する追随性
が失なわれる傾向にある。
上記保湿剤としては、たとえばプロピレングリコー
ル、グリセリン、ポリエチレングリコール、エチレング
リコール、ソルビトールなどの多価アルコール類が好適
であり、これらの少なくとも1種を使用に供することが
できる。含有量は通常、製剤全量中30%以下で選定すれ
ばよい。
ル、グリセリン、ポリエチレングリコール、エチレング
リコール、ソルビトールなどの多価アルコール類が好適
であり、これらの少なくとも1種を使用に供することが
できる。含有量は通常、製剤全量中30%以下で選定すれ
ばよい。
また可溶化剤としては、たとえばクロタミトン、炭素
数1〜8のジカルボン酸のエステル類(コハク酸ジオク
チル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソブ
チル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチ
ルなど)、低級アルコール類、中鎖脂肪酸トリグリセラ
イド、グリコール等が挙げられ、これらの少なくとも1
種を使用に供することができる。含有量は通常、製剤全
量中0.1〜10%で選定すればよい。
数1〜8のジカルボン酸のエステル類(コハク酸ジオク
チル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソブ
チル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチ
ルなど)、低級アルコール類、中鎖脂肪酸トリグリセラ
イド、グリコール等が挙げられ、これらの少なくとも1
種を使用に供することができる。含有量は通常、製剤全
量中0.1〜10%で選定すればよい。
なお、本発明製剤にあつて、アルコール類(特にエタ
ノール)は吸収促進剤となり、薬物の経皮吸収性を高
め、また蒸散作用により炎症部の熱を奪い冷却感をもた
らす。
ノール)は吸収促進剤となり、薬物の経皮吸収性を高
め、また蒸散作用により炎症部の熱を奪い冷却感をもた
らす。
以上の構成から成る本発明製剤によれば、以下に示す
利点が奏せられる。
利点が奏せられる。
i)薬物が揮発性の場合にも、これを自在に使用するこ
とができ、しかもその揮発性作用により付加的に経皮吸
収性が向上する。
とができ、しかもその揮発性作用により付加的に経皮吸
収性が向上する。
ii)薬物の放出、経皮吸収に優れ、かつ十分な持続効果
が図られ、さらに適用中および適用後において皮膚障害
の心配が全くなく、また屈曲部等にも均一に塗布するこ
とができ、塗布後は速やかに一枚のフイルムとなり、こ
れは皮膚密着性が良好でかつ剥離が容易である。このよ
うに本発明製剤は、軟膏剤のすり込み効果とパツプ剤の
経皮吸収持続効果を兼備しているといえる。
が図られ、さらに適用中および適用後において皮膚障害
の心配が全くなく、また屈曲部等にも均一に塗布するこ
とができ、塗布後は速やかに一枚のフイルムとなり、こ
れは皮膚密着性が良好でかつ剥離が容易である。このよ
うに本発明製剤は、軟膏剤のすり込み効果とパツプ剤の
経皮吸収持続効果を兼備しているといえる。
iii)細菌性皮膚疾患部へ適用した場合、保護膜の形成
により、患部の拡大が阻止されるため、治療期間の短縮
に寄与する。
により、患部の拡大が阻止されるため、治療期間の短縮
に寄与する。
次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例1成 分 g PVA(ケン化度50%未満 …10 PVA(ケン化度70〜90%) … 4 1,3−ブタンジオール … 2 滅菌水 …20 パラヒドロキシ安息香酸メチル … 0.1 パラヒドロキシ安息香酸n−プロピル … 0.05 塩酸テトラサイクリン … 3 (力価) エタノール …残部 計100 冷滅菌水(5〜20℃)20gにPVA(ケン化度70〜90%)
を徐々に加えながら溶解分散させ、次いで70℃に保温し
ながらPVAを完全に溶解し、冷却後1,3−ブタンジオール
および塩酸テトラサイクリンを加える。かかる溶液を、
予めエタノール(適量)にPVA(ケン化度50%未満)、
パラヒドロキシ安息香酸メチルおよびパラヒドロキシ安
息香酸n−プロピルを溶解練合した溶液に徐々に加え、
十分混合した後エタノールを加え全量100gとして外用製
剤を得る。
を徐々に加えながら溶解分散させ、次いで70℃に保温し
ながらPVAを完全に溶解し、冷却後1,3−ブタンジオール
および塩酸テトラサイクリンを加える。かかる溶液を、
予めエタノール(適量)にPVA(ケン化度50%未満)、
パラヒドロキシ安息香酸メチルおよびパラヒドロキシ安
息香酸n−プロピルを溶解練合した溶液に徐々に加え、
十分混合した後エタノールを加え全量100gとして外用製
剤を得る。
実施例2成 分 g PVA(ケン化度50%未満) … 3 PVA(ケン化度70〜90%) …11 クロタミトン … 2.5 プレドニゾロン … 0.3 クロラムフエニコール … 2 (力価) 硫酸フラジオマイシン … 0.5 (力価) エチレンジアミン四酢酸Na … 0.01 エタノール …20 パラヒドロキシ安息香酸メチル … 0.1 パラヒドロキシ安息香酸n−プロピル … 0.05 滅菌水 …残部 計100 冷滅菌水(適量)にPVA(ケン化度70〜90%)を加
え、実施例1と同じ手法でPVAを完全に溶解し、冷却後
エチレンジアミン四酢酸Na、クロラムフエニコールおよ
び硫酸フラジオマイシンを加えて混合し、次いでプレド
ニゾロンのクロタミトン溶液を加え、さらに撹拌下、予
めエタノールにパラヒドロキシ安息香酸メチル、パラヒ
ドロキシ安息香酸n−プロピルおよびPVA(ケン化度50
%未満)を溶解練合した溶液を加え、最後に全量100gと
なるように滅菌水を加えて、外用製剤を得る。
え、実施例1と同じ手法でPVAを完全に溶解し、冷却後
エチレンジアミン四酢酸Na、クロラムフエニコールおよ
び硫酸フラジオマイシンを加えて混合し、次いでプレド
ニゾロンのクロタミトン溶液を加え、さらに撹拌下、予
めエタノールにパラヒドロキシ安息香酸メチル、パラヒ
ドロキシ安息香酸n−プロピルおよびPVA(ケン化度50
%未満)を溶解練合した溶液を加え、最後に全量100gと
なるように滅菌水を加えて、外用製剤を得る。
実施例3成 分 g PVA(ケン化度70〜90%未満) … 3 PVA(ケン化度50%未満) …18 硫酸カナマイシン … 0.5 (力価) ポリエチレングリコール(PEG400) 5 ミリスチン酸イソプロピル … 1.5 パラヒドロキシ安息香酸メチル … 0.1 パラヒドロキシ安息香酸n−プロピル … 0.05 滅菌水 …20 エタノール …残部 計100 冷滅菌水20gにPVA(ケン化度70〜90%)を加え、実施
例1と同じ手法でPVAを完全に溶解し、冷却後PEG400お
よび硫酸カナマイシンを加えて混合し、次いでこれを、
予めエタノール(適量)にPVA(ケン化度50%未満)、
パラヒドロキシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香
酸n−プロピルおよびミリスチン酸イソプロピルを溶解
練合した溶液に加えた後、エタノールを加え全量100gと
して外用製剤を得る。
例1と同じ手法でPVAを完全に溶解し、冷却後PEG400お
よび硫酸カナマイシンを加えて混合し、次いでこれを、
予めエタノール(適量)にPVA(ケン化度50%未満)、
パラヒドロキシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香
酸n−プロピルおよびミリスチン酸イソプロピルを溶解
練合した溶液に加えた後、エタノールを加え全量100gと
して外用製剤を得る。
製剤試験 (1)抗菌力試験 下記に示す日抗基収載の一般法に基づき実施する。
日抗基一般試験法:力価試験法記載の同筒平板法に準じ
医薬品各条で規定する培地、および試験菌を用い、実施
例1〜3の製剤(各100mg)を、予め試験菌を植菌した
培地に滴下し、35℃、20時間で培養した後その阻止円の
直径を測定する。結果を表1に示す。
医薬品各条で規定する培地、および試験菌を用い、実施
例1〜3の製剤(各100mg)を、予め試験菌を植菌した
培地に滴下し、35℃、20時間で培養した後その阻止円の
直径を測定する。結果を表1に示す。
(2)安定性試験 医薬品において重要な意味を持つ安定性についても、
日抗基収載の力価試験法に準じ実施する。結果を表2に
示す。
日抗基収載の力価試験法に準じ実施する。結果を表2に
示す。
(3)皮膚刺激性試験 外用製剤の臨床使用上、よく問題とされる局所刺激性
について、ウサギに対してドロージ(Drogie)法に従
い、また健常成人男子に対して本邦パツチテスト研究
班の方法および判定基準に従つて実施する。結果をそれ
ぞれ表3および表4に示す(なお、市販品A,Bの結果も
併記する)。
について、ウサギに対してドロージ(Drogie)法に従
い、また健常成人男子に対して本邦パツチテスト研究
班の方法および判定基準に従つて実施する。結果をそれ
ぞれ表3および表4に示す(なお、市販品A,Bの結果も
併記する)。
Claims (8)
- 【請求項1】薬物、ポリビニルアルコールおよび溶剤か
ら成り、ポリビニルアルコールとしてケン化度50%未満
のものとケン化度50%以上のものとの混合物を使用する
ことを特徴とする保護膜形成型製剤。 - 【請求項2】薬物が全身または局所作用型の薬物で、そ
の含有量が製剤全量中0.01〜20重量%である前記第1項
記載の製剤。 - 【請求項3】薬物が消炎鎮痛剤、ステロイド剤、抗菌
剤、抗生物質、冠血管拡張薬、鎮けい剤および抗不整脈
剤の群から選ばれる少なくとも1種である前記第1項ま
たは第2項記載の製造。 - 【請求項4】ポリビニルアルコールが分子量10000〜200
000、粘度定格1〜70cpsを有し、その含有量が製剤全量
中3〜30重量%である前記第1項乃至第3項のいずれか
1に記載の製剤。 - 【請求項5】用剤が水、低級アルコール類およびグリコ
ール類の群から選ばれる少なくとも1種であり、その含
有量が製剤全量中0.1〜80重量%である前記第1項乃至
第4項のいずれか1に記載の製剤。 - 【請求項6】保湿剤および/または可溶化剤を加えた前
記第1項記載の製剤。 - 【請求項7】保湿剤がプロピレングリコール、グリセリ
ン、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、ソ
ルビトールなどの多価アルコール類の中から選ばれる少
なくとも1種であり、その含有量が製剤全量中30重量%
以下である前記第6項記載の製剤。 - 【請求項8】可溶化剤がクロタミトン、炭素数1〜8の
ジカルボン酸のエステル類、低級アルコール類、中鎖脂
肪酸トリグリセライドおよびグリコール類の群から選ば
れる少なくとも1種であり、その含有量が製剤全量中0.
1〜10重量%である前記第6項記載の製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62268691A JP2635338B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 保護膜形成型製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62268691A JP2635338B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 保護膜形成型製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01110623A JPH01110623A (ja) | 1989-04-27 |
JP2635338B2 true JP2635338B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=17462044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62268691A Expired - Fee Related JP2635338B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 保護膜形成型製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6528086B2 (en) * | 1999-09-28 | 2003-03-04 | Zars, Inc. | Methods and apparatus for drug delivery involving phase changing formulations |
IT1319210B1 (it) * | 2000-10-13 | 2003-09-26 | Italiano Biochimico Lisapharma | Pellicola per la somministrazione dermica e transdermica di principiattivi. |
US8741333B2 (en) | 2004-06-07 | 2014-06-03 | Nuvo Research Inc. | Compositions and methods for treating dermatitis or psoriasis |
US8741332B2 (en) | 2004-06-07 | 2014-06-03 | Nuvo Research Inc. | Compositions and methods for dermally treating neuropathic pain |
US8907153B2 (en) * | 2004-06-07 | 2014-12-09 | Nuvo Research Inc. | Adhesive peel-forming formulations for dermal delivery of drugs and methods of using the same |
CA2633489C (en) * | 2005-12-14 | 2013-09-24 | Zars Pharma, Inc. | Compositions and methods for treating dermatological conditions |
JP2011206708A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 多層塗工膜の製造方法及び多層塗工膜 |
JP6396251B2 (ja) * | 2015-04-06 | 2018-09-26 | 日本酢ビ・ポバール株式会社 | フィルムコーティング組成物並びに経口固形製剤及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57108011A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-05 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | Film-forming endermic liniment |
JPS6267017A (ja) * | 1985-09-19 | 1987-03-26 | Sanwa Kagaku Kenkyusho:Kk | 被膜形成型揮散性薬物含有軟膏剤 |
-
1987
- 1987-10-22 JP JP62268691A patent/JP2635338B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01110623A (ja) | 1989-04-27 |
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