JP2635108B2 - グランドパッキン組立体 - Google Patents

グランドパッキン組立体

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、回転軸あるいはバルブステムなどの密封に
使用されるグランドパッキンに関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 膨張黒鉛製グランドパッキンは、たとえば石綿製グラ
ンドパッキンなどと比較してシール特性、耐熱性、耐薬
品性などに優れているため広く使用されている。しかし
ながら、このような膨張黒鉛製グランドパッキンは、機
械的強度に劣るため、膨張黒鉛製グランドパッキンは単
独では使用されず、通常、このグランドパッキンの上下
端にそれぞれ機械的強度に優れたリング状の硬質パッキ
ンが配置されて使用されている。
このように膨張黒鉛製グランドパッキンの上下端に硬
質パッキンを配置する理由は、もし膨張黒鉛製グランド
パッキンをたとえばスタフィングボックス内で単独で使
用すると、スタフィングボックスから膨張黒鉛の一部が
変形してはみ出してくることがあり、シール特性が低下
してしまう虞があるためである。
ところで、一般的な硬質パッキンとしては、石綿系ま
たは非石綿系の糸を紐状に編組する際に、この表面に潤
滑油を塗布したもの、またはアルミニウムや鉛などのリ
ボンもしくは箔を撚り合わせてリング状に形成する際
に、この表面に潤滑油を癌浸させたものがある。なお、
このように、硬質パッキンに潤滑油を含有させるのは、
硬質パッキンの製造の際、例えば、石綿系の糸を紐状に
編組してパッキンを形成する際に、石綿が飛散するのを
防止し、しかも成形性を良好にするためであり、またパ
ッキン使用時における浸透漏れを防ぎシール性を向上さ
せるためである。
しかしながら、このように潤滑油を含有している硬質
パッキンを前述した膨張黒鉛製グランドパッキンの上下
端に配置したグランドパッキン組立体を300℃以上の高
温流体のシール用として用いた場合に、硬質パッキンに
含まれる潤滑油の分解・蒸発、もしくは流出などが引き
起こされ、硬質パッキンの重量が減じ、応力緩和現象を
生じることになる。すなわちグランドパッキン組立体に
対する初期の締付が緩み、パッキン性能が低下する虞が
あることから、増締めの作業が後で必要になるという不
都合を有している。
発明の目的 本発明は、このような従来技術が有する不都合を解消
するためになされ、硬質パッキンの応力緩和を極めて小
さくし、シール特性が良好で、増締め作業が不要なグラ
ンドパッキン組立体を提供することを目的とする。
発明の概要 このような目的を達成するために、本発明は、膨張黒
鉛からなる硬質パッキンで構成された筒状のパッキン本
体と、このパッキン本体の上下両端に配置され、前記軟
質パッキンよりも硬質の材料で構成され、しかも加熱に
より分解または蒸発する潤滑油を含有したリング状の硬
質パッキンとから成るグランドパッキン組立体におい
て、 前記硬質パッキンは、加熱処理されて前記パッキン本
体の上下端に配置されていることを特徴としている。
このような本発明に係るグランドパッキン組立体によ
れば、硬質パッキンを予め加熱処理することで、それに
含有される潤滑油を分解または蒸発させているので、こ
の硬質パッキンが上下端に装着されたグランドパッキン
組立体をたとえば300℃を超える高温流体のシール用と
して用いたとしても、グランドパッキン組立体の応力緩
和特性はほとんど変化せず、後で増締めする必要もな
い。
発明の具体的説明 以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳細に説明
する。
第1図は本発明の一実施例に係るグランドパッキン組
立体の斜視図、第2図は同パッキン組立体の使用例を示
す断面図、第3図は本発明の作用を示すグラフである。
第1図に示すように、本発明に係るグランドパッキン
組立体2は、筒状のパッキン本体4と、このパッキン本
体4の上下端にヘッダリングおよびボトルリングとして
配置されたリング状の硬質パッキン6とから成る。パッ
キン本体4は、膨張黒鉛から成る硬質パッキンで構成さ
れる。膨張黒鉛から成る硬質パッキンとしては、膨張黒
鉛製テープを積層して金型内で圧縮整形したものや、膨
張黒鉛製テープと金属材との複合品を撚り糸として紐状
に編組したものなどが使用される。また、パッキン本体
4としては、複数のリング状軟質パッキンを軸方向に配
置したものであっても良い。
硬質パッキン6としては、石綿系もしくは非石綿系の
糸を紐状に編組する際に、この表面に潤滑油を塗布した
ものや、アルミニウムや鉛などのリボンもしくは箔を撚
り合わせてリング状に形成する際に、この表面に潤滑油
を含浸させたものなどが用いられる。なお、このよう
に、硬質パッキンに潤滑油を含有させるのは、硬質パッ
キンの製造の際、例えば、石綿系の糸を紐状に編組して
パッキンを成形する際に、石綿が飛散するのを防止し、
しかも成形性を良好にするためである。
また、このように硬質パッキンに含有される潤滑油
は、後述するように予め加熱処理によって分解もしくは
蒸発させるので、ある程度シール性は低下するが、パッ
キン本体にて十分シール性が確保されるので問題はな
い。しかも、このように潤滑油を分解もしくは蒸発させ
てあるので、高温流体に使用される場合であっても、硬
質パッキンが熱によりその重量を減少させられることな
く、応力緩和も小さく、硬質パッキンとしての機能、す
なわち、膨張黒鉛性のパッキン本体が内部流体圧力によ
って破壊されたり、はみ出したりするのを防止する機能
を十分に維持することが可能である。このような硬質パ
ッキンに含有される潤滑油としては、流動パラフィン、
白色ワセリンなどの鉱物油、リン酸エステル系油、ポリ
エチレングリコール油、シリコーンオイル、フッ素オイ
ルなどの合成油、その他ヒマシ油などの動植物油などが
用いられる。
なお、硬質パッキン6には、上記潤滑油の他に黒鉛、
二硫化モリブデン、フッ素樹脂粉末などの固形潤滑材も
上記潤滑油と共に使用される。
本発明では、上述のような潤滑油が含まれる硬質リン
グ6を、200〜400℃好ましくは250〜350℃の温度で0.5
〜10時間、好ましくは3〜5時間熱処理する。このよう
な熱処理によって、硬質リングに含まれる潤滑油は、ほ
とんど分解もしくは蒸発される。このようにして予め熱
処理された硬質リング6は、パッキン本体4の上下但に
配置されて、グランドパッキン組立体として使用され
る。なお、前記熱処理は、パッキン本体4の上下但に配
置された後に、パッキン本体4と共に行なうことも可能
である。
このようなグランドパッキン組立体2は、たとえば第
2図に示すように、スタフィングボックスのケーシング
8の内部5から外部7へ伸延する摺動軸10と該ケーシン
グ8との隙間を密封するために用いられる。
なお、本発明は図示する実施例に限定されず、本発明
の範囲内で種々に改変することができる。
発明の効果 以上説明してきたように、本発明によれば、硬質パッ
キンの含有する潤滑油を予め加熱処理によって分解もし
くは蒸発させてあるから、高温流体に使用される場合で
あっても、硬質パッキンが熱によりその重量を減少させ
られることなく、したがって応力緩和も小さく、硬質パ
ッキンとしての機能(膨張黒鉛製のパッキン本体が内部
流体圧力によって破壊されたり、はみ出したりするのを
防止する)を十分に維持することが可能となる。したが
って、グランドパッキン組立体を後で増締めする必要も
少なくなり、その作業の軽減を図ることが可能になる。
また、高温下でもシール特性があまり変化しない硬質パ
ッキン本体を保護することから、高温下でも適切なシー
ルが可能である。
実施例 次に本発明をさらに具体的な実施例に基づき説明する
が、本発明はこれに限定されない。
(実施例) 石綿繊維、黒鉛および流動パラフィンで紐状の芯体を
成形し、その上をステンレス綿入り石綿系で袋編みし、
ついで黒鉛、流動パラフィンを含有せしめ、その後、30
0℃、5時間電気炉で加熱処理して硬質パッキンを得
た。この硬質パッキンをヘッダリングおよびボトムリン
グとして、膨張黒鉛製の軟質パッキンを四個軸方向に重
ねたパッキン本体の両端に配置してグランドパッキン組
立体を得た。
(比較例) 硬質パッキンを熱処理しない以外は、上記実施例と同
様にしてグランドパッキン組立体を得た。
(試験結果) 実施例および比較例のグランドパッキン組立体を、ス
タフィンボックス内に装着し、締付面圧350kg f/cm2
初期締付を行ない、室温および300℃で50時間放置した
時のパッキン面圧の変化を測定した。その結果を第3図
に示す。
室温および300℃時において、本発明は、比較例より
もパッキン面圧の低下が少ないことが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るグランドパッキン組立
体の斜視図、第2図は同パッキン組立体の使用例を示す
断面図、第3図は本発明の作用を示すグラフである。 2……グランドパッキン組立体 4……パッキン本体、6……硬質パッキン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨張黒鉛からなる軟質パッキンで構成され
    た筒状のパッキン本体と、このパッキン本体の上下両端
    に配置され、前記軟質パッキンよりも硬質の材料で構成
    され、しかも加熱により分解または蒸発する潤滑油を含
    有したリング状の硬質パッキンとから成るグランドパッ
    キン組立体において、 前記硬質パッキンは、加熱処理されて前記パッキン本体
    の上下端に配置されていることを特徴とするグランドパ
    ッキン組立体。
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