JP2634724B2 - 厚膜形成方法 - Google Patents

厚膜形成方法

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JP2634724B2
JP2634724B2 JP4011431A JP1143192A JP2634724B2 JP 2634724 B2 JP2634724 B2 JP 2634724B2 JP 4011431 A JP4011431 A JP 4011431A JP 1143192 A JP1143192 A JP 1143192A JP 2634724 B2 JP2634724 B2 JP 2634724B2
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行雄 山田
裕 戸崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック基板等の上
に所望のパターンの抵抗厚膜等を形成する厚膜形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板上に所望の厚膜パターンを形成する
従来技術として、スクリーン印刷法や加圧転写印刷法が
ある。スクリーン印刷法は、基板上にスクリーンマスク
を対向させ、スクリーンマスク上にペーストを置いて、
スキージ(刷毛)でスクリーンマスクを通して基板上に
スクリーンマスクのパターンに従ったペーストパターン
を塗布するものである。
【0003】加圧転写印刷法は、基板上に転写フィルム
に設けたペースト膜を対向させ、転写フィルム側からワ
イヤで加圧して、加圧した部分のペースト膜を基板上に
転写するものである。これらの従来技術をそれぞれ紹介
するものとして、実開昭62−178145号公報、特
開昭63−84095号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記スクリーン印刷法
では、スクリーンマスクがペーストで目詰りを生じやす
く、そのため、スクリーンの取扱いに手間が掛かるだけ
でなく、高い印刷精度が得にくい。特に、同一スクリー
ンマスクで印刷を繰返すと、極端に精度が低下する。
【0005】精度を維持しようとすると、スクリーンマ
スクを屡々交換する必要を生じ、量産性が悪い。また、
ペーストは溶剤の蒸発で粘度が変化し易く、ペーストの
きめの細かい管理が必要で、手間が掛かる。さらに、ス
キージはスクリーンマスクとの摩擦で摩耗するので屡々
交換する必要があり、やはり手間が掛かる。
【0006】一方、加圧転写印刷法では、スクリーンマ
スクやスキージがないので、これらを交換する手間が掛
からないが、ペーストを転写フィルムから基板上に直接
転写するため、基板に対するペーストの結合力が弱く、
加熱焼成時に剥離を生じ、高精度な厚膜パターンの形成
が困難であった。
【0007】本発明の目的は、所望の厚膜パターンを基
板上に高精度に、しかも容易に形成することができる厚
膜形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の厚膜形成方法
は、転写フィルムに設けたペースト膜を基板上の接着層
に対向させ、転写フィルム側から所望のパターンで加圧
して加圧した箇所のペースト膜と加圧しなかった箇所の
ペースト膜を分断し、加圧した箇所のペースト膜を所望
のパターンの厚膜ペーストとして基板上の接着層上に形
成する工程と、基板を加熱し接着層を焼失させ基板上に
厚膜パターンを接合させる工程とを含む。
【0009】
【作用】転写フィルムに設けたペースト膜を基板上の接
着層に対向させ、転写フィルム側から所望のパターンで
加圧することによって、加圧した箇所のペースト膜と加
圧しなかった箇所のペースト膜が分断され、加圧した箇
所のペースト膜が所望のパターンの厚膜ペーストとして
基板上の接着層上に形成されるので、厚膜ペースト膜の
パターン化と接着層上への形成が同時に達成され、手間
を掛けず容易に所望の厚膜パターンを形成できる。先端
が丸められた加圧部材でペースト膜を転写フィルム側か
ら加圧すると、ペースト膜に均一な加圧力が作用し、押
された箇所はきれいな形で分断して、接着層に所望のパ
ターンの厚膜ペーストを形成することができる。転写フ
ィルムに設けたペースト膜を基板上の接着層に間隙をも
って対向させ、パターン化のために転写フィルム側から
の加圧箇所を移動していくと、加圧箇所でペースト膜が
基板上の接着層に接触し、それ以外の箇所では離れてい
る、つまり、加圧を終えたところから順次転写フィルム
が離れていき、加圧箇所のペースト膜は接着層上に残
る。そのために複雑なパターンに加圧しても、厚膜ペー
スト膜の輪郭を高精度に画定して所望のパターンの厚膜
ペーストを基板上の接着層に形成することができる。そ
して、厚膜ペーストパターンは、接着層を介して基板上
に形成されるので、厚膜ペーストパターンの基板に対す
る接着力が強く、加熱焼成時にも剥離を生じることが少
ない。このため、高精度な厚膜パターンを形成できる。
【0010】加熱焼成により、接着層は厚膜ペースト中
に含まれるレジンと共に焼失するため、加熱焼成後は基
板上に直接厚膜ペーストが高精度に形成された厚膜パタ
ーンを得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に沿って図面を参照し
つつ説明する。図1は、本発明の実施例による厚膜形成
方法を示す概略断面図である。図1(A)に示すよう
に、セラミック基板等の絶縁基板1の上に、接着層8を
形成し、この上に転写フィルム15上に塗布された厚膜
ペースト層16を配置する。
【0012】加圧ロッド22を絶縁基板1上方に配置
し、転写フィルム15を介して厚膜ペースト層16を絶
縁基板1に向かって押圧する。厚膜ペースト層16の押
圧された部分は、転写フィルムよりも下の接着層8によ
り強く接着され、厚膜ペースト層16の他の部分から分
断される。
【0013】図1(B)に示すように、厚膜ペースト層
16に選択的に押圧力を印加した後、転写フィルム15
を厚膜ペースト層16と共に上方に引上げ、取り去る
と、基板1上の接着層8には選択的に厚膜ペーストパタ
ーン層16aが形成されている。この厚膜ペーストパタ
ーン層16aは、接着層8の接着力によって基板1に強
固に結合されている。
【0014】その後、図1(B)に示す構成を搬送加熱
炉に装架し、接着層8および厚膜ペーストパターン層1
6a中のレジンが焼失する温度で加熱焼成することによ
り、図1(C)に示すように基板1上に厚膜パターン層
16bが強固に接着された構造を得る。
【0015】図1に示す方法によれば、厚膜ペーストパ
ターン層16aは、接着層8によって基板1に接着され
るため、基板1に対する接着力が強く、加熱焼成工程に
おいて剥離することが少ない。このため、高精度の厚膜
パターン層16bを得ることができる。
【0016】また、厚膜ペーストパターン層16aを接
着層8を介して基板1に接着するため、厚膜ペーストパ
ターン層16aは、基板に対する接着力をあまり考慮す
ることなく任意のパターンに設計できる。
【0017】図1に示す厚膜形成方法においては、先端
の丸められた加圧ロッド22を用いた。この理由を以下
に説明する。図2は、加圧転写用部材を比較して示す概
略図である。図2(A)は、図1に示す厚膜形成方法で
用いた先端を丸めた加圧ロッドの作用を示す。また、図
2(B)は、図2(A)の加圧ロッドを用いる前に用い
た先端が平坦な加圧ロッドを示す。
【0018】加圧ロッドの機能は、厚膜ペーストパター
ン層16に選択的に均一な圧力を印加させることであ
る。このため、当初は図2(B)に示すように、平坦な
先端を有する加圧ロッド22aを用いた。ところが、平
坦な先端面を有する加圧ロッド22aは、押圧したとき
に厚膜ペースト層16に対して均一な圧力を印加するの
ではなく、中央部よりも端部においてより強い加圧力を
与える。このため、加圧力分布は図2(B)の下側の弧
で示すようになり、加圧ロッド22aの中央部において
加圧力が小さくなってしまう。
【0019】この加圧力分布は、厚膜ペースト層16を
強固に接着層に接着するのに不適当なだけでなく、加圧
ロッド22aの直径によっては中央部に気泡を取り込ん
でしまうこともある。
【0020】そこで、先端形状について種々検討した。
この結果、加圧部材として先端に曲率をもたせることが
好ましいことが分かった。特に、図2(A)に示すよう
に先端がほぼ半球状の形状が良好であった。この時の厚
膜ペースト層16への加圧力は、加圧ロッド22の直径
方向でほぼ均一にすることができた。また、気泡が取り
込まれる問題も解消された。
【0021】なお、厚膜ペースト層16への加圧力は、
ロッド22の先端における曲率半径で変わるので、接着
層8や厚膜ペースト層16の材質に応じて曲率を適宜選
択することが好ましい。また、一定の曲率を有さないよ
うな形状でも、適当の丸みがあれば良好な結果を得るこ
とが可能である。
【0022】図2(A)に示すような加圧ロッドは、点
状ないしは円状の領域に均一な圧力を印加するのに好ま
しい。線状ないしストリップ状の領域に均一に圧力を印
加するときには、図2(A)に示すような加圧ロッドを
移動させつつ多数回の加圧を行なってもよいが、連続的
に移動できる加圧部材を用いてもよい。
【0023】図3は、厚膜ペースト層16の帯状領域を
接着層8に加圧転写するのに適した加圧転写用部材を示
す。この加圧転写用部材は、ロッド22の先端にローラ
22cが取り付けられた構成を有する。ローラ22cの
断面形状は、自転車タイヤのように曲率が形成されてい
る。たとえば、任意の半径で半円状の丸みを付けてお
く。ロッド22で押圧力を与えつつ、ローラ22cを転
写フィルム15上で転がすことにより、厚膜ペースト層
16の帯状領域にほぼ均一な圧力が与えられる。このよ
うな加圧部材を用いることにより、直線のみでなく曲
線、折れ線等の種々の帯状の厚膜パターン層を形成する
ことができる。
【0024】図4は、加圧転写工程をより詳細に示す概
略断面図である。図4(A)に示すように、基板1上に
接着層8を形成し、転写フィルム15に接着させた厚膜
ペースト層16を接着層8と対向させ、かつ所定の間隙
gを隔てて保持する。
【0025】次に、図4(B)に示すように、転写フィ
ルム15上方より加圧ロッド22を下方に押圧する。転
写フィルム15および厚膜ペースト層16は加圧ロッド
22の押圧力にしたがって変形し、厚膜ペースト層16
が接着層8に接触する。さらに押圧力を強めると、厚膜
ペースト層16の押圧された部分は厚膜ペースト層16
の他の部分から切り離され、接着層8により強固に接着
する。
【0026】加圧ロッド22を上方に引き上げることに
より、図4(C)に示すように、接触した部分の厚膜ペ
ーストパターン層16aが接着層8の上に残り、厚膜ペ
ースト層16の他の部分は転写フィルム15と共に接着
層8から離れて元の状態に復帰する。
【0027】このような加圧転写方式は、接着層8が常
に粘着性を示すものである場合にも、接着層8に接触す
る厚膜ペースト層16の接触領域が限定されるため、厚
膜ペーストパターン層16aの輪郭を高精度に所望の形
状に画定できる。
【0028】ここで、本発明者らが抵抗パターンを作成
した具体例の素材や処理条件について説明する。セラミ
ック基板1は、96%がアルミナのハイブリットIC用
基板であった。接着層8は、イソノニルアクリレート/
アクリル酸=90/10(重量比)、重量平均分子量5
0万のポリマーに3官能イソシアネート化合物をポリマ
ー固形分100部に対して5部添加して架橋を施したも
のであった。
【0029】この接着層は、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル系ポリマーを主成分とし、一定範囲内の弾性
率を有し、適当な厚さの下で、常態では非粘着性(粘着
力は5g/cm以下)であるが加圧により強粘着性(加
圧力1kg/mm2 、剥離速度300mm/min、2
3℃における粘着力は20g/cm以上)を発揮する感
圧性接着層である。
【0030】接着層8は、厚さ約10μmのものを用い
た。厚膜ペースト層16は、田中マッセイ株式会社製の
商品名「SUREFIRE」、形式番号「TR−484
6」の銀−パラジウム系導体ペーストで、転写フィルム
にウェット状態で約50μmの厚さに塗布し、その後約
120度で15分間位の加熱を2度ほど行なって、生乾
燥させたものであった。
【0031】加圧ロッド22の加圧力は、約1.6kg
f/mm2 であった。搬送加熱炉では、ピーク温度約8
00度の部所に約10分間以上維持されるようにし、6
0分かけて移動させることを2回繰り返した。この加熱
焼成で接着層8のほとんどが焼失され、セラミック基板
1上に密着したパターンを得ることができた。厚膜パタ
ーン16は、導体層または抵抗層であり、導体層の場合
は良導体となり、膜厚10μmとした場合のシート抵抗
は22mΩ/□であった。
【0032】上記の組成の接着層8に対して、銀−パラ
ジウム系導体ペーストの他に酸化ルテニウム系や銅、
金、白金等の導体ペーストが使用できる。さらに、セラ
ミック以外の基板であってもこれらの組合せが使用でき
る。
【0033】図5は、上述のように厚膜パターンを加圧
転写するのに適した厚膜印刷装置を示す。厚膜印刷装置
100は、接着層を塗布する部分101、厚膜ペースト
パターンを選択的に形成する部分102、残余の厚膜ペ
ースト層を回収する部分103を含む。セラミック基板
1は、基板ホルダ2の上に載置され、基板ホルダ2はベ
ルトコンベア4によって搬送される。ベルトコンベア4
は、スプロケット3a、3bで回動され、基板ホルダ2
は図中左から右に移動される。ベルトコンベア4は、ま
たガイド5によって案内されている。
【0034】接着層を塗布する部分101においては、
転写フィルム7と保護フィルム9の間に接着層8を保持
した接着層供給リール6が配置されている。保護フィル
ム9は、剥離用テンションローラ10を介して保護フィ
ルム巻取りリール11によって巻き取られる。このた
め、接着層供給リール6から供給された接着層は、その
上部の保護フィルム9を剥離され、転写フィルム7と共
に転写ローラ12によって下方に押圧される。このた
め、転写フィルム7上に塗布された接着層8は、基板1
の表面に転写される。接着層転写後の転写フィルム7
は、転写フィルム巻取りリール13に巻き取られる。
【0035】接着層8は、セラミック基板1とほぼ同じ
長さに分断されており、ベルトコンベア4と接着層転写
フィルム7が同一速度で回動されること、セラミック基
板1と接着層8の先端位置合わせの同期がとられるこ
と、および接着層転写ローラ12で加圧されることによ
って、セラミック基板1上に接着される。
【0036】この接着は、ベルトコンベア4の移動に伴
って接着層8の一端から他端に向かって進行されるの
で、セラミック基板1と接着層8の間に気泡が形成され
るおそれは非常に少ない。
【0037】このようにして、接着層8を接着された基
板1は、ベルトコンベア4によって搬送され、厚膜ペー
ストパターン形成部102に搬送される。厚膜ペースト
パターン形成部102においては、厚膜ペースト層16
を転写フィルム15と保護フィルム17の間に挟んだ厚
膜ペースト供給リール14が配置されている。厚膜ペー
スト層16が厚膜ペースト供給リール14から供給され
ると、保護フィルム17は厚膜ペースト層16表面から
剥離され、剥離用テンションローラ17を介して保護フ
ィルム巻取りリール19に巻き取られる。転写フィルム
15に担持された厚膜ペースト層16は、上下可動ロー
ラ20a、20bの中間位置まで搬送され、基板1上の
接着層8と対向して保持される。
【0038】厚膜ペースト層16は、セラミック基板1
とほぼ同じ長さに分断されており、ベルトコンベア4と
転写フィルム15が同一速度で移動されること、セラミ
ック基板1と厚膜ペースト層16の先端位置合わせの同
期がとられることによって、上下可動ローラ20a、2
0b間の位置で厚膜ペースト層16は接着層8に対向し
て配置される。その後、図示の如く上下可動ローラ20
a、20bが降下され、厚膜ペースト層16は接着層8
に近接して配置される。なお、ベルトコンベア4等の移
動はここで一旦停止される。
【0039】上下可動ローラ20a、20bの間には、
XYZの各方向に操作可能な加圧ロッド22が配置され
ている。任意の位置で加圧ロッド22を下方に移動さ
せ、転写フィルム15を介して厚膜ペースト層16を接
着層8上に加圧することにより、押圧された部分の厚膜
ペースト層16が接着層8上に転写される。
【0040】なお、ここで厚膜ペースト層16は、図4
で説明したように、接着層8の上に所定の間隙を介して
配置されることが好ましいが、接着層8上に接触させて
配置させることもできる。また、厚膜ペースト層を加圧
転写する部材として、図2(A)に示すような加圧ロッ
ドを示したが、図3に示すような加圧ローラ等他の加圧
部材を用いることもできる。
【0041】所望の加圧転写を行なうことにより、厚膜
ペースト層16は選択的に消費された状態となる。加圧
転写後、上下可動ローラ20a、20bは上昇され、転
写されずに転写フィルム15上に残った厚膜ペースト層
16と共に転写フィルム巻取りリール21で巻き取られ
ることにより、図中右上方へと移動する。
【0042】転写フィルム15は、転写フィルム巻取り
リール21に巻き取られる前に残余の厚膜ペースト回収
部103を通る。残余厚膜ペースト回収部103におい
ては、スキージガイド24に対向して剥離スキージ23
が配置されており、転写フィルム15上の残余の厚膜ペ
ースト25を剥離し、受け箱26に落下させる。厚膜ペ
ースト層を剥離した転写フィルム15は、転写フィルム
巻取りリール21に巻き取られる。
【0043】接着層8の上に所望パターンで厚膜ペース
トパターンを形成した基板1は、その後搬送加熱炉に送
られ、焼成処理される。図6は、他の加熱転写形態を示
す概略断面図である。本形態においては、転写フィルム
15の上にまず剥離層27が形成され、その上に厚膜ペ
ースト層16が形成されている。
【0044】この剥離層27としては、一般的なシリコ
ーン化合物、C16以上の長鎖アルキル基含有化合物、フ
ッ素化合物、またはワックス類等が用いられ、必要とす
る剥離力により適宜選択できる。また、転写フィルム1
5としても一般的なポリエチレンテレフタレート等のポ
リエステル、あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、
塩化ビニル等を用いることができ、硬度、伸縮性および
剥離剤との相溶性等の点から、適当なものを選ぶことが
できる。
【0045】厚膜ペースト層16と転写フィルム15の
間に剥離層27を介在させることにより、加圧転写後の
厚膜ペーストパターン層16aの表面がより滑らかにな
る。このため、焼成後により綺麗な仕上がりの厚膜パタ
ーンを得ることができる。
【0046】以上説明した実施例では、接着層8や厚膜
ペースト層が連続した転写フィルム上に選択的に形成さ
れていたが、毎葉式のフィルム上に形成してもよい。図
7は、毎葉式の加圧転写方式を示す。図7(A)におい
て、フィルムケース28内に厚膜ペースト層16を形成
した転写フィルム15が複数枚積み重ねられている。
【0047】真空吸着ヘッド29は、複数個の吸着口を
有し、最上部に配置された毎葉式転写フィルム15に接
近し、これを吸入保持する。図7(B)に示すように、
真空吸着ヘッド29で吸着した転写フィルムをセラミッ
ク基板1上の前述した加圧時のみに強粘着性を示す接着
層8上に移動し、真空を解除することにより、厚膜ペー
スト層16が吸着層8に接するように転写フィルム15
を落下させ、搬送を完了させる。その後、図1に示した
加圧転写工程と同様の処理を行い、接着層8上に厚膜ペ
ーストパターンを接着させる。その後、再び真空吸着ヘ
ッドで転写フィルム15を吸入し、取り去る。
【0048】転写フィルム等の形状や取扱は、その他種
々に変更可能である。また、加圧転写手段として単一の
加圧ロッドや加圧ローラ等の代わりに、ドットプリンタ
の印字ヘッドのワイヤドット印字プリンタ等をもちいる
こともできる。この場合、プリンタにおけるパターン形
成と同様、印字パターンは情報データにしたがってソフ
ト処理できるため、パターン形成や変更が容易になる。
また、情報のソフト処理により、パターン輪郭等をさら
に微細にかつ高精度に形成することも可能となる。
【0049】厚膜ペースト層は加圧ロッドで加圧される
部分が転写されるに留まらず、その周囲の部分も転写さ
れるため、加圧ロッドの加圧点が多少離れていても、連
続した厚膜ペーストの転写層が得られる。したがって、
転写パターンの精度と加圧速度の関係から加圧点間隔が
決められる。
【0050】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば基
板上に所望の厚膜パターンを高精度に、しかも容易に接
合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による厚膜形成方法を説明する
ための断面図である。
【図2】加圧転写用部材を説明するための概略断面図で
ある。
【図3】他の加圧転写用部材を示す概略断面図である。
【図4】加圧転写の工程を説明するための断面図であ
る。
【図5】厚膜印刷装置の構成を概略的に示す断面図であ
る。
【図6】他の加圧転写形態を説明するための概略断面図
である。
【図7】毎葉式加圧転写方式を説明するための概略断面
図である。
【符号の説明】
1 基板 2 基板ホルダ 3 スプロケット 4 ベルトコンベア 5 ガイド 6 接着層供給リール 7、15 転写フィルム 8 接着層 9、17 保護フィルム 10、18 剥離用テンションローラ 11、19 保護フィルム巻取りリール 12 転写ローラ 13、21 転写フィルム巻取りリール 14 厚膜ペースト供給リール 16 厚膜ペースト層 20 上下可動ローラ 22 加圧ロッド 23 剥離スキージ 24 スキージガイド 25 残余厚膜ペースト層 26 受け箱 27 剥離層 28 フィルムケース 29 真空吸着ヘッド 100 厚膜印刷装置 101 接着層塗布部 102 厚膜ペーストパターン形成部 103 残余厚膜ペースト回収部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 行雄 茨城県竜ヶ崎市向陽台五丁目2番 日立 テクノエンジニアリング株式会社 開発 研究所内 (72)発明者 戸崎 裕 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (72)発明者 諸石 裕 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−257790(JP,A) 特開 昭62−232990(JP,A) 特開 昭62−247590(JP,A) 特開 昭57−193091(JP,A) 特開 平2−74095(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写フィルムに設けたペースト膜を基板
    上の接着層に対向させ、転写フィルム側から所望のパタ
    ーンで加圧して加圧した箇所のペースト膜と加圧しなか
    った箇所のペースト膜を分断し、加圧した箇所のペース
    ト膜を所望のパターンの厚膜ペーストとして基板上の接
    着層上に形成する工程と、 基板を加熱し接着層を焼失させ基板上に厚膜パターンを
    接合させる工程とを含む厚膜形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記転写フィルム側
    からの加圧は、先端が丸められた加圧部材でペースト膜
    を転写フィルム側から加圧することを含む厚膜形成方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項において、前記転写フィルム側
    からの加圧は、転写フィルムに設けたペースト膜を基板
    上の接着層に間隙をもって対向させ、転写フィルム側か
    ら加圧して所望のパターンの厚膜ペーストを接着層上に
    形成することを含む厚膜形成方法。
JP4011431A 1992-01-24 1992-01-24 厚膜形成方法 Expired - Fee Related JP2634724B2 (ja)

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