JP2009136762A - 接着剤塗布装置、接着剤塗布方法及び接着剤転写装置 - Google Patents

接着剤塗布装置、接着剤塗布方法及び接着剤転写装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルムに接着剤を塗布してワークに転写するに際し、接着剤の無駄を可及的に少なくし得るように接着剤を塗布する接着剤塗布装置、接着剤塗布方法及び接着剤転写装置を提供する。
【解決手段】帯状のフィルム200が載置されるスキージ台11と、前記フィルム200を前記スキージ台11上へ搬送する搬送手段12と、前記フィルム200に対して前記フィルム200の搬送方向上流側に移動して前記フィルム200上に滴下された接着剤300を前記フィルム200表面に伸展させるスキージ作業を行うスキージ13と、前記スキージ作業の開始位置が、前記フィルム200における前回の前記スキージ作業の終了位置よりも前記フィルム200の搬送方向の下流側になるように、前記スキージ13と前記フィルム200との相対位置を制御する制御手段とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯状のフィルムの表面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置、接着剤塗布方法及び接着剤転写装置に関する。
液体噴射ヘッドの代表例としては、例えば、圧電素子の変位による圧力を利用してノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが知られている。具体的には、ノズル開口に連通する圧力発生室が設けられ流路形成板とその一方面側に設けられる振動板とを有する流路ユニットと、各圧力発生室に対応して設けられ支持基板に固定された圧電素子(圧電振動子)と、この圧電素子を収容する収容室を有するケースヘッド(基台)とを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなインクジェット式記録ヘッドを構成する流路ユニットと、支持基板に固定されたケースヘッド及び圧電素子とは、一般的に、接着剤によって接合されている。ただし、接着剤を厚く付着させてしまうと液体噴射ヘッドの歩留まりが下がってしまうので、数μm程度に薄く接着剤を付着させる必要があった。
ここで、従来から、2枚の帯状のフィルムを使用して接着剤を2回転写させることで、ケースヘッドや圧電素子などのワークに対して数μm程度の厚さの接着剤を付着させる接着剤転写方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この接着剤転写方法は、2枚のフィルムのうち、一方のフィルムに接着剤を予め伸展させておき、当該一方のフィルムに他方のフィルムを貼着させた後、剥離させることで、他方のフィルムに接着剤を転写させ、当該他方のフィルムにワークを押圧接触させてフィルム表面の接着剤をワークに転写させるという方法である。
また、同様に、1枚のフィルムに接着剤を伸展させて塗布し、このフィルムにワークを直接押圧接触させて、ワークに対して数μm程度の厚さの接着剤を付着させる接着剤転写方法も知られている。この接着剤転写方法は、図14(a)に示すように、フィルム200に接着剤300を滴下させて、図14(b)に示すように、へら状の部材であるスキージ13を移動させることで、滴下された接着剤300をフィルム200表面に伸展させるスキージ作業を行う。そして、当該フィルム200にワークを押圧接触させることで、フィルム200表面の接着剤300をワークに転写させるという方法である。
特開2004−74740号公報 特開平8−309271号公報
しかしながら、特許文献2に記載されている接着剤転写方法では、一方のフィルムに残存する多量の接着剤は、他のワークに接着剤を転写させる際に使用されることはなく、無駄になってしまっていた。
また、図14に示した方法でも、図14(b)に示すように、スキージ13で伸展させた接着剤300のスキージ作業の終了位置に接着剤溜まり301が形成されてしまい、従来は、当該接着剤溜まり301の部分は転写に使用されていないため、接着剤溜まり301を形成する多量の接着剤300が無駄になってしまっていた。
特に高価な接着剤を使用しなければならないときは、上述したような接着剤塗布方法を用いて製品を作成すると、コストの高騰を招来する原因となっていた。
なお、このような問題は、もちろん圧電素子やケースヘッドだけでなく、数μm程度に薄く接着剤を付着させる必要のあるワーク一般において同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、フィルムに接着剤を塗布してワークに転写するに際し、接着剤の無駄を可及的に少なくし得るように接着剤を塗布する接着剤塗布装置、接着剤塗布方法及び接着剤転写装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、帯状のフィルムが載置されるスキージ台と、前記フィルムを前記スキージ台上へ搬送する搬送手段と、前記フィルムに対して前記フィルムの搬送方向上流側に移動して前記フィルム上に滴下された接着剤を前記フィルム表面に伸展させるスキージ作業を行うスキージと、前記スキージ作業の開始位置が、前記フィルムにおける前回の前記スキージ作業の終了位置よりも前記フィルムの搬送方向の下流側になるように、前記スキージと前記フィルムとの相対位置を制御する制御手段とを具備することを特徴とする接着剤塗布装置にある。
かかる態様では、フィルム表面に一様な厚さで連続的に接着剤が塗布されるので、フィルムに接着剤を塗布してワークに転写するに際し、接着剤の無駄を可及的に少なくすることができる。
ここで、前記スキージ台の表面に、前記搬送手段によるフィルムの搬送方向に沿って形成された凹部である溝を少なくとも一列有することが好ましい。これによれば、フィルム表面に連続的且つ複数の帯状に接着剤が塗布されるので、複数のワークに同時に接着剤を転写するに際し、接着剤の無駄を可及的に少なくすることができる。
また、本発明の他の態様は、帯状のフィルムが載置されるスキージ台と、前記フィルムを前記スキージ台上へ搬送する搬送手段と、前記フィルムに対して前記フィルムの搬送方向上流側へ移動して前記フィルム上に滴下された接着剤を前記フィルム表面に伸展させるスキージ作業を行うスキージとを具備し、前記スキージ台の表面に、前記搬送手段によるフィルムの搬送方向に沿って形成された凹部である溝を少なくとも一列有することを特徴とする接着剤塗布装置にある。
かかる態様では、フィルム表面に複数の帯状に接着剤が塗布されるので、複数のワークに同時に接着剤を転写するに際し、接着剤の無駄を少なくすることができる。
また、本発明の他の態様は、上記態様の接着剤塗布装置と、この接着剤塗布装置によってフィルム表面に塗布された接着剤を所定のワークに転写させる転写部とを具備することを特徴とする接着剤転写装置にある。
かかる態様では、ワークに接着剤を転写するに際し、接着剤の無駄を可及的に少なくすることができる。
また、本発明の他の態様は、帯状のフィルム上に接着剤を滴下する接着剤滴下工程と、スキージを所定の方向へ動かして前記接着剤を前記フィルム表面に伸展させる接着剤伸展工程と、前記接着剤伸展工程後の前記フィルムを前記スキージの移動方向と逆方向へ搬送させるフィルム搬送工程とを順次繰り返して、前記接着剤を前記フィルム表面に伸展させて塗布する接着剤塗布方法であって、次回の接着剤伸展工程を、前回の接着剤伸展工程の終了位置よりもフィルムの搬送方向下流側から行うようにしたことを特徴とする接着剤塗布方法にある。
かかる態様では、フィルム表面に連続的に接着剤が塗布されるので、フィルムに接着剤を塗布してワークに転写するに際し、接着剤の無駄を可及的に少なくすることができる。
ここで、上記態様の接着剤塗布方法において、前記接着剤伸展工程は、接着剤を伸展させて所定の厚みの接着剤層を形成する工程と、前記接着剤層よりも厚い接着剤溜まりを形成する工程とを有し、前記次回の接着剤伸展工程は、前記接着剤溜まりをフィルム表面に伸展させて前記所定の厚みの接着剤層に形成する工程であることが好ましい。これによれば、前回の接着剤伸展工程により形成された接着剤溜まりは、次回の接着剤伸展工程によりフィルム表面に伸展されて接着剤層に形成される。したがって、フィルム表面に滴下された接着剤は、全て所定の厚みの接着剤層に形成され、フィルムに接着剤を塗布してワークに転写するに際し、接着剤の無駄を可及的に少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、接着剤を転写させるワークは特に限定されるものではないが、以下では液体噴射ヘッドのケースヘッド及び圧電素子を用いる。なお、以下ではこれら液体噴射ヘッドのケースヘッド及び圧電素子のことを、「ワーク本体」と称する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る接着剤転写装置の概略構成図である。なお、図1中の矢印は、フィルムの搬送方向を示している。また、図2は、接着剤塗布装置のスキージ及びスキージ台の外観斜視図、図3は、接着剤塗布装置のスキージ台の平面図及びA−A’断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る接着剤転写装置100は、帯状のフィルム200表面に接着剤300を塗布する接着剤塗布装置10と、この接着剤塗布装置10によってフィルム200表面に塗布された接着剤300をワーク本体400に転写させる転写部20とで構成されている。なお、接着剤300にはエポキシ系接着剤(熱硬化性)を用い、接着剤300が塗布されるフィルム200には、厚さが数十μm程度の可撓性を有するルミラーフィルム(ポリエステルフィルム)を用いる。
接着剤塗布装置10は、フィルム200が載置されるスキージ台11と、フィルム200をスキージ台11上へ搬送する搬送手段と、フィルム200に対してフィルム200の搬送方向上流側に移動してフィルム200上に滴下された接着剤300をフィルム200の表面に伸展させるスキージ作業を行うスキージ13とを具備する。また、接着剤塗布装置10は、フィルム200を把持及び当該フィルム200の把持を解放するフィルムクランプ14を具備する。また、接着剤塗布装置10は、フィルム200におけるスキージ作業の開始位置が、前回のスキージ作業の終了位置よりもフィルム200の搬送方向の下流側になるように、スキージ13とフィルム200との相対位置を制御する制御手段(図示せず)を具備する。
スキージ台11は、略直方体状の部材であり、フィルム200が載置されるフィルム載置部11aと、スキージ13の先端部が摺動するスキージガイド部11bとを具備する。なお、スキージ台11は、摩耗及び変形しにくい材料で形成されていると好ましい。
フィルム載置部11aは、トルクモータ12によってフィルム200が搬送されて実際にスキージ13によるスキージ作業が行われる部分であり、その上面は水平になっている。
スキージガイド部11bは、フィルム載置部11aの幅方向の両側に設けられ、その上面は水平で且つフィルム載置部11aの上面よりも高くなっている。具体的には、スキージガイド部11bの上面とフィルム載置部11aの上面の高さの差は、フィルム200に付着させたい接着剤300の厚さに応じたものになっている。
スキージ13は、スキージ台11の幅よりも長い幅を有する薄いへら形状を有する。なお、本実施形態のスキージ13は先端側が基端側よりも薄く形成されているが、もちろん、スキージ13の形状はこれに限定されるものではなく、先端側と基端側の厚さが同一な平板形状であってもよい。そして、スキージ13は、スキージ台11上でフィルム200の搬送方向に対して直交する状態に固定されており、後述する制御手段(図示せず)によりフィルム200の搬送方向の上流側及び下流側に移動自在且つ上方及び下方に移動自在に構成されている。なお、スキージ13は、スキージ台11のスキージガイド部11bに押し当てられるので、押圧力を付加されても破壊されない程度の強度を有する材料で形成されていると好ましい。
搬送手段は、トルクを発生させるトルクモータ12から構成され、フィルム200に対して常に一定の牽引力を付加している。
フィルムクランプ14は、図1に示すように、スキージ台11よりもフィルム200の搬送方向上流側に配置され、フィルム200を把持及び当該フィルム200の把持を解放する機能を有する。これにより、フィルム200は、フィルムクランプ14によって把持されたときには静止し、当該フィルムクランプ14による把持が解放されたときには、トルクモータ12に巻き取られて搬送されるようになっている。
制御手段は、フィルム200におけるスキージ作業の開始位置が、前回のスキージ作業の終了位置よりもフィルム200の搬送方向の下流側になるように、スキージとフィルムとの相対位置を制御する機能を有する。具体的には、本実施形態に係る制御手段は、所定のタイミングで、スキージ13をスキージ台11上の所定のスキージ作業開始位置から所定のスキージ作業終了位置に向かって、フィルム200の搬送方向上流側に移動させる機能を有する。さらに、制御手段は、所定のタイミングで、フィルムクランプ14によるフィルム200の把持及び当該把持の解放を制御する機能を有する。
また、本実施形態に係る接着剤転写装置100の転写部20は、接着剤塗布装置10によって表面に接着剤300が塗布されたフィルム200に、ワーク本体400を押圧接触させることで、フィルム200表面の接着剤300をワーク本体400に転写させる部分である。具体的には、転写部20は、図1に示すように、接着剤塗布装置10のスキージ台11とトルクモータ12との間に配置されており、転写台21と、ワーク把持装置(図示せず)とを具備する。
転写台21は、接着剤300が塗布されたフィルム200が載置される部材であり、上面が水平になっている。なお、転写台21は、スキージ台11と同様に、摩耗及び変形しにくい材料で形成されていると好ましい。
ワーク把持装置は、ワーク本体400を把持して、転写台21に載置された接着剤300が塗布されたフィルム200に接触させる装置である。なお、ワーク把持装置は、フィルム200にワーク本体400を接触させた後、当該ワーク本体400の把持を解放して所定の場所にワーク本体400を移送するとともに、新たなワーク本体400を把持するように構成されている。
ここで、以下、図4〜図6を用いて、上述したような本実施形態に係る接着剤転写装置100の接着剤塗布装置10によって実施される接着剤塗布工程について説明する。図4〜図6は、接着剤塗布装置の要部側面図である。なお、図7は、以下に説明する接着剤塗布工程によって接着剤が塗布されたフィルムの図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。また、図8〜図9は転写部の要部側面図である。
まず、スキージ台11のフィルム載置部11aにフィルム200が載置され、フィルムクランプ14でフィルム200が把持されてフィルム200が静止している状態で、スキージ13よりもフィルム200の搬送方向上流側のフィルム200上に接着剤300を滴下させる(図4(a))。なお、接着剤300を滴下する手段は特に限定されるものでなく、機械で滴下しても、人間が手で滴下しても構わない。
次に、フィルム200を静止させたまま、スキージ13を所定のスキージ作業開始位置から所定のスキージ作業終了位置まで、フィルム200の搬送方向上流側に向かって移動させることで、フィルム200上に滴下された接着剤300をフィルム表面に均一な厚さに伸展させるスキージ作業が行われる(図4(b))。ここで、本実施形態に係る接着剤塗布装置10のスキージ台11は、スキージガイド部11bの上面とフィルム載置部11aの上面の高さの差が、フィルム200と付着させる接着剤300の厚さに応じたものになっている。したがって、スキージ13をスキージガイド部11bの上面を摺動させるだけで、フィルム200に対して所望の厚さに接着剤300を伸展させることができる。このスキージ作業は、接着剤300がフィルム200表面で均一な厚さになるまで、場合によっては複数回行われる。これにより、図4(b)に示すように、フィルム表面には所定の厚さの接着剤層301aが形成され、スキージ作業の終了位置には、接着剤層301aよりも厚い、接着剤溜まり301bが形成される。
次に、スキージ13がスキージ作業開始位置まで戻され(図5(a))、フィルムクランプ14によるフィルム200の把持が解放されて所定量フィルム200が搬送された後、フィルムクランプ14でフィルム200が把持される(図5(b))。ここで、フィルム200の搬送量は、スキージ13が、フィルム200における前回のスキージ作業の終了位置、すなわち接着剤溜まり301bが形成されている部分よりもフィルム200の搬送方向下流側に位置するように調整されている。つまり、制御手段により、スキージ13の位置が前回のスキージ作業の終了位置よりもフィルム200の搬送方向下流側に位置するように、フィルムクランプ14によるフィルム200の把持の解放の瞬間から次の把持までの時間が制御されている。
次に、新たな接着剤300をスキージ13よりもフィルム搬送方向の上流側に滴下させ(図6(a))、スキージ13をフィルム200の搬送方向上流側に移動させることで、新たに滴下した接着剤300と一緒に、前回のスキージ作業により形成された接着剤溜まり301bはフィルム200表面に伸展される(図6(b))。つまり、前回のスキージ作業により形成された接着剤溜まり301bは、新たに滴下された接着剤300と共に伸展され、前回のスキージ作業により形成された接着剤層301aと連続した所定の厚さの接着剤層301aに形成される。なお、この後は、上述した工程が順次繰り返される。
本実施形態に係る接着剤塗布装置10では、上述したようにフィルム200表面に接着剤300が塗布される。詳言すると、本実施形態に係る接着剤塗布装置10では、制御手段により、スキージ13によるスキージ作業の開始位置が、前回のスキージ作業の開始位置よりもフィルム200の搬送方向下流側になるようにスキージ13及びフィルム200の相対位置が制御されており、これにより、接着剤溜まり301bも、スキージ13によってフィルム200表面に伸展されて、所定の厚さの接着剤層301aに形成される。したがって、図7に示すように、フィルム200表面には一様な厚さで連続的に接着剤300が塗布され、所定の厚さの接着剤層301aが連続的に形成される。これにより、転写部20において転写させるときに、以下に示すように、接着剤300を有効に利用することができる。
つまり、本実施形態に係る接着剤転写装置100の転写部20において、ワーク把持装置でワーク本体400を把持してフィルム200表面の接着剤層301aに押圧接触させて接着剤300をワーク本体400に転写させ(図8(a))、当該ワーク本体400をワーク把持装置で上方に持ち上げ(図8(b))、新しいワーク本体400に交換するとともに接着剤300を転写させたワーク本体400の大きさ分だけフィルム200を搬送し(図9(a))、前回転写を行った場所のすぐ隣の接着剤層301aに新たなワーク本体400を押圧接触させる(図9(b))というように、フィルム200表面の接着剤300を有効に転写に使用することができる。したがって、本実施形態の接着剤転写装置100を使用することで、ワーク本体400に接着剤300を転写するに際し、接着剤300の無駄を可及的に少なくすることができる。
また、本実施形態に係る接着剤転写装置100の接着剤塗布装置10では、フィルム200上に接着剤300を滴下する接着剤滴下工程と、スキージ13を動かして接着剤300をフィルム200表面に伸展させる接着剤伸展工程と、接着剤伸展工程後のフィルム200を搬送させるフィルム搬送工程とが順次繰り返され、次回の接着剤伸展工程が、前回の接着剤伸展工程の終了位置よりもフィルムの搬送方向下流側から行われる、本発明の接着剤塗布方法が実施される。これにより、フィルム200表面に連続的に接着剤300が塗布されるので、フィルム200に接着剤300を塗布してワーク本体400に転写するに際し、接着剤300の無駄を可及的に少なくすることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2は、フィルム搬送方向と平行に並べられた複数のワーク本体を同時に接着剤に押圧接触させて接着剤を転写させる接着剤転写装置である。ここでは、説明を簡単にするため、同時に押圧接触させるワーク本体が二つである場合について説明する。なお、実施形態1と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図10は、本実施形態に係る接着剤転写装置の概略構成図である。また、図11は、本実施形態に係る接着剤塗布装置のスキージ台及びスキージの外観斜視図であり、図12は接着剤塗布装置のスキージ台の平面図及びA−A’断面図である。
図10に示すように、本実施形態の接着剤転写装置100Aは、接着剤塗布装置10Aと転写部20Aとで構成されている。また、本実施形態に係る接着剤塗布装置10Aも制御手段(図示せず)を具備している。
そして、図11及び図12に示すように、本実施形態に係る接着剤塗布装置10Aのスキージ台11Aの表面、つまりフィルム載置部11aの表面には、フィルム200の搬送方向に沿って凹部である溝11cが形成されている。この溝11cは、ワーク本体400に接着剤300を転写する際、つまりワーク本体400をフィルム200に押圧接触させる際に、二つのワーク本体400の間に相当する部分に形成されており、本実施形態では、スキージ台11Aのフィルム載置部11aの中央部に一列形成されている。
本実施形態に係る接着剤転写装置100Aは、接着剤塗布装置10Aが上述したようなスキージ台11Aを有する。このような接着剤塗布装置10Aにおいて、図13(a)に示すように、この溝11cの部分を外すようにフィルム200上に接着剤300を滴下させて、その後、実施形態1と同様な接着剤塗布工程を実施すると、この溝11cの上方に位置するフィルム200の部分には接着剤300が伸展することはなく、図13(b)に示すように、フィルム200の表面には、2列の帯状に連続的に接着剤300が伸展されて塗布される。つまり、溝11cの上方に位置するフィルム200の部分には接着剤層301aが形成されず、フィルム200の表面には、2列の帯状に接着剤層301aが形成される。したがって、本実施形態に係る接着剤転写装置100Aは、転写部20Aにおいて、同時に二つのワーク本体400に接着剤300を転写させることができるとともに、フィルム200における各ワーク本体400の間に相当する部分には接着剤300が塗布されないので、可及的に接着剤300の無駄を少なくすることができる。
なお、本実施形態の接着剤塗布装置10Aは、制御手段により、実施形態1と同様に、フィルム200におけるスキージ13のスキージ作業の開始位置が、前回のスキージ作業の終了位置よりもフィルム200の搬送方向下流側になるようにスキージ13とフィルム200との相対位置が制御されている。しかしながら、本実施形態の接着剤塗布装置10Aは、制御手段によりスキージ13とフィルム200との相対位置が上述したように制御されていなくとも、フィルム200に接着剤300を塗布してワーク本体400に転写するに際し、フィルム200表面の接着剤300の無駄を少なくするという効果がある。具体的には、本実施形態に係る接着剤塗布装置10Aにおいて、溝11cを避けるように接着剤を塗布して、スキージ13でスキージ作業を行うと、溝11cを形成した部分の上方のフィルム200には接着剤300が伸展することはないので、複数の列に並んだワークに同時に接着剤300を転写させる際において、接着剤300の無駄を少なくすることができる。
上述した実施形態では、二つのワーク本体400を同時に接触させる例であり、溝11cが一列形成されていたが、本実施形態に係る接着剤転写装置100Aにおいて、もちろん溝11cの数はこれに限定されるものではない。
すなわち、三つ以上のワーク本体400を同時に接触させる際には、転写させる際に各ワーク本体400の間に相当する部分に溝11cが二列以上形成されていればよい。このように溝11cを二列以上形成することで、三つ以上のワーク本体400を同時に接触させる場合においても、可及的に接着剤300の無駄を少なくすることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
すなわち、上述した実施形態の接着剤塗布装置10,10Aは、スキージ13と、フィルム200の両方が水平方向に移動することで、フィルム200に接着剤300を伸展させるように構成されていた。しかしながら、スキージ13によるスキージ作業の開始位置が、フィルム200における前回のスキージ作業の終了位置よりもフィルム200の搬送方向下流側になるようにスキージ13及びフィルム200の相対位置が制御されているのであれば、接着剤塗布装置10,10Aの構成はこれに限定されるものではない。例えば、搬送手段として二つのトルクモータ12を用いて、当該二つのトルクモータ12の間にスキージ台11及びスキージ13を配置する。そして、この二つのトルクモータ12を正方向及び逆方向に回転させることで、スキージ13とフィルム200との位置が相対的に図4〜図6の状態になるように制御する。接着剤塗布装置10,10Aがこのような構成であっても、スキージ13によるスキージ作業の開始位置が、フィルム200における前回のスキージ作業の終了位置よりもフィルム200の搬送方向下流側になるようにスキージ13及びフィルム200の相対位置を制御することができる。
また、上述した実施形態では、ケースヘッド及び圧電素子をワーク本体400としていたが、もちろん他の部材をワーク本体400にしても構わない。
本発明の実施形態1に係る接着剤塗布装置の概略構成図である。 本発明の実施形態1に係る接着剤塗布装置の外観斜視図である。 本発明の実施形態1に係る接着剤塗布装置の平面図及び断面図である。 本発明の実施形態1に係る接着剤塗布装置の要部側面図である。 本発明の実施形態1に係る接着剤塗布装置の要部側面図である。 本発明の実施形態1に係る接着剤塗布装置の要部側面図である。 接着剤が塗布されたフィルムの平面図及び側面図である。 本発明の実施形態1に係る接着剤転写装置の転写部の側面図である。 本発明の実施形態1に係る接着剤転写装置の転写部の側面図である。 本発明の実施形態2に係る接着剤転写装置の概略構成図である。 本発明の実施形態2に係る接着剤塗布装置の外観斜視図である。 本発明の実施形態2に係る接着剤塗布装置の平面図及び断面図である。 本発明の実施形態2に係る接着剤塗布装置の平面図とフィルムの平面図である。 従来の接着剤塗布装置の側面図である。
符号の説明
10,10A 接着剤塗布装置、 11,11A スキージ台、 11a フィルム載置部、 11b スキージガイド部、 11c 溝、 12 トルクモータ、 13 スキージ、 14 フィルムクランプ、 20 転写部、 21 転写台、 100,100A 接着剤転写装置、 200 フィルム、 300 接着剤、 301a 接着剤層、 301,301b 接着剤溜まり、 400 ワーク本体

Claims (6)

  1. 帯状のフィルムが載置されるスキージ台と、前記フィルムを前記スキージ台上へ搬送する搬送手段と、前記フィルムに対して前記フィルムの搬送方向上流側に移動して前記フィルム上に滴下された接着剤を前記フィルム表面に伸展させるスキージ作業を行うスキージと、
    前記スキージ作業の開始位置が、前記フィルムにおける前回の前記スキージ作業の終了位置よりも前記フィルムの搬送方向の下流側になるように、前記スキージと前記フィルムとの相対位置を制御する制御手段とを具備する
    ことを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 請求項1に記載の接着剤塗布装置において、
    前記スキージ台の表面に、前記搬送手段によるフィルムの搬送方向に沿って形成された凹部である溝を少なくとも一列有する
    ことを特徴とする接着剤塗布装置。
  3. 帯状のフィルムが載置されるスキージ台と、前記フィルムを前記スキージ台上へ搬送する搬送手段と、前記フィルムに対して前記フィルムの搬送方向上流側へ移動して前記フィルム上に滴下された接着剤を前記フィルム表面に伸展させるスキージ作業を行うスキージとを具備し、
    前記スキージ台の表面に、前記搬送手段によるフィルムの搬送方向に沿って形成された凹部である溝を少なくとも一列有する
    ことを特徴とする接着剤塗布装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の接着剤塗布装置と、この接着剤塗布装置によってフィルム表面に塗布された接着剤を所定のワークに転写させる転写部とを具備することを特徴とする接着剤転写装置。
  5. 帯状のフィルム上に接着剤を滴下する接着剤滴下工程と、スキージを所定の方向へ動かして前記接着剤を前記フィルム表面に伸展させる接着剤伸展工程と、前記接着剤伸展工程後の前記フィルムを前記スキージの移動方向と逆方向へ搬送させるフィルム搬送工程とを順次繰り返して、前記接着剤を前記フィルム表面に伸展させて塗布する接着剤塗布方法であって、
    次回の接着剤伸展工程を、前回の接着剤伸展工程の終了位置よりもフィルムの搬送方向下流側から行うようにした
    ことを特徴とする接着剤塗布方法。
  6. 請求項5に記載の接着剤塗布方法において、
    前記接着剤伸展工程は、接着剤を伸展させて所定の厚みの接着剤層を形成する工程と、前記接着剤層よりも厚い接着剤溜まりを形成する工程とを有し、
    前記次回の接着剤伸展工程は、前記接着剤溜まりをフィルム表面に伸展させて前記所定の厚みの接着剤層に形成する工程である
    ことを特徴とする接着剤塗布方法。
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