JP2634484B2 - 電磁波シールドパネル - Google Patents
電磁波シールドパネルInfo
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- JP2634484B2 JP2634484B2 JP25071890A JP25071890A JP2634484B2 JP 2634484 B2 JP2634484 B2 JP 2634484B2 JP 25071890 A JP25071890 A JP 25071890A JP 25071890 A JP25071890 A JP 25071890A JP 2634484 B2 JP2634484 B2 JP 2634484B2
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- Japan
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- panel
- electromagnetic wave
- plate
- wave shield
- nonwoven fabric
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は構造物等の電磁波シールドに用いられるパ
ネルに関する。
ネルに関する。
外部からの電磁波の影響を受けて電子機器などに誤動
作が起ることがわかり、最近その影響を防止するため
に、電磁波シールド構造物が構築されてきている。
作が起ることがわかり、最近その影響を防止するため
に、電磁波シールド構造物が構築されてきている。
現在、構築されている電磁波シールド構造物は、一般
に電子機器を設置する建物全体をシールドする方法と、
電子機器を設置する部屋のみをシールドする方法とがあ
る。
に電子機器を設置する建物全体をシールドする方法と、
電子機器を設置する部屋のみをシールドする方法とがあ
る。
部屋のみをシールドするには、従来は導電性の優れた
銅板等の金属板を珪酸カルシウム板等の下地板に貼りつ
け、これを施工現場においてボルト接合するか、ハンダ
付けするかして施工されていた。この方法は高い遮蔽率
とするには適しているが、施工コストが高くなる。この
ため遮蔽率40〜60dB程度の比較的低い電磁波シールドが
求められる部屋等にはより低コスト、短期に施工できる
手段が求められていた。
銅板等の金属板を珪酸カルシウム板等の下地板に貼りつ
け、これを施工現場においてボルト接合するか、ハンダ
付けするかして施工されていた。この方法は高い遮蔽率
とするには適しているが、施工コストが高くなる。この
ため遮蔽率40〜60dB程度の比較的低い電磁波シールドが
求められる部屋等にはより低コスト、短期に施工できる
手段が求められていた。
この発明は上記問題点に着目しなされたものである。
その目的は、遮蔽率が比較的低いレベルの電磁波シール
ドを施した部屋等の構築に用い好適であり、施工性が優
れ、低コスト短期の施工を可能とする電磁波シールドパ
ネルを提案するにある。
その目的は、遮蔽率が比較的低いレベルの電磁波シール
ドを施した部屋等の構築に用い好適であり、施工性が優
れ、低コスト短期の施工を可能とする電磁波シールドパ
ネルを提案するにある。
この電磁波シールドパネルは、2枚の板材と、その板
材間に配した導電性シートから構成され、導電性シート
は表面に金属メッキを施した炭素繊維不織布からなり、
その不織布の縁部は板材縁より張出していることを特徴
とする。
材間に配した導電性シートから構成され、導電性シート
は表面に金属メッキを施した炭素繊維不織布からなり、
その不織布の縁部は板材縁より張出していることを特徴
とする。
このパネルで用いる板材は、ガラス板、コンクリート
板、珪酸カルシウム板等の無機質板、合板等の木材板あ
るいはFRP板等のプラスチック板等である。
板、珪酸カルシウム板等の無機質板、合板等の木材板あ
るいはFRP板等のプラスチック板等である。
導電性シートとしては、例えばニッケル等をメッキし
た炭素繊維の不織布を用いる。炭素繊維は導電性である
が、これにメッキ金属の導電性が加わることにより、よ
り良好な導電性となる。不織布はバインダーを用い固着
したものでも、あるいはメッキ金属が溶着してなったも
のであってもよい。その目付けは通常、10〜100g〜m2程
度であり、極細炭素繊維を用いることにより、緻密な組
織となし良好な電磁波遮蔽機能を付与でき、同時に柔軟
で透視性とすることができる。
た炭素繊維の不織布を用いる。炭素繊維は導電性である
が、これにメッキ金属の導電性が加わることにより、よ
り良好な導電性となる。不織布はバインダーを用い固着
したものでも、あるいはメッキ金属が溶着してなったも
のであってもよい。その目付けは通常、10〜100g〜m2程
度であり、極細炭素繊維を用いることにより、緻密な組
織となし良好な電磁波遮蔽機能を付与でき、同時に柔軟
で透視性とすることができる。
2枚の板材間に配した不織布の縁部は、数cm程度の幅
にわたり、板材縁から張出させ、パネル相互間、あるい
はパネルと構築物躯体導電体部間を電気的に接合し導通
せしめる接合部となしてある。
にわたり、板材縁から張出させ、パネル相互間、あるい
はパネルと構築物躯体導電体部間を電気的に接合し導通
せしめる接合部となしてある。
以下、図示する実施例により説明する。
第1図は2枚の方形の合板からなる板材1,1間に導電
性シートであるニッケルメッキを施した炭素繊維不織布
2を配し、その四辺縁部を合板1縁より張出させ接合部
3を設けてなった電磁波シールドパネル4である。なお
パネル4を構成する合板1および不織布2間は接着剤に
より接着しなっている。
性シートであるニッケルメッキを施した炭素繊維不織布
2を配し、その四辺縁部を合板1縁より張出させ接合部
3を設けてなった電磁波シールドパネル4である。なお
パネル4を構成する合板1および不織布2間は接着剤に
より接着しなっている。
第2図は、このパネル4をコンクリート構造物5の床
5−1、壁5−2、天井5−3に貼って敷並べてなった
電磁波シールドを施工した部屋である。各パネル4はそ
れぞれコンクリート構造物5面にビス6を締付けてあ
り、ビス6の先端はコンクリート構造物5に埋込んだプ
ラスチックのインサート7にねじ込み固定してある。端
面を突合せたパネル4,4間、および端面と縁部を突合わ
せたコーナー部のパネル4,4間は、いずれも接合部3,3を
屋内側に折曲して重ね合せ接着剤等を用い電気的に接合
してあり、敷並べたパネル4は全体が一体に電気的に連
結してある。さらにこのパネル4群はコンクリート構造
物躯体を構成する鉄骨あるいは鉄骨梁等の導電部分に電
気的に連結しなっている。
5−1、壁5−2、天井5−3に貼って敷並べてなった
電磁波シールドを施工した部屋である。各パネル4はそ
れぞれコンクリート構造物5面にビス6を締付けてあ
り、ビス6の先端はコンクリート構造物5に埋込んだプ
ラスチックのインサート7にねじ込み固定してある。端
面を突合せたパネル4,4間、および端面と縁部を突合わ
せたコーナー部のパネル4,4間は、いずれも接合部3,3を
屋内側に折曲して重ね合せ接着剤等を用い電気的に接合
してあり、敷並べたパネル4は全体が一体に電気的に連
結してある。さらにこのパネル4群はコンクリート構造
物躯体を構成する鉄骨あるいは鉄骨梁等の導電部分に電
気的に連結しなっている。
第3,4図も実施例の電磁波シールドパネル4である。
このパネルは2枚の方形の合板からなる板材1,1間に、
ニッケルメッキを施した炭素繊維不織布2を配し、材料
層間を接着剤接合し構成されている。2枚の板材1,1は
相互に一方の対角線方向に僅かずらせ位置せしめてあ
り、不織布2の2組の隣合う2辺の縁部は、それぞれ板
材1の隣合う2辺縁部と重なり、ずらせ位置した他の板
材1の縁から張出し、接合部3を形成している。
このパネルは2枚の方形の合板からなる板材1,1間に、
ニッケルメッキを施した炭素繊維不織布2を配し、材料
層間を接着剤接合し構成されている。2枚の板材1,1は
相互に一方の対角線方向に僅かずらせ位置せしめてあ
り、不織布2の2組の隣合う2辺の縁部は、それぞれ板
材1の隣合う2辺縁部と重なり、ずらせ位置した他の板
材1の縁から張出し、接合部3を形成している。
このパネル4を電気的に接合し、例えばコンクリート
構造物5面に敷並べるには、第5,6図のごとくパネル4
−1のコーナー部2辺上面に張出した接合部3−1上に
パネル4−2およびパネル4−3のコーナー部下面に張
出した接合部3−2,3−3を接着剤を塗布して重ね合
て、さらにパネル4−2,4−3の1辺上面に張出した接
合部3−2,3−3上にパネル4−4のコーナー部2辺下
面に張出した接合部3−4を接着剤を塗布して重ね合
せ、それぞれのパネル4をビス6で締結しコンクリート
構造物5に固定する。
構造物5面に敷並べるには、第5,6図のごとくパネル4
−1のコーナー部2辺上面に張出した接合部3−1上に
パネル4−2およびパネル4−3のコーナー部下面に張
出した接合部3−2,3−3を接着剤を塗布して重ね合
て、さらにパネル4−2,4−3の1辺上面に張出した接
合部3−2,3−3上にパネル4−4のコーナー部2辺下
面に張出した接合部3−4を接着剤を塗布して重ね合
せ、それぞれのパネル4をビス6で締結しコンクリート
構造物5に固定する。
第7図は敷並べたパネルの断面図であり、4枚のパネ
ル4は重なり合った接合部3,3間において電気的に接合
し敷並べられ、電磁波の漏洩する欠陥を残すことなく遮
蔽面を形成している。
ル4は重なり合った接合部3,3間において電気的に接合
し敷並べられ、電磁波の漏洩する欠陥を残すことなく遮
蔽面を形成している。
第8図に示す実施例は、2枚のガラス板の板材1,1間
にニッケルメッキ炭素繊維不織布2を配してなる電磁波
シールドパネル4をコンクリート構造物5の開口部に取
付け、開口部からの電磁波の侵入の遮断を図った例であ
る。このパネル4は周囲に金属製の額縁8を取付け、パ
ネル4縁から張出した不織布の接合部3を額縁8に接合
導通し、さらに額縁8を構造物の金属製開口部枠9に接
合してアースをとった構造となしてある。
にニッケルメッキ炭素繊維不織布2を配してなる電磁波
シールドパネル4をコンクリート構造物5の開口部に取
付け、開口部からの電磁波の侵入の遮断を図った例であ
る。このパネル4は周囲に金属製の額縁8を取付け、パ
ネル4縁から張出した不織布の接合部3を額縁8に接合
導通し、さらに額縁8を構造物の金属製開口部枠9に接
合してアースをとった構造となしてある。
この電磁波シールドパネルは、導電性シートとして金
属メッキを施した炭素繊維不織布が挟み込まれたいる
が、この不織布は薄く軽量であっても緻密な組織とな
し、パネルに良好な電磁波シールド機能を付与できる。
不織布は結露しないので、金属板を導電材料としたパネ
ルに起る結露による湿潤を防止でき、柔軟で加工性がよ
く、様々なパネルの形状に対応できる。
属メッキを施した炭素繊維不織布が挟み込まれたいる
が、この不織布は薄く軽量であっても緻密な組織とな
し、パネルに良好な電磁波シールド機能を付与できる。
不織布は結露しないので、金属板を導電材料としたパネ
ルに起る結露による湿潤を防止でき、柔軟で加工性がよ
く、様々なパネルの形状に対応できる。
このパネルは縁から不織布が張出して接合部が設けて
あるので、敷並べる際にパネル間あるいはパネルと建物
導電部粉との間をこの接合部で接合し、容易に導通せし
めることができる。接合は接着剤固定ができるので施工
に手間がかからない。
あるので、敷並べる際にパネル間あるいはパネルと建物
導電部粉との間をこの接合部で接合し、容易に導通せし
めることができる。接合は接着剤固定ができるので施工
に手間がかからない。
実施例のごとく、透明なガラス板間に不織布を配しパ
ネルを構成すると、電磁波シールドと透視性の両機能を
付与することができる。
ネルを構成すると、電磁波シールドと透視性の両機能を
付与することができる。
以上の通りこの電磁波シールドパネルを用いることに
より、電磁波シールドした空間を簡易な材料を用い、欠
陥部を残すことなく、短期、低コストで施工することが
できる。
より、電磁波シールドした空間を簡易な材料を用い、欠
陥部を残すことなく、短期、低コストで施工することが
できる。
図面はこの発明の実施例を示すものであり、第1,2図は
電磁波シールドパネルの一部断面で示す斜視図、および
このパネルをコンクリート構造物面に敷並べた電磁波シ
ールドした部屋の断面図、第3,4図は別の電磁波シール
ドパネルの平面図および側面図、第5,6,7図は4つのパ
ネルコーナー部の平面図、敷並べた4つのパネルコーナ
ー部の平面図、およびA−A断面図第8図はガラス板材
を用いた電磁波シールドパネルを取付けた構造物開口部
の断面図である。 1……板材、2……炭素繊維不織布、3……接合部、4
……電磁波シールドパネル、5……コンクリート構造
物、6……ビス、7……インサート、8……額縁、9…
…開口部枠。
電磁波シールドパネルの一部断面で示す斜視図、および
このパネルをコンクリート構造物面に敷並べた電磁波シ
ールドした部屋の断面図、第3,4図は別の電磁波シール
ドパネルの平面図および側面図、第5,6,7図は4つのパ
ネルコーナー部の平面図、敷並べた4つのパネルコーナ
ー部の平面図、およびA−A断面図第8図はガラス板材
を用いた電磁波シールドパネルを取付けた構造物開口部
の断面図である。 1……板材、2……炭素繊維不織布、3……接合部、4
……電磁波シールドパネル、5……コンクリート構造
物、6……ビス、7……インサート、8……額縁、9…
…開口部枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤津 順義 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式 会社巴組鐵工所内 (56)参考文献 特開 昭61−156799(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】2枚の板材と、その板材間に配した導電性
シートから構成され、導電性シートは表面に金属メッキ
を施した炭素繊維不織布からなり、その不織布の縁部は
板材縁より張出していることを特徴とする電磁波シール
ドパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25071890A JP2634484B2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 電磁波シールドパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25071890A JP2634484B2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 電磁波シールドパネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04130700A JPH04130700A (ja) | 1992-05-01 |
JP2634484B2 true JP2634484B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=17212021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25071890A Expired - Lifetime JP2634484B2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 電磁波シールドパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2634484B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2800230A1 (fr) * | 1999-10-25 | 2001-04-27 | Francoise Zerr Tritsch | Dispositif pour la protection contre le rayonnement non ionisant et construction comportant un tel dispositif |
EP1253815A1 (fr) * | 2001-04-23 | 2002-10-30 | Françoise Zerr | Dispositif pour la protection contre le rayonnement non ionisant et construction comportant un tel dispositif |
JP4730930B2 (ja) * | 2001-08-09 | 2011-07-20 | 東洋ゴム工業株式会社 | 電磁波シールド施工方法 |
JP7231295B1 (ja) * | 2022-09-04 | 2023-03-01 | 信男 中川 | 部屋構造および施工方法 |
-
1990
- 1990-09-20 JP JP25071890A patent/JP2634484B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04130700A (ja) | 1992-05-01 |
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