JP2634145B2 - フィルター - Google Patents

フィルター

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JP2634145B2
JP2634145B2 JP6162408A JP16240894A JP2634145B2 JP 2634145 B2 JP2634145 B2 JP 2634145B2 JP 6162408 A JP6162408 A JP 6162408A JP 16240894 A JP16240894 A JP 16240894A JP 2634145 B2 JP2634145 B2 JP 2634145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油煙等の排気中に含ま
れる粒子を捕捉するためのフィルターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から厨房などで発生する油煙等の排
気中に含まれるミストを捕捉するためのバッフル型のフ
ィルターが知られている。このバッフル型のフィルター
は屈曲径路を構成し、その径路を通風する時に発生する
遠心力によってミストを分離し、遠心力によりミストが
飛ばされる方向の外周側壁にミストを衝突させ、凝集さ
せて捕捉していた。したがって、分離性能が高くなるに
したがって屈曲径路の抵抗が大きくなる関係にあった。
【0003】そして従来にあっては、遠心効果を高める
為に屈曲径路を狭くして流速を速くし、遠心力による分
離箇所を増加させるため繰り返し屈曲径路を構成させる
等通風抵抗を大きくすることで分離捕捉効果を高めてい
る。これは、図7に示すようなエルミネータ20と称さ
れるものにおいても同様であり、屈曲径路を繰り返し、
抵抗を大きくすることで分離効果を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ミスト分離
においては同じ屈曲径路を2倍に屈曲数を増加し、通過
風速を同じにしても、1屈曲径路に対して2屈曲径路に
したからといっても2倍の捕捉性能は得られない。ミス
ト分布には粒径分布があって大小の粒径で分布されてい
ることは周知の通りである。したがって分離する粒径、
流速の間には確立された法則がある。粒径と流速との関
係で確立された試験機にはアンダーセンサンプラーが市
販されている。これは流速別に分級捕捉する慣性捕捉試
験機である。
【0005】今、厨房で発生するミスト分布を考察する
と、250〜270℃でのミスト発生条件で3.0μ粒
子径以上が約80%含まれていることが実験値で得られ
ており、これを慣性衝突で分離捕捉するには5.27m
/secの流速が必要であることは既にアンダーセンサ
ンプラーによる理論で確立されている。ところが、上記
した従来例にあっては、抵抗を大きくすることにより分
離効果を高めるものであるから、例えば目的とする粒径
のミストを捕捉するために必要な流速を得るためには大
きな能力のファンが必要となるという問題がある。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、簡単な
構成で通風抵抗を小さくし、小さな能力のファンを用い
て高効率でミストの捕捉ができるフィルターを提供する
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するために本発明のフィルタ
ーは、風上側片1と風下側片2とが略く字状に屈曲連続
したく字状板3を複数並設してく字状板3間を略く字状
をした通風径路4としたフィルター5であって、略く字
状をした通風径路4を上流側通風径路と、下流側通風径
路と、上記上流側通風径路から下流側通風径路に風向き
を変える中間のコーナ通風径路4とで構成し、上記上流
側通風径路4の巾を風上側から風下側にかけて徐々に小
さくなるようにし、下流側通風径路4の巾を上流側通風
径路4の巾よりも大きく且つ風下側片2が直線状で且つ
隣合う風下側片2が平行であることを特徴とするもので
ある。
【0008】また、風上側片1が通風径路4の風上側の
入口6に対して凹となるような曲面であることも好まし
い。また、く字状板3の風上側片1の風上側の端部にフ
ィルター5の風上側の面に対してほぼ直角となった入口
片10を設けることも好ましい。
【0009】
【作用】しかして、く字状に曲がった通風径路4の巾を
風上側から風下側にかけて徐々に小さくなるようにし、
下流側通風径路4の巾を上流側通風径路4の巾よりも大
きく且つ風下側片2が直線状で且つ隣合う風下側片2が
平行としてあることで、通風径路4の入口6から入った
ミストを含んだ排気は風上側から風下側にかけて徐々に
巾が狭くなるようになった上流側通風径路を通過して
間のコーナ通風径路の屈曲部に到り、ここで絞られて目
的とする流速になるものであり、この場合、目的とする
流速になるまで滑らかに流速を速くしていくことがで
き、この間の抵抗を少なくすることができ、この結果、
小さいファンで屈曲部において目的とする流速に達せさ
せることができることになる。そして、通風径路4の中
間のコーナ通風径路の屈曲部で目的となる最大流速に達
したミストを含んだ排気が直進して直進方向の風下側片
2に衝突してミストを凝集捕捉すると共にこの部分で方
向転換されて遠心力によりミストを分離し、遠心力によ
りミストが飛ばされた方向のく字状板3に衝突して凝集
捕捉されることになる。そして、隣合うく字状板3の風
下側片2を直線状で且つ隣合う風下側片2と平行となる
ようにすることで 、この部分において風が絞られること
がなくて抵抗が少ない状態となり、この点でもファン能
力を小さくすることができることになる。
【0010】また、風上側片1が通風径路4の風上側の
入口6に対して凹となるような曲面であると、よりいっ
そう通風径路4の入口6から入ったミストを含んだ排気
は屈曲部側に流れる際に抵抗を少なくして滑らかに流速
を上げながら流れることができることになる。また、
字状板3の風上側片1の風上側の端部にフィルター5の
風上側の面に対してほぼ直角となった入口片10を設け
ることで、フィルター5の風上側の入口6がフィルター
5の風上側の面に対してほぼ直角方向の入口片10間に
より構成されることになり、この結果、フィルター5の
風上側の入口6から入ったミストを含んだ排気はフィル
ター5の風上側の面に対してほぼ直角方向の入口片10
にガイドされてフィルター5の風上側の面に対してほぼ
直角方向に進入し、く字状板3の傾斜した風上側片1に
衝突してミストを凝集捕捉する。そして、このようにし
て傾斜したく字状板3の風上側片1に衝突したミストを
含んだ排気は、風上側から風下側にかけて徐々に巾が狭
くなるようになった風上側片1間を通過して風上側片1
と風下側片2との屈曲部に到り、ここで絞られて目的と
する流速になるものであり、この場合、目的とする流速
になるまで傾斜した風上側片1に沿って滑らかに流速を
速くしていくことができ、この間の抵抗を少なくするこ
とができ、この結果、小さいファンで屈曲部において目
的とする流速に達せさせることができることになる。そ
して、通風径路4の中間のコーナ通風径路の屈曲部であ
風上側片1と風下側片2との屈曲部で目的となる最大
流速に達したミストを含んだ排気が直進して直進方向の
風下側片2に衝突してここにおいてもミストを凝集捕捉
すると共にこの部分で方向転換されて遠心力によりミス
トを分離し、遠心力によりミストが飛ばされた方向のく
字状板3に衝突して凝集捕捉されることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳述する。本発明のフィルター5は風上側片1と風
下側片2とが略く字状に屈曲連続したく字状板3を複数
並設し、これを枠体7で囲んで構成してあって、全体と
しては図4に示すようなパネル状をしている。ここで、
く字状板3は両端部を枠体7を構成する枠材のうち一対
の対向する枠材7a内にはめ込み固着してあり、隣合う
く字状板3間が通風径路4を構成している。つまり、略
く字状をした通風径路4は上流側通風径路と、下流側通
風径路と、上記上流側通風径路から下流側通風径路に風
向きを変える中間のコーナ通風径路4とで構成してあ
る。
【0012】通風径路4の上流側通風径路はその巾が
上側から風下側にかけて徐々に狭くなるように設定して
ある。つまり、図1において通風径路4の上流側通風径
の風上側の入口6付近から風下側にかけて徐々に上流
側通風径路の巾が狭くなっていき、図において巾bで示
す部分で最も狭くなっており、風上側の入口6から入っ
たミスト含んだ排気が入口6側から巾bで示す部分に
かけて次第に流速を増しながら巾bで示す部分で流速が
最大になるようになっている。ここで、通風径路4を
流側通風径路を風上側から風下側にかけて徐々に巾が狭
くなるようにするに当たっては図1のように風上側片1
が通風径路4の風上側の入口6に対して凹となるような
曲面にするとよりいっそう通風径路4の入口6から入っ
たミストを含んだ排気は屈曲部側に流れる際に抵抗を少
なくして滑らかに流速を上げながら流れる。もちろん、
図2に示すように風上側片1を複数箇所で屈曲して全体
として風上側片1が通風径路4の風上側の入口6に対し
て凹となるようにしてもよい。通風径路4の下流側通風
径路の巾cは一定で且つ上流側通風径路の最小巾である
bよりも大きく設定してあり、更に、この下流側通風径
路が直線状となるように、隣合う風下側片2は直線で且
つ平行となっている。このことで通風抵抗が大きくなら
ないようにしてある。図1や図2のように風上側片1と
風下側片2とのなす角度は鋭角の方が高い遠心力を得る
ことができるが、図3のようなものであってもよい。
【0013】しかして、上記のような構成のフィルター
5は図1の矢印イ方向からミストを含んだ排気が吸い込
まれ、矢印ロ方向に吹き出されるものであり、この間フ
ィルター5のく字状板3間の通風径路4を通過すること
でミストを分離捕捉するものである。すなわち、通風径
路4の風上側の入口6から入ったミストを含んだ排気は
上流側通風径路の風上から風下の最小巾bで示す部分に
かけてスムーズに順次流速を増して行き、巾b部分で最
も絞られて最大の流速となってノズル効果により前方に
吹き出し状態となる。この場合、巾bで示す部分を通過
した最大流速となったミストを含んだ排気は通風径路4
の中間のコーナ通風径路においてそのまま直進して直進
方向の風下側片2に衝突してミストを凝集捕捉すると共
にこの部分で方向転換されて遠心力によりミストを分離
し、遠心力によりミストが飛ばされた方向のく字状板3
に衝突して凝集捕捉されることになる。そして、隣合う
く字状板3の風下側片2が図のように平行で且つ直線状
あることで、通風径路4の下流側通風径路において屈
曲部や絞り部を設けないことで通風抵抗をできるだけ少
なくし、使用するファンの能力を小さくすることに寄与
できるようにしている。ここで、通風径路4を流れる排
気は図1のハ側よりもニ側が流速が速くなり、ニ側が負
圧となり、ミストはこの負圧側に引かれ、この部分のミ
スト濃度が濃くなり、これがそのまま直進して直進方向
の風下側片2(図1においてホで示す)に衝突してミス
トが凝集捕捉されるものである。また、風上側片1と風
下側片2とのなす角度はできるだけ鋭角となるようにす
るのが好ましく、このことにより高い角速度で遠心力角
を大きく取れる構造となり、遠心力によるミストの分離
をより効果的に行うことができる。
【0014】次に、図6に示す本発明の他の実施例につ
き説明する。この実施例においては、く字状板3の風上
側片1の風上側の端部にパネル状をしたフィルター5の
風上側の面に対してほぼ直角となった入口片10を設け
た点に特徴がある。このような構成にすると、パネル状
をしたフィルター5の風上側の面に対してほぼ直角な入
口片10間の隙間がフィルター5の風上側の入口6とな
るものである。したがって、ミストを含んだ排気はフィ
ルター5の風上側の入口6から入り、この場合、フィル
ター5の風上側の面に対してほぼ直角方向の入口片10
にガイドされてフィルター5の風上側の面に対してほぼ
直角方向に進入し、く字状板3の傾斜した風上側片1に
衝突してミストが凝集捕捉される。更に、く字状板3の
傾斜した風上側片1に衝突した後、風上側から風下側に
かけて徐々に巾が狭くなるようになった傾斜した風上側
片1間を通過して風上側片1と風下側片2との屈曲部に
到り、ここで絞られて目的とする流速になるものであ
る。この場合、目的とする流速になるまで傾斜した風上
側片1に沿って滑らかに流速を速くしていくことがで
き、この間の抵抗を少なくすることができ、この結果、
小さいファンで屈曲部において目的とする流速に達せさ
せることができることになる。そして、風上側片1と風
下側片2との屈曲部で目的となる最大流速に達したミス
トを含んだ排気が通風径路4の中間のコーナ通風径路部
分で直進して直進方向の風下側片2に衝突してここにお
いてもミストを凝集捕捉すると共にこの部分で方向転換
されて遠心力によりミストを分離し、遠心力によりミス
トが飛ばされた方向のく字状板3に衝突して凝集捕捉さ
れることになる。勿論この実施例においても、風上側片
1が通風径路4の風上側の入口6に対して凹となるよう
な曲面としたり、また、通風径路4の下流側通風径路の
巾cを一定とし且つ上流側通風径路の最小巾であるbよ
りも大きく設定し、更に、この下流側通風径路が直線状
となるように、隣合う風下側片2は直線で且つ平行とな
っている。
【0015】また、図6に示す実施例ではく字状板3の
両端部を折り返して金属製のく字状板の切断端部が端部
に直接位置しないようにして、手などを切らないように
工夫してある。このようにく字状板3の両端部を折り返
す構成は、図1、図2、図3の実施例においても採用す
ることができる。次に、本発明の具体例と比較例とを比
較実験した結果を述べる。
【0016】(本発明の具体例) 図1に実験に用いた本願のフィルター5の断面を示し、
各部の寸法はa=10mm、b=4mm、c=5mm、
d=20mm、e=10mm、角度α=30°、風上側
片1の曲率半径がR30mmであり、フィルター5全体
の外形は図4に示すようなもので、f=500mm、g
=20mmである。そして、実験に当たっては最大流速
(つまり部分を通過する際の流速)が、ミスト粒径が
3.0μ以上のものを分離捕捉するために必要な5.2
7m/secの流速となるようにし、また、静圧2.0
mmAq、処理風量16.5m3 /mに設定した。この
場合の粒子径3.0μ以上のミスト粒子の分離捕捉率は
80.5%であった。
【0017】(比較例) 図5に実験に用いた比較例のフィルター5の断面を示
し、直線状の風上側片1と直線状の風下側片2をく字状
に屈曲したく字状板3を並設して構成し、く字状板3間
に通風径路4を形成してフィルター5を構成したもので
ある。そして、隣合うく字状板3間の巾は等しくしてあ
り、寸法a=10mm、d=20mm、e=10mm、
h=5mm、角度α=30°、フィルター5全体の外形
は本発明と同様に図4に示すようなもので、f=500
mm、g=20mmである。そして、実験に当たっては
最大流速が、ミスト粒径が3.0μ以上のものを分離捕
捉するために必要な5.27m/secの流速となるよ
うにし、また、静圧2.0mmAq、処理風量16.5
3 /mに設定した。この場合の粒子径3.0μ以上の
ミスト粒子の分離捕捉率は62.0%であった。
【0018】このように、比較例に比べて本発明の方が
分離捕捉率がはるかに優れていることが判明する。とこ
ろで、従来のバッフル型フィルターでは静圧7.0mm
Aq、風量14.0m3 /mで75%の捕捉率が一般的
で、静圧3.5〜4.0mmAqで捕捉率75%前後の
フィルターも存在するが、風量が7.0m3 /m以下
と、風量、静圧、高捕捉率において屈曲転回、繰り返し
型フィルターでは低静圧、高風量、高捕捉率が確保でき
ないが、本発明は上記のように、低静圧、高風量、高捕
捉率が確保できるものであり、特に、従来のバッフル型
フィルターに比べて低静圧でミストの捕捉率は従来より
も優れており、したがって、ファンの能力が従来のバッ
フル型フィルターの約1/3程度と大幅な省力化が可能
で、処理風量も増すことができることになる。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、風上側片と風下側片とが略く字状に
屈曲連続したく字状板を複数並設してく字状板間を略く
字状をした通風径路としたフィルターであって、略く字
状をした通風径路を上流側通風径路と、下流側通風径路
と、上記上流側通風径路から下流側通風径路に風向きを
変える中間のコーナ通風径路とで構成し、上記上流側通
風径路の巾を風上側から風下側にかけて徐々に小さくな
るようにし、下流側通風径路の巾を上流側通風径路の巾
よりも大きく且つ風下側片が直線状で且つ隣合う風下側
片が平行であるので、通風径路の入口から入ったミスト
を含んだ排気を徐々に速度を速めながら絞りこんでいっ
上流側通風径路の風下側端部において最大流速にして
ノズル効果を発揮させ、ノズル効果により最大流速とな
ったミストを含んだ排気を通風径路の中間のコーナ通風
径路である屈曲部において直進によるバッフル効果での
ミストの分離捕捉と屈曲部での遠心力によるミストの分
離捕捉により捕捉効果を上げることができるものであ
り、しかも、上記のように上流側通風径路の風下側端部
において目的とする流速になるまで滑らかに流速を速く
してこの間の抵抗を少なくすることができ、また、下流
側通風径路の巾を上流側通風径路の巾よりも大きく且つ
風下側片が直線状で且つ隣合う風下側片が平行であるの
で、下流側通風径路部分において風が絞られることがな
くて抵抗が少ない状態となり、しかも、略く字状をした
通風径路とすることで、通風径路を流れる排気は図1の
ハ側よりもニ側が流速が速くなり、ニ側が負圧となり、
ミストはこの負圧側に引かれ、この部分のミスト濃度が
濃くなり、これがそのまま直進して直進方向の風下側片
(図1においてホで示す)に衝突してミストが凝集捕捉
されるものであり、この結果、ファン能力を小さくする
ことができ、省エネルギー化が図れるものである。
【0020】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、風上側片が通風
径路の風上側の入口に対して凹となるような曲面にする
と、よりいっそう通風径路の入口から入ったミストを含
んだ排気は屈曲部側に流れる際に抵抗を少なくして滑ら
かに流速を上げながら流れることができ、この結果より
小さいファンで目的とする流速にでき、この点でもファ
ン能力を小さくすることができ、省エネルギー化が図れ
るものである。
【0021】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、
字状板の風上側片の風上側の端部にフィルターの風上側
の面に対してほぼ直角となった入口片を設けてあるの
で、フィルターの風上側の入口がフィルターの風上側の
面に対してほぼ直角方向の入口片間により構成されるこ
とになり、この結果、フィルターの風上側の入口から入
ったミストを含んだ排気がフィルターの風上側の面に対
してほぼ直角方向の入口片にガイドされてフィルターの
風上側の面に対してほぼ直角方向に進入し、く字状板の
傾斜した風上側片に衝突してミストを凝集捕捉されるこ
とになる。そして、前述のノズル効果により最大流速と
なったミストを含んだ排気を屈曲部において直進による
バッフル効果でのミストの分離捕捉と屈曲部での遠心力
によるミストの分離捕捉をするというミストの分離捕捉
効果とあいまって、ミストの分離捕捉がより確実に行え
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の拡大断面図である。
【図2】同上の他の実施例の拡大断面図である。
【図3】同上の更に他の実施例の拡大断面図である。
【図4】フィルターの全体斜視図である。
【図5】比較例の拡大断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施例の拡大断面図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 風上側片 2 風下側片 3 く字状板 4 通風径路 5 フィルター 6 入口 10 入口片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−68023(JP,A) 特開 昭64−75022(JP,A) 実開 昭51−161685(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風上側片と風下側片とが略く字状に屈曲
    連続したく字状板を複数並設してく字状板間を略く字状
    をした通風径路としたフィルターであって、略く字状を
    した通風径路を上流側通風径路と、下流側通風径路と、
    上記上流側通風径路から下流側通風径路に風向きを変え
    る中間のコーナ通風径路とで構成し、上記上流側通風径
    路の巾を風上側から風下側にかけて徐々に小さくなるよ
    うにし、下流側通風径路の巾を上流側通風径路の巾より
    も大きく且つ風下側片が直線状で且つ隣合う風下片が
    平行であることを特徴とするフィルター。
  2. 【請求項2】 風上側片が通風径路の風上側の入口に対
    して凹となるような曲面であることを特徴とする請求項
    1記載のフィルター。
  3. 【請求項3】 く字状板の風上側片の風上側の端部にフ
    ィルターの風上側の面に対してほぼ直角となった入口片
    を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2
    載のフィルター。
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