JPH09133398A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH09133398A
JPH09133398A JP7288329A JP28832995A JPH09133398A JP H09133398 A JPH09133398 A JP H09133398A JP 7288329 A JP7288329 A JP 7288329A JP 28832995 A JP28832995 A JP 28832995A JP H09133398 A JPH09133398 A JP H09133398A
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JP
Japan
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dust collecting
air
collecting filter
flow
filter
Prior art date
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Pending
Application number
JP7288329A
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English (en)
Inventor
Akihiro Yabushita
明弘 藪下
Souzou Suzuki
創三 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Publication of JPH09133398A publication Critical patent/JPH09133398A/ja
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集塵フィルタを通過する気流速度分布を均一
化して、羽根車への流入気流の乱れを低減し、ファン騒
音の増加を抑制する。 【解決手段】 ジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フ
ィルタを、上流側と下流側に配置して2重構造とし、気
流の流れに対して上流側集塵フィルタ12の山12aと
下流側集塵フィルタ13の谷13bとが対向するように
した空気清浄器を搭載した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄器の集塵
フィルタにより流入気流の乱れ低減を図った空気調和機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機は高性能化・低騒音化
への要求が高まり、それに伴い、空気調和機に搭載され
る空気清浄器の集塵フィルタも、集塵効率の向上および
空気流れに対する圧力損失の低減を狙いに、集塵フィル
タ表面積の拡大など、種々の形態が提案されている。
【0003】従来の空気清浄器の集塵フィルタを搭載し
た空気調和機としては、実開昭63−63114号公報
に示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の空気調和機について説明する。図12は従来の空気調
和機に搭載される空気清浄器の集塵フィルタの断面図
を、図13は従来の空気調和機に搭載される空気清浄器
の斜視図を示すものである。図において、1は山と谷と
が連続的につながるようジグザグ形状に折り曲げ形成さ
れた集塵フィルタであり、2は集塵フィルタ1を固定す
る枠であり、3は集塵フィルタ1と枠2とからなり、空
気調和機の吸込み口に着脱自在に装設される空気清浄器
である。Fは、集塵フィルタを通過する気流を示すもの
である。
【0005】図14は従来の空気調和機の断面図を示す
ものである。4は空気吸い込み口に配置された平板であ
り、5は複数の平板4を略平行に設けた吸い込みグリル
であり、6は羽根車であり、7は羽根車6に直結した電
動機であり、電動機7は羽根車6とともにケーシング8
内に収納・固定されており、9は羽根車6のオリフィス
であり、10は羽根車6の空気吹き出し側に設置された
熱交換器である。
【0006】空気清浄器3は、吸い込みグリル5の気流
の流れ方向下流側とオリフィス9の気流の流れ方向上流
側との間に配設されている。
【0007】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力
によって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の集塵フィ
ルタ1を通過する際に空気に混合した塵が除去される。
そして、除塵された空気は羽根車6を通過し、熱交換器
8により加熱または冷却され、吹き出し口11より吹き
出される。
【0008】このとき、集塵フィルタ1を山と谷とが連
続的につながるようジグザグ形状に折り曲げ形成するこ
とにより、集塵フィルタ1の集塵面積を広げることがで
き、集塵効率を向上すると共に、集塵フィルタ1の寿命
をのばすことができる。さらに、集塵フィルタ1を通過
する風速が小さくなり、圧力損失が低減されるため、羽
根車6への負荷が軽減され、ファン騒音を低くすること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、集塵フィルタを通過する気流は集塵フ
ィルタに対してほぼ直角に流入、流出するために、吸い
込みグリル5を通過し、山と谷とが連続的につながるよ
うジグザグ形状に折り曲げ形成された集塵フィルタ1を
通過した気流Fは、気流の流れに対して集塵フィルタ1
の山1aの下流側に集合され、図11の空気清浄器通過
気流速度分布図に示すように、集塵フィルタ1を通過し
た気流Fの速度は、気流の流れに対して集塵フィルタ1
の山1aの下流点a、c、eで大きく、谷1bの下流点
b、dで小さくなり、その結果、気流の流れに対して集
塵フィルタ1の山1aの下流部と谷1bの下流部との間
に生じた気流Fの速度格差が、気流間にせん断力を発生
させるため、羽根車6への流入気流が乱れ、ファン騒音
が上昇するという課題を有していた。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、集塵効率の向上
と低圧力損失の効果を確保した上で、集塵フィルタを通
過する気流間の速度格差を低減し、羽根車への流入気流
の乱れを抑制して、ファン騒音の増加を抑えることがで
きる集塵フィルタから成る空気清浄器を搭載する空気調
和機を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、第1の本発明の空気調和機は、山と谷とが連続的に
つながるようジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フィ
ルタを、気流の流れ方向上流側と下流側に配置して2重
構造とし、気流の流れに対して上流側前記集塵フィルタ
の山と下流側前記集塵フィルタの谷とが対向するように
した空気清浄器を、空気吸込口に着脱自在に装設したも
のである。
【0012】第2の本発明の空気調和機は、山と谷とが
連続的につながるようジグザグ形状に折り曲げ形成した
上流側集塵フィルタと、前記上流側集塵フィルタの下流
側に配置されフラット形状に形成した下流側集塵フィル
タとを有する空気清浄器を、空気吸込口に着脱自在に装
設したものである。
【0013】第3の本発明の空気調和機は、山と谷とが
連続的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折
り曲げ形成し、気流の流れに対して前記集塵フィルタの
谷の部分を、前記集塵フィルタの折り曲げ幅よりも小さ
く、気流の流れ方向上流側に、山と谷とが連続的につな
がるようジグザグ形状に折り曲げ形成した空気清浄器
を、空気吸込口に着脱自在に装設したものである。
【0014】第4の本発明の空気調和機は、山と谷とが
連続的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折
り曲げ形成し、気流の流れに対して前記集塵フィルタの
谷の部分を山の部分よりも大きな曲率となるようにした
空気清浄器を、空気吸込口に着脱自在に装設したもので
ある。
【0015】第5の本発明の空気調和機は、複数の平板
を略平行に設けた吸い込みグリルと、前記吸い込みグリ
ルの気流の流れ方向下流側に、山と谷とが連続的につな
がるようジグザグ形状に集塵フィルタを折り曲げ形成
し、前記吸い込みグリルの平板と気流の流れに対して前
記集塵フィルタの山とが対向するようにした空気清浄器
とを、空気吸込口に着脱自在に装設したものである。
【0016】第6の本発明の空気調和機は、山と谷とが
連続的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折
り曲げ形成し、気流の流れに対して前記集塵フィルタの
山と谷との中間部の前記集塵フィルタの気流の流れ方向
下流側に、略鉛直方向に平板を設けた空気清浄器を、空
気吸込口に着脱自在に装設したものである。
【0017】第7の本発明の空気調和機は、山と谷とが
連続的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折
り曲げ形成し、羽根車のオリフィス開口部の気流の流れ
方向上流側部分の前記集塵フィルタ折り曲げ間隔を、前
記羽根車の前記オリフィス開口部の気流の流れ方向上流
側部分以外の前記集塵フィルタ折り曲げ間隔より小さく
した空気清浄器を、空気吸込口に着脱自在に装設したも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明では、ジグ
ザグ形状に折り曲げ形成した集塵フィルタを、気流の流
れ方向上流側と下流側に配置して2重構造とし、気流の
流れに対して上流側集塵フィルタの山と下流側集塵フィ
ルタの谷とが対向するようにしているので、上流側集塵
フィルタの気流通過により発生した気流の流れの変化に
よる気流間の速度格差は、下流側集塵フィルタを気流が
通過することにより、上流側集塵フィルタと対称となる
気流の流れの変化が生じて平均化されることにより、集
塵フィルタを通過した気流は均一な気流速度分布状態が
得られるため、羽根車への流入気流の乱れを低減して、
ファン騒音の増加を抑制する。
【0019】請求項2に記載の発明では、気流の流れ方
向下流側集塵フィルタをフラット形状に形成しているの
で、上流側のジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フィ
ルタの通過により気流間に速度格差をもった気流は、下
流側のフラット形状に形成した集塵フィルタを通過する
際に、流れがほぼ平均化されることにより、集塵フィル
タ通過気流はほぼ均一な気流速度分布状態が得られるた
め、羽根車への流入気流の乱れを低減して、ファン騒音
の増加を抑制し、さらに、下流側集塵フィルタをフラッ
トとすることにより、空気清浄器の薄型化が図れ、構造
が簡単になりコストの増加を抑える。
【0020】請求項3に記載の発明では、ジグザグ形状
に集塵フィルタを折り曲げ形成し、気流の流れに対して
集塵フィルタの谷の部分を小さく気流の流れ方向上流側
にジグザグ形状に折り曲げ形成しているので、通過気流
速度が大きくなる原因となる気流の流れに対して集塵フ
ィルタの山を多く設けて気流を分散して流すことにな
り、集塵フィルタを通過した気流は均一な気流速度分布
状態が得られるため、羽根車への流入気流の乱れを低減
して、ファン騒音の増加を抑制し、さらに、1重の集塵
フィルタ構造とすることにより、集塵フィルタに付着し
た塵を除去する手間を軽減し、空気清浄器の薄型化が図
れ、構造が簡単になりコストの増加を抑える。
【0021】請求項4に記載の発明では、ジグザグ形状
に集塵フィルタを折り曲げ形成し、気流の流れに対して
集塵フィルタの谷の部分を山の部分よりも大きな曲率と
なるようにしているので、気流の流れに対して集塵フィ
ルタの谷の部分を通過する気流が、集塵フィルタの山の
下流側に流れるのを抑制することになり、集塵フィルタ
を通過した気流は均一な気流速度分布状態が得られるた
め、羽根車への流入気流の乱れを低減して、ファン騒音
の増加を抑制し、さらに、空気中の塵が付着する集塵フ
ィルタの上流側面の隙間を大きくする構造となるため集
塵フィルタに付着した塵の除去を容易にする。
【0022】請求項5に記載の発明では、複数の平板を
略平行に設けた吸い込みグリルと、吸い込みグリルの気
流の流れ方向下流側に、ジグザグ形状に集塵フィルタを
折り曲げ形成し、吸い込みグリルの平板と気流の流れに
対して集塵フィルタの山とが対向するようにしているの
で、上流側の吸い込みグリルを通過する気流は、吸い込
みグリルの平板により偏向されて集塵フィルタの流れに
対して谷の方向へと流れ、気流の流れに対して集塵フィ
ルタの谷の下流部での気流速度が上昇することになり、
集塵フィルタを通過した気流は均一な気流速度分布状態
が得られるため、羽根車への流入気流の乱れを低減し
て、ファン騒音の増加を抑制し、さらに、新たな構造物
を追加する必要がないため、コストの増加を抑える。
【0023】請求項6に記載の発明では、ジグザグ形状
に集塵フィルタを折り曲げ形成し、気流の流れに対して
集塵フィルタの山と谷との中間部の集塵フィルタの気流
の流れ方向下流側に、略鉛直方向に平板を設けているの
で、集塵フィルタを通過し気流の流れに対して集塵フィ
ルタの山の下流部に流れようとする気流を、平板により
強制的に鉛直方向の流れに偏向することになり、集塵フ
ィルタを通過した気流は均一な気流速度分布状態が得ら
れるため、羽根車への流入気流の乱れを低減して、ファ
ン騒音の増加を抑制し、さらに、空気清浄器の枠に複数
平板を固定するため、空気清浄器の強度を増加する。
【0024】請求項7に記載の発明では、ジグザグ形状
に集塵フィルタを折り曲げ形成し、羽根車のオリフィス
開口部の気流の流れ方向上流側部分の集塵フィルタ折り
曲げ間隔を、羽根車のオリフィス開口部の気流の流れ方
向上流側部分以外の集塵フィルタ折り曲げ間隔より小さ
くしているので、オリフィス開口部上流側部分の集塵フ
ィルタを通過する気流は、小さくした集塵フィルタの折
り曲げ間隔にあわせて分散して流れることになり、集塵
フィルタを通過した気流は均一な気流速度分布状態が得
られるため、羽根車への流入気流の乱れを低減して、フ
ァン騒音の増加を抑制し、さらに、オリフィス開口部上
流側部分以外の集塵フィルタを通過する気流は、オリフ
ィス壁面に付着して羽根車へ流れるため、集塵フィルタ
通過により生じた気流の乱れは整流化されるため、ファ
ン騒音を上昇させることがなく、さらにまた、集塵フィ
ルタ一部のみ折り曲げ間隔を小さくしているので、集塵
フィルタに付着した塵を除去する負荷の増加を低減す
る。
【0025】以下、本発明による空気調和機の実施の形
態について図面を参照しながら説明する。尚、従来例と
同一構成の部分については重複を避ける為、同一の符号
を付けて説明を省略する。
【0026】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における空気調和機に搭載した空気清浄器の集塵フ
ィルタの構造を、図2は同実施の形態における空気調和
機の構造を示すものである。
【0027】図において、12は気流の流れ方向上流側
のジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フィルタで、1
3は気流の流れ方向下流側のジグザグ形状に折り曲げ形
成した集塵フィルタで、気流の流れに対して上流側集塵
フィルタ12の山12aと、下流側集塵フィルタ13の
谷13bとが対向するように構成している。Gは、集塵
フィルタを通過する気流を示すものである。
【0028】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力に
よって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の上流側集
塵フィルタ12と下流側集塵フィルタ13を通過する際
に空気に混合した塵が除去される。そして、除塵された
空気は羽根車6を通過し、熱交換器8により加熱または
冷却され、吹き出し口11より吹き出される。
【0029】ここで、気流の流れに対して上流側集塵フ
ィルタ12の山12aと下流側集塵フィルタ13の谷1
3bとが対向するようにしているので、集塵フィルタを
通過する気流は集塵フィルタに対してほぼ直角に流入、
流出するために、ジグザグ形状に折り曲げ形成した上流
側集塵フィルタ12の通過により、気流の流れに対して
上流側集塵フィルタ12の山12aの下流側に偏向さ
れ、気流間に速度格差をもった気流Gは、下流側集塵フ
ィルタ13通過することにより、上流側集塵フィルタと
対称となる気流の流れの変化が生じることになり、上流
側集塵フィルタ12と下流側集塵フィルタ13を通過す
る気流Gは均一な気流速度分布状態が得られるため、気
流間でのせん断力を発生するることがなく、羽根車6へ
の流入気流の乱れが低減でき、ファン騒音の増加を抑制
することができる。
【0030】以上のように本実施の形態によれば、気流
の流れに対して上流側集塵フィルタ12の山12aと下
流側集塵フィルタ13の谷13bとが対向するようにし
ているので、上流側集塵フィルタ12の通過により、気
流の流れに対して上流側集塵フィルタ12の山12aの
下流側に偏向される気流Gは、下流側集塵フィルタ13
通過することにより、上流側集塵フィルタと対称となる
気流の流れの変化が生じることになり、2枚の集塵フィ
ルタを通過する気流Gは均一な気流速度分布状態が得ら
れるため、羽根車6への流入気流の乱れが低減でき、フ
ァン騒音の増加を抑制することができる。
【0031】従って、集塵フィルタ通過気流Gの速度分
布を均一化することにより、ファン騒音の増加を抑制す
ることができる。
【0032】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2における空気調和機に搭載した空気清浄器の集塵フ
ィルタの構造を、図4は同実施の形態における空気調和
機の構造を示すものである。
【0033】図において、実施の形態1と異なるのは、
気流の流れ方向下流側集塵フィルタ14をフラット形状
に形成した点である。Hは、集塵フィルタを通過する気
流を示すものである。
【0034】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力に
よって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の上流側集
塵フィルタ12と下流側集塵フィルタ14を通過する際
に空気に混合した塵が除去される。そして、除塵された
空気は羽根車6を通過し、熱交換器8により加熱または
冷却され、吹き出し口11より吹き出される。
【0035】ここで、上流側にジグザグ形状に折り曲げ
形成した集塵フィルタ12を、下流側にフラット形状に
形成した集塵フィルタ14を配置しているので、集塵フ
ィルタを通過する気流は集塵フィルタに対してほぼ直角
に流入、流出するために、上流側集塵フィルタ12の通
過により、気流の流れに対して上流側集塵フィルタ12
の山側12aの下流側に偏向され、気流間に速度格差を
もった気流Hは、下流側集塵フィルタ14を通過する際
に、フラット形状の下流側集塵フィルタ14面上での圧
力分布が平均化され、速度も平均化されることになり、
上流側集塵フィルタ12と下流側集塵フィルタ14を通
過する気流Hは均一な気流速度分布状態が得られるた
め、気流間でのせん断力を発生することがなく、羽根車
6への流入気流の乱れが低減でき、ファン騒音の増加を
抑制することができ、さらに、下流側集塵フィルタ14
をフラット形状とすることにより、空気清浄器3の薄型
化がはかれ、構造も簡単になりコストの増加を抑えるこ
とができる。
【0036】以上のように本実施の形態によれば、上流
側のジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フィルタ12
を、下流側にフラット形状に形成した集塵フィルタ14
を配置しているので、上流側集塵フィルタ12の気流通
過により、気流間に速度格差を持った気流Hは、下流側
集塵フィルタ14の気流通過により、速度分布が平均化
されることになり、2枚の集塵フィルタを通過する気流
Hは均一な気流速度分布状態が得られるため、羽根車6
への流入気流の乱れが低減でき、ファン騒音の増加を抑
制することができ、さらに、下流側集塵フィルタ14の
フラット形状とすることにより、空気清浄器3の薄型化
がはかれ、構造も簡単になりコストの増加を抑えること
ができる。
【0037】従って、集塵フィルタ通過気流Hの速度分
布を均一化することにより、ファン騒音の増加を抑制す
ることに加え、空気清浄器3の薄型化とコストの増加を
抑えることができる。
【0038】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3における空気調和機に搭載した空気清浄器の集塵フ
ィルタの構造を示すものである。
【0039】図5において、ジグザグ形状に集塵フィル
タ15を折り曲げ形成し、気流の流れに対して集塵フィ
ルタ15の谷15bの部分を、折り曲げ幅h1の半分よ
りも小さいh2の幅で、気流流れ方向上流側にジグザグ
形状に折り曲げた構成をしている。Iは、集塵フィルタ
を通過する気流を示すものである。
【0040】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力に
よって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の集塵フィ
ルタ15を通過する際に空気に混合した塵が除去され
る。そして、除塵された空気は羽根車6を通過し、熱交
換器8により加熱または冷却され、吹き出し口11より
吹き出される。
【0041】ここで、気流の流れに対してジグザグ形状
に折り曲げ形成した集塵フィルタ15の谷15bの部分
を、小さく上流側にジグザグ形状に折り曲げ形成してい
るので、集塵フィルタを通過する気流は集塵フィルタに
対してほぼ直角に流入、流出するために、集塵フィルタ
通過気流速度が大きくなる原因となる気流の流れに対し
て集塵フィルタの山の部分15a、15a’を多く設け
ることになり、集塵フィルタ15を通過する気流Iが分
散して流れて、集塵フィルタ15を通過する気流Iは均
一な気流速度分布状態が得られるため、気流間でのせん
断力を発生することがなく、羽根車6への流入気流の乱
れが低減でき、ファン騒音の増加を抑制することがで
き、さらに、2重構造の集塵フィルタを配置する必要が
ないため空気清浄器3の薄型化とコストの低減を図れ、
さらにまた、折り曲げ幅h2が小さいために従来の集塵
フィルタ折り曲げ間隔同等の形状で実現でき、集塵フィ
ルタの折り曲げ間隔を小さくした場合と比較して、集塵
フィルタ15に付着した塵を除去する手間が軽減され
る。
【0042】以上のように本実施の形態によれば、気流
の流れに対してジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フ
ィルタ15の谷15bの部分を、小さく上流側にジグザ
グ形状に折り曲げ形成しているので、集塵フィルタ通過
気流速度が大きくなる原因となる気流の流れに対して集
塵フィルタの山の部分15a、15a’を多く設けるこ
とになり、集塵フィルタ15を通過する気流Iが分散し
て流れ、集塵フィルタ15を通過する気流Iは均一な気
流速度分布状態が得られるため、羽根車6への流入気流
の乱れが低減でき、ファン騒音の増加を抑制することが
でき、さらに、空気清浄器3の薄型化とコストの低減を
図れ、さらにまた、集塵フィルタの折り曲げ間隔を小さ
くした場合と比較して、集塵フィルタ15に付着した塵
を除去する手間が軽減される。
【0043】従って、集塵フィルタ通過気流Iの速度分
布を均一化することにより、ファン騒音の増加を抑制す
ることに加え、空気清浄器3の薄型化とコストの低減を
図り、さらに、集塵フィルタ15に付着した塵を除去す
る手間の増加を抑制すとができる。
【0044】(実施の形態4)図6は本発明の実施の形
態4における空気調和機に搭載した空気清浄器の集塵フ
ィルタの構造を示すものである。
【0045】図6において、ジグザグ形状に集塵フィル
タ16を折り曲げ形成し、気流の流れに対して集塵フィ
ルタ16の谷16bの部分を、山16aの部分よりも大
きな曲率となるような構成をしている。Jは、集塵フィ
ルタを通過する気流を示すものである。
【0046】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力に
よって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の集塵フィ
ルタ16を通過する際に空気に混合した塵が除去され
る。そして、除塵された空気は羽根車6を通過し、熱交
換器8により加熱または冷却され、吹き出し口11より
吹き出される。
【0047】ここで、ジグザグ形状に集塵フィルタ16
を折り曲げ形成し、気流の流れに対して集塵フィルタ1
6の谷16bの部分を、山16aの部分よりも大きな曲
率となるようにしているので、集塵フィルタを通過する
気流は集塵フィルタに対してほぼ直角に流入、流出する
ために、集塵フィルタ16の谷16bの部分を通過する
気流Jは、大きな偏向を受けることがなくほぼ鉛直方向
に流れ、集塵フィルタ16の山16aの部分の下流側に
流れようとするのを抑制されることになり、集塵フィル
タ16を通過する気流Jは均一な気流速度分布状態が得
られるため、気流間でのせん断力を発生することがな
く、羽根車6への流入気流の乱れが低減でき、ファン騒
音の増加を抑制することができ、さらに、集塵フィルタ
16を空気中の塵が付着する上流面側から見た場合、曲
率の小さな曲げがなくなり、集塵フィルタの隙間を大き
くする構造となるため、集塵フィルタ16に付着した塵
を除去する手間を軽減することができる。
【0048】以上のように本実施の形態によれば、気流
の流れに対して集塵フィルタ16の谷16bの部分を、
山16aの部分よりも大きな曲率となるようにしている
ので、気流の流れに対して集塵フィルタ16の谷16b
の部分を通過する気流Jは、大きな偏向を受けることが
なくほぼ鉛直方向に流れることになり、集塵フィルタ1
6を通過する気流Jは均一な気流速度分布状態が得られ
るため、羽根車6への流入気流の乱れが低減でき、ファ
ン騒音の増加を抑制することができ、さらに、集塵フィ
ルタ16を空気中の塵が付着する上流面側から見た場
合、集塵フィルタの隙間を大きくする構造となるため、
集塵フィルタ16に付着した塵を除去する手間を軽減す
ることができる。
【0049】従って、集塵フィルタ通過気流Jの速度分
布を均一化することにより、ファン騒音の増加を抑制す
ることに加え、集塵フィルタ15に付着した塵を除去す
る手間を軽減することができる。
【0050】(実施の形態5)図7は本発明の実施の形
態5における空気調和機に搭載した空気清浄器の集塵フ
ィルタと吸い込みグリルの構造を、図8は同実施の形態
における空気調和機の構造を示すものである。
【0051】図において、複数の平板4を略平行に設け
た吸い込みグリル5と、吸い込みグリル5の気流の流れ
方向下流側に、ジグザグ形状に集塵フィルタ17を折り
曲げ形成し、吸い込みグリル5の平板4と気流の流れに
対して集塵フィルタ17の山17aとが対向するように
構成している。Kは、集塵フィルタを通過する気流を示
すものである。
【0052】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力に
よって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の集塵フィ
ルタ17を通過する際に空気に混合した塵が除去され
る。そして、除塵された空気は羽根車6を通過し、熱交
換器8により加熱または冷却され、吹き出し口11より
吹き出される。
【0053】ここで、略平行に設けた吸い込みグリル5
の平板4と気流の流れに対してジグザグ形状に折り曲げ
形成した集塵フィルタ17の山17aとを対向するよう
にしているので、上流側の吸い込みグリルを通過する気
流Kは、吸い込みグリル5の平板4により、平板4の中
間部に多く流れるように偏向され、下流側での集塵フィ
ルタ17を通過する気流Kは、上流側の吸い込みグリル
5での気流偏向の影響を受け、気流の流れに対して集塵
フィルタ17の谷17bの方向へと多く流れて、集塵フ
ィルタ通過気流速度が小さくなる集塵フィルタ17の谷
側下流部での気流速度が上昇することになり、集塵フィ
ルタ17を通過する気流Kは均一な気流速度分布状態が
得られるため、気流間でのせん断力を発生することがな
く、羽根車6への流入気流の乱れが低減でき、ファン騒
音の増加を抑制することができ、さらに、新たな構造物
を追加する必要がないため、コストを増加することがな
い。
【0054】以上のように本実施の形態によれば、略平
行に設けた吸い込みグリル5の平板4と気流の流れに対
してジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フィルタ17
の山17aとを対向するようにしているので、集塵フィ
ルタ17を通過する気流Kは、上流側の吸い込みグリル
5での気流偏向の影響を受け、気流の流れに対して集塵
フィルタ17の谷17bの方向へと多く流れて、集塵フ
ィルタ17の谷側下流部での気流速度が上昇することに
なり、集塵フィルタ17を通過する気流Kは均一な気流
速度分布状態が得られるため、羽根車6への流入気流の
乱れが低減でき、ファン騒音の増加を抑制することがで
き、さらに、新たな構造物を追加する必要がないため、
コストを増加することがない。
【0055】従って、集塵フィルタ通過気流Kの速度分
布を均一化することにより、ファン騒音の増加を抑制す
ることに加え、コストを増加することがない。
【0056】(実施の形態6)図9は本発明の実施の形
態6における空気調和機に搭載した空気清浄器の集塵フ
ィルタの構造を、図10は同実施の形態における空気調
和機の構造を示すものである。
【0057】図において、ジグザグ形状に集塵フィルタ
18を折り曲げ形成し、気流の流れに対して集塵フィル
タ18の山18aと谷18bとの中間部の、集塵フィル
タ18の流れ下流側に、略鉛直方向に平板19を設けた
構成としている。Lは、集塵フィルタを通過する気流を
示すものである。
【0058】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力に
よって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の集塵フィ
ルタ18を通過する際に空気に混合した塵が除去され
る。そして、除塵された空気は羽根車6を通過し、熱交
換器8により加熱または冷却され、吹き出し口11より
吹き出される。
【0059】ここで、気流の流れに対してジグザグ形状
に折り曲げ形成した集塵フィルタ18の山18aと谷1
8bとの中間部の流れ下流側に、略鉛直方向に平板19
を設けているので、集塵フィルタを通過する気流は集塵
フィルタに対してほぼ直角に流入、流出するために、集
塵フィルタ18を通過し、集塵フィルタ18の山側下流
部に流れようとする気流Lを、平板19により強制的に
鉛直方向に偏向することになり、集塵フィルタ18を通
過する気流Lは均一な気流速度分布状態が得られるた
め、気流間でのせん断力を発生することがなく、羽根車
6への流入気流の乱れが低減でき、さらに、空気清浄器
3の枠2に複数平板19を固定するため、空気清浄器3
の強度を増加させることができ、さらにまた、平板19
は、空気中の塵が集塵フィルタに付着する上流側と逆の
下流側に配置されているので、集塵フィルタ18に付着
した塵を除去する負荷を大きくすることがない。
【0060】以上のように本実施の形態によれば、気流
の流れに対してジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フ
ィルタ18の山18aと谷18bとの中間部の流れ下流
側に、略鉛直方向に平板19を設けているので、集塵フ
ィルタ18を通過し、集塵フィルタ18の山側下流部に
流れようとする気流Lを、平板19により強制的に鉛直
方向に偏向することになり、集塵フィルタ18を通過す
る気流Lは均一な気流速度分布状態が得られるため、羽
根車6への流入気流の乱れが低減でき、さらに、空気清
浄器3の強度を増加させることができ、さらにまた、集
塵フィルタ18に付着した塵を除去する負荷を大きくす
ることがない。
【0061】従って、集塵フィルタ通過気流Lの速度分
布を均一化することにより、ファン騒音の増加を抑制す
ることに加え、空気清浄器3の強度を増加させ、さら
に、集塵フィルタ18に付着した塵を除去する負荷を大
きくすることがない。
【0062】(実施の形態7)図11は、本発明の実施
の形態7における空気調和機の構造を示すものである。
【0063】図11において、ジグザグ形状に集塵フィ
ルタ20を折り曲げ形成し、羽根車6のオリフィス9の
開口部上流側部分の集塵フィルタ20の折り曲げ間隔i
1を、羽根車6のオリフィス9の開口部上流側部分以外
の集塵フィルタ20の折り曲げ間隔i2より小さくした
空気清浄器を搭載した空気調和機である。
【0064】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。まず、電動機7の駆動力に
よって羽根車6が所定の回転方向に回転すると、空気
が、吸い込みグリル5を通って空気調和機内部に流入
し、空気清浄器3に流れ込み、空気清浄器3の集塵フィ
ルタ20を通過する際に空気に混合した塵が除去され
る。そして、除塵された空気は羽根車6を通過し、熱交
換器8により加熱または冷却され、吹き出し口11より
吹き出される。
【0065】ここで、羽根車6のオリフィス9の開口部
上流側部分の集塵フィルタ20の折り曲げ間隔i1を、
羽根車6のオリフィス9の開口部上流側部分以外の集塵
フィルタ20の折り曲げ間隔i2より小さくしているの
で、集塵フィルタを通過する気流は集塵フィルタに対し
てほぼ直角に流入、流出するために、集塵フィルタ20
の折り込み間隔に合わせて気流速度分布ができるが、集
塵フィルタ20から羽根車6へ直接に流れ込むオリフィ
ス9の開口部上流側部分の集塵フィルタ20を通過する
気流の速度は、集塵フィルタ20の折り込み間隔に合わ
せて小さい間隔で分布することになり、オリフィス9の
開口部上流側部分の集塵フィルタ20を通過する気流
は、分散して流れて均一な気流速度分布状態が得られる
ため、気流間でのせん断力を発生することがなく、羽根
車6への流入気流の乱れが低減でき、ファン騒音の増加
を抑制することができ、また、オリフィス開口部上流側
部分以外の集塵フィルタ20を通過する気流は、オリフ
ィス9の壁面近傍に集められ付着して羽根車6へ流れる
ため、集塵フィルタ20の通過により生じた気流の乱れ
は整流化されるためファン騒音を上昇させることがな
く、さらに、集塵フィルタ一部のみの変更のため、集塵
フィルタ20の折り込み間隔の縮小による集塵フィルタ
20に付着した塵を除去する負荷の増加も最小限とする
ことができる。
【0066】以上のように本実施の形態によれば、羽根
車6のオリフィス9の開口部上流側部分の集塵フィルタ
20の折り曲げ間隔i1を、羽根車6のオリフィス9の
開口部上流側部分以外の集塵フィルタ20の折り曲げ間
隔i2より小さくしているので、集塵フィルタ20から
羽根車6へ直接に流れ込むオリフィス9の開口部上流側
部分の集塵フィルタ20を通過する気流の速度は、集塵
フィルタ20の折り込み間隔に合わせて小さい間隔で分
布することになり、オリフィス9の開口部上流側部分の
集塵フィルタ20を通過する気流は、分散して流れて均
一な気流速度分布状態が得られるため、羽根車6への流
入気流の乱れが低減でき、ファン騒音の増加を抑制する
ことができ、また、オリフィス開口部上流側部分以外の
集塵フィルタ20を通過する気流は、オリフィス9の壁
面近傍に集められ付着して整流化されるためファン騒音
を上昇させることがなく、さらに、集塵フィルタ一部の
みの変更のため、集塵フィルタ20の折り込み間隔の縮
小による集塵フィルタ20に付着した塵を除去する負荷
の増加も最小限とすることができる。
【0067】従って、集塵フィルタ20から羽根車6へ
直接に流れ込む気流の速度分布を均一化することによ
り、ファン騒音の増加を抑制することに加え、集塵フィ
ルタ20に付着した塵を除去する負荷の増加も最小限と
することができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
山と谷とが連続的につながるようジグザグ形状に折り曲
げ形成した集塵フィルタを、気流の流れ方向上流側と下
流側に配置して2重構造とし、気流の流れに対して上流
側前記集塵フィルタの山と下流側前記集塵フィルタの谷
とが対向するようにした空気清浄器を、空気吸込口に着
脱自在に装設しているので、上流側集塵フィルタの気流
通過により発生した気流の流れの変化による気流間の速
度格差は、下流側集塵フィルタを気流が通過することに
より、上流側集塵フィルタと対称となる気流の流れの変
化が生じて平均化されることになり、集塵フィルタを通
過した気流は均一な気流速度分布状態が得られるため、
羽根車への流入気流の乱れを低減して、ファン騒音の増
加を抑制することができる。
【0069】請求項2に記載の発明は、気流の流れ方向
下流側集塵フィルタをフラット形状に形成しているの
で、上流側のジグザグ形状に折り曲げ形成した集塵フィ
ルタの通過により気流間に速度格差をもった気流は、下
流側のフラット形状に形成した集塵フィルタを通過する
際に、流れがほぼ平均化されることになり、集塵フィル
タ通過気流はほぼ均一な気流速度分布状態が得られるた
め、羽根車への流入気流の乱れを低減して、ファン騒音
の増加を抑制することができ、さらに、下流側集塵フィ
ルタをフラットとすることにより、空気清浄器の薄型化
が図れ、構造が簡単になりコストの増加を抑えることが
できる。
【0070】請求項3に記載の発明は、山と谷とが連続
的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折り曲
げ形成し、気流の流れに対して前記集塵フィルタの谷の
部分を、前記集塵フィルタの折り曲げ幅よりも小さく、
気流の流れ方向上流側に、山と谷とが連続的につながる
ようジグザグ形状に折り曲げ形成した空気清浄器を、空
気吸込口に着脱自在に装設しているので、通過気流速度
が大きくなる原因となる気流の流れに対して集塵フィル
タの山を多く設けて気流を分散して流すことになり、集
塵フィルタを通過した気流は均一な気流速度分布状態が
得られるため、羽根車への流入気流の乱れを低減して、
ファン騒音の増加を抑制することができ、さらに、1重
の集塵フィルタ構造とすることにより、集塵フィルタに
付着した塵を除去する手間を軽減し、空気清浄器の薄型
化が図れ、構造が簡単になりコストの増加を抑えること
ができる。
【0071】請求項4に記載の発明は、山と谷とが連続
的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折り曲
げ形成し、気流の流れに対して前記集塵フィルタの谷の
部分を山の部分よりも大きな曲率となるようにした空気
清浄器を、空気吸込口に着脱自在に装設しているので、
気流の流れに対して集塵フィルタの谷の部分を通過する
気流が、集塵フィルタの山の下流側に流れるのを抑制す
ることになり、集塵フィルタを通過した気流は均一な気
流速度分布状態が得られるため、羽根車への流入気流の
乱れを低減して、ファン騒音の増加を抑制することがで
き、さらに、空気中の塵が付着する集塵フィルタの上流
側面の隙間を大きくする構造となるため集塵フィルタに
付着した塵の除去を容易にすることができる。
【0072】請求項5に記載の発明は、複数の平板を略
平行に設けた吸い込みグリルと、前記吸い込みグリルの
気流の流れ方向下流側に、山と谷とが連続的につながる
ようジグザグ形状に集塵フィルタを折り曲げ形成し、前
記吸い込みグリルの平板と気流の流れに対して前記集塵
フィルタの山とが対向するようにした空気清浄器とを、
空気吸込口に着脱自在に装設しているので、上流側の吸
い込みグリルを通過する気流は、吸い込みグリルの平板
により偏向されて集塵フィルタの流れに対して谷の方向
へと流れ、気流の流れに対して集塵フィルタの谷の下流
部での気流速度が上昇することになり、集塵フィルタを
通過した気流は均一な気流速度分布状態が得られるた
め、羽根車への流入気流の乱れを低減して、ファン騒音
の増加を抑制することができ、さらに、新たな構造物を
追加する必要がないため、コストの増加を抑えることが
できる。
【0073】請求項6に記載の発明は、山と谷とが連続
的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折り曲
げ形成し、気流の流れに対して前記集塵フィルタの山と
谷との中間部の前記集塵フィルタの気流の流れ方向下流
側に、略鉛直方向に平板を設けた空気清浄器を、空気吸
込口に着脱自在に装設しているので、集塵フィルタを通
過し気流の流れに対して集塵フィルタの山の下流部に流
れようとする気流を、平板により強制的に鉛直方向の流
れに偏向することになり、集塵フィルタを通過した気流
は均一な気流速度分布状態が得られるため、羽根車への
流入気流の乱れを低減して、ファン騒音の増加を抑制す
ることができ、さらに、空気清浄器の枠に複数平板を固
定するため、空気清浄器の強度を増加することができ
る。
【0074】請求項7に記載の発明は、山と谷とが連続
的につながるようジグザグ形状に集塵フィルタを折り曲
げ形成し、羽根車のオリフィス開口部の気流の流れ方向
上流側部分の前記集塵フィルタ折り曲げ間隔を、前記羽
根車の前記オリフィス開口部の気流の流れ方向上流側部
分以外の前記集塵フィルタ折り曲げ間隔より小さくした
空気清浄器を、空気吸込口に着脱自在に装設しているの
で、オリフィス開口部上流側部分の集塵フィルタを通過
する気流は、小さくした集塵フィルタの折り曲げ間隔に
あわせて分散して流れることになり、集塵フィルタを通
過した気流は均一な気流速度分布状態が得られるため、
羽根車への流入気流の乱れを低減して、ファン騒音の増
加を抑制することができ、さらに、オリフィス開口部上
流側部分以外の集塵フィルタを通過する気流は、オリフ
ィス壁面に付着して羽根車へ流れるため、集塵フィルタ
通過により生じた気流の乱れは整流化されるため、ファ
ン騒音を上昇させることがなく、さらにまた、集塵フィ
ルタ一部のみ折り曲げ間隔を小さくしているので、集塵
フィルタに付着した塵を除去する負荷の増加を低減する
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における空気調和機に搭
載した空気清浄器の集塵フィルタの要部断面図
【図2】同実施の形態における空気調和機の縦断面図
【図3】本発明の実施の形態2における空気調和機に搭
載した空気清浄器の集塵フィルタの要部断面図
【図4】同実施の形態における空気調和機の縦断面図
【図5】本発明の実施の形態3における空気調和機に搭
載した空気清浄器の集塵フィルタの要部断面図
【図6】本発明の実施の形態4における空気調和機に搭
載した空気清浄器の集塵フィルタの要部断面図
【図7】本発明の実施の形態5における空気調和機に搭
載した空気清浄器の集塵フィルタと吸い込みグリルの要
部断面図
【図8】同実施の形態における空気調和機の縦断面図
【図9】本発明の実施の形態6における空気調和機に搭
載した空気清浄器の集塵フィルタの要部断面図
【図10】同実施の形態における空気調和機の縦断面図
【図11】本発明の実施の形態7における空気調和機の
縦断面図
【図12】従来の空気調和機に搭載した空気清浄器の集
塵フィルタの要部断面図
【図13】従来の空気調和機に搭載した空気清浄器の斜
視図
【図14】従来の空気調和機の縦断面図
【図15】従来の空気調和機に搭載した空気清浄器の集
塵フィルタを通過した気流の速度分布を示す特性図
【符号の説明】
3 空気清浄器 4,19 平板 5 吸い込みグリル 6 羽根車 9 オリフィス 12 上流側集塵フィルタ 13,14 下流側集塵フィルタ 15,16,17,18,20 集塵フィルタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山と谷とが連続的につながるようジグザ
    グ形状に折り曲げ形成した集塵フィルタを、気流の流れ
    方向上流側と下流側に配置して2重構造とし、気流の流
    れに対して上流側前記集塵フィルタの山と下流側前記集
    塵フィルタの谷とが対向するようにした空気清浄器を、
    空気吸込口に着脱自在に装設した空気調和機。
  2. 【請求項2】 山と谷とが連続的につながるようジグザ
    グ形状に折り曲げ形成した上流側集塵フィルタと、前記
    上流側集塵フィルタの下流側に配置されフラット形状に
    形成した下流側集塵フィルタとを有する空気清浄器を、
    空気吸込口に着脱自在に装設した空気調和機。
  3. 【請求項3】 山と谷とが連続的につながるようジグザ
    グ形状に集塵フィルタを折り曲げ形成し、気流の流れに
    対して前記集塵フィルタの谷の部分を、前記集塵フィル
    タの折り曲げ幅よりも小さく、気流の流れ方向上流側
    に、山と谷とが連続的につながるようジグザグ形状に折
    り曲げ形成した空気清浄器を、空気吸込口に着脱自在に
    装設した空気調和機。
  4. 【請求項4】 山と谷とが連続的につながるようジグザ
    グ形状に集塵フィルタを折り曲げ形成し、気流の流れに
    対して前記集塵フィルタの谷の部分を山の部分よりも大
    きな曲率となるようにした空気清浄器を、空気吸込口に
    着脱自在に装設した空気調和機。
  5. 【請求項5】 複数の平板を略平行に設けた吸い込みグ
    リルと、前記吸い込みグリルの気流の流れ方向下流側
    に、山と谷とが連続的につながるようジグザグ形状に集
    塵フィルタを折り曲げ形成し、前記吸い込みグリルの平
    板と気流の流れに対して前記集塵フィルタの山とが対向
    するようにした空気清浄器とを、空気吸込口に着脱自在
    に装設した空気調和機。
  6. 【請求項6】 山と谷とが連続的につながるようジグザ
    グ形状に集塵フィルタを折り曲げ形成し、気流の流れに
    対して前記集塵フィルタの山と谷との中間部の前記集塵
    フィルタの気流の流れ方向下流側に、略鉛直方向に平板
    を設けた空気清浄器を、空気吸込口に着脱自在に装設し
    た空気調和機。
  7. 【請求項7】 山と谷とが連続的につながるようジグザ
    グ形状に集塵フィルタを折り曲げ形成し、羽根車のオリ
    フィス開口部の気流の流れ方向上流側部分の前記集塵フ
    ィルタ折り曲げ間隔を、前記羽根車の前記オリフィス開
    口部の気流の流れ方向上流側部分以外の前記集塵フィル
    タ折り曲げ間隔より小さくした空気清浄器を、空気吸込
    口に着脱自在に装設した空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264618A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Kowa Co Ltd 空気調和機
US20130274536A1 (en) * 2010-04-02 2013-10-17 Mitsubishi Electric Corporation Particle beam irradiation apparatus and particle beam therapy system

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