JP2633715B2 - 段の施工方法 - Google Patents

段の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、段の施工方法に関する。
【従来技術】
従来、段の施工方法には、現場打設施工法と、プレハ
ブ施工法とが、知られている。 現場打設施工法は、(1)段構築位置に傾斜スラブの
打設又は裏込め等の斜面固化処理をした後、(2)型枠
を設置して、(3)その型枠内にコンクリートを打ち込
み、(4)一定期間養生して固化させ、(5)固化後、
脱型、ハツリを行い、さらに(6)周囲の土を埋め戻し
て完成させるものである。 また、プレハブ施工法は、工場で予め製造したL型PC
段石を、段構築位置に形成した傾斜スラブの上にモルタ
ルを敷きながら、最下側の段から最上側の段まで順次、
組積するものである。
【解決しようとする技術課題】
従って、従来の現場打設施工法によれば、型枠の倉庫
から現場までの搬送、現場での設置、コンクリート固化
後の脱型、現場から倉庫までの回収搬送の各作業が必要
であり、また、現場でコンクリートの打ち込みを行うか
ら、大量のコンクリート資材(セメント、骨材、混練
機)を現場に搬送し、加水混練と打設の作業が必要であ
る。さらにコンクリート打設後に、養生期間の経過を待
つ必要があり、その後に脱型とハツリをして仕上げる必
要がある。 従って、従来の現場打設施工法は、多くの労働力と運
送手段とを要するほかに、施工に長時間がかかるから段
施工費が高額になるのは避けられない。 プレハブ施工法は、上記現場施工法の問題点を解消す
るために提案されたものであるが、従来のプレハブ施工
法は、段構築位置に傾斜スラブを打設し、その傾斜スラ
ブの固化後にモルタルを敷いて段石の積み上げを行うの
で、その段構築位置の両側又は片側に庭や土手の切落と
し面が存在するときは、段構築施工中に、交通振動、地
震、あるいは降雨による地盤の緩みなどにより、切落と
し面が段構築位置側に崩れ落ちて、施工のやり直しをし
なければならないという事態が発生する虞があった。 本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、従来の現場打設施工法における型枠設置、コ
ンクリートの養生、脱型、ハツリ、埋め戻しを不要にす
ることにより、型枠、資材運搬費の削減、現場作業の大
幅削減を図り、また、従来のプレハブ施工法における段
構築位置の両側又は片側の庭又は土手が崩れ落ちる虞が
なく、安全、確実、正確に段の施工ができるようにした
段施工方法を提供することにある。 上記目的を達成するため、本発明に係る段施工方法
は、段構築位置の左右両側に既製の擁壁を立設し、その
擁壁の間で斜面固化処理をした後、最下側の段から最上
側の段まで順次、各段において段板部とけ込み板部を一
体に有する断面L字形の段石の下側にセメントを含む固
着材料を敷きながら、かつ、下側の段石のけ込み板部の
上端部に上側の段石の段板部の先端部を載置して相互に
固定することを特徴としている。
【作用】
本発明方法においては、既製の擁壁を工場等から現場
に運び、段構築位置の両側又は片側に設置する。これに
より、段構築位置の片側又は両側に隣接する庭又は土手
などが、段構築位置に崩れ落ちることが防止されるの
で、斜面固化処理作業及び段石組積作業を安全、確実か
つ正確に行うことができる。
【実施例】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図は、本発明の施工方法により構築された段の斜
視図、第2図は同じく縦断面図、第3図は施工の各過程
における状態を示す斜視図である。 本発明方法においては、第一工程として、第3図
(イ)に示されているように、段設置位置の左右両側に
擁壁1,2を立設する。この擁壁は、工場で製造したプレ
キャスト鉄筋コンクリート製である。その既製擁壁を現
場まで運び、擁壁設置位置に予め打設してある基礎コン
クリート3の上に擁壁1,2を載せ、その基礎コンクリー
トに打設してあるボルトを各擁壁の水平部に設けてある
孔に貫通させ、突出されたそのボルトにナット4を締付
けて、各擁壁1,2を垂直に固定する。 二つの擁壁1,2の形状は、単なる一例である。擁壁1
は、庭や土手の土止めを兼ねているので、庭や土手の地
面勾配に合わせた形状とされる。しかし、擁壁2は、任
意の形状で良く、第1図に鎖線で示すように、段状又は
傾斜状の上面を有するものであっても良い。 この第一工程の擁壁設置に要する時間は、擁壁の荷卸
し作業と固定作業に要する時間の和に等しく、精々10〜
20分程度である。 最初の工程として、既製擁壁を立設するので、地震、
工場振動又は交通振動、降雨による地盤の弛みなどによ
り、庭や土手が段構築位置側に崩れ落ちることが有効に
防止される。従って、第二工程以後の作業を安全、確実
に行うことができ、完成後の各段の位置の正確度が保証
される。 次に、第二工程として、第3図(ロ)に示すように、
立設された擁壁又は既設の擁壁の間の登り口となる側の
部分の間に、組んだ鉄筋を敷き、そこに生コンクリート
を打ち込んで登り口の床面5を形成し、かつ、同時に簡
単な堰板6を設け、その堰板の内壁面に寄せてモルタル
を充填して、堰7を形成する。この床面5と堰7の施工
には、生コンクリート及びモルタルの養生固化に一定の
時間を要する。 この養生による施工時間の長期化を避けるには、床面
5及び堰7の代わりに、工場で予め形成した鉄筋コンク
リート製のL字形の登り口板を用い、空練りコンクリー
トを敷いた上にその登り口板を載置すれば良い。 第三工程として、前記堰7又は登り口板の堰部(以
下、両者を区別せずに堰という)の端面から擁壁の登り
口と反対側の法面又は切り崩し面までの間において上面
が完成後の段の傾斜面とほぼ等しくなるように、周知の
斜面固化処理、例えば、裏込め9を行う。 そして、堰7の床面5と反対側にセメントを含む固着
材料、例えば、空練りのコンクリート10を敷き固め、そ
の上面を堰7の上面と平らにして、その上に最初の段石
11(111)を載置する。 ここで、本発明の工法を実現するために用いられる段
石11について説明すると、この段石は、第4図に示すよ
うな組んだ鉄筋12を中に入れた型枠内にモルタル又はコ
ンクリートを充填して、L字形に成形されたものであ
り、第5図に示すように、段板部13とけ込み板部14を一
体に有しており、好ましい実施例では、段板部の先端部
下面に、け込み板部の上端部の幅(肉厚)に等しい幅を
有する溝15を有する。溝15は、け込み板部の嵌合が容易
にできるように外拡がりに形成されている。さらに、踏
み面の先端部には、段板部の幅方向全長に延びる溝16が
複数条形成されている。 最初の段石111を所定の位置に載置した後は、その段
石のけ込み板部14の背後側に、同様に空練りのコンクリ
ート10を、その上面が前記け込み板部の上面と等しくな
るまで敷き固め、その上に二番目の段石112を載せると
ともに、その段石の溝に最初の段石111のけ込み板部の
上端部を嵌合させて固定する。以下、同様にして、順次
上側に空練りのコンクリート10を敷き固め、その上に上
段側の段石113を載置するとともに、当該段石の溝に下
段側の段石のけ込み板部を嵌合させる。そして、最上段
の段石11nのけ込み板部には、登り詰め板17の踏み面の
下面に形成してある同様の溝を嵌合することにより固定
して、段の組積が完了する。 登り詰め板17を用いずに、最上段の段石11nのけ込み
板部の上端面と等しい面に沿ってモルタル又はコンクリ
ートを打ち込んで、苑路を形成しても良い。 上記各段石111,…11nの踏み面先端部の溝16は、滑り
防止と雨水の誘導の役目をする。従って、各段石は、左
右いずれか一方の同一側に僅かに傾斜されており、この
ようにして組積された段の傾斜下方側端部と前記擁壁と
の間に、段の上端部から登り口の上面まで連続する水誘
導溝(チリ)が形成され、各段石の踏み面の溝を流れる
雨水が、その水誘導溝に合流するようになっている。 なお、段石11の上面は、ここに第5図に示すように浅
い凹部13aが形成してあり、この凹部にタイルや鉄平石
を貼着したり、他の装飾材をモルタルで固定したりし
て、任意の模様を備えることが可能である。 そして、段石は予め工場で希望の模様をもって奇麗に
生産されるから、現場でのハツリなどの仕上げ作業が不
要である。段石の凹部13aへの模様付けは、段石組積終
了後に行うこともできる。 上記実施例によれば、擁壁の設置、登り口板及び堰の
設置又は形成、及び裏込めをした後は、空練りコンクリ
ートの敷設及び各段の段石の載置を順次繰り返すのみ
で、非常に簡単迅速に段の施工を完了することができ、
これに要する時間は、現場での型枠設置、生コンクリー
ト打ち込みを基本とする従来工法に要する時間の数十分
の一に短縮することが可能である。
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る施工方法は、まず、段構
築位置の両側又は片側に既製の擁壁を立設するので、段
構築位置の両側又は片側の庭又は土手等の切落とし面
が、施工期間中に、地震、工場振動もしくは交通振動、
あるいは降雨による地盤劣化などにより、段構築位置側
に崩れ落ちることが有効に防止されるので、擁壁立設後
に行われる固着材料の敷設及び段石の組積作業を安全か
つ確実に進めることができ、土砂崩れなどによって、施
工のやり直しが必要となる虞がない。 また、擁壁と段石は、プレハブ工法により既製品を用
いるので、従来の現場打設施工法による擁壁と従来のプ
レハブ施工法による段石の場合に比し、擁壁と段石の色
彩模様外観などの統一化が容易である。 さらに、擁壁及び段石は、既製品を現場に搬送して、
立設及び組積するプレハブ工法により設置されるから、
型枠設置及びコンクリート打ち込み、従ってまた、養生
期間経過後の脱型、運搬、貯蔵などが全く必要ないの
で、運搬コストの顕著な削減、大幅な工期短縮の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により施工された段の一例の斜視図、第
2図は同段の縦断面図、第3図は施工方法の各過程にお
ける状態を示す斜視図、第4図は段石に埋設される鉄筋
の一例を示す斜視図、第5図は段石の端部破断斜視図で
ある。 1,2……擁壁、 3……基礎コンクリート、 4……ナット、 9……裏込め(斜面固化処理)、 10……空練りコンクリート(固着材料)、 111,112〜11n……段石、 12……け込み板部、 13……段板部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段構築位置の両側又は片側に既製の擁壁を
    立設した後、その擁壁の間で斜面固化処理をし、最下側
    の段から最上側の段まで順次、各段において段板部とけ
    込み板部を一体に有する断面L字形の段石の下側にセメ
    ントを含む固着材料を敷きながら、かつ、下側の段石の
    け込み板部の上端部に上側の段石の段板部の先端部を載
    置して相互に固定することを特徴とする段の施工方法。
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