JP7299578B2 - 冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置及び冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法 - Google Patents

冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置及び冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 令和1年9月25日発行の第70回塑性加工連合講演会講演論文集(一般社団法人日本塑性加工学会)第237ー238頁にて発表
本発明は、冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置及び冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法に関する。
冷間圧造用線材または線の塑性加工性を表す指標として、線材表面の摩擦係数と、線材の変形抵抗が用いられている。線材の摩擦係数は摩擦試験により、変形抵抗は引張試験により別々に計測されている。
例えば、線材の摩擦係数測定装置は、特許文献1、及び特許文献2で公知であり、変形抵抗の測定については特許文献3が公知である。
特開2010-266297号公報 実開平4-55553号公報 特開平6-288884号公報
従来は、線材メーカーは、線材の摩擦係数の測定用の試験体と、変形抵抗の測定用の試験体はそれぞれ別形状であり、さらに、両試験体の製作や、摩擦試験と、引張試験のそれぞれの実施に手間と時間を要するため、コストを要する問題がある。
本発明の目的は、冷間圧造用線材または線の塑性加工性を表す指標の摩擦係数と、変形抵抗を同時に測定できる冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置及び冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法を提供することにある。
本発明の冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置は、V溝を有するダイと、前記V溝内に載置された冷間圧造用線材の試験体を押し込むパンチと、前記パンチの押し込み時のストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeをそれぞれ検出する検出部と、前記ダイ歪みeに基づいてダイ荷重Qを演算するダイ荷重演算部と、前記パンチ荷重P及びダイ荷重Qに基づいて摩擦係数μを演算する摩擦係数演算部と、試験から得られたパンチ荷重-ストローク曲線の直線領域における傾きa及び切片bを有した直線近似式を、加工硬化指数n、摩擦係数μ及び予歪みε0を含む第1関係式F(n,μ,ε0)と、加工硬化指数n、摩擦係数μ及び予歪みε0を含む第2関係式f(n,μ,ε0)とを含むとともに、塑性係数C、試験体の直径d及び長さlを含むパンチ荷重予測式と比較して、前記直線近似式の傾きaと切片bから加工硬化指数nを演算する第1演算部と、加工硬化指数nと前記摩擦係数μをF(n,μ,ε0)C=aに代入して、該式を解くことで塑性係数Cを演算する第2演算部と、前記加工硬化指数n及び前記塑性係数Cに基づいて変形抵抗値を演算する変形抵抗値演算部を備える。
なお、線材及び線の定義は、JIS G 3507-1、JIS G 3507-2、JIS G 3508-1、JIS G 3508-2、JIS G 3509-1、JIS G 3509-2による。
また、前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)、第2関係式f(n,μ,ε0)及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式としてもよい。
第1関係式:F(n,μ,ε0)
={(a1×10^7・ε0^4-a2×10^7・ε0^3+a3×10^6・ε0^2
-a4×10^5・ε0-a5×10^4)μ^3
+(-a6×10^6・ε0^4+a7×10^6・ε0^3
-a8×10^5・ε0^2+a9×10^4・ε0+a10)μ^2
+(-a11・ε0^2+a12・ε0-a13)μ
+(-a14・ε0^4+a15・ε0^3-a16・ε0^2+a17・ε0-a18) }n^2
+{(-a19×10^4・ε0^3+a20×10^4・ε0^2-a21・ε0-a22)μ^2
+(-a23・ε0^3+a24・ε0^2-a25・ε0+a26)μ
+(-a27・ε0^3+a28・ε0^2-a29・ε0+a30)} n
+{(a31・ε0^3-a32・ε0^2+a33・ε0+a34)}μ^2+a35・μ+a36}
第2関係式:f(n,μ,ε0)
={(-a37×10^4・ε0^3+a38×10^4・ε0^2-a39×10^4・ε0+a40)μ
+(-a41・ε0^3+a42・ε0^2-a43・ε0+a44)} n^2
+{ (a45×10^4・ε0^3-a46×10^4・ε0^2+a47・ε0-a48)μ
+(a49・ε0^3-a50・ε0^2+a51・ε0-a52)} n
+(a53・μ+a54)
(ただし、a1~a54は定数である。^は冪乗である。)
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)
={F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
また、予歪みε0が0の場合、パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)、第2関係式f(n,μ,ε0)及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式としてもよい。
第1関係式:F(n,μ,ε0)=F(n,μ)
=(-a5×10^4・μ^3+a10・μ^2-a13・μ-a18) n^2
+(-a22・μ^2+a26・μ+a30)・n+(a34・μ^2+a35・μ+a36)
第2関係式:f(n,μ,ε0)=f(n, μ)
=(+a40・μ+a44) n^2 +(-a48・μ-a52) n
+(a53・μ+a54)
(ただし、a5、a10、a13、a18、a22、a26、a30、a34、a35、a36、a40、a44、a48、a52、a53、a54は定数である。^は冪乗である。)
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)=
{F(n,μ)・(St・d0/d)+f(n,μ)}×C
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
また、本発明の冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法は、ダイのV溝内に載置された冷間圧造用線材または線の試験体をパンチが押し込みした際に、検出部が前記パンチのストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeをそれぞれ検出する第1段階と、前記ダイ歪みeに基づいてダイ荷重Qを演算する第2段階と、前記パンチ荷重P及びダイ荷重Qに基づいて摩擦係数μを演算する第3段階と、試験から得られたパンチ荷重-ストローク曲線の直線領域における傾きa及び切片bを有した直線近似式を、加工硬化指数n及び摩擦係数μを含む第1関係式F(n,μ,ε0))と、加工硬化指数n及び摩擦係数μを含む第2関係式f(n,μ,ε0))とを含むとともに、塑性係数C、試験体の直径d及び長さlを含むパンチ荷重予測式と比較して、前記直線近似式の傾きaと切片bから加工硬化指数nを演算する第4段階と、前記摩擦係数μをF(n,μ,ε0)C=aに代入して、該式を解くことで塑性係数Cを演算する第5段階と、前記加工硬化指数n及び前記塑性係数Cに基づいて変形抵抗値を演算する第6段階を含むものである。
また、前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)及び第2関係式f(n,μ,ε0) 及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式としてもよい。
第1関係式:F(n,μ,ε0)
={(a1×10^7・ε0^4-a2×10^7・ε0^3+a3×10^6・ε0^2
-a4×10^5・ε0-a5×10^4)μ^3
+(-a6×10^6・ε0^4+a7×10^6・ε0^3
-a8×10^5・ε0^2+a9×10^4・ε0+a10)μ^2
+(-a11・ε0^2+a12・ε0-a13)μ
+(-a14・ε0^4+a15・ε0^3-a16・ε0^2+a17・ε0-a18) }n^2
+{(-a19×10^4・ε0^3+a20×10^4・ε0^2-a21・ε0-a22)μ^2
+(-a23・ε0^3+a24・ε0^2-a25・ε0+a26)μ
+(-a27・ε0^3+a28・ε0^2-a29・ε0+a30)}n
+{(a31・ε0^3-a32・ε0^2+a33・ε0+a34)}μ^2+a35・μ+a36}]
第2関係式:f(n,μ,ε0)
={(-a37×10^4・ε0^3+a38×10^4・ε0^2-a39×10^4・ε0+a40)μ
+(-a41・ε0^3+a42・ε0^2-a43・ε0+a44)} n^2
+{ (a45×10^4・ε0^3-a46×10^4・ε0^2+a47・ε0-a48)μ
+(a49・ε0^3-a50・ε0^2+a51・ε0-a52)} n
+(a53・μ+a54)
(ただし、a1~a54は定数である。^は冪乗である。)
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)
={F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
また、予歪みε0が0の場合は、前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)、第2関係式f(n,μ,ε0)及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式である
第1関係式:F(n,μ,ε0)=F(n,μ)
=(-a5×10^4・μ^3+a10・μ^2-a13・μ-a18) n^2
+(-a22・μ^2+a26・μ+a30)・n+(a34・μ^2+a35・μ+a36)
第2関係式:f(n,μ,ε0)=f(n, μ)
=(+a40・μ+a44) n^2 +(-a48・μ-a52) n
+(a53・μ+a54)
(ただし、a5、a10、a13、a18、a22、a26、a30、a34、a35、a36、a40、a44、a48、a52、a53、a54は定数である。^は冪乗である。)
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)=
{F(n,μ)・(St・d0/d)+f(n,μ)}×C
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
本発明によれば、冷間圧造用線材の塑性加工性を表す指標の摩擦係数と、変形抵抗を同時に測定できる効果を奏する。
一実施形態の指標測定装置の概略斜視図。 一実施形態の指標測定装置の電気的構成の説明図。 試験体を圧縮する際、取得される各種測定値の説明図。 指標測定装置の半段面斜視で見た場合の同じく測定で取得される測定値の説明図。 パンチ荷重、垂直抗力、及び摩擦力が向く方向の説明図。 演算装置が指標測定プログラムソフトに従って実行するフローチャート。 加工硬化指数nの変化による影響を示す有限要素解析によるパンチ荷重-ストローク曲線図。 摩擦係数μの変化による影響を示す有限要素解析によるパンチ荷重-ストローク曲線図。 塑性係数Cの変化による影響を示す有限要素解析によるパンチ荷重/C-ストローク曲線図。 試験体の測定結果におけるパンチ荷重-ストローク曲線図。 試験体の径、及び長さが異なる場合のパンチ荷重-ストローク曲線図。 試験体の径、及び長さが異なる場合のP・(11/d)・(55/l)-(S/d)曲線図。 (a)は実施例1~4における実験結果のパンチ荷重-ストローク曲線図、(b)は実施例1~例4における実験結果のダイ荷重-ストローク曲線図、(c)は実施例1~4における実験結果の摩擦係数-ストローク曲線図。 (a)は実施例5と、有限要素解析結果のシミュレーション1のパンチ荷重-ストローク曲線図、(b)は実施例5と、有限要素解析結果のシミュレーション1のダイ荷重-ストローク曲線図、(c)は実施例6と、有限要素解析結果のシミュレーション2のパンチ荷重-ストローク曲線図、(d)は実施例6と、有限要素解析結果のシミュレーション2のダイ荷重-ストローク曲線図。 (a)は、パンチ荷重における長さlの影響を示す、シミュレーション結果のパンチ荷重-ストローク曲線図、(b)はパンチ荷重における長さlの影響を示す、シミュレーション結果のダイ荷重-ストローク曲線図、(c)は、P×(55/l)/kN-ストローク曲線図、(d)は、Q×(55/l)/kN-ストローク曲線図。
図1~図15を参照して、本発明を具体化した冷間圧造用線材の塑性加工性の指標測定装置及び冷間圧造用線材の塑性加工性の指標測定方法を説明する。まず、本実施形態で使用する冷間圧造用線材の塑性加工性の指標測定装置について説明する。
図1、図2に示すように、指標測定装置10はダイ20と、パンチ30とを備えている。ダイ20は、弾性を有していて、略四角ブロック状をなし、ダイ20の上面には、Z方向、すなわち、上方向へいくほど開口幅が広くなるとともにY方向に延出されたV溝22が形成されている。
ダイ20において、V溝22を挟んで、Y方向に向いてY軸と直交する一対の面23a、23b及びV溝22を挟んで、反Y方向に向いてY軸と直交する一対の面23c、23dには、歪みゲージh1~h4が貼着されている。
図1に示すように、パンチ30は、弾性を有していて、下部には下方へ行くほど肉厚が薄くなるように、かつ、V溝22内に挿入可能に形成された押圧部32を有している。図2に示すように、パンチ30の上部には、押圧体40が連結されていて、図示しないクランク機構等を備える駆動部により、パンチ30を上下動自在としている。図2に示すように、パンチ30と押圧体40との間には、押圧体40を押圧してV溝22内に挿入した際に、パンチ30に作用するパンチ荷重Pを検出する荷重センサ42が配置されている。具体的には、荷重センサ42は、ロードセルからなる。前記図示しない駆動部にはパンチ30がV溝内に配置された試験体90に対して当接したときからの押圧移動距離、すなわち、ストロークを検出するストロークセンサ50を備えている。ストロークセンサ50は、パンチ自体の直線移動を計測するリニアセンサからなる。ここで、荷重センサ42、ストロークセンサ50、及び歪みゲージh1~h4により、検出部が構成されている。
指標測定装置10は、演算装置60を備えている。演算装置60は、コンピュータからなり、図示しないCPU、ROM、RAM、記憶部等を有している。図2に示すように、演算装置60は、ディスプレイ70、及びプリンタ80が電気的に接続されている。図2に示すように、演算装置60は、前記CPUにより、機能的には、ダイ荷重演算部61、摩擦係数演算部62、第1演算部63、第2演算部64、及び変形抵抗値演算部65を有している。
試験体90は、段面円形の冷間圧造用線材または線であって、直径d、及び長さlを備えている。なお、冷間圧造用線材または線は、弾塑性体である。本実施形態の冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法で測定される試験体90は、ダイ20のV溝22内に載置されて、パンチ30により押圧された場合、試験体90はパンチ30が移動する方向にのみ変形し、自身の長さ方向の変形がほぼ無視できる大きさで行う。
ここで、試験体の長さの影響について説明する。
<試験体の長さの影響の確認シミュレーション>
試験体自身の長さ方向の変形がない試験体90の大きさを知るために、すなわち、直径dと長さlとの関係を確認するためにシミュレーションを有限要素解析で行った。シミュレーション条件は、直径dを11mmとし、長さlを、55.0mm、49.5mm、44.0mm、38.5mmとし、変形抵抗値σ=835(ε+0.20)^0.05、摩擦係数μ=0.06とした。なお、^は冪乗である。εは歪みである。予歪みε0は0.20としている。
図15(a)は、横軸をストローク、縦軸をパンチ荷重にして、パンチ荷重における長さlの影響が示されている。同図に示すように、パンチ荷重では、直線近似式を求めた場合、長さlが小さくなるほど、直線近似式の傾きが小さくなるとともに、切片も異なることが容易に予想できる。すなわち、長さlが55mm以下では、傾きも切片も変わるため、55mmと同一の結果は得られず、測定精度が落ちる。この理由は、長さlが直径dに対して5倍未満の場合には、パンチ30の押圧時に、試験体自身の長さ方向の変形があり、本実施形態の指標測定方法では、適正な結果が得られないものとなる。
因みに、図15(b)は、横軸をストローク、縦軸をダイ荷重にして、ダイ荷重における長さlの影響が示されている。同図に示すように、ダイ荷重では、直線近似式を求めた場合、長さlが小さくなるほど、直線近似式の傾きが小さくなるとともに、切片も異なることが容易に予想できる。
図15(c)は、横軸をストローク、縦軸をP×(55/l)/kNにして、P×(55/l)における長さlの影響が示されている。この場合、いずれの長さlも略合致した曲線が得られており、長さの影響は小さいものとなっている。図15(d)は、横軸をストローク、縦軸をQ×(55/l)/kNにして、P×(55/l)における長さlの影響が示されている。いずれの長さlも略合致した曲線が得られており、長さの影響は小さいものとなっている。
その結果、試験体90の大きさは、長さlが直径dに対して5倍以上の関係が好ましいことが確認された。
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された冷間圧造用線材の塑性加工性の指標測定装置の作用及び冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法について説明する。
図6は、指標測定装置10の演算装置60が指標測定プログラムソフトに従って実行するフローチャートである。
(S10)
S10では、図1に示すように、試験体90が指標測定装置10のダイ20のV溝22内に載置された状態でパンチ30を図3、図4に示すように下動させることにより、図2に示す演算装置60は、ストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeを、ストロークセンサ50、荷重センサ42及び歪みゲージh1~h4からそれぞれ取得する。
ここでの処理は、複数個の同じ大きさの試験体90に対して、同様にダイ20のV溝22内に載置された状態でパンチ30を下動させることにより、演算装置60は、ストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeを取得する。前記ダイ歪みeは、歪みゲージh1~h4からそれぞれ取得した検出値の平均値が算出されて、この平均値が試験体90のダイ歪みeとする。S10は、指標測定方法の第1段階に相当する。
(S20)
S20では、演算装置60のダイ荷重演算部61は、ダイ荷重Qの演算を行う。まず、ダイ荷重Qを算出する理由を、説明する。
<力の釣り合い>
パンチ30を、ダイ20のV溝22内にある試験体90に対して押圧下動したときの、力の釣り合いは、下記のようになる。
図5に示すように、V溝22の開き角度を2θ、試験体90がV溝22内面から受ける垂直抗力N、試験体90とV溝22内面間に働く摩擦力Fとすると、これらの関係は、力の釣り合いから下記の式が成り立つ。
パンチ荷重P:P=2(Nsinθ+Fcosθ) ……(1)
垂直抗力N :N=Q/(cosθ-μsinθ) ……(2)
摩擦力F :F=μN=μQ/(cosθ-μsinθ) ……(3)
上記式(1)、式(2)及び式(3)から、摩擦係数μを算出する式(4)が導出される。
摩擦係数μ=(P/2Q - sinθ/cosθ)/((P/2Q)・(sinθ/cosθ)+ 1)……(4)
このように、パンチ荷重P、及びダイ荷重Qが分かれば式(4)から、摩擦係数μを算出できることになる。
(S20)
ダイ荷重Qとダイ歪みeとの関係を、予め知る必要があるため、摩擦係数を既知とした下記の校正試験を行って、前記関係が取得されている。
以下の説明では、説明の便宜上、θ=12°とし、すなわち、T=sinθ/cosθ=0.21としているが、θは12°に限定するものではない。この結果、ダイ荷重Qは式(5)に基づいてパンチ荷重Pから算出される。
Q=(1-0.21μ)P/{2(0.21+μ)} ……(5)
予め、試験体90と同じ大きさの試験体を、摩擦係数が既知のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)シートでくるんだ状態にして、同じ指標測定装置10でストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeを取得する。PTFEシートの摩擦係数μは0.04である。なお、摩擦係数が既知のものであれば、PTFEシートに限定するものではなく、他の樹脂製シートで同じ試験体をくるんで行ってもよい。ダイ荷重Qとダイ歪みeとのそれぞれの関係は、予め図示しない記憶部に記憶されている。
そして、上記校正試験では、PTFEシートの摩擦係数μは0.04であることから、式(5)から、式(6)が得られている。
Q=1.98×P ……(6)
また、校正試験の結果、パンチ荷重Pについては式(7)が得られる。
P=-0.296e ……(7)
ダイ荷重Qとダイ歪みeとの関係は式(8)となり、ダイ荷重演算部61は、ダイ歪みeに基づいてダイ荷重Qの演算を行う。
Q=1.98×-0.296e
=-0.586e ……(8)
S20は、指標測定方法の第2段階に相当する。
(S30)
S30では、演算装置60の摩擦係数演算部62は、パンチ荷重P及びS20で演算されたダイ荷重Qに基づいて、式(4)を使用して試験体90の摩擦係数μの演算を行う。なお、θ=12°の場合、式(4)は、式(11)を使用して摩擦係数μを演算する。
μ=(P/2Q - 0.21)/((P/2Q)・(0.21)+ 1)……(11)
S30は、指標測定方法の第3段階に相当する。
(S40)
S40では、演算装置60の第1演算部63は、パンチ荷重P-ストロークSt曲線の直線近似式の傾きaと切片b、及び加工硬化指数nの演算を行う。この演算は、有限要素解析で得られたF(n, μ, ε0) とf(n, μ, ε0)と、パンチ荷重P-ストロークSt曲線の直線近似式とを比較することにより行われる。
まず、有限要素解析について説明する。なお、有限要素解析は、指標測定装置10の測定の以前に行われている。
(有限要素解析)
有限要素解析の解析条件は、下記の通りである。モデル条件は、パンチ及びダイは、それぞれ剛体とし、試験体は、弾塑性体とした。θ=12°とした。試験体の寸法は、直径dは11mm、長さlは55mmとした。また変形抵抗値σ=C(ε+ε0)^nとした。なお、^は冪乗を表す。塑性係数のC値は、635~935MPaとした。また、加工硬化指数nのn値は、0~0.30とした。予歪みε0は0~0.5とした。クーロン摩擦則のμ値は、0~0.08とした。(μ,n,C,ε0)を上記範囲内の様々な組合せで有限要素解析を行った。その結果を、図7、図8及び図9に示す。
図7は、塑性係数C及び変形抵抗値σを、それぞれを835、835ε^nにして、加工硬化指数nを、0、0.05、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30と変化させたことにより、その影響を示す有限要素解析によるパンチ荷重P-ストロークSt曲線図である。図8は、加工硬化指数n及び変形抵抗値σを、それぞれ0.15、835ε^0.15にして、摩擦係数μを、0、0.02、0.04、0.06、0.08と変化させたことにより、その影響を示す有限要素解析によるパンチ荷重P-ストロークSt曲線図である。図9は、変形抵抗値σ及び摩擦係数μを、それぞれε^0.15、0.06にして、塑性係数Cを、635、735、835、935と変化させたことにより、その影響を示す有限要素解析によるパンチ荷重/C-ストローク曲線図である。
ここで、図7及び図8のパンチ荷重P-ストロークSt曲線図の5mm≦St≦7mmの範囲では、下記(a)~(d)の特徴があることが分かった。
(a)パンチ荷重PはストロークStに対して線形に増加する(図7~図9参照)。
(b)加工硬化指数nが大きくなると、パンチ荷重Pは小さくなる(図7参照)。
(c)塑性係数Cはパンチ荷重Pに対して線形に影響を与える(図9参照)。
(d)摩擦係数μが大きくなると、パンチ荷重Pは大きくなり、グラフの傾きも大きくなる。
上記(a)~(d)の特徴から、下記のパンチ荷重予測式(12)が導出できる。
P={F(n,μ)・St + f(n,μ)}×C ……(12)
ここで、F(n,μ)は、加工硬化指数n及び摩擦係数μを含む第1関係式である。f(n,μ)は、加工硬化指数n及び摩擦係数μを含む第2関係式である。
上記のことから、本実施形態では、上記有限要素解析の結果から得られたパンチ荷重P-ストロークSt曲線を、直線領域の範囲で、直線近似し、パンチ荷重予測式(12)中のF(n,μ)及びf(n,μ)を特定するのである。
本実施形態では、試験結果から得られるパンチ荷重P-ストロークSt曲線も、同様に直線領域があって直線近似するため、上記式(12)のように定式化した式と比較することで、加工硬化指数n及び塑性係数Cを特定するのである。
そして、本実施形態では、式(12)に基づいて、さらに、有限要素解析が行われ、下記の第1関係式(13)、第2関係式(14)、及びパンチ予測式(15)が導出されている。
第1関係式:F(n,μ,ε0)
={(a1×10^7・ε0^4-a2×10^7・ε0^3+a3×10^6・ε0^2
-a4×10^5・ε0-a5×10^4)μ^3
+(-a6×10^6・ε0^4+a7×10^6・ε0^3
-a8×10^5・ε0^2+a9×10^4・ε0+a10)μ^2
+(-a11・ε0^2+a12・ε0-a13)μ
+(-a14・ε0^4+a15・ε0^3-a16・ε0^2+a17・ε0-a18) } n^2
+{(-a19×10^4・ε0^3+a20×10^4・ε0^2-a21・ε0-a22)μ^2
+(-a23・ε0^3+a24・ε0^2-a25・ε0+a26)μ
+(-a27・ε0^3+a28・ε0^2-a29・ε0+a30)}n
+{(a31・ε0^3-a32・ε0^2+a33・ε0+a34)}μ^2+a35・μ+a36}]
……(13)
第2関係式:f(n,μ,ε0)
={(-a37×10^4・ε0^3+a38×10^4・ε0^2-a39×10^4・ε0+a40)μ
+(-a41・ε0^3+a42・ε0^2-a43・ε0+a44)} n^2
+{ (a45×10^4・ε0^3-a46×10^4・ε0^2+a47・ε0-a48)μ
+(a49・ε0^3-a50・ε0^2+a51・ε0-a52)} n
+(a53・μ+a54) ……(14)
(ただし、ε0は予歪み、a1~a54は定数である。^は冪乗である。)
試験体90に予歪みε0が付与されている場合、ε0は既知の値であって、図示しない記憶部に予め記憶されている。
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)={F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C ……(15)
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。そして、5d0≦l0の関係としている。)
<d0/d,l0/lの説明>
ここで、パンチ荷重予測式(15)における試験体の大きさについて説明する。試験体の大きさは種々あるため、パンチ荷重予測式(15)は、試験体の大きさが変わっても対応できる必要がある。ここで、基準試験体の直径11mm、長さ55mmとする。図11は、有限要素解析において、塑性係数Cを835とし、加工硬化指数nを0.10とし、摩擦係数μを0.08にして、試験体の直径dと、長さlとの値をそれぞれ(11.0mm,55.0mm)、(16.5mm,82.5mm)、(19.8mm,99mm)としたときの、パンチ荷重P-ストロークSt曲線図である。図12は、パンチ荷重に11/dと55/lを乗じた値を縦軸とし、St/dを横軸としたときの、グラフである。
基準試験体を含む試験体の大きさが異なっていた場合、図11では、相互に異なる曲線を示しているが、図12では、試験体の大きさが異なっていても、一致している。このことから、
P× 11/d × 55/l ={F(n,μ,ε0)(St×11/d) + f(n,μ,ε0)}×C ……(16)
が成立する。
また、基準試験体の直径11mm、長さ55mmの代わりに、基準試験体の大きさが、5d<lの場合も、同じ関係となる。そこで、基準試験体の大きさについては、直径d0、長さl0として、式(16)を、さらに拡張した拡張式(17)が得られる。
P× d0/d × l0/l ={F(n,μ,ε0)(St・d0/d) + f(n,μ,ε0)}×C ……(17)
また、上記した定数a1~a54は、試験体の大きさによって、測定結果に影響があるため、本実施形態において、基準試験体の直径d0を11mm、及び長さl0を55mmとし、さらなる有限要素解析によって、このときの第1関係式及び第2関係式の定数a1~a54を特定すればよい。
以下の説明では、第1関係式及び第2関係式を含むパンチ荷重予測式(17)と、試験結果から得られるパンチ荷重P-ストロークSt曲線の直線領域に基づいて得られる直線近似式とを比較することで、加工硬化指数n及び塑性係数Cを特定する。
ここで、話しを図6に示すフローチャートのS40に戻す。
図10は、本実施形態での複数の試験体の測定結果におけるパンチ荷重P-ストロークSt曲線図である。図10に示すように、演算装置60の第1演算部63は、試験体の測定結果から得られるパンチ荷重P-ストロークSt曲線において、直線領域、すなわち、本実施形態では、5mm≦St≦7mmの範囲における下記の直線近似式(19)を最小二乗法により取得する。
P=a(St)+b ……(19)
(aは傾き、bは切片である。)
そして、第1演算部63は、S30で取得した摩擦係数μを第1関係式及び第2関係式に代入し、さらに、傾きaを第1関係式に、切片bを第2関係式にそれぞれ代入し、連立方程式を解くことで加工硬化指数nを算出する。S40は、指標測定方法の第4段階に相当する。
(S50)
S50では、演算装置60の第2演算部64は、S30で演算した摩擦係数μ及びS40で演算した加工硬化指数nを、第1関係式F(n,μ,ε0)に代入するとともに、F(n,μ,ε0)C=aにして、該式を解くことで塑性係数Cを演算する。S50は、指標測定方法の第5段階に相当する。
(S60)
S60では、演算装置60の変形抵抗値演算部65は、得られた加工硬化指数n及び塑性係数Cに基づいて、変形抵抗値σ=C(ε+ε)^nを演算し、このフローチャートを終了する。S60は、指標測定方法の第6段階に相当する。
演算装置60は、この演算した摩擦係数μ及び変形抵抗値σを、プリンタ80、ディスプレイ70の少なくともいずれかに出力する。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の指標測定装置10は、V溝22を有するダイ20と、V溝22内に載置された冷間圧造用線材または線の試験体90を押し込むパンチ30と、パンチ30の押し込み時のストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeをそれぞれ検出するストロークセンサ50、荷重センサ42、歪みゲージh1~h4を備える。
また、指標測定装置10は、ダイ歪みeに基づいてダイ荷重Qを演算するダイ荷重演算部61と、パンチ荷重P及びダイ荷重Qに基づいて摩擦係数μを演算する摩擦係数演算部62を備える。さらに、指標測定装置10は、第1演算部63を備える。第1演算部63は、パンチ荷重-ストローク曲線の直線領域における傾きa及び切片bを有する直線近似式を、加工硬化指数n及び摩擦係数μを含む第1関係式F (n,μ,ε0)と、加工硬化指数n及び摩擦係数μを含む第2関係式f(n,μ,ε0)とを含むとともに、塑性係数C、試験体の直径d及び長さlを含むパンチ荷重予測式と比較する。第1演算部63は、前記直線近似式の傾きaと切片bから加工硬化指数nを演算する。また、指標測定装置10は、加工硬化指数nと摩擦係数μをF(n,μ,ε0)C=aに代入して、該式を解くことで塑性係数Cを演算する第2演算部64と、加工硬化指数n及び塑性係数Cに基づいて変形抵抗値を演算する変形抵抗値演算部65を備える。
上記構成により、冷間圧造用線材または線の塑性加工性を表す指標の摩擦係数と、変形抵抗を同時に測定できる。
(2)また、本実施形態の指標測定装置10では、パンチ荷重予測式の第1関係式F(μ)、第2関係式f(n,μ)及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式としている。
第1関係式:F(n,μ,ε0)
={(a1×10^7・ε0^4-a2×10^7・ε0^3+a3×10^6・ε0^2
-a4×10^5・ε0-a5×10^4)μ^3
+(-a6×10^6・ε0^4+a7×10^6・ε0^3
-a8×10^5・ε0^2+a9×10^4・ε0+a10)μ^2
+(-a11・ε0^2+a12・ε0-a13)μ
+(-a14・ε0^4+a15・ε0^3-a16・ε0^2+a17・ε0-a18) }n^2
+{(-a19×10^4・ε0^3+a20×10^4・ε0^2-a21・ε0-a22)μ^2
+(-a23・ε0^3+a24・ε0^2-a25・ε0+a26)μ
+(-a27・ε0^3+a28・ε0^2-a29・ε0+a30)} n
+{(a31・ε0^3-a32・ε0^2+a33・ε0+a34)}μ^2+a35・μ+a36}
第2関係式:f(n,μ,ε0)
={(-a37×10^4・ε0^3+a38×10^4・ε0^2-a39×10^4・ε0+a40)μ
+(-a41・ε0^3+a42・ε0^2-a43・ε0+a44)} n^2
+{ (a45×10^4・ε0^3-a46×10^4・ε0^2+a47・ε0-a48)μ
+(a49・ε0^3-a50・ε0^2+a51・ε0-a52)} n
+(a53・μ+a54)
(ただし、ε0は予歪み、a1~a54は定数である。^は冪乗である。)
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)
={F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
この結果、予歪みε0が付与された試験体90塑性加工性を表す指標の摩擦係数と、変形抵抗を同時に測定できる。
(3)本実施形態の指標測定方法は、第1段階のS10では、ダイのV溝内に載置された冷間圧造用線材または線の試験体をパンチが押し込みした際に、検出部が前記パンチのストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeをそれぞれ検出する。第2段階のS20では、前記ダイ歪みeに基づいてダイ荷重Qを演算する。第3段階のS30では、前記パンチ荷重P及びダイ荷重Qに基づいて摩擦係数μを演算する。第4段階のS40では、複数の試験から得られたパンチ荷重-ストローク曲線の直線領域における傾きa及び切片bを有する直線近似式を、加工硬化指数n及び摩擦係数μを含む第1関係式F(n,μ,ε0)と、第2関係式f(n,μ,ε0)とを含むとともに、塑性係数C、試験体の直径d及び長さlを含むパンチ荷重予測式と比較して、前記直線近似式の傾きaと切片bから加工硬化指数nを演算する。第5段階のS50では、摩擦係数μをF(n,μ,ε0)C=aに代入して、該式を解くことで塑性係数Cを演算する。第6段階のS60では、前記加工硬化指数n及び前記塑性係数Cに基づいて変形抵抗値を演算する。
この結果、本実施形態の方法によれば、冷間圧造用線材の塑性加工性を表す指標の摩擦係数と、変形抵抗を同時に測定できる。
(3)また、本実施形態の指標測定方法では、前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)及び第2関係式f(n,μ,ε0) 及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式としている。
第1関係式:F(n,μ,ε0)
={(a1×10^7・ε0^4-a2×10^7・ε0^3+a3×10^6・ε0^2
-a4×10^5・ε0-a5×10^4)μ^3
+(-a6×10^6・ε0^4+a7×10^6・ε0^3
-a8×10^5・ε0^2+a9×10^4・ε0+a10)μ^2
+(-a11・ε0^2+a12・ε0-a13)μ
+(-a14・ε0^4+a15・ε0^3-a16・ε0^2+a17・ε0-a18) }n^2
+{(-a19×10^4・ε0^3+a20×10^4・ε0^2-a21・ε0-a22)μ^2
+(-a23・ε0^3+a24・ε0^2-a25・ε0+a26)μ
+(-a27・ε0^3+a28・ε0^2-a29・ε0+a30)} n
+{(a31・ε0^3-a32・ε0^2+a33・ε0+a34)}μ^2+a35・μ+a36}]
第2関係式:f(n,μ,ε0)
={(-a37×10^4・ε0^3+a38×10^4・ε0^2-a39×10^4・ε0+a40)μ
+(-a41・ε0^3+a42・ε0^2-a43・ε0+a44)} n^2
+{ (a45×10^4・ε0^3-a46×10^4・ε0^2+a47・ε0-a48)μ
+(a49・ε0^3-a50・ε0^2+a51・ε0-a52)} n
+(a53・μ+a54)
(ただし、ε0は予歪み、a1~a54は定数である。^は冪乗である。)
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)
={F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
この結果、本実施形態によれば、予歪みε0が付与された試験体90塑性加工性を表す指標の摩擦係数と、変形抵抗を同時に測定できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。本実施形態では、指標測定装置10のハード構成は同じであり、指標測定装置10の演算装置60が指標測定プログラムソフトに従って実行するフローチャートのS40の一部が異なっているため、同じハード構成については、同一符号を付し、異なるところを中心に説明する。
前記実施形態のフローチャートのS40では、第2関係式を予歪みε0が含まれている式(14)としたが、予歪みε0が試験体90に付与されていない場合は、第1関係式及び第2関係式を下記式にしてもよい。
第1関係式:F(n,μ,ε0)=F(n,μ)
=(-a5×10^4・μ^3+a10・μ^2-a13・μ-a18) n^2
+(-a22・μ^2+a26・μ+a30)・n+(a34・μ^2+a35・μ+a36)
第2関係式:f(n,μ,ε0)=f(n, μ)
=(+a40・μ+a44) n^2 +(-a48・μ-a52) n
+(a53・μ+a54)
(ただし、a5、a10、a13、a18、a22、a26、a30、a34、a35、a36、a40、a44、a48、a52、a53、a54は定数である。^は冪乗である。)
この場合、パンチ荷重予測式は、下記式となる。
パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)=
{F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C
(ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
従って、図6のS40では、上記第1関係式及び上記第2関係式を含むパンチ荷重予測式と、試験結果から得られるパンチ荷重P-ストロークSt曲線の直線領域に基づいて得られる直線近似式とを比較することで、加工硬化指数n及び塑性係数Cを特定する。他のステップでの処理は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)また、指標測定装置10は、パンチ荷重予測式の第1関係式F(μ)、第2関係式f(n,μ)及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式としている。
第1関係式:F(n,μ,ε0)=F(n,μ)
=(-a5×10^4・μ^3+a10・μ^2-a13・μ-a18) n^2
+(-a22・μ^2+a26・μ+a30)・n+(a34・μ^2+a35・μ+a36)
第2関係式:f(n,μ,ε0)=f(n, μ)
=(+a40・μ+a44) n^2 +(-a48・μ-a52) n
+(a53・μ+a54)
(ただし、a5、a10、a13、a18、a22、a26、a30、a34、a35、a36、a40、a44、a48、a52、a53、a54は定数である。^は冪乗である。)
この結果、本実施形態の指標測定装置10によれば、予歪みε0が試験体90に付与されていない場合においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(2)また、本実施形態の指標測定方法では、パンチ荷重予測式の第1関係式F(μ)、第2関係式f(n,μ)及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式としている。
第1関係式:F(n,μ,ε0)=F(n,μ)
=(-a5×10^4・μ^3+a10・μ^2-a13・μ-a18) n^2
+(-a22・μ^2+a26・μ+a30)・n+(a34・μ^2+a35・μ+a36)
第2関係式:f(n,μ,ε0)=f(n, μ)
=(+a40・μ+a44) n^2 +(-a48・μ-a52) n
+(a53・μ+a54)
(ただし、a5、a10、a13、a18、a22、a26、a30、a34、a35、a36、a40、a44、a48、a52、a53、a54は定数である。^は冪乗である。)
この結果、本実施形態の指標測定方法によれば、予歪みε0が試験体90に付与されていない場合においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<実施例1~4>
予歪みε0が0.33、直径d及び長さlが、それぞれ11mm、55mmの試験体90をそれぞれ実施例1~4にして指標測定装置10にて測定した結果を、図13(a)~図13(c)に示す。
図13(a)は、は実施例1~4における実験結果のパンチ荷重-ストローク曲線図である。図13(b)は実施例1~4における実験結果のダイ荷重-ストローク曲線図である。図13(c)は実施例1~4における実験結果の摩擦係数-ストローク曲線図である。実施例1~4で、指標測定装置10の演算で得られたC/ MPa、n、μは、下記の通りであった。
実施例1:695、0.12、0.068
実施例2:693、0.11、0.068
実施例3:702、0.098、0.066
実施例4:696、0.095、0.066
ここでは、試験の繰り返し誤差が表れているが、塑性係数C、加工硬化指数n、摩擦係数μについて概ね良好な計算値が得られている。なお、変形抵抗値σは、σ=C(ε+ε0)^nにより演算される。なお、この誤差は、例えば、11mm、55mmの試験体90としているが、実際は、その大きさ自体に誤差があることから生じていることが考えられる。
<実施例5、6と有限要素解析結果との比較>
次に、実施例5と、有限要素解析の結果との比較を説明する。実施例5では、ε0=0.33、C=710MPa, n=0.082, μ=0.066としている。また、実施例6では、ε0=0.33、C=695MPa, n=0.12, μ=0.068としている。一方、有限要素解析でも、実施例5、実施例6と同じ数値でシミュレーション1、2として行った。
図14(a)は実施例5と、有限要素解析結果のシミュレーション1のパンチ荷重-ストローク曲線図である。図14(b)は実施例5と、有限要素解析結果のシミュレーション1のダイ荷重-ストローク曲線図である。両図に示すように、ストロークStが、5mm≦St≦7mmの範囲では、実施例5と、有限要素解析の結果が一致していることが分かる。
次に、実施例6と、有限要素解析結果との比較を説明する。
図14(c)は実施例6と、有限要素解析結果のシミュレーション2のパンチ荷重-ストローク曲線図である。図14(d)は実施例6と、有限要素解析結果のシミュレーション2のダイ荷重-ストローク曲線図である。両図に示すように、ストロークStが、5mm≦St≦7mmの範囲では、実施例6と、有限要素解析の結果が一致していることが分かる。
なお、パンチ荷重予測式(17)は、予歪みε0の場合であっても、成立するものであり、予歪みε0が0の試験体においても同様に上記測定装置及び冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法を行ってもよい。
10…指標測定装置、20…ダイ、22…V溝、
23a、23b、23c、23d…面、
30…パンチ、32…押圧部、40…押圧体、42…荷重センサ(検出部)、
50…ストロークセンサ(検出部)、60…演算装置、61…ダイ荷重演算部、
62…摩擦係数演算部、63…第1演算部、64…第2演算部、
65…変形抵抗値演算部、70…ディスプレイ、80…プリンタ、
90…試験体、h1、h2、h3、h4…歪みゲージ(検出部)。

Claims (6)

  1. V溝を有するダイと、前記V溝内に載置された冷間圧造用線材の試験体を押し込むパンチと、前記パンチの押し込み時のストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeをそれぞれ検出する検出部と、前記ダイ歪みeに基づいてダイ荷重Qを演算するダイ荷重演算部と、前記パンチ荷重P及びダイ荷重Qに基づいて摩擦係数μを演算する摩擦係数演算部と、試験から得られたパンチ荷重-ストローク曲線の直線領域における傾きa及び切片bを有した直線近似式を、加工硬化指数n、摩擦係数及び予歪みε0を含む第1関係式F(n,μ,ε0)と、加工硬化指数n、摩擦係数μ及び予歪みε0を含む第2関係式f(n,μ,ε0)とを含むとともに、塑性係数C、試験体の直径d及び長さlを含むパンチ荷重予測式と比較して、前記直線近似式の傾きaと切片bから加工硬化指数nを演算する第1演算部と、加工硬化指数nと前記摩擦係数μをF(n,μ,ε0)C=aに代入して、該式を解くことで塑性係数Cを演算する第2演算部と、前記加工硬化指数n及び前記塑性係数Cに基づいて変形抵抗値を演算する変形抵抗値演算部を備える冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置。
  2. 前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)、第2関係式f(n,μ,ε0)及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式である請求項1に記載の冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置。
    第1関係式:F(n,μ,ε0)
    ={(a1×10^7・ε0^4-a2×10^7・ε0^3+a3×10^6・ε0^2
    -a4×10^5・ε0-a5×10^4)μ^3
    +(-a6×10^6・ε0^4+a7×10^6・ε0^3
    -a8×10^5・ε0^2+a9×10^4・ε0+a10)μ^2
    +(-a11・ε0^2+a12・ε0-a13)μ
    +(-a14・ε0^4+a15・ε0^3-a16・ε0^2+a17・ε0-a18) }n^2
    +{(-a19×10^4・ε0^3+a20×10^4・ε0^2-a21・ε0-a22)μ^2
    +(-a23・ε0^3+a24・ε0^2-a25・ε0+a26)μ
    +(-a27・ε0^3+a28・ε0^2-a29・ε0+a30)} n
    +{(a31・ε0^3-a32・ε0^2+a33・ε0+a34)}μ^2+a35・μ+a36}
    第2関係式:f(n,μ,ε0)
    ={(-a37×10^4・ε0^3+a38×10^4・ε0^2-a39×10^4・ε0+a40)μ
    +(-a41・ε0^3+a42・ε0^2-a43・ε0+a44)} n^2
    +{ (a45×10^4・ε0^3-a46×10^4・ε0^2+a47・ε0-a48)μ
    +(a49・ε0^3-a50・ε0^2+a51・ε0-a52)} n
    +(a53・μ+a54)
    (ただし、a1~a54は定数である。^は冪乗である。)
    パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)={F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C
    (ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
  3. 前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)、第2関係式f(n,μ,ε0)及びパンチ荷重予測式は、予歪みε0が0の場合、それぞれ下記の式である請求項1に記載の冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定装置。
    第1関係式:F(n,μ,ε0)=F(n,μ)
    =(-a5×10^4・μ^3+a10・μ^2-a13・μ-a18) n^2
    +(-a22・μ^2+a26・μ+a30)・n+(a34・μ^2+a35・μ+a36)
    第2関係式:f(n,μ,ε0)=f(n, μ)
    =(+a40・μ+a44) n^2 +(-a48・μ-a52) n
    +(a53・μ+a54)
    (ただし、a5、a10、a13、a18、a22、a26、a30、a34、a35、a36、a40、a44、a48、a52、a53、a54は定数である。^は冪乗である。)
    パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)=
    {F(n,μ)・(St・d0/d)+f(n,μ)}×C
    (ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
  4. ダイのV溝内に載置された冷間圧造用線材の試験体をパンチが押し込みした際に、検出部が前記パンチのストロークSt、パンチ荷重P及びダイ歪みeをそれぞれ検出する第1段階と、前記ダイ歪みeに基づいてダイ荷重Qを演算する第2段階と、前記パンチ荷重P及びダイ荷重Qに基づいて摩擦係数μを演算する第3段階と、試験から得られたパンチ荷重-ストローク曲線の直線領域における傾きa及び切片bを有した直線近似式を、加工硬化指数n、摩擦係数μ及び予歪みε0を含む第1関係式F(n,μ,ε0))と、加工硬化指数n、摩擦係数μ及び予歪みε0を含む第2関係式f(n,μ,ε0))とを含むとともに、塑性係数C、試験体の直径d及び長さlを含むパンチ荷重予測式と比較して、前記直線近似式の傾きaと切片bから加工硬化指数nを演算する第4段階と、前記摩擦係数μをF(n,μ,ε0)C=aに代入して、該式を解くことで塑性係数Cを演算する第5段階と、前記加工硬化指数n及び前記塑性係数Cに基づいて変形抵抗値を演算する第6段階を含む冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法。
  5. 前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)及び第2関係式f(n,μ,ε0) 及びパンチ荷重予測式は、それぞれ下記の式である請求項4に記載の冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法。
    第1関係式:F(n,μ,ε0)
    ={(a1×10^7・ε0^4-a2×10^7・ε0^3+a3×10^6・ε0^2
    -a4×10^5・ε0-a5×10^4)μ^3
    +(-a6×10^6・ε0^4+a7×10^6・ε0^3
    -a8×10^5・ε0^2+a9×10^4・ε0+a10)μ^2
    +(-a11・ε0^2+a12・ε0-a13)μ
    +(-a14・ε0^4+a15・ε0^3-a16・ε0^2+a17・ε0-a18) }n^2
    +{(-a19×10^4・ε0^3+a20×10^4・ε0^2-a21・ε0-a22)μ^2
    +(-a23・ε0^3+a24・ε0^2-a25・ε0+a26)μ
    +(-a27・ε0^3+a28・ε0^2-a29・ε0+a30)} n
    +{(a31・ε0^3-a32・ε0^2+a33・ε0+a34)}μ^2+a35・μ+a36}]
    第2関係式:f(n,μ,ε0)
    ={(-a37×10^4・ε0^3+a38×10^4・ε0^2-a39×10^4・ε0+a40)μ
    +(-a41・ε0^3+a42・ε0^2-a43・ε0+a44)} n^2
    +{ (a45×10^4・ε0^3-a46×10^4・ε0^2+a47・ε0-a48)μ
    +(a49・ε0^3-a50・ε0^2+a51・ε0-a52)} n
    +(a53・μ+a54)
    (ただし、a1~a54は定数である。^は冪乗である。)
    パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)={F(n,μ,ε0)・(St・d0/d)+f(n,μ,ε0)}×C
    (ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
  6. 前記パンチ荷重予測式の第1関係式F(n,μ,ε0)、第2関係式f(n,μ,ε0)及びパンチ荷重予測式は、予歪みε0が0の場合、それぞれ下記の式である請求項4に記載の冷間圧造用線材または線の塑性加工性の指標測定方法。
    第1関係式:F(n,μ,ε0)=F(n,μ)
    =(-a5×10^4・μ^3+a10・μ^2-a13・μ-a18) n^2
    +(-a22・μ^2+a26・μ+a30)・n+(a34・μ^2+a35・μ+a36)
    第2関係式:f(n,μ,ε0)=f(n, μ)
    =(+a40・μ+a44) n^2 +(-a48・μ-a52) n
    +(a53・μ+a54)
    (ただし、a5、a10、a13、a18、a22、a26、a30、a34、a35、a36、a40、a44、a48、a52、a53、a54は定数である。^は冪乗である。)
    パンチ荷重予測式:P・(d0/d)・(l0/l)=
    {F(n,μ)・(St・d0/d)+f(n,μ)}×C
    { (ただし、d0は基準試験体の直径、l0は基準試験体の長さである。)
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