JP2633400B2 - 回線切替制御装置 - Google Patents

回線切替制御装置

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JP2633400B2
JP2633400B2 JP1610891A JP1610891A JP2633400B2 JP 2633400 B2 JP2633400 B2 JP 2633400B2 JP 1610891 A JP1610891 A JP 1610891A JP 1610891 A JP1610891 A JP 1610891A JP 2633400 B2 JP2633400 B2 JP 2633400B2
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文夫 秋山
房儀 麻生
弥寿之 園田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ通信システムの
回線切替制御装置に関し、特に特定通信回線のバックア
ップ回線として総合サービス・ディジタル統合網(以
下、ISDNという)またはディジタル回線交換網を利
用する通信ネットワークにおいて、半永久的障害のみな
らず、間欠的障害においてもバックアップ回線への自動
的な切替が可能とされる回線切替制御装置に適用して有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データ通信システムの回線切替制
御装置としては、たとえば特開昭61−152143号
公報に記載されるように、データ端末装置間のデータ通
信を変復調装置(以下、モデムという)と特定通信回線
とを用いて行い、特定通信回線のバックアップ回線とし
てISDN回線またはディジタル回線交換網を利用する
装置がある。
【0003】この場合に、たとえば特定通信回線の障害
を検知し、通信異常をオペレータが判断してバックアッ
プ回線に切り替える時、リモート装置から切替指示を出
す方式、またはオペレータ自身によってバックアップ回
線に切り替える方式が採られている。
【0004】また、システムの障害検知に関しては、特
定通信回線の半永久的障害は検出可能であるものの、通
信回線およびモデムの間欠的障害の場合には、回線切替
制御装置による自動的なバックアップができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な従来技術においては、特定通信回線の異常を自動的に
検出し、回線切替制御装置単独でバックアップ回線に切
り替えることまでは配慮がされておらず、従ってオペレ
ータが介入することにより、バックアップ回線に切り替
えてシステムが正常に動作するまでに時間がかかるとい
う問題がある。
【0006】また、システムにおける障害検知に関して
は、特定通信回線の半永久的障害に限って検出可能とさ
れ、この半永久的障害の場合にのみ自動バックアップが
可能とされるものの、通信回線およびモデムの間欠的障
害の場合には回線切替制御装置による自動的なバックア
ップができなかった。
【0007】従って、従来の回線切替制御装置において
は、障害復旧までの長い時間が必要となり、また半永久
的障害時における自動的なバックアップ回線への切替が
できないという問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、半永久的障害時
に限らず、特定通信回線およびモデムの間欠的障害時に
おいても自動バックアップを可能とすることができる回
線切替制御装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、回線切替制御
装置に接続されている上位機器から簡易に切替指示およ
び切戻し指示を受け、バックアップ回線への切替および
特定通信回線への切戻しを行うことができる回線切替制
御装置を提供することにある。
【0010】さらに、本発明の他の目的は、バックアッ
プ回線への切替状態をモデムへモデムインタフェース信
号を利用して連絡することができる回線切替制御装置を
提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0013】すなわち、本発明の回線切替制御装置は、
データ端末装置間のデータ通信をモデムと特定通信回線
とを用いて行い、この特定通信回線のバックアップ回線
としてISDN回線またはディジタル回線交換網を利用
するデータ通信システムの回線切替制御装置であって、
この回線切替制御装置をデータ端末装置と特定通信回線
を介してモデムインタフェースで接続されたモデムとの
間に設置し、この回線切替制御装置に、モデムとの間の
モデムインタフェース信号のCS(Clear to Send )信号
を監視するか否かを設定する設定手段と、この設定手段
が監視有の場合にCS信号がON状態からOFF状態に
なり、さらにその後一定時間ON状態に戻らないことを
検出する検出手段とを備えるものである。
【0014】また、この場合にバックアップ回線への切
替指示として、回線切替制御装置と接続する上位機器と
の間でモデムインタフェース信号を複数使用し、このイ
ンタフェース信号のONまたはOFF状態の組み合せに
よりバックアップ回線への切替要求指示または切戻し要
求指示とするようにしたものである。
【0015】さらに、回線切替制御装置がバックアップ
回線に切り替えて動作している時に、接続されているモ
デムに対してモデムインタフェース信号のER信号をO
FF状態とし、かつバックアップ回線から特定通信回線
に切戻した時に、モデムインタフェース信号のER(Equ
ipment Ready )信号をON状態にするようにしたもので
ある。
【0016】
【作用】前記した回線切替制御装置によれば、データ端
末装置とモデムとの間に設置される回線切替制御装置に
設定手段および検出手段が備えられることにより、たと
えば端末装置間のデータ通信をモデムを介して特定通信
回線にて実施する場合、通常モデムインタフェースのR
S信号は常時ON状態であり、これによってモデムイン
タフェースのRS信号もモデムおよび特定通信回線の状
態が良好であれば常にON状態にある。
【0017】しかし、特定通信回線の障害またはモデム
の異常が発生した時に、たとえば自動等化器を内蔵した
モデムの場合に等化器が発散状態となり、モデムとモデ
ムの間でトレーニング循環が発生する。この場合に、ト
レーニング循環が発生すると、モデムはCS信号をOF
F状態にする。そして、このCS信号がON状態からO
FF状態になったことを検知し、それ以降CS信号が一
定時間ON状態にならないことを検出することにより、
特定通信回線またはモデムに異常があったことを検知す
ることができる。
【0018】従って、設定手段が監視有設定で、かつ検
出手段が非復帰検出の時、すなわち特定通信回線または
モデムに異常が発生したことを自動的に検知した時に、
バックアップ回線に対して自動的に発着呼動作を行い、
このバックアップ回線に接続して特定通信回線とバック
アップ回線とを自動的に切り替えることができる。
【0019】また、バックアップ回線への切替要求指示
または切戻し要求指示がインタフェース信号のONまた
はOFF状態の組み合せとされることにより、たとえば
上位機器からの切替指示は、モデムインタフェース信号
のER信号とRS信号の組合せで使用し、通常特定通信
回線使用時、すなわちモデム使用時はER信号とRS信
号はON状態である。この状態で、ER信号のみがOF
F状態になった場合、ON状態からOFF状態の変化を
検出してバックアップ要求と判断し、またRS信号がO
N状態でER信号のみがOFF状態からON状態に変化
した時には切戻し要求と判断することができる。
【0020】これにより、ER信号の変化点を見ている
ために誤動作することなく、上位機器からの指示により
特定通信回線とバックアップ回線を自動的に切り替え、
または切り戻すことができる。
【0021】さらに、バックアップ回線への切替動作中
および特定通信回線への切戻し時にモデムに対するモデ
ムインタフェース信号のER信号がOFF状態またはO
N状態とされることにより、モデムに対して接続される
特定通信回線またはバックアップ回線の切替状態を知ら
せことができる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例である回線切替制御
装置を備えたデータ通信システムの要部を示す構成図、
図2は本実施例の回線切替制御装置を示すブロック図、
図3は本実施例の回線切替制御装置におけるモデムイン
タフェースを示す説明図である。
【0023】まず、図1により本実施例の回線切替制御
装置を備えたデータ通信システムの構成を説明する。
【0024】本実施例におけるデータ通信システムは、
たとえば回線切替制御装置を用いて特定通信回線をIS
DN回線でバックアップするデータ通信システムとさ
れ、データ通信を行う通信制御装置(CCP)1および
端末装置(TCE)2、特定通信回線3に接続する変復
調装置(モデム:M1,M2)4,5、総合サービス・
ディジタル統合網(ISDN)6と接続する回線終端装
置(DSU1,DSU2)7,8、本発明の特徴である
設定手段および検出手段を備えた回線切替制御装置(L
S1,LS2)9,10から構成され、通信制御装置1
および端末装置2と回線切替制御装置9,10がDTE
インタフェースケーブル11,12、回線切替制御装置
9,10とモデム4,5がモデムインタフェースケーブ
ル13,14、回線切替制御装置9,10と回線終端装
置7,8がISDNインタフェースケーブル15,16
によって接続されている。
【0025】回線切替制御装置9,10は、たとえば図
2に示すように、特定通信回線側モデムインタフェース
とバックアップ回線側インタフェースとを切り替えるイ
ンタフェース切替部17、モデムインタフェース信号検
出回路18、モデムインタフェース信号検出回路18で
検出した信号を正常か異常かを判定する正常/異常判定
回路19、制御部20、ISDN回線インタフェース部
21から構成されている。
【0026】次に、本実施例の作用について説明する。
【0027】始めに、本発明に関するモデムインタフェ
ース信号を図3に示し、データ通信における各信号のO
N/OFF状態について説明する。
【0028】まず、図1の全ての装置に電源が投入され
ると、通信制御装置1と端末装置2の間でデータ通信が
可能な状態となる。この場合に、通信制御装置1、端末
装置2からのモデムインタフェース信号のER信号およ
びRS信号はONになっており、回線切替制御装置9,
10からモデム4,5に対するER、RS信号もONに
なる。そして、モデム4,5から回線切替制御装置9,
10に対するCS信号もONになる。
【0029】たとえば、このような状態において特定通
信回線3に異常が発生すると、モデム4,5に内蔵され
ている自動等化器が発散し、モデム4,5間でトレーニ
ング信号の循環が発生する。この場合に、トレーニング
信号を相手側へ送信する時にモデム4,5はモデムイン
タフェース信号のCS信号をOFFにする。
【0030】以上のように、データ通信が正常に行われ
ている場合にはER、RS、CS信号が共にONとな
り、異常が発生した場合にはCS信号がOFFとなるこ
とによって異常を判断することができる。
【0031】次に、特定通信回線3およびモデム4,5
に異常が発生した場合、その異常を回線切替制御装置9
内で自動的に検出し、ISDN6でバックアップする方
法について図1および図2により説明する。
【0032】まず、モデム4と通信制御装置1とのモデ
ムインタフェース信号は、DTEインタフェースケーブ
ル11とモデムインタフェースケーブル13を用いて回
線切替制御装置9に接続し、回線切替制御装置9内のイ
ンタフェース切替部17にてリレーの接点を通じて接続
している。この状態で、モデムインタフェース信号のC
S信号をモデムインタフェース信号検出回路18で常時
監視する。
【0033】この場合に、監視開始条件としては、回線
切替制御装置9の電源投入後、通信制御装置1からのE
R信号が一定時間(約5〜6秒:構成情報として初期設
定で1秒毎に可変可能)ON状態となったことを検出し
て監視状態に入る。これは、朝の運用開始時にモデム4
や通信制御装置1の電源の投入が回線切替制御装置9よ
り先に行われているとは限らないため、各装置が一度正
常に立ち上がり、特定通信回線3での通信が可能状態に
なったかどうかを確認するために行うものである。
【0034】そして、CS信号の監視を行うか否かの設
定が監視有に設定されている場合、CS信号が一度ON
した後にOFFの状態を検出したならば、正常/異常判
定回路19に異常の旨通知を出す。さらに、正常/異常
判定回路19では、CS信号がOFFになってから予め
構成情報で初期設定された時間(標準設定:約10秒、
1秒毎に設定可能)以上CS信号がONに戻らなかった
ならば、特定通信回線3およびモデム4に何らかの異常
が発生したと判断し、制御部20へISDN回線への発
呼要求信号を出す。
【0035】続いて、制御部20では、ISDN回線へ
の発呼要求信号を受けたならば、制御部20内に格納さ
れている接続宛先番号を付与してISDN回線インタフ
ェース部21に発呼指令を出す。そして、ISDN6
は、回線切替制御装置9より発呼指令を受けたならば、
その宛先番号により相手方の回線切替制御装置10と着
呼動作を行い、回線切替制御装置9と回線切替制御装置
10との間を回線終端装置7,8を介して接続を行う。
【0036】さらに、回線切替制御装置9および回線切
替制御装置10の制御部20は、ISDN6との接続を
完了したならば、インタフェース切替部17に切替指示
を出す。そして、インタフェース切替部17は、制御部
20からの切替指示によりモデムインタフェース信号の
接点A−B間を切り離してA−C間と接続する。これに
より、通信制御装置1と端末装置2の間は、回線切替制
御装置9と回線切替制御装置10を経由し、ISDN回
線にて接続されて通信可能となる。
【0037】また、制御部20はインタフェース切替部
17がISDN6側、すなわちA−C間が接続されたな
らば、モデムインタフェース信号検出回路18を通しモ
デム4,5に対するモデムインタフェース信号のER信
号をOFF、RS信号をONにし、モデム4,5に対し
てISDN回線へ切り替わったことを連絡する。
【0038】そして、復旧動作は手動または図示しない
リモート制御装置からの復旧指示により行う。この場合
に、回線切替制御装置9または回線切替制御装置10に
て復旧指示を受けると、回線切替制御装置9,7の制御
部20はISDN回線インタフェース部21に対して回
線復旧指示を行い、回線復旧完了を受けるとインタフェ
ース切替部17に対して切戻し指示を出す。
【0039】さらに、インタフェース切替部17は、そ
の切戻し指示を受けると、モデムインタフェース信号の
各接点をA−CからA−Bに切り戻す。そして、回線切
替制御装置10も、ISDN回線が復旧したのを検出す
ると同様に、モデムインタフェース信号の接点が切り戻
され、通信制御装置1と端末装置2間はモデム4,5を
介して接続され、特定通信回線3でのデータ通信が可能
となる。
【0040】また、制御部20は、インタフェース切替
部17にてA−B間が接続されたならば、モデムインタ
フェース信号検出回路18を通し、モデム4,5に対す
るモデムインタフェース信号のER信号をONにし、モ
デム4,5に対して特定通信回線3と接続されたことを
連絡する。
【0041】以上のようにして、特定通信回線3および
モデム4,5に異常が発生した場合には、その異常を回
線切替制御装置9内で自動的に検出してISDN6でバ
ックアップすることができる。
【0042】次に、回線切替制御装置9による自動バッ
クアップ以外に回線切替制御装置9に接続されている上
位機器(本実施例では通信制御装置1または端末装置
2)からの指示により、ISDN回線への切替、特定通
信回線3への切戻しを自動的に行う方法、たとえば端末
装置2から回線切替制御装置10へ指示して動作する場
合について図1および図2により説明する。
【0043】まず、端末装置2と通信制御装置1が特定
通信回線3を使用して通信している状態の時に、端末装
置2がISDN回線を使用して通信しようとした場合、
回線切替制御装置10と端末装置2間のモデムインタフ
ェース信号のER信号をOFFにし、RS信号はONの
ままとする。すると、回線切替制御装置10はモデムイ
ンタフェース信号検出回路18を通して制御部20へ知
らせる。
【0044】さらに、制御部20は、ISDN回線への
切替指示として、回線切替制御装置10と端末装置2間
のモデムインタフェース信号のCS信号をOFFにし、
端末装置2からの送信を抑制する。この場合に、他の動
作は前述の通りである。そして、ISDN回線への切替
完了後、モデムインタフェース信号のCS信号をONに
する。
【0045】また、復旧動作は、回線切替制御装置10
と端末装置2間のモデムインタフェース信号のER信号
のONにより行う。すなわち、ER信号がONになる
と、回線切替制御装置10はモデムインタフェース信号
検出回路18を通してモデムインタフェース信号のCS
信号をOFFにして復旧動作にはいる。後の動作は、前
述の通りである。そして、特定通信回線3と接続完了
後、モデムインタフェース信号のCS信号をONにす
る。
【0046】以上のようにして、回線切替制御装置9に
よる自動バックアップ以外に、回線切替制御装置9に接
続されている端末装置2からの指示により、ISDN回
線への切替、特定通信回線3への切戻しを自動的に行う
ことができる。
【0047】従って、本実施例のデータ通信システムに
よれば、インタフェース切替部17、モデムインタフェ
ース信号検出回路18、正常/異常判定回路19、制御
部20、ISDN回線インタフェース部21から構成さ
れる回線切替制御装置9,10を備えることにより、モ
デムインタフェース信号のCS信号をモデムインタフェ
ース信号検出回路18で常時監視し、CS信号が監視有
に設定されている場合に、CS信号が一度ONした後に
OFFの状態を検出し、さらに設定時間以上ONに戻ら
なかった時に正常/異常判定回路19によって異常と判
定し、制御部20によってISDN回線に対して自動的
に発着呼動作を行い、特定通信回線3とISDN回線と
を自動的に切り替えることができる。この場合に、従来
の半永久的障害時のみに限らず、特定通信回線およびモ
デムの間欠的障害時においても自動バックアップを可能
とすることができる。
【0048】また、回線切替制御装置9に接続されてい
る端末装置2からの切替指示は、モデムインタフェース
信号のER信号とRS信号の組合せで使用することによ
り、ER信号とRS信号が共にON状態からER信号の
みがOFF状態になった場合にバックアップ要求と判断
し、またRS信号がON状態でER信号のみがOFF状
態からON状態に変化した時には切戻し要求と判断する
ことができるので、回線切替制御装置9以外に端末装置
2からの指示によっても、特定通信回線3とISDN回
線との自動的な切替および切戻しが可能となる。
【0049】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】たとえば、本実施例の回線切替制御装置
9,10を備えたデータ通信システムについては、バッ
クアップ回線としてISDN回線を使用した場合につい
て説明したが、本発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、たとえばディジタル回線交換網を利用するデー
タ通信システムについても適用可能である。
【0051】また、上位機器からの切替指示として端末
装置2から回線切替制御装置10へ指示する場合につい
て説明したが、たとえば通信制御装置1からの切替指示
の場合も同様に適用可能である。
【0052】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0053】(1).回線切替制御装置をデータ端末装置と
特定通信回線を介してモデムインタフェースで接続され
たモデムとの間に設置し、この回線切替制御装置に、モ
デムとの間のモデムインタフェース信号のCS信号を監
視するか否かを設定する設定手段と、この設定手段が監
視有の場合にCS信号がON状態からOFF状態にな
り、さらにその後一定時間ON状態に戻らないことを検
出する検出手段とを備えることにより、特定通信回線ま
たはモデムに異常が発生した時に、従来のように人手を
介入することなく、本装置にて自動的に検出して特定通
信回線とバックアップ回線とを自動的に切り替えること
ができる。
【0054】(2).バックアップ回線への切替指示とし
て、回線切替制御装置と接続する上位機器との間でモデ
ムインタフェース信号を複数使用し、このインタフェー
ス信号のONまたはOFF状態の組み合せによりバック
アップ回線への切替要求指示または切戻し要求指示とす
ることにより、特定通信回線とバックアップ回線を自動
的に切替または切戻しができるので、上位機器からの簡
単な指示で特定通信回線およびバックアップ回線を選択
することが可能となる。
【0055】(3).回線切替制御装置がバックアップ回線
に切り替えて動作している時に、接続されているモデム
に対してモデムインタフェース信号のER信号をOFF
状態とし、かつバックアップ回線から特定通信回線に切
戻した時に、モデムインタフェース信号のER信号をO
N状態にすることにより、モデムに対して接続される特
定通信回線またはバックアップ回線の切替状態を知らせ
ることができるので、網管理機能付きモデムを回線切替
制御装置へ接続した場合には、モデム網管理システムを
通して回線切替制御装置の回線接続状況の判断が可能と
なる。
【0056】(4).前記(1) 、(2) および(3) により、本
装置によって自動的に異常を検出し、特に従来の半永久
的障害時のみならず、特定通信回線およびモデムの間欠
的障害時における異常検出も可能とし、かつ自動的にI
SDN回線またはディジタル回線交換網によってバック
アップすることができるので、特定通信回線障害による
ダウンタイムが大幅に短縮され、信頼性の高いネットワ
ークシステムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である回線切替制御装置を備
えたデータ通信システムの要部を示す構成図である。
【図2】本実施例の回線切替制御装置を示すブロック図
である。
【図3】本実施例の回線切替制御装置におけるモデムイ
ンタフェースを示す説明図である。
【符号の説明】 1 通信制御装置(CCP) 2 端末装置(TCE) 3 特定通信回線 4 変復調装置(モデム:M1) 5 変復調装置(モデム:M2) 6 総合サービス・ディジタル統合網(ISDN) 7 回線終端装置(DSU1) 8 回線終端装置(DSU2) 9 回線切替制御装置(LS1) 10 回線切替制御装置(LS2) 11,12 DTEインタフェースケーブル 13,14 モデムインタフェースケーブル 15,16 ISDNインタフェースケーブル 17 インタフェース切替部 18 モデムインタフェース信号検出回路 19 正常/異常判定回路 20 制御部 21 ISDN回線インタフェース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 弥寿之 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 株式会社日立情報ネットワーク内 (72)発明者 中山 正和 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 株式会社日立情報ネットワーク内 (56)参考文献 特開 昭62−58746(JP,A) 特開 昭60−154748(JP,A) 特開 昭60−119147(JP,A) 特開 昭53−120308(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ端末装置間のデータ通信を変復調
    装置と特定通信回線とを用いて行い、該特定通信回線の
    バックアップ回線としてISDN回線またはディジタル
    回線交換網を利用するデータ通信システムの回線切替制
    御装置であって、前記回線切替制御装置を前記データ端
    末装置と特定通信回線を介してモデムインタフェースで
    接続された変復調装置との間に設置し、該回線切替制御
    装置に、前記変復調装置との間のモデムインタフェース
    信号のCS信号を監視するか否かを設定する設定手段
    と、該設定手段が監視有の場合に前記CS信号がON状
    態からOFF状態になり、さらにその後一定時間ON状
    態に戻らないことを検出する検出手段とを備え、前記設
    定手段が監視有設定でかつ前記検出手段が非復帰検出の
    時に、前記バックアップ回線に対して自動的に発着呼動
    作を行い、該バックアップ回線に接続して前記特定通信
    回線と該バックアップ回線とを自動的に切り替えること
    を特徴とする回線切替制御装置。
  2. 【請求項2】 前記バックアップ回線への切替指示とし
    て、前記回線切替制御装置と接続する上位機器との間で
    モデムインタフェース信号を複数使用し、該インタフェ
    ース信号のONまたはOFF状態の組み合せにより前記
    バックアップ回線への切替要求指示または切戻し要求指
    示とすることを特徴とする請求項1記載の回線切替制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記回線切替制御装置がバックアップ回
    線に切り替えて動作している時に、接続されている変復
    調装置に対して前記モデムインタフェース信号のER信
    号をOFF状態とし、かつ前記バックアップ回線から特
    定通信回線に切戻した時に、前記モデムインタフェース
    信号のER信号をON状態にすることを特徴とする請求
    項1記載の回線切替制御装置。
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