JP2632316B2 - 会議電話装置 - Google Patents

会議電話装置

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JP2632316B2
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microphone
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一行 渡辺
洋介 広見
弘 及川
正和 西野
瑞広 飛田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Iwasaki Tsushinki KK
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Iwasaki Tsushinki KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の属する技術分野 本発明は、複数のマイクロホンと少なくとも一つのス
ピーカを用いて遠隔地の相手と会議通話を行なうことを
目的とした会議電話装置に関するものである。
(2) 従来の技術とその問題点 複数のマイクロホンと少なくとも一つのスピーカを用
いた従来の会議電話装置について図面を用いて説明す
る。
第1図は従来例の会議電話装置を示すブロック構成図
である。
図においてマイクロホン1−1〜1−nから出力され
た送話信号は、マイクロホン毎に設けられたマイクロホ
ン増幅器3−1〜3−nで増幅されて加算回路4でミキ
シングされる。ミキシングされた送話信号は可変損失回
路5を経て、送話出力増幅器9で通信回線に送出される
レベルまで増幅され、送話出力端子12に至る。一方、通
信回線から入力された受話信号は受話入力端子13と可変
損失回路6を経てスピーカ増幅器10で増幅されてスピー
カ2から放音される。
音声スイッチ制御回路11は、スピーカとマイクロホン
間の音響結合に起因するハウリングを防止するために、
整流平滑回路7,8で整流平滑した送話・受話信号レベル
に応じて可変損失回路5,6に相反的に損失を挿入するよ
うに制御する。
このような従来例の第1図の回路構成図においては次
のような欠点があった。各マイクロホンからの出力信号
が均等に加算されるために、送話信号だけでなく周囲騒
音までが加算されることになり、その結果、送話信号に
おけるS/N比は劣化し、さらに加算増大した騒音(送話
信号)レベルのため可変損失回路6に衰退が与えられ、
これにより通信回線が入力される受話信号は割り込みに
くくなるという現象がある。また、会議の参加者が発声
した音声信号は、発声者から各マイクロホンまでの距離
が異なること及び部屋の反響の影響によって、振幅,位
相の異なる信号が送信信号として各マイクロホンに入力
され、これが均等に増幅・加算されるため、歪を生じた
送話信号となり、通話品質の低下を招いている。
上記欠点を除去するために第2図に示すような回路構
成が提案されている。各マイクロホン1−1〜1−nか
らの出力信号はマイクロホン増幅器3−1〜3−nで増
幅され、整流平滑回路15でそれぞれ整流平滑される。制
御回路16は整流平滑された各マイクロホンの出力信号レ
ベルに応じて、各マイクロホン毎に設けられた可変損失
回路14−1−14−nに挿入する損失量を制御する。例え
ば、出力信号レベルの大きいマイクロホンは動作マイク
ロホンとして選択され、この選択されたマイクロホンに
対応接続された可変損失回路14の損失は除去し、非選択
マイクロホンには損失を挿入する。
第2図において、例えばマイクロホン1−iの近くに
ファンなどのノイズ発生源があり、他のマイクロホンは
ノイズ発生源から離れた位置に設置された場合を想定す
る。
上記で説明したマイクロホン選択切替方法に従ってマ
イクロホンを切替えた場合、ノイズ発生源の近くに設置
されたマイクロホン1−iは他のマイクロホンと比較し
て出力信号(騒音)レベルが大きいため常に選択される
ようになる。このような状態でマイクロホン1−i以外
のマイクロホン1−jに向かって話をしたとすると、マ
イクロホン1−jから出力される送話信号レベルが、マ
イクロホン1−jから出力された騒音レベルを越えるま
では、マイクロホン1−jに対応して接続された可変損
失回路14−jの損失は挿入されたまま除去されない。そ
の結果、話頭・話尾切断が起こりやすくなり、通話品質
が損なわれるという欠点があった。
(3) 発明の目的 本発明は、これらの欠点を除去するためのものであ
り、騒音のある場所で使用した場合でも騒音に影響され
ることもなく、マイクロホンの選択切替制御を円滑に行
なうことができる会議電話装置を提供することを目的と
する。
(4) 発明の構成および作用 以下図面により本発明を詳細に説明する。
第3図は本発明の実施例を示すブロック構成図であ
る。第1図,第2図と同一部分については説明を省略す
る。第3図において、騒音検出回路17は整流平滑回路15
で整流平滑された各マイクロホンからの出力信号レベル
のうち騒音レベルのみを検出する手段を有しており、マ
イクロホン毎に騒音レベルの検出を行なう。制御回路19
は各マイクロホンの出力信号レベル及び騒音検出回路17
で検出した各マイクロホンの騒音レベルをアナログデジ
タル変換器18により対応するデジタル量に変換した出力
に応じて、少なくとも1本の動作マイクロホンを選択
し、選択されたマイクロホンに対応して接続された可変
損失回路14の損失は除去し、非選択マイクロホンに対応
接続された可変損失回路14には損失を挿入するように制
御する。
次に、マイクロホンの切替制御方法について具体的に
説明する。制御回路19は各マイクロホン毎にしきい値X
TH1,XTH2……XTHnを設定する。騒音検出回路17で検出し
た各マイクロホンの騒音レベルをXN1,XN2……XNnとする
としきい値XTHiは次のように設定される。
XTHi=XNi+A(i=1〜n) ここではAは任意に設定した値である。騒音レベルの
高いマイクロホンに対してはしきい値XTHiは高く、逆に
騒音レベルの低いマイクロホンについては低くなる。新
たにマイクロホンの選択切替制御を行なう場合選択しよ
うとしているマイクロホン1−iは、次の2つの条件が
満足されていなければならない。
イ)選択しようとしているマイクロホン1−iの出力信
号レベルXsiが該マイクロホンのしきい値XTHiを越えて
いること。
ロ)選択しようとしているマイクロホン1−iの出力信
号レベルXsiが現在選択されているマイクロホンのうち
少なくとも1本のマイクロホンの出力信号レベルよりも
大きいこと。
従って、選択しようとしているマイクロホン1−iの
出力レベルXsiが現在選択されているマイクロホンの信
号レベルと比較して大きくてもマイクロホン1−iのし
きい値XTHiを越えていなければ、マイクロホン1−iへ
の切替えは行わない。
第4図に上記で説明した切替制御方法による動作フロ
ーチャートを示す。
マイクロホン毎にしきい値を設けてマイクロホンの選
択切替制御を行なうことにより、マイクロホンで集音し
た騒音レベルに影響されることなくマイクロホンの選択
切替を行うことが可能になり、さらに騒音レベルの低い
マイクロホンからも容易に割り込むことができる。
なお、実施例で示した制御回路19はマイクロコンピュ
ータを用いることにより、以上説明した制御動作を容易
に実現することができる。
第5図は整流平滑回路15の構成例を示すもので、入出
力に対応して複数の回路15−1,15−2,15−nより構成さ
れている。各回路は同様の回路構成を有しているので、
15−1の回路についてのみ回路構成を示している。ここ
で、15−1aは入力端子、15−1bは対数圧縮増幅器、15−
1cは整流ダイオード、15−1d,15−1eは抵抗器、15−1f
はコンデンサ、15−1gは出力端子である。回路動作は、
入力信号の対数圧縮を行う以外は通常の整流平滑動作で
あるから詳細な説明は省略する。
また第6図は騒音検出回路17の1例を示す回路図であ
る。それぞれ、整流平滑回路15と同様の構成を有する複
数の回路17−1,17−2,……17−nにより構成されてい
る。ここで、17−1bはバッファ増幅器、17−1cはダイオ
ード、17−dは抵抗、17−1eはコンデンサである。な
お、17−1aは入力端子、17−1fは出力端子である。動作
は、容易に理解できるので詳細な説明は省略する。
(5) 発明の効果 本発明は、以上説明したように、各マイクロホンから
出力された騒音レベルに影響されることなくマイクロホ
ンの選択切替を円滑に行なうことができるため、マイク
ロホン選択切替時に伴う話頭・話尾切断を軽減し、通話
品質の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の会議電話装置を示すブロック構成図、第
2図はマイクロホン切替制御に改良を加えた従来のブロ
ック構成図、第3図は本発明による一実施例を示すブロ
ック構成図、第4図は本発明によるマイクロホン切替制
御の動作を説明するフローチャート、第5図は本発明に
用いる整流平滑回路の1例を示す回路図、第6図は本発
明に用いる騒音検出回路の1例を示す回路図である。 1−1〜1n……マイクロホン、2……スピーカ、 3,9,10……増幅器、4……加算回路、 5,6,14−1〜n……可変損失回路、 7,8,15……整流平滑回路、 11,16……制御回路、12……送話出力端子、 13……受話入力端子、17……騒音検出回路、18……アナ
ログ・デジタル変換器、19……制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 弘 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日 本電信電話株式会社複合通信研究所内 (72)発明者 西野 正和 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日 本電信電話株式会社複合通信研究所内 (72)発明者 飛田 瑞広 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日 本電信電話株式会社複合通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−165165(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のマイクロホンと少なくとも一つのス
    ピーカを用いて通信回線を介し遠隔地の相手と会議通話
    を行なう会議電話装置において、前記複数のマイクロホ
    ンの各々の騒音レベルを検出するための騒音レベル検出
    手段と、前記複数のマイクロホンから出力される信号を
    減衰させるために前記複数のマイクロホンに対してそれ
    ぞれ設けられた複数の可変損失回路と、該複数の可変損
    失回路を通過した送話信号を加算する加算回路と、前記
    検出された音声信号レベル・騒音レベルに応じて前記複
    数の可変損失回路の損失量をそれぞれ制御する制御回路
    とを備え、該制御回路は、各マイクロホンから出力され
    た信号レベルを比較しその信号レベルの大きい方のマイ
    クロホンから少なくとも1つのマイクロホンを選択する
    第1の動作と、その選択されたマイクロホンに対応する
    前記可変損失回路の損失は除去し選択されなかったマイ
    クロホンに対応する前記可変損失回路の損失は挿入され
    るように制御する第2の動作と、前記複数の可変損失回
    路の出力で前記騒音レベル検出手段により検出された前
    記騒音レベルに対応するように各マイクロホンのしきい
    値を設定する第3の動作と、新たに選択しようとするマ
    イクロホンの信号レベルが当該マイクロホンの前記しき
    い値を越えておりかつ当該マイクロホンの信号レベルが
    前記選択されたマイクロホンのうちの少なくとも一つの
    マイクロホンの出力信号のレベルより大きい場合には前
    記第1の動作をするために前記マイクロホンの切替を行
    う制御をするように構成されたことを特徴とする会議電
    話装置。
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