JP2632012B2 - 化粧台 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は化粧台に関する。

（ロ） 従来の技術 従来の化粧台は実公昭53−3865号に示される如く１枚
の平面鏡を備えたものである。従って、使用者が自分の
後姿を見たい場合には他の鏡を用いて合わせ鏡として利
用しなければならず、鏡を手に持って自分の背後に持っ
ていく必要があり使いづらい。また片手が鏡を持つので
ふさがってしまい化粧などがやりにくい。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 本発明は使用者が後姿などを容易に見ることができ、
使いやすい化粧台の提供を目的とする。

（ニ） 課題を解決するための手段 本発明の化粧台は、化粧鏡を有する鏡台部と、該鏡台
部の化粧鏡内に設けた画像表示部と、前記化粧鏡の表面
側の前方に存在する被写体のその後方の画像を入力する
画像入力部と、該画像入力部により入力された画像を前
記画像表示部に表示せしめる表示制御部と、前記鏡台部
に設けられ前記画像入力部による前記被写体を写す角度
の変更を前記表示制御部に指示する操作スイッチとより
なることを特徴とする。

（ホ）作 用 画像入力部から入力された被写体となる使用者の後ろ
姿などの画像は画像表示部に表示される。

（ヘ） 実 施 例 本発明の化粧台を、洗面化粧台に用いた実施例につき
以下に詳述する。

（１）は洗面台部（２）と鏡台部（３）とよりなる洗
面化粧台である。

鏡台部（３）において、（４）はその中央部をハーフ
ミラー部（５）とした化粧鏡、（８）は液晶パネル
（９）とバックライト（10）とよりなりハーフミラー部
（５）の裏面側に設けた画像表示部である。

更に、（11）は化粧鏡（４）の表面側の前方即ち化粧
鏡（４）と対向する壁面（12）の電動雲台（13）を介し
て取り付けられ、化粧台（４）側の画像、即ち化粧鏡
（４）の表面側の前方に存在する被写体となる使用者を
後方から写しその画像を入力する画像入力部としてのカ
メラ、（14）は家屋の玄関等に設けられた来客監視用の
カメラ、（15）はテレビチューナ、（16）はカメラ（1
1）（14）、テレビチューナ（15）からの画像信号を入
力端子Ａ、Ｂ、Ｃにて夫々入力し、それらの画像を選択
的に画像表示部（８）に表示せしめる表示制御部であ
る。

（17）は電源スイッチ、（18）はカメラ（11）の向き
や位置を変化せしめる操作スイッチ、（19）は表示する
画像を選択する選択スイッチであり、いずれも化粧鏡
（４）の側方に設けられて表示制御部（16）に接続され
ている。選択スイッチ（19）はＡ、Ｂ、Ｃの３個の釦を
有し、表示制御部（15）はこれらの釦が押されると、押
された釦に対応する入力端子から入力される画像を画像
表示部（８）に表示する。また操作スイッチ（18）は第
３図に示す如く、位置釦（18a）、向き釦（18b）、４個
の移動釦（18c）（18d）（18e）（18f）を有し、後述の
如く表示制御部（16）を介して電動雲台（13）を駆動
し、カメラ（11）の向き、位置を変えるのに用いられ
る。

而して、電源スイッチ（17）オフ時には画像表示部
（８）のバックライト（10）を消灯しており、化粧鏡
（４）は使用者（20）がいるその表面側が明るく、化粧
鏡（４）はそのハーフミラー部（５）も含めて全面が通
常の鏡として使用できる。

また、使用者（20）が自分の後姿を見たい時には電源
スイッチ（17）をオンにして選択スイッチ（19）のＡの
釦を押せばよい。このとき表示制御部（16）により、バ
ックライト（10）が点灯すると共にカメラ（11）により
入力された使用者（20）の後姿が画像表示部（８）に表
示され、使用者（20）はハーフミラー部（５）を介して
容易に見ることができる。

この場合、表示されている画像の視野の移動、即ち使
用者（20）の後姿を写す角度の変更は操作スイッチ（1
8）を用いて以下の様に行なうことができる。例えば、
現在表示されている後姿よりもっと右側を見たい時に
は、向き釦（18b）を押し、続いて右方を向いた三角形
の右釦（18f）を押せばよい。このとき表示制御部（1
6）は右釦（18f）が押されている時間に応じて電動雲台
（13）を駆動し、カメラ（11）を右方へ向ける。またあ
るいは、現在表示されている後姿よりもっと上側から見
た後姿を見たい時には、位置釦（18a）を押し、続いて
上方を向いた三角形の上釦（18c）を押せばよい。この
とき同様に電動雲台（13）が駆動され、カメラ（11）は
上方に移動する。このように操作スイッチ（18）による
視野の変化方向を操作スイッチ（18）の各釦の配置と合
わせておけば、より使いやすく便利である。

更に本構成によれば、化粧の途中に玄関の様子を監視
して各が来たかどうかを知りたい時などには、選択スイ
ッチ（19）のＢの釦を押すことにより、玄関に設けたカ
メラ（14）からの画像を画像表示部（８）に表示させる
ことができる。また選択スイッチ（19）のＣの釦を押す
ことにより、テレビチューナ（15）によって受信したテ
レビ放送を画像表示部（８）に表示させることができ、
外出前に天気予報を見るなどの使い方もでき、大変便利
なものである。また本発明を利用すれば、家庭のセキュ
リティーシステムと連動させ火災等の発生を表示できる
など、広い応用用途が考えられる。

第４図は本発明の他の実施例を示す。ここでは画像入
力部として３台のカメラ（11a）（11b）（11c）を使用
し、夫々の画像信号を表示制御部（19）の入力端子Ａ、
Ｂ、Ｃに入力している。この構成によれば、電動雲台や
操作スイッチを設けることなく異なった角度から見た後
姿を選択して見ることができる。

（ト） 発明の効果 本発明によれば、合わせ鏡を用いなくても自分の後姿
を容易に見ることができ、また片手がふさがってしまう
ことはなく、使いやすい化粧台が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は同要
部斜視図、第３図は同操作スイッチを示す正面図、第４
図は他の実施例を示す平面図である。 （３）……鏡台部、（４）……化粧鏡、（８）……画像
表示部、（11）……カメラ、（16）……表示制御部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】化粧鏡を有する鏡台部と、該鏡台部の化粧
   鏡内に設けた画像表示部と、前記化粧鏡の表面側の前方
   に存在する被写体のその後方の画像を入力する画像入力
   部と、該画像入力部により入力された画像を前記画像表
   示部に表示せしめる表示制御部と、前記鏡台部に設けら
   れ前記画像入力部による前記被写体を写す角度の変更を
   前記表示制御部に指示する操作スイッチとよりなること
   を特徴とする化粧台。