JP2631513B2 - 磁性合金の製造法 - Google Patents
磁性合金の製造法Info
- Publication number
- JP2631513B2 JP2631513B2 JP63151901A JP15190188A JP2631513B2 JP 2631513 B2 JP2631513 B2 JP 2631513B2 JP 63151901 A JP63151901 A JP 63151901A JP 15190188 A JP15190188 A JP 15190188A JP 2631513 B2 JP2631513 B2 JP 2631513B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ingot
- alloy
- magnetic
- cast
- magnetic alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
- H01F1/04—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
- H01F1/047—Alloys characterised by their composition
- H01F1/053—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
- H01F1/055—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
- H01F1/057—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B
- H01F1/0571—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes
- H01F1/0575—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes pressed, sintered or bonded together
- H01F1/0576—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes pressed, sintered or bonded together pressed, e.g. hot working
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、希土類元素と遷移金属とボロンとを基本成
分とする磁性合金、時に機械的配向を有する磁性合金の
製造法に関するものである。
分とする磁性合金、時に機械的配向を有する磁性合金の
製造法に関するものである。
[従来の技術] 磁性合金は、永久磁石を始め一般家庭の各種電気製品
から大型コンピューターの周辺末端機器まで幅広い分野
で使用されている重要な電気、電子材料の一つである。
最近の電気製品の小型化、高効率化の要求にともない、
永久磁石も益々高性能化が求められている。
から大型コンピューターの周辺末端機器まで幅広い分野
で使用されている重要な電気、電子材料の一つである。
最近の電気製品の小型化、高効率化の要求にともない、
永久磁石も益々高性能化が求められている。
現在使用されている永久磁石のうち代表的なものはア
ルニコ、ハードフェライト及び希土類−遷移金属系磁石
である。特に、希土類(以下、Rと略す。)−遷移金属
(以下、TMと略す。)系磁石であるR−Co系永久磁石
や、R−Fe−B系永久磁石は高い磁気性能が得られるの
で従来から多くの研究開発が行なわれている。
ルニコ、ハードフェライト及び希土類−遷移金属系磁石
である。特に、希土類(以下、Rと略す。)−遷移金属
(以下、TMと略す。)系磁石であるR−Co系永久磁石
や、R−Fe−B系永久磁石は高い磁気性能が得られるの
で従来から多くの研究開発が行なわれている。
従来、これらR−TM−B系永久磁石の製造法に関して
は以下の文献に示すような方法がある。
は以下の文献に示すような方法がある。
(1)粉末冶金に基づく焼結による方法。(文献1、文
献2) (2)非晶質合金を製造するのに用いる急冷薄体装置
で、厚さ30μm程度の急冷薄片を作り、その薄片を樹脂
結合法で磁石にするメルトスピニング法による急冷薄片
を用いた樹脂結合法。(文献3、文献4) (3)上記(2)の方法で使用した急冷薄片を2段階の
ホットプレスで機械的配向処理を行なう方法。(文献
4、文献5) (4)鋳造インゴットを500℃以上の温度で熱間加工を
する事により結晶粒を微細化し、またその結晶軸を特定
の方向に配向せしめて該鋳造合金を磁気的に異方性化す
る方法。(文献6) ここで、 文献1;特開昭59−46008号公報 文献2;M.Sagawa,S.Fujimura,N.Togawa,H.Yamamoto and
Y.Matuura;J.Appl.Phys.Vol.55(6)15 March 1984 p2
083 文献3;特開昭59−211549号公報 文献4;R.W.Lee;Appl.Phys.Lett.Vol.46(8)15 April
1985 p790 文献5;特開昭60−100402号公報 文献6;特開昭62−276803号公報 [発明が解決しようとする課題] 前述の従来技術を用いることにより、一応R−TM−B
系永久磁石は製造できるが、これらの製造方法には次の
ような欠点を有している。
献2) (2)非晶質合金を製造するのに用いる急冷薄体装置
で、厚さ30μm程度の急冷薄片を作り、その薄片を樹脂
結合法で磁石にするメルトスピニング法による急冷薄片
を用いた樹脂結合法。(文献3、文献4) (3)上記(2)の方法で使用した急冷薄片を2段階の
ホットプレスで機械的配向処理を行なう方法。(文献
4、文献5) (4)鋳造インゴットを500℃以上の温度で熱間加工を
する事により結晶粒を微細化し、またその結晶軸を特定
の方向に配向せしめて該鋳造合金を磁気的に異方性化す
る方法。(文献6) ここで、 文献1;特開昭59−46008号公報 文献2;M.Sagawa,S.Fujimura,N.Togawa,H.Yamamoto and
Y.Matuura;J.Appl.Phys.Vol.55(6)15 March 1984 p2
083 文献3;特開昭59−211549号公報 文献4;R.W.Lee;Appl.Phys.Lett.Vol.46(8)15 April
1985 p790 文献5;特開昭60−100402号公報 文献6;特開昭62−276803号公報 [発明が解決しようとする課題] 前述の従来技術を用いることにより、一応R−TM−B
系永久磁石は製造できるが、これらの製造方法には次の
ような欠点を有している。
(1)の焼結法は、合金を粉末にする事が必須である
が、R−TM−B系合金は酸素に対して非常に活性であ
り、そのため、粉末にするという工程を経ると表面積が
増え、酸化が激しくなり焼結体中の酸素濃度はどうして
も高くなってしまう。また、粉末を成形するときに、例
えばステアリン酸亜鉛のような成形助剤を使用しなけれ
ばならない。これは焼結工程で前もって取り除かれるの
ではあるが、数割は磁石の中に炭素の形で残ってしま
う。この炭素はR−TM−B系磁石の磁気性能を低下させ
てしまい好ましくない。
が、R−TM−B系合金は酸素に対して非常に活性であ
り、そのため、粉末にするという工程を経ると表面積が
増え、酸化が激しくなり焼結体中の酸素濃度はどうして
も高くなってしまう。また、粉末を成形するときに、例
えばステアリン酸亜鉛のような成形助剤を使用しなけれ
ばならない。これは焼結工程で前もって取り除かれるの
ではあるが、数割は磁石の中に炭素の形で残ってしま
う。この炭素はR−TM−B系磁石の磁気性能を低下させ
てしまい好ましくない。
成形助剤を加えてプレス成形した後の成形体はグリー
ン体と言われる。これは大変脆く、ハンドリングが難し
い。従って、焼結炉にきれいに並べて入れるのは相当の
手間がかかることも大きな欠点である。
ン体と言われる。これは大変脆く、ハンドリングが難し
い。従って、焼結炉にきれいに並べて入れるのは相当の
手間がかかることも大きな欠点である。
また、異方性の磁石を得るためには磁場中でプレス成
形しなければならず、磁場電源、コイル等の大きな装置
が必要となる。
形しなければならず、磁場電源、コイル等の大きな装置
が必要となる。
以上の欠点があるので、一般的に言って、R−TM−B
系の焼結磁石の製造には高価な設備が必要になるばかり
でなく、生産効率も悪くなり、磁石の製造コストが高く
なってしまう。従って、比較的原料の安いR−TM−B系
磁石の長所を生かすことが出来るとは言い難い。
系の焼結磁石の製造には高価な設備が必要になるばかり
でなく、生産効率も悪くなり、磁石の製造コストが高く
なってしまう。従って、比較的原料の安いR−TM−B系
磁石の長所を生かすことが出来るとは言い難い。
次に(2)ならびに(3)の方法であるが、これらの
方法は真空メルトスピニング装置を使用するが、この装
置では現在では大変生産性が悪くしかも高価である。
方法は真空メルトスピニング装置を使用するが、この装
置では現在では大変生産性が悪くしかも高価である。
(2)の方法は原理的に等方性であるので、低いエネ
ルギー積であり、ヒステリシスループの角形性もよくな
いので温度特性にたいしても、使用する面においても不
利である。
ルギー積であり、ヒステリシスループの角形性もよくな
いので温度特性にたいしても、使用する面においても不
利である。
(3)の方法では異方性の磁石が得られるが、ホット
プレスを2段階に使うので、実際に量産を考えると大変
に非効率になることは否めないであろう。
プレスを2段階に使うので、実際に量産を考えると大変
に非効率になることは否めないであろう。
また、この方法では高温、例えば800℃以上では結晶
粒の粗大化が著しく、それによって保磁力が極端に低下
し、実用的な永久磁石にはならない。
粒の粗大化が著しく、それによって保磁力が極端に低下
し、実用的な永久磁石にはならない。
(4)の方法では粉末工程を含まず、ホットプレスも
一段階で良いために、最も製造工程を簡略化する事が可
能であるが、性能的にはやや劣るという問題があった。
一段階で良いために、最も製造工程を簡略化する事が可
能であるが、性能的にはやや劣るという問題があった。
本発明は以上の従来技術の欠点、特に(4)の永久磁
石の性能面での欠点をを解決するものであり、その目的
とするところは、高性能且つ低コストなR−TM−B系永
久磁石の製造法を提供するところにある。
石の性能面での欠点をを解決するものであり、その目的
とするところは、高性能且つ低コストなR−TM−B系永
久磁石の製造法を提供するところにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、希土類元素(但しイットリウムを含む)と
遷移金属とボロンとを基本成分とする磁性合金の製造法
において、前記基本成分の合金を溶解し、200〜800℃の
範囲を冷却速度0.1〜5℃/secで冷却し、鋳造欠陥なく
鋳造する工程と、鋳造されたインゴットを熱間加工し、
熱処理する工程とを有することを特徴とする磁性合金の
製造法である。
遷移金属とボロンとを基本成分とする磁性合金の製造法
において、前記基本成分の合金を溶解し、200〜800℃の
範囲を冷却速度0.1〜5℃/secで冷却し、鋳造欠陥なく
鋳造する工程と、鋳造されたインゴットを熱間加工し、
熱処理する工程とを有することを特徴とする磁性合金の
製造法である。
[作用] 本発明者等は、数多くのR−Fe−B系鋳造合金を評価
し、Pr−Fe−B系合金に適当な熱処理を加えれば高い保
磁力が得られることを知見し、更に、この合金を基にホ
ットプレスによる機械的配向処理、添加元素による磁気
特性の改善効果を研究し、高性能の永久磁石の製造方法
を知見した。
し、Pr−Fe−B系合金に適当な熱処理を加えれば高い保
磁力が得られることを知見し、更に、この合金を基にホ
ットプレスによる機械的配向処理、添加元素による磁気
特性の改善効果を研究し、高性能の永久磁石の製造方法
を知見した。
即ち、希土類元素(但しイットリウムを含む)と遷移
金属、及びボロンを基本成分とし、該基本成分から成る
合金を溶解・鋳造し、次いで、鋳造インゴットを500℃
以上の温度にて熱間加工し、前記基本成分から非磁性物
であるRリッチ相の液相を排除することにより磁性相を
濃縮し、磁気異方性及び機械的配向性を付与することを
特徴とする永久磁石の製造方法であり、鋳造−熱間加工
−熱処理という粉末工程を含まない方法で、従来法に比
肩する高性能の磁石が得られるものである。
金属、及びボロンを基本成分とし、該基本成分から成る
合金を溶解・鋳造し、次いで、鋳造インゴットを500℃
以上の温度にて熱間加工し、前記基本成分から非磁性物
であるRリッチ相の液相を排除することにより磁性相を
濃縮し、磁気異方性及び機械的配向性を付与することを
特徴とする永久磁石の製造方法であり、鋳造−熱間加工
−熱処理という粉末工程を含まない方法で、従来法に比
肩する高性能の磁石が得られるものである。
この方法に於て、鋳造インゴットの割れ、欠け、引け
巣等の鋳造欠陥はその後の熱間加工工程や製品形状に大
きな影響を与える。従って、この割れ、欠け等の鋳造欠
陥を防ぐことは本方法による永久磁石の製造方法に取っ
て非常に重要な点である。
巣等の鋳造欠陥はその後の熱間加工工程や製品形状に大
きな影響を与える。従って、この割れ、欠け等の鋳造欠
陥を防ぐことは本方法による永久磁石の製造方法に取っ
て非常に重要な点である。
鋳造インゴットの欠陥を防ぐために、本発明者等は以
下のことを知見した。
下のことを知見した。
即ち、鋳造インゴットの欠陥は主に凝固収縮時に置
き、800℃〜200℃の温度範囲をインゴットの徐冷をする
ことにより、鋳造欠陥を回避できることを見いだした。
き、800℃〜200℃の温度範囲をインゴットの徐冷をする
ことにより、鋳造欠陥を回避できることを見いだした。
徐冷の温度範囲の理由は、800℃を越えた温度から徐
冷をすると結晶粒径が増大してしまい、熱間加工もしず
らく、保磁力も得られなくなってしまう。また、200℃
以前に徐冷を中止すると、主相のキュリー温度通過に伴
う歪のため割れ等の鋳造欠陥が生じてしまう。従って、
徐冷する範囲は800〜200℃の範囲が望ましい。
冷をすると結晶粒径が増大してしまい、熱間加工もしず
らく、保磁力も得られなくなってしまう。また、200℃
以前に徐冷を中止すると、主相のキュリー温度通過に伴
う歪のため割れ等の鋳造欠陥が生じてしまう。従って、
徐冷する範囲は800〜200℃の範囲が望ましい。
冷却スピードについては、5℃/secより速いとインゴ
ットに大きな熱歪が生じ、このためにインゴットに割れ
等の鋳造欠陥が発生してしまう。従って、鋳造欠陥を防
ぐためにはこれ以下の冷却スピードが望ましい。また、
0.1℃/secより遅い場合、インゴットの冷却に1時間以
上もの時間が必要となるので、生産性が悪くなる。従っ
て、これ以上のスピードが望ましい。
ットに大きな熱歪が生じ、このためにインゴットに割れ
等の鋳造欠陥が発生してしまう。従って、鋳造欠陥を防
ぐためにはこれ以下の冷却スピードが望ましい。また、
0.1℃/secより遅い場合、インゴットの冷却に1時間以
上もの時間が必要となるので、生産性が悪くなる。従っ
て、これ以上のスピードが望ましい。
また、インゴットの鋳造欠陥に関してはそのインゴッ
トの組織に大きく依存している。即ち、結晶粒が大きい
ほど鋳造欠陥が生じ易い傾向にある。この結晶粒の大き
さには基本成分のボロン量が大きく影響しており、ボロ
ン量が多いほどその粒径は大きくなることが分かってい
る。即ち、原子百分率で、4%程度のときは比較的細か
な結晶粒が得られ、800℃〜200℃の温度範囲を比較的速
い冷却スピードで冷却して、鋳造欠陥を回避することが
できる。しかし、6%程度以上になると冷却速度が速す
ぎると結晶粒が熱歪に耐えられず、インゴットに鋳造欠
陥が発生してしまう。この場合は、冷却速度は大きな熱
歪が発生しない程度に遅くしてやらなけれればならな
い。
トの組織に大きく依存している。即ち、結晶粒が大きい
ほど鋳造欠陥が生じ易い傾向にある。この結晶粒の大き
さには基本成分のボロン量が大きく影響しており、ボロ
ン量が多いほどその粒径は大きくなることが分かってい
る。即ち、原子百分率で、4%程度のときは比較的細か
な結晶粒が得られ、800℃〜200℃の温度範囲を比較的速
い冷却スピードで冷却して、鋳造欠陥を回避することが
できる。しかし、6%程度以上になると冷却速度が速す
ぎると結晶粒が熱歪に耐えられず、インゴットに鋳造欠
陥が発生してしまう。この場合は、冷却速度は大きな熱
歪が発生しない程度に遅くしてやらなけれればならな
い。
以下実施例について述べる。
[実施例] 表1の組成となるように、希土類、遷移金属およびボ
ロンを秤量し、アルゴンガス雰囲気下でセラミックるつ
ぼ中で誘導加熱炉により原料を溶解・鋳造した。その
後、鋳造されたインゴットに対し1000℃でホットプレス
を行い、さらに1000℃、24時間熱処理を施した。
ロンを秤量し、アルゴンガス雰囲気下でセラミックるつ
ぼ中で誘導加熱炉により原料を溶解・鋳造した。その
後、鋳造されたインゴットに対し1000℃でホットプレス
を行い、さらに1000℃、24時間熱処理を施した。
鋳型にはヒーターが備え付けられており、鋳型全体の
温度を任意に制御する事ができる。鋳型を任意の温度に
予熱する事により、各温度範囲の冷却速度をコントロー
ルする。るつぼ内の溶湯が約1500℃になったところで鋳
型に鋳込む。
温度を任意に制御する事ができる。鋳型を任意の温度に
予熱する事により、各温度範囲の冷却速度をコントロー
ルする。るつぼ内の溶湯が約1500℃になったところで鋳
型に鋳込む。
表2〜5に各インゴットの各条件で鋳造を行なった時
の、インゴットの割れ、欠け等の鋳造欠陥の有無、熱間
加工性の良否(良;○、中;△、否;×の3段階)、鋳
造後のインゴットの保磁力の結果を示す。本方法で作成
された磁石は、その初磁化曲線からnucliationタイプで
あることが知られており、保磁力はインゴットの結晶粒
の大きさの目安となる。加工性の評価は1000℃でホット
プレスを行なったときの様子から判断した。
の、インゴットの割れ、欠け等の鋳造欠陥の有無、熱間
加工性の良否(良;○、中;△、否;×の3段階)、鋳
造後のインゴットの保磁力の結果を示す。本方法で作成
された磁石は、その初磁化曲線からnucliationタイプで
あることが知られており、保磁力はインゴットの結晶粒
の大きさの目安となる。加工性の評価は1000℃でホット
プレスを行なったときの様子から判断した。
以上の表に示すように、本発明により鋳造欠陥の無い
インゴットが得られることが分かる。
インゴットが得られることが分かる。
[発明の効果] 叙上のごとく、本発明の磁性合金の製造方法によれ
ば、鋳造欠陥の無い良好な鋳造インゴットを得ることが
可能であり、鋳造−熱間加工−熱処理という、インゴッ
トを粉砕・焼結という工程を経ることなく高い磁気性能
の異方性の磁石を得ることが出来る。
ば、鋳造欠陥の無い良好な鋳造インゴットを得ることが
可能であり、鋳造−熱間加工−熱処理という、インゴッ
トを粉砕・焼結という工程を経ることなく高い磁気性能
の異方性の磁石を得ることが出来る。
これにより従来のR−TM−B系永久磁石の生産工程を
大幅に削減することができ、永久磁石の生産性を高める
という効果を有する。
大幅に削減することができ、永久磁石の生産性を高める
という効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 理 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 下田 達也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 河合 伸泰 兵庫県神戸市須磨区北落合5―15―29
Claims (1)
- 【請求項1】希土類元素(但しイットリウムを含む)と
遷移金属とボロンとを基本成分とする磁性合金の製造法
において、 前記基本成分の合金を溶解し、200〜800℃の範囲を冷却
速度0.1〜5℃/secで冷却し、鋳造欠陥なく鋳造する工
程と、 鋳造されたインゴットを熱間加工し、熱処理する工程と
を有することを特徴とする磁性合金の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63151901A JP2631513B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 磁性合金の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63151901A JP2631513B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 磁性合金の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01318218A JPH01318218A (ja) | 1989-12-22 |
JP2631513B2 true JP2631513B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15528668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63151901A Expired - Lifetime JP2631513B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 磁性合金の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2631513B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6159811A (ja) * | 1984-08-31 | 1986-03-27 | Fujitsu Ltd | 焼結希土類磁石を製造する方法 |
-
1988
- 1988-06-20 JP JP63151901A patent/JP2631513B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6159811A (ja) * | 1984-08-31 | 1986-03-27 | Fujitsu Ltd | 焼結希土類磁石を製造する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01318218A (ja) | 1989-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2558095B2 (ja) | 希土類一鉄系永久磁石の製造方法 | |
JP2631513B2 (ja) | 磁性合金の製造法 | |
JP2530185B2 (ja) | 永久磁石の製造法 | |
JP2631514B2 (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JP2725004B2 (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JP2579787B2 (ja) | 永久磁石の製造法 | |
JP2730441B2 (ja) | 永久磁石用合金粉末の製造方法 | |
JPH07123083B2 (ja) | 鋳造希土類―鉄系永久磁石の製造方法 | |
JPH04143221A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JP2573865B2 (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JP2611221B2 (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPS63285909A (ja) | 永久磁石及びその製造方法 | |
JPH023203A (ja) | 永久磁石およびその製造方法 | |
JPH01175207A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPH023209A (ja) | 永久磁石およびその製造方法 | |
JPH01171218A (ja) | 永久磁石の製造法 | |
JPH01161802A (ja) | 永久磁石の製造法 | |
JPH0418704A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPH03249125A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPH0422105A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPH06151219A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPH023208A (ja) | 永久磁石 | |
JPH0418707A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPH0418706A (ja) | 永久磁石の製造方法 | |
JPH03196601A (ja) | 永久磁石及びその製造方法 |