JP2631017B2 - 電子顕微鏡像記録読取方法 - Google Patents

電子顕微鏡像記録読取方法

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JP2631017B2
JP2631017B2 JP1195195A JP19519589A JP2631017B2 JP 2631017 B2 JP2631017 B2 JP 2631017B2 JP 1195195 A JP1195195 A JP 1195195A JP 19519589 A JP19519589 A JP 19519589A JP 2631017 B2 JP2631017 B2 JP 2631017B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子顕微鏡において試料を通過した電子線
を蓄積性蛍光体シートに照射することにより、この試料
の電子顕微鏡像を該シートに記録し、その後このシート
に励起光を照射し、それにより生じた輝尽発光光を光電
的に読み取って電子顕微鏡像を担う画像信号を得る電子
顕微鏡像記録読取方法に関するものである。
(従来の技術) 従来より、試料を透過させた電子線を電界あるいは磁
界によって屈折させて、試料の拡大像を得る電子顕微鏡
が周知となっている。この電子顕微鏡像を観察するため
従来は一般に、投影レンズの結像面に写真フィルムを配
して透過電子線像を露光させたり、あるいはイメージイ
ンテンシファイアを配して透過電子線像を増幅投影する
ようにしていたが、本出願人は、電子顕微鏡像を高感
度、高画質で記録再生可能で、しかも各種処理が容易と
なるように、顕微鏡像を担持する電気信号が直接得られ
る、新しい電子顕微鏡像記録再生方法を提案した(特開
昭61−51738号、特開昭61−93539号等)。この電子顕微
鏡像記録再生方法は基本的に、電子線エネルギーを蓄積
する2次元センサに、試料を透過した電子線を真空状態
で蓄積記録し、次いで該2次元センサに光照射あるいは
加熱を行なって蓄積されたエネルギーを光として放出さ
せ、この放出光を光電的に検出して画像信号を得、この
画像信号を用いて試料の透過電子線像を再生するもので
ある。
上記の2次元センサとは、電子線露出を受けたときそ
のエネルギーの少なくとも一部を一時的に蓄積し、後に
外部から刺激を与えると蓄積しているエネルギーの少な
くとも一部を光、電気、音等の検出可能な形態で放出す
る能力を持つ材料からなるものである。この2次元セン
サとして具体的には、例えば特開昭55−12429号、同55
−116340号、同55−163472号、同56−11395号、同56−1
04645号公報等に示される蓄積性蛍光体シートが特に好
適に用いられうる。すなわち、ある種の蛍光体に電子線
等の放射線を照射するとこの放射線のエネルギーの一部
がその蛍光体中に蓄積され、その後その蛍光体に可視光
等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じ
て蛍光体が蛍光(輝尽発光)を示す。このような性質を
示す蛍光体を蓄積性蛍光体と言う。蓄積性蛍光体シート
とは、上記蓄積性蛍光体からなるシート状の記録体のこ
とであり、一般に支持体とこの支持体上に積層された蓄
積性蛍光体層とからなる。蓄積性蛍光体層は蓄積性蛍光
体を適当な結合剤中に分散させて形成したものである
が、この蓄積性蛍光体層が自己支持性である場合、それ
自体で蓄積性蛍光体シートとなりうる。なお、この蓄積
性蛍光体シートを形成するための輝尽性蛍光体の例は、
前記特開昭61−93539号に詳しく記載されている。
上記電子顕微鏡像記録再生方法においては、蓄積性蛍
光体シート等の2次元センサに電子顕微鏡像を蓄積記録
するようにしたから、電子顕微鏡像を高感度で記録する
ことが可能になり、したがって電子顕微鏡の電子線露光
量を低減でき、試料の損傷を少なくすることができる。
またこの方法においては電子顕微鏡像に階調処理、周波
数強調処理等の画像処理を施すことも極めて容易にな
り、また前述したような回折パターンの処理や、3次元
像の再構成、画像の2値化等の画像解析も、上記電気信
号をコンピュータに入力することにより、従来に比べ極
めて簡単かつ迅速に行なえるようになる。
上述の蓄積性蛍光体シートを利用する電子顕微鏡像情
報の記録再生システムにおいては、電子顕微鏡像情報の
読取り時に十分な強度の励起光を照射すれば、蓄積電子
線エネルギーは全て放出されるはずである。しかし実際
に読取り時に照射する励起光の強度はそれほど高くはな
く、したがって蓄積性蛍光体シートを繰り返し使用する
ときは、読取り時に前回記録の電子顕微鏡像情報がノイ
ズとなって現われるという問題がある。このような残存
電子線エネルギーは、例えば特開昭61−138443号に示さ
れるように、電子顕微鏡像情報読取り後の蓄積性蛍光体
シートに光を照射することによって放出させることがで
きる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記電子顕微鏡像情報読取り後の蓄積性蛍
光体シートに極めて多量の光を照射しても、残存電子線
エネルギーがシート再使用可能なレベルまで放出され得
ないことがある、ということが本発明者等の研究により
判明した。つまり電子顕微鏡像を蓄積性蛍光体シートに
記録する場合には、極めて多量の電子線が該シートに照
射されることがあり、その場合に上述のような不都合が
発生する。
上記の光照射(消去処理)を行なった後も高レベルの
電子線エネルギーが残存する蓄積性蛍光体シート(これ
を以下、「不完全消去シート」と称する)を再度電子顕
微鏡像の記録(撮影)に使用すると、当然その撮影は失
敗となり、撮影をやり直したり、試料を新たに作り直す
等の煩わしさが生じる。そこでこのような不完全消去シ
ートが生じたならば、そのシートは電子顕微鏡像の記録
には供さないようにする必要がある。
しかし上記蓄積性蛍光体シートは、従来の電子顕微鏡
像撮影用写真フィルムと同じように、所定枚数を遮光性
マガジンに収納した状態で取り扱われるのが一般的であ
り、このマガジン単位で電子顕微鏡装置や取付装置にセ
ットされるので、不完全消去シートを手作業でマガジン
内から取り除くにはかなり面倒な操作を必要とする。そ
の一方、この不完全消去シートを自動的にマガジン内か
ら取り除くには、例えば電子顕微鏡像読取装置内等のシ
ート搬送経路から不完全消去シートを取り出す機構を追
加する必要が生じ、読取装置等のコストアップを招く。
また例えば本出願人による特願平1−137180号明細書
に示されるように、複数枚の蓄積性蛍光体シートをマガ
ジン内に収納するに当たっては、シート枚葉を確実にす
るために、例えば右端側に切欠きを設けた蓄積性蛍光体
シートと、左端側に切欠きを設けた蓄積性蛍光体シート
を交互に重ねておくことがある。つまりそのようにして
おけば、マガジンからのシート取出し時、1枚目のシー
トに対してはシート押え部材を右端側切欠き部に移動さ
せて該1枚目のシートを解放するとともに2枚目のシー
トを押さえ、次に2枚目のシートに対してはシート押え
部材を左端側切欠き部に移動させて該2枚目のシートを
解放するとともに3枚目のシートを押さえる、というよ
うにしてシート枚葉を確実化できる。このような場合に
は、前述の不完全消去シートを1枚取り出すだけでは、
後のシート枚葉が不可能になるから、前記シート搬送経
路から不完全消去シートを取り出す機構に加えてさら
に、この取り出されたシートの形状を判別する手段や、
取り出されたシートと同形状の新たな蓄積性蛍光体シー
トを上記シート搬送経路中に送り込む機構が必要とな
り、読取装置等は大幅にコストアップする。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであ
り、不完全消去シートを再使用してしまうことを防止可
能で、しかもそれを簡単な装置によって実施することが
できる電子顕微鏡像記録読取方法を提供することを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明による電子顕微鏡像記録読取方法は、先に述べ
たように蓄積性蛍光体シートを用いて電子顕微鏡像の記
録、読取り、および消去処理を行なう電子顕微鏡像記録
読取方法において、 電子顕微鏡像の記録を行なう記録部に送られる蓄積性
蛍光体シートに残存する電子線エネルギーレベルを検出
し、 この検出された電子線エネルギーレベルが、シート再
使用可能な範囲内の最大値を超えている場合は、その検
出がなされた蓄積性蛍光体シート(つまり不完全消去シ
ート)を上記記録部において、記録に使用しないで素通
りさせ、この素通りさせた蓄積性蛍光体シートをそのま
ま読取部および消去部に送ることを特徴とするものであ
る。
なお、シート再使用可能な範囲内の電子線エネルギー
レベル最大値は、実験や経験によって求めることができ
る。
また、蓄積性蛍光体シートに残存する電子線エネルギ
ーレベルは、例えば前記消去処理が終了した後に読取処
理と同様の処理を行ない、その際得られた輝尽発光光検
出信号に基づいて直接的に検出することができるし、あ
るいは蓄積性蛍光体シートに対する電子線露出量から間
接的に検出することもできるし、さらには、通常の読取
処理で得られた読取画像信号の値から間接的に検出する
こともできる。
(作用) 上記のように不完全消去シートを記録部において素通
りさせれば、このシートに電子顕微鏡像記録がなされる
ことはない。そしてこの場合、不完全消去シートをシー
ト搬送経路から取り除く必要もないし、またそのシート
に代わる新たなシートを搬送経路に送り込む必要もない
から、この方法を実施するために読取装置等が大幅にコ
ストアップすることはない。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説
明する。
第1図は、本発明の方法を実施する電子顕微鏡像記録
読取システムの大略を示すものであり、第2図は上記シ
ステムにおける電子顕微鏡像記録装置100を、また第3
図は電子顕微鏡像読取装置200を示している。
まず第2図を参照して、電子顕微鏡像の蓄積記録(撮
影)について説明する。電子顕微鏡101の鏡体部101a
は、一様の速度の電子線102を射出する電子銃103の、電
子線102を試料面に絞り込む磁気レンズ、静電レンズ等
からなる少なくとも1コの集束レンズ104と、試料台105
と、上記集束レンズ104と同様の対物レンズ106と、投影
レンズ107とを有してなる。試料台105上に載置された試
料108を透過した電子線102は上記対物レンズ106により
屈折され、該試料108の拡大散乱像108aを形成する。こ
の拡大散乱像108aは投影レンズ107により、結像面109に
結像投影される(図中の108b)。
上記電子顕微鏡の鏡体部101aの下方には、電子顕微鏡
像記録装置100が配置されている。この電子顕微鏡像記
録装置100は、図中左方に、2次元センサとしての蓄積
性蛍光体シート2を多数枚収めた供給用マガジン112が
収納されるセンサ供給部113と、このセンサ供給部113の
下方に配され、上記供給用マガジン112と同様の受納用
マガジン115を収納するセンサ受納部116とを有し、さら
に前記結像面109を含むように形成された記録部114と、
この記録部114と上記センサ供給部113との間に配された
消去光源117とを有している。
センサ供給部113に装着された供給用マガジン112内の
蓄積性蛍光体シート2は、一例として該シート2の端部
を把持するシート供給アーム120により、該マガジン112
から1枚ずつ取り出され、2枚のガイド板21間に送ら
れ、シート供給ローラ122および給排ローラ123、128a、
128bによって、記録部114に送られるようになってい
る。また、上述のようにして記録部114に送られた蓄積
性蛍光体シート2は、給排ローラ128a、128bを上記の場
合とは反対方向に回転させ、そしてガイド板124を第2
図の破線表示位置に動かすことにより、給排ローラ123
およびシート送出しローラ125を介して2枚のガイド板1
26の間に送られ、前記シート供給アーム120と同様のシ
ート送出しアーム127により、センサ受納部116の受納用
マガジン115内に落とし込まれるようになっている。
そして鏡体部101aと記録部114との間には、それぞれ
図中矢印R方向に揺動可能なシャッター130と、蛍光ス
クリーン131とが設けられ、これらシャッター130とスク
リーン131は各々、図示しないレバーによって揺動操作
されるようになっている。また上記スクリーン131の上
方において、鏡体部101aの周壁には例えば鉛ガラスから
なる観察窓132が設けられている。
上記鏡体部101aの内部と、電子顕微鏡像記録装置100
の内部は、電子顕微鏡の稼働中、公知の排気装置によっ
て真空状態に維持されるが、鏡体部101aと電子顕微鏡像
記録装置100との間には公知の遮断部材(図示せず)が
設けられ、該遮断部材によって鏡体部101a内部と電子顕
微鏡像記録装置100の内部とを互いに遮断することによ
り、供給用マガジン112の装着、および受納用マガジン1
15の取出しの際に、電子顕微鏡像記録装置100内の真空
を破壊しても、鏡体部101a内は真空状態に維持できるよ
うになっている。
蓄積性蛍光体シート2に電子顕微鏡像の記録を行なう
際、センサ供給部113内には蓄積性蛍光体シート2を多
数枚収めた供給用マガジン112が収納され、またセンサ
受納部116内には空の受納用マガジン115が収納される。
そして前記シャッター130と蛍光スクリーン131は、電子
線102を遮る位置(図中水平位置)に設定される。続い
て前述したシート供給アーム120、シート供給ローラ122
および給排ローラ123、128a、128bにより、供給用マガ
ジン112内の最下位の蓄積性蛍光体シート2が記録部114
に送られる。こうして蓄積性蛍光体シート2が送られる
とき、前記消去光源117が点灯され、該シート2は残存
電子線エネルギーの消去を受ける。給排ローラ128a、12
8bは、蓄積性蛍光体シート2が前記結像面109に位置す
ると停止され、この位置に蓄積性蛍光体シート2を保持
する。
前記電子線102は蛍光スクリーン131に当たって蛍光を
発生させるので、該電子線102が担持する拡大散乱像108
aが、観察窓132を通して観察される。このように蛍光ス
クリーン131を観察して拡大散乱像108aのピント、倍率
および視野範囲が決定された後、シャッター130と蛍光
スクリーン131は、前述のレバーを操作することによ
り、電子線102を遮らない位置まで跳ね上げられる。こ
うすると電子線102は、記録部114にセットされている蓄
積性蛍光体シート2に到達し、拡大散乱像108bを担持す
る電子線エネルギーが該シート2に蓄積記録される。
上記のようにシャッター130を開いて電子線露出を行
なった後、シャッター130が閉じられる。そして拡大散
乱像108bを蓄積記録した蓄積性蛍光体シート2は、給排
ローラ123、128a、128b、シート送出しローラ125および
シート送出しアーム127により、受納用マガジン115内に
収納される。
上記の操作が繰り返されると、受納用マガジン115内
には、電子顕微鏡像記録済みの蓄積性蛍光体シート2が
まとめて収納される。そこで一連の電子顕微鏡像記録が
終了したならば、この受納用マガジン115をセンサ受納
部116から取り出し、蓄積性蛍光体シート2を電子顕微
鏡像読取装置にかける。
次に第3〜8図を参照して、電子顕微鏡像の読取りに
ついて説明する。第3図は、電子顕微鏡像読取装置200
の全体配置を示す平面図であり、第4図と第5図はそれ
ぞれ、この装置を第3図の矢印C方向、D方向から見た
状態を示す部分側面図である。この電子顕微鏡像読取装
置200は基本的に、読取部30と、供給マガジン保持部40
と、この供給マガジン保持部40と読取部30との間に配置
された第1シート搬送系50と、収納マガジン保持部60
と、この収納マガジン保持部60に読取部30から蓄積性蛍
光体シート2を搬送する第2シート搬送系70と、この第
2シート搬送系70の上方位置に配された消去部80とから
構成されている。
上記読取部30においては、プラテン1が第3図中実線
で示す第1の停止位置と、1点鎖線で示す第2の停止位
置との間で矢印A方向に直線的に移動され、後に詳述す
るように該プラテン1上に保持された蓄積性蛍光体シー
ト2がこうして移動される間に、該シート2からの電子
顕微鏡像読取りが行なわれるようになっている。
前述したようにして電子顕微鏡像が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シート2は、複数枚が前述のマガジン115に
収納された状態でこの読取装置200に装填される。すな
わち上記マガジン115は、そのシート出口42が前記第1
の停止位置にあるプラテン1側を向くようにして、供給
マガジン保持部40に保持される。マガジン115の蓄積性
蛍光体シート2は、例えば下端部にエア吸引カップを備
えた移動アーム等からなるシート取出し手段43により1
枚ずつマガジン外に取り出され、第1シート搬送系50上
に載置される。
この第1シート搬送系50は一例として、1対のローラ
51、52に張架された複数のエンドレスベルト53と、ロー
ラ52を回転させてエンドレスベルト53を回転移動させる
モータ54と、案内ローラ55と、シート位置規定板56とか
ら構成されている。エンドレスベルト53上に1枚の蓄積
性蛍光体シート2の一部が載置されると、図示しない制
御回路の指令によりモータ54が駆動され、エンドレスベ
ルト53が回転して、このシート2は読取部30に向けて搬
送される。なお本例では、プラテン1の移動方向(矢印
A方向)に対して位置規定板56が直角の向きに固定され
る一方、エンドレスベルト53は該位置規定板56に対して
やや斜めに配置されているので、蓄積性蛍光体シート2
は搬送中に位置規定板56に接し、その後はこの位置規定
板56に沿って搬送される。このようないわゆる「幅寄
せ」を行なうことにより、各蓄積性蛍光体シート2は常
に一定の左右方向位置を保ってプラテン1に送り込まれ
るようになる。
次に読取部30を詳しく示す第6、7および8図を参照
して、蓄積性蛍光体シート2からの電子顕微鏡像読取り
について説明する。プラテン1は内方に凸の円筒面1aを
有するものであり、この内筒面1aの下端部に近接させて
駆動ローラ6と、それに従動するローラ7が設けられて
いる。蓄積性蛍光体シート2の前端部が上述のようにし
てプラテン1の下部まで送り込まれると、上記ローラ6
が回転して該シート2を円筒面1aに沿って所定の位置ま
で送る。こうして蓄積性蛍光体シート2は、前記第1の
停止位置にあるプラテン1上において、第6図中に1点
鎖線で示すように保持される。プラテン1は、その下部
がスクリューロッド3と螺合しており、モータ4によっ
てこのスクリューロッド3が回転されることにより、第
6図中実線で示す第1の停止位置から図中1点鎖線で示
す第2の停止位置までの間を、2本のガイドレール5に
沿って一定速度で矢印A方向に移動可能となっている。
本装置においては上記スクリューロッド3、モータ4、
およびガイドレール5によって副走査手段が構成されて
いる。
上記プラテン1の上方には、第7図に示すような走査
用光学系8が配され、この走査用光学系8により、蓄積
性蛍光体シート2に蓄積記録されている画像情報の読取
りが行なわれる。上記の走査用光学系8において、励起
光源であるHe−Neレーザ9からは励起光としてのレーザ
光10が発せられる。このレーザ光10は不要な波長の光を
カットするフィルタ11を通過した後、強度を調整するた
めの音響光学光変調器(AOM)12を通過し、さらに2枚
の反射ミラー13,14に入射して光路を変える。なお、ミ
ラー14は、入射したレーザ光10のうちのごく一部の光を
一定の割合で透過させるものとなっており、このミラー
14を透過したレーザ光10aの強度は、光検出器15により
検出される。光検出器15は検出したレーザ光10aの強度
に応じて前記AOM12を制御して、AOM12から出射するレー
ザ光10の強度が常に一定となるようにする。
上記ミラー14により反射されたレーザ光10は、ビーム
エキスパンダ16を通過して所定のビーム径に拡大された
後、その波長領域の光を透過させ、後述する輝尽発光光
の波長領域の光は反射するダイクロイックミラー17に入
射する。なおこのダイクロイックミラー17のレーザ光入
射面17aは、入射するレーザ光10のうちのごく一部の光
を反射するように表面処理を施されており、こうして反
射されたレーザ光10bは、集束レンズ18により集束され
て開口板19の開口19aを通過し、光検出器20により検出
される。この光検出器20はレーザ光10bの入射位置を検
出することにより、その光軸が所定の角度にあるか否か
を検知し、レーザ光10bの角度に応じて前記ミラー13,14
の位置を微調整させる信号を発する。
上記ダイクロイックミラー17を透過したレーザ光10
は、その光路に配されたスピナー21に入射して反射偏向
される。このスピナー21は、入射するレーザ光10に対し
て45゜の傾きを有する反射面22aを備えた偏向ミラー22
を、スピンドルモータ22Aによって矢印B方向に連続的
に高速回転させるものである。なお、この偏向ミラー22
はプラテン1の円筒面1aの中心軸上においてレーザ光10
を反射するように配されており、この反射位置から蓄積
性蛍光体シート2上までのレーザ光光路長は常に一定と
なる。また、ミラー22により反射偏向されたレーザ光10
の光路には、平行光として入射した該レーザ光10を、蓄
積性蛍光体シート2上で所望のスポットに集束させる集
光レンズ23が設けられている。この集光レンズ23は前記
スピナー21の一部として、上記偏向ミラー22と一体的に
高速回転される。上記スピナー21により反射偏向された
レーザ光10は、蓄積性蛍光体シート2上を繰り返し矢印
B方向(第7図参照)に主走査する。それとともに、前
述のようにプラテン1が一定速度で矢印A方向に移動す
ることにより副走査がなされ、レーザ光10は蓄積性蛍光
体シート2上を2次元的に走査する。
レーザ光21が照射された蓄積性蛍光体シート2の部分
からは、その部分に蓄積記録された画像情報に応じた輝
尽発光光24が発せられる。この輝尽発光光24は励起光照
射位置から無指向性の光として発するが、励起光照射位
置から焦点距離fだけ離して配された集光レンズ23を通
過することにより平行光となる。平行光となった輝尽発
光光24は、スピナーの偏向ミラー22で反射された後、ダ
イクロイックミラー17に入射して反射される。このダイ
クロイックミラー17によって反射された輝尽発光光24の
光路には、この輝尽発光光24を集束させる検出レンズ25
が設けられており、輝尽発光光24はこの検出レンズ25に
より集束して、フォトマルチプライヤー26に入射する。
また、輝尽発光光24の検出レンズ25による集束位置に
は、集束した輝尽発光光24のうち像情報として必要な光
を通過させる大きさの開口27aを有する開口板27が配さ
れている。蓄積性蛍光体シート2に入射したレーザ光10
の一部がシート表面において反射し、この反射光が集光
レンズ等の装置内の部材に当たって再度反射されて蓄積
性蛍光体シート2の所定のレーザ光照射位置以外の部分
を励起すると、これらの部分からは輝尽発光光が生じる
が、これらの輝尽発光光は集光レンズ23や検出レンズ25
を経ることによって、所定の位置から発せられた輝尽発
光光とは異なった位置に導かれる。したがってこれらの
輝尽発光光は開口板27によりカットされ、フォトマルチ
プライヤー26に入射することが防止される。なお、蓄積
性蛍光体シート2上で反射し、集光レンズ23を通過した
レーザ光10が、輝尽発光光24とともに開口板27の開口27
aを通過してしまうことが考えられるので、フォトマル
チプライヤー26の受光面上には輝尽発光光24の波長領域
の光のみを選択的に透過させるフィルタ28が設けられて
おり、上記開口27aを通過したレーザ光10をカットする
ようになっている。上記フォトマルチプライヤー26は入
射した輝尽発光光24を光電的に読み取って、読取画像信
号Sを出力する。この読取画像信号Sは、画像読取回路
210において増幅、A/D変換、階調処理等の処理を受けた
後、CRT、光走査記録装置等の再生装置に入力され、電
子顕微鏡像が可視像としてCRTに表示されたりハードコ
ピーとして再生される。
以上述べたようにして電子顕微鏡像の読取りが終了す
る時点で、プラテン1は第3図および第6図に1点鎖線
で示す位置まで移動しており、読取り終了後この位置
(第2の停止位置)で停止される。次いでローラ6が前
述の場合とは逆の方向に回転されて、蓄積性蛍光体シー
ト2がプラテン1から第2シート搬送系70上に送られ
る。するとこの第2シート搬送系70が駆動されて、蓄積
性蛍光体シート2を収納マガジン保持部60に向けて搬送
する。第2シート搬送系70は第5図図示の通り、1対の
ローラ71、72と、これらの間に張架されたエンドレスベ
ルト73と、ローラ72を回転させてエンドレスベルト73を
回転移動させるモータ74とからなり、蓄積性蛍光体シー
ト2をプラテン1の移動方向(矢印A方向)と直角な方
向に搬送する。このとき消去部80は、蓄積性蛍光体シー
ト2の励起波長領域の光を該シート2に照射する。それ
により、電子顕微鏡像読取り後もこのシート2に残存し
ていた電子線エネルギーが放出され、蓄積性蛍光体シー
ト2は新たな電子顕微鏡像を蓄積記録しうる状態とな
る。なおこの消去操作は、蓄積性蛍光体シート2を停止
させたままで行なってもよい。プラテン1は、そこから
蓄積性蛍光体シート2が取り出されると、画像読取り時
とは逆方向に移動されて前記第1の停止位置まで戻り、
次回の読取りに備える。
収納マガジン保持部60においてマガジン112は、その
シート入口62が前記ローラ72の側を向くように配置され
ており、第2シート搬送系70はプラテン1からこのマガ
ジン112に向けて蓄積性蛍光体シート2を搬送する。ま
た収納マガジン保持部60の高さは昇降装置63によって適
宜変更可能であり、例えば蓄積性蛍光体シート2が1枚
収納される毎に収納マガジン保持部60の高さがマガジン
112のシート受板1ピッチ分ずつ上げられ、あるいは下
げられる等により、マガジン112の空の部分が所定の高
さ位置に来るようになっている。エンドレスベルト73が
所定量回転移動されると、その上に載置されていた蓄積
性蛍光体シート2の前端部がマガジン112の空の部分に
進入する。こうして1枚の蓄積性蛍光体シート2が大部
分マガジン112内に進入した後、前記シート取出し手段4
3と同様のシート送込み手段75により該シート2の端部
が保持されてマガジン112側に押し込まれ、それにより
蓄積性蛍光体シート2は完全にマガジン112内に収めら
れる。
以上説明のようにして、マガジン112内には電子顕微
鏡像を再度記録できる状態となった蓄積性蛍光体シート
2が所定数収められ、このマガジン112は第2図図示の
装置において、センサ供給部113にセットされて再使用
される。
次に、不完全消去シートを電子顕微鏡像記録に使用し
てしまうことを防止する点について、第1図を参照して
説明する。電子顕微鏡像記録装置100の読取条件決定回
路151は、一例として蓄積性蛍光体シート2に対する電
子線露出量に基づき、蓄積性蛍光体シート2に対する適
正な読取ゲインSkと、収録スケールファクターGpとを求
める。読取条件であるこれら読取ゲインSkと収録スケー
ルファクターGpの値は、シート情報書込み読取器153に
おいて、例えばICカード、磁気カード、レーザーカード
等の記憶カード154に書き込まれる。なお、この読取ゲ
インSkと収録スケールファクターGpの適正値は、例えば
特願平1−14770号明細書に示される方法によって求め
ればよい。
以上述べた読取条件の決定、および記憶カード154へ
の条件書込みは、供給マガジン112内の各蓄積性蛍光体
シート2に電子顕微鏡像が蓄積記録される都度逐一行わ
れる。したがって記憶カード154には、各シート2に対
する読取条件がシート2の撮影順に、つまり受納用マガ
ジン115への収納順に記憶される。またこの電子顕微鏡
像記録に際しては、上記読取条件の書込みのみならず、
記憶カード154からの情報読取りもなされるが、それに
ついては後述する。
前述したように受納用マガジン115をセンサ受納部116
から取り出した際、記憶カード154もシート情報書込み
読取器153から取り出され、例えばマガジン115の側部に
設けられたポケット115aに納められる。このマガジン11
5が電子顕微鏡像読取装置200にセットされる際、記憶カ
ード154はマガジン115から取り出されて、電子顕微鏡像
読取装置200と一体的に設けられたシート情報書込み読
取器202に装填される。
電子顕微鏡像読取装置200において前述の読取処理が
なされるとき、画像読取回路210においては、読取画像
信号Sの増幅、ディジタル化がなされるが、読取ゲイン
および収録スケールファクターはそれぞれ、シート情報
書込み読取器202が記憶カード154から読み取った値Skと
Gpに設定される。ここで、これら読取条件の読出しは、
シート情報書込み読取器153における書込順序と逆にな
される。したがって、電子顕微鏡像記録装置100におい
てマガジン115に最後に落とし込まれて、読取処理は最
初に受ける蓄積性蛍光体シート2についての読取条件が
最初に読み出され、以下各シート2と読取条件とが正し
く対応して行く。
このように、画像信号Sdを得る過程で、読取ゲインお
よび収録スケールファクターは、前記読取条件決定回路
151がシート2への電子線露出量に基づいて決定した最
適な値に設定されているから、再生画像はコントラスト
が適正で観察性に優れたものとなる。
一方、画像読取回路210から出力された画像信号Sd
は、前述のように電子顕微鏡像再生に供されるととも
に、第1図に示されるようにエネルギーレベル演算部20
1にも入力される。この演算部201は画像信号Sdの最大値
等に基づいて、消去部80による消去処理後も各シート2
上に残存すると考えられる電子線エネルギーの最大レベ
ルを演算する。演算部201はこの電子線エネルギーの最
大レベルEを示す信号Seを出力し、該信号Seはシート情
報書込み読取器202に入力される。シート情報書込み読
取器202は各シート2について、この信号Seが示す最大
残存電子線エネルギーレベルEを所定値E0と比較し、も
しE0<Eである場合は、そのシート2に対応する記憶カ
ード154の番地に、「使用不可」を示すカードを書き込
む。上記の所定値E0は、蓄積性蛍光体シート2が再使用
可能な範囲の残存電子線エネルギーレベルの最大値、つ
まりそれ以上高いレベルの電子線エネルギーが蓄積性蛍
光体シート2に残存しているならばそのシート2は不完
全消去シートで電子顕微鏡像記録には不適である、とい
う値である。このような所定値E0は、実験や経験に基づ
いて適正に定めることができる。
上記の記憶カード154は、マガジン115に収納されてい
た蓄積性蛍光体シート2がすべて読取処理を受けて別の
マガジン112に移されたならば、シート情報書込み読取
器202から取り出されて、マガジン112のポケット112aに
収められる。そしてマガジン112が電子顕微鏡像記録装
置100にセットされると、記憶カード154はシート情報書
込み読取器153に装填される。先に説明した通り、この
シート情報書込み読取器153においては、記憶カード154
に読取条件Sk、Gpが書き込まれるが、シート情報書込み
読取器153は先ずマガジン112から取り出された各シート
2について、記憶カード154の記憶情報を読み取る。そ
して、もしこの記憶情報中に前記「使用不可」のコード
が含まれていれば、シート搬送および記録制御部199に
信号Ssを送る。該制御部199は第2図中のローラ122、12
3、125、128a、128bやアーム120、127、ガイド板124等
の作動を制御するものであるが、上記の信号Ssを受ける
と、蓄積性蛍光体シート2を記録部114まで送ってから
直ちにシート給排ローラ128a、128bを逆転させ、ガイド
板124、ローラ123、125、アーム127も作動させて該シー
ト2を受納用マガジン115内に送り込む。このように蓄
積性蛍光体シート2を通常の搬送経路において搬送さ
せ、記録部114を素通りさせれば、特に蓄積性蛍光体シ
ート2を上記搬送経路から排出させるような機構は不要
にして、不完全消去シートに電子顕微鏡像を記録してし
まうことを防止できる。
また本実施例においては第1図に示されるように、電
子顕微鏡像読取装置200のシート情報書込み読取器202に
おいても、記憶カード154から前述の読取条件のみなら
ず、「使用不可」のコードの有無も読み取られるように
なっている。このシート情報書込み読取器202は、ある
蓄積性蛍光体シート2に関して「使用不可」のコードを
読み取ったならば、シート搬送および読取制御部203に
信号Stを送る。該制御部203は読取装置200の第1搬送系
50、第2シート搬送系70、モータ4、ローラ6、スピナ
ー21、He−Neレーザ9、フォトマルチプライヤー26等の
作動を制御するものであるが、上記の信号Stを受けた場
合は、レーザ光10の照射および輝尽発光光24の検出に係
わる動作はすべて停止させた上で、蓄積性蛍光体シート
2をマガジン115→第1シート搬送系50→プラテン1→
第2シート搬送系70の経路でマガジン112に送り込む。
そしてこの際、プラテン1の横移動は、電子顕微鏡像読
取時のレーザ光副走査のための横移動よりも十分に大き
な速度でなされる。
この場合も蓄積性蛍光体シート2を通常の搬送経路に
おいて搬送させた上で、読取部30を素通りさせるように
しているから、特に蓄積性蛍光体シート2を上記搬送経
路から排出させるような機構は不要にして、不完全消去
シートをいち早くマガジン112に送り、次の蓄積性蛍光
体シート2を迅速に読取処理にかけられるようになる。
特に本例の電子顕微鏡像読取装置200は、シート搬送系
を略「コ」字状に配置して著しい小型化を図ったもので
あるから、このシート搬送系に対してそこから蓄積性蛍
光体シート2を取り出す機構を付加するようなことは事
実上ほぼ不可能であり、したがってこのような読取装置
を使用する場合に本発明の方法を適用することは、非常
に実用上の価値が高いと言える。
なお不完全消去シートを読取部30において素通りさせ
ることは必ずしも必要ではなく、該シートに対しても通
常の読取処理がなされるようにしても構わない。しか
し、上記実施例のようにすれば、無意味な読取処理に時
間をかけてしまうことがなくなるので、より好ましい。
また、以上説明したように蓄積性蛍光体シートを電子
顕微鏡像記録部や読取部において素通りさせる機能を、
傷や汚れの程度が大きい蓄積性蛍光体シートの使用を避
けるために兼用することも可能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の電子顕微鏡像記録読
取方法においては、不完全消去シートを電子顕微鏡像記
録部において素通りさせ、この素通りさせた蓄積性蛍光
体シートをそのまま読取部および消去部に送るようにし
たので、不完全消去シートを電子顕微鏡像記録に供して
しまうことを確実に防止できる。そして本方法において
は、蓄積性蛍光体シートは終始通常のシート搬送系にお
いて搬送されるから、通常のシート搬送系に対して不完
全消去シートを取り出したり、さらにはそれに代わる蓄
積性蛍光体シートを送り込む機構を付加する必要がな
く、よって本方法を実施するための装置のコストアップ
と複雑化は最少限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する電子顕微鏡像記録再生
システムを示す概略図、 第2図は上記システムを構成する電子顕微鏡像記録装置
を示す側面図、 第3図は上記システムを構成する電子顕微鏡像読取装置
を示す平面図、 第4図と第5図は上記電子顕微鏡像読取装置の要部を示
す部分側面図、 第6図と第7図は上記電子顕微鏡像読取装置の要部を示
す斜視図、 第8図は上記電子顕微鏡像読取装置の要部を示す部分側
面図である。 1……プラテン、1a……円筒面 2……蓄積性蛍光体シート 3……スクリューロッド、4、54、74……モータ 8……走査用光学系、9……He−Neレーザ 10……レーザ光、21……スピナー 22……偏向ミラー、22A……スピンドルモータ 23……集光レンズ、24……輝尽発光光 25……検出レンズ、26……フォトマルチプライヤー 30……読取部、40、60……マガジン保持部 50、70……シート搬送系、80……消去部 100……電子顕微鏡像記録装置、101……電子顕微鏡 102……電子線、112、115……マガジン 153、202……シート情報書込み読取器 154……記憶カード 199……シート搬送および記録制御部 200……電子顕微鏡像読取装置 201……電子線エネルギーレベル演算部 203……シート搬送および読取制御部 210……画像読取回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子顕微鏡において試料を透過した電子線
    を蓄積性蛍光体シートに照射することにより、この試料
    の電子顕微鏡像を該シートに記録し、 この電子顕微鏡像記録がなされた蓄積性蛍光体シートに
    励起光を照射し、この励起光照射を受けたシートの部分
    から発せられた輝尽発光光を光電的に読み取って前記電
    子顕微鏡像を担う画像信号を得るとともに、 この読取処理後の蓄積性蛍光体シートに光を照射して
    い、該シートに残存する電子線エネルギーを放出させる
    消去処理を行ない、 この消去処理後の蓄積性蛍光体シートを前記電子顕微鏡
    像の記録に再使用する電子顕微鏡像記録読取方法におい
    て、 前記電子顕微鏡像の記録を行なう記録部に送られる蓄積
    性蛍光体シートに残存する電子線エネルギーレベルを検
    出し、 この検出された電子線エネルギーレベルが、シート再使
    用可能な範囲内の最大値を超えている場合は、その検出
    がなされた蓄積性蛍光体シートを前記記録部において、
    記録に使用しないで素通りさせ、 この素通りさせた蓄積性蛍光体シートをそのまま前記画
    像信号を得る読取部、および前記消去処理を行なう消去
    部に送ることを特徴とする電子顕微鏡像記録読取方法。
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JPS61240549A (ja) * 1985-04-17 1986-10-25 Fuji Photo Film Co Ltd 電子顕微鏡像記録読取装置
JPS63168949A (ja) * 1986-12-29 1988-07-12 Fuji Photo Film Co Ltd 電子顕微鏡

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