JP2630973B2 - オルガノポリシロキサン―ポリメチレンブロック交互共重合体及びその製造法 - Google Patents

オルガノポリシロキサン―ポリメチレンブロック交互共重合体及びその製造法

Info

Publication number
JP2630973B2
JP2630973B2 JP4221888A JP4221888A JP2630973B2 JP 2630973 B2 JP2630973 B2 JP 2630973B2 JP 4221888 A JP4221888 A JP 4221888A JP 4221888 A JP4221888 A JP 4221888A JP 2630973 B2 JP2630973 B2 JP 2630973B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
units
organopolysiloxane
polymethylene
alternating copolymer
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4221888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01217040A (ja
Inventor
功 野田
芳明 加藤
昭高 瀬沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NUC Corp
Original Assignee
Nippon Unicar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Unicar Co Ltd filed Critical Nippon Unicar Co Ltd
Priority to JP4221888A priority Critical patent/JP2630973B2/ja
Publication of JPH01217040A publication Critical patent/JPH01217040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2630973B2 publication Critical patent/JP2630973B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な構造を有するシリコーン系交互共重
合体及びその製造法に関する。
更に詳しくは、ポリシロキサンとアルカジエンを共重
合することによって得られる直鎖状でポリシロキサンユ
ニットとポリメチレンユニットを交互に有する新規な構
造の共重合体に関する。
(従来の技術) 炭化水素基をポリシロキサンに付加させる方法は、例
えば米国特許第2,823,218号に記載されている。しかし
ながら、ここに述べる有用な両末端に反応基を保持した
ポリメチレンとポリシロキサンとの線状の交互ブロック
共重合体は知られていない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、両末端に反応基を保持したポリメチレンユ
ニットとポリシロキサンユニットを有する線状の交互ブ
ロック共重合体であって、特に各種の樹脂に添加し、両
末端に残っている反応基を利用して樹脂に反応させるこ
とにより樹脂を改質するのに役立つような線状の交互ブ
ロック共重合体を提供するものである。また、このよう
な交互ブロツク共重合体は他にもその反応性を利用して
多種の有用な用途を見い出すことが出来る。
(課題を解決するための手段) 本発明は、新規で有用なオルガノポリシロキサン−ポ
リメチレンブロック交互共重合体およびその製造法を提
供するものである。本発明のオルガノポリシロキサン−
ポリメチレンブロック交互共重合体は、 のA単位と 式 CbH2bのB単位 (ここで、Rは1価の炭化水素基であり、aは1〜1000
であり、bは5〜100である) が交互に線状に繋がっており、両末端はいずれもA単位
か、またはいずれもB単位か、またはA単位とB単位の
混ざった状態で停止しているが、A単位で停止した部分
であり、B単位で停止した部分は 式 −Cb-2H2(b-2)・CH=CH2 であるような線状のブロック交互共重合体である。
1価の炭化水素基Rとは、アルキル、アリール、アラ
ルキル等である。アルキルとしては、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、オクチル、デシル等が例示される。
アリールとしては、フェニル、ナフチル等が例示され
る。アラルキルとしては、ベンジル、フェニルエチル等
が例示される。これらの1価の炭化水素基は、一部に置
換基を有していてもよく、置換基としては、例えばハロ
ゲン基やエポキシ基やアミノアルキル基等が例示され
る。
本発明の線状のブロック交互共重合体は、一般式
(1)で表わされる両末端にSi−Hを有するオルガノポ
リシロキサン と、一般式(2)で表わされる両末端にビニル基を有す
るアルカジエン CH2=CH・Cb-4H2(b-4)・CH=CH2 (2) を、触媒の存在下で反応させることによって得ることが
できる。両末端にビニル基を有するアルカジエンとして
は、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,7−オ
クタジエン、1,8−ノナジエン,1,9−デカジエン、1,10
−ウンデカジエン、1,11−ドデカジエン、1,12−トリデ
カジエン、1,13−テトラデカジエン等が例示される。触
媒としては、塩化白金酸や不活性担体に担持させた白金
触媒等が例示される。本反応を行なう際には、溶剤の使
用は特に必要ではないが、反応原料が相互に溶け合わな
いときにはあらかじめ反応前に不活性溶剤を加えておい
てもよい。適切な不活性溶剤としては、ベンゼン、トル
エン、ヘキサン等が例示される。
上記の製造方法を更に詳細に説明すると、両末端にSi
−Hを有するオルガノポリシロキサンと両末端にビニル
基を有するアルカジエンおよび触媒、必要に応じて不活
性溶剤を反応容器に仕込み、窒素雰囲気下で加熱かくは
んする。この反応を系の粘度上昇が停止するまで行な
う。このようにして得られた反応物を中和精製すること
によって、本発明のオルガノポリシロキサン交互共重合
体を得ることが出来る。このとき、反応当量として一般
式(1)のオルガノポリシロキサンを一般式(2)のア
ルカジエンに比べて過剰に仕込んで反応させるとSiH反
応基を含有する生成物を得、逆に過少に仕込んで反応さ
せるとビニル反応基を含有する生成物を得ることができ
る。
(発明の作用・効果) 本発明で得られるブロック交互共重合体は、分子鎖中
にポリシロキサンユニットを有するので潤滑性・スリッ
プ性があり、又ポリエチレンと同様なユニットであるポ
リメチレンユニットを有するので、ポリエチレン等と親
和性・混和性があり、各種の樹脂に添加し、場合によっ
ては両末端に残っている反応基を利用して樹脂に反応さ
せることにより、樹脂を改質するのに役立つ。例えば、
ポリエチレン等の樹脂に添加し、場合によっては樹脂に
反応させることによって、トルクの低下またはメルトフ
ラクチャー防止等の加工性向上、表面潤滑性の付与向
上、耐摩耗性、耐熱性向上、樹脂の成型時の金型からの
離型性向上に役立つ。また、そのものに架橋剤を配合し
て反応させることにより、改良されたシリコーンエラス
トマーとして種々の用途に活用される。また、これを膜
状にコーティングすることにより、ガラス、フィラー、
建材、繊維、プラスチックス、紙等の各種素材に対する
表面処理剤、あるいは高級はっ水剤、離型剤、はくり紙
用コーティング剤等に有用である。さらに、熱媒、潤滑
剤、離型剤、繊維処理剤として有用である。
実施例 本発明を以下の実施例によってさらに詳細に説明す
る。
実施例 1 1,9−デカジエン86.2g、一般式(1)でRがメチル基
でありかつaが10のオルガノポリシロキサン467.5g、塩
化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラスコに仕込
み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度上昇が停
止した。ついで重炭酸ソーダ10.9gを加えて撹拌しなが
ら、減圧下で揮発分を除去したのち、過したところ、
粘度6.040センチストークス(25℃)、屈折率1.4202、
ビニル基0.07重量%を含有するブロック交互共重合体生
成物を得た。
実施例 2 1,5−ヘキサジエン45.0g、一般式(1)でRがメチル
基でありかつaが10のオルガノポリシロキサン498.7g、
塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラスコに仕
込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度上昇が
停止した。ついで重炭酸ソーダ10.9gを加えて撹拌しな
がら、減圧下で揮発分を除去したのち、過したとこ
ろ、粘度3,100センチストークス(25℃)、屈折率1.415
0、SiH基0.09重量%を含有する生成物を得た。
実施例 3 1,5−ヘキサジエン123.4g、一般式(1)でRがメチ
ル基でありかつaが3のオルガノポリシロキサン425.9
g、塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラスコに
仕込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度上昇
が停止した。ついで重炭酸ソーダ10.8gを加えて撹拌し
ながら、減圧下で揮発分を除去したのち、過したとこ
ろ、粘度620センチストークス(25℃)、屈折率1.427
4、ビニル基0.27重量%を含有する生成物を得た。
実施例 4 1,9−デカジエン262.3g、一般式(1)でRがメチル
基でありかつaが1のオルガノポリシロキサン295.3g、
塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラスコに仕
込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度上昇が
停止した。ついで重炭酸ソーダ11.0gを加えて撹拌しな
がら、減圧下で揮発分を除去したのち、過したとこ
ろ、粘度12,700センチストークス(25℃)、屈折率1.45
65、ビニル基0.05重量%を含有する生成物を得た。
実施例 5 1,9−デカジエン180.8g、一般式(1)でRがメチル
基でありかつaが3のオルガノポリシロキサン355.1g、
塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラスコに仕
込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度上昇が
停止した。ついで重炭酸ソーダ10.8gを加えて撹拌しな
がら、減圧下で揮発分を除去したのち、過したとこ
ろ、粘度6,450センチストークス(25℃)、屈折率1.435
7、ビニル基0.11重量%を含有する生成物を得た。
実施例 6 1,13−テトラデカジエン230.8g、一般式(1)でRが
メチル基でありかつaが3のオルガノポリシロキサン31
0.5g、塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラス
コに仕込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度
上昇が停止した。ついで重炭酸ソーダ10.6gを加えて撹
拌しながら、減圧下で揮発分を除去したのち、過した
ところ、粘度4,380センチストークス(25℃)、屈折率
1.4411、ビニル基0.14重量%を含有する生成物を得た。
実施例 7 1,13−テトラデカジエン106.8g、一般式(1)でRが
メチル基でありかつaが10のオルガノポリシロキサン17
7.0g、塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラス
コに仕込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度
上昇が停止した。ついで重炭酸ソーダ10.6gを加えて撹
拌しながら、減圧下で揮発分を除去したのち、過した
ところ、粘度24,600センチストークス(25℃)、屈折率
1.4223、ビニル基0.04重量%を含有する生成物を得た。
実施例 8 1,13−テトラデカジエン45.3g、一般式(1)でRが
メチル基でありかつaが29のオルガノポリシロキサン50
5.5g、塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラス
コに仕込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度
上昇が停止した。ついで重炭酸ソーダ10.9gを加えて撹
拌しながら、減圧下で揮発分を除去したのち、過した
ところ、粘度32,500センチストークス(25℃)、屈折率
1.4135、ビニル基0.03重量%を含有する生成物を得た。
実施例 9 1,13−テトラデカジエン7.8g、一般式(1)でRがメ
チル基でありかつaが201のオルガノポリシロキサン54
2.9g、塩化白金酸0.07gを蒸溜塔を備えた1のフラス
コに仕込み、80℃で約1時間保持したところ、系の粘度
上昇が停止した。ついで重炭酸ソーダ10.9gを加えて撹
拌しながら、減圧下で揮発分を除去したのち、過した
ところ、粘度321,600センチストークス(25℃)、屈折
率1.4074、ビニル基0.01重量%を含有する生成物を得
た。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 のA単位と 式 CbH2bのB単位 (ここで、Rは1価の炭化水素基であり、aは1〜1000
    であり、bは5〜100である) が交互に線状に繋がっており、両末端はいずれもA単位
    か、またはいずれもB単位か、またはA単位とB単位の
    混ざった状態で停止しているが、A単位で停止した部分
    は式 であり、B単位で停止した部分は 式 −Cb-2H2(b-2)・CH=CH2 であるような線状のオルガノポリシロキサン−ポリメチ
    レンブロック交互共重合体。
  2. 【請求項2】一般式(1)で表わされる両末端にSi−H
    を有するオルガノポリシロキサン と一般式(2)で表わされる両末端にビニル基を有する
    アルカジエン CH2=CH・Cb-4H2(b-4)・CH=CH2 (2) を触媒の存在下で反応させることを特徴とする第一項記
    載のオルガノポリシロキサン−ポリメチレンブロック交
    互共重合体の製造法。
JP4221888A 1988-02-26 1988-02-26 オルガノポリシロキサン―ポリメチレンブロック交互共重合体及びその製造法 Expired - Fee Related JP2630973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4221888A JP2630973B2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26 オルガノポリシロキサン―ポリメチレンブロック交互共重合体及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4221888A JP2630973B2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26 オルガノポリシロキサン―ポリメチレンブロック交互共重合体及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01217040A JPH01217040A (ja) 1989-08-30
JP2630973B2 true JP2630973B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=12629901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4221888A Expired - Fee Related JP2630973B2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26 オルガノポリシロキサン―ポリメチレンブロック交互共重合体及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2630973B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2927504B2 (ja) * 1990-05-31 1999-07-28 五洋紙工株式会社 変性シリコーン乳化物
US5281685A (en) * 1990-07-24 1994-01-25 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Liquid-crystalline copolymer, process for the preparation of the same, diene compound used for the preparation of the same and process for the preparation of the diene compound
GB0003061D0 (en) * 2000-02-11 2000-03-29 Dow Corning Sa Silicone polymer emulsions
GB0112525D0 (en) 2001-05-23 2001-07-11 Dow Corning Polysiloxanes and gels and pastes containing them
JP5042442B2 (ja) * 2002-09-13 2012-10-03 東レ・ダウコーニング株式会社 水系エマルジョン、その製造方法および化粧料
JP4955984B2 (ja) 2005-11-04 2012-06-20 東レ・ダウコーニング株式会社 有機ケイ素重合体およびその製造方法
KR20150119882A (ko) * 2013-02-20 2015-10-26 요코하마 고무 가부시키가이샤 경화성 수지 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01217040A (ja) 1989-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4503208A (en) Acrylic functional silicone copolymers
US2431878A (en) Treating dimethyl silicone polymer with boric oxide
JPH07316302A (ja) アクリル官能性シロキサン
JPH0297529A (ja) パーフルオロアルキル基含有オルガノポリシロキサンの製造方法
KR100228364B1 (ko) 열 안정성 아크릴아미드 폴리실록산 조성물
CA1262987A (en) Curable polysilarylene-polysiloxane copolymers
EP0279706B1 (en) Vulcanizable fluorinated silicone compositions
JP2857202B2 (ja) オルガノシロキサンの分子量を縮合重合により増加させる方法
CA1073586A (en) Method of increasing the molecular weight of hydroxyl endblocked polydiorganosiloxanes
US3937684A (en) Process for producing high molecular weight diorganopolysiloxanes for use in heat vulcanizable silicone rubber compositions
JP4965033B2 (ja) 液状アルコキシシリル官能性シリコーン樹脂、その製造方法および硬化性シリコーン樹脂組成物
JPH0848780A (ja) 不均化反応による架橋シロキサンの製造法
US3719696A (en) Organosilicon polymers containing silacyclobutane structures
JPH07228701A (ja) ケイ素原子結合水素原子含有シリコーン樹脂の製造方法
CA2030048A1 (en) Nonaqueous method for making silicone oligomers
JP2630973B2 (ja) オルガノポリシロキサン―ポリメチレンブロック交互共重合体及びその製造法
US4764577A (en) Curable polymeric composition
GB2065154A (en) Process for preparing m-stopped silicone fluids from silanol fluids
US3297632A (en) Cyclic siloxane-containing polymers
US3043798A (en) Reactions of silicon-nitrogen containing compounds with hydroxy compounds
JPH07165919A (ja) ターポリマー性流体からなる組成物用添加剤
EP0569189B1 (en) Organopolysiloxanes and methods for making
EP0423685B1 (en) Silacyclobutane functional polymers and their production
JPH0149734B2 (ja)
US3530092A (en) Process for preparing organosiliconnitrogen compounds

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350