JP2630841B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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- JP2630841B2 JP2630841B2 JP25933189A JP25933189A JP2630841B2 JP 2630841 B2 JP2630841 B2 JP 2630841B2 JP 25933189 A JP25933189 A JP 25933189A JP 25933189 A JP25933189 A JP 25933189A JP 2630841 B2 JP2630841 B2 JP 2630841B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は書き換え可能な光磁気ディスクのような記録
媒体に関するものであり、特にPt/Co積層膜と希土類−
遷移金属を用いる光磁気記録媒体に関する。
媒体に関するものであり、特にPt/Co積層膜と希土類−
遷移金属を用いる光磁気記録媒体に関する。
(ロ) 従来の技術 Pt/Co積層膜はJAPANISE JOURNAL OF APPLIED PHY
SICS,Vol.28,NO4,APRIL,1989,L659〜L660に掲載されて
おり、又、第2図に示すようなPt(4)とCo(5)を基
板(3)上に積層する構造において、膜厚が数100Å以
下の超薄膜領域で垂直磁化膜になり、積層周期や膜厚な
どの条件を変える事とによってカー回転角や保磁力の特
性が変わってくる。
SICS,Vol.28,NO4,APRIL,1989,L659〜L660に掲載されて
おり、又、第2図に示すようなPt(4)とCo(5)を基
板(3)上に積層する構造において、膜厚が数100Å以
下の超薄膜領域で垂直磁化膜になり、積層周期や膜厚な
どの条件を変える事とによってカー回転角や保磁力の特
性が変わってくる。
第2図に示す構造において、Pt=6.0Å,Co=3.5Åの
周期で100Åの膜厚に積層した膜で保磁力は160(Oe)で
ある。特開平1−98143号公報に掲載されているNi/Pt積
層膜においても、その保磁力は数10(Oe)であり、Niを
Coに置き換えた場合、積層周期や膜厚を換える事によっ
て保磁力を大きくする事ができるが、Pt=17Å,CO=6
Å,膜厚200Åでの保磁力は400(Oe)が現状のPt/Co積
層膜では限度である。
周期で100Åの膜厚に積層した膜で保磁力は160(Oe)で
ある。特開平1−98143号公報に掲載されているNi/Pt積
層膜においても、その保磁力は数10(Oe)であり、Niを
Coに置き換えた場合、積層周期や膜厚を換える事によっ
て保磁力を大きくする事ができるが、Pt=17Å,CO=6
Å,膜厚200Åでの保磁力は400(Oe)が現状のPt/Co積
層膜では限度である。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 ところで、Pt/Co積層膜は保磁力が数100(Oe)と小さ
く、光磁気記録材料として用いる場合、充分な特性を得
る事ができない。
く、光磁気記録材料として用いる場合、充分な特性を得
る事ができない。
(ニ) 問題点を解決するための手段 そこで、本発明に於いて、Pt/Co積層膜に希土類−遷
移金属を積層した構造とすることを特徴とする。
移金属を積層した構造とすることを特徴とする。
(ホ) 作用 Pt/Co積層膜と希土類−遷移金属による交換結合によ
り保磁力を大きくする事ができる。本発明材料による光
学磁気特性の一例を第3図に示す。保磁力6(KOe)の
希土類−遷移金属を下地としてPt/Co積層膜の保磁力を
測定した。第3図の特性(a)は従来のPt/Co積層膜の
カー回転角の例である。従来のPt/Co積層膜(a)が保
磁力400(Oe)である。これに対し希土類−遷移金属を
下地にしたPt/Co積層膜(b)のカー回転角の例を同図
の特性(b)に示す。本案の実施例によればPt/Co積層
膜の保磁力は700(Oe)と増大している。又、印加磁場
を希土類−遷移金属が持つ保磁力6(KOe)より低い印
加磁場2(KOe)をかけ、希土類−遷移金属が持つ磁化
の向きを一定方向にしたままでのPt/Co積層膜の光学磁
気特性を測定した。第4図にその結果を示す。カー回転
角の磁場方向の中心がずれている事から、保磁力の増大
結果は、下地層の違いや二層膜構造によるものでなく希
土類−遷移金属とPt/Co積層膜との交換結合によるもの
である事がいえる。その根拠として希土類−遷移金属膜
は常に一定の磁場方向に向いているため、Pt/Co積層膜
の磁場が希土類−遷移金属の磁場と逆に向こうとする時
は、磁場の反転が遅れる。逆に同じ方向に向こうとする
時は早く磁場が反転するため、カー回転角の中心がずれ
る事になる。このように本案によれば、保磁力が増大す
る事によってピット径を小さくする事ができ、従って、
高密度な光磁気ディスクにすることができる。
り保磁力を大きくする事ができる。本発明材料による光
学磁気特性の一例を第3図に示す。保磁力6(KOe)の
希土類−遷移金属を下地としてPt/Co積層膜の保磁力を
測定した。第3図の特性(a)は従来のPt/Co積層膜の
カー回転角の例である。従来のPt/Co積層膜(a)が保
磁力400(Oe)である。これに対し希土類−遷移金属を
下地にしたPt/Co積層膜(b)のカー回転角の例を同図
の特性(b)に示す。本案の実施例によればPt/Co積層
膜の保磁力は700(Oe)と増大している。又、印加磁場
を希土類−遷移金属が持つ保磁力6(KOe)より低い印
加磁場2(KOe)をかけ、希土類−遷移金属が持つ磁化
の向きを一定方向にしたままでのPt/Co積層膜の光学磁
気特性を測定した。第4図にその結果を示す。カー回転
角の磁場方向の中心がずれている事から、保磁力の増大
結果は、下地層の違いや二層膜構造によるものでなく希
土類−遷移金属とPt/Co積層膜との交換結合によるもの
である事がいえる。その根拠として希土類−遷移金属膜
は常に一定の磁場方向に向いているため、Pt/Co積層膜
の磁場が希土類−遷移金属の磁場と逆に向こうとする時
は、磁場の反転が遅れる。逆に同じ方向に向こうとする
時は早く磁場が反転するため、カー回転角の中心がずれ
る事になる。このように本案によれば、保磁力が増大す
る事によってピット径を小さくする事ができ、従って、
高密度な光磁気ディスクにすることができる。
(ヘ) 実施例 第1図は本発明の一実施例に係る光磁気記録媒体の構
成図を示しており、例えば基板テーブル上に基板(3)
を取り付け、マグネトロンスパッタリングによりTbFe合
金膜(2)を100Åの膜厚で成膜し、次にPt17Å,Co5Å
の周期で5層に成膜した全厚110ÅのPt/Co積層膜(1)
を成膜することによる2層膜構造としたものである。Pt
/Co積層膜とTbFe合金膜との交換結合による保磁力増大
とともに、TbFe合金膜の酸化防止効果もある。
成図を示しており、例えば基板テーブル上に基板(3)
を取り付け、マグネトロンスパッタリングによりTbFe合
金膜(2)を100Åの膜厚で成膜し、次にPt17Å,Co5Å
の周期で5層に成膜した全厚110ÅのPt/Co積層膜(1)
を成膜することによる2層膜構造としたものである。Pt
/Co積層膜とTbFe合金膜との交換結合による保磁力増大
とともに、TbFe合金膜の酸化防止効果もある。
第1図に示す構造の光磁気ディスクに於いては、従来
の光磁気ディスク記録装置である磁石により磁場を与
え、レーザ光を照射する事による記録方法で記録・消去
・再生を行う事ができる。
の光磁気ディスク記録装置である磁石により磁場を与
え、レーザ光を照射する事による記録方法で記録・消去
・再生を行う事ができる。
尚、希土類−遷移金属材料として、実施例においては
TbFe合金を用いたが、この組み合わせに限らず、希土類
としてTb、Gd、Dy、Ho、Nd、Prの一種または二種以上の
元素と、遷移金属としてFe、Co、Niの一種または二種以
上の元素とよりなる合金を用いても、実施例とほぼ同等
の効果が得られる。
TbFe合金を用いたが、この組み合わせに限らず、希土類
としてTb、Gd、Dy、Ho、Nd、Prの一種または二種以上の
元素と、遷移金属としてFe、Co、Niの一種または二種以
上の元素とよりなる合金を用いても、実施例とほぼ同等
の効果が得られる。
(ト) 発明の効果 以上、本発明に依ればPt/Co積層膜の保磁力を増大さ
せる事ができるため、最小ピット半径をより小さくする
ことができるので、高密度記録に関しての特性を上げる
ことができる。
せる事ができるため、最小ピット半径をより小さくする
ことができるので、高密度記録に関しての特性を上げる
ことができる。
又、Pt/Co積層膜により、酸化しやすい希土類−遷移
金属膜が保護されるため腐食及び孔食を抑制しつつ磁気
光学効果を安定に維持する事ができる。
金属膜が保護されるため腐食及び孔食を抑制しつつ磁気
光学効果を安定に維持する事ができる。
第1図は本発明の一実施例を示す光磁気記録媒体の構成
図、第2図は従来のPt/Co積層膜の構成図、第3図,第
4図は本発明に係る光磁気特性図である。 (1)……Pt/Co積層膜 (2)……希土類−遷移金属,(3)……基板 (4)……Pt膜,(5)……Co膜
図、第2図は従来のPt/Co積層膜の構成図、第3図,第
4図は本発明に係る光磁気特性図である。 (1)……Pt/Co積層膜 (2)……希土類−遷移金属,(3)……基板 (4)……Pt膜,(5)……Co膜
Claims (2)
- 【請求項1】希土類−遷移金属層と、 白金族と遷移金属とを交互に積層した多層膜とから成
り、 前記希土類−遷移金属層は、少なくともその一方を白金
族−遷移金属多層膜と隣接することを特徴とする光磁気
記録媒体。 - 【請求項2】請求項1において、 前記多層膜は、PtとCoとを交互に積層した多層膜である
ことを特徴とする光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25933189A JP2630841B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25933189A JP2630841B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 光磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03120643A JPH03120643A (ja) | 1991-05-22 |
JP2630841B2 true JP2630841B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=17332613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25933189A Expired - Fee Related JP2630841B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630841B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH056820A (ja) * | 1990-12-28 | 1993-01-14 | Sony Corp | 光磁気記録媒体 |
JPH06139637A (ja) * | 1992-10-29 | 1994-05-20 | Canon Inc | 光磁気記録媒体 |
-
1989
- 1989-10-03 JP JP25933189A patent/JP2630841B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03120643A (ja) | 1991-05-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |