JP2630693B2 - メンブレンスイッチ用部材の製造方法 - Google Patents
メンブレンスイッチ用部材の製造方法Info
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Description
用シートと支持板とがきれいにかつ正確に見当合わせさ
れて固着されたメンブレンスイッチ用部材を、生産性よ
く製造することができるメンブレンスイッチ用部材の製
造方法に関するものである。
チ用シートと、キー孔部を有する支持板とが接着された
メンブレンスイッチ用部材は次のようにして製造してい
た。まず、メンブレンスイッチ用シートの突出部を形成
する部分に、紫外線硬化性樹脂を用いて印刷法により盛
り上げ部を設ける。そして、盛り上げ部に紫外線を照射
して硬化させ突出部を形成する。次に、メンブレンスイ
ッチ用シートに粘着剤を塗って、あらかじめ射出成形し
ておいた支持板のキー孔部と、メンブレンスイッチ用シ
ートの突出部とを人手によって見当合わせして貼り合わ
せる。
成形用金型内に載置してから、金型に設けられた凸部を
押しつけたり、真空吸引するなどして、メンブレンスイ
ッチ用シートに突出部を形成し、同じ射出成形用金型内
で支持板の射出成形をすると同時にメンブレンスイッチ
用シートと融着させる方法がある。
は、表面シートと支持板とを人手で貼り付けている。よ
って、接着強度が弱いものしかできないとともに、手作
業なので手間、時間がかかり、量産性に乏しい。また、
硬化させるのに時間がかかる紫外線硬化性樹脂を使用し
て突出部を形成しているので、硬化作業に手間、時間が
かかる。また、接着剤で接着されているため、耐水性に
乏しく水まわりでの使用は制限されていた。
板とは目測で見当合わせして貼り付けている。よって、
支持板のキー孔部とメンブレンスイッチ用シートの押し
ボタン部とが正確に位置合わせするのが困難である。
用シートが金型の凸部の押しつけや真空吸引などによ
り、射出成型金型内でむりやり引き伸ばされるので、位
置ずれしたり、シートにシワが発生したりして、きれい
に融着できなかった。この発明は以上のような問題点を
解決し、メンブレンスイッチ用シートと支持板とがきれ
いにしかも正確に見当合わせされて固着されたメンブレ
ンスイッチ用部材を、生産性よく製造することができる
メンブレンスイッチ用部材の製造方法を提供することを
目的とする。
を達成するために、次のように構成した。すなわち、こ
の発明の製造方法は平滑部と突出部とを有する型外成形
されたメンブレンスイッチ用シートの突出部に対応する
凹部を有する固定型と、メンブレンスイッチ用シートを
介して前記固定型の凹部に嵌合される凸部と平滑部キャ
ビティ構成面とを有する可動型とからなり、固定型に嵌
合されるメンブレンスイッチ用シートの平滑部裏面と可
動型の平滑部キャビティ構成面とで支持板形成キャビテ
ィを構成する射出成形用金型を用い、固定型にメンブレ
ンスイッチ用シートを嵌合し、型閉め後にキャビティ内
に溶融樹脂を射出し充填し、冷却後に型開けすることに
より、メンブレンスイッチ用シートの平滑部裏面に支持
板となる樹脂が融着したメンブレンスイッチ用部材を得
るようにした。
いて詳細に説明する。まず、この発明の製造方法に用い
られる平滑部1と突出部2とを有する型外成形されたメ
ンブレンスイッチ用シート3は、ベースフィルム30上に
図柄層31が形成されており、必要によりその上に接着層
32が形成されたものであり、平滑部1と突出部2とが形
成されている(図1、図3参照)。
タレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ナイロンなどの高分子系材料などがある。表面
がシボ状のメンブレンスイッチ用シート3を使用したい
場合は、ベースフィルム30として、マットフィルムを使
用するか、エンボスロールにて平滑なフィルムにシボ柄
をつけたものを使用するとよい。
などによって形成されたものであり、必要によって、凹
凸模様の印刷図柄が形成されていてもよい。
などにより設けられていてもよい。接着層32は、メンブ
レンスイッチ用シート3と支持板20とをより強固に融着
させるための層である。接着層32は、エポキシやフェノ
ール、ポリエステル、ウレタン、アクリルなどの熱硬化
性樹脂などからなり、支持板20の樹脂に適した感熱性あ
るいは感圧性の樹脂を適宜選択して使用する。
は、真空成形方法や型押し方法などにより、ドーム形状
などの突出した立体形状に形成しておくとよい。メンブ
レンスイッチ用シート3は、所定の形に切り抜いたり打
ち抜いたりしてラベル状にしたものや、長尺状のものな
どがある。
を有する型外成形されたメンブレンスイッチ用シート3
を用いて、支持板20を成形すると同時に、その表面にメ
ンブレンスイッチ用シート3を融着する方法を説明する
(図1、図3、図5参照)。
固定型5と可動型8とからなっている。固定型5は、前
記メンブレンスイッチ用シート3の突出部2に対応する
凹部4を有する金型である。可動型8は、メンブレンス
イッチ用シート3を介して前記固定型5の凹部4にはめ
あわされる凸部6と平滑部キャビティ構成面7とを有す
る金型である。
に、まず、固定型5の凹部4にメンブレンスイッチ用シ
ート3の突出部2をはめあわせ、固定型5に完全に沿わ
せる。はめあわせることによって、メンブレンスイッチ
用部材の押しボタン部16となる突出部2が、メンブレン
スイッチ用部材のキー孔部21が形成される部分に見当が
一致して固定される。この時点でメンブレンスイッチ用
シート3の位置決めが完了する。
動型8の凸部6をメンブレンスイッチ用シート3がはま
りこんだ固定型5の凹部4にはめあわせ、メンブレンス
イッチ用シート3を挟み込む。この時、メンブレンスイ
ッチ用シート3の平滑部裏面9と可動型8の平滑部キャ
ビティ構成面7とで支持板形成キャビティ13が構成され
る(図1参照)。
形成されたキャビティ内に成形樹脂を射出し充填するこ
とによって、キー孔部21を有する支持板20を射出成形す
ると同時に、支持板20とメンブレンスイッチ用シート3
とを融着させる。この時用いられる成形樹脂は、メンブ
レンスイッチ用部材の支持板20として機能する樹脂を用
いる。たとえば、アクリロニトリル、ブタジエン、スチ
レン、プロピレン、ポリスチレンなどがある。
出した押しボタン部16が形成されたメンブレンスイッチ
用シート3と、キー孔部21を有する支持板20とが完全に
見当合わせされて融着されたメンブレンスイッチ用部材
の成形品を取り出す(図2参照)。
シート3を介して前記固定型5の凹部4にはめあわされ
る凸部6と、平滑部キャビティ構成面7および凸部内キ
ャビティ構成面11、およびヒンジ部形成孔12とを有する
金型でもよい(図3参照)。
ンブレンスイッチ用シート3の平滑部裏面9と可動型8
の平滑部キャビティ構成面7とで平滑部形成キャビティ
13が構成されるとともに、メンブレンスイッチ用シート
3の突出部裏面14と可動型8の凸部内キャビティ構成面
11とで可動片形成キャビティ15が構成される。
て、型閉めし、形成されたキャビティ内に成形樹脂を射
出し充填することによって、メンブレンスイッチ用シー
トの平滑部裏面9に支持板20となる樹脂が融着し、メン
ブレンスイッチ用シート3の突出部裏面14に可動片21と
なる樹脂が融着し、支持板20と可動片21とがヒンジ部22
で連結されたメンブレンスイッチ用部材が得られる(図
4参照)。
合は、射出成形装置用の箔送り装置を用いて、突出した
押しボタン部16が形成されたメンブレンスイッチ用シー
ト3を射出成型用金型内に送り込み、型閉めと同時に、
金型の刃など適宜な方法で、メンブレンスイッチ用シー
ト3が所定の幅に切り取られて型抜きされるようにする
とよい(図5参照)。型抜きされやすいようにメンブレ
ンスイッチ用シート3にあらかじめスリットを設けてお
いてもよい。
層を積層したシート状のフィルムを真空成形して突出部
を形成し、ついで、ラベル形状に切り抜きメンブレンス
イッチ用シートを得る。このメンブレンスイッチ用シー
トを、メンブレンスイッチ用シートの突出部に対応する
凹部を有する固定型にはめ込み、ついで、メンブレンス
イッチ用シートを介して固定型の凹部にはめあわされる
凸部と平滑部キャビティ構成面とを有する可動型によっ
て型閉めし、ポリカーボネート樹脂で射出成形し、キー
孔部を有する支持板と突出部を有するメンブレンスイッ
チ用シートとが正確に見当合わせされたメンブレンスイ
ッチ用部材を得た。
造方法は、支持板の成形と同時にメンブレンスイッチ用
シートが融着されるので、手間、時間がかからず量産性
に優れているとともに、メンブレンスイッチ用シートと
支持板とは接着強度が優れ耐水性もよいものとなる。
板とは、あらかじめ型外できれいに成形されたメンブレ
ンスイッチ用シートを射出成形用金型にはめ込んでいる
ので、メンブレンスイッチ用シートの押しボタン部と支
持板のキー孔部とは正確に見当わせされ、しかもシワな
どのないきれいなものができる。
法の実施例の一工程を示す図である。
チ用部材の実施例を示す図である。
法の実施例の一工程を示す図である。
チ用部材の実施例を示す図である。
法の実施例の一工程を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 平滑部と突出部とを有する型外成形され
たメンブレンスイッチ用シートの突出部に対応する凹部
を有する固定型と、メンブレンスイッチ用シートを介し
て前記固定型の凹部に嵌合される凸部と平滑部キャビテ
ィ構成面とを有する可動型とからなり、固定型に嵌合さ
れるメンブレンスイッチ用シートの平滑部裏面と可動型
の平滑部キャビティ構成面とで支持板形成キャビティを
構成する射出成形用金型を用い、固定型にメンブレンス
イッチ用シートを嵌合し、型閉め後にキャビティ内に溶
融樹脂を射出し充填し、冷却後に型開けすることによ
り、メンブレンスイッチ用シートの平滑部裏面に支持板
となる樹脂が融着したメンブレンスイッチ用部材を得る
ことを特徴とするメンブレンスイッチ用部材の製造方
法。 - 【請求項2】 平滑部と突出部とを有する型外成形され
たメンブレンスイッチ用シートの突出部に対応する凹部
を有する固定型と、メンブレンスイッチ用シートを介し
て前記固定型の凹部に嵌合される凸部と平滑部キャビテ
ィ構成面と凸部内キャビティ構成面とヒンジ部形成孔と
を有する可動型とからなり、固定型に嵌合されるメンブ
レンスイッチ用シートの平滑部裏面と可動型の平滑部キ
ャビティ構成面とで支持板形成キャビティを構成すると
ともに、メンブレンスイッチ用シートの突出部裏面と可
動型の凸部内キャビティ構成面とで可動片形成キャビテ
ィを構成する射出成形用金型を用い、固定型にメンブレ
ンスイッチ用シートを嵌合し、型閉め後にキャビティ内
およびヒンジ部形成孔に溶融樹脂を射出し充填し、冷却
後に型開けすることにより、メンブレンスイッチ用シー
トの平滑部裏面に支持板となる樹脂が融着し、メンブレ
ンスイッチ用シートの突出部裏面に可動片となる樹脂が
融着し、支持板と可動片とがヒンジ部で連結されたメン
ブレンスイッチ用部材を得る請求項1記載のメンブレン
スイッチ用部材の製造方法。 - 【請求項3】 メンブレンスイッチ用シートが、ベース
フィルム上に文字・記号などの図柄層が形成され、その
上に溶融樹脂と接着する接着層が形成されたものである
請求項1あるいは2記載のメンブレンスイッチ用部材の
製造方法。 - 【請求項4】 接着層が、接着性を有する補強フィルム
をラミネートしたものである請求項3記載のメンブレン
スイッチ用部材の製造方法。 - 【請求項5】 図柄層が、凹凸模様の印刷図柄である請
求項3あるいは4記載のメンブレンスイッチ用部材の製
造方法。 - 【請求項6】 メンブレンスイッチ用シートが長尺状で
あり、射出成形用金型内に順次供給する請求項1〜5の
いずれかに記載のメンブレンスイッチ用部材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3169445A JP2630693B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | メンブレンスイッチ用部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3169445A JP2630693B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | メンブレンスイッチ用部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04366513A JPH04366513A (ja) | 1992-12-18 |
JP2630693B2 true JP2630693B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15886737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3169445A Expired - Lifetime JP2630693B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | メンブレンスイッチ用部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630693B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10418202B2 (en) | 2015-06-24 | 2019-09-17 | Nissha Printing Co., Ltd. | Production method for a membrane switch member |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW388894B (en) * | 1997-10-09 | 2000-05-01 | Nissha Printing | High strength touch panel and manufacturing method therefor |
EP2347880A1 (en) * | 2010-01-25 | 2011-07-27 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | A method for producing a device comprising at least one displaceable operating member as well as such a device |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP3169445A patent/JP2630693B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10418202B2 (en) | 2015-06-24 | 2019-09-17 | Nissha Printing Co., Ltd. | Production method for a membrane switch member |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04366513A (ja) | 1992-12-18 |
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