JPH06325656A - 電器部品用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタン - Google Patents
電器部品用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタンInfo
- Publication number
- JPH06325656A JPH06325656A JP13252093A JP13252093A JPH06325656A JP H06325656 A JPH06325656 A JP H06325656A JP 13252093 A JP13252093 A JP 13252093A JP 13252093 A JP13252093 A JP 13252093A JP H06325656 A JPH06325656 A JP H06325656A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- button
- panel
- plastic sheet
- sheet material
- plastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/46—Knobs or handles, push-buttons, grips
- B29L2031/466—Keypads, keytops
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H2229/00—Manufacturing
- H01H2229/044—Injection moulding
- H01H2229/047—Preformed layer in mould
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は射出成形方法によってプラスチック
シート材を成形すると同時に、このプラスチックシート
材の裏側にプラスチックパネルを一体的に積層して押圧
ボタンを有するパネルボタンを製造する方法及びパネル
ボタンを目的としている。 【構成】 底面にボタン成形用凹部３を設けたキャビテ
ィ２を有する可動側型板１と、ゲート８の周りの下面に
凸部９を設けたコアー型板５と等よりなる射出成形金型
を用い、可動側型板１とコアー型板５との間に介入され
たプラスチックシート材13を前記キャビティ２に挿入
し、前記凸部９でプラスチックシート材13の一部をボタ
ン成形用凹部３に圧入して押圧ボタン18を成形し、同時
にプラスチックシート材の裏面に合成樹脂を射出してプ
ラスチックパネル17を一体的に積層して製造するプラス
チックパネルの製造方法及びプラスチックパネルであ
る。
シート材を成形すると同時に、このプラスチックシート
材の裏側にプラスチックパネルを一体的に積層して押圧
ボタンを有するパネルボタンを製造する方法及びパネル
ボタンを目的としている。 【構成】 底面にボタン成形用凹部３を設けたキャビテ
ィ２を有する可動側型板１と、ゲート８の周りの下面に
凸部９を設けたコアー型板５と等よりなる射出成形金型
を用い、可動側型板１とコアー型板５との間に介入され
たプラスチックシート材13を前記キャビティ２に挿入
し、前記凸部９でプラスチックシート材13の一部をボタ
ン成形用凹部３に圧入して押圧ボタン18を成形し、同時
にプラスチックシート材の裏面に合成樹脂を射出してプ
ラスチックパネル17を一体的に積層して製造するプラス
チックパネルの製造方法及びプラスチックパネルであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電器のスイッチ等に使用
される電器部品用パネルボタンの製造方法と、そのパネ
ルボタンに係り、特に射出成形方法を利用してプラスチ
ックシート材を成形すると共にその裏面にプラスチック
パネルを一体的に積層して構成するパネルボタンの製造
方法及びパネルボタンに関するものである。
される電器部品用パネルボタンの製造方法と、そのパネ
ルボタンに係り、特に射出成形方法を利用してプラスチ
ックシート材を成形すると共にその裏面にプラスチック
パネルを一体的に積層して構成するパネルボタンの製造
方法及びパネルボタンに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のパネルボタン及びその製
造方法は、所定部分に穴が穿設されたプラスチックパネ
ルと、このプラスチックパネルに貼着されるプラスチッ
クシートとを用意し、かつプラスチックシートの一部に
前記プラスチックパネルの穴と対応した自動復元し得る
ボタン用凸部をプレス加工或いは真空成形で形成し、そ
の後でボタン用凸部と穴とが合致するようにプラスチッ
クシートをプラスチックパネル上に貼着して構成してい
た。
造方法は、所定部分に穴が穿設されたプラスチックパネ
ルと、このプラスチックパネルに貼着されるプラスチッ
クシートとを用意し、かつプラスチックシートの一部に
前記プラスチックパネルの穴と対応した自動復元し得る
ボタン用凸部をプレス加工或いは真空成形で形成し、そ
の後でボタン用凸部と穴とが合致するようにプラスチッ
クシートをプラスチックパネル上に貼着して構成してい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の従来の
製造方法は、プラスチックシートとプラスチックパネル
とを別々に成形した後で、プラスチックパネル上にプラ
スチックシートを正確に位置合わせをしながら貼着しな
ければならないので、作業が複雑で熟練を要し、作業能
率が極めて悪い問題があった。また、ボタン用凸部と穴
との位置合わせが困難であるために、この両者の位置が
微妙にずれた不良品が発生する問題もあった。かつプラ
スチックシートとプラスチックパネルとの間に気泡が入
ったり、しわが生じたりし易い問題もあった。更に長期
間に亘って使用していると、プラスチックシートがプラ
スチックパネルから剥離する危険性もあった。
製造方法は、プラスチックシートとプラスチックパネル
とを別々に成形した後で、プラスチックパネル上にプラ
スチックシートを正確に位置合わせをしながら貼着しな
ければならないので、作業が複雑で熟練を要し、作業能
率が極めて悪い問題があった。また、ボタン用凸部と穴
との位置合わせが困難であるために、この両者の位置が
微妙にずれた不良品が発生する問題もあった。かつプラ
スチックシートとプラスチックパネルとの間に気泡が入
ったり、しわが生じたりし易い問題もあった。更に長期
間に亘って使用していると、プラスチックシートがプラ
スチックパネルから剥離する危険性もあった。
【０００４】本発明に係る製造方法は、前述の従来の問
題点に鑑み開発された全く新規な技術であって、特に合
成樹脂の射出成形によってプラスチックシート材の裏面
にプラスチックパネルを一体的に積層し、かつ射出成形
によって自動復元性に富む押圧ボタンをプラスチックシ
ート材の一部に形成するようにした全く新規な電器部品
用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタンの技術
を提供するものである。
題点に鑑み開発された全く新規な技術であって、特に合
成樹脂の射出成形によってプラスチックシート材の裏面
にプラスチックパネルを一体的に積層し、かつ射出成形
によって自動復元性に富む押圧ボタンをプラスチックシ
ート材の一部に形成するようにした全く新規な電器部品
用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタンの技術
を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電器部品用
パネルボタンの製造方法は、前述の従来の問題点を根本
的に改善した技術であって、その要旨は、プラスチック
シート材が挿入し得るキャビティをその上面に設けた可
動側型板と内部にランナー、スプルー及びゲートを有す
るコアー型板とスプルーを有する固定側型板とを夫々用
いてパネルボタンを製造する方法に於いて、前記可動側
型板のキャビティ底部にボタン成形用凹部を設け、コア
ー型板のゲートの周りに該凹部に嵌入し得る凸部を設
け、かつ可動側型板をコアー型板に当接して両者間に供
給されたプラスチックシート材をキャビティ内に挿入
し、更にコアー型板のゲートより合成樹脂を射出してプ
ラスチックシート材の裏面にプラスチックパネルを積層
すると共に該プラスチックシート材の一部を前記凹部に
沿って湾曲させて自動復元し得る押圧ボタンを形成する
ことを特徴とした電器部品用パネルボタンの製造方法で
ある。
パネルボタンの製造方法は、前述の従来の問題点を根本
的に改善した技術であって、その要旨は、プラスチック
シート材が挿入し得るキャビティをその上面に設けた可
動側型板と内部にランナー、スプルー及びゲートを有す
るコアー型板とスプルーを有する固定側型板とを夫々用
いてパネルボタンを製造する方法に於いて、前記可動側
型板のキャビティ底部にボタン成形用凹部を設け、コア
ー型板のゲートの周りに該凹部に嵌入し得る凸部を設
け、かつ可動側型板をコアー型板に当接して両者間に供
給されたプラスチックシート材をキャビティ内に挿入
し、更にコアー型板のゲートより合成樹脂を射出してプ
ラスチックシート材の裏面にプラスチックパネルを積層
すると共に該プラスチックシート材の一部を前記凹部に
沿って湾曲させて自動復元し得る押圧ボタンを形成する
ことを特徴とした電器部品用パネルボタンの製造方法で
ある。
【０００６】本発明に係るパネルボタンは、前述の従来
の問題点を根本的に改善した技術であって、その要旨は
所定位置にボタン用穴が設けられたプラスチックパネル
と及びこのプラスチックパネルの表面にプラスチックシ
ート材が一体的に積層された構造であって、前記ボタン
用穴に対応する部分のプラスチックシートの裏面に突起
が一体的に設けられていることを特徴とした電器部品用
パネルボタンである。
の問題点を根本的に改善した技術であって、その要旨は
所定位置にボタン用穴が設けられたプラスチックパネル
と及びこのプラスチックパネルの表面にプラスチックシ
ート材が一体的に積層された構造であって、前記ボタン
用穴に対応する部分のプラスチックシートの裏面に突起
が一体的に設けられていることを特徴とした電器部品用
パネルボタンである。
【０００７】
【作用】本発明に係る電器部品用パネルボタンの製造方
法は、上述の如く、可動側型板とコアー型板との間に供
給されたプラスチックシート材をキャビティ内に挿入し
ながら合成樹脂をキャビティに射出してプラスチックシ
ート材の裏面にプラスチックパネルを一体的に積層する
ので、プラスチックシート材とプラスチックパネルとを
強固に固着せしめることが出来る。また、キャビティ底
部にボタン成形用凹部を設けたので、合成樹脂の射出圧
でプラスチックシート材をこのボタン成形用凹部に圧入
して湾曲成形させ、プラスチックパネルの成形と同時に
自動復元し得る押圧ボタンを構成することが出来る。更
にプラスチックパネルに設けられる穴とプラスチックシ
ート材のボタンとを正確に合致せしめることが出来る。
法は、上述の如く、可動側型板とコアー型板との間に供
給されたプラスチックシート材をキャビティ内に挿入し
ながら合成樹脂をキャビティに射出してプラスチックシ
ート材の裏面にプラスチックパネルを一体的に積層する
ので、プラスチックシート材とプラスチックパネルとを
強固に固着せしめることが出来る。また、キャビティ底
部にボタン成形用凹部を設けたので、合成樹脂の射出圧
でプラスチックシート材をこのボタン成形用凹部に圧入
して湾曲成形させ、プラスチックパネルの成形と同時に
自動復元し得る押圧ボタンを構成することが出来る。更
にプラスチックパネルに設けられる穴とプラスチックシ
ート材のボタンとを正確に合致せしめることが出来る。
【０００８】本発明に係る電器部品用パネルボタンは、
上述の構造と作用とを有するので、プラスチックパネル
の表面にプラスチックシート材が強固に一体的に積層さ
れた構造を有する製品となる。また、プラスチックパネ
ルの穴とプラスチックシート材の押圧ボタンとが完全に
合致した製品を得ることが出来る。更にプラスチックシ
ート材の押圧ボタンの裏面に突起が一体的に突設されて
いるので、この押圧ボタンを押圧した際にその裏側に配
設された電気スイッチ等をこの突起によって簡単かつ確
実に作動せしめることが出来る。
上述の構造と作用とを有するので、プラスチックパネル
の表面にプラスチックシート材が強固に一体的に積層さ
れた構造を有する製品となる。また、プラスチックパネ
ルの穴とプラスチックシート材の押圧ボタンとが完全に
合致した製品を得ることが出来る。更にプラスチックシ
ート材の押圧ボタンの裏面に突起が一体的に突設されて
いるので、この押圧ボタンを押圧した際にその裏側に配
設された電気スイッチ等をこの突起によって簡単かつ確
実に作動せしめることが出来る。
【０００９】
【実施例】図により本発明に係る電器部品用パネルボタ
ンの製造方法及びそのパネルボタンの一実施例を具体的
に説明すると、図１は本発明の製造方法を示す成形金型
及びプラスチックシート材の断面図、図２（Ａ）、
（Ｂ）は夫々プラスチックシート材の断面拡大図、図３
は図１の成形金型を閉じた状態の断面説明図、図４はキ
ャビティに合成樹脂を射出した状態の断面説明図、図５
（Ａ）、（Ｂ）はパネルボタンの構成を示す説明図、図
６（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）は種々の押圧ボタン
の構成を示す断面説明図、図７（Ａ）、（Ｂ）は押圧ボ
タンの全体的構成を示す斜視説明図、図８（Ａ）、
（Ｂ）は押圧ボタンの使用状態を示す断面説明図、図９
（Ａ）、（Ｂ）は他例の押圧ボタンを示す斜視図であ
る。
ンの製造方法及びそのパネルボタンの一実施例を具体的
に説明すると、図１は本発明の製造方法を示す成形金型
及びプラスチックシート材の断面図、図２（Ａ）、
（Ｂ）は夫々プラスチックシート材の断面拡大図、図３
は図１の成形金型を閉じた状態の断面説明図、図４はキ
ャビティに合成樹脂を射出した状態の断面説明図、図５
（Ａ）、（Ｂ）はパネルボタンの構成を示す説明図、図
６（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）は種々の押圧ボタン
の構成を示す断面説明図、図７（Ａ）、（Ｂ）は押圧ボ
タンの全体的構成を示す斜視説明図、図８（Ａ）、
（Ｂ）は押圧ボタンの使用状態を示す断面説明図、図９
（Ａ）、（Ｂ）は他例の押圧ボタンを示す斜視図であ
る。
【００１０】図１、図３及び図４に於いて、１は本発明
の製造方法に使用される射出成形金型の内の可動側型板
であり、この可動側型板１の上表面にはキャビティ２が
穿設されている。このキャビティ２の底部には、複数個
のボタン成形用凹部３が穿設されている。一部のボタン
成形用凹部３の底面には文字、図形等の模様凹所４が更
に深く穿設されている。
の製造方法に使用される射出成形金型の内の可動側型板
であり、この可動側型板１の上表面にはキャビティ２が
穿設されている。このキャビティ２の底部には、複数個
のボタン成形用凹部３が穿設されている。一部のボタン
成形用凹部３の底面には文字、図形等の模様凹所４が更
に深く穿設されている。
【００１１】５はコアー型板であって、その上部から下
方向に亘ってランナー６、スプルー７、ゲート８が順に
設けられている。また、前記ボタン成形用凹部３に嵌入
し得る凸部９が前記ゲート８の周りの下方に突設され、
かつこの凸部９の先端部からゲート８に向かって凹陥部
10が穿設されている。11は固定側型板であって、スプル
ー12が設けられている。
方向に亘ってランナー６、スプルー７、ゲート８が順に
設けられている。また、前記ボタン成形用凹部３に嵌入
し得る凸部９が前記ゲート８の周りの下方に突設され、
かつこの凸部９の先端部からゲート８に向かって凹陥部
10が穿設されている。11は固定側型板であって、スプル
ー12が設けられている。
【００１２】図１乃至図３に於いて、13はプラスチック
シート材であって、特に図２（Ａ）に示すように、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム14の上表面に加飾用印
刷15を施し、更にその裏面側に接着剤層16を積層するこ
とによって構成している。上記実施例では、フィルム14
の表裏面に加飾用印刷15と接着剤層16とを別々に施した
が、図２（Ｂ）に示す如く、透明フィルム14ａの裏面に
夫々加飾用印刷15と接着剤層16とを順に積層することに
よっても構成することが出来る。
シート材であって、特に図２（Ａ）に示すように、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム14の上表面に加飾用印
刷15を施し、更にその裏面側に接着剤層16を積層するこ
とによって構成している。上記実施例では、フィルム14
の表裏面に加飾用印刷15と接着剤層16とを別々に施した
が、図２（Ｂ）に示す如く、透明フィルム14ａの裏面に
夫々加飾用印刷15と接着剤層16とを順に積層することに
よっても構成することが出来る。
【００１３】上述の如き射出成形金型とプラスチックシ
ート材13とを用いて、本発明に係るパネルボタンを製造
する方法及びパネルボタンの構造について説明すると次
の通りである。即ち、図１乃至図５（Ａ）、（Ｂ）に於
いて、プラスチックシート材13を可動側型板１とコアー
型板５との間に介在させた後で、可動側型板１をコアー
型板５に密接させてキャビティ２を閉じると同時に、プ
ラスチックシート材13の一部を凸部９の先端部によって
ボタン成形用凹部３に圧入させる。
ート材13とを用いて、本発明に係るパネルボタンを製造
する方法及びパネルボタンの構造について説明すると次
の通りである。即ち、図１乃至図５（Ａ）、（Ｂ）に於
いて、プラスチックシート材13を可動側型板１とコアー
型板５との間に介在させた後で、可動側型板１をコアー
型板５に密接させてキャビティ２を閉じると同時に、プ
ラスチックシート材13の一部を凸部９の先端部によって
ボタン成形用凹部３に圧入させる。
【００１４】この状態のままで、特に図４に示す如く、
スプルー12、ランナー６、スプルー７、及びゲート８を
介してキャビティ２内に合成樹脂を射出することによっ
て、プラスチックシート材13の裏面にプラスチックパネ
ル17を一体的に積層し、かつその一部をボタン成形用凹
部３によってボタン状に湾曲させて復元が可能な押圧ボ
タン18を形成することが出来る。また、前記凸部９の凹
陥部10の作用によって、押圧ボタン18の裏面に突起19を
突設成形することが出来る。更にボタン成形用凹部３に
設けられた模様凹所４の作用によって、前記押圧ボタン
18の外表面に特に図５（Ａ）、（Ｂ）に明らかな如き文
字、図形等の凸模様20を突設することが出来る。
スプルー12、ランナー６、スプルー７、及びゲート８を
介してキャビティ２内に合成樹脂を射出することによっ
て、プラスチックシート材13の裏面にプラスチックパネ
ル17を一体的に積層し、かつその一部をボタン成形用凹
部３によってボタン状に湾曲させて復元が可能な押圧ボ
タン18を形成することが出来る。また、前記凸部９の凹
陥部10の作用によって、押圧ボタン18の裏面に突起19を
突設成形することが出来る。更にボタン成形用凹部３に
設けられた模様凹所４の作用によって、前記押圧ボタン
18の外表面に特に図５（Ａ）、（Ｂ）に明らかな如き文
字、図形等の凸模様20を突設することが出来る。
【００１５】図６（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）は、
夫々本発明のパネルボタンに設けられた復元可能な押圧
ボタン18の形状及び凸模様20の形状について説明する断
面図であって、同図（Ａ）は外方に円弧状に突出した押
圧ボタン18を示し、同図（Ｂ）は逆に押圧ボタン18が下
方に陥没した構造を示している。同図（Ｃ）は押圧ボタ
ン18がほぼ水平であって、押圧ボタン18の先端に突設さ
れた凸模様20のみが突出した構造のものを示し、更に同
図（Ｄ）は、表側外方に円弧状に突出した押圧ボタン18
に、更に凸模様20が突設された２つの重ね山状の構造の
ものを示している。
夫々本発明のパネルボタンに設けられた復元可能な押圧
ボタン18の形状及び凸模様20の形状について説明する断
面図であって、同図（Ａ）は外方に円弧状に突出した押
圧ボタン18を示し、同図（Ｂ）は逆に押圧ボタン18が下
方に陥没した構造を示している。同図（Ｃ）は押圧ボタ
ン18がほぼ水平であって、押圧ボタン18の先端に突設さ
れた凸模様20のみが突出した構造のものを示し、更に同
図（Ｄ）は、表側外方に円弧状に突出した押圧ボタン18
に、更に凸模様20が突設された２つの重ね山状の構造の
ものを示している。
【００１６】図７（Ａ）、（Ｂ）は、夫々前記図６
（Ｄ）に示した構造の押圧ボタン18の表裏面に於ける外
観を斜視図で現したものである。特に同図（Ｂ）によっ
て、押圧ボタン18の裏側中央に突起19が突設され、かつ
その周りが空洞になっていることが明らかである。ま
た、同図（Ａ）によって押圧ボタン18の外表面に数字を
表示した凸模様20が突設されていることが明らかであ
る。
（Ｄ）に示した構造の押圧ボタン18の表裏面に於ける外
観を斜視図で現したものである。特に同図（Ｂ）によっ
て、押圧ボタン18の裏側中央に突起19が突設され、かつ
その周りが空洞になっていることが明らかである。ま
た、同図（Ａ）によって押圧ボタン18の外表面に数字を
表示した凸模様20が突設されていることが明らかであ
る。
【００１７】本発明に係るパネルボタンは、図８（Ａ）
に示すように、押圧ボタン18の裏面に突設された突起19
の先端面に通電性を持ったカーボン層21を印刷等の手段
で設けることも可能である。このように突起19にカーボ
ン層21を設けた場合には、押圧ボタン18を押し下げて両
側の（＋）（−）よりなるスイッチ22に該カーボン層21
を当接して通電することも可能である。
に示すように、押圧ボタン18の裏面に突設された突起19
の先端面に通電性を持ったカーボン層21を印刷等の手段
で設けることも可能である。このように突起19にカーボ
ン層21を設けた場合には、押圧ボタン18を押し下げて両
側の（＋）（−）よりなるスイッチ22に該カーボン層21
を当接して通電することも可能である。
【００１８】図９（Ａ）、（Ｂ）に示す如く、平らな押
圧ボタン18の外表面に十字型凸模様20を設け、かつこの
押圧ボタン18の裏面に同一形状の十字型突起19を突設し
て構成することも可能である。上記実施例に於いては本
体部17と突起部19とを同一合成樹脂を用いて構成した
が、突起部19に使用する合成樹脂は、ウレタン樹脂等の
軟材質の樹脂を別に使用し、この突起部19に対応する押
圧ボタン18の感触をソフトにすることも可能である。
圧ボタン18の外表面に十字型凸模様20を設け、かつこの
押圧ボタン18の裏面に同一形状の十字型突起19を突設し
て構成することも可能である。上記実施例に於いては本
体部17と突起部19とを同一合成樹脂を用いて構成した
が、突起部19に使用する合成樹脂は、ウレタン樹脂等の
軟材質の樹脂を別に使用し、この突起部19に対応する押
圧ボタン18の感触をソフトにすることも可能である。
【００１９】
【発明の効果】本発明に係る電器部品用パネルボタンの
製造方法及びそのパネルボタンは、上述の如き構成と作
用とを有するので、特に次のような効果を有するもので
ある。
製造方法及びそのパネルボタンは、上述の如き構成と作
用とを有するので、特に次のような効果を有するもので
ある。
【００２０】（１）本発明に係る製造方法はプラスチッ
クシート材の裏面にプラスチックパネルを合成樹脂の射
出成形によって積層するので、両者を一体的に固着せし
めると共に、簡単な工程で精度の良いものを大量生産す
ることが出来る。（２）プラスチックパネルの射出成形
と同時に、プラスチックシート材の一部を湾曲させて、
押圧ボタンを成形することが出来る。（３）プラスチッ
クパネルの穴と押圧ボタンの位置とを正確に合致せしめ
ることが出来る。
クシート材の裏面にプラスチックパネルを合成樹脂の射
出成形によって積層するので、両者を一体的に固着せし
めると共に、簡単な工程で精度の良いものを大量生産す
ることが出来る。（２）プラスチックパネルの射出成形
と同時に、プラスチックシート材の一部を湾曲させて、
押圧ボタンを成形することが出来る。（３）プラスチッ
クパネルの穴と押圧ボタンの位置とを正確に合致せしめ
ることが出来る。
【００２１】（４）ゲートの周りの凸部先端部に凹陥部
を設けた場合には、射出成形時に押圧ボタンの裏側に突
起を設けることが出来る。（５）この突起を押圧ボタン
の裏側に設けた場合には、スイッチの作動を容易にする
ことが出来る。（６）押圧ボタンの外表面に文字、図形
等の凸模様を立体的に形成することも可能である。
（７）押圧ボタンの裏側の突起先端面にカーボン層等の
導電層を設けた場合には、スイッチ等の通電操作を容易
にすることが出来る。
を設けた場合には、射出成形時に押圧ボタンの裏側に突
起を設けることが出来る。（５）この突起を押圧ボタン
の裏側に設けた場合には、スイッチの作動を容易にする
ことが出来る。（６）押圧ボタンの外表面に文字、図形
等の凸模様を立体的に形成することも可能である。
（７）押圧ボタンの裏側の突起先端面にカーボン層等の
導電層を設けた場合には、スイッチ等の通電操作を容易
にすることが出来る。
【図１】本発明の製造方法を示す成形金型及びプラスチ
ックシート材の断面図である。
ックシート材の断面図である。
【図２（Ａ）、（Ｂ）】プラスチックシート材の断面拡
大図である。
大図である。
【図３】図１の成形金型を閉じた状態の断面説明図であ
る。
る。
【図４】キャビティに合成樹脂を射出した状態の断面説
明図である。
明図である。
【図５（Ａ）、（Ｂ）】パネルボタンの構成を示す説明
図である。
図である。
【図６（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）】種々の押圧ボ
タンの構成を示す断面説明図である。
タンの構成を示す断面説明図である。
【図７（Ａ）、（Ｂ）】押圧ボタンの全体的構成を示す
斜視説明図である。
斜視説明図である。
【図８（Ａ）、（Ｂ）】押圧ボタンの使用状態を示す断
面説明図である。
面説明図である。
【図９（Ａ）、（Ｂ）】他例の押圧ボタンを示す斜視図
である。
である。
１…可動側型板 ２…キャビティ ３…ボタン成形用凹部 ４…模様凹所 ５…コアー型板 ６…ランナー ７…スプルー ８…ゲート ９…凸部 １０…凹陥部 １１…固定側型板 １２…スプルー １３…プラスチックシート材 １４…フィルム １５…加飾用印刷 １６…接着剤層 １７…プラスチックパネル １８…押圧ボタ
ン １９…突起 ２０…凸模様 ２１…カーボン層 ２２…スイッチ
ン １９…突起 ２０…凸模様 ２１…カーボン層 ２２…スイッチ
Claims (6)
- 【請求項１】 プラスチックシート材が挿入し得るキャ
ビティをその上面に設けた可動側型板と内部にランナ
ー、スプルー及びゲートを有するコアー型板とスプルー
を有する固定側型板とを夫々用いてパネルボタンを製造
する方法に於いて、前記可動側型板のキャビティ底部に
ボタン成形用凹部を設け、コアー型板のゲートの周りに
該凹部に嵌入し得る凸部を設け、かつ可動側型板をコア
ー型板に当接して両者間に供給されたプラスチックシー
ト材をキャビティ内に挿入し、更にコアー型板のゲート
より合成樹脂を射出してプラスチックシート材の裏面に
プラスチックパネルを積層すると共に該プラスチックシ
ート材の一部の裏面に突起を設けて自動復元し得る押圧
ボタンを形成することを特徴とした電器部品用パネルボ
タンの製造方法。 - 【請求項２】 コアー型板の下面に突設された凸部の先
端部よりゲートに向かって凹陥部を穿設し、かつ該凹陥
部に合成樹脂を射出してプラスチックシート材に固着さ
せることによって押圧ボタンの裏面に突起を設けること
を特徴とした請求項１の電器部品用パネルボタンの製造
方法。 - 【請求項３】 キャビティ底部に穿設されたボタン成形
用凹部内に文字、図形等の模様凹所を設け、合成樹脂の
射出圧によってプラスチックシート材を該模様凹所に圧
入させて成形して押圧ボタンの外表面に凸模様を形成す
ることを特徴とした請求項１の電器部品用パネルボタン
の製造方法。 - 【請求項４】 所定位置にボタン用穴が設けられたプラ
スチックパネルと及びこのプラスチックパネルの表面に
プラスチックシートが一体的に積層された構造であっ
て、前記ボタン用穴に対応する部分のプラスチックシー
トの裏面に突起が一体的に設けられていることを特徴と
した電器部品用パネルボタン。 - 【請求項５】 突起の先端面にカーボン層等よりなる導
電層が積層されて構成されていることを特徴とした請求
項４の電器部品用パネルボタン。 - 【請求項６】 押圧ボタンの外表面に文字、図形等の凸
模様を突設して構成したことを特徴とした請求項４の電
器部品用パネルボタン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13252093A JPH06325656A (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 電器部品用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13252093A JPH06325656A (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 電器部品用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06325656A true JPH06325656A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=15083241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13252093A Pending JPH06325656A (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 電器部品用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06325656A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100403449B1 (ko) * | 2001-04-06 | 2003-10-30 | 금능정밀(주) | 전기·전자 제품용 패널, 이의 제조에 사용되는 사출금형 |
| EP2347880A1 (en) * | 2010-01-25 | 2011-07-27 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | A method for producing a device comprising at least one displaceable operating member as well as such a device |
-
1993
- 1993-05-11 JP JP13252093A patent/JPH06325656A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100403449B1 (ko) * | 2001-04-06 | 2003-10-30 | 금능정밀(주) | 전기·전자 제품용 패널, 이의 제조에 사용되는 사출금형 |
| EP2347880A1 (en) * | 2010-01-25 | 2011-07-27 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | A method for producing a device comprising at least one displaceable operating member as well as such a device |
| WO2011089560A1 (en) * | 2010-01-25 | 2011-07-28 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | A method of producing a device comprising at least one displaceable operating member as well as such a device |
| US20120258279A1 (en) * | 2010-01-25 | 2012-10-11 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method of producing a device comprising at least one displaceable operating member as well as such a device |
| RU2550183C2 (ru) * | 2010-01-25 | 2015-05-10 | Конинклейке Филипс Электроникс Н.В. | Способ изготовления устройства, содержащего по меньшей мере один перемещаемый рабочий элемент, а также такое устройство |
| US9126359B2 (en) | 2010-01-25 | 2015-09-08 | Koninklijke Philips N.V. | Method of producing a device comprising at least one displaceable operating member as well as such a device |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR20140134235A (ko) | 버튼 기능을 가진 기능 지지부 | |
| KR100354155B1 (ko) | 전기부품용패널버튼과그제조방법및장치 | |
| JPH06325656A (ja) | 電器部品用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタン | |
| JPH06328506A (ja) | 電器部品用パネルボタンの製造方法及びそのパネルボタン | |
| KR970000483A (ko) | 복합 성형제품 및 상기 제품의 제조 방법 | |
| KR880001766B1 (ko) | 인젝션성형법 | |
| JP2008251323A (ja) | パネル一体型押釦スイッチ部材およびその製造方法 | |
| JPH0740450B2 (ja) | キ−ボ−ドパネルおよびその製造方法 | |
| JP3802736B2 (ja) | 押釦シート部材 | |
| JPH0788887A (ja) | 透明部を有する樹脂成形品とその製造方法 | |
| JPH03127417A (ja) | 押しボタンパネル付フレームとその製造方法 | |
| KR100400158B1 (ko) | 가죽표면을 갖는 하우징 부품으로 이루어진 스위치를구비한 원격제어장치 | |
| JP2630693B2 (ja) | メンブレンスイッチ用部材の製造方法 | |
| EP1095752A4 (en) | MOLD LAMINATE AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME | |
| JPH06218759A (ja) | 装飾フィルム付き成形品の製造方法 | |
| JP2004006352A (ja) | 電子機器のキー | |
| CN217621834U (zh) | 一种表面透明视觉效果好的膜片注塑模具 | |
| JPH09167539A (ja) | シートボタンパネル及びシートボタンパネル形成方法 | |
| JP2002324448A (ja) | キートップ板 | |
| JP2001357744A (ja) | スイッチの製造方法 | |
| JP3821753B2 (ja) | フイルムを有する樹脂成形品の製造方法 | |
| JP3062663B2 (ja) | 押しボタンパネルシートの製造方法とその製造方法に用いる金型 | |
| JP2001266691A (ja) | シート状キートップおよびその製造方法 | |
| JPH0992081A (ja) | メンブレンスイッチ用表面パネル | |
| JP3024461U (ja) | タッチスイッチパネル |