JP2001357744A - スイッチの製造方法 - Google Patents

スイッチの製造方法

Info

Publication number
JP2001357744A
JP2001357744A JP2000178398A JP2000178398A JP2001357744A JP 2001357744 A JP2001357744 A JP 2001357744A JP 2000178398 A JP2000178398 A JP 2000178398A JP 2000178398 A JP2000178398 A JP 2000178398A JP 2001357744 A JP2001357744 A JP 2001357744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push button
inner panel
switch
molding
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000178398A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Watanabe
信夫 渡辺
Hideyuki Osanawa
秀之 長縄
Katsuhiro Katagiri
勝広 片桐
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2000178398A priority Critical patent/JP2001357744A/ja
Publication of JP2001357744A publication Critical patent/JP2001357744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/044Injection moulding
    • H01H2229/046Multi-colour or double shot injection moulding

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数及び製造工数の低減を図ることができ
るとともに、製造コストの低減を図ることができるスイ
ッチの製造方法を提供する。 【解決手段】第1の成形工程でABS樹脂P1にて成形
したインナーパネル55を残している固定金型71に第
2成形工程用可動金型73を合わせる。そして、第2成
形工程用可動金型73を固定金型71に合わせることに
よって第2成形工程用可動金型73と、固定金型71及
びインナーパネル55との間に形成された空間S内に、
ABS樹脂P1より低融点のABS樹脂P2を注入させ
る。注入したABS樹脂P2が固化することによって、
押しボタン56とインナーパネル55は、分離可能な接
着状態で一体に成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチのインナ
ーパネルに係り、詳しくは照光式押しボタンスイッチの
インナーパネルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の運転室内には、図7に示
すようなセンターコンソール50が配設されている。セ
ンターコンソール50に設けられた制御スイッチ、例え
ばカーステレオ及びヒーターコントロール等のスイッチ
51は、暗いときでも見えるように照光式押しボタンス
イッチが使用されている。それらの照光式押しボタンス
イッチ51は、センタークラスタパネル52にカバーさ
れるように取り付けられている。
【0003】前記照光式押しボタンスイッチ51は、図
8に示すように、光源(CED)53を固着した基板5
4と、該基板54の上に配置されたインナーパネル55
と、該インナーパネル55に取り付けられる押しボタン
56とを備えている。
【0004】前記インナーパネル55は、樹脂材料にて
成形されている。インナーパネル55のパネル本体55
aには、該パネル本体55aの上表面55bから突出す
る突出部55cが形成され、その突出部55cの中央に
同パネル本体55aを貫通する貫通孔55dが設けられ
ている。
【0005】前記押しボタン56は、前記パネル本体5
5aの突出部55cを覆う開口部56aを有して一端開
口のラッパ状に形成されている。開口部56aには鍔部
56cが形成されている。
【0006】そして、図8に示すように、前記基板54
はその光源53が前記貫通孔55d内に来るように前記
パネル本体55aの下表面55e側に配置され、前記押
しボタン56はその開口部56aが前記突出部55cを
覆うようにパネル本体55aの上表面55b側に配置さ
れている。このとき、光源53の光は貫通孔55d内で
反射しながら、押しボタン56の表示部56bに照射す
るようになっている。なお、前記押しボタン56は、図
示しないスイッチ接触片と連結されるようにしている。
つまり、押しボタン56は押圧される度に、図示しない
スイッチはオン又はオフされるようになっている。
【0007】従来では、押しボタン56は、パネル本体
55aとは別部品として成形してからその開口部56a
が当該パネル本体55aの突出部55cを覆うように同
パネル本体55aに取り付けるようにしている。また、
押しボタン56は、次のような工程にて作られている。
【0008】まず、押しボタン56は、透明又は半透明
の合成樹脂にて図示しない射出成形工程で成形される。
そして、図9(a)に示すように、押しボタン56を治
具60にセットさせる。次に、図9(a)に示すよう
に、押しボタン56に刻むべく文字等の標識の色と同じ
色の塗料にて押しボタン56の外側面に対して満遍なく
塗料を塗布させる。そして、押しボタン56の外側面に
は、文字色塗装層T1が形成される。その後、図9
(c)に示すように、押しボタン56の外側面における
文字色塗装層T1の上には、更に押しボタン56のベー
ス色と同じ色の塗料を塗布させる。すると、その文字色
塗装層T1の上には、ベース色塗装層T2が形成され
る。最後に、図9(d)に示すように、押しボタン56
に刻むべく文字等の標識を、文字色塗装層T1が露出す
るまで前記ベース色塗装層T2をレーザ加工にて刻み出
す。すると、文字等の標識が形成された押しボタン56
は作られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、押しボタン
56とパネル本体55aは、別々の部品として別々に成
形してから組み付けられるため、照光式押しボタンスイ
ッチ51の部品点数及び製造工数の低減を図る上の問題
点となった。
【0010】また、押しボタン56における文字等の標
識を作る工程には、専用の治具60を必要するととも
に、押しボタン56の外側面への塗料塗装時にそれらの
塗料が治具60の表面に蓄積して治具60の使用寿命を
縮めていた。これは、押しボタン56ひいては照光式押
しボタンスイッチ51の製造コストの低減を図る上の問
題点となった。
【0011】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、部品点数及び製造工数の低
減を図ることができるとともに、製造コストの低減を図
ることができるスイッチの製造方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、パネル本体と、該パネ
ル本体の上表面から突出した突出部とを有するインナー
パネルと、前記突出部を覆うように前記インナーパネル
に取り付けられた押しボタンとを備えたスイッチの製造
方法において、前記インナーパネルを第1の熱可塑性樹
脂により射出成形する第1の成形工程と、当該第1の成
形工程での樹脂固化後において前記押しボタンを第2の
熱可塑性樹脂により前記インナーパネルと分離可能な接
着状態で一体に射出成形する第2の成形工程と、一体に
射出成形された押しボタンとインナーパネルを分離する
分離工程とからなることを要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、パネル本体と、
該パネル本体の上表面から突出した突出部とを有するイ
ンナーパネルと、前記突出部を覆うように前記インナー
パネルに取り付けられた押しボタンとを備えたスイッチ
の製造方法において、前記押しボタンを第2の熱可塑性
樹脂により射出成形する第1の成形工程と、当該第1の
成形工程での樹脂固化後において前記インナーパネルを
第1の熱可塑性樹脂により前記押しボタンと分離可能な
接着状態で一体に射出成形する第2の成形工程と、一体
に射出成形された押しボタンとインナーパネルを分離す
る分離工程とからなることを要旨とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のスイッチの製造方法において、前記第1の熱可
塑性樹脂と前記第2の熱可塑性樹脂とは、相互間におけ
る親和性の低い合成樹脂に使用したことを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1に記載のスイッチの製造方法において、前
記第2の成形工程で成形する第2又は第1の熱可塑性樹
脂は、前記第1の成形工程で成形する第1又は第2の熱
可塑性樹脂よりやや低い融点の合成樹脂に使用したこと
を要旨とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載のスイッチの製造方法において、ぞ
れぞれ前記第1の成形工程及び第2の成形工程にて一体
に射出成形された押しボタンとインナーパネルは、一体
のままで押しボタンに対して塗料の塗装及びレーザ加工
工程にて文字等の標識を形成してから、分離工程にて両
者を分離させるようにしたことを要旨とする。
【0017】(作用)請求項1及び2に記載の発明によ
れば、押しボタンとインナーパネルとは、それぞれ第1
の熱可塑性樹脂と第2の熱可塑性樹脂を用いて第1の成
形工程及び第2の成形工程にて一体に成形されてから、
分離工程にて分離されている。従って、押しボタンとイ
ンナーパネルを、別々の部材として別々に成形してから
一体に組み付ける従来技術に比べて、スイッチの部品点
数及び製造工数を低減することができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
及び2に記載の発明の作用に加えて、第1の熱可塑性樹
脂と第2の熱可塑性樹脂とは、相互間における親和性の
低い合成樹脂に使用したため、押しボタンとインナーパ
ネルが互いに融着されることを防止することができると
ともに、分離工程において押しボタンとインナーパネル
を容易に分離することができる。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3に記載の発明の作用に加えて、押しボタンとインナ
ーパネルが互いに融着されることを防止することができ
るとともに、分離工程において押しボタンとインナーパ
ネルを容易に分離することができる。また、第1の熱可
塑性樹脂と第2の熱可塑性樹脂とは、融点の相違する同
一種類の合成樹脂に使用することができることから、第
1の熱可塑性樹脂と第2の熱可塑性樹脂の材質管理はよ
り簡単である。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4に記載の発明の作用に加えて、押しボタンとインナ
ーパネルとは一体に成形した後に両者が一体のままで押
しボタンに対して塗料塗装及びレーザ加工工程にて文字
等の標識を形成する作業を行う。従って、専用治具を用
いて単独に押しボタンに対して塗料塗装及びレーザ加工
工程にて文字等の標識を形成する従来技術に比べ、作業
の流れが簡単であり、しかも、専用治具を省略すること
ができる。その結果、押しボタンとインナーパネルの製
造コストひいてはスイッチの製造コストを低減すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両のセンターコ
ンソールにおける照光式押しボタンスイッチに具体化し
た一実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形
態の照光式押しボタンスイッチは、図8に示す従来の照
光式押しボタンスイッチとは、構造上ほぼ同じであり、
ただ製造方法のみ相違する。そのため、以下に、照光式
押しボタンスイッチを同じ符号にて簡単に説明し、照光
式押しボタンスイッチの製造方法のみ詳しく説明する。
【0022】本実施形態の照光式押しボタンスイッチ5
1は、インナーパネル55と、該インナーパネル55に
取り付けられる押しボタン56とを備えている。前記イ
ンナーパネル55は、黒色の樹脂材料にて成形されてい
る。インナーパネル55のパネル本体55aには、該パ
ネル本体55aの上表面55bから突出する突出部55
cが形成され、その突出部55cの中央に同パネル本体
55aを貫通する貫通孔55dが設けられている。
【0023】前記押しボタン56は、透明又は半透明の
樹脂材料にて成形され、前記パネル本体55aの突出部
55cを覆う開口部56aを有して一端開口のラッパ状
に形成されている。
【0024】本実施形態では、インナーパネル55とボ
タン56は、以下で説明する2色成形工法にて一体成形
されている。そして、インナーパネル55とボタン56
の製造工程を図1〜図6を用いて説明する。
【0025】「第1の成形工程」図1は、インナーパネ
ル55を成形するための第1の成形工程を示す断面図で
ある。図1に示すように、固定金型71には、前記イン
ナーパネル55のパネル本体55aの外径寸法と同じの
凹部71aが設けられ、前記貫通孔55dの内周寸法と
同じの外郭寸法を有する凸部71bが設けられている。
【0026】また、第1成形工程用可動金型72には、
前記インナーパネル55の突出部55cの外郭寸法と同
じ寸法の凹部72aが設けられている。そして、固定金
型71に第1成形工程用可動金型72を合わせることに
よって形成される空間に、図示しない注入口から第1の
熱可塑性樹脂としての黒色のABS樹脂P1を注入し固
化させる。すると、図1に示すように、パネル本体55
aと突出部55c及び貫通孔55dを形成したインナー
パネル55が成形される。その後、第1の成形工程が終
了し、可動金型72を固定金型71及びインナーパネル
55と分離させ、インナーパネル55が固定金型71内
に残されたままの状態で第2の成形工程に移る。
【0027】「第2の成形工程」図2は、第2の成形工
程における金型合わせ状態を示す。図2に示すように、
第2成形工程用可動金型73には、前記押しボタン56
の外郭寸法と同じ寸法の凹部73aが設けられている。
【0028】そして、図2に示すように、第1の成形工
程で成形したインナーパネル55を残している固定金型
71に第2成形工程用可動金型73を合わせる。図2に
示すように、第2成形工程用可動金型73を固定金型7
1に合わせることによって第2成形工程用可動金型73
と、固定金型71及びインナーパネル55との間に空間
Sが形成される。次に、図3に示すように、注入口(図
示せず)から第2の熱可塑性樹脂としての透明又は半透
明のABS樹脂P2をその空間S内に注入させる。
【0029】尚、本実施形態では、ABS樹脂P1とA
BS樹脂P2とは、ABS樹脂P1の融点よりABS樹
脂P2の融点がやや低い同一種類の合成樹脂に使用して
いる。
【0030】そして、注入したABS樹脂P2が固化す
ることによって、図3に示すように、ABS樹脂P2で
形成された押しボタン56とABS樹脂P1で形成され
たインナーパネル55とは、後で分離することが出きる
状態で一体に成形される。その後、可動金型73を固定
金型71から分離させてから、押しボタン56とインナ
ーパネル55を一体のままで固定金型71から離型させ
ることによって第2の成形工程が終了する。
【0031】「塗料塗装及びレーザ加工工程」前記第2
の成形工程で一体に成形された押しボタン56とインナ
ーパネル55を図示しない作業台にセットさせ、図4
(a)に示すように、一体となる押しボタン56とイン
ナーパネル55における押しボタン56側の外側面に該
押しボタン56に刻むべく文字等の標識の色と同じ色の
塗料を満遍なく塗布させる。本実施形態では、文字等の
標識の色を白色にしている。そして、押しボタン56の
外側面及びパネル本体55aの上表面55bには、白色
の文字色塗装層T1が形成される。
【0032】次に、図4(b)に示すように、前記文字
色塗装層T1の上には、更にインナーパネル55のベー
ス色(ABS樹脂P1の黒色)と同じ色の塗料を塗布さ
せる。従って、その文字色塗装層T1の上には、黒色の
ベース色塗装層T2が形成される。
【0033】最後に、図4(c)に示すように、押しボ
タン56に刻むべく文字等の標識を、文字色塗装層T1
が露出するまで前記ベース色塗装層T2をレーザ加工に
て刻み出す。すると、塗料塗装及びレーザ加工工程は終
了する。
【0034】「押しボタンとインナーパネルの分離工
程」次に、塗料塗装及びレーザ加工工程した押しボタン
56とインナーパネル55を、一体のままで押しボタン
とインナーパネルの分離工程に移す。まず、図5に示す
ように、センタークラスタパネル52を、前記押しボタ
ン56より貫挿するようにセットする。また、図示しな
い作業台を外す。
【0035】次に、押し出し機構80を、その先端80
aが前記押しボタン56の表示部56bの内側面56d
に当接するようにインナーパネル55の貫通孔55dか
ら挿入させる。
【0036】そして、インナーパネル55を固定させた
状態で押し出し機構80を前記貫通孔55dの軸方向で
ある図5で示す矢印K方向に沿って押し出す。すると、
図6に示すように、押しボタン56は、その鍔部56c
の上面が前記センタークラスタパネル52の下面に当接
するまで押し出し機構80により押し出されることによ
って、押しボタン56とインナーパネル55は分離され
る。
【0037】本実施形態の照光式押しボタンスイッチ5
1の製造方法によれば、以下のような特徴を得ることが
できる。 (1)本実施形態では、インナーパネル55と押しボタ
ン56とは、それぞれABS樹脂P1とABS樹脂P2
を用いて第1の成形工程及び第2の成形工程にて一体に
成形されてから、分離工程にて分離されている。
【0038】従って、インナーパネル55と押しボタン
56を、異なる樹脂材料を用いて別々の部材として別々
に成形してから一体に組み付けた従来技術に比べて、照
光式押しボタンスイッチ51の部品点数及び製造工数を
低減することができる。
【0039】(2)本実施形態では、インナーパネル5
5を成形するABS樹脂P1と押しボタン56を成形す
るABS樹脂P2とは、ABS樹脂P1の融点よりAB
S樹脂P2の融点がやや低い同一種類の合成樹脂に使用
した。
【0040】従って、押しボタン56とインナーパネル
55が互いに融着されることを防止できる。そして、押
しボタン56とインナーパネル55は、分離可能な接着
状態で一体に成形されているため、分離工程において両
者を容易に分離することができる。また、ABS樹脂P
1とABS樹脂P2とは、融点と色の相違する同一種類
の合成樹脂に使用することができることから、ABS樹
脂P1とABS樹脂P2の材質管理はより簡単である。
【0041】(3)本実施形態では、押しボタン56と
インナーパネル55とは、一体に成形した後に両者が一
体のままで押しボタン56に対して塗料塗装及びレーザ
加工工程にて文字等の標識を刻み出す作業を行うように
した。
【0042】従って、専用治具60を用いて単独に押し
ボタン56に対して塗料塗装及びレーザ加工工程にて文
字等の標識を刻み出す従来技術に比べ、作業の流れが簡
単であり、しかも、専用治具60を省略することができ
る。
【0043】その結果、押しボタン56とインナーパネ
ル55の製造コストひいては照光式押しボタンスイッチ
51の製造コストを低減することができる。 (4)本実施形態では、分離工程の際に、インナーパネ
ル55とともに押しボタン56を挟持するセンタークラ
スタパネル52を利用して押しボタン56とインナーパ
ネル55を分離するようにした。
【0044】従って、分離工程の際に、インナーパネル
55とともに押しボタン56を挟持するその他の部材又
は治具を必要することはないため、照光式押しボタンス
イッチ51の製造工数及びコストを更に低減することが
できる。
【0045】なお、本実施形態は以下のように変更して
もよい。 ○上記実施形態では、インナーパネル55をABS樹脂
P1を用いて第1の成形工程にて成形してから、固化し
たインナーパネル55に押しボタン56をABS樹脂P
2を用いて第2の成形工程にて一体に成形するようにし
たが、押しボタン56をABS樹脂P2を用いて第1の
成形工程にて成形してから、固化した押しボタン56に
インナーパネル55をABS樹脂P1を用いて第2の成
形工程にて一体に成形するようにしてもよい。このと
き、インナーパネル55を成形するABS樹脂P1と押
しボタン56を成形するABS樹脂P2とは、ABS樹
脂P2の融点よりABS樹脂P1の融点がやや低いもの
に使用する必要がある。この場合、上記実施形態の特徴
(1)〜(4)に記載の効果と同様な効果を得ることが
できる。
【0046】○上記実施形態では、押しボタン56とイ
ンナーパネル55は、融点の異なるABS樹脂にて成形
したが、押しボタン56とインナーパネル55は、AB
S樹脂以外の熱可塑性樹脂、例えば、ポリカーボネート
(PC)樹脂又はその他の樹脂にて実施してもよい。ま
た、例えば、インナーパネル55をABS樹脂にし、押
しボタン56を前記ABS樹脂より低融点のポリカーボ
ネート(PC)樹脂にしてもよい。または、インナーパ
ネル55をポリカーボネート(PC)樹脂にし、押しボ
タン56を前記ポリカーボネート(PC)樹脂より低融
点のABS樹脂にしてもよい。これらの場合、上記実施
形態の特徴(1)〜(4)に記載の効果と同様な効果を
得ることができる。
【0047】○また、押しボタン56とインナーパネル
55は、それぞれ親和性が低い種類が異なる熱可塑性樹
脂にて実施してもよい。この場合、上記実施形態の特徴
(1)〜(4)に記載の効果に加えて、押しボタン56
とインナーパネル55が互いに融着されることを更に防
止できる。即ち、押しボタン56とインナーパネル55
を容易に分離できる。
【0048】○上記実施形態では、本発明を車両のセン
ターコンソールの照光式押しボタンスイッチに具体化し
たが、本発明を他の照光式押しボタンスイッチに具体化
してもよい。この場合、上記実施形態の特徴(1)〜
(4)に記載の効果と同様な効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1及び2
に記載の発明によれば、スイッチの部品点数及び製造工
数を低減することができる。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
及び2に記載の発明の効果に加えて、押しボタンとイン
ナーパネルが互いに融着されることを防止することがで
きるとともに、分離工程において押しボタンとインナー
パネルを容易に分離することができる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3に記載の発明の効果に加えて、第1の熱可塑性樹脂
と第2の熱可塑性樹脂の材質管理はより簡単である。請
求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4に記載の発
明の効果に加えて、スイッチの製造コストを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の第1の成形工程にて成形した状態
の断面図。
【図2】本実施形態の第2の成形工程の金型合わせ状態
を示す断面図。
【図3】第2の成形工程にて成形した状態の断面図。
【図4】本実施形態の押しボタンに対する塗料塗装及び
レーザ加工工程を示す要部断面図。
【図5】本実施形態の押しボタンとインナーパネルの分
離工程を示す要部断面図。
【図6】同じく押しボタンとインナーパネルの分離工程
を示す要部断面図。
【図7】センターコンソールを構成を示す斜視図。
【図8】従来の照光式押しボタンスイッチスイッチの断
面図。
【図9】従来の押しボタンに対する塗料塗装及びレーザ
加工工程を示す要部断面図。
【符号の説明】
55…インナーパネル、55a…パネル本体、55b…
パネル本体の上表面、55c…突出部、56…押しボタ
ン、P1…第1の熱可塑性樹脂としてのABS樹脂、P
2…第2の熱可塑性樹脂としてのABS樹脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 13/02 H01H 13/02 A (72)発明者 片桐 勝広 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 永野 昭義 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AA13 AA28 AH33 AH81 CA11 CB01 CB27 CB28 CC01 4F206 AA13 AA28 AH33 AH81 JA07 JB25 JB28 JN12 JW21 JW34 JW50 5G006 CB09 JA01 JF01 5G023 AA12 CA29 CA30 CA41 CA50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体と、該パネル本体の上表面か
    ら突出した突出部とを有するインナーパネルと、 前記突出部を覆うように前記インナーパネルに取り付け
    られた押しボタンとを備えたスイッチの製造方法におい
    て、 前記インナーパネルを第1の熱可塑性樹脂により射出成
    形する第1の成形工程と、当該第1の成形工程での樹脂
    固化後において前記押しボタンを第2の熱可塑性樹脂に
    より前記インナーパネルと分離可能な接着状態で一体に
    射出成形する第2の成形工程と、一体に射出成形された
    押しボタンとインナーパネルを分離する分離工程とから
    なるスイッチの製造方法。
  2. 【請求項2】 パネル本体と、該パネル本体の上表面か
    ら突出した突出部とを有するインナーパネルと、 前記突出部を覆うように前記インナーパネルに取り付け
    られた押しボタンとを備えたスイッチの製造方法におい
    て、 前記押しボタンを第2の熱可塑性樹脂により射出成形す
    る第1の成形工程と、当該第1の成形工程での樹脂固化
    後において前記インナーパネルを第1の熱可塑性樹脂に
    より前記押しボタンと分離可能な接着状態で一体に射出
    成形する第2の成形工程と、一体に射出成形された押し
    ボタンとインナーパネルを分離する分離工程とからなる
    スイッチの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスイッチの製造
    方法において、 前記第1の熱可塑性樹脂と前記第2の熱可塑性樹脂と
    は、相互間における親和性の低い合成樹脂に使用したこ
    とを特徴とするスイッチの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載のス
    イッチの製造方法において、 前記第2の成形工程で成形する第2又は第1の熱可塑性
    樹脂は、前記第1の成形工程で成形する第1又は第2の
    熱可塑性樹脂よりやや低い融点の合成樹脂に使用したこ
    とを特徴とするスイッチの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載のス
    イッチの製造方法において、 ぞれぞれ前記第1の成形工程及び第2の成形工程にて一
    体に射出成形された押しボタンとインナーパネルは、一
    体のままで押しボタンに対して塗料の塗装及びレーザ加
    工工程にて文字等の標識を形成してから、分離工程にて
    両者を分離させるようにしたことを特徴とするスイッチ
    の製造方法。
JP2000178398A 2000-06-14 2000-06-14 スイッチの製造方法 Pending JP2001357744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178398A JP2001357744A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 スイッチの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178398A JP2001357744A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 スイッチの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001357744A true JP2001357744A (ja) 2001-12-26

Family

ID=18679832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000178398A Pending JP2001357744A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 スイッチの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001357744A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1460667A1 (en) * 2003-03-20 2004-09-22 Pioneer Corporation Switch for electric equipment, electric equipment and electric equipment manufacturing apparatus
JP2009123602A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Toyoda Gosei Co Ltd 情報表示機能付きスイッチ及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1460667A1 (en) * 2003-03-20 2004-09-22 Pioneer Corporation Switch for electric equipment, electric equipment and electric equipment manufacturing apparatus
JP2009123602A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Toyoda Gosei Co Ltd 情報表示機能付きスイッチ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6542353B2 (en) Control panel assembly and method of making same
US6621027B1 (en) Key top member for push button switch structure
US5681515A (en) Method of fabricating an elastomeric keypad
US7897888B2 (en) Key fob device and method
JP4295468B2 (ja) 照光式押釦スイッチ用カバー部材
JP2000057871A (ja) 押釦スイッチ用部材およびその製造方法
JP2003297180A (ja) フィルム一体型キートップ
KR20040063003A (ko) 키시트부재와 그 제조방법
KR100354155B1 (ko) 전기부품용패널버튼과그제조방법및장치
KR970000483A (ko) 복합 성형제품 및 상기 제품의 제조 방법
JP2001357744A (ja) スイッチの製造方法
JPH08156020A (ja) キートップ板の製造方法
JPH087698A (ja) 押釦スイッチのキートップ板
JP4423756B2 (ja) パネル用スイッチにおけるインナーパネルの製造方法
JP3749452B2 (ja) キートップ板
JP2000231852A (ja) フィルム付きキートップ
JP2002197933A (ja) キートップ、キーシートおよびその製造方法
JP3410633B2 (ja) 照光式押釦スイッチ用押圧部材の製造方法
JP4235005B2 (ja) フィルムキーシート
JP2002203445A (ja) 裏側からトランスイルミネートされる操作ボタン及びこの操作ボタンを製造する方法
JP2001337607A (ja) デザインパネル及びその製造方法
JP3514584B2 (ja) ボタン付パネルの製造方法
JP2000311546A (ja) 押釦スイッチおよびその製造法
KR101673910B1 (ko) 버튼 시동용 스위치의 캡
JPH10650A (ja) ボタン付きパネルの製造方法