JPH0845380A - メンブレンスイッチ用パネル - Google Patents
メンブレンスイッチ用パネルInfo
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- JPH0845380A JPH0845380A JP7099637A JP9963795A JPH0845380A JP H0845380 A JPH0845380 A JP H0845380A JP 7099637 A JP7099637 A JP 7099637A JP 9963795 A JP9963795 A JP 9963795A JP H0845380 A JPH0845380 A JP H0845380A
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- JP
- Japan
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- cover sheet
- push button
- plastic molded
- base material
- membrane switch
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄手のカバーシートを用い、カバーシートに
かかるコストを軽減できるメンブレンスイッチ用パネル
を得ること。 【構成】 窓抜き部を有するプラスチック成形品基材と
カバーシートとが積層され、カバーシートのプラスチッ
ク成形品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボタン部と
するメンブレンスイッチ用パネルにおいて、カバーシー
トの押しボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜
き部の上部との間に形成される空間部に、エラストマー
樹脂層が充填されている。
かかるコストを軽減できるメンブレンスイッチ用パネル
を得ること。 【構成】 窓抜き部を有するプラスチック成形品基材と
カバーシートとが積層され、カバーシートのプラスチッ
ク成形品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボタン部と
するメンブレンスイッチ用パネルにおいて、カバーシー
トの押しボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜
き部の上部との間に形成される空間部に、エラストマー
樹脂層が充填されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、窓抜き部を有するプ
ラスチック成形品基材とカバーシートとが積層され、カ
バーシートのプラスチック成形品基材の窓抜き部と重な
る部分を押しボタン部とするメンブレンスイッチ用パネ
ルに関する。より詳しくは、カバーシートの押しボタン
部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の上部との
間に形成される空間部に、エラストマー樹脂層を充填す
るか、あるいは、カバーシートの押しボタン部表面に、
エラストマー樹脂層を形成することによって、押しボタ
ン部に柔軟性と弾性とを持たせたメンブレンスイッチ用
パネルに関するものである。
ラスチック成形品基材とカバーシートとが積層され、カ
バーシートのプラスチック成形品基材の窓抜き部と重な
る部分を押しボタン部とするメンブレンスイッチ用パネ
ルに関する。より詳しくは、カバーシートの押しボタン
部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の上部との
間に形成される空間部に、エラストマー樹脂層を充填す
るか、あるいは、カバーシートの押しボタン部表面に、
エラストマー樹脂層を形成することによって、押しボタ
ン部に柔軟性と弾性とを持たせたメンブレンスイッチ用
パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のメンブレンスイッチ用パネルは、
部分的に突出して押しボタン部を形成したカバーシート
と、窓抜き部を有するプラスチック成形品基材とを、カ
バーシートの押しボタン部とプラスチック成形品基材の
窓抜き部とが重なるように積層したものであった（図３
参照）。メンブレンスイッチのスイッチ操作は、メンブ
レンスイッチ用パネルの押しボタン部を上から指先で押
さえることによって、メンブレンスイッチ用パネルの下
に位置する可動接点を固定接点に接触させてスイッチを
オンにし、また、押しボタン部から指先を離すことによ
って、可動接点と固定接点の接触を切断させてスイッチ
をオフにする仕組みになっている。このため押しボタン
部は、スイッチ操作の際に、指先で押さえるだけで凹む
ような柔軟性と、指先を離すことによって、元の形状に
戻ろうとする弾性が必要である。従来のメンブレンスイ
ッチ用パネルにおいては、押しボタン部に柔軟性と弾性
とを持たせるために、カバーシートとして厚手のものを
用いていた。
部分的に突出して押しボタン部を形成したカバーシート
と、窓抜き部を有するプラスチック成形品基材とを、カ
バーシートの押しボタン部とプラスチック成形品基材の
窓抜き部とが重なるように積層したものであった（図３
参照）。メンブレンスイッチのスイッチ操作は、メンブ
レンスイッチ用パネルの押しボタン部を上から指先で押
さえることによって、メンブレンスイッチ用パネルの下
に位置する可動接点を固定接点に接触させてスイッチを
オンにし、また、押しボタン部から指先を離すことによ
って、可動接点と固定接点の接触を切断させてスイッチ
をオフにする仕組みになっている。このため押しボタン
部は、スイッチ操作の際に、指先で押さえるだけで凹む
ような柔軟性と、指先を離すことによって、元の形状に
戻ろうとする弾性が必要である。従来のメンブレンスイ
ッチ用パネルにおいては、押しボタン部に柔軟性と弾性
とを持たせるために、カバーシートとして厚手のものを
用いていた。
【０００３】また、カバーシートの裏面には、メンブレ
ンスイッチの表示機能性および意匠性を高めるために図
柄層を形成することがしばしばある。図柄層を形成する
には、生産性を考慮すると、比較的印刷速度の速いグラ
ビア印刷機を用いて印刷形成することが好ましい。しか
し、通常のグラビア印刷機で印刷可能なシートの厚みは
約100μｍ以下なので、100μｍより厚手のカバーシート
に図柄層を印刷形成するには、比較的印刷速度の遅いス
クリーン印刷機を用いざるを得なかった。
ンスイッチの表示機能性および意匠性を高めるために図
柄層を形成することがしばしばある。図柄層を形成する
には、生産性を考慮すると、比較的印刷速度の速いグラ
ビア印刷機を用いて印刷形成することが好ましい。しか
し、通常のグラビア印刷機で印刷可能なシートの厚みは
約100μｍ以下なので、100μｍより厚手のカバーシート
に図柄層を印刷形成するには、比較的印刷速度の遅いス
クリーン印刷機を用いざるを得なかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のメンブレンスイ
ッチ用パネルは、厚手のカバーシートを用いたので、カ
バーシートにコストがかかった。したがって、この発明
は、薄手のカバーシートを用い、カバーシートにかかる
コストを軽減できるメンブレンスイッチ用パネルを提供
することを目的とする。
ッチ用パネルは、厚手のカバーシートを用いたので、カ
バーシートにコストがかかった。したがって、この発明
は、薄手のカバーシートを用い、カバーシートにかかる
コストを軽減できるメンブレンスイッチ用パネルを提供
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、この発明のメンブレンスイッチ用パネル
は、窓抜き部を有するプラスチック成形品基材とカバー
シートとが積層され、カバーシートのプラスチック成形
品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボタン部とするメ
ンブレンスイッチ用パネルにおいて、カバーシートの押
しボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の
上部との間に形成される空間部に、エラストマー樹脂層
が充填されているように構成した。
するために、この発明のメンブレンスイッチ用パネル
は、窓抜き部を有するプラスチック成形品基材とカバー
シートとが積層され、カバーシートのプラスチック成形
品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボタン部とするメ
ンブレンスイッチ用パネルにおいて、カバーシートの押
しボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の
上部との間に形成される空間部に、エラストマー樹脂層
が充填されているように構成した。
【０００６】また、窓抜き部を有するプラスチック成形
品基材とカバーシートとが積層され、カバーシートのプ
ラスチック成形品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボ
タン部とするメンブレンスイッチ用パネルにおいて、カ
バーシートの押しボタン部表面に、エラストマー樹脂層
が形成されているように構成してもよい。
品基材とカバーシートとが積層され、カバーシートのプ
ラスチック成形品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボ
タン部とするメンブレンスイッチ用パネルにおいて、カ
バーシートの押しボタン部表面に、エラストマー樹脂層
が形成されているように構成してもよい。
【０００７】また、押しボタン部が、上方向に突出した
形状であるように構成してもよい。また、カバーシート
の厚さが15〜100μｍであるように構成してもよい。
形状であるように構成してもよい。また、カバーシート
の厚さが15〜100μｍであるように構成してもよい。
【０００８】以下、図面を参照しながらこの発明につい
てさらに詳しく説明する。図１は、上方向に突出した形
状の押しボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜
き部の上部との間に形成される空間部にエラストマー樹
脂層を充填した、この発明の一実施例を示す模式断面図
である。図２は、上方向に突出した形状の押しボタン部
表面にエラストマー樹脂層を形成した、この発明の一実
施例を示す模式断面図である。図３は、平面形状の押し
ボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の上
部との間に形成される空間部にエラストマー樹脂層を充
填した、この発明の一実施例を示す模式断面図である。
図４は、平面形状の押しボタン部表面にエラストマー樹
脂層を形成した、この発明の一実施例を示す模式断面図
である。１はカバーシート、２は図柄層、３は押しボタ
ン部、４はプラスチック成形品基材、５は窓抜き部、６
はエラストマー樹脂層をそれぞれ示す。
てさらに詳しく説明する。図１は、上方向に突出した形
状の押しボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜
き部の上部との間に形成される空間部にエラストマー樹
脂層を充填した、この発明の一実施例を示す模式断面図
である。図２は、上方向に突出した形状の押しボタン部
表面にエラストマー樹脂層を形成した、この発明の一実
施例を示す模式断面図である。図３は、平面形状の押し
ボタン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の上
部との間に形成される空間部にエラストマー樹脂層を充
填した、この発明の一実施例を示す模式断面図である。
図４は、平面形状の押しボタン部表面にエラストマー樹
脂層を形成した、この発明の一実施例を示す模式断面図
である。１はカバーシート、２は図柄層、３は押しボタ
ン部、４はプラスチック成形品基材、５は窓抜き部、６
はエラストマー樹脂層をそれぞれ示す。
【０００９】カバーシート１のシートの材質としては、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂およびナイ
ロンなどの高分子材料を用いるとよい。カバーシート１
としては、厚さが15μm〜300μmのものを用いることが
できる。なお、この発明の課題であるカバーシートにか
かるコストを軽減させるためには、できるだけ薄手のも
のを用いるのが好ましい。また、グラビア印刷機により
図柄層を印刷形成する場合には、15μm〜100μm程度の
ものを用いるのが好ましい。カバーシートとして厚さ15
〜100μｍのものを用いる場合には、図柄層を印刷形成
する際にグラビア印刷機を用いることができるので、図
柄層を有するカバーシートの生産性を上げることができ
る。
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂およびナイ
ロンなどの高分子材料を用いるとよい。カバーシート１
としては、厚さが15μm〜300μmのものを用いることが
できる。なお、この発明の課題であるカバーシートにか
かるコストを軽減させるためには、できるだけ薄手のも
のを用いるのが好ましい。また、グラビア印刷機により
図柄層を印刷形成する場合には、15μm〜100μm程度の
ものを用いるのが好ましい。カバーシートとして厚さ15
〜100μｍのものを用いる場合には、図柄層を印刷形成
する際にグラビア印刷機を用いることができるので、図
柄層を有するカバーシートの生産性を上げることができ
る。
【００１０】カバーシート１の表面または裏面には、メ
ンブレンスイッチの表示機能性および意匠性を高めるた
めに図柄層２を形成してもよい。図柄層２の材質として
は、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系
樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの
樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着
色剤として含有する着色インキを用いるとよい。図柄層
２の形成方法としては、印刷速度の速いグラビア印刷機
を用いたグラビア印刷法が適している。グラビア印刷法
によると、多色刷りや階調表現も可能となる。また、図
柄層２は、金属薄膜層からなるもの、あるいは印刷層と
金属薄膜層との組み合わせからなるものでもよい。
ンブレンスイッチの表示機能性および意匠性を高めるた
めに図柄層２を形成してもよい。図柄層２の材質として
は、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系
樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの
樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着
色剤として含有する着色インキを用いるとよい。図柄層
２の形成方法としては、印刷速度の速いグラビア印刷機
を用いたグラビア印刷法が適している。グラビア印刷法
によると、多色刷りや階調表現も可能となる。また、図
柄層２は、金属薄膜層からなるもの、あるいは印刷層と
金属薄膜層との組み合わせからなるものでもよい。
【００１１】カバーシート１のプラスチック成形品基材
４の窓抜き部５と重なる部分を押しボタン部３とする。
押しボタン部３の形状は、平面形状でもよいし（図３、
図４参照）、上方向に突出した形状でもよい（図１、図
２参照）。押しボタン部３は、上から指先で押さえるこ
とによって、メンブレンスイッチ用パネルの下に位置す
る可動接点を固定接点に接触させてスイッチをオンに
し、また、押しボタン部３から指先を離すことによっ
て、可動接点と固定接点の接触を切断させてスイッチを
オフにするものであるから、可動接点の真上に押しボタ
ン部３が位置するように設計しなければならない。上方
向に突出した形状の押しボタン部３は、カバーシート１
の材料をエンボス加工にて突出させて形成する。エンボ
ス加工とは、上型と下型の凹凸が対応する一対の金型を
用いてシート状材料をプレスすることにより、シート状
材料表裏の表面形状が逆になるよう加工する方法であ
る。なお、プラスチック成形品基材４の射出成形時に、
あらかじめ射出金型内にカバーシート１を挟んでおい
て、射出成形と同時にプラスチック成形品基材４の表面
にカバーシート１を設けてもよい。その場合には、射出
金型の型閉めによってカバーシート１のエンボス加工を
行い、押しボタン部３を形成してもよい。一方、平面形
状の押しボタン部３については、カバーシート１を加工
する必要はない。
４の窓抜き部５と重なる部分を押しボタン部３とする。
押しボタン部３の形状は、平面形状でもよいし（図３、
図４参照）、上方向に突出した形状でもよい（図１、図
２参照）。押しボタン部３は、上から指先で押さえるこ
とによって、メンブレンスイッチ用パネルの下に位置す
る可動接点を固定接点に接触させてスイッチをオンに
し、また、押しボタン部３から指先を離すことによっ
て、可動接点と固定接点の接触を切断させてスイッチを
オフにするものであるから、可動接点の真上に押しボタ
ン部３が位置するように設計しなければならない。上方
向に突出した形状の押しボタン部３は、カバーシート１
の材料をエンボス加工にて突出させて形成する。エンボ
ス加工とは、上型と下型の凹凸が対応する一対の金型を
用いてシート状材料をプレスすることにより、シート状
材料表裏の表面形状が逆になるよう加工する方法であ
る。なお、プラスチック成形品基材４の射出成形時に、
あらかじめ射出金型内にカバーシート１を挟んでおい
て、射出成形と同時にプラスチック成形品基材４の表面
にカバーシート１を設けてもよい。その場合には、射出
金型の型閉めによってカバーシート１のエンボス加工を
行い、押しボタン部３を形成してもよい。一方、平面形
状の押しボタン部３については、カバーシート１を加工
する必要はない。
【００１２】プラスチック成形品基材４の材質として
は、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリ
ルスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、メタクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン
樹脂などを使用する。プラスチック成形品基材４には、
窓抜き部５が形成されている。
は、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリ
ルスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、メタクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン
樹脂などを使用する。プラスチック成形品基材４には、
窓抜き部５が形成されている。
【００１３】カバーシート１とプラスチック成形品基材
４とは、カバーシート１の押しボタン部３とプラスチッ
ク成形品基材４の窓抜き部５とが重なるように積層し、
粘着剤、接着剤あるいは両面テープなどを介して貼り合
わせる。また、ホットメルト性の樹脂層を形成したカバ
ーシート１を射出金型内に配置して溶融樹脂を射出金型
内に射出することにより、カバーシートおよびプラスチ
ック成形品基材４の成形と同時に、成形時の溶融樹脂の
熱圧でカバーシート１とプラスチック成形品基材４とを
一体化させる方法がある。
４とは、カバーシート１の押しボタン部３とプラスチッ
ク成形品基材４の窓抜き部５とが重なるように積層し、
粘着剤、接着剤あるいは両面テープなどを介して貼り合
わせる。また、ホットメルト性の樹脂層を形成したカバ
ーシート１を射出金型内に配置して溶融樹脂を射出金型
内に射出することにより、カバーシートおよびプラスチ
ック成形品基材４の成形と同時に、成形時の溶融樹脂の
熱圧でカバーシート１とプラスチック成形品基材４とを
一体化させる方法がある。
【００１４】エラストマー樹脂層６は、カバーシート１
の押しボタン部３背面とプラスチック成形品基材４の窓
抜き部５の上部との間に形成される空間部に充填する
か、あるいは、カバーシート１の押しボタン部３表面に
形成する。エラストマー樹脂層６は、スイッチ操作の際
に指先で押さえるだけで凹むような柔軟性と、指先を離
すことによって、元の形状に戻ろうとする弾性とを押し
ボタン部３に持たせるために形成する。エラストマー樹
脂層６は、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子
線硬化性樹脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂な
どのエラストマー性を有する樹脂液の適量を滴下した後
に硬化させて充填あるいは形成する。
の押しボタン部３背面とプラスチック成形品基材４の窓
抜き部５の上部との間に形成される空間部に充填する
か、あるいは、カバーシート１の押しボタン部３表面に
形成する。エラストマー樹脂層６は、スイッチ操作の際
に指先で押さえるだけで凹むような柔軟性と、指先を離
すことによって、元の形状に戻ろうとする弾性とを押し
ボタン部３に持たせるために形成する。エラストマー樹
脂層６は、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子
線硬化性樹脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂な
どのエラストマー性を有する樹脂液の適量を滴下した後
に硬化させて充填あるいは形成する。
【００１５】エラストマー樹脂層６の厚さは、用いる樹
脂の種類によって多少異なるが、押しボタン部３の中心
部分が約0.3〜3.0mmになるようにするのが好ましい。3.
0mmより厚いと、柔軟性が不充分なために、スイッチ操
作の際に押しボタン部３を指先で押さえたときに、押し
ボタン部３が凹まないことがあり、また、0.3mmより薄
いと、弾性が不充分なために、押しボタン部３から指先
を離したときに、元の形状に戻らないことがある。ま
た、指先で軽く押さえるだけで凹むような柔軟性を持た
せること、また、弾性の打点寿命などを考慮すると、エ
ラストマー樹脂層６の厚さは、押しボタン部３の中心部
分が約0.5〜1.5mmになるようにするのがさらに好まし
い。
脂の種類によって多少異なるが、押しボタン部３の中心
部分が約0.3〜3.0mmになるようにするのが好ましい。3.
0mmより厚いと、柔軟性が不充分なために、スイッチ操
作の際に押しボタン部３を指先で押さえたときに、押し
ボタン部３が凹まないことがあり、また、0.3mmより薄
いと、弾性が不充分なために、押しボタン部３から指先
を離したときに、元の形状に戻らないことがある。ま
た、指先で軽く押さえるだけで凹むような柔軟性を持た
せること、また、弾性の打点寿命などを考慮すると、エ
ラストマー樹脂層６の厚さは、押しボタン部３の中心部
分が約0.5〜1.5mmになるようにするのがさらに好まし
い。
【００１６】押しボタン部３が上方向に突出した形状で
ある場合、窓抜き部５の上壁部に接する部分におけるエ
ラストマー樹脂層６の厚さは、用いる樹脂の種類によっ
て異なる。この部分のエラストマー樹脂層６は、押しボ
タン部３に弾性を付与するものであり、カバーシート１
の厚さが薄ければ厚くし、厚ければ薄くすればよい。
ある場合、窓抜き部５の上壁部に接する部分におけるエ
ラストマー樹脂層６の厚さは、用いる樹脂の種類によっ
て異なる。この部分のエラストマー樹脂層６は、押しボ
タン部３に弾性を付与するものであり、カバーシート１
の厚さが薄ければ厚くし、厚ければ薄くすればよい。
【００１７】
【作用】エラストマー樹脂層を、カバーシートの押しボ
タン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の上部
との間に形成される空間部に充填するか、あるいは、カ
バーシートの押しボタン部表面に形成することによっ
て、スイッチ操作の際に指先で押さえるだけで凹むよう
な柔軟性と、指先を離すことによって元の形状に戻ろう
とする弾性とを押しボタン部に持たせることができる。
タン部背面とプラスチック成形品基材の窓抜き部の上部
との間に形成される空間部に充填するか、あるいは、カ
バーシートの押しボタン部表面に形成することによっ
て、スイッチ操作の際に指先で押さえるだけで凹むよう
な柔軟性と、指先を離すことによって元の形状に戻ろう
とする弾性とを押しボタン部に持たせることができる。
【００１８】
実施例１ 長尺の厚さ38μｍのポリエチレンテレフタレートの片面
にグラビア印刷法により、任意の形状の図柄層を形成
し、その後エンボス加工を施して、上方向に突出した形
状の押しボタン部を有するカバーシートを得た。このカ
バーシートと、あらかじめ成形した窓抜き部を有するプ
ラスチック成形品基材とを、カバーシートの押しボタン
部とプラスチック成形品基材の窓抜き部とが重なるよう
に積層し、貼着し、その後、押しボタン部背面とプラス
チック成形品基材の窓抜き部の上部との間に形成される
空間部に紫外線硬化性のポリウレタンアクリレート樹脂
液を滴下した後、紫外線を照射し硬化させて厚さ1.0mm
のエラストマー樹脂層を形成した（図１参照）。
にグラビア印刷法により、任意の形状の図柄層を形成
し、その後エンボス加工を施して、上方向に突出した形
状の押しボタン部を有するカバーシートを得た。このカ
バーシートと、あらかじめ成形した窓抜き部を有するプ
ラスチック成形品基材とを、カバーシートの押しボタン
部とプラスチック成形品基材の窓抜き部とが重なるよう
に積層し、貼着し、その後、押しボタン部背面とプラス
チック成形品基材の窓抜き部の上部との間に形成される
空間部に紫外線硬化性のポリウレタンアクリレート樹脂
液を滴下した後、紫外線を照射し硬化させて厚さ1.0mm
のエラストマー樹脂層を形成した（図１参照）。
【００１９】実施例２ カバーシートの材質としてポリエチレンテレフタレート
樹脂を用い、片面にグラビア印刷法により任意の形状の
図柄層を形成した。押しボタン部を成形するための凹部
を有する可動金型と、プラスチック成形品基材を成形す
るための凹部と押しボタン部を成形するための凸部とを
有する固定金型とからなる射出金型内に、カバーシート
を配置した。まず、射出金型を型閉めしてカバーシート
の押しボタン部を上方向に突出した形状に成形し、次
に、溶融したポリスチレン樹脂を射出金型内に射出する
ことにより窓抜き部を有するプラスチック成形品基材を
成形し、同時に、成形時の溶融樹脂の熱圧でカバーシー
トとプラスチック成形品基材とを一体化させた。その
後、押しボタン部表面に紫外線硬化性のポリウレタンア
クリレート樹脂液を滴下した後、紫外線を照射し硬化さ
せて厚さ1.0mmのエラストマー樹脂層を形成した（図２
参照）。
樹脂を用い、片面にグラビア印刷法により任意の形状の
図柄層を形成した。押しボタン部を成形するための凹部
を有する可動金型と、プラスチック成形品基材を成形す
るための凹部と押しボタン部を成形するための凸部とを
有する固定金型とからなる射出金型内に、カバーシート
を配置した。まず、射出金型を型閉めしてカバーシート
の押しボタン部を上方向に突出した形状に成形し、次
に、溶融したポリスチレン樹脂を射出金型内に射出する
ことにより窓抜き部を有するプラスチック成形品基材を
成形し、同時に、成形時の溶融樹脂の熱圧でカバーシー
トとプラスチック成形品基材とを一体化させた。その
後、押しボタン部表面に紫外線硬化性のポリウレタンア
クリレート樹脂液を滴下した後、紫外線を照射し硬化さ
せて厚さ1.0mmのエラストマー樹脂層を形成した（図２
参照）。
【００２０】実施例１および２で得たメンブレンスイッ
チ用パネルシートでは、どちらも、押しボタンを押した
ときの感触が柔らかであるとともに、押しボタン部から
指先を離したときには、押しボタン部がスムーズに元の
形状に戻った。
チ用パネルシートでは、どちらも、押しボタンを押した
ときの感触が柔らかであるとともに、押しボタン部から
指先を離したときには、押しボタン部がスムーズに元の
形状に戻った。
【００２１】
【発明の効果】この発明のメンブレンスイッチ用パネル
では、押しボタン部に柔軟性と弾性とを持たせることが
できるので、カバーシートとして薄手のものを用いるこ
とができ、カバーシートにかかるコストを軽減できる。
では、押しボタン部に柔軟性と弾性とを持たせることが
できるので、カバーシートとして薄手のものを用いるこ
とができ、カバーシートにかかるコストを軽減できる。
【図１】上方向に突出した形状の押しボタン部背面とプ
ラスチック成形品基材の窓抜き部の上部との間に形成さ
れる空間部にエラストマー樹脂層を充填した、この発明
の一実施例を示す模式断面図である。
ラスチック成形品基材の窓抜き部の上部との間に形成さ
れる空間部にエラストマー樹脂層を充填した、この発明
の一実施例を示す模式断面図である。
【図２】上方向に突出した形状の押しボタン部表面にエ
ラストマー樹脂層を形成した、この発明の一実施例を示
す模式断面図である。
ラストマー樹脂層を形成した、この発明の一実施例を示
す模式断面図である。
【図３】平面形状の押しボタン部背面とプラスチック成
形品基材の窓抜き部の上部との間に形成される空間部に
エラストマー樹脂層を充填した、この発明の一実施例を
示す模式断面図である。
形品基材の窓抜き部の上部との間に形成される空間部に
エラストマー樹脂層を充填した、この発明の一実施例を
示す模式断面図である。
【図４】平面形状の押しボタン部表面にエラストマー樹
脂層を形成した、この発明の一実施例を示す模式断面図
である。
脂層を形成した、この発明の一実施例を示す模式断面図
である。
【図５】従来のメンブレンスイッチ用パネルを示す模式
断面図である。
断面図である。
１ カバーシート ２ 図柄層 ３ 押しボタン部 ４ プラスチック成形品基材 ５ 窓抜き部 ６ エラストマー樹脂層
Claims (4)
- 【請求項１】 窓抜き部を有するプラスチック成形品基
材とカバーシートとが積層され、カバーシートのプラス
チック成形品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボタン
部とするメンブレンスイッチ用パネルにおいて、カバー
シートの押しボタン部背面とプラスチック成形品基材の
窓抜き部の上部との間に形成される空間部に、エラスト
マー樹脂層が充填されていることを特徴とするメンブレ
ンスイッチ用パネル。 - 【請求項２】 窓抜き部を有するプラスチック成形品基
材とカバーシートとが積層され、カバーシートのプラス
チック成形品基材の窓抜き部と重なる部分を押しボタン
部とするメンブレンスイッチ用パネルにおいて、カバー
シートの押しボタン部表面に、エラストマー樹脂層が形
成されていることを特徴とするメンブレンスイッチ用パ
ネル。 - 【請求項３】 押しボタン部が、上方向に突出した形状
である請求項１または２記載のメンブレンスイッチ用パ
ネル。 - 【請求項４】 カバーシートの厚さが15〜100μｍであ
る請求項１〜３のいずれかに記載のメンブレンスイッチ
用パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7099637A JPH0845380A (ja) | 1994-05-27 | 1995-03-30 | メンブレンスイッチ用パネル |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-138119 | 1994-05-27 | ||
| JP13811994 | 1994-05-27 | ||
| JP7099637A JPH0845380A (ja) | 1994-05-27 | 1995-03-30 | メンブレンスイッチ用パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0845380A true JPH0845380A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=26440748
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7099637A Withdrawn JPH0845380A (ja) | 1994-05-27 | 1995-03-30 | メンブレンスイッチ用パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0845380A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10207403A (ja) * | 1997-01-24 | 1998-08-07 | Sony Corp | 照明型表示装置及びこれを備えた電子機器 |
| JP2012250533A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Abatek Internatl Ag | ボタン機能を備えたファンクショナルユニット |
| JP2018113231A (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | シチズン電子株式会社 | プッシュスイッチ用のカバーシート、プッシュスイッチ及びプッシュスイッチを用いた電子機器 |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7099637A patent/JPH0845380A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10207403A (ja) * | 1997-01-24 | 1998-08-07 | Sony Corp | 照明型表示装置及びこれを備えた電子機器 |
| JP2012250533A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Abatek Internatl Ag | ボタン機能を備えたファンクショナルユニット |
| JP2018113231A (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | シチズン電子株式会社 | プッシュスイッチ用のカバーシート、プッシュスイッチ及びプッシュスイッチを用いた電子機器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |