JP2629552B2 - プレキャストコンクリートブロックの接合方法 - Google Patents
プレキャストコンクリートブロックの接合方法Info
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- JP2629552B2 JP2629552B2 JP5050588A JP5058893A JP2629552B2 JP 2629552 B2 JP2629552 B2 JP 2629552B2 JP 5050588 A JP5050588 A JP 5050588A JP 5058893 A JP5058893 A JP 5058893A JP 2629552 B2 JP2629552 B2 JP 2629552B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- precast concrete
- rope
- concrete block
- hole
- block
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- Expired - Lifetime
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- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレキャストコンクリ
ートブロックを組み立てた後のプレキャストコンクリー
トブロック相互の接合方法に関する。
ートブロックを組み立てた後のプレキャストコンクリー
トブロック相互の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プレキャストコンクリートブロックを組
み立てた後のブロック相互の接合方法としては、通常ブ
ロックの接合部分に鋼材を使用して溶接や螺着する方法
が行われている。この方法では鋼材が腐食し接合部が劣
化する危険性が大きい。
み立てた後のブロック相互の接合方法としては、通常ブ
ロックの接合部分に鋼材を使用して溶接や螺着する方法
が行われている。この方法では鋼材が腐食し接合部が劣
化する危険性が大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接合材が腐
食することなく、腐食環境下でも安心して採用できる接
合方法を提供することを目的とする。
食することなく、腐食環境下でも安心して採用できる接
合方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレキャスト
コンクリートブロックの製造の際に厚さ方向に貫通する
孔を設けておき、プレキャストコンクリートブロックの
組立後、隣接するプレキャストコンクリートブロックの
貫通孔に通電硬化性ロープを挿入、止着して隣接するプ
レキャストコンクリートブロックを相互に緊結し、次い
で通電硬化性ロープに通電して硬化させることを特徴と
するプレキャストコンクリートブロックの接合方法であ
る。
コンクリートブロックの製造の際に厚さ方向に貫通する
孔を設けておき、プレキャストコンクリートブロックの
組立後、隣接するプレキャストコンクリートブロックの
貫通孔に通電硬化性ロープを挿入、止着して隣接するプ
レキャストコンクリートブロックを相互に緊結し、次い
で通電硬化性ロープに通電して硬化させることを特徴と
するプレキャストコンクリートブロックの接合方法であ
る。
【0005】本発明の第1の要点は、接合材として鋼材
ではなく、通電硬化性ロープを使用する点であり、第2
の要点は通電硬化性ロープの使用を可能にするため、予
め、プレキャストコンクリートブロックに厚さ方向に貫
通する孔を設けてある点である。
ではなく、通電硬化性ロープを使用する点であり、第2
の要点は通電硬化性ロープの使用を可能にするため、予
め、プレキャストコンクリートブロックに厚さ方向に貫
通する孔を設けてある点である。
【0006】本発明で使用される通電硬化性ロープは高
剛性の材料として注目されている複合材料で炭素繊維束
に熱硬化性樹脂(代表的な樹脂はエポキシ樹脂)を含浸
させた糸条を所望の大きさに撚り合わせものである。こ
の通電硬化性ロープは硬化していない状態では通常のロ
ープと同様に屈曲性があり、電気を通すことによりロー
プ内に発生する熱によりロープ自体が硬化して高剛性に
なるという特性を持ち、腐食することはない。
剛性の材料として注目されている複合材料で炭素繊維束
に熱硬化性樹脂(代表的な樹脂はエポキシ樹脂)を含浸
させた糸条を所望の大きさに撚り合わせものである。こ
の通電硬化性ロープは硬化していない状態では通常のロ
ープと同様に屈曲性があり、電気を通すことによりロー
プ内に発生する熱によりロープ自体が硬化して高剛性に
なるという特性を持ち、腐食することはない。
【0007】本発明は、かかる通電硬化性ロープの特性
を利用することにより、プレキャストコンクリートブロ
ックの組立後、貫通孔に通電硬化性ロープを挿入して止
着し、その後、通電するという簡単な施工で腐食するこ
とのない強固な接合部の形成を可能にするものである。
を利用することにより、プレキャストコンクリートブロ
ックの組立後、貫通孔に通電硬化性ロープを挿入して止
着し、その後、通電するという簡単な施工で腐食するこ
とのない強固な接合部の形成を可能にするものである。
【0008】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0009】図1はプレキャストコンクリートブロック
に厚さ方向に平行に貫通孔を設け、その貫通孔の一部に
通電硬化性ロープを挿入し止着した状態の斜視図であ
る。
に厚さ方向に平行に貫通孔を設け、その貫通孔の一部に
通電硬化性ロープを挿入し止着した状態の斜視図であ
る。
【0010】プレキャストコンクリートブロック1には
厚さ方向に平行に貫通孔2が設けられており、貫通孔2
の開口部には溝3が設けられている。この溝3は通電硬
化性ロープ4を配置したとき通電硬化性ロープ4がブロ
ック1の表面に浮き出ないようにするため設けられてい
るに過ぎないので設けなくてもよい。通電硬化性ロープ
4は貫通孔2、溝3を通過して接続部5でその両端が接
続される。この接続方法としては接着、治具による締め
つけ、結び合わせなどが採用される。通電硬化性ロープ
4をブロック1に止着するには、特にその両端を接続す
る必要はなく、一端に結び目6や治具を設けておき貫通
孔2を通過後、他端に結び目6や治具を設けて止着して
もよい。後者の方が一般的である。図1では左右のブロ
ック1の接合について図示したが上下の接合についても
全く同様である。
厚さ方向に平行に貫通孔2が設けられており、貫通孔2
の開口部には溝3が設けられている。この溝3は通電硬
化性ロープ4を配置したとき通電硬化性ロープ4がブロ
ック1の表面に浮き出ないようにするため設けられてい
るに過ぎないので設けなくてもよい。通電硬化性ロープ
4は貫通孔2、溝3を通過して接続部5でその両端が接
続される。この接続方法としては接着、治具による締め
つけ、結び合わせなどが採用される。通電硬化性ロープ
4をブロック1に止着するには、特にその両端を接続す
る必要はなく、一端に結び目6や治具を設けておき貫通
孔2を通過後、他端に結び目6や治具を設けて止着して
もよい。後者の方が一般的である。図1では左右のブロ
ック1の接合について図示したが上下の接合についても
全く同様である。
【0011】図2は貫通孔2がブロック1の厚さ方向に
平行に設けられている例を示す立面図であり、(a)は
溝3が水平方向および垂直方向に設けられたものを示
し、(b)は溝3が斜めに設けられたものを示す。
平行に設けられている例を示す立面図であり、(a)は
溝3が水平方向および垂直方向に設けられたものを示
し、(b)は溝3が斜めに設けられたものを示す。
【0012】図1、図2はブロック1の線接合の場合の
例であるが、本発明はかみ合わせ接合の場合にも全く同
様に適用される。
例であるが、本発明はかみ合わせ接合の場合にも全く同
様に適用される。
【0013】図3はかみ合わせ接合の場合の例であり、
ブロック1のかみ合わせ部に厚さ方向に斜交する貫通孔
2が設けられている。(a)は平面図、(b)は(a)
のA−A矢視図であり、(c)は貫通孔2に通電硬化性
ロープ4を通過させ、その両端に結び目6を作って通電
硬化性ロープ4により隣接するブロック1のかみ合わせ
部を結合したときのA−A矢視図である。
ブロック1のかみ合わせ部に厚さ方向に斜交する貫通孔
2が設けられている。(a)は平面図、(b)は(a)
のA−A矢視図であり、(c)は貫通孔2に通電硬化性
ロープ4を通過させ、その両端に結び目6を作って通電
硬化性ロープ4により隣接するブロック1のかみ合わせ
部を結合したときのA−A矢視図である。
【0014】このように貫通孔2はブロック1の厚さ方
向に平行に設けてもよいし、斜めに設けてもよい。
向に平行に設けてもよいし、斜めに設けてもよい。
【0015】なお、通電硬化性ロープ4に通電して硬化
する際、通電硬化性ロープ4の温度は120〜170°
Cに上昇するが、通電時間がそれほど長時間ではないの
で、温度上昇によって、ブロック1が悪影響を受けるこ
とはない。
する際、通電硬化性ロープ4の温度は120〜170°
Cに上昇するが、通電時間がそれほど長時間ではないの
で、温度上昇によって、ブロック1が悪影響を受けるこ
とはない。
【0016】
【発明の効果】腐食することのないプレキャストコンク
リートブロック相互の接合を簡単な操作で行うことがで
きる。
リートブロック相互の接合を簡単な操作で行うことがで
きる。
【図1】プレキャストコンクリートブロックに厚さ方向
に平行に貫通孔を設け、その貫通孔の一部に通電硬化性
ロープを挿入し止着した状態の斜視図である。
に平行に貫通孔を設け、その貫通孔の一部に通電硬化性
ロープを挿入し止着した状態の斜視図である。
【図2】貫通孔がプレキャストコンクリートブロックの
厚さ方向に平行に設けられている例を示す立面図であ
り、(a)は溝が水平方向および垂直方向に設けられた
ものを示し、(b)は溝が斜めに設けられたものを示
す。
厚さ方向に平行に設けられている例を示す立面図であ
り、(a)は溝が水平方向および垂直方向に設けられた
ものを示し、(b)は溝が斜めに設けられたものを示
す。
【図3】プレキャストコンクリートブロックのかみ合わ
せ接合の例であり、(a)は平面図、(b)は(a)の
A−A矢視図であり、(c)は貫通孔2に通電硬化性ロ
ープ4を配置したときのA−A矢視図である。
せ接合の例であり、(a)は平面図、(b)は(a)の
A−A矢視図であり、(c)は貫通孔2に通電硬化性ロ
ープ4を配置したときのA−A矢視図である。
1・・プレキャストコンクリートブロック、2・・貫通
孔、3・・溝、4・・通電硬化性ロープ、5・・通電硬
化性ロープ接続部、6・・結び目
孔、3・・溝、4・・通電硬化性ロープ、5・・通電硬
化性ロープ接続部、6・・結び目
Claims (1)
- 【請求項1】 プレキャストコンクリートブロックの製
造の際に厚さ方向に貫通する孔を設けておき、プレキャ
ストコンクリートブロックの組立後、隣接するプレキャ
ストコンクリートブロックの貫通孔に通電硬化性ロープ
を挿入、止着して隣接するプレキャストコンクリートブ
ロックを相互に緊結し、次いで通電硬化性ロープに通電
して硬化させることを特徴とするプレキャストコンクリ
ートブロックの接合方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5050588A JP2629552B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | プレキャストコンクリートブロックの接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5050588A JP2629552B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | プレキャストコンクリートブロックの接合方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06264532A JPH06264532A (ja) | 1994-09-20 |
| JP2629552B2 true JP2629552B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=12863141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5050588A Expired - Lifetime JP2629552B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | プレキャストコンクリートブロックの接合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2629552B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110359625B (zh) * | 2019-07-30 | 2024-07-23 | 洛阳理工学院 | 一种嵌入钢丝束带式高抗剪砌块及其砌筑方法 |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP5050588A patent/JP2629552B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06264532A (ja) | 1994-09-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970225 |