JP2009150175A - ひび割れ誘発目地部材、ひび割れ誘発構造およびコンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

ひび割れ誘発目地部材、ひび割れ誘発構造およびコンクリート構造物の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の位置に確実にひび割れを生じさせることが可能なひび割れ誘発目地部材、ひび割れ誘発構造およびコンクリート構造物の構築方法を提供することを目的とする。
【解決手段】コンクリート構造物1の所望の箇所にひび割れを発生させるひび割れ誘発目地部材10。型枠3用面板3aの内側面に固定される長尺な目地部11と、この目地部11の裏面に、この目地部11の長さ方向に沿って所定の間隔で並設される複数の軸止部材12と、これら複数の軸止部材12に、型枠3内に向かって突出するようにして設けられる複数の突出軸部13と、これら複数の突出軸部13どうしに架設され、周囲のコンクリートにひび割れを発生させるための誘発板材14とを備えている。また、このようなひび割れ誘発目地部材10を用いてコンクリート構造物1を構築する。これにより、目地部および複数の軸止部材、複数の突出軸部、誘発板材を一体化できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート構造物の所望の箇所にひび割れを発生させるためのひび割れ誘発目地部材に関する。
鉄筋を包含するコンクリート構造物の形成において、コンクリート構造物にひび割れが発生することがあるが、特に打設したコンクリートが硬化する際にひび割れが発生する。このようなひび割れから水が内部に浸入すると、構造用鉄筋が腐蝕して、コンクリート構造物の機能および耐久性の低下を引き起こすこととなる。このため、コンクリートのひび割れに対する対策として、ひび割れをコンクリート構造物の特定の箇所に誘導して発生させる誘発目地を設ける方法がある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1のひび割れ誘発目地構造は、コンクリート構造物の内部の鉄筋の内側に一方のひび割れ誘発部材が設けられるとともに、鉄筋の外側に他方のひび割れ誘発部材が設けられ、さらに、コンクリート構造物の表面近傍に化粧目地部材が配置されている。
特開2006−52549号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術のように、一方および他方のひび割れ誘発部材と化粧目地部材とのそれぞれの部材を別々に位置決めして設けると、コンクリートの打設時に、それぞれの部材が位置ずれを生じる場合があり、これによって、ひび割れが狙った位置とは離れた場所に発生する場合があった。
本発明の課題は、所望の位置に確実にひび割れを生じさせることが可能なひび割れ誘発目地部材、ひび割れ誘発構造およびコンクリート構造物の構築方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、鉄筋が建て込まれた型枠内にコンクリートを打設してなるコンクリート構造物の所望の箇所にひび割れを発生させるためのひび割れ誘発目地部材であって、前記型枠を構成する面板の内側面に固定される長尺な目地部と、この目地部の裏面に、この目地部の長さ方向に沿って所定の間隔で並設される複数の軸止部材と、これら複数の軸止部材に、前記型枠内に向かって突出するようにして設けられる複数の突出軸部と、これら複数の突出軸部どうしに架設され、周囲のコンクリートにひび割れを発生させるための誘発板材とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のひび割れ誘発目地部材において、前記軸止部材は、前記面板および目地部を貫通して型枠外部に突出する貫通ボルトを有しており、この貫通ボルトの先端に締付部材が螺合していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のひび割れ誘発目地部材において、前記誘発板材は、かしめられることで前記複数の突出軸部をそれぞれ挟持する複数の挟持部を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のひび割れ誘発目地部材において、前記誘発板材は、長さ方向に連続するようにして複数設けられており、長さ方向に隣り合う誘発板材のうち、少なくとも一方の誘発板材の一端部は、他方の誘発板材の他端部を保持する保持部を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のひび割れ誘発目地部材を用いて、コンクリート構造物の所望の箇所にひび割れを発生させるひび割れ誘発構造であって、前記型枠を構成する一方の面板の内側面に前記目地部が固定されており、前記一方の面板に対向する他方の面板の内側面に、前記目地部に対向するようにして補助目地部材が固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のひび割れ誘発目地部材を用いたコンクリート構造物の構築方法であって、前記鉄筋の建て込み後に、前記目地部が固定される側の面板を組み上げ、この面板の内側面に、前記目地部を固定するとともに、この目地部の裏面に、この目地部の長さ方向に沿って所定の間隔で前記複数の軸止部材を並設し、これら複数の軸止部材に、前記複数の突出軸部を、前記型枠内に向かって突出するようにして設けてから、これら複数の突出軸部どうしに、前記誘発板材を架設し、その後、前記目地部が固定された側の面板に対向する面板を組み上げて型枠を形成し、この型枠内にコンクリートを打設することを特徴とする。
本発明によれば、型枠を構成する面板の内側面に固定される目地部と、この目地部の裏面に、この目地部の長さ方向に沿って所定の間隔で並設される複数の軸止部材と、これら複数の軸止部材に、型枠内に向かって突出するようにして設けられる複数の突出軸部と、これら複数の突出軸部どうしに架設され、周囲のコンクリートにひび割れを発生させるための誘発板材とを備えているので、これら目地部および複数の軸止部材、複数の突出軸部、誘発板材は一体化されていることとなる。
これによって、コンクリートの打設時に、それぞれの部材が位置ずれを生じることを防ぐことができるので、コンクリート構造物の所望の位置に確実にひび割れを生じさせることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態のひび割れ誘発目地部材10は、図1および図2に示すように、鉄筋2が建て込まれた型枠3内にコンクリートを打設してなるコンクリート構造物1の所望の箇所にひび割れを発生させるためのものであり、前記型枠3を構成する面板3aの内側面に固定される長尺な目地部11と、この目地部11の裏面に、この目地部11の長さ方向に沿って所定の間隔で並設される複数の軸止部材12と、これら複数の軸止部材12に、前記型枠3内に向かって突出するようにして設けられる複数の突出軸部13と、これら複数の突出軸部13どうしに架設され、周囲のコンクリートにひび割れを発生させるための誘発板材14とを備えている。
ここで、前記目地部11は、平面視略台形状に形成されるとともに、前記面板3aの上下方向に沿って長尺に形成されており、例えばシーリング材や樹脂モルタル等、この目地部11と打設されるコンクリートとの間の水密性を高い状態で維持できるような素材が用いられる。
前記軸止部材12は、いわゆる木コン等であり、図1〜図3に示すように、円錐台形状に形成されており、軸方向に沿って貫通孔12bが形成されている。この貫通孔12bの孔壁には螺旋状の溝が刻設されており、この貫通孔12bに前記突出軸部13が螺合することとなる。
また、この軸止部材12は、図1に示すように、前記面板3aおよび目地部11を貫通して型枠3外部に突出する貫通ボルト12aを有しており、この貫通ボルト12aの先端に締付部材15が螺合している。なお、この貫通ボルト12aは、前記貫通孔12bに螺合している。すなわち、前記突出軸部13は、前記貫通孔12bの型枠3内部側に設けられ、前記貫通ボルト12aは、前記貫通孔12bの型枠3外部側に設けられている。
そして、前記締付部材15は、いわゆるホームタイ等であり、この締付部材15を締め付けていくことによって、この締付部材15と前記軸止部材12との間に位置する前記面板3aおよび目地部11を強固に締め付けできるので、前記目地部11を前記面板3aの内側面に固定できるようになっている。
なお、このように締付部材15による締め付けで前記目地部11を前記面板3aに固定するとしたが、これに限られるものではなく、例えば釘打ちや接着剤等をを用いて固定するようにしてもよい。
一方、前記突出軸部13は、上述のように前記貫通孔12bに螺合するため、ボルト状のものであり、前記型枠3内に向かって所定の寸法分突出している。ここで所定の寸法とは、前記軸止部材12の端部からひび割れを発生させたい箇所までの寸法であり、本実施の形態においては、図1に示すように、コンクリート構造物1の中央に前記誘発板材14が位置するように設定されている。なお、この突出軸部13の突出寸法は、これに限定されるものではない。
また、前記誘発板材14は、前記複数の突出軸部13どうしに架設される矩形板材であり、前記目地部11の長さ方向に沿って長尺に形成されている。
このような誘発板材14によれば、この誘発板材14の周囲に打設されたコンクリートの収縮応力が集まり、この誘発板材14の周囲にひび割れが発生する。さらに、前記目地部11の部分は、コンクリート構造物1の表面よりも、コンクリート構造物1の内側に向かって窪んだ状態となっているので、コンクリート構造物1の目地部11周囲以外の部分の厚みよりも、コンクリート構造物1の目地部11周囲の部分の厚みの方が薄厚となり、この目地部11の周囲にひび割れを誘発できることとなる。したがって、この誘発板材14の周囲以外の部分にひび割れを発生させることを防ぐことができ、コンクリート構造物1の強度を確保することが可能となっている。
このような誘発板材14は、図2および図3に示すように、かしめられることで前記複数の突出軸部13をそれぞれ挟持する複数の挟持部14aを備えている。これら複数の挟持部14aは、一辺だけが誘発板材14から切り離されずに残るように前記誘発板材14を切削加工してなり、この挟持部14aと前記誘発板材14との間に前記突出軸部13を挟み込んだ後に、この挟持部14aをかしめることで、前記誘発板材14を前記突出軸部13に取付固定することできる。
また、前記誘発板材14は、図2に示すように、前記目地部11よりも短く形成されており、前記誘発板材14は、長さ方向に連続するようにして複数設けられている。そして、図4および図5に示すように、長さ方向に隣り合う誘発板材14のうち、少なくとも一方の誘発板材14の一端部は、他方の誘発板材14の他端部を保持する保持部14b,14dを備えている。
図4に示す保持部14bは、一方の誘発板材14の上端部が二股に分割形成されており、分割された片14cどうしが互いに反対方向に折曲加工された状態となっており、他方の誘発板材14は、これら分割されて反対方向に折り曲げられた二つの片14cに挟み込まれるようにして保持されている。これによって、長さ方向に連続する誘発板材14どうしを左右のズレなく接合することができる。
一方、図5に示す保持部14dは、一方の誘発板材14の上端部が、他方の誘発板材14の下端部を保持する爪部14eを有するとともに、他方の誘発板材14の下端部が、一方の誘発板材14の上端部を保持する爪部14fを有した状態となっている。これによって、長さ方向に連続する誘発板材14どうしは、互いに挟み合い保持しあうこととなるので、確実かつ強固に接合することができる。
なお、このような誘発板材14の保持部14bの形態は、これらに限られるものではない。すなわち、例えば端部が三股に分割されていてもよく、凹凸嵌合するような形態であってもよい。
以上のようなひび割れ誘発目地部材10が取り付けられたコンクリート構造物1によれば、前記目地部11の周囲に確実にひび割れを発生させることができる。
また、図1に示すように、前記目地部11が固定された側の一方の面板3aに対向する他方の面板3aの内側面に、前記目地部11に対向するようにして補助目地部材16を固定することが好ましい。すなわち、このように補助目地部材16が、前記目地部11に対向していれば、前記目地部11の周囲だけでなく、この補助目地部材16の周囲にも確実にひび割れを発生させることができる。したがって、前記コンクリート構造物1の幅方向の所定の位置において、このコンクリート構造物1の表裏面の同一箇所にひび割れを発生させることが可能となる。
次に、図面を参照してひび割れ誘発目地部材10を用いたコンクリート構造物1の構築方法について説明する。
まず、図1に示すように、コンクリート構造部1を構築する箇所に鉄筋2を建て込んでいき、この鉄筋2の建て込み後に、前記目地部11が固定される側の面板3aを組み上げていく。なお、この面板3aは所定寸法ごとに区切られたものであり、下方から徐々に組み上げていく。
続いて、この面板3aの内側面に、前記目地部11を固定する。その際は、前記複数の軸止部材12の貫通ボルト12aを前記面板3aおよび目地部11に貫通させて型枠3外部に突出させるとともに、これら貫通ボルト12aの先端に螺合する締付部材15で締め付けるようにする。
また、前記目地部11には、予め前記軸止部材12の貫通ボルト12aを挿通するための貫通孔11aを形成しておくことが好ましい。
続いて、前記複数の軸止部材12の貫通孔12bに、前記複数の突出軸部13を、前記型枠3内に向かって突出するようにして設ける。なお、これら複数の突出軸部13は、前記貫通孔12bに予め設けておいてもよい。
このように複数の突出軸部13を設けた後は、これら複数の突出軸部13どうしに、前記誘発板材14を、長さ方向に複数連続させながら、前記複数の挟持部14aをかしめて複数の突出軸部13を挟持することによって架設する。
これら誘発板材14を長さ方向に複数連続させる際は、図4に示すように、一方の誘発板材14の保持部4bの二つの片14cに、他方の誘発板材14の下端部を挟み込ませて保持するように長さ方向に連続させる。なお、この際、上述した図5に示す保持部4dの形態を採用してもよい。
なお、このようにひび割れ誘発目地部材10を設ける際に、このひび割れ誘発目地部材10を、図1に示すように、幅方向に隣り合う鉄筋2と鉄筋2との間に位置させるようにしてもよいが、図6(a),(b)に示すように、幅方向に連続する鉄筋2の内側に位置するようにして設けるようにしてもよい。
すなわち、前記目地部11および複数の軸止部材12が、前記鉄筋2よりも外側に位置しており、前記誘発板材14が、前記鉄筋2の内側に位置しており、これら目地部11および複数の軸止部材12と、前記誘発板材14とを、前記複数の突出軸部13で接続している状態となっている。
以上のようにひび割れ誘発目地部材10を組み立てれば、前記目地部11および複数の軸止部材12、複数の突出軸部13、誘発板材14を一体化できることとなる。しかも、前記目地部11が固定される側の面板3aだけを組み上げた状態であることから、前記目地部11および複数の軸止部材12、複数の突出軸部13、誘発板材14の組み立てて一体化させる作業を確実かつ容易に行うことができるようになっている。これによって、出来上がったコンクリート構造物1の所望の位置に確実にひび割れを生じさせることができるように、コンクリート構造物1を構築することが可能となる。
そして、その後は、前記目地部11が固定された側の面板3aに対向する面板3aを組み上げて型枠3を形成し、この型枠3内にコンクリートを打設する。コンクリートが乾いた後は、前記型枠3の取り外し作業を行う。
前記型枠3を取り外す際は、前記締付部材15を前記貫通ボルト12aから離脱させた後に、この貫通ボルト12aを抜き出してから、前記型枠3を外すようにする。なお、前記型枠3の面板3aの内側面には予め剥離剤を塗布しておき、乾燥したコンクリート構造物1から剥がしやすいようにしておくことが好ましい。
また、前記目地部11の貫通ボルト12aの抜けた後の貫通孔11aをシーリング材等によって塞ぐようにする。
本実施の形態によれば、前記型枠3を構成する面板3aの内側面に固定される目地部11と、この目地部11の裏面に、この目地部11の長さ方向に沿って所定の間隔で並設される複数の軸止部材12と、これら複数の軸止部材12に、前記型枠3内に向かって突出するようにして設けられる複数の突出軸部13と、これら複数の突出軸部13どうしに架設され、周囲のコンクリートにひび割れを発生させるための誘発板材14とを備えているので、これら目地部11および複数の軸止部材12、複数の突出軸部13、誘発板材14は一体化されていることとなる。
これによって、コンクリートの打設時に、それぞれの部材11,12,13,14が位置ずれを生じることを防ぐことができるので、コンクリート構造物1の所望の位置に確実にひび割れを生じさせることが可能となる。
本発明に係るひび割れ誘発目地部材およびコンクリート構造物を示す平面図である。 本発明に係るひび割れ誘発目地部材を示す側面図である。 挟持部によって突出軸部を挟持した状態を示す斜視図である。 保持部の形態の一例を示すものであり、(a)は背面図であり、(b)は正面図である。 保持部の形態の一例を示すものであり、(a)は背面図であり、(b)は正面図である。 鉄筋の形態の一例を示すものであり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
符号の説明
1 コンクリート構造物
2 鉄筋
3 型枠
3a 面板
10 ひび割れ誘発目地部材
11 目地部
12 軸止部材
13 突出軸部
14 誘発板材

Claims (6)

  1. 鉄筋が建て込まれた型枠内にコンクリートを打設してなるコンクリート構造物の所望の箇所にひび割れを発生させるためのひび割れ誘発目地部材であって、
    前記型枠を構成する面板の内側面に固定される長尺な目地部と、
    この目地部の裏面に、この目地部の長さ方向に沿って所定の間隔で並設される複数の軸止部材と、
    これら複数の軸止部材に、前記型枠内に向かって突出するようにして設けられる複数の突出軸部と、
    これら複数の突出軸部どうしに架設され、周囲のコンクリートにひび割れを発生させるための誘発板材とを備えていることを特徴とするひび割れ誘発目地部材。
  2. 前記軸止部材は、前記面板および目地部を貫通して型枠外部に突出する貫通ボルトを有しており、この貫通ボルトの先端に締付部材が螺合していることを特徴とする請求項1に記載のひび割れ誘発目地部材。
  3. 前記誘発板材は、かしめられることで前記複数の突出軸部をそれぞれ挟持する複数の挟持部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のひび割れ誘発目地部材。
  4. 前記誘発板材は、長さ方向に連続するようにして複数設けられており、
    長さ方向に隣り合う誘発板材のうち、少なくとも一方の誘発板材の一端部は、他方の誘発板材の他端部を保持する保持部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のひび割れ誘発目地部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のひび割れ誘発目地部材を用いて、コンクリート構造物の所望の箇所にひび割れを発生させるひび割れ誘発構造であって、
    前記型枠を構成する一方の面板の内側面に前記目地部が固定されており、
    前記一方の面板に対向する他方の面板の内側面に、前記目地部に対向するようにして補助目地部材が固定されていることを特徴とするひび割れ誘発構造。
  6. 請求項1に記載のひび割れ誘発目地部材を用いたコンクリート構造物の構築方法であって、
    前記鉄筋の建て込み後に、前記目地部が固定される側の面板を組み上げ、
    この面板の内側面に、前記目地部を固定するとともに、この目地部の裏面に、この目地部の長さ方向に沿って所定の間隔で前記複数の軸止部材を並設し、
    これら複数の軸止部材に、前記複数の突出軸部を、前記型枠内に向かって突出するようにして設けてから、これら複数の突出軸部どうしに、前記誘発板材を架設し、
    その後、前記目地部が固定された側の面板に対向する面板を組み上げて型枠を形成し、この型枠内にコンクリートを打設することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。
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