JP2629494B2 - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2629494B2
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vibration
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譲 安井
満 蔭山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の梁などの上下
振動を制振するための制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長大なスパンを有する梁は、地震や風圧
によって上下振動を生じやすい。このような梁の制振を
行うためには、従来は、図4に示すように梁1の略中央
にバネ3を介して付加質量体5を吊り下げ、このバネ3
の弾性係数や長さ、あるいは付加質量体5の質量を調整
することで制振を行う、いわゆるTMD(TunedM
ass Damper:調整質量ダンパー)タイプのパ
ッシブ型制振装置が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スパンが長大
な梁1は固有振度数が小さく且つ周期が長いため、所定
の振幅を確保する必要があり、前記バネ3の長さが長く
なってしまう。従って梁1下のスペースを有効に使用す
ることができない。すなわち、バネ3や付加質量体5を
化粧材7などで隠して天井を平坦にしようとすると、図
4の一点鎖線で示すように梁1下の有効スペース9が極
めて狭くなってしまう。
【0004】このように付加質量体5の所定の振幅を確
保する必要からバネ3の長さが長くなってしまうため
に、大空間屋根の大梁、吊橋の橋桁など、大スパン構造
物の上下振動を制振する装置をコンパクト化することが
できず、装置を設けるためのスペースを節約することが
できないという問題がある。
【0005】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、上下方向のスペースを節約すること
のできる制振装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するためになされたもので、梁に発生する振動を、該
梁にバネを介して取り付けた付加質量体により制振する
制振装置において、上記梁の上弦材と下弦材との間で、
バネ群を滑車によって連結したことを特徴とする。
【0007】また、上記滑車が上記梁に支持された定滑
車であり、上記バネ群は、該定滑車を介して直列に連結
され、且つ基端が上記梁に結合され先端に上記付加質量
体が設けられていることを特徴とする。
【0008】さらに、上記滑車が上記梁に上記バネ群を
介して支持された動滑車であり、上記付加質量体は、基
端が該梁に結合されて該動滑車に掛け回される索体の先
端に設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】滑車によりバネを従来のように鉛直方向に直線
的に配置する必要がなくなるので、同じ長さのバネであ
っても鉛直方向すなわち上下方向のスペースを節約でき
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に
おいて説明する。図2の要部を拡大したものが図1であ
る。梁1は長大なスパンを有し、上弦材11と下弦材1
3とを有する。上弦材11及び下弦材13にはそれぞれ
2個ずつの定滑車15,17,19,21が固定され、
各定滑車15,17,19,21は左右方向の位置が重
なっておらず、上・下弦材11,13で1つおきに設け
られ、いわばジグザグに配置されている。5つのバネ3
は、これら定滑車15,17,19,21に順次掛け回
されるワイヤ23を介して直列に結合され、ワイヤ23
の基端25は上弦材11に固定され、先端には付加質量
体5が取付けられている。このように結合されたバネ3
は、梁1の上弦材11と下弦材13との間に並設されな
がらも、前記定滑車15,17,19,21で直列に連
結されている。これにより各バネ3はいわば直列に、梁
1の内部に収納されることになる。
【0011】以上の実施例の作用について説明する。長
大なスパンを有する梁1は固有周期が長周期であり、前
記TMDタイプのパッシブ制振をおこなう場合には、付
加質量体5に十分な大きさの振幅27を確保する必要が
ある。この振幅27は、5つのバネ3全体が1つのバネ
として働くことにより、確保される。すなわち直列に結
合された5つのバネ3により、従来のように鉛直方向に
直線的に吊り下げた場合と同様の振幅を得ることがで
き、同様の制振効果を得ることができる。そして、各バ
ネ3はいわば並列に配置されているので、上下方向に必
要なスペースは、1個のバネ3の長さで足りることとな
り、上下方向の設置スペースを従来に比べ十分に小さ
く、装置をコンパクト化できる。
【0012】以上の実施例において、定滑車15,1
7,19,21は、上弦材11及び下弦材13に2個ず
つ設けたが、他の実施例においてはそれ以上設けること
も可能である。定滑車の数を増やすことで、より多数個
のバネを並列に配置することができ、上下方向のスペー
スをより節約できる。
【0013】また、以上の実施例においては、各バネ3
は鉛直方向に配置されているが、他の実施例においては
定滑車の左右方向の間隔を小さくし、あるいは大きくす
ることで、鉛直方向に対し各バネをある角度で傾斜させ
て配置することも可能である。
【0014】以上の実施例は滑車を定滑車15,17,
19,21とするものであったが、他の実施例において
は例えば図3に示すように、動滑車29,31,33,
35,37,39を用いることも可能である。すなわ
ち、1本のワイヤ41の先端に付加質量体5を取付け、
基端43を上弦材11に固定する。さらに上弦材11に
は3個の動滑車29,33,37がバネ3を介して吊り
下げられている。下弦材13には3個の動滑車31,3
5,39がバネ3を介して上方に支承されている。これ
ら6個の動滑車29,31,33,35,37,39は
左右方向位置が重ならないように、且つ上下の動滑車2
9,31,33,35,37,39が1つおきになって
おり、いわばジグザグに配置されている。このジグザグ
に配置された各動滑車29,31,33,35,37,
39に対し、前記ワイヤ41が掛け回されている。
【0015】以上の実施例においても、所定の振幅45
を確保するために必要なバネ3が複数、いわば並列に配
置されることになるので、上下方向の設置スペースはお
およそ2個のバネ3の長さによって定められる。従って
従来のようにバネを鉛直方向に一続きで配置する場合に
比べ、上下方向の設置スペースを小さくでき、装置を十
分にコンパクト化できる。
【0016】この実施例においても動滑車29,31,
33,35,37,39の数は変えることができる。動
滑車の数を増やせばバネ3の数を増やすことが可能とな
り、装置をよりコンパクト化できる。またワイヤ41の
角度も鉛直方向に対し所定の角度傾斜させることも可能
である。
【0017】以上の実施例においては定滑車15,1
7,19,21のみか、あるいは動滑車29,31,3
3,35,37,39のみが使用されるものであった
が、他の実施例においては定滑車と動滑車とを組合わせ
て使用することも可能である。また以上の2つの実施例
においては、ワイヤ41,23は定滑車あるいは動滑車
に対し一回りだけ掛け回されるものであったが、他の実
施例においては複数回掛け回して、並列に設けられるバ
ネの数に対し滑車の数を減らすことも可能である。
【0018】なお、以上の2つの実施例においてはパッ
シブ型制振をおこなうための構成として説明したが、他
の実施例においてはTMD法によるアクティブ型制振を
行うことも可能である。例えば、ワイヤ41,23の基
端側をドラムに巻き回しておき、このドラムをACサー
ボモータなどの駆動装置により制御し、積極的に制振を
行わせるようにすることが可能である。また、このアク
ティブ型制振の構成と、パッシブ型制振の構成とを組み
合わせて、駆動装置のパワーを節約するハイブリッド型
の制振装置として構成することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の制振装置に
よれば、滑車により、上下方向のスペースが限られた設
置場所に、複数のバネを多数いわば並列に配置すること
ができ、従来のようにバネを鉛直方向に直線的に配置す
る必要がないので、上下方向の設置スペースを節約で
き、装置をコンパクト化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部拡大図である。
【図2】図1の装置が設けられた構造物である梁全体の
正面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部拡大図である。
【図4】従来の制振装置を備えた梁全体の正面図であ
る。
【符号の説明】
3 バネ 5 付加質量体 15,17,19,21 定滑車 29,31,33,35,37,39 動滑車 11 上弦材 13 下弦材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁に発生する振動を、該梁にバネを介し
    て取り付けた付加質量体により制振する制振装置におい
    て、上記梁の上弦材と下弦材との間で、バネ群を滑車に
    よって連結したことを特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 上記滑車が上記梁に支持された定滑車で
    あり、上記バネ群は、該定滑車を介して直列に連結さ
    れ、且つ基端が上記梁に結合され先端に上記付加質量体
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の制振
    装置。
  3. 【請求項3】 上記滑車が上記梁に上記バネ群を介して
    支持された動滑車であり、上記付加質量体は、基端が該
    梁に結合されて該動滑車に掛け回される索体の先端に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の制振装
    置。
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JP6791720B2 (ja) * 2016-10-27 2020-11-25 三井住友建設株式会社 手摺装置

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