JP2628649B2 - 孔版印刷機の原紙排出装置 - Google Patents

孔版印刷機の原紙排出装置

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JP2628649B2 JP14450587A JP14450587A JP2628649B2 JP 2628649 B2 JP2628649 B2 JP 2628649B2 JP 14450587 A JP14450587 A JP 14450587A JP 14450587 A JP14450587 A JP 14450587A JP 2628649 B2 JP2628649 B2 JP 2628649B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は孔版印刷機の原紙排出装置に係り、特に、回
転する印刷用版胴の外周面にク固定ランプ面と可動クラ
ンプ片とを有してこれらの間に原紙の一端部を挾持する
原紙係止手段から、これに挾持されている原紙を取り外
して版胴から排出する原紙排出装置に関するものであ
る。
【従来技術】
一般に輪転式の孔版印刷機では、回転するドラム状の
版胴の外周面に原紙が張り付けられて版面が形成され、
この輪転式孔版印刷機により印刷を行なう過程の前後
に、原紙を版胴に供給し、版胴の外周面に張り付けてセ
ットする過程と、版胴から使用済みの原紙を取り外し、
これを排出する過程とがある。この原紙排出過程では、
原紙係止手段に把持されている原紙の基端部を該原紙係
止手段から取り外し、この取り外された原紙の基端部を
原紙排出用の1対の排版ローラ間に挾み込ませる操作が
行なわれる。従来この原紙排出過程の操作を自動的に行
なう原紙排出装置としては、実開昭58−164765号公報に
示されたもの(従来技術1)や特開昭59−96985号公報
に示されたも4の(従来技術2)が知られている。 従来技術1では、原紙係止手段の固定クランプ面とし
て版胴に固着された永久磁石が用いられており、この永
久磁石と、永久磁石に吸着される可動クランプ片として
のクランプ片との間に原紙が挾持される。また、排版ロ
ーラとして上下に対をなす歯車が用いられており、上の
歯車側には、上下の歯車間に原紙の端部を案内するため
の固定板が配置され、下の歯車には、歯車の回転ととも
に固定板に叩き付けられるようにゴム状弾性体により舌
状に形成された叩き片が同軸上に設けられている。原紙
排出過程では電磁石を用いたクランプ片取外装置により
クランプ片が永久磁石から取り外され、永久磁石上に張
り付いた状態で残っている原紙の端部を剥取り爪により
すくい起こし、起こされた原紙の端部をさらに叩き片で
跳ね上げ、この叩き片と固定板の間に原紙を挾持しつつ
歯車間に噛み込まれるように案内する原紙排出装置の構
成が示されている。 従来技術2では、原紙の係止端部に補強紙片を有して
いないヘッドレス原紙がクランプ式の原紙係止装置に挾
持して用いられる場合に、原紙が原紙係止装置による挾
持状態から解放されたときに、原紙の係止端部に生じる
湾曲形状の反り返りを矯正し、排版ローラとしての剥取
り歯車対間へ導くために、排版位置にて原紙係止装置か
ら歯車対へ向かって送風する送風ファン装置を設けたも
のが示されている。
【発明が解決しようとする問題点】
ところで、上記従来技術1の場合には、固定板や叩き
片を設けたり、また剥取り爪を設ける必要があり、しか
も剥取り爪は原紙排出過程時のみに永久磁石の上端面に
当接するように、そのタイミングで版胴側へ移動させる
手段が必要となっている。このように、原紙排出過程を
行なうための多くの部材が必要となり、しかもその構造
は複雑になる。また、剥取り爪による原紙端部のすくい
起こしは、原紙端部に補強紙片が付いている場合には比
較的確実に行なわれるかも知れないが、補強紙片が付い
ていない場合には原紙が極めて薄いので、すくい起こし
動作が不確実になる恐れがある。 また、従来技術2の場合にも、送風ファン装置が必要
となって部材点数が増えるとともに構造が複雑化し、且
つ使用できる原紙についてもヘッドレス原紙の場合に限
定される。 その他、給版ローラを通過した原紙が給版ローラに沿
って折り返される経路を辿って版胴の外周面に巻き付け
られるように、版胴に対する給版ローラの位置を設定し
ておき、版胴の外周面に張り付けてもその外周面に馴染
まず反り返ってしまう「くせ」を予め原紙に与えてお
き、排版時には排版ローラを版胴側へ移動させ、前記
「くせ」で反り返っている原紙の尾部を排版ローラ間に
巻き込み、版胴を逆回転させつつ原紙をその尾部から順
に排出するように構成したものも知られているが、排版
ローラを移動させる構造や版胴を逆回転させるための構
造等、構造の複雑化は免れられず、その上、原紙に予め
与えられる「くせ」は、印刷中の諸条件によってどの程
度残存しているかは不確定的であり、排版ローラによっ
て原紙の尾部を巻き込む動作は不確実である。 本発明は上述のごとき問題点に鑑み、これらを有効に
解決すべく創案されたものである。したがってその目的
は、極めて簡単な構造で、原紙係止手段から取り外され
る原紙を確実に排版ローラに巻き込ませることができる
孔版印刷機の原紙排出装置を提供することにある。
【問題点を解決するための手段】
本発明に係る印刷機の原紙排出装置は、従来技術の問
題点を解決し、目的を達成するために以下のような構成
を備えている。 すなわち、印刷用版胴の外周面上に該版胴の軸方向に
沿って延在する固定クランプ面と、該固定クランプ面に
押し付けられるべくこれに対向する位置に設けられ、版
用原紙の一端部を挾持すべく前記版胴の軸方向に沿う揺
動軸の回りに揺動可能な可動クランプ片とを有し、該可
動クランプ片の揺動先端側端部が前記版胴の回転方向先
行側に、前記揺動軸が前記版胴の回転方向追従側にそれ
ぞれ位置させられ、該版胴への給版に際して、前記可動
クランプ片と固定クランプ面との間に一端を挟持させた
前記原紙を、該版胴の回転に伴って該可動クランプ片の
背面側に重ならせるように反転させる原紙係止手段と、
前記版胴上の排版位置における前記原紙係止手段に臨ん
で配置される1対の排版ローラと、前記原紙係止手段を
開放すべく前記可動クランプ片が揺動して前記固定クラ
ンプ面から離脱したとき、該可動クランプ片を開方向へ
付勢する付勢手段とを備え、前記可動クランプ片が前記
固定クランプ面から離脱したとき、該可動クランプ片が
前記排版ローラの少なくともいずれか一方の一部分に当
接させられ、該可動クランプ片の背面側で原紙に弛みを
生じさせるように構成されている。 なお、固定クランプ面は、可動クランプ片が揺動可能
であることに対比すれば固定的であるが、版胴に対する
取付状態は堅固に固定される必要はなく、多少の「ガタ
ツキ」は許容される。
【作用】
本発明に係る印刷機の原紙排出装置によれば、原紙の
係止状態は可動クランプ片と固定クランプ面の間に原紙
の一端が挾持され、原紙は可動クランプ片の先端部に沿
って折り返されるように反転し、さらに可動クランプ片
の上端面(背面)を越えて版胴の回転方向後方へ至り、
版胴の外周面上に張り付けられる。この状態から原紙が
排出される過程においては、原紙排出位置に至った原紙
係止手段の可動クランプ片が開方向へ揺動する。このと
き、可動クランプ片は付勢手段によって開方向へ付勢さ
れ、排版ローラの少なくともいずれか一方の一部分に当
接させられる。この可動クランプ片が排版ローラに圧接
された状態における原紙は可動クランプ片の背面側で弛
みを生じている。原紙はこの弛んだ状態でその一端が可
動クランプ片の背面(上端面)と排版ローラとの間に挾
まれる。排版ローラは原紙を巻き込む方向に回転してお
り、しかも原紙には弛みが生じている状態すなわち引張
力が作用していない状態なので、排版ローラが原紙を巻
き込もうとする力は引張力によっては阻害されない。原
紙は可動クランプ片に伴って確実に排版ローラに当接さ
せられ、確実に排版ローラに巻き込まれる。
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば次の
ごとき優れた効果が発揮される。すなわち、極めて簡単
な構造で、原紙係止手段から取り外される原紙を確実に
排版ローラに巻き込ませることができる。
【実施例】 以下に本発明の好適一実施例について第1図ないし第
8図を参照して説明する。 第1図は本発明に係る孔版印刷機の原紙排出装置の原
紙係止手段が採用された版胴を示す斜視図である。図に
おける版胴1の回転方向は矢印Rの方向である。版胴1
の両端の周縁部には、土手状に径方向外方へ突出する凸
条部2が形成されている。原紙係止装置としてのクラン
プ部3の主要構成部は固定クランプ面としてのクランプ
台5と可動クランプ片としてのクランプ板4である。ク
ランプ部3の開閉動作は、クランプ板4が揺動してクラ
ンプ台5に係脱することにより行なわれるが、その開閉
する部分は版胴1の回転方向前方に臨んでいる。すなわ
ち、閉じられたクランプ板4の先端側端部19は、版胴1
の回転方向先行側に位置している。 クランプ台5は、鋼板等の磁性材により形成された略
短冊形の薄板を、版胴1の外周面に沿わせるべく屈曲さ
れて形成されており、凸条部2間の版胴1の外周面上に
その軸方向に沿って延在すべく固着されている。クラン
プ板4は、その両端部が揺動軸6を介して凸条部2の外
周面上に軸支されている。クランプ板4の形状は、短冊
形の一方の長辺に沿う箇所の中央部分が、原紙の幅寸法
よりも若干長く切り欠かれた切り欠き部7を有してお
り、前記揺動軸6はこの切り欠き部7を含んだ長辺に沿
う位置の両端に長手方向へ突設されている。この揺動軸
6にはクランプ板4を開方向へ付勢する捩りばね8が設
けられている。一方、クランプ板4のクランプ台5側に
臨む面にはゴム磁石板9が貼設されている。捩りばね8
の弾発力は極めて弱く、クランプ板4のゴム磁石板9が
クランプ台5に吸着する力を阻止することはできない。
したがって、捩りばね8の弾発力は、閉状態から開状態
とするためには殆ど関与せず、後述する排版操作の際に
作用するものである。クランプ板4の開閉動作を駆動す
る手段としては、揺動軸6の一端にレバー部材11が固着
されており、レバー部材11の先端部に把手状のピン部12
が突設されている。一方、印刷機本体のフレーム等の固
定部10には、レバー部材11のピン部12に係合してこれを
回動させるアーム部材13が軸支されている。クランプ板
4は、このアーム部材13とレバー部材11とによってその
開閉動作が操作される。 第2図および第3図はそれぞれ版胴に取り付けられた
原紙係止手段と給版ローラおよび排版ローラとの関係を
表す模式図である。版胴1の回転方向は矢印Rの方向で
ある。15は給版ローラ、14′,14″は排版ローラであ
る。給版操作が行なわれる位置は第2図におけるA位置
であり、排版操作が行なわれる位置はB位置である。し
たがって、上述のクランプ板4の開閉動作を操作するア
ーム部材13は、A位置およびB位置の2箇所に設けられ
ている。 まず給版操作について説明する。版胴1が回転してク
ランプ部3がA位置に至るとここでクランプ部3は開か
れ、給版ローラ15から原紙16が送り出されてクランプ板
4とクランプ台5との間に挿入される。原紙16が挿入さ
れると第3図に示すように、再びクランプ部3が閉じら
れてクランプ板4とクランプ台5の間に原紙が挾持され
る。この状態からさらに版胴1の回転が進行し、原紙16
はクランプ板4の先端部に沿って折り返されるように反
転し、さらにクランプ板4の上端面を越えて版胴1の外
周面上に張り付けられる。第4図は原紙がクランプ部に
係止された状態を拡大して示す模式図である。以下に第
4図を参照して原紙16およびクランプ部3に作用する各
力の状態を詳述する。クランプ板4のゴム磁石板9とク
ランプ台5の間では、原紙16を挾持した状態で磁力によ
る吸着力が生じている。原紙16はゴム磁石板9の先端角
部の点P1で屈曲され、さらにクランプ板4の先端角部の
点P2で屈曲されてクランプ板4の上端面に沿って回転方
向(版胴1の)後方へ延び、切り欠き部7の角部の点P3
でさらに屈曲される。点P3を通過した原紙16は、さらに
回転方向後方へ延びて版胴1の外周面に張り付けられる
が、揺動軸6の中心PCよりも内側すなわち版胴1の径方
向内方を通過する。したがって、原紙16を回転方向後方
へ引っ張る引張力Fは、揺動軸6の中心PCの回りにクラ
ンプ板4をクランプ台5に押し付ける方向のモーメント
を生じる。しかもこのモーメントは原紙16の幅寸法の全
域で均等に作用する。さらに、この引張力Fが強いほど
大きなモーメントが生じ、原紙16はクランプ板4とクラ
ンプ台5の間に確実に挾持される。また引張力Fは、原
紙16が点P1,P2,P3で屈曲されることによって夫々の屈曲
点でのクランプ板4の角部に作用し、クランプ板4とク
ランプ台5の間に挾持されている部分には、これを引き
抜こうとする力は殆ど作用しない。 次に排版操作について説明する。版胴1が回転してク
ランプ部3が第2図のB位置に至ると、ここでクランプ
部3はレバー部材(図示せず)およびアーム部材(図示
せず)によって開かれる。排版ローラ14′,14″はクラ
ンプ部3のB位置に対応し、B位置のクランプ部3がク
ランプ板4を揺動させるとき、クランプ板4の上端面
(背面)が排版ローラ14′,14″の下側ローラ14′に当
接し且つ上側ローラ14″には当接しないように、それぞ
れのローラ14′,14″がクランプ板4の揺動半径の内外
に配置されている。第5図(1)から第5図(5)まで
は排版操作におけるクランプ板4、原紙16、排版ローラ
14′,14″および版胴1のそれぞれの一連動作を示す模
式図である。クランプ板4はB位置で開放側へ揺動し、
その上端面(背面)に原紙16を重ねたまま原紙16ととも
に排版ローラ14′,14″の下側ローラ14′に押圧され
る。この押圧力はさほど大きなものではなく、上述した
揺動軸6に取り付けられた捩りばね8の弾発付勢力によ
るものである。したがって、クランプ板4を揺動させる
アーム部材13とレバー部材11との係合には「遊び」があ
り、クランプ板4が下側ローラ14′に当接している状態
ではこの「遊び」があるために捩りばね8の弾発付勢力
が作用し、クランプ板4を下側ローラ14′に押圧する。
クランプ板4が下側ローラ14′に押圧された状態では、
クランプ板4の背面側で原紙16に弛みが生じるので、下
側ローラ14′が原紙16を巻き込もうとする方向の力(回
転力)に対して殆ど無抵抗に追従して上側ローラ14″お
よび下側ローラ14′の間に巻き込まれる。原紙16が完全
に両ローラ14′,14″間に挾持されるとクランプ板4は
再び閉じられ、原紙16はクランプ部3から離脱する。最
終的には版胴1が回転するとともに排版ローラ14′,1
4″も回転して原紙16が排出される。 ここで、クランプ板4が下側ローラ14′に押圧された
とき、クランプ板4の背面側で原紙16が弛むことが、上
側ローラ14″および下側ローラ14′間に確実に原紙16を
巻き込むために必要な条件となる。この原紙16を確実に
弛ませるための手段として幾つかの例を示す。第6図で
は、クランプ板4が下側ローラ14′に押圧されたとき、
下側ローラ14′が巻き込み回転方向と逆方向の回転を僅
かに行うことによって原紙16を弛ませる。第7図では、
クランプ板4のゴム磁石板9に針17を取り付け、この針
17に原紙16を刺し込ませることによってクランプ板4の
揺動に原紙16を確実に追従させることによって原紙16を
弛ませる。第8図では、排版位置でのクランプ板4が開
方向へ揺動するとき、クランプ板4の背面側で原紙16に
係合してその弛みを確保する棒部材18を揺動軸6と略平
行に設置されている。この棒部材18は、クランプ板4と
下側ローラ14′の間の押圧力よりも十分に弱い付勢力で
矢印T方向へ付勢されており、この付勢力に対して負荷
の無い状態すなわち原紙16に引っ張り応力が作用してい
ない状態では原紙16に弛みを生ずる位置を確保してい
る。また、排版ローラ14′,14″が原紙16をこれらの間
に巻き込もうとするときには、この棒部材18は原紙16に
作用する引張力に従って下側ローラ14′側へ移動し、棒
部材18が巻き込み力に抵抗するような力を生じることは
殆どない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る孔版印刷機の原紙排出装置の原紙
係止手段が採用された版胴を示す斜視図、第2図および
第3図はそれぞれ版胴に取り付けられた原紙係止手段と
給版ローラおよび排版ローラとの関係を表す模式図、第
4図は原紙がクランプ部に係止された状態を拡大して示
す模式図、第5図は排版操作におけるクランプ板、原
紙、排版ローラおよび版胴のそれぞれの一連動作を示す
模式図、第6図ないし第8図はそれぞれ排版操作におい
て原紙を弛ませるための手段の変形例を示す模式図であ
る。 1……版胴、2……凸条部、3……原紙係止手段として
のクランプ部、4……可動クランプ片としてのクランプ
板、5……固定クランプ面としてのクランプ台、6……
揺動軸、7……切り欠き部、8……付勢手段としての捩
りばね、9……ゴム磁石板、10……固定部、11……レバ
ー部材、12……ピン部、13……アーム部材、14′……排
版ローラの下側ローラ、14″……排版ローラの上側ロー
ラ、15……給版ローラ、16……原紙、17……針、18……
棒部材、19……クランプ板の先端側端部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷用版胴(1)の外周面上に該版胴
    (1)の軸方向に沿って延在する固定クランプ面(5)
    と、該固定クランプ面(5)に押し付けられるべくこれ
    に対向する位置に設けられ、版用原紙(16)の一端部を
    挾持すべく前記版胴(1)の軸方向に沿う揺動軸(6)
    の回りに揺動可能な可動クランプ片(4)とを有し、該
    可動クランプ片(4)の揺動先端側端部(19)が前記版
    胴(1)の回転方向先行側に、前記揺動軸(6)が前記
    版胴(1)の回転方向追従側にそれぞれ位置させられ、
    該版胴(1)への給版に際して、前記可動クランプ片
    (4)と固定クランプ面(5)との間に一端を挟持させ
    た前記原紙(16)を、該版胴(1)の回転に伴って該可
    動クランプ片(4)の背面側に重ならせるように反転さ
    せる原紙係止手段(3)と、 前記版胴(1)上の排版位置における前記原紙係止手段
    (3)に臨んで配置される1対の排版ローラ(14′,1
    4″)と、 前記原紙係止手段(3)を開放すべく前記可動クランプ
    片(4)が揺動して前記固定クランプ面(5)から離脱
    したとき、該可動クランプ片(4)を開方向へ付勢する
    付勢手段(8)とを備え、 前記可動クランプ片(4)が前記固定クランプ面(5)
    から離脱したとき、該可動クランプ片(4)が前記排版
    ローラ(14′,14″)の少なくともいずれか一方の一部
    分に当接させられ、該可動クランプ片(4)の背面側で
    原紙(16)に弛みを生じさせるように構成したことを特
    徴とする孔版印刷機の原紙排出装置。
  2. 【請求項2】前記版胴(1)側に位置する排版ローラ
    (14′)は、前記可動クランプ片(4)が当接したと
    き、一時的に逆回転することによって前記原紙(16)に
    弛みを生じさせる特許請求の範囲第1項記載の孔版印刷
    機の原紙排出装置。
  3. 【請求項3】前記可動クランプ片(4)は、前記固定ク
    ランプ面(5)に臨む側の面に針(17)を有する特許請
    求の範囲第1項記載の孔版印刷機の原紙排出装置。
  4. 【請求項4】排版位置にある前記原紙係止手段(3)の
    可動クランプ片(4)の背面側に位置して前記揺動軸
    (5)と略平行に設けられ、前記排版ローラ(14′,1
    4″)が原紙(16)を巻き込む力よりも十分に小さい力
    で大略前記揺動軸(6)側へ付勢され、且つ原紙(16)
    に係合する棒部材(18)により、前記可動クランプ片
    (4)の背面側で原紙(16)に弛みを生じさせる特許請
    求の範囲第1項記載の孔版印刷機の原紙排出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276013A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Komori Corp プレート案内装置

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